1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 13 | 0 | 0 |
DeNA | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 | 11 | 2 | 2 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |
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◆DeNAは初回にオースティンと宮崎の連続本塁打で3点を先制すると、8回裏には戸柱の適時打で追加点を挙げる。一方の巨人は2-5で迎えた9回、吉川、岡本和、丸の適時打が飛び出し、土壇場で同点とした。その後の攻防は互いに無得点に終わり、試合は規定により引き分けとなった。
◆悩めるエースに、巨人原辰徳監督(63)が直接指導を行った。試合前練習中、左翼の定位置付近から座った捕手を相手に投球練習をする菅野智之投手(31)の球を、右打席に入ってチェックした。途中で菅野に近づいて身ぶり手ぶりでアドバイスを送ると、再び右打席から投球を確認。最後は捕手の後ろから見届け、納得したように左手を挙げて引き揚げた。 菅野は今季、4度の出場選手登録抹消を経験。直近の1軍復帰戦となった8月26日広島戦は6回5失点で5敗目を喫したものの、続く1日のヤクルト戦では8回無失点で3勝目。完全復活を勢いづけるべく臨んだ7日のDeNA戦(横浜)では4回1/3を7安打5四死球の7失点で6敗目と、状態が安定せずに苦しいシーズンを送っている。
◆巨人は連敗ストップに向け、プロ4年目の岸田行倫捕手(24)が、「8番捕手」で今季初めてスタメン起用された。今季は試合前の時点で15試合に出場。8日のDeNA戦でも途中出場した。 左投手のDeNA坂本対策として、右翼には広岡を起用。一塁には中田が4日の阪神戦以来、スタメンに名を連ねた。
◆DeNAが初回、タイラー・オースティン外野手と宮崎敏郎内野手の二者連続本塁打で3点を先制した。 まずは1回2死三塁から4番オースティンが、巨人先発戸郷の初球、高め130キロを捉え、ライナーで左翼席前列に23号2ラン。「打ったのはスライダーです。良いポイントで捉えることができました。先制することができうれしいです」 と笑顔で喜んだ。 2試合連続の先制に、本拠ハマスタの興奮も冷めない中、続く宮崎が、戸郷の2球目、内角への145キロ直球を完璧に捉え、同じく左翼席へ12号ソロを放ち「ストレートをしっかり自分のスイングで捉えられました。オースティンの本塁打で楽に打席へ入ることができました。(先発の)坂本を援護できうれしいです」と振りかえった。 2位巨人に対し、1発攻勢で3点を先制した。
◆巨人が、アンラッキーな安打から3点の先制を許した。 1回無死、先発戸郷はDeNA先頭の桑原のバットを折ったが、折れたバットが打球方向と同じ遊撃の坂本まで飛び、内野安打で出塁。2死三塁から、オースティンに左翼席に2ラン、次打者の宮崎に2者連続となるソロを浴びた。
◆巨人岸田行倫捕手(24)が、今季初スタメンに結果で応えた。 4回、1点を返し、なおも2死三塁。DeNA坂本の変化球を中前にはじき返した。自身今季初安打で1点差に迫った。今季は試合前の時点で15試合に出場。8日のDeNA戦でも途中出場した。広報を通じ「初スタメンのチャンスをいただけたので、どんな形でも何としてもチームに貢献したいという一心でした」とコメントした。
◆巨人がアンラッキーな"併殺打"で同点のチャンスを逃した。1点を追う6回1死満塁、代打大城が放ったライナー性の打球が一塁手ソトの正面へ。走者は捕球すると思って帰塁体勢に入ったが、ソトはボールを捕球できず。拾い上げると、本塁へ送球して三塁走者を封殺。捕手戸柱は三塁へ送球し、帰塁しようとしていた二塁走者もアウトにした(記録は一ゴロ)。 巨人は1回無死、DeNA桑原の折れたバットが打球方向と同じ遊撃の坂本まで飛んで内野安打に。2死三塁から、オースティンと次打者宮崎に2者連続アーチを浴びて先制されていた。
