広島(☆8対7★)中日 =リーグ戦18回戦(2021.09.07)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:菊池 保則(1勝0敗0S)
敗戦投手:R.マルティネス(0勝2敗15S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(23号・1回裏2ラン),鈴木 誠也(24号・7回裏ソロ),坂倉 将吾(10号・9回裏3ラン)

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◆広島が劇的なサヨナラ勝利。広島は4点ビハインドで迎えた9回裏、西川と鈴木誠の連続適時打で2点差まで詰め寄る。なおも続く2死一二塁の好機で、坂倉の3ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、6番手・菊池保が今季1勝目。敗れた中日は、守護神のR.マルティネスが誤算だった。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が、自身初の4戦連発を狙う。 今季は4試合連続本塁打をマークした選手はおらず、達成すれば昨年10月に5試合連続で打った佐野(DeNA)以来。広島では07年新井以来14年ぶりになる。

◆広島はキャッチフレーズをモチーフにした「バリバリバリユニホーム」を着用した。 背番号の下に描かれた力強い拳で現状を「バリバリバリ」と打破する気持ちを表現している。1回1死からチーム初安打を放った小園は7月のユニホーム発表会見時に「生地も良くて軽い素材なので動きやすいかなと思いますし、このユニホームを着て粘り強い野球ができたらなと思います」と感想を口にしていた。 球団は「皆さまにこのユニホームを着ていただき、このデザインのように"拳(こぶし)"を振り上げ、チームをバリ"鼓舞(こぶ)し"ていただくことで、バリ強いカープを取り戻せるよう頑張って参ります! 引き続きバリ力強い応援をよろしくお願いいたします」とコメントしている。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が、自身初の4戦連発となる先制の23号2ランを放った。 初回2死一塁からの初球、中日小笠原の真ん中144キロ直球を強振。打球はグングンと伸び、左中間スタンドに着弾した。3試合連続の先制弾に主砲は「先制することが出来て良かったです」とコメント。4戦連発は今季12球団唯一で、球団では07年新井以来14年ぶりの記録だ。 勢いは止まらなかった。2点を追う7回先頭打席で、再び小笠原の初球、130キロの変化球を豪快に振り抜き、左翼ポール際への特大の24号ソロで、今季4度目の1試合2発を記録した。主砲のバットが火を噴いた。

◆広島森下暢仁投手(24)が、6回途中9安打4四球4失点で降板した。 3回までパーフェクト投球と好スタートを切ったが、2点リードの4回に1点を返されると、6回には1死満塁から渡辺に同点の中前適時打。2死満塁から投手小笠原に勝ち越しの左前適時打を浴び、続く京田に押し出し四球を与えたところでマウンドを降りた。後半戦4戦目の登板で、またしても初勝利はお預けとなった。

◆広島坂倉将吾捕手(23)が、セ界の首位打者に急浮上した。 中日戦に「5番一塁」で先発。7回無死走者なしの第3打席では中前打を放ち、12試合連続ヒットをマークした。8回1死一、二塁の第4打席目では四球を選び、7日時点での規定打席の「319」に到達。打率3割3分0厘で一気にセ・リーグの打率トップに名を連ねた。

◆広島が9回に5点を奪って逆転サヨナラ勝ち。4点差以上からの逆転サヨナラ勝ちは、ロッテが19年6月16日中日戦で5点差を逆転し8-7で勝って以来。 広島では97年9月11日阪神戦でスコア2-6の9回裏、1点を返した後に緒方の満塁本塁打で7-6として以来、球団24年ぶり。

◆先発は広島森下、中日小笠原の同学年対決。広島は初回、鈴木誠のプロ初4戦連発の23号2ランで先制。中日は3回まで無得点。 中日は4回に1点を返すと、6回には小笠原の勝ち越し打などで3点を奪い、逆転に成功。森下は6回途中4失点で降板。 広島は4点ビハインドの9回に鈴木誠の適時打などで追い上げ、坂倉のサヨナラ10号3ランで逆転勝ち。菊池保が今季初勝利。中日は連勝を逃した。R・マルティネスが2敗目。

◆4点リードの9回に5点を失い、サヨナラ負け。試合後の与田剛監督(55)の一問一答は次の通り。 -万全を期したR・マルティネスがまさかの乱調 与田監督 見ての通り。たまにはこういうこともある。いつも素晴らしい状態ではない。切り替えるしかない。 -すべて単打だが16安打で7得点 与田監督 野手陣、攻撃...守備でも再三いいプレーがあったし、よく点も取ってくれたと思います。 -6回2死満塁の同点の場面で、小笠原を打席に送った 与田監督 まだ投げさせるという判断。彼が(一時は勝ち越し)タイムリーも打ってよかったと思いますが...。 -その小笠原は7回に鈴木誠に2本目の本塁打を許し、続く坂倉に安打を浴びて降板 与田監督 (鈴木誠には)慎重には投げたと思うが、調子がいいので、より思いと行動が伴ってくるといいですね。

