1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 1 |
阪神 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | X | 5 | 7 | 1 | 2 |
勝利投手:小川 一平(1勝0敗0S) (セーブ:スアレス(1勝1敗29S)) 敗戦投手:小川 泰弘(7勝4敗0S) 本塁打 |
阪神戦チケット予約 | ヤクルト戦チケット予約 |
◆阪神は2点ビハインドの5回裏、代打のロハス・ジュニアが2ランを放ち、同点とする。続く6回には、大山の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・小川がプロ初勝利。敗れたヤクルトは、打線が3回までに3点を挙げるも、4回以降は2安打無得点と精彩を欠いた。
◆両チームのスタメンが発表された。阪神は、7日にプロ入り後初めて欠場したドラフト1位新人の佐藤輝明内野手(22)は8日もスタメン落ち。糸原健斗内野手(28)が今季初めて3番に入った。先発は阪神が伊藤将司投手(25)、ヤクルトは小川泰弘投手(31)。
◆女優の関水渚(23)が甲子園でファーストピッチセレモニーに登場し、力のある1球を披露した。ノーワインドアップからワンバウンドで投じ「安心した。まだドキドキしていている」と終始緊張した面持ちだった。高校時代は野球部のマネジャーとして甲子園を目指しただけに「甲子園は本当に強い高校、選手だけが来られる、日本トップクラスの方たちが来られるところ」と憧れのマウンドでの投球に笑みを浮かべた。 試合は「八月のシンデレラナインPresentsハチナイター」として行われた。関水は「八月のシンデレラナイン」を原案としたテレビ東京系のドラマ「八月の夜はバッティングセンターで。」に夏葉舞役で主演を務めている。 同作にはこれまで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(45)をはじめ、古田敦也氏(56)ら多数のプロ野球OBが出演した。関水は撮影現場で演技指導を務めている元阪神の的場寛一氏(44)から始球式でのコツも学んで臨んだ。「ボールの持ち方とか投げ方とか、力の入れ方とか一から全部教えていただきました」と感謝の思いもボールに込めた。
◆ヤクルト山田哲人内野手(29)が、15試合ぶりの快音を響かせた。 1点リードの3回に先頭で打席に入ると、1ボールから内角気味のスライダーを左翼席へと運んだ。8月17日巨人戦(松山)以来の27号ソロ。「点を取られた後なので、すぐに取り返してあげたかった」と振り返った。前日7日は、相性の悪い阪神青柳対策として、先発を外れた。先発復帰後、さっそく仕事を果たした。
◆阪神メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が値千金の代打同点2ランを放った。 2点を追う5回裏1死一塁で代打登場。小川の初球、内寄り143キロ直球を完璧にとらえ、6号2ランをバックスクリーンに運んだ。 「とにかく来たボールを強く打つというシンプルな考え方で打席に入った。思っていた通りにしっかりとスイングすることができたし、最高の結果になって良かったよ」 打球速度167キロ、飛距離130メートルの特大弾で試合を振り出しに戻した。「DAZNバックスクリーンホームラン賞」で賞金100万円が贈呈される。
◆阪神大山悠輔内野手(26)が勝ち越し2ランを放った。 同点の6回2死一塁、フルカウント。2番手大下の甘く入ったスライダーを左中間席まで運んだ。 「ツーアウトからサンズが塁に出てくれたので、自分も続きたいと思っていました。甘く入ってきたボールをしっかりとらえることができて良かったです」 3試合ぶりの1発は値千金の16号2ラン。主将が状態を上げている。
◆阪神佐藤輝明内野手(22)は2試合連続の欠場となった。 自己ワーストの33打席連続無安打中で、前日7日のヤクルト戦(甲子園)で今季105試合目にして初めて欠場。ここまで23本塁打を放ち、球団新人記録を塗り替えるなど活躍を見せてきたが、ドラフト1位ルーキーが大きな壁にぶつかっている。
◆ヤクルトは2回にオスナ、小川の適時打で2点を先制し、3回は山田がソロ。阪神は2回無死満塁で糸井の一ゴロで1点を返した。 阪神は5回に代打ロハスが同点2ラン。6回2死一塁では大山が、代わったばかりのヤクルト大下から勝ち越し2ランを放った。 阪神は7回から及川、岩崎、スアレスの継投で逃げ切った。6回に登板した2番手小川がプロ初勝利、スアレス29セーブ目。ヤクルト小川は4敗目。
◆阪神が逆転勝ちで連敗を阻止した。 先発した伊藤将司投手(25)が2回に2点を先制されるなど5回3失点と先手を取られたが、5回にメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が代打で6号2ランを放ち同点に追いついた。さらに6回2死一塁で、大山悠輔内野手(26)がヤクルト2番手大下のスライダーを左中間へ勝ち越しの16号2ラン。調子を上げてきた主砲の1発が決勝打となった。 前日7日は0-12と大敗を喫したが、この日はしっかりとやり返した。2位巨人がDeNAに敗れたため、ゲーム差は2・5に広がった。
