中日(☆1対0★)ヤクルト =リーグ戦18回戦(2021.09.13)・バンテリンドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
0000000000500
中日
10000000X1910
勝利投手:小笠原 慎之介(7勝7敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝2敗18S))
敗戦投手:石川 雅規(3勝3敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約

DAZN

◆中日は1回裏、1死三塁から大島が適時打を放ち、先制に成功した。投げては、先発・小笠原が7回無失点の好投。その後は又吉、R.マルティネスとつないで無失点リレーを展開し、虎の子の1点を守り抜いた。敗れたヤクルトは先発・石川が好投するも、打線が援護できなかった。

◆今季のヤクルト石川雅規投手(41)はビジターで1勝1敗、防御率1・23。 ビジターでの失点は4月16日阪神戦で藤浪に2ラン、9月2日巨人戦で岡本和にソロ被弾の3点だけで、敵地では1発以外で失点を許していない。

◆4位中日が2位ヤクルトと対戦し1-0で勝利。

◆ヤクルト高津臣吾監督が約15分猛抗議した。 9回1死一、二塁。代打川端の打球は二塁への緩いゴロ。一塁へ転送するも打者走者はセーフ。その後、なぜか中日内野陣は一塁走者のランダウンプレーに。京田が気がついたのか、送球を受け二塁を踏んだが、塁審のアウトのコールはなかった。 判定のわかりにくいまま、さらにランダウンプレーが続けられ、三塁に止まっていた二塁走者の古賀がそれをみて本塁を狙ったがアウトになった。 プレーが切れた段階で、一塁走者のアウトをめぐって中日与田監督がリクエスト。結果、アウトがコールされたところで、高津監督が抗議に出た。 責任審判からはランダウンプレー中に二塁を踏んだことでアウトが成立したことと、本塁を狙った走者のアウトで試合終了となったことが説明されたが、アウトのコールがないままプレーが続いたことへの説明はなかった。 試合後、高津監督は「もうちょっとはっきりとしたジャッジをしてほしかった。大事な佳境を迎えているわけなので、引き下がれなかったですね。納得できないことだらけですよ」と話した。 ▽中日与田監督(9回のランダウンプレーでのリクエストについて) 打者が一塁でセーフになって、一塁走者がフォースプレーになった。三塁走者をタッチプレーでアウトにしたが、その前に京田が(二塁)ベースを踏んだ時点で(1)アウト。そういうことです。

◆中日は初回1死三塁から大島の右前適時打で1点を先制。中日先発小笠原は、3回まで1安打無失点と好投した。 小笠原は5回2死二、三塁を切り抜け6回3安打無失点と好投を継続。ヤクルト先発石川も6回7安打1失点と粘った。 中日は8回から継投で1点を守り4連勝した。小笠原は7勝、R・マルティネスは18セーブ。ヤクルトは連敗し、石川は3敗。

◆NPB史上最年少となる通算100本塁打にあと2本と迫るヤクルト村上宗隆内野手(21)が、バットを振らずに貫禄を示した。 敵地での中日戦に定位置の「4番三塁」で先発出場。1回2死一塁、中日小笠原からストレートの四球を選びチャンスを拡大。四球数はリーグトップを独走する80個目となった。この日まで打率2割8分ながら、出塁率はDeNAオースティン、広島鈴木誠に次ぐ同3位の4割1分。長打率も同3位の6割2厘で、メジャーで強打者の指標として重視されるOPS(出塁率+長打率)は1・12。「1」を超えれば超一流とされる指標で、超高水準をマークしている。 最年少侍として参加した東京オリンピック(五輪)では、レギュラーとして金メダル獲得に大きく貢献。たくましさを増した姿に高津臣吾監督(52)も「打撃ももちろん、野球の考え方、守備、走ること、取り組む姿勢だったり。野球人として大事なものはすごく成長を感じます」と目を細める。この日も、先発でチーム最年長41歳の石川がピンチを迎えた際に、駆け寄って声をかけるなど、精神的な成長も感じさせた。 第4打席でも又吉からストレートの四球を選んだ村上に1発の雰囲気は十分。記録達成がいよいよ近づいてきた。【鈴木正章】

