オリックス(☆4対3★)ロッテ =リーグ戦17回戦(2021.09.07)・ほっともっとフィールド神戸=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:平野 佳寿(1勝3敗17S)
敗戦投手:田中 靖洋(1勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】大下 誠一郎(1号・8回裏ソロ)

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◆オリックスが劇的なサヨナラ勝利。オリックスは1-3で迎えた8回裏、代打・大下のソロなどで同点とする。続く9回には、1死満塁の好機から大下の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、5番手・平野佳がNPB復帰後初勝利。敗れたロッテは、4番手・田中が誤算だった。

◆ここまで11勝を挙げるオリックス宮城大弥投手(20)は、6月9日巨人戦から6連勝中。 20歳以下のシーズンに7連勝すると14年大谷(日本ハム)以来で、左投手では68年江夏(阪神)以来53年ぶり。

◆オリックス宮城大弥投手(20)は自身最短タイの5回8安打4四球3失点で降板した。 この日から「火曜日の男」となり期待されたが、序盤からロッテ打線に苦戦した。1回1死二、三塁から4番マーティンに右翼線へ2点適時二塁打を浴びて先制点を献上。2回にも1死満塁から中村奨に犠飛でリードを広げられた。 3回以降も走者を出して苦しい投球が続いた。粘りを見せて得点こそ与えなかったが、球数がかさみ113球で降板した。 今季はここまで11勝と奮闘していた20歳左腕だったが、リードを許した場面で降板。オリックス山本と並ぶリーグトップタイ12勝目とはならなかった。

◆パ・リーグ2位オリックスと首位ロッテが対戦しオリックスが4-3で勝利した。

◆ロッテがオリックス宮城から先手を取った。1回にマーティンの2点適時二塁打で先制。2回は中村奨の犠飛で1点を追加した。 オリックスは、2点を追う5回1死満塁でモヤが併殺打に倒れ逸機。先発宮城は5回8安打4四球の3失点で降板した。 オリックスは2点を追う8回に、大下の1号ソロなどで同点。9回1死満塁から再び大下の中越え適時打でサヨナラ勝ちした。平野佳が今季初勝利。ロッテ田中が今季初黒星を喫した。

◆オリックスがロッテとの首位攻防第1ラウンドでサヨナラ勝ちを収め、首位に返り咲いた。 3-3の9回裏、1死満塁から大下誠一郎内野手(23)の中越えサヨナラ打で試合を決めた。大下は8回に代打で左翼スタンドへ1号ソロを放ち、反撃の口火を切っていた。途中出場できっちりと仕事を果たした。 先発の宮城大弥投手(20)は制球に苦しみ、自身最短タイの5回8安打4四球3失点で降板。その後、4投手の継投でロッテ打線に得点を与えず、サヨナラ勝ちにつなげた。

◆首位キープは簡単なものではなかった。ロッテがサヨナラ負けで、再び2位に戻った。 2点リードの8回、これまで防御率1・05の佐々木千が代打大下に被弾し、さらに遊撃エチェバリアの失策で同点に。9回は大下にサヨナラ打を浴び、マウンドの田中は腰に手を当て立ち尽くした。 9回のマウンドは、30セーブを挙げ「引分」を14度記録している守護神益田ではなかった。井口監督は「益田は連投してて、同点では行けないということなので。その辺は投手コーチの判断なので」とブルペンを尊重した。益田は先週の金、土、日と3連投。この日も投球練習は行ったが、指名はなかった。 とはいえ、田中もクセ球を武器に、ここまで防御率1・21と修羅場をくぐっている。荻野の3安打などで宮城を序盤に攻略。緊迫の首位攻防戦で粘りながらロッテの勝ちパターンで進めていただけに、盤石だった8、9回で負けるのは痛かった。「また明日、しっかりやっていきたいと思います」と井口監督。勝てば再び返り咲く。優勝することが、「混パ」を抜け出すことがいかに難しいかを突きつけられる今季40敗目だった。【金子真仁】

