中日(☆2対0★)DeNA =リーグ戦18回戦(2021.09.05)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
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勝利投手:又吉 克樹(1勝2敗8S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗15S))
敗戦投手:エスコバー(3勝3敗0S)
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◆中日は両軍無得点で迎えた8回裏、代打・福留と京田の連続適時二塁打で2点を挙げて、試合の均衡を破った。投げては、4番手・又吉が今季初勝利。最後は守護神のR.マルティネスが締めた。敗れたDeNAは、2番手・エスコバーが誤算で、打線も11残塁と再三の好機を生かせなかった。

◆DeNA今永昇太投手(28)は中日戦で通算5勝を挙げているが、球場別の勝利数は横浜4勝、神宮1勝、バンテリンドーム0勝。 今永が対戦したセ5球団の中で中日戦だけビジター勝利がない。今日は白星を挙げられるか。

◆8月3日に27歳で他界した木下雄介投手の追悼試合として行われた。試合では、監督、コーチ、選手、ドアラ、チアドラゴンズら全員が、木下さんへの弔意を示し、喪章をつけ背番号「98」の特別ユニホームを着用。球場には弔旗が掲げられ、試合前にはセレモニーが行われた。ベンチ前に両チームが整列し、木下さんの特別映像が流された。後方に木下さんの背番号「98」が記されたマウンドへ親族、与田監督、柳、大野雄、木下拓、京田が献花し、黙とう後にはセレモニアルピッチが行われた。マウンドを投手陣が囲む中、家族を代表して木下さんの長女叶望(かの)さん(4)、長男志厳(じげん)さん(2)が投球し、しゃがんだナイン全員にハイタッチしてセレモニーを終えた。 追悼セレモニーは、ウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ)の試合開始前にも行われ、木下さんの実兄、木下貴介(きすけ)さん(31)がセレモニアルピッチに登板した。また一部選手は、試合前練習で追悼試合に合わせた木下さんの背番号などがプリントされたTシャツを着て練習に励んでいた。なお、9月5日は20年ヤクルト戦(神宮)で木下さんがプロ初セーブを挙げた日でもあった。 木下さんは右肩、右肘のリハビリを行っていた7月6日にナゴヤ球場での練習中に倒れて救急搬送。意識不明の状態が続き、8月3日に亡くなった。

◆中日ドラフト3位、土田龍空内野手(18=近江)がプロ初打席に立った。6回先頭田島の代打で出場。DeNA先発今永と対戦し、カウント1ボールから145キロの直球を強振し、強い当たりだったが二塁正面へのライナーに倒れた。 「ボールもしっかり見えましたし、いいスイングができたと思います。初ヒットにはなりませんでしたが、次のチャンスでヒットを打てるように頑張ります」。7日から始まる9連戦での初安打へ気持ちを切り替えていた。 土田は3日に溝脇に代わって出場選手登録。4日のDeNA戦では9回から二塁守備で出場したが、守備機会はなく、打席も回らなかった。2軍では82試合出場、打率2割3分8厘、1本塁打、22打点、9盗塁の成績を残している。土田は1年時の18年から2年連続で夏の甲子園に出場し、高校通算30本塁打を放った。

◆DeNAタイラー・オースティン外野手(29)が、美技を見せた。5回裏、先頭のA・マルティネスの飛球に前進し、地面すれすれでダイビング捕球した。 この試合は中日木下雄介投手の追悼試合として行われている。中日の選手は全員が98番のユニホームでプレーしているが、オースティンの帽子には木下さんの背番号98が書いてある。

◆中日はロドリゲス、DeNAは今永が先発。ロドリゲスは毎回走者を許しながら3回無失点。今永も3回1安打無失点と好投した。 中日は4回1死二塁の好機にビシエド、福田が凡退し先制できず。6回から継投に。DeNA今永は6回2安打無失点と好投した。 中日は8回に代打福留の中越え二塁打などで2点を勝ち越した。又吉は1勝、R・マルティネスは15セーブ。エスコバーは3敗。

