1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 0 |
DeNA | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 4 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:大貫 晋一(6勝5敗0S) (セーブ:三嶋 一輝(1勝4敗20S)) 敗戦投手:山口 俊(2勝4敗0S) |
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◆DeNAは初回、宮崎と牧の連続適時打が飛び出し、2点を先制する。そのまま迎えた4回裏には、伊藤光の内野ゴロの間に1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・大貫が6回1失点の好投で今季6勝目。敗れた巨人は、8安打で1得点と打線がつながりを欠いた。
◆DeNAが初回の連続適時打で鮮やかに先制した。 2死一、三塁から5番宮崎敏郎が巨人山口の初球、外角148キロ直球を「チャンスだったので積極的にいきました」と中前にはじき返して先取点を奪うと、なお一、二塁から6番牧秀悟が「フォークをうまく捉えることができました。簡単に追い込まれてしまったので食らいついていきました」と同じく中前適時打で追加点。右打ち好打者の連続適時打で本拠のファンを沸かせた。
◆DeNA先発大貫晋一投手が6回を7安打1失点と粘投した。毎回のように安打を許しながら、味方の好守にも助けられ要所を締めてゲームメーク。 「回を追うごとに自分のリズムで投球することができました。野手の好プレーや(伊藤)光さんのリードのおかげです」と振り返った。
◆最下位DeNAが、首位阪神を1・5ゲーム差で追う2位巨人と対戦。先発はDeNAが大貫、巨人は山口。
◆DeNAは1回に宮崎、牧の連続適時打で2点を先制。先発大貫が走者を出しながらもテンポよく3回まで3安打無失点に抑えた。 DeNAは4回に伊藤光の併殺崩れの間に1点追加。5回も宮崎の併殺崩れで1点を加えた。巨人先発山口は5回4失点で降板。 DeNAは7回から継投で逃げ切って2連勝。大貫が6勝目を挙げた。巨人は守りの細かなミスが響いて4連敗。山口が4敗目。
◆DeNA5番宮崎敏郎内野手が先制打を含む2安打と足で躍動した。 1回2死一、三塁で「とにかく積極的にいこうと。それだけです」と巨人山口の初球を中前にはじき返して先取点。4回無死の第2打席は中前打で出塁し、その後1死一、三塁から伊藤光の併殺崩れの間に生還。続く5回1死満塁のチャンスでは二ゴロも、必死に走った結果が併殺崩れとなり貴重な追加点を演出した。 ▽DeNA三浦監督(4、5回と併殺崩れの間に1点ずつを追加)「(伊藤)光にしても宮崎にしても、全力でファーストまで走った結果ですから。よかったと思います」
◆巨人が負の連鎖に陥った。先発山口俊投手(34)が自身3試合連続の初回失点を喫すると、6試合ぶりの勝利をと意気込むチームにいきなり暗い影が差した。中盤に点差を広げられると反撃も1点止まりで、2分けを挟んで4連敗。首位阪神には7月10日以来約2カ月ぶりに2・5ゲーム差に広げられた。 勝ちたい欲求が、逆に焦りと硬さを生んだ。2点ビハインドの4回1死一、三塁で、伊藤光の遊ゴロから併殺を狙ったが、二塁手吉川が一塁に悪送球して失点。5回1死満塁、二ゴロ併殺を狙った吉川が丁寧に処理しようとボールを握り直し、併殺崩れで4失点目。いずれも失策にはならなかったが、記録にならないミスで自分たちを苦しめた。 打線も空回りした。2試合ぶり先発の丸は3打席2三振で、24打席連続無安打で途中交代。4回2死一、二塁で二塁走者の岡本和が右前打で本塁生還を狙ったがタッチアウトとなった。投打の歯車があわず、最下位DeNAに1分けを挟み5連敗。原監督は「毎日『今日は(勝つ)』という形で戦っていますが、明日も変わりはありません」と切り替えを強調した。連敗も、日増しに重くなる空気も、断ち切る術は1つ。勝つしかない。【浜本卓也】 ▽巨人山口(3試合連続の初回失点を含む、5回7安打4失点で4敗目)「チームの流れの中で、先取点を与えてしまい、その後も粘り切れなかったことが反省です」