◆阪神がヤクルトに逆転勝ちを収め、前夜の2安打完封負けの屈辱を晴らした。 小川一平投手(24)が同点に追いついた直後の6回を3者凡退の無失点で抑え、流れを呼び込んだ。小川の好投に応えたのは大山悠輔内野手(26)だ。6回2死一塁から左翼へ勝ち越しの16号2ランを放ち、小川にプロ初白星をつけた。 大山はお立ち台で「1戦1戦頑張ります、応援よろしくおねがいします」と引き締まった表情だった。一方の小川はプロ初勝利に戸惑ったのか終始おぼつかない様子。「(お立ち台からの景色は)すごいきれいです」と甲子園のお立ち台を満喫した。最後には自己紹介もかねて「一平ちゃんと呼んでください」。ファンの心をがっちりつかんだ。 大山と小川のヒーローインタビューは以下の通り。(大山) -2死一塁で打席 打つだけだと思ったので思い切っていきました。 -打った感触は 結果的に勝ちにつながる1本だったので良かったですし、その後の守備もチーム全員で守ることができてよかったです。 -最後にファンに向けて 1戦1戦頑張ります、応援よろしくおねがいします。 (小川) -プロ初勝利 1年目で勝利ができなかったので、すごいホッとしています。 -お立ち台の景色は すごいきれいです。 -巨人戦から好投が続いている とにかくゼロで抑えて攻撃に流れを持ってこようと投げて、それがつながっていると思うと良かったです。 -何を見てほしい 強気で攻める投球を見ていただければいいと思います。 -ウイニングボールはポケットに はい。 -ウイニングボールはどうする ひとまずは両親に渡そうかなと思います。 -最後にファンに向けて自己紹介を 2年目の小川一平です。同期の純矢(西)や及川よりかは遅い1勝となりました。「一平ちゃん」と呼んでください。
◆阪神ジェリー・サンズ外野手が猛打賞の大暴れだ。2回にマルテを一塁に置いて左翼へ二塁打。4回は右翼線にポトリと落ちる安打で二塁を狙って相手の好守備でタッチアウト。 だが、6回は2死から中前打で出塁し、大山の決勝2ランを呼び込んだ。「塁に出るという仕事はできたと思うね。チームが勝つことができてなによりだよ」。9月は試合前まで打率1割を切る不振だったが、今季6度目の猛打賞で復調のきっかけをつかんだ。
◆阪神小川一平投手がプロ初勝利を記録した。小川の恩師、東海大九州・南部正信監督(62)も成長ぶりに目を細めていた。「大学やプロ1年目と表情が変わりましたね。いい顔になった」。神奈川の横須賀工から「田舎で大きくなれ」と連れてきた熊本。小川が入学した直後の16年4月、震災が起こった。 寮のある南阿蘇村も震度6強を計測し、大学は1カ月休校。実家に戻った小川は東京・渋谷のスクランブル交差点で募金協力を呼びかけるなど、ボランティア活動を行った。熊本に戻った後もグラウンドは復旧せず。系列高校を借りるため、十分な練習時間は確保できなかった。「練習できないからこそ、考えてうまくなるためにいろいろヒントが欲しかったんだと思います」。貪欲の原点だ。 現在88人の部員がいるが、グラウンドの完成は23年4月まで待つ。現在は高校生が使わない午前中と夜の2班に分かれて練習している。今も厳しい環境で努力する後輩たちにとって、小川の姿は支えとなるはずだ。【阪神担当=石橋隆雄】
◆阪神2年目の及川雅貴投手が踏ん張った。7回に3番手で登板。先頭は四球で出塁を許したが、気持ちを切り替え、内川を併殺に打ち取った。 続く塩見を149キロ直球で三振に仕留め、役割を果たした。「チームが点を取ってくれた後のイニングだったので、やるべきことは変わりませんが、何としても無失点に抑えるという気持ちでした。守備にも助けてもらい、岩崎さんにつなぐことができて良かったです」と安堵(あんど)した。
◆阪神の守護神スアレス投手がリーグトップの29セーブ目を挙げた。 2点リードの9回に登板。サンタナに中前打を許したが、最後は代打宮本をこの日最速の157キロのストレートで空振り三振に仕留めた。「いい感じで投げられました。セーブチャンスでものにできたし、小川が1勝できたので、そこが一番うれしいです」とチームメートのプロ初勝利を祝福した。スアレスは移籍後通算54セーブを記録し、球団在籍時では田村勤と並び歴代6位となった。
◆阪神岩崎優投手が危なげなく、スアレスへバトンをつないだ。 2点リードの8回に登板。先頭の青木を二ゴロで打ち取ると、3回にソロを放った山田を141キロ直球で三ゴロ。村上は小幡の失策で出塁を許したが、変わらない表情で中村を右飛に打ち取った。岩崎は8月15日広島戦から8試合連続無失点。今季27ホールド目を挙げた。