◆巨人丸佳浩外野手(32)が、DeNA山崎の前に空振り三振に倒れ、25打席連続無安打を喫した。1点ビハインドの8回無死、ウィーラーに代わって、代打で出場。カウント2-2と追い込まれた後、2球連続で直球をファウルにしたが、7球目のツーシームにバットが空を切った。
◆DeNA牧秀悟内野手(23)が、球団新人史上3人目となる100安打に到達した。 「6番二塁」で先発し、8回2死、巨人デラロサから中前へ運んだ。球団では58年近藤和彦(シーズン113本)、59年桑田武(同117本)に次いで62年ぶり3人目となる新人の大台到達。セ・リーグでは19年阪神近本光司(同159本)以来の達成となった。 同じ1年目の阪神佐藤輝明内野手は試合前時点で95安打で、牧のペースが上回った。 牧は8月25日阪神戦(京セラドーム大阪)で新人史上初のサイクル安打を達成するなど、次々と快挙を達成してきたルーキーが、またもや球団史に名を刻んだ。
◆巨人丸佳浩外野手(32)が、値千金の同点適時打を放った。 9回、2点を返し、なおも2死一、二塁からDeNA三嶋の直球を右前にはじき返し、自身26打席ぶりの安打で試合を振り出しに戻した。 この日は1点ビハインドの8回無死、ウィーラーに代わって、代打で出場。DeNA山崎の前に空振り三振に倒れ、25打席連続無安打、9打数連続三振を喫したが、迎えた2打席目に結果を残した。 丸は「何とかしたいという気持ちだけで食らいついていきました。勝つことはできませんでしたが、これで流れが変わったと思うので、明日勝てるように頑張ります」とコメントした。
◆DeNAは1回にオースティンと宮崎の2者連続本塁打で3点先制。先発坂本が要所を締めて3回まで3安打無失点に抑えた。 巨人は4回に相手守備の乱れを突き、広岡の二ゴロと岸田の適時打で2点をかえした。先発戸郷は5回6安打3失点で降板した。 巨人は9回、丸の26打席ぶりの安打が同点に追いつく右前適時打。DeNAはその裏、無死一、二塁も無得点で引き分けた。
◆巨人が、土壇場の9回に驚異的な粘りを見せ、引き分けに持ち込んだ。 3点ビハインドの9回。2死三塁から、吉川の中前適時打で2点差。暴投で二塁に進塁後、岡本和の左前適時打で1点差とし、中田の遊撃内野安打で作った一、二塁の好機で、丸が26打席ぶりの安打となる同点適時打を放った。 「野球は2アウトから」とも言われるが、2死からの4連打で3点差を追いつき、ベンチで見守る原監督もガッツポーズで喜びを表現した。 その裏の9回無死二塁のピンチでは、原監督自らがマウンドに足を運び、ゲキを飛ばし、ピンチを脱出した。
◆土壇場で巨人の窮地を救ったのは、不振に苦しんでいた丸だった。1点差に迫って迎えた、9回2死一、二塁。DeNAの守護神三嶋の直球を強振すると、鋭い打球が右前へ。26打席ぶりの安打が値千金の同点打になった。「何とかしたいという気持ちだけで食らいついていきました」。執念で暗雲を振り払った。 4連敗中のチームも苦しんでいた。捕手岸田が今季初先発、中田が4試合ぶり先発とスタメンを動かしたが、初回に3失点。4回に岸田の適時打などで1点差まで迫ったがあと1本が出ず、8回に2点を奪われ敗戦ムードが色濃くなった。 3点を追う9回も2死三塁と追い込まれ、あと1死で3位転落に今季初の同一カード3連敗&5連敗の危機に陥った。そこから吉川と岡本和の連続適時打で1点差とし、中田が内野安打でつないで丸の同点打を演出した。勝てはしなかったが、価値ある引き分け。原監督は「ああいう場面で3点取れたのは明日からにまたつなげるというところでしょう。