◆上位いじめで混セ演出!! DeNAが巨人を下して2連勝。今季対戦8連敗からの5連勝を飾った。先発大貫が持ち味の粘り強さを発揮し6回7安打1失点で自身5連勝となる6勝目をマーク。「1試合1試合、自分の仕事をすることにフォーカスしている。結果として勝ちがついているのはチームのみなさんのおかげです」と喜んだ。 もの静かな右腕が感情あらわに喜んだ。3点リードの6回2死一塁、巨人丸を内角低め128キロスライダーで空振り三振に仕留めて役割を全う。「自分の中でも勝負どころ。そこで投げたのが一番いいボールだったので感情が出ました」と振りかえった。右腕の粘投に三浦監督も「春先と違って腕もしっかりと強くふれてるし、両サイド、インコースにしっかり投げ込めている」と評価した。 今季巨人戦は開幕戦で悪夢のサヨナラ負けを喫してから8連敗スタート。それが6月末に再昇格した大貫が、7月4日に対巨人1勝目を挙げてから5連勝と巻き返した。指揮官は「連勝はいいことだと思いますけど、目の前の戦いを1こずつやっていくだけですから」。これで直近の上位3チームとの対戦も4勝3敗1分けと勝ち越して5位タイに浮上。まだまだ上を目指していく。【鈴木正章】
◆巨人が負の連鎖に陥った。先発山口が自身3試合連続の初回失点を喫すると、6試合ぶりの勝利をと意気込むチームにいきなり暗い影が差した。中盤に点差を広げられると反撃も1点止まりで、2分けを挟んで4連敗。首位阪神には7月10日以来約2カ月ぶりに2・5ゲーム差に広げられた。 勝ちたい欲求が、逆に焦りと硬さを生んだ。2点ビハインドの4回1死一、三塁で、伊藤光の遊ゴロから併殺を狙ったが、二塁手吉川が一塁に悪送球して失点。5回1死満塁、二ゴロ併殺を狙った吉川が丁寧に処理しようとボールを握り直し、併殺崩れで4失点目。いずれも失策にはならなかったが、記録にならないミスで自分たちを苦しめた。 打線も空回りした。2試合ぶり先発の丸は3打席2三振で、24打席連続無安打で途中交代。4回2死一、二塁で二塁走者の岡本和が右前打で本塁生還を狙ったがタッチアウトとなった。投打の歯車があわず、最下位DeNAに1分けを挟み5連敗。原監督は「毎日『今日は(勝つ)』という形で戦っていますが、明日も変わりはありません」と切り替えを強調した。連敗も、日増しに重くなる空気も、断ち切る術は1つ。勝つしかない。【浜本卓也】
◆巨人の山口は5回を投げて7安打4失点で、7月7日以来の3勝目はならなかった。「いい形で試合をつくれるように、一人一人に集中して投げる」と意気込んで臨んだが、これで6試合白星なしとなった。 一回2死一塁からオースティン、宮崎、牧に3者連続で中前打を浴び、2点を先行された。0―2の四回1死一、三塁では伊藤光を遊ゴロに打ち取ったが、二塁手の吉川の一塁送球が乱れて併殺が奪えず失点。五回1死満塁でも吉川が二塁送球に手間取り、併殺崩れで1点を失った。 前カードの阪神戦で2敗1分けと負け越し、チームには重苦しい雰囲気が漂った。バックの記録に残らないミスにも足を引っ張られ、悔しそうにマウンドを降りた。
◆DeNAの大貫は6回を7安打1失点で乗り切った。三者凡退は五回の1度だけで走者を背負いながら粘り、2―0の三回無死一塁では山口のバントを素早く処理して併殺とした。四回2死一、二塁では中島に右前打されたが、右翼手のオースティンが本塁を狙った走者を刺し、バックの好守にも助けられた。 「両サイドに真っすぐを投げる練習をしてきた」との言葉通り、内外角にきっちり投げ分けた。変化球にも切れがあり、イニング数を上回る7三振を奪った。先発の役割を果たし、救援陣につないだ。 昨季は10勝を挙げたが、今季は開幕から精彩を欠き、5月下旬から1カ月間、2軍落ちした。投球を見つめ直し、1軍復帰後は7試合連続で5回以上を投げて2失点以下と安定感を取り戻した。