◆阪神メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が"100万円弾"で逆転勝利の口火を切った。1-3の5回1死一塁で先発伊藤将の代打で登場。ヤクルト小川の初球、真ん中付近の143キロ直球を一振りで仕留めた。「中日、巨人、ヤクルトと3カード、投手が真っすぐを初球に攻めてきていた傾向があったので、初球を思い切って振っていこうという気持ちで打席に立ちました」。日本の野球を分析し、適応した打席。確信をもってバックスクリーンへ伸びていく白球を目で追った。同点の戻す6号2ラン。一塁ベースを蹴ると自軍ベンチを指さしてナインと喜びを分かち合った。 バックスクリーンへの本塁打はDAZNから賞金100万円が贈呈される。ベンチに帰って「ビッグマネー」と言われて賞金に気付いた。前日7日に治療器具を購入したばかりで「もう100万円使ったようなものだよ」と笑って陽気に余韻に浸った。 先発、代打と日によって異なる調整に気にしない。ロハスは「監督が勝つために必要な9人を選ぶ。(代打など)慣れてないところもあるけど、自分の役割を意識してチームの優勝に貢献したい」。16年ぶりの優勝のためどんな場所でもバットを振り続ける。【前山慎治】
◆首位阪神が大山悠輔内野手(26)のアーチで逆転勝ちした。3-3の6回2死一塁、ヤクルト2番手大下から勝ち越しの16号2ランを放った。前夜は投手陣が18安打を浴び、12失点、打線も2安打で零敗といいところなしだったが、頼れる主将がここぞの場面で仕事をした。最下位DeNAに敗れた2位巨人と2・5差、3位ヤクルトにも3・5差をつけた。またも試合を決めた。大山は強くスムーズに振り抜いた後も、バットを両手で握りしめ続けた。長距離砲にだけ許される、感触を楽しむ時間を満喫。ゆっくりと走りだした。 「最悪、後ろにつなぐ場面。良くて長打という場面で、ホームランという最高の結果が出て良かった。それが勝ちにつながったことが本当にうれしいです」 同点の6回2死一塁、フルカウント。2番手大下の甘く入ったスライダーを逃さず、左中間最深部席へ運んだ。16号勝ち越し2ラン。今季13度目の決勝打は巨人岡本和と並んでリーグ最多だ。完敗した前夜の悪夢を甲子園の夜空に吹き飛ばし、満面の笑みがこぼれた。 この日もバットのヘッドを投手側に向けて構えるスタイルは不変だった。バットを体に巻きつけるイメージを意識する上で、最もフィットしたフォーム。かつては周囲から修正を提言されたこともあったが、自分の考えを貫いた。 「10人いれば10人の考え方がある。でも、自分にしかできないこともある。それをブレずに貫けるか、貫けないか。どうバットを出せるかが問題で、思ったようにバットを出せるのであれば、最初にバットがどこを向いていても関係ない。僕にはそれが一番意識しやすい構え方なので」 フォーム微修正を続けた不振時も、大きく構えを変えることはなかった。芯をぶらさず復調を図り、直近の8試合は25打数10安打で打率4割、2本塁打、8打点。この日のスイングはまさにイメージ通りだったはずだ。 ここ最近はチームの逆転勝利を先頭に立って引っ張り続けている。今季は主将が打点を挙げれば29勝4敗で7連勝中。直近の4勝すべてで甲子園のお立ち台に上がっている。 「負けていても落ち込むことなく常に前を向く。ずっとそういうチームでやっている。最後まで何があっても諦めないという全員の思いがしっかりいい方向に向いている。この先、いろんな試合が続くけど、そういう気持ちを忘れてはいけない」 2位巨人とのゲーム差を2・5、3位ヤクルトとは3・5に広げた。主将が主役に返り咲き、ムードは最高潮だ。【佐井陽介】
◆新人左腕、阪神伊藤将司投手の"セ界制覇"は持ち越しとなった。ヤクルト戦に初登板し、5回7安打3失点。5回に自身の代打ロハスが同点2ランを放ち、勝ち負けはつかなかった。セ・リーグの4球団からはすでに勝利を挙げており、ヤクルト戦で勝利投手となればセ全球団勝利となるところだった。 2回の失点は、先頭村上の止めたバットに当たった打球が二塁打となったところから。不運はあったが、投手の小川に適時打されるなどで2点を先制された。1点返した直後の3回は山田に27号ソロを被弾した。 伊藤将は「変化球が高めに浮いたところをきっちり捉えられてしまったことが反省点だと思います」と振り返った。矢野監督は「(ゲームを)作ったとは評価できないですね。投手に打たれる、得点取った後(山田に本塁打)というところで。今でいいというレベルの投手だと思っていないし」と辛口だったが、これも期待が大きいからこそ。失敗も糧に、次回対戦でやり返す。
