西武(★1対7☆)オリックス =リーグ戦19回戦(2021.09.10)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:山本 由伸(13勝5敗0S)
敗戦投手:松本 直晃(7勝7敗0S)

本塁打
【オリックス】T-岡田(11号・2回表ソロ),杉本 裕太郎(25号・5回表ソロ)
【西武】外崎 修汰(5号・7回裏ソロ)

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◆オリックスは2回表、T-岡田のソロが飛び出し、先制に成功する。3-0となって迎えた5回には、杉本のソロと来田の適時打で3点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・山本が6回無失点9奪三振の好投で今季13勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆先発したオリックスのエース山本由伸投手(23)が、6回107球2安打無失点でリーグ単独トップの13勝目をマークした。 「立ち上がりからピンチを迎えてしまっていましたし、あまりテンポのよくないピッチングになってしまっていた。なんとか粘り強く投げることが出来たのも、野手の方たちが得点を重ねてくれたおかげだと思います」 反省の言葉を並べるも、無失点の投球。山本は5月28日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)の登板から自身負けなしの10連勝を記録。防御率1・54、奪三振154もリーグトップで「投手3冠」を独走する。 この日は山賊打線にファウルで粘られるシーンが目立つなど、球数を要した。2回の先頭打者、外崎には12球粘られて四球を許すも、最速は155キロを計測。要所を締め、6回までスコアボードに0を並べた。 打線もエースを援護した。復活した大砲の一撃が、のろしだった。2回1死から、T-岡田が右翼席へ先制11号ソロを放った。「少し詰まっていましたが、浮いてきたボールをしっかりと振り切ることができました」。初球の134キロカットボールを捉えた。 右太もも裏を痛めて離脱していた背番号55は、9日ロッテ戦(ほっともっと神戸)で1軍に復帰したばかり。ダイヤモンドをゆっくりと一周すると、一塁側ベンチ前で両手を大きく開く「Tポーズ」を披露してみせた。T-岡田は3回にも追加点となる適時打を放ち、存在感を示した。 これで貯金を10に戻した。この日はロッテが楽天にサヨナラ勝利し、首位再浮上はならず。残り34試合。コツコツと白星を重ねて、96年以来25年ぶりVへ突き進む。【真柴健】 ▼山本が5月28日ヤクルト戦から10連勝。オリックスでシーズン10連勝以上は10年に13連勝の金子以来7人、9度目。山本はプロ5年目の23歳。23歳以下のシーズンに2桁連勝は、22歳の07年に10連勝した成瀬(ロッテ)以来で、オリックスでは58年に13連勝の秋本に並び最年少だ。山本は、白星のつかなかった6月25日西武戦を含めた連勝期間中の防御率が0・89。この間、相手にリードを許したのは、岸に先制弾を浴びた8月20日西武戦の3回表(3回裏に同点)しかない。また、山本は勝利、防御率、奪三振とトップ。オリックスでこの3部門がすべて1位ならば初めてになる。

◆オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(30)が、5回にバックスクリーンへ、今季25号ソロをぶち込んだ。 「T(-岡田)さんばっかり目立っていたので、負けたくない気持ちで打席に入っていました!」 試合中に広報に託したコメントにも"先輩愛"がにじむ。この日、先制11号ソロを放っていたT-岡田に、主役を譲るまいと豪快な1発をたたき込んだ。この一撃で、球団日本人右打者の25号到達は92年の高橋智以来、29年ぶりの快挙となった。

◆先発は西武松本とオリックス山本。オリックスが2回1死、T-岡田の11号ソロで先制。3回もT-岡田が適時打を放ち2点目。 オリックスが4回、紅林の適時三塁打で1点。5回は杉本の2戦連発の25号ソロと、来田の2点適時打でリードを6点に広げた。 オリックスが8回も1点追加して快勝。6回無失点の山本が両リーグトップ13勝目。西武は7回の1点のみで2連敗。松本7敗目。

◆西武が2連敗で借金が今季最多11に膨らんだ。松本が2回以降、毎回失点して5回6失点。直近5試合は先発投手が計34失点しており、11試合連続で先発に白星が付いていない。 打線はオリックス山本から3度得点圏に走者を進めたが、決定打を欠いた。今季オリックス戦負け越しが決まり、辻監督は「必死で戦いにいって勝ちに結び付かないのはもちろん悔しいんだけど、前向いてやるしかない。頑張ります」と話した。 ▽西武松本(中軸に2被弾するなど5回6失点で7敗目)「打たれた球も甘いし、特に得点圏での精度がよくなかったです。初回から強い球を投げることができていましたが、ここぞという時の1球が課題です」

