オリックス(2対2)ロッテ =リーグ戦19回戦(2021.09.09)・ほっともっとフィールド神戸=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ロッテ】小窪 哲也(1号・7回表ソロ),荻野 貴司(8号・9回表ソロ)
【オリックス】杉本 裕太郎(24号・6回裏ソロ)

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◆オリックスは5回裏に福田の適時打で先制すると、続く6回に杉本のソロで追加点を挙げる。対するロッテは7回に小窪のソロで1点を返すと、9回には荻野のソロが飛び出し、土壇場で同点とした。その後の攻防は互いに無得点に終わり、試合は規定により9回引き分けとなった。

◆オリックスはここまでリーグ最多の99本塁打。今季は既に巨人、DeNA、阪神、ヤクルトが100本塁打以上を記録しているが、オリックスがリーグ最速でチーム100号に到達すれば07年以来、球団14年ぶりとなる。

◆8月31日に電撃入団したロッテ小窪哲也内野手(36)が、いきなり1号本塁打を放った。 2番一塁でスタメン出場し、2打席凡退で迎えた7回無死の第3打席。オリックス田嶋の149キロを左翼席中段に運んだ。 試合中、球団広報を通じ「移籍後初安打が本塁打になってくれて良かったです。まだ1点負けているので、追いつけるように頑張ります」とコメントを寄せた。 本塁打は広島時代の19年6月1日の阪神戦(マツダスタジアム)で阪神岩田から放って以来、約2年3カ月ぶり。田嶋とは広島時代は対戦がなかった。 昨オフに広島を退団し、今年は6月から熊本の国内独立リーグ球団・火の国サラマンダーズでプレーしていた。

◆ロッテはオリックス先発田嶋の前に3回まで無安打無得点。オリックス打線は3回まで毎回走者を出すも無得点。 オリックスは5回2死二塁から1番福田の中前適時打で先制。6回にはラオウ杉本が今季チーム100号となる24号ソロで追加点。 ロッテは7回に小窪が移籍後1号ソロ。9回に荻野が同点8号ソロを放ち、引き分けた。首位攻防カードは1勝1敗1分け。

◆ロッテが終盤にドローに持ち込んだ。オリックスとの首位攻防戦を1勝1敗1分けで終え、首位を死守した。 オリックス田嶋に6回まで2安打に抑えられるも、7回に新加入で初スタメンの小窪哲也内野手(36=元広島)の1号ソロでまず1点。9回には荻野貴司外野手(35)がオリックス平野から8号同点ソロを放ち、9回裏を守護神の益田直也投手(31)が無失点で切り抜けた。 井口資仁監督(46)は「今年は9回で引き分けって分かっているので、最低でも引き分けで終わるのが大事かなと思います」とし、終盤の粘りをたたえた。 新加入の小窪については「そこは彼の経験値だと思うので。広島の強い時にしっかりとやってきた選手ですから、自分なりにしっかりと調整してきてくれていますし」と、独立リーグで練習を重ねながらNPB1軍ですぐに結果を出したことを高く評価した。

◆ラオウことオリックス杉本裕太郎外野手が6回に右翼席へ24号ソロを放った。 カウント3-0からロッテ石川の145キロ直球を強振し、ロッテ戦今季12本目。「T(-岡田)さん、おかえりなさいの祝砲を上げられてよかったです!」と、右太もも裏筋損傷から1軍復帰したT-岡田を歓迎した。チームは07年以来14年ぶりのリーグ最速100号に到達。試合後は「大事な試合が続く。大事なところで打てるように」と前を向いた。