◆DeNAは今永昇太投手が7回102球3安打無失点と好投も、打線が点を奪えず、今季8度目の完封負けを喫した。 今永は「今年無失点で抑える試合がなかったので、7回まで0点に抑えることができ良かったです。結果的に勝ちを引き寄せる投球ではなかったので、今後は勝利を引き寄せられる投球をし、チームの勝利に貢献したいです」と振り返った。 三浦大輔監督は今永の投球について「非常によかったと思います。ストレートで両サイドを突いて、チェンジアップをより有効に使えていた。しっかりゲームをつくった。勝ちをつけてあげられなくて申し訳なかった」と話した。今永は今季初めて、駒大の3学年先輩、戸柱恭孝捕手とバッテリーを組んだ。三浦監督は「しっかり戸柱がリードして、インコースも、両サイドを使いながらチェンジアップをより有効に使っていた」とコンビネーションの良さを認めていた。 この試合は、先日亡くなった中日木下雄介投手の追悼試合として挙行された。木下投手は中退したが、同い年の今永は駒大で同学年だった。 DeNAは勝てば今季初の単独4位に浮上する試合だったが、単独最下位に転落した。

◆中日ナインが8月に急死した木下雄介さんの追悼試合で白星を届けた。0-0の8回2死二塁で、代打福留孝介外野手が決勝の適時二塁打。エスコバーの内角攻めに耐え、カウント1-1からの3球目を中堅深くに運んだ。ここ5試合で3度目のV打で、ベテランが存在感を示した。 福留 (木下さんは)常に前を向いている選手でした。向かっていく気持ちを前面に出さないといけない。 次打者の京田陽太内野手は左翼線へポトリと落ちる適時二塁打で続き、9回の守備では涙が頬を伝わった。 京田 雄介さんが(左翼線へ)落としてくれた。諦めない気持ちを僕に教えてくれた。休みの日はご飯とか一緒に行っていた。(観客席にいる)家族の方を見た瞬間にウルっときた。 試合後には、選手会長としてウイニングボールを家族へ届けた。 木下さんは右肩リハビリ中の7月6日にナゴヤ球場で倒れて救急搬送され、意識不明のまま8月3日に亡くなった。この日は昨年、木下さんがプロ初セーブを挙げた日だった。ナインらは木下さんの背番号98の特別ユニホームを着用。試合前のセレモニーでは98が描かれたマウンドで与田監督、京田らが献花し、長女叶望(かの)ちゃん(4)と長男志厳(じげん)ちゃん(2)が選手たちが見守る中、始球式を行った。 昨年は8年ぶりのAクラスとなる3位だったが、現在は3位ヤクルトと10・5ゲーム差の4位。厳しい戦いが続く。福留がナインの思いを代弁した。「苦しいと弱音を吐くわけにはいかない。報告できないし、恥ずかしい。そうならないように」。この1勝が反攻の転換点になることを、木下さんも願っているはずだ。【伊東大介】 ▽木下雄介さんの家族(球団を通じて) 木下雄介のために追悼試合を行っていただきありがとうございました。本人も喜んでいると思います。これまで、雄介に応援いただきましたファンの皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。 ▽中日与田監督(追悼試合で白星) (木下さんの)遺族がお見えになっていたので、勝利を何としてでも届けたかった。思いが結果になってよかった。 ▽中日ロドリゲス(5回無失点) 四球が多かったけど、5回まで0点で抑えることができてよかった。今日はキノシタのためにいい投球をしたいと思っていた。 ▽中日田島(2番手で1回3人ピシャリ) 大切な試合でしっかり抑えられて良かった。 ▽中日祖父江(3番手で7回1死満塁の危機をしのぐ) ピンチを作ったが、木下の家族が見ている中で0で抑えられて良かった。 ▽中日R・マルティネス(9回を締め15セーブ) 今日はブルペンから木下のために全力で投げようと思っていた。0で抑えられて良かった。 ▽中日福田(8回1死一、二塁で柴田の左邪飛をフェンス際で好捕) なかなか練習でできないプレーでしたが、しっかり捕球できました。

◆中日投手陣は木下雄介さん追悼試合で完封リレーを決めた。先発ジャリエル・ロドリゲス投手が5回無失点で試合をつくり、計5投手が5安打無失点でつないだ。 今季初勝利がついた4番手の又吉克樹投手は木下さんと同じく四国IL出身で「支配下になったら記念品を買うと約束して、時計を生前に贈れてよかった。すごく喜んでくれたのが一番の思い出」をしのんだ。守護神候補だった右腕の姿を思い、後半戦もマウンドを守っていく。 ▽中日ロドリゲス(5回無失点) 四球が多かったけど、5回まで0点で抑えることができてよかった。今日はキノシタのためにいい投球をしたいと思っていた。 ▽中日田島(2番手で1回3人ピシャリ) 大切な試合でしっかり抑えられて良かった。 ▽中日祖父江(3番手で7回1死満塁の危機をしのぐ) ピンチを作ったが、木下の家族が見ている中で0で抑えられて良かった。 ▽中日R・マルティネス(9回を締め15セーブ) 今日はブルペンから木下のために全力で投げようと思っていた。0で抑えられて良かった。