◆おめでとう、一平ちゃん! 阪神小川一平投手(24)が、プロ2年目で初勝利をつかんだ。緊張の面持ちとは裏腹、お立ち台で出てきた一言は度胸満点。「同期の(西)純矢と及川より遅い1勝となったんですけど、しっかり頑張っていこうと思うので...『一平ちゃん』と呼んでください!」。にじみ出る愛嬌(あいきょう)でファンの心もがっちりつかんだ。 強気が流れを引き寄せた。ロハス弾で同点に追いついた直後の6回に2番手で登板。中村から内角直球で見逃し三振を奪うと、オスナ、サンタナの助っ人勢も手玉に取った。「去年は打たれそうとか、ネガティブなことばかり考えてたんですけど、今はしっかり自分の中で強気に考えて」。1回をきっちり無失点。立ち向かう姿は味方にも伝わる。その裏、大山に勝ち越し2ランが生まれ、小川に勝ち星がついた。「自分1人じゃ取れない勝ちだったので、すごくうれしいです」。みんなでつないだ記念の白球を大事に握りしめた。 東海大九州から19年ドラフト6位で入団。同期は西純、井上、及川ら「甲子園のスター」がずらり。「1番に1軍で出られるように」。注目される年下の存在は発奮材料だった。そして土台にあったのはアマ時代からの強い信念と向上心だ。大学時代は社会人との練習試合が終われば、いつも相手チームに駆け寄った。対戦したばかりの投手やコーチに、投げ方や配球について聞いて回っていた。このオフはフォークを習得するため先輩だけでなく、年下の西純ら縦の変化球を持つ仲間にも聞きまくった。いいものは誰からも取り入れる素直な姿勢。積み重ねた全てが、この日につながった。 今季は1軍キャンプスタートも調子が上がらず、2軍では先発も経験。8月下旬の昇格後、7試合の登板で失点は1試合のみ。成長を続ける右腕に、矢野監督も「今の一平ならどの場面でも行っていいかなと。1勝できたんで、これからどんどん自信を持っていってもらいたい」と太鼓判。激しい首位争いの中で、ニューヒーロー「一平ちゃん」が躍動した。【磯綾乃】
◆首位阪神が大山悠輔内野手(26)のアーチで逆転勝ちした。3-3の6回2死一塁、ヤクルト2番手大下から勝ち越しの16号2ランを放った。矢野燿大監督(52)は殊勲のアーチをたたえた。 投手交代直後に飛び出した1発に「相手にダメージ与えるような本当に素晴らしい内容の本塁打」と絶賛。苦しみながらもチームを引っ張る主将を間近で見ているだけに「現役やっている以上、いいことばっかりじゃない。苦しいことの方が多いし、うまくいかないことの方が多い。でもそれを何とかしようという日々を悠輔自身も送っているからこそ、こういう日が来る」と語った。
◆阪神がヤクルトに逆転勝ちした。3-3の6回2死一塁から6番大山悠輔内野手(26)が左翼へ勝ち越しの16号2ランを放った。 6回を3者凡退で抑えた2年目小川一平投手(24)がプロ初白星を挙げた。矢野燿大監督(52)は値千金の1発を「見事な本塁打」とたたえた。 -逆転勝利 そうですね。最近、こういう逆転が多いですけど、できれば投手がリズムを作ってという試合がしたいですけど、こういうビハインドの中でもみんな粘って、誰か1人では勝てないんで。みんながよくやってくれたなと思います。 -攻撃面では序盤の重い流れをロハスが変えた 本当にね。期待通りというと最高の形ですけど。打ってくれたらいいなというところが本当に最高のホームランになって、あれでいけるとなりましたし、大きな本塁打でしたね。 -決勝点は大山 そうですね。1発で仕留めた見事な本塁打でしたし。向こうも(得点を)やりたくないというところで投手を代えたところだったので、僕らも勢いづきましたし、相手にダメージ与えるような本当に素晴らしい内容の本塁打でこれからも悠輔には打ってもらいたいですね。 -悩みも苦しみも抱えながら歩んでいる 僕たち現役やっている以上、いいことばっかりじゃないんで。苦しいことの方が多いし、うまくいかないことの方が多いし。でもそれを何とかしようという日々を悠輔自身も送っているからこそ、こういう日が来るんで。またこういう日があるんだって信じて、また自分でそういう日を作るんだという気持ちでやっていってくれているんで。こういう日を悠輔自身が作れた1本だったと思うんで。これからも自分を信じてやってくれたらと思います。 -伊藤将はゲームをつくったが いや、つくったとは評価できないですね。投手に打たれる。得点を取ったというところで(失点する)。まあ将司だけじゃなくて、あそこはバッテリーでしっかりやってもらいたいなというね。今で良いというレベルの投手だと思っていないし。リュウ(梅野)もルーキーの投手なんで、引っ張っていって欲しいなと思います。 -小川がプロ初勝利となった 本当に今年、なかなかこっちに来る機会は遅くなりましたけど。今の一平なら、どの場面でもいっていいかなという。また打たれる日もあると思うんですけど、でもこっちも納得して送り出すような投球をしてくれているんでね。あそこは自信を持って、一平でいきましたし。やっぱりこれで1勝できたんで、これからどんどん自信を持っていってもらいたいです。 -初勝利のフォトセッションではどんな声をかけた いろんな方が一平が勝つに関わってくれている方々いるんでね。そういう人たちに連絡しておけよと言いましたけどね。 -及川を含めて岩崎、スアレスは盤石 そうですね。課題も多いですけど、及川もそういうものを見せてくれているし。一生懸命腕を振るというのが精いっぱいかもしれないですけど、そういう中からいろんな経験をして大きな投手になってもらいたいんで。そういうふうに思っています。 -カード勝ち越しをかけて高橋が先発 ファームでも順調に来ているんで。久しぶりの1軍になりますけど。いつも向かっていく、内面おとなしそうに見えますけど、向かっていく投球なんで。そういう投球をしてくれると思います。