◆緊急昇格で、サヨナラ打ったばい!由宇から駆けつけたオリックス大下誠一郎内野手(23)が9回1死満塁からセンターの頭上を越す執念の殊勲打を放ち、首位に返り咲いた。 歓喜のウオーターシャワーを浴びると、中嶋監督と熱い抱擁を交わした。 「最高です!自分が決めるんやっちゅうふうに、思い切りフルスイングしました!」 福岡・北九州市出身。思い出のほっともっと神戸のお立ち台で、フラッシュライトを浴びた。昨季9月15日の楽天戦。プロ初打席でプロ初安打となるプロ初本塁打を放った。あの日、ガムシャラに駆け抜けたダイヤモンドを、再び全力疾走してみせた。今季は2軍生活が長かったが「自分にうまさはいらない。ガムシャラに泥臭く。全力プレーと根性です」。熱いハートの持ち主は、大阪・舞洲の打撃マシンと向き合う日々を送ってきた。 ヒーローは、"代役"だった。この日はジョーンズがワクチン接種の副反応のため、特例2021で出場選手登録抹消に。代替選手として、大下が緊急昇格した。「(ファームの)試合の4回表ぐらいに。すぐ準備してほっともっとに行ってくれと」と告げられ、1軍戦へと急いだ。 荷物を全部自分で持ち、新神戸駅到着は17時9分。タクシーに飛び乗り、50分ほどで球場入り。「ご飯食べてゆっくり来ていいと。着替えて、1回裏にベンチに入った」。2点を追う8回に代打起用され、今季1号ソロの千金弾。左翼席への着弾を見届け、ほえた。 劇的勝利後、大下と抱き合った中嶋監督は「元気と一緒に勢いまで持ってきてくれた。出来過ぎ」と褒めた。首位攻防戦に勝ち、首位再浮上。オリックスが、1歩ずつ突き進んで行く。【真柴健】

◆ロッテのマーティンが一回に先制打を放った。1番からの連打でつくった1死二、三塁で宮城の変化球を振り抜くと、鋭い打球は一塁線を破る二塁打となり、2点を奪った。「打てる球をしっかり捉えることができた。初回からチャンスに打つことができて良かった」と喜んだ。 この日からオリックスとの首位攻防戦が始まった。東京五輪による公式戦中断期間中に米国に一時帰国。再来日後は隔離期間を経て、後半戦の初戦に間に合わなかったが、8月27日に戦列に復帰すると、4番打者として打線をけん引。ペナントレースが終盤に入り、優勝争いが本格化する中で頼もしい打撃を見せている。

◆オリックス・大下誠一郎内野手(23)が、今季1号ソロを放った。 「打った瞬間はスタンドまで届くとは思っていなかったので、なんとか入ってくれてよかったです!」 1─3の八回。代打で登場すると、ロッテ3番手、佐々木千のスライダーをとらえ、左翼席最前列まで運んだ。大下の一発から打線がつながり、その後、2死三塁から福田の内野ゴロを遊撃手・エチェバリアが適時失策し、同点とした。 大下はこの日、新型コロナウイルスのワクチン接種による副反応のため、「感染拡大防止特例2021」を適用して出場選手登録抹消されたジョーンズの代替指名選手として1軍に昇格。昨季は9月15日の楽天戦(ほっと神戸)でプロ初打席初本塁打をマーク。記念すべき第1号を放った球場で、今季も1号を放った。

◆オリックスが3点差をひっくり返し、サヨナラ勝ちで首位に浮上した。1―3の八回に代打、大下のソロなどで2点を挙げて追いつき、九回1死満塁で大下の適時打で勝負を決めた。平野佳が4年ぶりの勝利。ロッテは2位に後退した。

◆オリックスの宮城は制球に苦しみ、5回を8安打3失点だった。打線の奮起で自身の黒星は免れた。 先発ローテーションを組み替え、中9日で首位攻防戦の初戦を任された。だが、一回にマーティンに2点二塁打を許し、二回も1失点。その後も毎回走者を出しながら何とかしのいだ内容に「全てが良くなかった」と首をひねった。 4四球を与え、五回までに113球を要して降板。「ここ最近、リリーフ陣が投げていて苦しい状況だった。もっとちゃんとゲームをつくりたかった」と悔しさをあらわにした。