◆DeNAは、中日との3連戦で2度完封負けを食らった。完封負けは開幕から46試合目(5月22日ヤクルト戦)までに6度あったが、そこから56試合連続で1度もなかった。ところが、3日に大野雄-又吉-R・マルティネスのリレーで封じ込まれると、5日は先発のY・ロドリゲスからの5投手を打ち崩せなかった。 手は打っていた。三浦大輔監督(47)はスタメンをテコ入れし、2番遊撃に森敬斗内野手、7番二塁に柴田竜拓内野手、8番捕手で戸柱恭孝と3選手を一気に替えた。チームで5安打しか打てなかったが、そのうち2本は柴田と戸柱によるものだった。三浦監督は「いろいろやりましたけど結果(得点)ゼロなので、また来週考えたいと思います」と話した。 この試合はDeNAにしては珍しく、相手先発に多くの球数を投げさせた。相手先発のY・ロドリゲスは最速157キロの直球でぐいぐい押してきたが、5回6四死球で投球数が98球に達し、2安打無失点ながら降板した。三浦監督は「そこだけじゃないですけど。形はつくれても、もう1つタイムリーがでなかった。みんな、何とかしようという思いで打席で入ってくれてる。もう1つ結果につなげられなかったのはベンチの責任」と話した。前日はセ・リーグの「投手2冠」の柳裕也に対し、6回で114球を投げさせ、降板に追い込んでいた。2番手以降を打ち込み、逆転勝ちにつなげた。 DeNAはこれまで好球必打で臨む試合が多く、1イニングの攻撃が1桁の球数で終わることも少なくなかった。4日までの数字だが、DeNAの打者は相手投手に1万122球を投げさせ、1打席あたりの投球数は3・88球。これは12球団で3番目に少ない数字となる(最少は中日の3・83球。セ・リーグ最多は巨人の4・01球。12球団最多は日本ハムの4・11球)。5日現在でリーグ2位のチーム打率(2割5分8厘)、同2位の本塁打数(106)ながら、四球は同5位(282)と少ない。よく言えば積極姿勢だが、悪くいうと淡泊さも否めなかった。 5日の試合ではY・ロドリゲスに対し「ストレートは力強いが、コントロールはアバウトに見える。低めやゾーンから外れた球に手を出して相手を助けないこと」という嶋村一輝打撃コーチのコメントがあった。前日の4日を除くと、これまでの戦いぶりとは色合いが異なる言葉だった。3試合で2度の完封負けだが、相手投手陣に投げさせた球数は、3日が130球で5日が176球。アプローチは異なった。DeNAは残り38試合。積極性と粘りの最適なバランスを模索していくしかない。【斎藤直樹】

◆中日ナインが8月に急死した木下雄介さんの追悼試合で白星を届けた。0-0の8回2死二塁から、代打福留が決勝の適時二塁打を放った。ここ5試合で3度目のV打に「(木下さんは)常に前を向いている選手でした。向かっていく気持ちを前面に出さないといけない」。次打者の京田は適時二塁打で続き、9回の守備では涙が頬を伝わった。木下さんは右肩リハビリ中の7月6日にナゴヤ球場で倒れて救急搬送され、意識不明のまま8月3日に亡くなった。この日は昨年、プロ初セーブを挙げた日だった。全員が背番号98の特別ユニホームを着用し、試合前には98が描かれたマウンドで与田監督、京田らが献花。長女叶望(かの)ちゃん(4)と長男志厳(じげん)ちゃん(2)が始球式を行った。 現在は3位に10ゲーム差の4位。福留は「苦しいと弱音を吐くわけにはいかない。報告できないし、恥ずかしい。そうならないように」と言った。この1勝を反攻の転換点にする。 木下雄介さんの家族のコメント(球団を通じて)「木下雄介のために追悼試合を行っていただきありがとうございました。本人も喜んでいると思います。これまで、雄介に応援いただきましたファンの皆様、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました」

