1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 2 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 13 | 0 | 1 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 |
勝利投手:千賀 滉大(5勝1敗0S) 敗戦投手:ニール(1勝6敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは初回、栗原の適時打などで2点を先制する。続く2回表には、三森の適時三塁打と栗原の3ランで4点を加え、試合を優位に進めた。投げては、先発・千賀が7回4安打無失点の好投で今季5勝目。敗れた西武は、先発・ニールが試合をつくれず、打線も沈黙した。
◆今季のソフトバンク千賀滉大投手(28)は、本塁打を1本も許していない。被本塁打は昨年9月22日吉田正(オリックス)が最後で、昨年から被本塁打0を75回2/3続けている。特に敵地では20、21年と本塁打を打たれていない。
◆西武先発ザック・ニール投手が来日ワーストの背信投球で降板した。 球に力なく打ち込まれ初回2失点。2回には3ラン、3回にも3失点し降板した。11被安打、9失点はいずれも来日3年目でワーストとなり、ニールは「今日はストレスのたまる内容でした。序盤から大量失点してしまい、チームの力になることができませんでした」。チームは12カード連続勝ち越しなしでリーグ最速50敗目を喫した。 ▽西武辻監督(背信投球のニールに)「ピッチングコーチいわく本人の感触としてはこの前よりはいいって言っていて。いい状態でこれだったら話にならないよ。ちょっと考えないとね」
◆4番のバットが火を噴いた。ソフトバンク栗原陵矢捕手(25)は初回1死一、三塁で左前へ先制打を放ち「先制のチャンスだったので、絶対にランナーをかえそうと打席に入りました。追い込まれてから、内転筋をうまく使って、くらいついて打つことができました」。さらに2回は2死一、三塁で右翼席中段に運ぶ14号3ラン。「引き続き内転筋をうまく使って打つことができたと思います」。この1発で、昨年7月25日の日本ハム戦以来となる、自己最多タイの1試合4打点に並んだ。 栗原を中心に勢いづいた打線は、前日の敗戦を生かした手堅い攻撃も見せた。2点リードの8回に逆転を許して敗れた試合後に、工藤監督は「いい攻撃で5点を取れたと思いますけど、勝ちきるためにはその後でも、もう1回みんなでチャンスをつくる、もう1点取るということをしっかりやっていかないと。勝ちきる野球をしっかりやらないといけないな、と思いました」と話していた。 6点リードの3回無死一、二塁で甲斐が送りバントで好機を演出。「もう1点」を確実に奪う教訓通りの攻撃で、この回3点を追加して一気に突き放した。【山本大地】
◆ソフトバンクは初回に2点奪うと、2回にも栗原の14号3ランなどで6点リード。3回にも3点奪い、9点リードに広げた。 ソフトバンク先発の千賀は、大量援護を受け2回以降は無安打投球を続けた。1回途中から6回までに14人連続凡打に打ち取った。 快勝したソフトバンクは貯金1となった。千賀は7回無失点で5勝目。敗れた西武は借金10。ニールは5連敗で6敗となった。
◆ソフトバンク守護神・森唯斗投手が約4カ月ぶりとなる1軍復帰登板をきっちり3人で締めた。 9点の大差はあったが、9回に登板。先頭岸を143キロのカットボールで中飛に仕留めると、4番森を三邪飛、最後は中村を145キロの直球で三ゴロに打ち取り、計6球の完璧救援だった。「昨日(7日)はチームとして悔しい負け方をしてしまったので、今日、勝ててホッとした。1軍のマウンドに戻ってくることができて本当に良かった」。左肘の手術でリハビリ生活を余儀なくされたが「まだ優勝は諦めていないので、もっともっと力になれるように頑張りたい」と笑顔で大粒の汗をぬぐった。