◆ヤクルト奥川恭伸投手が、今季初めて中10日未満で先発する可能性が浮上した。今季はこれまで先発登板翌日に出場登録を抹消。10日以上の間隔を空けながら登板を繰り返していた。7日阪神戦(甲子園)では、7回2安打無失点で6勝目をマーク。一夜明けた8日、出場選手登録を抹消されなかった。8日の試合後、報道陣の質問に高津監督は「(抹消を)忘れてました」とかわすにとどめた。 通常の先発投手と同じく中6日であれば、14日阪神戦(神宮)での先発が可能。また、17日の巨人戦初戦(東京ドーム)にも登板ができる。上位2チームとの直接対決に、好投を続ける2年目右腕をぶつけ、チームの浮上を狙えることになった。
◆ヤクルトは首位阪神にまた1歩突き放された。2回1死三塁でオスナの右前適時打で先制。1死一、二塁の場面では、オスナとサンタナが重盗に成功。外国人選手のみでは14年8月14日、オリックスのペーニャとヘルマンが記録して以来、7年ぶりの走塁で勢いをもたらした。小川の適時打と山田の15戦ぶりのソロと、3回までに3得点。いい流れで序盤を終えた。 それでもエース小川は踏ん張れず、5回1死一塁で、代打ロハスに同点2ランを献上。初球の甘く入った直球を捉えられた。高津臣吾監督(52)は「もうちょっと他に手はあったんじゃないかと思う。あまり配球のことは言いたくはないが、大いに反省するべきところ」と厳しかった。続く6回2死でサンズに中前打を許したところで、降板。指揮官は「いろいろあって」と濁したが、早めの継投に入った。直後に大下が大山から決勝の2ランを浴びた。歓喜で盛り上がる甲子園で、高津監督は表情を変えずにグラウンドを見続けた。 これで首位阪神とは3・5差。9日の試合で敗れれば優勝戦線から遠ざかる。負けられない1戦へ向け、険しい顔つきのまま、球場を後にした。【湯本勝大】
◆8試合連続安打と打撃好調の阪神・糸原健斗内野手(28)が今季初めて「3番」でスタメン出場。前日、先発から外れたジェリー・サンズ外野手(33)は「5番」でスタメン復帰した。自己ワーストの33打席連続無安打の佐藤輝明内野手(22)は2試合連続でベンチスタートとなった。
◆ヤクルト・山田哲人内野手(29)が、1点リードの三回先頭で左翼席への27号ソロを放った。 阪神の先発左腕・伊藤将が内角に投じた、128キロのスライダーを振り抜き「点を取られた後なので、すぐに取り返してあげたかった」。自身にとっては、8月17日の巨人戦(松山)以来、15試合ぶりの一発で、流れを呼び戻した。
◆阪神がメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が6号2ランを放ち、同点に追いついた。 「とにかくきたボールを強く打つというシンプルな考え方で打席に入ったよ。思っていた通りにしっかりとスイングすることができたし、最高の結果になってよかったよ」 1―3の五回。1死から梅野が四球を選ぶと、投手の伊藤将のところで代打・ロハスが告げられた。小川に対して左打席に入ると、初球の143キロの直球をフルスイング。 8月27日の広島戦(マツダ)以来となる一発はバックスクリーンに飛び込む同点弾となった。
◆先発した阪神・伊藤将司投手(25)は5回7安打3失点で降板。今季8勝目とはならなかった。 二回、先頭の村上に三塁線を破る二塁打。中村の三前犠打で1死三塁とされると、オスナに右前適時打を浴び、先制を許した。なおも2死二、三塁となると、投手の小川に右前適時打を浴びた。1―2となった三回には先頭の山田に左越えのソロを浴び、追加点を許した。 五回1死一塁で打順が回ってきたところで代打が告げられて交代。勝てば新人投手では2013年の藤浪以来となるセ5球団からの白星だったが、達成することはできなかった。
◆阪神・大山悠輔内野手(26)が16号2ランを放ち、勝ち越しに成功した。 「サンズが塁に出てくれたので、自分も続きたいと思っていました。甘く入ってきたボールをしっかりと捉えることができて良かったです」 3―3の六回に2死からサンズが中前打。大山が打席に向かうところでヤクルトは小川に代えて大下がマウンドに上がった。フルカウントからの6球目、131キロスライダーを一閃。左中間席に着弾する勝ち越しの2ランとなった。 4日の巨人戦(甲子園)以来、3試合ぶりの一発。不調に苦しむ期間もあったが、9月は試合前の時点で打率・389(18打数7安打)と状態は右肩上がりだ。
◆ヤクルトが阪神に逆転負けを喫した。3-1の五回、先発の小川がロハスに6号2ランを浴び、同点に追いつかれると、六回には2番手の大下が大山に勝ち越しの16号2ランを許した。
◆阪神は一発攻勢でヤクルトに5―3で逆転勝利。先発した伊藤将は二回にオスナと小川の適時打で2点の先制を許した。三回は山田に27号ソロを浴び、5回7安打3失点で降板した。 リードを許す展開となったが、打線が奮起した。二回に糸井の一ゴロの間に1点を返すと、1―3の五回1死一塁で代打のロハスがバックスクリーンへ同点の6号2ラン。六回には2死一塁で大山が左中間へ16号2ランを放ち、勝ち越しに成功した。 六回に2番手で登板し、1回を無安打無失点に抑えた小川が2年目でプロ初勝利を挙げた。