◆中日の1試合16単打は、18年8月19日巨人戦と並び球団最多。この試合はほかに二塁打が1本あった。全安打が単打の試合となると、10年9月2日広島戦の15単打を上回り球団最多となった。なお「同一試合の全安打が単打」の最多は19単打で、ロッテが10年4月4日オリックス戦で記録している。

◆広島坂倉将吾捕手(23)が、土壇場で逆転10号3ランを放ち、チームを今季初のサヨナラ勝利に導いた。 2点差まで迫った9回2死一、二塁。R・マルティネスの156キロを強振。痛烈な打球は右翼席へ突き刺さった。悠々とダイヤモンドを1周し、本塁で待っていた鈴木誠に飛びついて抱き合った。劇的な人生初のサヨナラ弾に、お立ち台で「最高でーす!」と何度も叫び、喜びを爆発させた。 「誠也さん調子いいんで、絶対回ってくると思って、何とかしてやろうと。迷いなくいけました」 セ界のリーディングヒッターに躍り出た。この日、規定打席に到達。7回無死からは中前打を放ち、12試合連続ヒットを記録。9回のプロ初となる2桁本塁打弾を含むマルチ安打で、打率は3割3分2厘まで上昇。DeNAオースティンの同3割2分4厘を8厘差で上回り、堂々とリーグの首位打者に立った坂倉は「そこはもうあまり意識していません」と至って冷静だ。 好調を支えるルーティンがある。試合前練習のティー打撃で、元同僚の巨人丸のように、右足を上げた際にバットのグリップを下げる「ヒッチ打法」を、練習序盤に実施する。バットと体の動きを連動させるイメージで「タイミング」を重視しているといい「ティーを大事にしてから成績が上がってきた」。今季新たに取り入れた練習で手応えをつかみ、結果につなげた。 高卒5年目にして、圧倒的な存在感を放っている。本職の捕手と一塁の併用で出場を続けながら、鈴木誠の後を打つ5番打者に定着した。チームに欠かすことのできない唯一無二の存在となった。【古財稜明】

◆中日は4点リードの9回に登板したライデル・マルティネス投手(24)がまさかの5失点で逆転サヨナラ負けを喫し、5位に転落した。 与田監督は「見ての通り。こういうこともたまにはある。切り替えるしかない」と懸命に前を向いた。今季1試合平均得点2点台の打線が2リーグ分立後、球団最多となる「オール単打16安打」で7点を奪った。だが、頼みの守護神が大乱調で、ダメージの残る1敗となった。 ▽中日小笠原(鈴木誠に2本塁打を浴び、6回0/3 6安打3失点) 立ち上がりも点を取られましたし、最後も初球、簡単にいってしまったことが反省点。流れを完全に引き寄せるピッチングができなかったので、申し訳ないです。 ▽中日田島(7回に2番手で登板し、福のリリーフも仰ぎ通算100ホールド) 節目の数字を達成できてうれしいと思いますが、できればもっといい形で達成したかったです。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が自身初の4戦連続本塁打を放つなど、4安打4打点で今季初のサヨナラ勝利に貢献した。 7回まで2本塁打の主砲は、終盤には安打でチャンスメーク。中前適時打でつないだ9回は、坂倉がサヨナラ逆転3ランで続き、チームは3連勝となった。主砲の調子とともに、チームは4位に浮上した。満面の笑みでヒーローを迎えた鈴木誠は、思わず坂倉と体をぶつけ合って喜びを爆発させた。「若い選手が結果を出すと、やっぱりうれしいですね。試合に出ていて、つらい思いだけではなく、いい思いもしてもらいたいから」。スポットライトは後輩に譲ったものの、2本塁打を含む4安打4打点と、4番として勝利への道筋を描いた。 連続本塁打に注目が集まる中、1回にやってのけた。1回2死一塁から中日小笠原の初球真っすぐを強振し、4試合連発となる23号先制2ランを左中間席に突き刺した。ヤクルトとの前カードで3戦連発をマーク。同一カード3試合連続アーチは緒方前監督に「神ってる」とたたえられた16年以来の快挙だった。3戦連発はこれまでの自己最長でもあったが、今回はそれを更新する4戦連発。球団では07年新井以来、14年ぶりの記録となった。 2点ビハインドの7回には小笠原の初球スライダーを振り抜き、左翼席上段に運んだ。後半戦初アーチをマークした8月26日以来のマルチ本塁打で、同日以降以降11試合で9本塁打と量産態勢に突入。8回は左前打、9回は中前打。いずれも捉えた2安打でチャンスメーカーに回った。 今季は打撃フォームを大改造し、新型コロナ感染やワクチンによる副反応などもあった。心技体のバランスを整えるのが難しいシーズンを送っている。だが、今もプロ1年目に感じた危機感を今も胸に刻む。「入ってすぐ、このままじゃすぐにクビになると思いました。練習したいではなく、練習しないと生き残れないと思いました」。練習嫌いだった二松学舎大付時代から人が変わったように練習に打ち込んだ。気付けば、打撃道にどっぷりハマった。それは今も変わらず、続けられる強さがある。「もちろん打っているので、いい打ち方をしていると思う。ただ、打者というのはいい状態を継続しようとすると、それは続かなくなる」。プロ9年目、自身の打撃に満足したことはまだ1度もない。飽くなき向上心と打撃への探究心が、苦しんだシーズン終盤にようやく実を結ぼうとしている。【前原淳】 ▽広島小園(15試合ぶり猛打賞)「調子が悪いというより、自分の間合いでスイングができていなかった。3本出たことは良かったですし、昨日からの準備が良かったのだと思います」