◆オリックス山本由伸投手(23)が6回を2安打無失点に抑え、自身10連勝で両リーグ最多の13勝目を挙げた。 2回にT-岡田の先制11号ソロなど序盤から援護をもらい、最速155キロの真っすぐを主体に9奪三振。防御率1・54、奪三振154もリーグトップの"投手3冠"だ。 魔法の一言で、本来の姿を取り戻した。山本は3回の投球を終えると、トボトボとベンチへ。無失点投球ながら球数は63球。納得のいかない表情を見た中嶋監督が、歩み寄った。山本は「技術的なこと、バッテリーの"ご指導"を。そんな感じです」と明かした。 捕手の若月も交えた"緊急3者面談"を終え、エースに笑顔が戻った。「もう1回考え直すというか、もう1回(リズムを)作り直した感じです」。3回まで毎回得点圏に走者を背負ったが、一変。4回は先頭の外崎を空振り三振、続く栗山を見逃し三振に仕留めるなど、6回の降板まで走者を許さない「完全投球」で、流れを作った。 自身10連勝にも「絶好調だった訳ではない。今日は勝ちましたし、無失点だから良いんですけども...。内容は最悪かなと思います」と反省を繰り返した。「投手三冠」を独走中でも「6回に良い感じで力も抜けて投げられた。反省点を生かして、成長できたら」と向上心は天井知らずだ。 イチゴには目がない。果実が好きで、いちごジャムやかき氷のイチゴシロップは「それは認めてないですよ(笑い)。果物そのものが好きなんです」とこだわる。そんな23歳が、試合では難攻不落の右腕になる。 貯金を10に戻すも、ロッテが勝って首位返り咲きはならず。残り34試合。山本は「すごく緊迫した状況で野球ができるのも、成長できる。1試合1試合がより大事になるのでチーム一丸で」と試合後は、吉田正が通算100号を達成した記念Tシャツ姿に。負傷離脱中の主砲の思いも背負い、全力をつくす。【真柴健】 ▼山本が5月28日ヤクルト戦から10連勝。オリックスでシーズン10連勝以上は10年に13連勝の金子以来7人、9度目。山本はプロ5年目の23歳。23歳以下のシーズンに2桁連勝は、22歳の07年に10連勝した成瀬(ロッテ)以来で、オリックスでは58年に13連勝の秋本に並び最年少だ。山本は、白星のつかなかった6月25日西武戦を含めた連勝期間中の防御率が0・89。この間、相手にリードを許したのは、岸に先制弾を浴びた8月20日西武戦の3回表(3回裏に同点)しかない。また、山本は勝利、防御率、奪三振とトップ。オリックスでこの3部門がすべて1位ならば初めてになる。

◆オリックスT-岡田外野手が2回に先制の11号ソロを放ち、山本を援護した。 西武松本の初球の高め134キロカットボールを強振。「少し詰まっていましたが、浮いてきたボールをしっかりと振り切ることができた」と拳を握った。右太もも裏を痛めて離脱していたが、9日ロッテ戦(ほっともっと神戸)で1軍に復帰。このアーチがプロ197本目。通算200号にあと3本とした。

◆オリックス山本由伸投手(23)が6回を2安打無失点に抑え、自身10連勝で両リーグ最多の13勝目を挙げた。最速155キロの真っすぐを主体に9奪三振。防御率1・54、奪三振154もリーグトップの"投手3冠"だ。 ▼山本が5月28日ヤクルト戦から10連勝。オリックスでシーズン10連勝以上は10年に13連勝の金子以来7人、9度目。山本はプロ5年目の23歳。23歳以下のシーズンに2桁連勝は、22歳の07年に10連勝した成瀬(ロッテ)以来で、オリックスでは58年に13連勝の秋本に並び最年少。山本は、白星のつかなかった6月25日西武戦を含めた連勝期間中の防御率が0・89。この間、相手にリードを許したのは、岸に先制弾を浴びた8月20日西武戦の3回表(3回裏に同点)しかない。また、山本は勝利、防御率、奪三振とトップ。オリックスでこの3部門がすべて1位ならば初めてになる。