◆神戸の夜に、オリックスナインの声が漏れた。同点の9回2死一、二塁。紅林のライナーが三塁手三木のグラブに収まると、一塁側ベンチは天を仰いだ。 ベンチ入り野手を全員起用する総力戦に中嶋監督は「あと35試合かな。こういう(僅差の)ゲームになると思う。どう拾っていけるか」と懸命に前を向いた。 カード勝ち越しまで、あと一息だった。1点リードの9回のマウンドは守護神、平野佳に託した。だが、先頭の荻野に左翼席へ8号同点ソロを被弾。指揮官は「打った方が打った方なので...」と相手をたたえた。平野佳は8月13日ロッテ戦(ZOZOマリン)から登板8試合連続で無失点に抑えていた。信頼して最終回を託した背番号16を責めることはなかった。 この日は先発田嶋が今季最長の8回を116球3安打1失点と好投。最速は154キロを計測し、10三振を奪う力投で、指揮官は「よく投げました、本当に。素晴らしいピッチングだった」と褒めた。 ロッテとの首位攻防戦は1勝1敗1分け。僅差で首位の座は譲っているが、1試合で返り咲くことが可能だ。残り35試合。険しい道のりを、着実に歩む。【真柴健】 ▽オリックス田嶋(8回3安打1失点も6勝目ならず)「フォームのバランスもよく、落ち着いてリズムよく投げられていた。フォークがいつもよりチェンジアップ気味に抜けて、より効果的に使えていた」

◆ロッテ石川歩投手が復帰登板を6回2失点でまとめた。6月に右肘関節のクリーニング手術を受け、約3カ月半ぶりの1軍登板。 チームの天敵杉本に被弾し「もったいなかったです。もうちょっとリラックスして投げられれば」と振り返った。井口監督は「ケガ明けで80球から90球の間だと思っていましたけど、6回をしっかりと放ってくれました」と次回に期待を寄せた。

◆ロッテがオリックスとの神戸決戦で首位を守り抜いた。1勝1敗1分け。7回に新加入の小窪哲也内野手(36)が、9回には荻野貴司外野手(35)がともにソロを放ち、執念でドローに持ち込んだ。同じ奈良出身で同い年。チームは違えど、プロ野球で長くセンターラインを経験してきた2人が味わいを深めて再会し、パ・リーグの主役の座を守り抜いていく。東経135度4分。日本標準時の子午線にほど近い神戸の丘で、"Mr.センターライン"の2人が負けを消した。ロッテがパ・リーグの中心を守った。 7回、小窪のスイングがチームに勇気を与えた。6回まで2安打に抑えられたオリックス田嶋の直球を、左翼席中段へ。2週間前は熊本の独立リーグで汗を流していた男が8月末にNPBに電撃復帰し、この日1軍昇格でいきなり「2番一塁」でスタメン。第3打席で結果を出した。「とにかく必死で目の前のことを。球、速かったですけどね」と笑った。 今年で36歳。1番を打つ荻野とは同じ奈良県出身で、プロ入り前から名を知る存在だ。「あまり味わう余裕はなかったですけど、一緒のチームで試合に出て、感慨深いものがありました」と話した。 そんな小窪のことを「てっちゃん」と呼ぶ荻野も、呼応するように最終回に8号同点ソロを放った。「ちょっと今日は足を引っ張っていたので」。必死に打った打球が風に乗り、左翼席最前列に落ちた。心なしかいつもより速く、笑顔でホームを駆け抜けた。 「勝てれば一番良かったですけど。次につながればいいと思います」。2番中堅の藤原の故障離脱は苦しいが、今のロッテは選択肢が1つじゃない。「誰かがカバーすれば。そこはみんなでカバーしたいなと思います」。ロッテひと筋で打って走って守って、はや12年目。チームの中核として、チーム全体を見守る。 派手に決めた2人だけではない。故障から復活した石川歩投手(33)が6回2失点と好投し、最後は守護神の益田直也投手(31)がしっかりとゼロに抑えた。49勝40敗16分け。藤原ら若手が目立つ今季、チームの精神的センターラインをなすベテラン勢の安定感も、首位をキープしていく上での大きな原動力だ。 井口資仁監督(46)も「若い選手と経験のあるベテランをうまく使いながら、なんとか最後までいければと思います」と、厚くなった選手層への手ごたえを口にする。それぞれの時間と経験を経て、1つになって戦う。子午線上の厳しい3戦を後退せぬまま終えた。47年もの間、刻まれていない歓喜の時へ。少しずつ針を進め、パ・リーグをつかさどる。【金子真仁】