◆8月3日に逝去した木下雄介投手(享年27)を悼み、追悼試合として開催される。 追悼Tシャツ着用の中日又吉 木下雄介さんへ用具提供をしていたローリングス社は、この日に合わせて特別Tシャツを作製した。背番号「98」があしらわれ、胸には木下さんのプリントと「You will live within us forever」の文字。試合前練習では同期入団の京田や、大野雄、田島、又吉らが着用し、体を動かしていた。

◆DeNAのネフタリ・ソト内野手(32)が「6番・一塁」で先発出場。前日4日に並んでいたアグリーを抜き、球団歴代外国人単独6位の451試合出場となった。また、戸柱が5月4日の中日戦(バンテリンドーム)以来のスタメンマスクを被る。

◆8月3日に逝去した木下雄介さん(享年27)の追悼試合として開催された。監督、コーチ、選手らは全員木下さんの背番号「98」のユニホームを着て試合に臨んだ。マウンドには球団のCDマークではなく98と刻まれた。 試合前には追悼セレモニーが行われた。大型ビジョンにこれまでの活躍を振り返る約3分間の映像が流されたのち、木下さんの家族がマウンドへ献花。与田監督、京田、柳、大野雄らがチームを代表して献花した。 黙とうを終えるとセレモニアルピッチが行われ、長女の叶望(かの)さん(4)と長男の志厳(じげん)さん(2)がボールを投げ、あたたかい拍手に包まれていた。

◆DeNAのタイラー・オースティン外野手(29)が好守でもり立てた。五回先頭でA・マルティネスの右翼への当たりをダイビングキャッチ。0―0のまま進んでいる息詰まる投手戦で、好投する今永を助けた。 この日は8月3日に逝去した木下雄介さん(享年27)の追悼試合として開催され、中日側は全員木下さんの背番号「98」のユニホームを着用してプレー。オースティンも自身の帽子に「98」を記し、故人への哀悼の意を表した。

◆7回3安打無失点と好投したDeNAの今永は、打線の援護がなく4勝目はならなかった。三回2死二塁では京田を直球で空振り三振、四回1死二塁はビシエドを中飛、福田を三ゴロと要所を締め、粘り強くアウトを重ねた。勝利にはつながらず「結果的に勝ちを引き寄せる投球ではなかった」と自分に厳しかった。 後半戦に入って安定感のある投球を続けているが、勝ち星がない。三浦監督は「勝ちを付けてあげられず申し訳なかったが、しっかり投げてくれた」とねぎらった。

◆1年前の9月5日にプロ初セーブを挙げた木下雄介さんを追悼した一戦で、中日は鉄壁の継投で勝利を呼び込んだ。ロドリゲスが5回無失点で降板した後の六回を三者凡退に抑えた田島は「大切な試合だったし、しっかり抑えられてよかった」と息をついた。 七回1死満塁のピンチを招いた祖父江は佐野を遊ゴロ併殺に打ち取った。ベンチに掛けられた木下さんのユニホームにそっと触り「ピンチをつくってしまったが、抑えられてよかった」と安堵した。八回に救援して今季初勝利が付いた又吉は「目の前の1試合に集中してできた」と言い、九回を締めて15セーブ目のR・マルティネスは「木下のために全力で投げようと思った」と懸命に腕を振った。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
58424 0.580
(-)
-
(-)
39430
(+6)
391
(+6)
101
(-)
91
(-)
0.253
(↑0.001)
3.440
(↓0.02)
2
(-)
巨人
523914 0.571
(-)
1.5
(-)
38427
(+6)
390
(+6)
134
(+2)
57
(+1)
0.247
(-)
3.470
(↑0.02)
3
(-)
ヤクルト
483912 0.552
(↓0.006)
3.5
(↓0.5)
44425
(+1)
387
(+6)
99
(-)
57
(-)
0.253
(↓0.001)
3.670
(↓0.03)
4
(-)
中日
405114 0.440
(↑0.007)
13.5
(↑0.5)
38296
(+2)
336
(-)
53
(-)
54
(-)
0.237
(-)
3.090
(↑0.03)
5
(-)
広島
405210 0.435
(↑0.006)
14
(↑0.5)
41384
(+6)
426
(+1)
83
(+2)
50
(+2)
0.260
(↑0.001)
3.870
(↑0.03)
6
(1↓)
DeNA
395313 0.424
(↓0.005)
15
(↓0.5)
38414
(-)
478
(+2)
106
(-)
23
(-)
0.258
(-)
4.340
(↑0.02)