◆DeNAが快勝した。先発の大貫は6回7安打1失点で6勝目(5敗)。九回を無失点で締めた三嶋が初の20セーブ目を挙げた。 雨天のハマスタで、辛抱強く腕を振った。先発のDeNA・大貫は両コーナーを丁寧に投げ分け、巨人打線を封じ込んだ。 走者を背負っても冷静に打たせて取った。四回2死一、二塁では中島にカウント1―2からの4球目を右前打されたが、二走・岡本和が本塁を狙う中、猛チャージで捕球したオースティンが好送球。捕手・伊藤光の巧みなタッチもあり、見事に刺した。セーフなら1点差の場面。バックにも助けられ、好投を続けた。 「前半戦はうまくいかなかった。残り試合も少ない。後半戦は一つでも上の順位を目指してチームに貢献したい」という右腕。4月中旬から6月にかけては5連敗を喫するなど苦しんだが、7月からの登板5試合では3勝0敗、防御率1・19と有言実行の好投を続けている。 3回 巨人・山口俊のバントで2塁へ送球するDeNA・大貫晋一=横浜スタジアム(撮影・矢島康弘) 好調の要因は両サイドへの投げ分けの徹底だ。登板2日前のブルペンでは、打席の白いラインから徐々にホームベースのラインへ寄せていく投球練習を繰り返し、体に制球を染み込ませた。安定感のある右腕に三浦監督は「春先は両サイドに投げきれずに引っかけたり逆球が目立っていたが、(今は)しっかり投げ切れている」と信頼を寄せる。 打線も一回に幸先よく2点を先制し、その後も効果的に加点した。巨人には7月4日(神宮)以降、1分けを挟んで4連勝で迎えた一戦。投打にかみ合い、この日も試合の主導権を握り、巨人戦5連勝とした。
◆巨人は投打がかみ合わず、引き分けを挟んで今季ワーストタイの4連敗を喫した。4連敗は今季2度目。先発した山口が5回までに7安打4失点と試合を作れず4敗目を喫した。9月に入ってから湿り気味の打線は、この日もDeNA・大貫の前に六回までに1点しか奪えず、山口を援護することができなかった。原辰徳監督(63)が振り返った。 -―打線がつながらず 「きょうはなかなかチャンスらしいチャンスがなかったですね」 -―ヒット数は出ているが 「うんうん、そうですね」 -―丸が本来の姿ではない 6回 空振り三振に倒れる巨人・丸佳浩=横浜スタジアム(撮影・矢島康弘) 「誰と言ったら全体的なものですよ、やっぱりね。個人的に誰ということよりもなかなかつながらないということでしょうな」 -―守備は四、五回と併殺を完成できなかった 「たらればが通用するような世の中だったらね、スポーツ界はいいんだけどね」 -―山口も立ち上がりに打たれた 「そうですね。何て言うか、大事にいったという感じでしょうね。荒々しくいっている方が俊はいいよね」 -―6試合白星がない 「そうそうそう、誰だって分かっているものね。毎日、『きょうは』という形で戦っていますけれども、しかしそれは明日も変わりはありませんね」
◆DeNAはしぶとい攻撃で山口を攻略した。一回2死一、三塁から宮崎、牧の連続適時打で2点を先制し、四回は伊藤光、五回は宮崎がともに好機でゴロを打って懸命に走り、併殺崩れで加点した。三浦監督は「全力で走っていた結果。あの得点が非常に大きかった」と振り返った。 今季の巨人戦は開幕から3分けを挟んで8連敗したが、前半戦最後の対戦だった7月4日に初勝利してから1分けを挟み5連勝。三浦監督は「いい雰囲気の中で戦えているので、それを大事にしたい」と話した。
◆流れの悪さを断ち切れなかった。巨人は最近6戦で勝ちなし。1分けを挟んで今季ワーストに並ぶ2度目の4連敗を喫し、原辰徳監督(63)は「なかなかチャンスらしいチャンスがなかった」と振り返った。 安打は相手と同じ8本だったが、これが〝線〟にならない。4点を追う六回に松原の三塁打から吉川の左前適時打で1点を返したが、反撃らしい反撃はこれだけだった。 不振の丸は、2試合ぶりに「5番・中堅」で先発復帰したが、空振り三振、四球、空振り三振で六回の守備でベンチに下がった。6試合、24打席連続安打なし。元木ヘッドコーチは「あるかいな」と2軍落ちこそ否定したものの、8打数連続空振り三振中と深刻だ。 守備も乱れた。四、五回はともに1死から併殺崩れの間に追加点を献上した。どちらも二塁・吉川の送球が不安定で、指揮官は「たられば、が通用するならいいんだけど」と首を振る。首位・阪神とは2・5ゲーム差。少しずつ、虎の背中が離れ始めた。(伊藤昇)