(丸は)ナイスバッティング。3打席に1回くらいああいうバッティングをしてくれるとうれしいね」と笑顔で言えば、丸も「これで流れが変わったと思うので明日勝てるように頑張ります」。長いトンネルの先に、ようやく薄明かりが見えた。【浜本卓也】 ▽巨人戸郷(5回3失点で勝敗つかず、自身6戦連続で白星なし)「初回に失点をして、その後も粘れなかったところです。チームに申し訳ないです」 ▽巨人岸田(今季初スタメンで今季初安打初打点)「初スタメンのチャンスをいただけたので、どんな形でも何としてもチームに貢献したいという一心でした」
◆巨人原辰徳監督(63)が、今季108試合目で初めて、スタメン捕手に岸田を起用した。今季は試合前の時点で、大城の76試合を筆頭に、楽天に移籍した炭谷が18試合、小林が13試合にスタメン出場。岸田は15試合に途中出場したのみだったが、2分けを挟み4連敗で迎えた一戦で動いた。 今季初スタメンに結果で応えた。4回、1点を返し、なおも2死三塁から、DeNA坂本の変化球を中前へ。「初スタメンのチャンスをいただけたので、どんな形でも何としてもチームに貢献したいという一心でした」と今季初安打で今季初打点をマークし、拳を握った。 原監督は「岸田も良かったですね。思い切って、立ち上がりこそ点は取られましたけど、非常に攻撃的に、攻撃の面でもバッティングの部分でもね、良かったと思いますね」と評価した。
◆DeNA牧秀悟内野手が、球団新人史上3人目となるシーズン100安打に到達した。1点リードの8回2死、巨人デラロサの初球を中前打。58年近藤和彦(シーズン113本)、59年桑田武(同117本)に次ぐ62年ぶり3人目の新人の大台到達に「ひとつの節目として達成できたことはうれしく思います。残り少ないシーズンも数を重ねていけるよう頑張ります」と喜んだ。 チームはこの日、手痛い引き分けに終わったが、いぶし銀ルーキーがしぶとさを発揮。三浦監督も「課題もありますけど、よくやってくれています。試合に出ながら成長していってくれています」と評価した。100安打到達はセ・リーグでは19年阪神近本光司(同159本)以来。同じ1年目の阪神佐藤輝は試合前時点で95安打で上回る。8月25日阪神戦で新人史上初のサイクル安打を達成するなど、次々と快挙を達成してきた牧が、またもや球団史に名を刻んだ。
◆DeNA 3点リードの9回に守護神三嶋が追いつかれ、今季14度目の引き分けに終わった。巨人戦8連敗からの連勝も5で小休止。開幕戦で巨人亀井にサヨナラ弾を浴びたクローザーがまたも"天敵"に苦杯。 三浦大輔監督は「当然、記憶にあると思います。やり返してやろうという気持ちでマウンドに上がっていると思う。それを払拭(ふっしょく)するのはマウンドでしか出来ないのでね」と奮起を求めた。 ▽DeNA坂本(5回を6安打2失点の粘投)「初回から気持ちが入り力んでしまいましたが戸柱さんに引っ張ってもらい、また野手の皆さんに助けられ粘ることができました」
◆土壇場で巨人の窮地を救ったのは、不振に苦しんでいた丸だった。1点差に迫って迎えた、9回2死一、二塁。DeNAの守護神三嶋の直球を強振すると、鋭い打球が右前へ。26打席ぶりの安打が値千金の同点打になった。「何とかしたいという気持ちだけで食らいついていきました」。執念で暗雲を振り払った。 4連敗中のチームも、もがいていた。捕手岸田が今季初先発、中田が4試合ぶり先発とスタメンを動かしたが初回に3失点。4回に岸田の適時打などで1点差まで迫ったがあと1本が出ず、8回に2点を奪われ敗戦ムードが色濃くなった。 3点を追う9回も2死三塁と追い込まれ、あと1死で3位転落に今季初の同一カード3連敗&5連敗の危機に陥った。そこから吉川と岡本和が連続適時打、中田が内野安打でつないで丸の同点打を演出。勝てはしなかったが、価値ある引き分けに持ち込んだ。原監督が「ああいう場面で3点取れたのは明日からにまたつなげるというところでしょう。(丸は)ナイスバッティング。3打席に1回くらいああいうバッティングをしてくれるとうれしいね」と笑顔で言えば、丸も「これで流れが変わったと思うので明日勝てるように頑張ります」。長いトンネルの先に、ようやく薄明かりが見えた。【浜本卓也】