◆5日に9月以降としては51年ぶりの単独首位に立ったロッテだったが、サヨナラ負けで〝2日天下〟で終わった。 3-3の九回に起用した田中靖洋投手(34)が1死満塁から大下に中越えに運ばれてサヨナラ負け。2位に転落した井口監督は「益田は3連投していて同点ではいけないということだった。その辺は投手コーチの判断。しょうがないですね」と振り返った。くしくも吉井投手コーチが6日に更新した自身のブログで「シーズン後半になると、どうしても監督の信頼度の高い投手の登板が多くなります。(追い込みスイッチがオンになっている)」(原文ママ)とつづっていた。 2-3の八回2死三塁でのエチェバリアのタイムリー失策も痛かったが、井口監督は「一生懸命やってる中でのエラーだから仕方ない」とかばった。一方で、四回無死一、二塁で中村奨がバントで送れなかった場面を振り返り、「あれで流れが向こうにいってしまった」と悔やんだ。 六回終了時点でリードしている試合は4月24日以降、4分けを挟んで28連勝中だったが、大事な首位攻防戦の初戦で〝勝利の方程式〟が崩れた。

◆白球が中堅後方の芝生上で弾むと、オリックスナインはベンチを飛び出した。大下は両手を突き上げ、歓喜のウオーターシャワーを浴びる。手荒い祝福を受けたヒーローは、出迎えた中嶋監督と抱き合った。今季5度目のサヨナラ勝ちで、首位奪回。緊急昇格の男が、チームを救った。 「サイコーにうれしいです。とにかく自分が決めちゃるという気持ちで、思い切ってフルスイングしました。打った瞬間、サヨナラやなっちゅうふうに思ったんで、サイコーやったスね」 3─3の九回1死満塁。149キロシュートをひと振りで仕留めた。1─3の八回には代打で1号ソロ。昨年9月15日の楽天戦でプロ初打席初本塁打を放った地で、今年も躍動した。指揮官は「すごいっスね。本当に勢いがほしいところで持ってくる選手」と絶賛し「神戸、何かあるんですかね」と笑った。 八回には反撃ののろしとなるソロ。九回のサヨナラにつなげた 大下もチームも激動の一日だった。ジョーンズが新型コロナウイルスのワクチン接種で副反応の症状が出て、登録抹消。大下は午後0時半試合開始だったウエスタン・広島戦(由宇)の四回に、神戸行きを告げられた。 荷物を抱えて新幹線に飛び乗り、午後5時9分に新神戸駅到着。「タクシーに乗って、ご飯食べて、着替えて、一回裏にベンチに入った。時間がなかったので、メチャクチャ急いだ」。それでも新幹線の車内で「1時間ぐらいあったんで、考えながら。首位攻防やな、相手の美馬さん、いい投手やな、とか」と頭の中を整理し、準備した。 「ヒーローになることだけを考えて練習していた。やっともらったチャンス。死ぬ気でモノにしようと思っています」 主砲の吉田正が左太もも裏の筋損傷で負傷離脱し、右足を痛めたT─岡田も2軍調整中。ひりひりする首位攻防が続く正念場のチームを、元気印が盛り上げる。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
514114 0.554
(↑0.005)
-
(-)
37426
(+4)
400
(+3)
98
(+1)
33
(-)
0.253
(↑0.001
3.570
(↑0.01)
2
(1↓)
ロッテ
484015 0.545
(↓0.007)
1
(↓1)
40465
(+3)
429
(+4)
97
(-)
90
(-)
0.253
(↑0.001
3.920
(↑0.01)
3
(-)
楽天
484513 0.516
(↓0.006)
3.5
(↓1)
37406
(+2)
400
(+4)
81
(-)
38
(+1)
0.246
(-)
3.620
(↓0.01)
4
(-)
ソフトバンク
454517 0.500
(↓0.006)
5
(↓1)
36426
(+5)
358
(+6)
93
(+1)
63
(-)
0.248
(↓0.001)
3.230
(↓0.03)
5
(-)
西武
404917 0.449
(↑0.006)
9.5
(-)
37416
(+6)
455
(+5)
87
(-)
73
(+1)
0.248
(↑0.001)
4.090
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
364915 0.424
(↑0.007)
11.5
(-)
43321
(+4)
386
(+2)
55
(-)
56
(+1)
0.234
(-)
3.520
(↑0.02)