西武(☆3対1★)オリックス =リーグ戦21回戦(2021.09.12)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:渡邉 勇太朗(3勝3敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝2敗14S))
敗戦投手:山﨑 福也(5勝9敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(26号・4回表ソロ)
【西武】スパンジェンバーグ(7号・2回裏3ラン)

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◆西武は2回裏、1死二三塁の好機からスパンジェンバーグの3ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・渡邉が5回3安打1失点。その後は4投手の継投でリードを守りきり、渡邉は今季3勝目を挙げた。敗れたオリックスは、先発・山崎福が好投するも、打線が援護できなかった。

◆オリックス宗佑磨外野手(25)が、西武21回戦を欠場した。 球団は「体調不良」で、11日に立川市内の病院にて新型コロナウイルスの抗原検査を受け「陰性」と診断されたと発表した。 出場選手登録の抹消はせず、今後は状態を見ながらの判断となる。 この日のベンチメンバーから外れた宗は、今季ここまで107試合に出場し、打率2割7分5厘、5本塁打、27打点の成績を残していた。

◆オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(30)がリーグ単独トップの26号ソロを放った。 3点を追う4回に先頭打者として打席を迎え、フルカウントから西武渡辺の140キロを完璧に捉えた。左翼スタンドへのソロで1点を返した。 「高めに浮いてきたカットボールをしっかりと捉えることができました。まだまだ中盤なので、なんとか逆転できるように、この後も頑張ります!」とコメント。渡辺からは前回対戦時も本塁打を放っている。 ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)とロッテのレオネス・マーティン外野手(33)と25本塁打で並んでいたが、この時点では1本リードした。

◆西武山川穂高内野手(29)が5回の守備から途中交代した。5番一塁でスタメン出場し、2回の第1打席で左太もも裏付近へ死球を受けて、その場でもん絶していた。 その後も出場を続けていたが、4回の第2打席は右飛に倒れ、そのまま交代。一塁手には呉念庭が入った。試合後に辻監督は「肉離れになったら困る。大事を取って早めに引っ込めました」と説明。14日の日本ハム戦(メットライフドーム)の出場についても「大丈夫でしょ」と話した。

◆西武は2回、スパンジェンバーグの7号3ランで先制。先発の渡辺は3回までオリックス打線を1安打無失点に抑えた。 オリックスは4回、杉本の26号ソロで反撃。先発の山崎福は3回から6回まで無安打投球を続けた。西武は6回から継投に入った。 西武が逃げ切って13カードぶりの勝ち越し。渡辺が3勝目、平良が14セーブ目。オリックス山崎福は8回途中3失点も9敗目。

◆オリックスは5位西武に連敗を喫し、カード負け越しとなった。 2試合続けて打線が抑えられた。4回に杉本裕太郎外野手(30)が26号ソロを放ったが、連打が生まれず。6安打で1得点に終わった。 先発の山崎福也投手(29)はテンポの良い投球で投げ込んだ。失点は2回にスパンジェンバーグに3ランを許したのみ。今季最長の7回2/3を5安打3失点と先発の役割を果たした。勝てば自己最多の6勝目だったが、奮闘は実らなかった。

◆西武のコーリー・スパンジェンバーグ内野手(30)が2戦連発となる決勝の7号3ランを放った。 2回1死二、三塁で「前に打球を飛ばせば何か起こるという気持ちで打席に入っていました」という積極性が生きて、中越えに会心の打球を運んだ。先発渡辺も「本当にあの3点は大きかったです」と感謝。自身もチームも上昇気流に乗せそうなアーチだった。