◆猛抗議15分間も...。ヤクルトが後味の悪い敗戦で3位に転落した。1点を追う9回1死一、二塁で代打川端慎吾内野手(33)は二塁へのゴロ。二塁堂上が一走西浦直亨内野手(30)をタッチにいくがタッチできず、一塁送球したが川端はセーフ。ここで西浦が一、二塁間で挟まれたが、中日側は二塁に送球してベースを踏んだ。本来はここでフォースアウト成立となるが塁審のジャッジはなく、この間に三塁まで進んでいた二走古賀優大捕手(23)が、本塁を狙って突っ込みアウトになった。その後、中日側のリクエストで二塁フォースアウトが認められゲームセット。 ヤクルト側からすれば最初の二塁フォースアウト時に、審判から明確なアウトのジャッジがあれば、古賀が危険を冒して本塁に突っ込む必要はなかった。フォースアウトは成立しても、2死一、三塁から試合を再開するべきという主張だ。試合終了後に真っ先にベンチを飛び出した高津臣吾監督(52)の怒りは収まらず、猛抗議したが覆ることはなかった。 普段は温厚で冷静な指揮官も顔は赤らみ、目は充血。報道陣の質問に対して食い気味に「あれはいかんね」と切り出した。すぐに「人間のやることなんで間違いはあるし...」としたが、「もうちょっとはっきりとしたジャッジをしてほしかった。大事な佳境を迎えているわけなので、引き下がれなかったですね。納得できないことだらけですよ」などとまくしたてた。 リーグ側に抗議書などを提出するかについては「終わったばかりなので何とも言えない」とした。14日から本拠地で首位阪神との2連戦を迎えるが「切り替えろと言われてもあれですけど、うーん......これから明日勝つための大事な時間を過ごしたい」と懸命に前を向いた。【鈴木正章】

◆中日小笠原慎之介投手(23)がチームを4連勝に導いた。初回の1点を守り抜く、7回4安打無失点の好投で7勝目をつかんだ。 最大のピンチは7回。1死一塁で代打内川を見逃し三振に打ち取った直後だ。塩見の1ボール2ストライクに追い込んだが、4球目に一走西浦が盗塁を仕掛けてきた。木下拓哉捕手(29)の悪送球で2死三塁になったが、動じなかった。5球目130キロのチェンジアップで塩見を空振りの三振に打ち取ると、ガッツポーズに雄たけびを重ね合わせた。「あのプレーで何とか勝てた。欲しかったー。勝ちが(やっとついた)」。約2カ月ぶりの白星に表情は自然と緩んだ。 9試合投げた本拠地バンテリンドームでの今季防御率も1・85と抜群の安定感を誇る。この日で投球回は116イニングに伸び、初のシーズン規定投球回到達に向け、歩を進めている。「気を抜かず最後まで長いイニングを投げていきたい」。背番号「11」がエースへの階段をまた1段上った。【伊東大介】 ▽中日京田(先制点に絡む初回の三塁打で12試合連続安打) 投手が頑張ってくれているので何とかいい形で毎日、1打席1打席やっていきたい。 ▽中日大島(先制適時打を含む3安打で今季8度目の猛打賞) (先制打は)いいところに飛んでくれた。打線もいい状態。これまで投手に迷惑をかけてきたので、いっぱい点を取れるようにしたい。 ▽中日R・マルティネス(9回1死一、二塁も後続を打ち取り18セーブ目) 何とかピンチを乗り越えてチームに貢献できて良かった。

◆ヤクルトが後味の悪い敗戦で3位に転落した。1点を追う9回1死一、二塁で代打川端は二塁へのゴロ。二塁堂上が一走西浦をタッチにいくがタッチできず、一塁送球したが川端はセーフ。ここで西浦が一、二塁間で挟まれたが、中日側は二塁に送球してベースを踏んだ。 本来はここでフォースアウト成立となるが塁審のジャッジはなく、この間に三塁まで進んでいた二走古賀が、本塁を狙って突っ込みアウトになった。その後、中日側のリクエストで二塁フォースアウトが認められゲームセットとなった。 ○...一連の判定について審判団が取材に応じた。二塁フォースアウトのジャッジをしなかった嶋田審判は「二塁塁審としては(二塁)ベースを踏んだことは確認していない。だから、一塁走者はそのまま生きていてセーフとして。ジャッジしていないのでアウトもコールしていない」と説明。責任審判の丹波球審は「高津監督の言い分はセカンドがアウトなりセーフなり言っていたら、三塁走者はプレーを続けてなかったから、という言い分ですけど、ジャッジしていなかったらプレーが動くのは絶対なので」と話した。