◆粘り強く丁寧に投げ抜いた。DeNA・大貫晋一投手(27)は、持ち味の両コーナーを突く投球でG打線を翻弄し、6回7安打1失点でチームトップの6勝目。自身5連勝でチームを5位浮上に導き「一試合一試合、自分の仕事にフォーカスして。勝ちがついているのは、チームの皆さんのおかげです」と笑みを浮かべた。 走者を出しても冷静に後続を断った。2―0の四回2死一、二塁では中島に右前打を許したが、右翼手のオースティンが本塁を狙った二走・岡本和を刺すなどバックの好守にももり立てられ、先発の役割を果たした。 昨季10勝を挙げたが、今季は4月中旬から5連敗と精彩を欠き、2軍落ちも経験した。再調整中はプレートを踏む位置を三塁側に変えるなど試行錯誤。1軍復帰した6月27日以降は登板7試合で2失点以下、5勝0敗と安定感を取り戻した。 〝原点回帰〟が復調につながった。登板2日前のブルペンでは、打席内側の白いラインから徐々にホームベースのラインへボールを軌道を寄せていく投球練習を繰り返し、制球を研ぎ澄ました。愛称の「豆苗」よろしく日々成長を遂げる右腕に、三浦監督は「大貫らしく、粘り強く両サイドに投げ切れている」と賛辞を惜しまなかった。 チームは大貫が勝利投手となった7月4日(神宮)から巨人に1分けを挟んで5連勝。開幕からカード8連敗を喫した相手に怒濤(どとう)の反撃を見せる。頼もしい右腕とともに、DeNAが地力を発揮し始めた。(箭内桃子)
◆巨人の現状を、どう表現すべきだろう。バネが伸びきった後、元に戻らず、たらーっと緩んだまま...。そういう感じか。取れる点を取れず、取れるアウトを取れない。攻・走・守に、緩~いプレーが出た。 三回無死一塁での山口の送りバント失敗。投手の正面へ転がした上、とても全力とは呼べない走塁で併殺を許した。四回2死一、二塁から中島が右前に安打すると、二走の岡本和が本塁で憤死。当たりは強くなく、2死。リードオフが小さく、スタートも鈍かったとしか言いようがない。 守っては中盤、併殺崩れで2点を献上。四回は二塁・吉川の一塁送球がワンバウンドになり、中島が捕れず。五回は吉川の遊撃への送球がワンテンポ遅れた。打者走者は伊藤光、宮崎。右打ちで俊足でもない。悠々、アウトにできた。 以上は全て、当たり前のプレーを当たり前にできなかった結果。本人たちは普段通りにやっているつもりだろうが、実際にはできていないのだから、バネが伸びきって...と表現するしかない。 こういうときは神経を研ぎ澄まし、状況を整理して、次に起こり得るプレーの数々を想定しておくこと。用意と準備を怠ってはいけない。(本紙専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
59 | 43 | 4 | 0.578 (↑0.004) | - (-) |
37 | 435 (+5) | 406 (+3) | 103 (+2) | 92 (+1) |
0.251 (-) | 3.520 (↑0.01) |
2 (-) |
巨人 |
52 | 41 | 14 | 0.559 (↓0.006) | 2.5 (↓1) |
36 | 430 (+1) | 402 (+4) | 134 (-) | 58 (-) |
0.247 (-) | 3.520 (-) |
3 (-) |
ヤクルト |
49 | 40 | 12 | 0.551 (↓0.006) | 3.5 (↓1) |
42 | 440 (+3) | 392 (+5) | 102 (+1) | 59 (+2) |
0.255 (-) | 3.650 (↓0.02) |
4 (1↑) |
中日 |
41 | 52 | 14 | 0.441 (↑0.006) | 13.5 (-) |
36 | 307 (+4) | 345 (+1) | 55 (+2) | 54 (-) |
0.239 (-) | 3.120 (↑0.02) |
5 (1↑) |
DeNA |
41 | 53 | 13 | 0.436 (↑0.006) | 14 (-) |
36 | 426 (+4) | 481 (+1) | 107 (-) | 23 (-) |
0.258 (-) | 4.290 (↑0.03) |
5 (1↓) |
広島 |
41 | 53 | 10 | 0.436 (↓0.005) | 14 (↓1) |
39 | 393 (+1) | 437 (+4) | 87 (+1) | 50 (-) |
0.260 (↓0.001) | 3.900 (-) |
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