◆西武渡辺勇太朗投手(20)がアクシデントを乗り越えて3勝目を手にした。 プロ初の中6日での先発は4回の投球練習中に異変が起きた。「1球投げて(右足に)ビーンってきて力が入らなくて」と、つってしまった。直後に右足首も2度ひねったが、ベンチ裏でテーピングを施し、ストレッチでコンディションを回復させて再びマウンドへ。杉本には26号ソロを浴びたが、気持ちを切り替えてプロ最多106球、5回1失点でまとめた。 1週間前の涙も報われた。5日楽天戦は4回途中7失点(自責6)。降板後はベンチで泣いた。「悔し涙です。打たれて泣いたのは小学生ぶり。それだけ悔しかったので、こらえきれなかったです」。この日も「調子は良くなかった」と振り返るが、二の舞いは演じなかった。 成長著しい20歳右腕の力投でチームは13カードぶりの勝ち越し。辻監督は右足をつったことには「湿度が多いからミネラル取って、そうならないようにと口酸っぱく言っているのに」と期待が高いゆえの苦言もあったが、最後は「今日はしっかり粘れたと思う」と褒めた。渡辺も「初登板の時のような、疲れてしょうがないという感じはなくなったので、あとは足をつらなくする工夫と改善をしていきたい」と、明るい未来を見据えた。【木下大輔】

◆先発したオリックスの山崎福也投手(29)が1球に泣いた。 2回1死二、三塁で、スパンジェンバーグに先制3ランを被弾。その後は好投を続けたが、今季9敗目。8回途中まで3失点の投球に「2回のホームランのところがもったいないと言いますか、悔しいです」と肩を落とした。中嶋監督は「次は、なんとしても勝ちきる気持ちで投げてほしい」と注文をつけた。

◆ラオウ、単独トップに浮上!オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(30)が4回に26号ソロを放ち、ソフトバンク柳田、ロッテマーティンの25本を抜き、今季初めて本塁打部門で単独トップとなった。 「うれしいですけど、まだ残り試合がある。全部終わってから1番だったら喜んでいいと思います。一喜一憂せずに、1打席1打席大事にしていきたい」 チームは敗戦。祝砲は空砲となり、喜びは控えた。 オリックスが正念場を迎えている。これで4カード連続で勝ち越しなし。期間中に12あった貯金を4減らし、8となった。主砲の吉田正が左太もも裏を痛めて負傷離脱中。この日は今季三塁に定着した宗が体調不良で欠場。弱り目にたたり目の状況で、宗が新型コロナウイルスの抗原検査を受け「陰性」と診断されたのは幸いだった。 14日からは場所を仙台に移し、3位楽天との3連戦。「混パ」とあり、上も下も見える位置にいる。中嶋監督は「このままズルズルいくわけにはいかない。今いるみんなで、上にしがみついていけるように頑張ります」と懸命に前を向いた。残り32試合。上位浮上のきっかけを探してみせる。【真柴健】

◆西武は「7番・左翼」で先発出場のコーリー・スパンジェンバーグ内野手(30)が二回、2試合連発となる先制の中越え3ランを放った。 「直前に仲間が死球を当てられてしまっていたので、あの場面はホームランを打ててよかったよ。良い手応えがあったと思うよ。何より先制することができてよかったよ」 先頭の外崎の左翼線二塁打、山川の死球、柘植の犠打で1死二、三塁の好機。カウント1-1から先発・山崎福の145キロの速球を強振しバックスクリーンへ運んだ。

◆西武先発の渡辺勇太朗投手(20)が四回に入る前の投球練習中に足を痛め一度ベンチに下がるも、再びマウンドに戻り続投した。 四回前、イニング間の投球練習中だった。渡辺は捕手からの返球を捕球する際に右足首をひねり、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。 そのままベンチに引き揚げ、緊急降板も考えられたが、数分後に治療を終え再びマウンドへ。 本拠地メットライフドームのファンからは拍手が巻き起こった。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(30)が四回、リーグ単独トップに躍り出る26号ソロを放ち、反撃だ。 「高めに浮いてきたカットボールをしっかりと捉えることができました」 0-3とリードされた四回だ。渡辺が投じた140キロカットボールを捉えた。左翼手が途中で追うことを諦め、打球は左中間席に吸い込まれた。 「まだまだ中盤なので、なんとか逆転できるように、この後も頑張ります」。吉田正が左太腿裏の筋損傷で離脱する中、打線を引っ張る。