◆ヤクルトが後味の悪い敗戦で3位に転落した。 1点を追う9回1死一、二塁で代打川端は二塁へのゴロ。二塁堂上が一走西浦をタッチにいくがタッチできず、一塁送球したが川端はセーフ。ここで西浦が一、二塁間で挟まれたが、中日側は二塁に送球して遊撃京田がベースを踏んだ。本来はこここでフォースアウト成立のはずが塁審のジャッジはなく、この間に三塁まで進んでいた二走古賀が本塁を狙って突っ込みアウト。その後、中日側のリクエストで二塁フォースアウトが認められゲームセットとなった。ヤクルト側からすれば最初の二塁フォースアウト時に審判から明確なアウトのジャッジがあれば、古賀が危険を冒して本塁に突っ込む必要はなかったという主張。 釈然としない結末に、高津臣吾監督の抗議は15分に及んだ。 試合後、取材に応じた審判団の主な一問一答は以下の通り。 ? -古賀が本塁でアウトとなり、その後、中日側のリクエストで西浦が二塁でフォースアウトを確認したということか 嶋田二塁塁審 はい。そうです。 -高津監督からの抗議は 嶋田二塁塁審 それは二塁のアウトをジャッジしていないので、アウト、セーフをジャッジしていないので、二塁塁審としては(二塁)ベースを踏んだことは確認していない。だから、一塁走者(西浦)はそのまま生きていて、セーフとして。ジャッジしていないので、アウトもコールしていないし。セーフだから中日側がベースを踏んだというリクエストを受けて、その結果、二塁ベースを踏んでいたということで3アウト。その前に(本塁で)タッグアウトしたんだよね? -二塁踏んだ後にホームでアウトになった 嶋田二塁塁審 ホームに投げて2死になって、2死の状態で中日側のリクエストを受けて、ベースを踏んでいるというリクエストを受けて。リクエストの結果ベースを踏んでいたということでアウト。それで試合終了ということ。 -一連のプレーでは二塁ベースを踏んだ確認ができなかった 嶋田二塁塁審 そうそうそう。二塁塁審はしていないので。だからセーフとして。 -セーフとしてプレーは継続 嶋田二塁塁審 そうそう。ジャッジしていないんで。 責任審判の丹波球審 高津監督の言い分は、セカンドがアウトなりセーフなり言っていたら三塁走者はプレーを続けてなかったからという言い分なんですけど、それはジャッジしていなかったらその通りプレーが動くのは、絶対なので。ただ今回は、たまたまこういう場面でそれがまた、セカンドを踏んでいたということで覆ったということです。その説明をずっとしていたということです。 -一連のプレーの判定に問題はなかった 嶋田二塁塁審 確認してないので、それはもう。 -その後、リクエストで確認できたから問題ない 丹波球審 そうです。

