ヤクルト(★1対6☆)広島 =リーグ戦17回戦(2021.09.05)・東京ドーム=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:床田 寛樹(3勝2敗0S)
敗戦投手:田口 麗斗(4勝8敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(22号・2回表ソロ),菊池 涼介(13号・8回表ソロ)

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◆投打のかみ合った広島が快勝。広島は2回表、鈴木誠のソロと菊池涼の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた4回には、菊池涼と林の連続適時打で2点を挙げて、リードを広げた。投げては、先発・床田が7回1失点7奪三振の力投で今季3勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が、3戦連発となる先制の22号ソロを放った。 2回先頭打席で、カウント0-1からの2球目、ヤクルト田口の高め141キロ直球を完璧に捉え、カープファンの待つ左翼席上段まで放り込んだ。「先制することが出来て良かったです」。同一カード3戦連発は、緒方前監督から「神ってる」とたたえられた16年6月17~19日オリックス戦以来、5年ぶり2度目。主砲の打棒が猛威を振るっている。

◆先発はヤクルト田口と広島床田。広島は2回、鈴木誠也が3戦連発の22号ソロで先制。なおも1死三塁から菊池涼介の二塁打で2点目。 広島が4回、菊池涼介と林の連続中前適時打で2点。6回も菊池涼が左前適時打を放って5点目。ヤクルトは6回まで2安打無得点。 広島が8回に菊池涼介の2戦連続のソロなどで突き放し、2連勝。7回1失点の床田が3勝目。ヤクルトは7回に1点返したが2連敗。田口8敗目。

◆3位につけるヤクルトが2連敗で、2カード連続の負け越しを喫した。 打線が踏ん張りどころを迎えている。前日は10安打6四球をもらいながら2得点。この日は低めに制球した広島床田を打ちあぐね、1点かえすのがやっとだった。高津臣吾監督は「ちょっとこの日程で疲れもたまってきてるのは明らかですし、ただプロなんでね。何とか乗り越えてやっていかなきゃいけない」と話し、「刺激を与えることはあるかもしれない」とスタメン入れ替えを示唆した。 また投手陣は鈴木誠に3戦連発、菊池涼に2戦連発を浴びるなど、本塁打による失点が続いている。先発した田口麗斗投手(25)は4回無死で走者を残して降板。8月29日のDeNA戦で7回無失点と好投した原樹理投手(28)を2番手で送り込んだが、連続適時打を許した。先発要員だった原の救援に、高津監督は「今日からリリーフでベンチに入ることは1週間前に決めていたので、予定通りです」と話し、今後の起用法については明らかにしなかった。 週明けには阪神3連戦が待つ。ここまで3勝10敗2分けと分が悪く「最善を尽くして勝負を挑みたい」。敵地で上位に食らい付く。

◆広島先発床田寛樹投手が7回1失点と力投し、3勝目を手にした。 最速148キロの切れ味鋭い直球とスライダー、ツーシームをテンポよく低めに制球。ヤクルト打線を4安打無四球に抑え、1軍復帰登板の前回8月29日阪神戦に続く快投で自身2連勝を飾った。「先に点を取ってくれたので、リズム良く投げられた。こういう投球を続けていきたい」。佐々岡監督は「真っすぐも走っていて、変化球もキレがあった。腕が振れているのがいい」と目を細めた。

◆広島坂倉将吾捕手が7日にもセ界の首位打者に急浮上するかもしれない。 ヤクルト戦では、2回に右中間への二塁打、4回には右前打を放ち、11試合連続安打を記録。6、7回は四球、敬遠で全4打席で出塁し2打数2安打。あと1打席で規定打席に到達していたが、9回攻撃が3人で終わり、直前で打席が回ってこなかった。リーグ打率トップは3割2分4厘のDeNAオースティン。同3割3分の坂倉は、7日の中日戦で4打席に立てば規定打席に到達する。首位打者は目前だ。