◆巨人が土壇場の9回に驚異的な粘りを見せ、DeNAと引き分けた。 3点ビハインドの9回。2死三塁から、吉川の中前適時打で2点差。暴投で二塁に進塁後、岡本和の左前適時打で1点差とし、中田の遊撃内野安打で作った一、二塁の好機で、丸が26打席ぶりの安打となる同点適時打を放った。 原辰徳監督の試合後の主なコメントは以下の通り。 -バッター陣も必死の姿で追いついた ああいう場面で3点取れたというのがね、明日からまたつなげるというところでしょうね。 -丸に1本が出た 非常にああいう場面でね、ナイスバッティングでしたね。だいたい3打席に1回くらい、ああいうバッティングをしてくれるとうれしいね。 -岸田を先発起用 岸田も良かったですね。思い切って、立ち上がりこそ、点は取られましたけど、非常に攻撃的に、攻撃の面でもバッティングの部分でもね、良かったと思いますね。 -先発の戸郷も粘りの投球だった 戸郷はねえ、このところ、非常にね、なんて言うか、いいピッチングはしているけど、なかなか勝ち星っていうのがね。今はやっぱりどっかに、耐えながら、勝ちを望むということをね、しっかり思うことですね。試合中にも言ったんですけど、ボールそのものは非常にいいよと。こういう時期は誰しもあると。少しここは辛抱しながらね、自分のコンディションというものを下げずにね。次また登板していこう、ということは言いましたけどね。 -ビエイラが抹消されたが、状態は そんなにひどくはないと思うんですが、でも、いると使いたくなるピッチャーだから。それだったら10日間の猶予の中でね、コンディションを整えてもらおうという選択をしました。
◆巨人の岸田が今季初安打で初打点をマークした。1―3の四回2死三塁で、2ボール2ストライクから坂本のチェンジアップに食らい付き、しぶとく中前に運んだ。今季初の先発起用に応え「チャンスを頂けたので、どんな形でも、何としてもチームに貢献したいという一心だった」と必死さを強調した。 大城、小林に続く3番手捕手で、なかなか出番が訪れなかった。苦しいチーム状況で白羽の矢が立ち「自分の役割を果たしたい」と気合を入れて臨み、バットでアピールした。 兵庫・報徳学園高から大阪ガスに進み、2018年にドラフト2位で入団した24歳。明るい性格で、試合前の円陣では盛り上げ役を務めているが、グラウンドでもきっちりと存在感を発揮した。
◆DeNAのD2位・牧秀悟内野手(23)が球団新人史上3人目となるシーズン100安打に到達した。 八回2死で打席に入ると、デラロサが投じた初球の149キロの速球を振り抜いた。打球は中前へ弾み、Hランプが灯った。球団では1959年に117安打を放った桑田武以来62年ぶりとなるシーズン100安打到達。球団新人記録を次々に塗り替えている黄金ルーキーがまた一つ、大台に達した。
◆セ・リーグ2位の巨人は九回に3点を奪い、引き分けに持ち込んだ。DeNAは坂本、巨人は戸郷が先発した一戦。主導権を奪ったのはDeNA。一回、オースティンの23号2ランと宮崎の12号ソロで3点を先制。巨人は四回1死二、三塁で広岡の二ゴロ、岸田の中前打で2点を奪ったが、DeNAは八回に戸柱が2点二塁打を放ち、リードを3点に広げた。 巨人は3点を追う九回に反撃。吉川の中前適時打、岡本が左前適時打、丸が右前適時打を放ち、同点に追いついた。DeNAはその裏、無死一、二塁のサヨナラ機を作ったが、後続を断たれた。