◆ロッテがオリックスとの神戸決戦で首位を守り抜いた。1勝1敗1分け。7回に新加入の小窪哲也内野手(36)が、9回には荻野貴司外野手(35)がともにソロを放ち、執念でドローに持ち込んだ。同じ奈良出身で同い年。チームは違えど、プロ野球で長くセンターラインを経験してきた2人が味わいを深めて再会し、パ・リーグの主役の座を守り抜いていく。合計9時間35分に及んだ首位攻防3連戦で、ロッテは負け越しを逃れた。"ミスター・センターライン"の2人が負けを消し、単独首位を守った。 パ・リーグの中心を守り抜いた。7回、小窪のスイングがチームに勇気を与えた。6回まで2安打に抑えられたオリックス田嶋の直球を、左翼席中段へ。2週間前は熊本で汗を流していた男が8月末にNPBに電撃復帰し、1軍でのスタメン起用で即、結果を出した。「とにかく必死で目の前のことを。球、速かったですけどね」と笑った。 今年で36歳。1番を打つ荻野とは同じ奈良出身で、プロ入り前から名を知る存在だ。「あまり味わう余裕はなかったですけど、一緒のチームで試合に出て、感慨深いものがありました」と話した。そんな小窪のことを「てっちゃん」と呼ぶ荻野も呼応するように、最終回に同点ソロを放った。「勝てれば一番良かったですけど。次につながればいいと思います」。2番中堅の藤原の故障離脱は苦しいが、今のロッテは選択肢が1つじゃない。 故障から復活の石川が6回2失点と好投し、最後は守護神益田がゼロに抑えた。若手も目立つ今季、チームの中核をなすベテラン勢の安定も、首位キープの大きな原動力だ。「若い選手と経験のあるベテランをうまく使いながら、なんとか最後までいければ」と井口監督。東経135度、日本の標準時をつかさどる子午線に程近い神戸の丘で、首位を守り抜いた。47年ぶりの歓喜の時へ少しずつ、針を進める。【金子真仁】

◆先発したオリックス・田嶋大樹投手(25)は、五回まで1安打と快投を見せた。 自己最速を1キロ更新する154キロの直球を軸に、ロッテ打線に対して攻めの投球。四回まで4イニング連続で3人で斬り、五回1死からレアードに中前打を許すまで、無安打投球を見せた。 攻撃陣は五回に2死二塁から福田の中前適時打で先制。田嶋を援護し、「変化球も頭に入っていましたし、少し浮いてきた変化球にしっかりと落ち着いて対応出来たことが、いい結果につながってくれたんだと思います!」とコメントを寄せた。ロッテとの首位攻防の第3ラウンド。2位のオリックスが勝利すれば、首位の座を奪い返す。

◆オリックスの福田が五回に先制適時打を放った。 ロッテの先発石川の変化球をうまく拾って、中前にはじき返した。「しっかりと落ち着いて対応できた」と満足そうだった。 5月中旬から「1番・中堅」に定着し、11年ぶりの交流戦優勝に貢献。チームの上位浮上の原動力にもなった。球を手元まで引き付け、ミート力の高さを後半戦でも発揮し続けている。 規定打席到達に向けて着実に打席数を重ねている。三回に四球をきっちり選んだように、高い出塁率でリードオフマンとしての仕事を十分に果たしている。

◆ロッテが九回に追い付き、引き分けに持ち込んだ。0―2の七回に小窪の今季1号で1点差に迫ると、九回には荻野が同点の8号ソロを放った。オリックスは平野佳が打たれた。九回の好機を生かすことができなかった。