◆広島菊池涼介内野手が今季初の2戦連発アーチを含む4安打4打点と暴れ回った。 1点先制した直後の2回、1死三塁から左翼へ適時二塁打。「サク(坂倉)とアツさん(会沢)がつないでチャンスをつくってくれたので、追加点になって良かった」。これで9年連続の100安打に到達。4回1死一、二塁からは中前へ、6回1死三塁からは左前へ運び、3打席連続適時打。最後は8回先頭で左中間への13号ソロで締めくくった。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が、プロ3度目の3戦連発となる決勝の22号ソロを放ち、チームを2連勝に導いた。同一カード3戦連発は、16年6月17~19日オリックス戦の"神ってる"活躍以来、5年ぶり2度目。主砲の先制弾を皮切りに、奮起した打線も6点を奪い快勝。今季ヤクルト戦7カード目にして初の勝ち越しを決め、最下位を脱出した。すさまじい破壊音が、東京ドーム内に響き渡った。両軍無得点の2回、先頭打者の鈴木誠は、カウント0-1からの2球目、ヤクルト田口の高め141キロ直球を一閃(いっせん)。打球はカープファンの待つ左翼席上段に突き刺さる先制の22号ソロ。「(田口は)制球のいい投手なので、甘いところには来ないだろうと思って、打てるところを振ろうと。打てたので良かった」。プロ3度目の3戦連発で、打線に勢いをもたらした。 チームが苦戦を強いられてきたヤクルト投手陣を粉砕した。4回先頭では内角変化球をつまりながらも中前に運び、3試合連続マルチ安打を記録。今季ヤクルト戦は打率4割2分9厘、7本塁打、12打点と相性は抜群だ。「燕キラー」ぶりを遺憾なく発揮し、今季ヤクルト戦7カード目にして初の勝ち越しに導いた。 同一カード3戦連発は、緒方前監督から「神ってる」とたたえられた16年6月17~19日オリックス戦以来、5年ぶり2度目だ。当時と比べて今では立場も変わり、日本を代表する主砲に君臨している。ただ、鈴木誠は「記者の人だとか世間は過大評価しますけど、自分のことをすごいとも思わない。プロに入って1日1日必死でやっているだけです」ときっぱり。「毎年どうなるかわからないし、僕自身はずっと変わらないです」と心境を明かした。 今季は本領を発揮できない日々が続く中、自身の打撃フォームの研究など試行錯誤を積み重ね、復調の手がかりを探し続けてきた。主砲は「数多く自分のスイングができるようにはなってきましたけど、状態が上がってきているとかはわからないです」と言うが、最近10試合で7発と結果が、状態を物語っている。後半戦残り41試合。快音が戻った打棒で、チームを上位進出へと導く。【古財稜明】

◆ヤクルトが広島に連敗を喫した。先発の田口は二回に鈴木誠に22号ソロを浴びるなど、四回途中5安打4失点で8敗目(4勝)を喫した。攻撃陣は七回に中村が放った適時二塁打の1点のみで、打線がつながらなかった。

◆広島が快勝した。二回に鈴木誠の3試合連続本塁打となる22号ソロと菊池涼の適時二塁打で2点を先制。その後も菊池涼の13号ソロなどで着実にリードを広げた。床田は7回1失点で3勝目。ヤクルトは投打ともに精彩を欠いた。