◆西武が二回にスパンジェンバーグの3ランで得た先制点を守り切った。渡辺が5回1失点で3勝目。六回以降は小刻みに継投し、平良が14セーブ目を挙げた。オリックスは杉本の26号ソロの1点のみで、山崎福を援護できなかった。

◆アクシデントにも怯まなかった。浦和学院高から入団3年目の右腕、西武・渡辺勇太朗投手(20)が5回3安打1失点で3勝目をマーク。自己最多の106球を投げ、チームを9月3日以来の連勝に導いた。 「気持ちで負けないように(投げた)。失点は1点だけで済んだので、最低限の仕事はできたと思います」 191センチの上背から、最速150キロの直球と多彩な変化球を投げ下ろした。カットボールやカーブがさえ、5つの三振を全てを変化球で奪った。 四回に入る前の投球練習で右脚がつり、ベンチでテーピングなどを施して再びマウンドへ。最初の杉本にソロ本塁打を浴びたものの、後続を3人で断った。 「ホームランで、いい意味ですっきりランナーなしから迎えられた。切り替えて入れた」 4回、マウンドにあがるも足がつりベンチに戻った渡辺勇太朗=メットライフドーム(撮影・加藤圭祐) 2019年にドラフト2位で入団。その長身と投球フォームが似ていることから〝大谷翔平2世〟と呼ばれる。球団にとっては前橋育英高出の高橋、作新学院高出の今井に次ぐ高卒右腕の台頭が期待される。 6月28日-7月1日のソフトバンク戦以来、13カードぶりとなる同一カード3連戦での勝ち越しに貢献。「要所で抑えることができたが、合格点が出るような投球ではなかった」と控えめに喜んだ。(加藤次郎)

◆オリックスの宗が体調不良で欠場した。先発出場した11日の西武戦で途中交代していた。球団によると、11日に東京都内の病院で新型コロナウイルスの検査を受け、陰性だった。

◆4カード続けて3連戦の勝ち越しはなし。オリックスが5位・西武に痛い連敗だ。優勝争いが激しさを増すだけに中嶋監督の表情は厳しかった。 「何とか今いるみんなで、上にしがみついていけるように頑張ります」 今季5勝を挙げている山崎福は二回、スパンジェンバーグに3ランを浴びたが、その後は粘り強く投げ、八回2死までマウンドを守った。しかし、打線は四回、杉本のリーグトップとなる26号ソロのみ。左腕は「二回の本塁打がもったいないというか、悔しい」と反省したが、援護射撃があまりにも寂しかった。 首位・ロッテの背中を追うためにも負けられない戦いが続く。指揮官は「このままズルズルいくわけにはいかない」と前を向く。14日からは楽天戦。気持ちを切り替えて、仙台に乗り込む。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
524016 0.565
(↑0.005)
-
(-)
35487
(+9)
437
(+2)
104
(+2)
93
(+2)
0.252
(↑0.002)
3.810
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
524415 0.542
(↓0.005)
2
(↓1)
32437
(+1)
417
(+3)
103
(+1)
33
(-)
0.252
(-)
3.560
(-)
3
(-)
楽天
504813 0.510
(↓0.005)
5
(↓1)
32423
(+2)
416
(+9)
86
(+1)
41
(-)
0.246
(-)
3.610
(↓0.05)
4
(-)
ソフトバンク
464718 0.495
(↓0.005)
6.5
(↓1)
32444
(-)
382
(+3)
96
(-)
65
(-)
0.248
(↓0.001)
3.270
(-)
5
(-)
西武
425117 0.452
(↑0.006)
10.5
(-)
33427
(+3)
472
(+1)
90
(+1)
73
(-)
0.246
(-)
4.100
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
385116 0.427
(↑0.007)
12.5
(-)
38345
(+3)
407
(-)
57
(+2)
57
(+1)
0.233
(-)
3.530
(↑0.04)