◆巨人が土壇場で追い付き、引き分けた。2―5の九回2死三塁から吉川、岡本和、丸の適時打で3点を挙げた。その裏を継投でしのいだ。DeNAは抑えの三嶋が5安打を浴びて逃げ切れず、九回無死一、二塁も生かせなかった。
◆巨人の原監督は九回2死から3点差を追い付いた粘りを「価値ある引き分けが多いね。本当に」と評価した。丸の26打席ぶりの安打が同点打となり「3打席に1度くらい、ああいう打撃をしてくれるとうれしいね」と復調を期待した。 劣勢から黒星を免れ、10日は久しぶりに本拠地の東京ドームに戻って中日と対戦する。「つなげるというところでしょうね」と話した。
◆DeNAの三嶋が苦手の巨人に打ち込まれた。5―2の九回に登板し、2死三塁から吉川と岡本和に続き、25打席連続無安打だった丸にも適時打されて追い付かれた。 亀井にサヨナラ本塁打を浴びた開幕戦を含め、今季は巨人戦9試合に投げて5試合で失点している。三浦監督は「イメージを払拭するのはマウンドでしかできない。乗り越えてもらいたい」とハッパを掛けた。
◆巨人が九回に3点を奪い、引き分けに持ち込んだ。丸が同点打を放ち、これが自身26打席ぶり安打。先発の戸郷は5回3失点だった。巨人は4連敗ストップこそ逃したが、負ければ3位の危機を回避。原監督が試合を振り返った。 --九回に追いついて、非常に価値のある引き分け 「そうですね。すごい価値ある引き分けが多いね。本当に」 --打線も必死の姿で 「ああいう場面で3点取れたというのがね、明日からまたつなげるというところでしょうね」 --2死から4連打で3得点。気持ちが出ていた 「そう思いますね。バッティングは気持ちか? 技術じゃない!」 --丸が同点打 「ああいう場面でね、ナイスバッティングでしたね。だいたい3打席に1回くらいああいうバッティングだとうれしいね(笑)」 --捕手の岸田が今季初先発 「岸田もよかったですね。思いきって、立ち上がりこそ点は取られましたけど、非常に(リードも)攻撃的に。バッティングの部分でもね、よかったと思いますね」 --戸郷は粘りの投球をした 「戸郷はねえ、このところいいピッチングはしているけど、なかなか勝ち星っていうのがね(これで6戦未勝利)。今はやっぱり耐えながら勝ちを望むということをね、しっかり思うことですね。試合中にも言ったんですけど、ボールそのものは非常に良いよ、と。こういう時期は誰しもあると。少しここは辛抱しながらね、自分のコンディションというものを下げずにね、次また登板していこう、ということは言いましたけどね」 9回 マウンドで選手にハッパをかける巨人・原辰徳監督(左)=横浜スタジアム(撮影・斎藤浩一) --ビエイラ投手が抹消 「そんなにひどくはないと思うんですが、でもいると使いたくなるピッチャーだから。それだったら10日間の猶予の中でね、コンディションを整えてもらおうという選択をしました」
◆巨人・宮本投手チーフコーチは12日の広島戦(マツダ)の先発について「中4日で(菅野)智之で行くのを期待したい」と言及。7日のDeNA戦(横浜)で五回途中108球7失点で6敗目を喫したエースの起用を示唆した。 現在、ローテーションは中5日を中心に5投手で回っており、前週はやはりメルセデスが火曜日から日曜日に中4日で登板。菅野に対しても同じ起用法を描いているとみられる。 ただ、救援投手が先発して短い回を投げる「オープナー」を採用する可能性もあるといい、同コーチは「明日には決めたい」とした。