◆阪神は六回に2番手として登板し、1回無失点に抑えた入団2年目の小川一平投手(24)がプロ初勝利を挙げた。お立ち台でアナウンサーに自己紹介を...と言われ「2年目の小川一平です。同期の(西)純矢と及川より、遅い1勝になったんですけど、しっかり、がんばっていこうと思うので、一平ちゃんんと呼んでください」。ウイニングボールについては「ひとまず両親に渡そうかなと思っています」と語った。横須賀工高ー東海大九州キャンパスを経て、2020年にドラフト6位で阪神に入団。1年目は21試合に登板し、今季は7試合目のマウンドで、ようやく白星をゲット。「ホッとしています」と話していた。
◆阪神・大山悠輔内野手(26)が同点で迎えた六回2死一塁で左中間に16号2ランを放ち、ヤクルトに逆転勝ちを収めた。お立ち台では「打つだけだと思っていたので、思い切っていきました。結果的に勝ちにつながる一本だったので、よかった。チーム全員で守ることができてよかった」と話していた。ここ数試合は勝利に貢献する一打が多いヒーローは「一戦一戦がんばります」と自分に言い聞かせるように語っていた。
◆阪神は大山悠輔内野手(26)が同点で迎えた六回、16号2ランを放ち、ヤクルトに逆転勝ちを収めた。入団2年目の小川一平投手(24)はプロ初勝利を挙げた。2位巨人と2・5差とした矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 (テレビインタビュー) ーー小川がプロ初勝利 「こっちに来る機会は遅くなりましたけど。今の一平なら、どの場面でもいっていいかなという。また打たれる日もあると思うんですけど、でも納得して送り出すような投球をしてくれているんでね。あそこは自信を持って、一平でいきましたし。やっぱりこれで1勝できたんで、これからどんどん自信を持っていってもらいたいです」 ーー初勝利の写真撮影で、どんな声をかけた 「一平の勝ちに関わってくれている方々いるんでね。そういう人たちに連絡しておけよと言いましたけどね」 (囲み取材) ーー勝ち越しの場面は2死からサンズがつないで大山が打った 「(ヤクルトの)小川をもうちょっと早く崩したかったなっていうのはあるけど。流れをジェリーも作ってくれたので」 ーー大山の状態は? 「昨日もそういうことがあって、この前もそうだし、1日で変わるということはないし。でもその1本、1本が自信になったり、これでいいんだという確認になっていったりするんで。見逃しのボールを見ても落ち着いてきているんかなとは見える。いくら練習していても、試合でいいものが自分の中の手応えとしてないと、これでいいとは思いにくいので。そういう自分の中で手応えのある1本というのは最近、多く出てきているんで。本人も気持ちの中でも落ち着いて、自分を信じてやっていけるんじゃないかなと思います」 ーー6番だが今後は? 「打順、好きやなあ。それは別に、今ここで言えることはないよ」 ーー理想として4番で期待に応えてくれる形か 「これも思うんだけど悠輔が奪い取らないと。4番にポンと入れるんじゃなくて。そこはアイツ自身が奪い取らないと。入れるのは簡単だけど。俺もチームメートもファンもやっぱり4番は大山なんだなと言われるような。4番は結果も求められてしまうから。そこは本人が奪い取る場所だと思います」 ーーいいアピールをしたと思うが 「だからそれですぐに4番に戻すっていうのはわからん(笑)」 ーー七回は課題だったが、及川、小川でメドが立った 「まあそやね。そこに馬場っていうカードをどうするかっていうのもあるし、そういう枚数が出てくるというのはチームとしては落ち着くし、まあ全員が勝ちパターン投げられるようなレベルに来てくれたら、ありがたい。今のピッチャーが場所があんまり決まらず、そういうふうな形で使っていければ、連投とかの時に誰かいけるし、そういうふうな投手陣にはしていきたいなと思います」
◆ヤクルトは許した2本塁打が痛かった。3―3の六回2死からサンズに安打を浴びたところで、球数99球だったエース小川を大下にスイッチ。しかし大山に勝ち越し2ランを食らった。 五回に3―1から追い付かれた場面も2ランだった。8番梅野に四球を与え、代打ロハスに初球の甘い直球を中越えに運ばれた。高津監督は「四球の後の、代打の外国人選手への初球。条件がそろったところでホームラン。他に手はあったと思う」と不用意な投球を嘆いた。
◆阪神は大山悠輔内野手(26)の16号2ランなどでヤクルトに逆転勝ち。巨人も敗れたため、2・5差となった。33打席連続無安打中の佐藤輝明内野手(22)の出番はなかった。今季105試合目にして初めて欠場となった7日の試合に続いて、名前をコールされることはなく、矢野耀大監督(52)は試合後、「佐藤輝を使う機会がなかった。きっかけをつかんでもらえれば?」との質問に「...」。無言で頷くだけだった。