◆ソフトバンク千賀滉大投手が「エースの風格」を見せつけ西武打線を7回0封した。後半戦は自身4連勝で5勝目を挙げた。 「今日の投球は自分の力というよりも、野手の方に助けてもらったという感じです」。降板後のコメントは打線を持ち上げたが、3回までに大量9点のプレゼントをもらってもマウンドでの集中力を切らすことはなかった。 初回、2安打を許したが無失点で滑り出した。150キロ超の直球に自慢のフォークを軸に2回以降は2安打投球。6三振を奪った。7回、外崎に左中間二塁打されるまで得点圏に走者を進めることはなかった。「初回から点を取ってくれたし、楽に投げられる展開にしてくれた。その中で、先発としての仕事ができて良かった」。今季初の中5日登板で、レオのキバを折る圧巻の投球ぶりだった。「今日のような投球を続けていかないといけない」。これで昨年から82回2/3を被本塁打0。逆転Vに向け、エースはさらなる快投を誓った。
◆西武の先発ザック・ニール投手が来日ワースト9失点で降板した。初回2失点の立ち上がり。3回には3ランを浴び、3回にも3失点し降板した。11被安打、9失点はいずれも来日3年目でワースト。ただでさえ、ソフトバンクの先発は千賀。序盤の大量失点に、打線も沈黙のまま無得点で敗れた。 辻発彦監督は「ピッチングコーチいわく本人の感触としてはこの前よりはいいって言っていて。今日もいいって。いい状態でこれだったら話にならないよ。何がいいんだ。これだけ打たれるんだから、ちょっと考えないとね」と語気を強め、2軍降格も示唆した。
◆ソフトバンク牧原大成内野手&三森大貴内野手の「1、2番コンビ」が計5安打、2打点の活躍を見せた。 2回2死二塁から三森が右中間フェンス直撃の適時三塁打。「得点圏に走者がいたので、かえそうと打席に入った。インコースの真っすぐをうまく畳みこんで打つことが出来たと思います」。3回には牧原大が2死二塁から右翼線へ適時打を放った。「打ったのはカーブ。流れもいいので、思い切って自分のスイングでヒットにすることが出来ました」。牧原大は5回にも左翼線二塁打を放ち、今季3度目の猛打賞。前日7日は2人で1安打に終わっただけに面目躍如の活躍だった。
◆ソフトバンクが快勝で、1日で自力Vの可能性を復活させた。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -投打がかみ合った 工藤監督 初回から得点が取れたのも大きかったですけど、2回にしっかり点が取れて、あれで終わったらというところで3回もチャンスで点を取れた。あれが大きかったですね。 -前日に「もう1点」と話していた 工藤監督 貪欲にみんなが点を、という思いで取ってくれたのが大きかったと思うし、1点でも多く取ると余裕が生まれる。初回の攻撃はすごく大事かなとあらためて思いましたね。 -6点リードの3回に送りバント 工藤監督 昨日はあと1点というところが取れなくて、最終的に相手の逆転を許してということになったので。ヘッドからの提案もあったんですけど、だよねと思って。じゃあバントで行こうという風にしました。 -栗原は4打点 工藤監督 今日の公約通り、4点。4打点ということを練習のときに話していた。本人は6打点と言ってたんですけど。そのとおりすばらしいバッティングで打ってくれた。最初のレフト前が良かったのかなと思います。逆らわずに打ったいいヒット。2打席目は狙い球がしっかりあって打てたので、ああいうところもしっかりできるようになってきたのは頼もしいところですね。 -後半戦はほぼ4番 工藤監督 特にランナーがいるところでというのは3、4番の仕事。1、2番が出ればつながっていくというのが今のうちにはあるので。今日は本当にいい形が出たし、続けられるように頑張ってほしいなと思います。 -千賀が無四球で好投 工藤監督 (前回のメットライフドームで)6四球出したときは力みが早いかなと思ったんですけど、前でたたけていた。そのあたりの修正がしっかりできていたんじゃないかなと思います。 -後半戦は4連勝 工藤監督 頼もしくてですね、千賀が投げるイコール勝ちと。今日はドシッと座って何もしないでいいなと思ったんですけど。相手に得点を許さないのがこちらのペースに持って行けたので。良かったですね。 -完投もいけそうだった 工藤監督 次のことも投手コーチの中で考えがあるみたいなので。今は無理する時ではないというのもある。千賀くんのコンディションを見て考えようと。明日以降を見て、これならいけるというのがあればそれでもいいし。今回はやめとこうというならそれでもいいよという話はしました。 -9回に森が復帰登板 工藤監督 やっぱり9回に森が出ると落ち着きますね。他の投手には申し訳ないんですけど。さすが、百戦錬磨というかね。打者が打つ最後のボールはコースにしっかりいってるからこそフライになると思うので。そういうところの勘というか、勝負どころはさすがだなと見ていて思いました。 -自力Vが復活 工藤監督 そういうものの連続ですよ。うちはとにかく勝っていくしかないので。相手うんぬんというのは結果はあとでわかることなので。それよりも目の前の1戦1戦をみんなで戦っていくことが大事。それで最終的にどうなるかというのは、相手が上回れば当然相手が勝つので。下の人間は目の前の試合をしっかり戦っていく。直接対決の時にしっかり勝つということを頭に置いて戦っていきたいと思います。
◆ソフトバンクが1日で自力Vの可能性を復活させた。13安打9得点と爆発した打線を引っ張ったのは4番の栗原陵矢捕手(25)だ。初回は1死一、三塁で左前へ先制打。2回は2死一、三塁で右翼席中段に運ぶ14号3ランを放ち、自己最多タイ4打点の活躍となった。 キーワードは「内転筋」だ。先制打については「追い込まれてから、内転筋をうまく使って、くらいついて打つことができました」。本塁打には「引き続き内転筋をうまく使って打つことができたと思います」とコメントした。強調する裏には、侍ジャパンで東京五輪をともに戦った先輩からの助言があった。 「昨日、試合が終わって鈴木誠也さんとちょっと電話させてもらって、ヒントをいただいた。そういうイメージで打撃練習から入りました」。グラウンド外でも、打撃につながる何かを探ろうという姿勢で、5戦連発中の広島の主砲に教えを求めた。「前々から話したりはしていたんですけど、そんなに深く話したことはなかった。五輪が大きかったと思います」。ともに金メダルを目指す中で培った関係性で得たヒントをさっそく試合で生かした。 オリックスが敗れたため、再び自力優勝の可能性が出てきた。工藤監督は「そういうものの連続ですよ。うちはとにかく勝っていくしかないので。目の前の1戦1戦をみんなで戦っていくことが大事」。殊勲の栗原も「残り試合も少ないですし、1試合1試合負けられない。強い気持ちを持ってやっていきたいと思います」と、鋭い目線で先を見据えた。【山本大地】
◆ソフトバンクの栗原が3―0の二回、2死一、三塁でニールから14号3ランを放った。2球目の真ん中付近へ入ったチェンジアップを右翼席へ運び「内転筋をうまく使って運ぶことができた」と満足げに話した。 一回には、外低めの難しい球を巧みなバットコントロールで左前へはじき返す先制打。ニールに対してはこれで今季8打数5安打と相性がいい。勢いづいた打線は三回までに9点を奪って降板に追い込んだ。 栗原は、構えを変えたり、足を上げる高さを変えたりと、日々試行錯誤を続ける。貪欲に取り組み、結果を残す姿に平石打撃コーチは「体の使い方やバットの入れ方も変わってきた」と成長の跡を感じている。
◆ソフトバンクが序盤の大量得点で大勝した。一回に栗原の適時打、中村晃の犠飛で2点、二回は栗原の3ランが出て4点、三回は牧原大、柳田の適時打などで3点を加えた。千賀は7回無失点で5勝目。西武はニールが打ち込まれた。
◆西武のニールは立ち上がりからつかまり、三回途中9失点で6敗目を喫した。打者21人に11安打を浴び、「ストレスのたまる内容だった。チームの力になれなかった」と肩を落とした。 大量点を与えたことで相手の千賀を楽に投げさせてしまい、一方的な展開になった。辻監督は「(序盤の)3回で決まっちゃった。これだけ打たれると、ちょっと考えないと」と先発ローテーションから外すことを示唆した。