◆オリックス山本由伸投手(23)が6回を2安打無失点に抑え、10連勝で両リーグ最多の13勝目を挙げた。最速155キロの真っすぐを主体に西武打線から9奪三振。修正力の詰まった107球だった。 数字は圧倒的でも、3回まで毎回得点圏に走者を背負い、63球。その3回を終えてトボトボとベンチへ戻ると、納得のいかない表情を見て中嶋監督が歩み寄った。山本は「技術的なこと、バッテリーの"ご指導"を。そんな感じです」と明かした。若月も交えた"緊急3者面談"が終わると、エースに笑顔が戻った。 「もう1回考え直すというか、もう1回(リズムを)作り直した感じです」 魔法の一言で、一変。4回は先頭の外崎を空振り三振、栗山を見逃し三振など、次第にしなやかなフォームを取り戻し、降板する6回まで1人の走者も許さない「完全投球」。中押しの攻撃へと流れを作った。 試合中に見事に立て直して13勝目。防御率1・54、154奪三振と合わせて「投手3冠」だが「絶好調だったわけではない。今日は勝ちましたし、無失点だから良いんですけども...。内容は最悪かなと思います」と反省を繰り返した。結果、内容、成長...。細部へのこだわりは、好物のイチゴにも通じる。イチゴ味のジャムやかき氷のシロップには「それは認めてないですよ。果物そのものが好きなんです」と笑って言い張る。本物を求めて公私に妥協がない。破竹の10連勝にも、「6回に良い感じで力も抜けて投げられた。反省点を生かして成長できたら」と天井知らずの向上心をみせた。 貯金を10に戻すも、ロッテも勝って首位返り咲きはならず。山本は吉田正の通算100号記念のTシャツに身を包んで声を張った。「すごく緊迫した状況で野球ができるのも、成長できる。1試合1試合がより大事になるのでチーム一丸で」。残り34試合。負傷離脱中の主砲の思いも背負い、全力を尽くす。【真柴健】 ▼山本が5月28日ヤクルト戦から10連勝。オリックスでシーズン10連勝以上は10年に13連勝の金子以来7人、9度目。山本はプロ5年目の23歳。23歳以下のシーズンに2桁連勝は、22歳の07年に10連勝した成瀬(ロッテ)以来で、オリックスでは58年に13連勝の秋本に並び最年少だ。山本は、白星のつかなかった6月25日西武戦を含めた連勝期間中の防御率が0・89。この間、相手にリードを許したのは、岸に先制弾を浴びた8月20日西武戦の3回表(3回裏に同点)しかない。また、山本は勝利、防御率、奪三振とトップ。オリックスでこの3部門がすべて1位ならば初めてになる。

◆「5番・一塁」で出場したオリックス・T─岡田外野手(33)が二回に先制の11号ソロを放った。 「打ったのはカットボールです。少し詰まっていましたが、浮いてきたボールをしっかりと振り切ることができました」 1死から松本の初球の134キロカットボールを一閃。打球は右翼席に吸い込まれた。 前日9日に1軍昇格し、「4番・DH」で出場したロッテ戦(ほっと神戸)では4打数1安打。昇格2戦目で一発が飛び出した。 先発・山本への貴重な援護点となり「もっともっと援護できるように、このあとも頑張ります」。勝てば10連勝で13勝目となるエースをアシストした。

◆西武は6点を追いかける七回、外崎修汰内野手(28)が左翼へ5号ソロを放った。 「打ったのは真っすぐです。打った感触は良かったので切れなければいいな、と思いながら走っていました」 六回まで先発・山本の前に源田の2安打のみに抑えられた。七回、先頭打者としてフルカウントから、この回からマウンドに上がったスパークマンの151キロの直球を左翼席へ運んだ。

◆オリックスの山本が6回無失点、9奪三振で自身10連勝、両リーグトップの13勝目を挙げた。打線は二回にT―岡田の11号ソロで先制、三回もT―岡田の適時打で加点。五回には杉本が25号ソロを放った。西武は投打に精彩を欠いた。