◆ヤクルトとの初戦は大敗したが、この試合を含めた最近の逆転勝ち、劣勢からの同点劇など、いい流れはすべて「6番・大山」がもたらしている。この形は大事にしなければならない。 勝ち越し本塁打の場面。ヤクルトの継投は「まさか」だった。小川のモチベーションに影響する交代だったし、さらに同タイプで力の劣る投手が、フルカウントからど真ん中のスライダーを投げたら、打たれるのも仕方がない。 逆に言えば、あそこで投手が交代して、絶好球が来る運を大山は持っている。もちろん、仕留めた大山が一番素晴らしいのだが。 大山は、何番を打ってもチャンスが巡ってくると言われている。実際、その傾向はあるし、6番で勝負強さを発揮している。ならば、この先も大山の6番は固定してもらいたい。ノビノビ打てる打順は6番なのだ。 4番を打たせるから「なぜあの打撃をした」「4番らしくない」などと叩かれ、本人が悩み、復調に苦労してきた。 4番を打たさない。これが阪神進撃の鍵になる。(本紙専属評論家)
◆流れに乗り切れなかった。セ・リーグ3位のヤクルトは首位・阪神に3―5で逆転負け。山田哲人内野手(29)が三回に15試合ぶりとなる27号ソロを放ったが、打線が四回以降は2安打。高津臣吾監督(52)の表情は厳しかった。 「哲人(山田)の一発で雰囲気も良かったけど、そのあとの1点が取れなかった。1点、2点というところ(追加点)があれば、もっと違う展開になっていた」 好材料もあった。二回1死から、二走・オスナと一走・サンタナが重盗に成功。逆転優勝へ、多くの攻撃パターンを持つことは有効なだけに指揮官は「積極的な姿勢は持つべきだと思うので、相手の隙をついて仕掛けたところは素晴らしい」とした。首位とは再び3・5ゲーム差。再び奮起を期待したい。(赤尾裕希)
◆こうやって点をとるんだといわんばかりの力強いスイングで、猛虎を目覚めさせた。代打のロハスが同点6号2ランで、逆転勝利に貢献した。 「チームのために自分ができることを思い切ってやろうという気持ちで取り組んだら、ホームランになりました。ファンの前でホームランを打つのはほんとにうれしい」 1-3の五回1死一塁、先発・伊藤将の代打で登場すると、小川の初球143キロをガツン! 打球はあっという間にバックスクリーンへ吸い込まれた。出場7試合ぶりの一発で試合を振り出しに戻し「DAZN バックスクリーン賞」の100万円もゲットだ。 「聞いていました。打撃練習で練習していたわけじゃないけど(笑)、ハイタッチしているときに佐藤(輝)がポーズ(100)をしてきたので何だろう? と思っていたら、みんなに『ビッグマネー、ビッグマネー』といわれて」とニンマリだ。 前夜はわずか2安打で0―12と大敗。この日も二回無死満塁で糸井の一ゴロで1点をとるのがやっとと、打線は季節外れの〝梅雨入り〟状態だった。そんなところでR砲が〝秋晴れ〟を呼んだ。大山の勝ち越し弾へとつなげた一発に、矢野監督も「打ってくれたらいいなというところで本当に最高のホームランになって、あれでいけるとなりました。大きな本塁打でしたね」と絶賛した。 気になる100万円の使い道は「昨日、治療機械を買った。それで打ったわけじゃないけどね」と笑わせ、力を込めた。「監督が勝つために必要な9人を選んで、その中に自分の配置がある。役割を意識して、優勝に貢献していきたい」。頼れる助っ人が三つどもえの首位争いを制するキーマンになる。(新里公章)
◆チームに流れを引き寄せる、名刺代わりの快投だ。見事な3人斬りを見せた大卒2年目の小川がプロ通算28試合目で初白星。試合終了後にスアレスからウイニングボールを受け取ると、ポケットにそっとしまい、最高の瞬間をかみしめた。 「自分一人では取れない勝ちだったので、すごいうれしいです。しっかり工夫して3人で抑えられたので、よかった」 ロハスの2ランで追いついた直後の六回に登板。先頭の中村を内角低めの149キロで見逃し三振に仕留めると、勢いに乗った。続くオスナを中飛、サンタナは1球で三ゴロ。その裏、大山の決勝2ランが飛び出して、初勝利が転がり込んだ。 同点の場面でマウンドに送り出した矢野監督は「あそこは自信を持って一平でいきました。1勝できたので、どんどん自信を持っていってもらいたい」と期待した。 人生初のお立ち台では「一平ちゃんと呼んでください!」と自己紹介。「一平」は親から授かった思い入れのある名前だ。父・昌史さん(57)は「あだ名ではなく、名前で呼ばれる子になってほしかった。『一』という漢字はどうしてもつけたかった」と明かす。2歳上の兄は「太郎」。次男だからという理由で「次郎とつけるのは嫌だった」という。