◆猛抗議15分間も...。ヤクルトが後味の悪い敗戦で3位に転落した。1点を追う9回1死一、二塁で代打川端は二塁へのゴロ。二塁堂上が一走西浦をタッチにいくがタッチできず、一塁送球したが川端はセーフ。ここで西浦が一、二塁間で挟まれたが、中日側は二塁に送球して遊撃京田がベースを踏んだ。本来はここでフォースアウト成立となるが塁審のジャッジはなく、この間に三塁まで進んでいた二走古賀が、本塁を狙って突っ込みアウトになった。その後、中日側のリクエストで二塁フォースアウトが認められゲームセット。 ヤクルト側からすれば最初の二塁フォースアウト時に、審判から明確なアウトのジャッジがあれば、古賀が危険を冒して本塁に突っ込む必要はなかったという主張だ。2死一、三塁で試合が継続していれば、結果は違った可能性がある。試合終了後に真っ先にベンチを飛び出した高津監督の怒りは収まらず、猛抗議したが覆ることはなかった。 普段は温厚で冷静な指揮官も顔は赤らみ、目は充血。報道陣の質問に対して食い気味に「あれはいかんね」と切り出した。すぐに「人間のやることなんで間違いはあるし...」としたが、「もうちょっとはっきりとしたジャッジをしてほしかった。大事な佳境を迎えているわけなので、引き下がれなかったですね。納得できないことだらけですよ」などとまくしたてた。 リーグ側に抗議書などを提出するかについては「終わったばかりなので何とも言えない」とした。14日から本拠地で首位阪神との2連戦を迎えるが「切り替えろと言われてもあれですけど、うーん...これから明日勝つための大事な時間を過ごしたい」と懸命に前を向いた。【鈴木正章】 ■審判団が判定説明 一連の判定について審判団が取材に応じた。二塁フォースアウトのジャッジをしなかった嶋田審判は「二塁塁審としては(二塁)ベースを踏んだことは確認していない。だから、一塁走者はそのまま生きていてセーフとして。ジャッジしていないのでアウトもコールしていない」と説明。責任審判の丹波球審は「高津監督の言い分はセカンドがアウトなりセーフなり言っていたら、三塁走者はプレーを続けてなかったから、という言い分ですけど、ジャッジしていなかったらプレーが動くのは絶対なので」と話した。 ◆中日与田監督(9回のランダウンプレーでのリクエストについて)「打者が一塁でセーフになって、一塁走者がフォースプレーになった。三塁走者をタッチプレーでアウトにしたが、その前に京田が(二塁)ベースを踏んだ時点で(1)アウト。そういうことです」

◆中日の京田が一回にベテランの石川から三塁打を放ち、連続安打を12試合まで伸ばした。2ボールからストライクを取りにきた甘い変化球を逃さず左中間へはじき返し、俊足を飛ばして三塁に到達。大島の適時打で生還した。 今シーズンは打撃不振に陥り、5月下旬には2軍落ちする悔しさも味わった。44歳の福留からアドバイスをもらうなど後半戦に入ってから調子を一気に上げ、1番を任されるようになった。 10日の巨人戦は2本塁打を放つなど持ち前の長打力を発揮しつつ、逆方向へのうまい打撃も増えてきた。考えを整理して打席に向かうことを心掛けており「残り試合は少ないけど、少しでも勝てるように頑張りたい」とチームを引っ張っている。

◆ヤクルト・高津臣吾監督(52)が九回のプレーについて、15分以上にわたり審判に抗議をした。 1点差を追う9回に珍事が起きた。1死一、二塁の場面で代打・川端が二塁ゴロ。二塁手が一塁に送球すると、川端はセーフ。一走の西浦は、一、二塁間で挟まれ、遊撃手・京田が二塁ベースを踏むもアウトのコールがなくプレーが続行。三塁を回った二走・古賀が隙をつき本塁を狙うもタッチアウト。2死一、二塁で試合が続くと思われたが、中日からのリプレイ検証の結果、西浦がアウトとなり試合終了となった。これに納得のいかない高津監督が15分の猛抗議。ヤクルトナインはベンチから引き揚げず、行方を見守ったが、判定は覆らなかった。 審判は「京田選手がセカンドベースを踏んでいました。中日からリクエストがあり、セカンドベースを踏んでいたことを確認したので、最初にセカンドを踏んで2アウト、ホームのタッグプレーで試合終了です」と説明した。

◆中日が無失点リレーで4連勝を飾った。小笠原は7回4安打で7勝目。八回は又吉がつなぎ、九回を締めたR・マルティネスは18セーブ目。一回に大島の右前適時打で挙げた1点を守り切った。ヤクルトは連敗で3位に後退した。