◆ヤクルトは打線が5安打1得点と振るわず、2カード連続で負け越しとなった。ここ5試合で8得点と苦しむ打線について、高津臣吾監督(52)は奮起を促した。 ――打線の現状 「点が取れてないので、よくないのは確かでしょうね。(移動が多い)この日程で疲れもたまってきているのは明らか。ただプロのなので、そこをなんとか乗り越えてやっていかないといけないと思っています」 ――田口の投球 「よくはなかったでしょうね。簡単に芯で捉えられてしまっている。タイミングを外すというところが彼のピッチングだと思うんですけど、そういうところができていなかった」 ――後半戦開幕前には「いいことも悪いこともある」と。いまは踏ん張りどころ 「うまくいかないこともたくさんあって、果たしてそれをどうやって克服していくか、どうやって乗り越えていくかというのは、野球だけじゃなくて、すごく大事なことだと思う。ここで歯を食いしばって、一歩前に行く勇気であったり、積極的な気持ちであったり。なかなかうまくいかないときに気分が乗らないのは、みんなそうだと思うんですけど、そこをチームとして乗り越えていかないと。絶対に昨年と同じことはしたくないですし、その反省をして今年挑んでいるつもり。そういう気持ちを持ってみんなが戦っていると思っていますし、必ず乗り越えられる今の状態だと思います」 ――原がリリーフ登板 「きょうからリリーフでベンチに入るということは1週間前に決めていたので、予定通りです」

◆燕打線が湿りがちだ。ヤクルトは2カード連続負け越し。高津臣吾監督(52)はここ5試合で計8得点と苦しむ打線の奮起を促した。 「点が取れていないので、(状態が)よくないのは確か。(移動が多い)日程で疲れもたまってきているのは明らかですけど、プロなので、何とか乗り越えてやっていかないといけない」 広島の先発・床田を攻略できなかった。一回は1死から青木の右中間二塁打で好機をつくったが、後続が倒れて無得点。七回に中村の右中間適時打で1点を返すのがやっとだった。 ただ下ばかりを向いていられない。7日からは阪神との3連戦(甲子園)。我慢の戦いが続くが、高津監督は「全力を尽くして、最善を尽くして、その場に立ち、勝負を挑みたい」と誓った。(赤尾裕希)

◆上を狙う空気が伝わってこなかった。この日のヤクルトの試合内容は残念ながら、Bクラスと同じようなレベルだった。 田口が二回、鈴木誠に浴びた先制弾は、そのスピードで、あのコースへ投げたら、ジャパンの4番に失礼だろう...という、真ん中高めの141キロ直球。坂倉と菊池涼の二塁打は、落ち切らない変化球。集中力と慎重さに欠けた。それは打線も同じ。チャンスで進塁打が出ないのだから。 今回の3連戦は、そこまで9勝3敗2分けと得意にしていた広島戦。昼間に勝ち星を伸ばし、ナイターの阪神VS巨人のつぶし合いを眺める展開が、望ましかった。 ここで負け越したことで、首位から引き離されるばかりか、ズルズルいくと、Bクラスに捕捉されてしまうのでは...と、別の心配までしてしまう。まだゲーム差に余裕があるとはいえ、Bクラスは逆に、3チームが拮抗(きっこう)していて、それぞれ妙な必死さがあるからね。 次は甲子園で阪神と3連戦。ひとムチ、ビシッと、入れどころだ。まあこれは、阪神と巨人にも言えることだけどね。(本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
58424 0.580
(-)
-
(-)
39430
(+6)
391
(+6)
101
(-)
91
(-)
0.253
(↑0.001)
3.440
(↓0.02)
2
(-)
巨人
523914 0.571
(-)
1.5
(-)
38427
(+6)
390
(+6)
134
(+2)
57
(+1)
0.247
(-)
3.470
(↑0.02)
3
(-)
ヤクルト
483912 0.552
(↓0.006)
3.5
(↓0.5)
44425
(+1)
387
(+6)
99
(-)
57
(-)
0.253
(↓0.001)
3.670
(↓0.03)
4
(-)
中日
405114 0.440
(↑0.007)
13.5
(↑0.5)
38296
(+2)
336
(-)
53
(-)
54
(-)
0.237
(-)
3.090
(↑0.03)
5
(-)
広島
405210 0.435
(↑0.006)
14
(↑0.5)
41384
(+6)
426
(+1)
83
(+2)
50
(+2)
0.260
(↑0.001
3.870
(↑0.03)
6
(1↓)
DeNA
395313 0.424
(↓0.005)
15
(↓0.5)
38414
(-)
478
(+2)
106
(-)
23
(-)
0.258
(-)
4.340
(↑0.02)