◆あとアウト1つで敗戦となる窮地で、巨人・丸佳浩外野手(32)が燃えた。2-5で迎えた九回に吉川、岡本和の連続適時打で1点差とし、中田が内野安打でつないで一、二塁。ここで26打席ぶりに放った安打は値千金の同点打。自軍ベンチは大盛り上がりだ。 「何とかしたいという気持ちだけで食らいついていきました」 カウント1-2から3球粘り、守護神・三嶋が投じた8球目、153キロの直球をはじき返した。1日のヤクルト戦以来7試合ぶりの快音に塁上で大きく手をたたいた。最終盤に丸を含めた4連打が飛び出し、引き分けに持ち込んだ。 産みの苦しみから解放された。八回に代打で出場も空振り三振。これで25打席無安打、9打数連続三振と泥沼に陥っていた。自身の不調とともに、チームは8日に1分けを挟んで今季ワーストタイの4連敗。それでも丸らが奮闘し、今季初の同一カード3連戦3連敗を土壇場で免れて2位を死守した。 7試合勝利がない状況だが、原監督は「価値のある引き分け。(丸は)3打席に1回くらい、ああいうバッティングをしてくれるとうれしいね」と復調を期待した。 10日からは本拠地・東京ドームで中日を迎え撃つ。「勝つことはできませんでしたが、これで流れが変わったと思う」。丸がチームの思いを代弁した。(樋口航)
◆これこそ「負のスパイラル」なんだろうね。普段ならスーッと進行するところで、よどんで流れない。巨人はそういう試合展開だったよ。 先発の戸郷がいきなり3点を許した。これまで、いかにスタミナをつけるか、いかに長いイニングを投げるか、が課題だった投手。逆に言えば、立ち上がりから前半にかけては、無失点から1、2点くらいに抑えてくれる、という計算は立っていた。 それが初回から失点するようでは、ゲームプランも、ままならない。なんとか引き分けに持ち込んだだけで、ヨシとするしかないだろうね。 ただし、先発投手にプレッシャーを与えているのは、言うまでもない。バッターだ。打撃ランクの上位から、巨人の打者が消えて久しい。打線のつながりも、最近とんと途絶えている。 投手からしたら、援護が望めないことは覚悟しているため、ピッチングに余裕がなくなるわけだ。このスパイラルから一刻も早く、抜け出さないとね。(本紙専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
59 | 44 | 4 | 0.573 (↓0.005) | - (-) |
36 | 438 (+3) | 419 (+13) | 103 (-) | 92 (-) |
0.251 (-) | 3.600 (↓0.08) |
2 (-) |
巨人 |
52 | 41 | 15 | 0.559 (-) | 2 (↑0.5) |
35 | 435 (+5) | 407 (+5) | 134 (-) | 59 (+1) |
0.248 (↑0.001) | 3.540 (↓0.02) |
3 (-) |
ヤクルト |
50 | 40 | 12 | 0.556 (↑0.005) | 2.5 (↑1) |
41 | 453 (+13) | 395 (+3) | 102 (-) | 60 (+1) |
0.257 (↑0.002) | 3.640 (↑0.01) |
4 (1↑) |
広島 |
42 | 53 | 10 | 0.442 (↑0.006) | 13 (↑1) |
38 | 405 (+12) | 442 (+5) | 90 (+3) | 50 (-) |
0.262 (↑0.002) | 3.900 (-) |
5 (1↓) |
中日 |
41 | 53 | 14 | 0.436 (↓0.005) | 13.5 (-) |
35 | 312 (+5) | 357 (+12) | 55 (-) | 54 (-) |
0.239 (-) | 3.200 (↓0.08) |
5 (-) |
DeNA |
41 | 53 | 14 | 0.436 (-) | 13.5 (↑0.5) |
35 | 431 (+5) | 486 (+5) | 109 (+2) | 23 (-) |
0.259 (↑0.001) | 4.280 (↑0.01) |
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