◆苦しい立ち上がりから何とか踏ん張った。ヤクルト・石川が6回7安打1失点。勝利投手の権利は得られなかったが、粘りの投球で役割は十分に果たした。 一回は先頭の京田に左中間を破られ、三塁打を浴びた。続く渡辺を一ゴロとしたが、大島に先制の右前適時打を許した。大島の二盗阻止のあと、ビシエド、堂上にも安打を浴び、2死一、三塁とされたが高橋周は中飛に打ち取った。 二回以降も走者は許しながらも、本塁は踏ませなかった。三回は1死満塁から堂上、高橋周を連続三振。勝負どころで、ベテランの技を発揮し、制球を間違えることはなかった。直球の割合を大幅に減らし、スライダーとシンカーを多投。12日に9得点の中日打線に的を絞らせなかった。 石川は3回、ビシエドに四球を与える。内野手がマウンドへ(撮影・甘利慈) プロ20年目。今季は開幕こそ2軍で迎えたが、衰えは感じさせない。これで5試合連続で5イニング以上、自責点1以下と試合をつくり続けている。その間、白星は一度もついていないが、懸命に腕を振り続けている。 後半戦開幕後には「投手陣が頑張ると野手にいい流れがくる。野球は投手だと思う。先発が試合をつくって、役割をしっかりやっていきたいと思います」と話していた41歳のベテラン。我慢の時期が続くが、チームのために勝利を求める。(横山尚杜)

◆中日の大島が唯一の得点をたたき出した。一回1死三塁から一、二塁間をゴロで破る適時打を放った。「良いところに飛んでくれた。(打線が)投手に迷惑を掛けているので、点をいっぱい取れるようにやっていく」。さらに2安打を打ち、今季8度目の猛打賞とした。 8月29日に通算250盗塁まであと1としてから足踏みが続く。「なかなかいけないですけど、頑張ります」と苦笑した。

◆ヤクルトは零敗で3位に後退した。0―1の九回は判定の混乱に泣いて同点機を逸し、このカードの前まで10勝2敗4分けと大きく勝ち越していた中日に連敗。高津監督は「新しい試合をどう戦っていくかが大事」と語気を強めた。 一回に4長短打を浴びた先発石川は1失点でしのいだ。三回1死満塁では堂上と高橋周から連続三振を奪って立ち直り、終わってみれば6回1失点。後半戦に入ってから4試合連続で5回以上を投げて全て自責点1と安定しているベテランに白星が付けられず、監督は「いい粘りを見せてくれた。勝たせたかった」と話した。

◆ヤクルトは零封負けで3位に後退した。先発した石川雅規投手(41)が6回7安打1失点と粘投したが、3敗目(3勝)。九回1死一、二塁では川端が放った二塁前への打球をきっかけに、二走と一走がアウトとなり試合終了となった。この際、二塁塁審は一走の二塁でのフォースプレーでアウトのジャッジがなかった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り ――ラストプレーは 「あれはいかんね。審判さんのやることも人間がやることなんでね。間違いももちろんあるし、そのせいにはしたくないけどね。まあ大事な一つの勝ち負けだったり、一つのアウトだったり、全力で戦っているので、もうちょっとはっきりとしたジャッジをしてほしかったです」 ――二塁でアウトのジャッジがあれば本塁突入はなかった 「もちろん、そうですね」 ――審判からの説明は 「まあ内容については控えますけども、明らかに違うなと思うところはあったので抗議させてもらいました」 ――選手の思いを考えると引き下がれない 「すごく大事なところなので。1つのアウトセーフが勝ち負けにつながる。ましてやこんな状況でね、残り30数試合となった大事な佳境を迎えているわけなので、引き下がれなかったですね」 ――最後はナインを鼓舞して引き揚げた 「僕自身が納得していないのに選手に納得しろというのもおかしな話。ただ明日を全力で勝つ努力をすることが大事だと思うし、切り替えろと言われてもなかなかあれですけど、明日勝つための大事な時間を過ごしたいと思います」 ――石川が6回1失点の好投 「大ピンチはいくつかあったけど1点だけで抑えたのは、いい粘りだった。救援をなかなか使いづらい状況だったことは本人も自覚があったでしょうし、いい粘りを見せてくれた。ぜひ勝たせたかったです」