◆勝てば首位に返り咲いたオリックスは1点リードで迎えた九回、平野佳が、先頭の荻野に本塁打を浴びて、逃げ切りに失敗。首位攻防3連戦は1勝1敗1分となった。チームは主砲の吉田正が負傷離脱中。右足を痛めていたT─岡田が「4番・DH」で戦列に復帰したが、4打数1安打。九回は2死一、二塁のサヨナラ機を作ったものの、苦い幕切れとなった。

◆6月に右肘手術を受けたロッテの石川は5月21日以来の復帰登板で6回2失点と好投した。7安打1四球と苦しみながら丁寧に打たせて取って、五、六回の1失点ずつと踏ん張った。リードを許して降板したが、味方が追い付き、黒星は免れた。 優勝を争う上でロッテは先発陣が課題だったためにベテランの復活は大きい。「久しぶりの1軍で力んだ。もうちょっとリラックスして投げれば良かった」と反省していた。

◆8月末にロッテに加入した小窪が「2番・一塁」で今季初出場を果たし、七回に1号ソロをたたき込んだ。2点を追うこの回に先頭打者として田嶋が内角へ投じた149キロの速球をさばき、左翼スタンドへ運んだ。2年ぶりの本塁打となり「手応えはあった」と喜んだ。 昨季まで広島でプレーし今年6月からは独立リーグの九州アジアリーグ、火の国(熊本)に所属していた。経験豊富な右打者が流れを変えて引き分けに持ち込んだ。優勝争いが本格化するが「あまり考えても、自分ができることしかできない」と静かに決意を語った。

◆36歳の新戦力がロッテを救った。補強期限最終日の8月31日に入団し、出場選手登録されたこの日、「2番・一塁」で初出場した小窪哲也内野手が、NPB復帰1号アーチ。チームは敵地でのオリックスとの首位攻防3連戦を1勝1敗1分けで終え、首位を守った。 「初めて『(投球に)遅れているからどうしよう』というわけではない。今までもこういうことはあったし、試合の中で修正できた」 2打席目までは直球に差し込まれていたが、2点を追う七回、先頭で田嶋の149キロの直球をさばいて左翼席へ運んだ。NPBでは2019年6月1日の阪神戦以来となる本塁打。井口監督は、「彼の経験値。広島の強い時代に貢献してきた選手」とたたえた。 13年間プレーした広島を昨季限りで自由契約となり退団。所属先が見つからず、元広島コーチの永田利則氏が監督を務める広島市内のMSH医療専門学校野球部で練習を行い、今年6月から独立リーグの九州アジアリーグ、火の国(熊本)に所属していた。 小窪が流れを引き寄せると九回に荻野が8号ソロを放ち、土壇場で追いついた。ともに1985年、奈良県生まれ。小学校時代は近所のライバルチームに所属する幼なじみで、大学時代はともに日本代表でプレーした。小窪は「今、こうして一緒のチームで試合に出られているのは感慨深いものがある」としみじみと話した。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
494016 0.551
(-)
-
(-)
38471
(+2)
432
(+2)
100
(+2)
91
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.880
(↑0.01)
2
(-)
ORIX
514215 0.548
(-)
0
(-)
35429
(+2)
406
(+2)
100
(+1)
33
(-)
0.252
(-)
3.550
(↑0.02)
3
(-)
楽天
504513 0.526
(↑0.005)
2
(↑0.5)
35418
(+4)
400
(-)
83
(+1)
41
(+2)
0.248
(↑0.001)
3.550
(↑0.04)
4
(-)
ソフトバンク
464517 0.505
(-)
4
(-)
35435
(-)
358
(-)
94
(-)
64
(-)
0.249
(-)
3.200
(-)
5
(-)
西武
405017 0.444
(-)
9.5
(-)
36416
(-)
464
(-)
87
(-)
73
(-)
0.247
(-)
4.140
(-)
6
(-)
日本ハム
365115 0.414
(↓0.005)
12
(↓0.5)
41321
(-)
398
(+4)
55
(-)
56
(-)
0.231
(↓0.002)
3.550
(↓0.01)