◆西武、先発のニールは今季自己最短の2回?で降板。11安打を浴び自己ワーストの9失点と崩れた。 「今日はストレスのたまる内容でした。序盤から大量失点してしまい、チームの力になることができませんでした」 初回に2点を奪われ、二回にも2死二塁から三森に右中間三塁打。さらに一、三塁から栗原には131キロのチェンジアップを右翼席中段に14号3ランを運ばれた。流れを止められず、三回にも3点を許し、交代を告げられた。 打線も相手先発、千賀の前に6回まで二塁すら踏めず零封負け。12カード連続で勝ち越しを逃した。
◆利き腕とは逆の左肘の炎症で離脱していたソフトバンクの森が、9―0の九回に登板し、三者凡退で締めくくった。4月29日以来の1軍マウンドに「本当に良かった」と感慨深げだった。 先頭の岸、続く森を力のないフライに打ち取り、4番の中村は外角低めの直球で三ゴロに仕留めた。試合後はブルペンにいた選手、スタッフとタッチを交わし、感謝の思いを示した。守護神の復帰に工藤監督は「落ち着くね。コースに行っているからフライになる。勝負どころの勘はすごい」と、称賛した。
◆ソフトバンクの千賀は7回を投げ4安打で点を許さなかった。序盤に大量援護を受け、悠々と投げる。自身後半戦は無傷の4連勝となり「先に点を与えないことだけを考えている。点をすっと取ってくれた野手の人が全て」と、打線に感謝した。 前回西武を相手にした8月25日は6四球と制球を乱したが、この日は無四球と修正した。2千安打を達成した好打者の栗山には、外角を攻めて本来のスイングをさせなかった。エースらしい投球に工藤監督も「頼もしい。僕はどしっと座っていて何もしなくてよかった」と笑顔だった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ロッテ |
49 | 40 | 15 | 0.551 (↑0.006) | - (↓1) |
39 | 469 (+4) | 430 (+1) | 98 (+1) | 90 (-) |
0.252 (↓0.001) | 3.890 (↑0.03) |
2 (1↓) |
ORIX |
51 | 42 | 14 | 0.548 (↓0.006) | 0 (-) |
36 | 427 (+1) | 404 (+4) | 99 (+1) | 33 (-) |
0.252 (↓0.001) | 3.570 (-) |
3 (-) |
楽天 |
49 | 45 | 13 | 0.521 (↑0.005) | 2.5 (↑1) |
36 | 414 (+8) | 400 (-) | 82 (+1) | 39 (+1) |
0.247 (↑0.001) | 3.590 (↑0.03) |
4 (-) |
ソフトバンク |
46 | 45 | 17 | 0.505 (↑0.005) | 4 (↑1) |
35 | 435 (+9) | 358 (-) | 94 (+1) | 64 (+1) |
0.249 (↑0.001) | 3.200 (↑0.03) |
5 (-) |
西武 |
40 | 50 | 17 | 0.444 (↓0.005) | 9.5 (-) |
36 | 416 (-) | 464 (+9) | 87 (-) | 73 (-) |
0.247 (↓0.001) | 4.140 (↓0.05) |
6 (-) |
日本ハム |
36 | 50 | 15 | 0.419 (↓0.005) | 11.5 (-) |
42 | 321 (-) | 394 (+8) | 55 (-) | 56 (-) |
0.233 (↓0.001) | 3.540 (↓0.02) |
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