◆ヤクルトは零敗で3位に後退。高津臣吾監督(52)は納得のいかない幕切れに約15分間、審判団に抗議を続けた。ベンチを引き揚げても興奮は収まらず、顔を紅潮させた。 「あれはいかんね。もうちょっとはっきりとしたジャッジをしてほしかった。納得できないことだらけです」 1点を追う九回1死一、二塁で川端の打球は二塁へのゴロ。二塁手の堂上が捕球後、一塁走者の西浦にタッチしようとしたができず、一塁送球もセーフだった。 その後、中日内野陣は西浦を一、二塁間で挟んだが、遊撃手の京田が二塁ベースを踏んでアウトをアピール。だが、審判員からアウトのコールがなかったため再び挟殺プレーとなった。この間、三塁に進んでいた古賀が本塁を狙い、憤死した。 試合は2死一、二塁で再開されたが、与田監督がリプレー検証を要求。審判団は映像で二塁封殺を確認できたとして併殺成立を認めた。 高津監督は二塁でアウトの判定があれば古賀の本塁突入はなかったと強く抗議した。だが、嶋田二塁塁審は「ベースを踏んだことは確認していない。中日側からリクエストを受け、その結果踏んでいた」と説明。責任審判の丹波球審は「ジャッジがなければ、その通りプレーが動くということ」と説明した。 首位争いの正念場での手痛い敗戦。14日からは3・5ゲーム差の首位・阪神との2連戦(神宮)が待つ。「一つのアウトセーフが勝ち負けにつながる。大事な佳境を迎えて引き下がれなかった。明日をどう戦っていくか」。高津監督は前を向き、帰りのバスに乗り込んだ。(横山尚杜)

◆13日の中日―ヤクルト18回戦(バンテリンドームナゴヤ)の九回の判定で混乱したことについて、日本野球機構(NPB)の友寄正人審判長と杵渕和秀セ・リーグ統括が14日、神宮球場を訪れて、ヤクルト球団に謝罪した。二塁塁審だった嶋田哲也審判員を厳重注意したことも報告された。ヤクルトは意見書を提出していた。 0―1で敗れたヤクルトの高津臣吾監督が、九回の挟殺プレーで、二塁塁審のジャッジがなかったことを抗議し、約15分も審判団に確認を求めた。友寄審判長は「(二塁塁審の)嶋田が打者走者がアウトになったという思い込みが要因。二塁ベースを踏めばアウトなのに、挟殺だと思っていた。あってはならないと注意した」と語った。杵渕セ・リーグ統括によると、高津監督らは納得したという。

◆13日の中日―ヤクルト18回戦(バンテリンドーム)の九回の判定で混乱したことについて、日本野球機構(NPB)の友寄正人審判長と杵渕和秀セ・リーグ統括が14日、神宮球場でヤクルト球団に経緯を説明し、陳謝した。二塁塁審だった嶋田哲也審判員を厳重注意したことも報告された。 ■挟殺プレーでジャッジなし 二塁塁審を厳重注意 ヤクルト・高津監督が、九回2死一、二塁からの挟殺プレーで、二塁塁審のジャッジがなかったことを抗議し、約15分も審判団に確認を求めた。球団は意見書を提出しており、友寄審判長は「(二塁塁審の)嶋田が打者走者がアウトになったという思い込みが要因。二塁ベースを踏めばアウトなのに、挟殺だと思っていた。あってはならないと注意した」と語った。杵渕セ・リーグ統括によると、高津監督らは納得したという。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
61454 0.575
(-)
-
(-)
33447
(-)
429
(-)
104
(-)
94
(-)
0.252
(-)
3.600
(-)
2
(1↑)
巨人
534315 0.552
(-)
3
(-)
32442
(-)
423
(-)
137
(-)
59
(-)
0.247
(-)
3.590
(-)
3
(1↓)
ヤクルト
514212 0.548
(↓0.006)
3.5
(↓0.5)
38467
(-)
407
(+1)
105
(-)
64
(+2)
0.256
(↓0.001)
3.640
(↑0.02)
4
(-)
中日
455314 0.459
(↑0.005)
12
(↑0.5)
31337
(+1)
367
(-)
62
(-)
54
(-)
0.242
(↑0.001
3.160
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
425414 0.438
(-)
14
(-)
33441
(-)
496
(-)
112
(-)
23
(-)
0.259
(-)
4.290
(-)
6
(-)
広島
425610 0.429
(-)
15
(-)
35408
(-)
452
(-)
92
(-)
50
(-)
0.260
(-)
3.890
(-)