◆6番だけど、主砲や! 首位の阪神は3位ヤクルト相手に5―3で逆転勝ち。六回に大山悠輔内野手(26)が勝ち越しの16号2ランを放ち、0―12と大敗した前夜のリベンジを果たした。これで本塁打を放てば4連勝、殊勲打を打てば8連勝で〝大山が打てば勝つ〟。4番から打順を下げているけれど、猛虎打線を引っ張っているのは、やはり大山のバットだ!またまたヒーローになった。高く舞い上がった白球は甲子園の最深部、左中間席に飛び込んだ。大山が勝ち越しの16号2ラン。虎党が大喜びする中、平然とダイヤモンドを一周した。 「打つだけだと思ったので、思い切っていきました。結果的に、勝ちにつながるホームランになってよかった」 1-3の五回、代打・ロハスが同点2ラン。前夜はヤクルトに0-12と大敗していたが、暗い雰囲気を一掃した。このムードを壊したくない。直後の六回だ。2死からサンズが中前打。ここでヤクルトは2番手の大下がマウンドへ。フルカウントからの6球目、真ん中に入ってきた甘いスライダーを見逃さなかった。 「僕一人じゃなくてチーム全員の勝利。この試合に勝てたのは、すごくいいのかなと」連敗すれば、前カードで巨人に2勝1分けと勝ち越した勢いは霧散していた。まさに値千金。大山が打点を挙げた試合は8月14日の広島戦(京セラ)から7連勝。チームの命運を握っている、といっても過言ではない。8月27日の広島戦(マツダ)を最後に4番をはく奪された。この日が9試合目。9月1日の中日戦(甲子園)は決勝打。3日の巨人戦(同)では同点打を放つと、4日の同戦の九回には、逆転サヨナラ2ラン。チームの首位奪回に貢献した。この日も「6番」で決勝2ランで、大山の4番復帰論が高まってきそうだが...。矢野監督は「相手にダメージ与えるような、本当に素晴らしい内容の本塁打。これからも打ってもらいたい」とほめつつ「奪い取らないと。俺もチームメートもファンにも『やっぱり4番は大山なんだ』と言われるような。4番は結果を求められてしまうから」と復帰には慎重だった。大山も4番に固執しているわけではない。「僕はまだ、そんな立場ではない。打順はどうでもいい。チャンスで打点を稼いで、チームを勝利に導きたい」。シーズン前にもこう話していた。〝脅威の6番打者〟が首位陥落の危機にあったチームをよみがえらせた。2位巨人はDeNAに負けて、2・5ゲーム差に。3位ヤクルトとは3・5差に広がった。大山は「負けても落ち込むことなく、前を向く。(監督が)矢野さんになってから、ずっとそういう雰囲気の中でやれている。最後まで何があってもあきらめないという全員の思いが、しっかりといい方向に向いている」と熱く語った。打順をどうするか-なんて、ちっぽけな話。チームの勝利のために、打つことしか頭にない。(三木建次)
◆本日、62歳のプロ野球大好きオヤジの俺は人目もはばからず号泣しています...。ウウウウウ...。 2000試合以上、生でプロ野球を観戦している俺を、生で観ている以上に興奮させる語り口調、プロ野球の厳しさを...哀愁を、親友である長嶋茂雄氏の言葉『野球というスポーツは人生そのものだ』と実況のマイクを通して教えてくれたニッポン放送ショウアップナイターの深沢アナウンサーが亡くなった。 あれは、いつの秋口だったろう。「深沢さん日本シリーズ楽しみですねー」という俺に、普段おだやかを絵に描いたような深沢さんが「ダンカンくん、日本シリーズじゃなくて日本選手権シリーズだよ! 選手権には王座を決める意味があるんだから、その頂点のために一年間戦ってきた球団、選手に失礼ですから」と毅然と言われたっけ...。深沢さんはプロ野球を愛していました。合掌。 深沢アナなら本日の阪神の逆転劇を、どうドラマチックに語っていただろう。よっしゃ、深沢さんに育てられた松本秀夫アナに阪神の日本シリーズ、いや日本選手権シリーズの勝利の実況を深沢さん追悼実況スペシャルで頼むわ!!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
59 | 43 | 4 | 0.578 (↑0.004) | - (-) |
37 | 435 (+5) | 406 (+3) | 103 (+2) | 92 (+1) |
0.251 (-) | 3.520 (↑0.01) |
2 (-) |
巨人 |
52 | 41 | 14 | 0.559 (↓0.006) | 2.5 (↓1) |
36 | 430 (+1) | 402 (+4) | 134 (-) | 58 (-) |
0.247 (-) | 3.520 (-) |
3 (-) |
ヤクルト |
49 | 40 | 12 | 0.551 (↓0.006) | 3.5 (↓1) |
42 | 440 (+3) | 392 (+5) | 102 (+1) | 59 (+2) |
0.255 (-) | 3.650 (↓0.02) |
4 (1↑) |
中日 |
41 | 52 | 14 | 0.441 (↑0.006) | 13.5 (-) |
36 | 307 (+4) | 345 (+1) | 55 (+2) | 54 (-) |
0.239 (-) | 3.120 (↑0.02) |
5 (1↑) |
DeNA |
41 | 53 | 13 | 0.436 (↑0.006) | 14 (-) |
36 | 426 (+4) | 481 (+1) | 107 (-) | 23 (-) |
0.258 (-) | 4.290 (↑0.03) |
5 (1↓) |
広島 |
41 | 53 | 10 | 0.436 (↓0.005) | 14 (↓1) |
39 | 393 (+1) | 437 (+4) | 87 (+1) | 50 (-) |
0.260 (↓0.001) | 3.900 (-) |
コメント