◆西武打線はオリックスの山本に9三振を喫し攻略できなかった。三回まで毎回先頭打者が出塁し、得点圏に走者を置いたが無得点。辻監督は「一、二、三回でチャンスをつくって点を取れなかったのは残念」と渋い表情だった。 チームは今季最多の借金11。オリックス戦は5勝12敗2分けとなり、負け越しが決まった。辻監督は「今年はオリックスさんにはなかなか(白星が)取れず今日も負けてしまって悔しい。前を向いてまたやるしかない」と語った。

◆西武の松本は5回6失点と振るわず、自身4連敗で7敗目を喫した。9安打4四死球と乱れ「先発として粘ることができず、大量失点してしまい、野手の方に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と下を向いた。 T―岡田に二回に先制のソロ本塁打を打たれ、三回も適時打を浴びた。その後も修正できずに失点。「打たれた球は甘くなってしまった。特に得点圏での球の精度が良くなかった。初回から強い球を投げることができていたが、ここぞという時の一球が課題」と反省した。

◆オリックスの杉本が五回に2試合連続となる25号ソロを放った。松本の浮いたカットボールを豪快に中越えへ運ぶ一発。二回に先制本塁打、三回には適時打と活躍したT―岡田を引き合いに「Tさんばっかり目立っていたので、負けたくない気持ちで打席に入った」と気合十分だった。 本塁打数はリーグトップの柳田(ソフトバンク)マーティン(ロッテ)に並んだ。「いつも後ろにつなぐ意識でやっている」という無欲の姿勢で、タイトル争いに割って入ってきた。

◆柱として負けるわけにはいかない。優勝戦線に踏みとどまるためにもエースの投球をする。オリックス・山本が6回2安打無失点でハーラートップの13勝目。山賊打線を寄せ付けず、球団では2010年に13連勝した金子(現日本ハム)以来となる10連勝だ。 「いろんな方に支えられての一勝一勝の積み重ねだと思う」 序盤から得点圏に走者を背負う苦しい投球だった。「慎重にいきすぎた部分と制球できていなかったのと、その2つが良くなかった。内容は最悪」。それでも、一回2死三塁で中村を追い込んでからフォークで空振り三振。二回1死二塁からは山川、愛斗を2者連続三振で切り抜けるなど、この日最速155キロの直球だけでなく、フォークのキレが抜群だった。 三回を切り抜けると、ベンチで中嶋監督、捕手の若月と話し込む場面もあった。「六回ぐらいにはいい感じに力も抜けて投げられた。最初からそういうフォームで投げられれば」。ヒントをつかむと、四回以降は一人の走者を許さず完璧に抑えた。 先発のオリックス・山本=メットライフドーム(撮影・加藤圭祐) 黒星は5月19日のロッテ戦(京セラ)が最後。6月と7、8月の月間MVPを連続で受賞したエースの勢いは止まらない。25年ぶりの優勝を目指すチームを後押しする連勝街道。「緊迫している状況で野球ができているのは成長にもつながるし、とにかく楽しんで投げたい」とあくまで自然体で歩んでいる。 この日はロッテも勝利し、首位浮上とはならなかったが、ゲーム差なしでピタリと食らいつく。「とにかく一試合一試合がより大事になる」と山本。チームの運命を背負いながらマウンドに立っていく。(北池良輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
504016 0.556
(↑0.005)
-
(-)
37474
(+3)
434
(+2)
102
(+2)
91
(-)
0.250
(↓0.001)
3.860
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
524215 0.553
(↑0.005)
0
(-)
34436
(+7)
407
(+1)
102
(+2)
33
(-)
0.254
(↑0.002
3.530
(↑0.02)
3
(-)
楽天
504613 0.521
(↓0.005)
3
(↓1)
34420
(+2)
403
(+3)
84
(+1)
41
(-)
0.246
(↓0.002)
3.550
(-)
4
(-)
ソフトバンク
464518 0.505
(-)
4.5
(↓0.5)
34439
(+4)
362
(+4)
94
(-)
65
(+1)
0.249
(-)
3.210
(↓0.01)
5
(-)
西武
405117 0.440
(↓0.004)
10.5
(↓1)
35417
(+1)
471
(+7)
88
(+1)
73
(-)
0.246
(↓0.001)
4.160
(↓0.02)
6
(-)
日本ハム
365116 0.414
(-)
12.5
(↓0.5)
40325
(+4)
402
(+4)
55
(-)
56
(-)
0.231
(-)
3.550
(-)