◆広島の鈴木誠が、自身初めてとなる4試合連続本塁打をマークした。0―0の一回2死一塁、小笠原が投じた初球の甘い直球を捉えた。左中間スタンドに23号2ランを放り込み「先制することができて良かった」と振り返った。 2016年6月に「神ってる」の流行語を生んだ、2試合連続サヨナラ本塁打を含む3戦連続での決勝アーチを更新した。球団では07年4月に新井が記録して以来の快挙となった。 後半戦も高い出塁率を誇るが「数多く自分のスイングができるようにはなってきたけど、状態が上がってきているかは分からない」という。3戦連続の先制ホームランと勝負強さも出てきた球界屈指の右打者は、手がつけられなくなってきた。

◆広島・坂倉将吾(23)が今季出場92試合目で319打席に立ち、プロ5年目で初めて規定打席に到達した。打率・330で同324のオースティン(DeNA)を抜き、いきなり首位打者に躍り出た。 一回は遊飛、四回は二ゴロだったが、七回に中前打を放つ。規定打席に到達した八回1死一、二塁ではキッチリ四球を選び、1安打1四球で自らの記念日を飾った。6日には「(打率は)全然意識していない。経験がないのでどうなるかわからない。また(調子が)落ちることもあると思うので変わらずに1打席1打席やっていきたい」と語っていた。

◆広島が今季初のサヨナラ勝ち。3―7の九回2死から西川、鈴木誠の連続適時打で2点を返し、坂倉が逆転の3ランで勝負を決めた。6番手菊池保が今季初勝利。中日は16安打7得点も、R・マルティネスが誤算だった。

◆中日の小笠原は投打での奮闘が報われなかった。七回途中まで6安打3失点で、六回は勝ち越し打も放った。自己最多を更新する7勝目が目前に迫っていたが、逆転負けで2カ月ぶりの白星を逃した。 一回2死一塁では好調の鈴木誠に初球の直球を捉えられ、左中間に豪快な先制2ランを浴びた。その後は立ち直り、六回1死から野間に中前打を許すまで一人の走者も許さなかった。ただ、鈴木誠には七回も初球を本塁打されただけに、小笠原は「立ち上がりも点を取られたし、初球を簡単にいってしまったことが反省点」と悔やんだ。

◆奇跡を起こした。広島・坂倉が人生初という逆転サヨナラ弾。プロ初の規定打席到達日に2安打3打点の活躍でチームを4位浮上へ導いた。 「最高でーす!!」 お立ち台では尊敬する鈴木誠の決めぜりふを3度も絶叫した。5―7の九回2死一、二塁でR・マルティネスの内角高め直球を右翼席へ運んだ。 今季出場92試合目で320打席に立ち、プロ5年目で初の規定打席に到達。さらに打率・332で同・324のオースティン(DeNA)を抜き、リーグトップに躍り出た。「そっとしておいてください」と冷静だったが、打力を買われて内野手としても出場しているが、本職の捕手として球団史上初の首位打者となるか、期待は高まる。 選手らはキャッチフレーズ「バリバリバリ」をモチーフにした1日限定のユニホームで臨み、今季初のサヨナラ勝ちで3連勝。逆転Aクラス入りへ、イキのいい若手が力強く引っ張る。(柏村翔)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
58434 0.574
(↓0.006)
-
(-)
38430
(-)
403
(+12)
101
(-)
91
(-)
0.251
(↓0.002)
3.530
(↓0.09)
2
(-)
巨人
524014 0.565
(↓0.006)
1.5
(-)
37429
(+2)
398
(+8)
134
(-)
58
(+1)
0.247
(-)
3.520
(↓0.05)
3
(-)
ヤクルト
493912 0.557
(↑0.005)
2.5
(↑1)
43437
(+12)
387
(-)
101
(+2)
57
(-)
0.255
(↑0.002)
3.630
(↑0.04)
4
(1↑)
広島
415210 0.441
(↑0.006)
13
(↑1)
40392
(+8)
433
(+7)
86
(+3)
50
(-)
0.261
(↑0.001
3.900
(↓0.03)
5
(1↓)
中日
405214 0.435
(↓0.005)
13.5
(-)
37303
(+7)
344
(+8)
53
(-)
54
(-)
0.239
(↑0.002
3.140
(↓0.05)
6
(-)
DeNA
405313 0.430
(↑0.006)
14
(↑1)
37422
(+8)
480
(+2)
107
(+1)
23
(-)
0.258
(-)
4.320
(↑0.02)