ソフトバンク(☆12対4★)オリックス =リーグ戦20回戦(2021.09.05)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
0200000204711
ソフトバンク
01060140X121203
勝利投手:和田 毅(5勝5敗0S)
敗戦投手:増井 浩俊(3勝6敗0S)

本塁打
【オリックス】若月 健矢(4号・2回表2ラン)
【ソフトバンク】リチャード(1号・4回裏満塁),リチャード(2号・7回裏ソロ),牧原 大成(2号・7回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは1点を追う4回裏、リチャードのプロ初本塁打となるグランドスラムなどで6点を奪い、逆転に成功する。その後8-2で迎えた7回には、リチャードのソロなどで4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・和田が今季5勝目。敗れたオリックスは、投手陣が精彩を欠いた。

◆ソフトバンクのリチャード内野手(22)がプロ初アーチを豪快なグランドスラムで飾った。1-2の4回1死満塁。フルカウントからオリックス増井の149キロ直球を左翼席中段まで運んだ。高卒4年目の若き大砲の一振りで、試合を一気にひっくり返した。 初本塁打が逆転満塁弾は5月4日に中日根尾がDeNA戦で放って以来で、ソフトバンクでは17年5月2日に甲斐が西武戦で放って以来。ソフトバンクでは今季初の満塁本塁打となった。 リチャードは「7番三塁」で先発し、2回1死二、三塁の第1打席では中犠飛。前日4日のプロ初安打に続いて、プロ初打点を記録していた。 逆転優勝へ向けて首位オリックスとの正念場の3連戦。負けるか引き分けると自力優勝が消滅する危機で、起爆剤に期待された若鷹が本領を発揮した。

◆ソフトバンクのリチャード内野手(22)がプロ初アーチを豪快なグランドスラムで飾った。 1-2の4回1死満塁。フルカウントからオリックス増井の149キロ直球を左翼席中段まで運んだ。高卒4年目の若き大砲の一振りで、試合を一気にひっくり返した。「先輩方が満塁で回してもらったチャンスだったので、とにかく結果で答えたい一心でした。変化球を意識していましたが、真っすぐに反応してとらえることが出来ました。素直にうれしいです」。 初本塁打が逆転満塁弾は5月4日に中日根尾がDeNA戦で放って以来で、ソフトバンクでは17年5月2日に甲斐が西武戦で放って以来。ソフトバンクでは今季初の満塁本塁打となった。「初ホームランが満塁ホームランと、満塁で回して頂いた先輩方に感謝しかありません。切り替えて、ここからもっと活躍できるように頑張ります」と気を引き締めた。 さらに7回先頭にはこの日2発目となる2号ソロを左翼席へ運び、この時点で6打点と大爆発している。 逆転優勝へ向けて首位オリックスとの正念場の3連戦。負けるか引き分けると自力優勝が消滅する危機で、起爆剤に期待された若鷹が本領を発揮した。 ◆リチャード 1999年(平11)6月18日、沖縄県生まれ。沖縄尚学から17年育成ドラフト3位でソフトバンク入団。父は米国人、母は日本人で、兄ジョセフは米大リーグのマリナーズ傘下チームに所属。支配下登録された20年は2軍公式戦72試合に出場。12本塁打、47打点で本塁打王と打点王に輝いた。オフには師匠の西武山川らと故郷・沖縄で自主トレを行った。189センチ、119キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸660万円。 ▼リチャードが4回にプロ1号となる満塁本塁打。初本塁打が満塁弾は今年の5月4日根尾(中日)以来で、外国人選手を含めてプロ野球88人目、パ・リーグ40人目(他に1リーグ16人、セ・リーグ32人)。ソフトバンクでは17年5月2日甲斐以来となり、外国人選手を含め10人目。リチャードは17年育成ドラフト3位で入団。育成ドラフト出身で満塁本塁打を打ったのは甲斐(1本)に次ぎプロ野球2人目で、2人ともプロ1号が満塁弾となった。

◆オリックスは2回に若月の4号2ランで先制。ソフトバンクは2回1死二、三塁でリチャードが中犠飛。プロ初打点を記録した。 ソフトバンクは4回、リチャードのプロ1号となる満塁ホームランで逆転。その後も2点を追加し、1イニング6点を奪った。 ソフトバンクは7回にリチャードのこの日2発目となるソロなどで12得点の大勝。2連勝とした。オリックスが2連敗を喫し、首位陥落の危機。和田が5勝目。増井が6敗目。

◆オリックスが2連敗を喫し、首位陥落の危機に立たされた。この日夜の日本ハム戦でロッテが勝利すれば、6月20日楽天戦(楽天生命パーク)から守ってきた首位の座を明け渡すことになる。 この日は先発増井が4回途中5安打7失点で降板。4回1死満塁からリチャードにグランドスラムを浴びるなど、試合を作れなかった。 打の柱も姿を消した。主砲の吉田正が「左太もも裏の筋損傷」で出場選手登録を抹消。17年10月7日楽天戦(京セラドーム大阪)から続けていた連続試合出場を512試合がストップした。 7日ロッテ戦(ほっともっと神戸)からの3連戦は首位攻防戦。残り38試合、懸命に前を向く。

◆ソフトバンクはリチャード内野手(22)のプロ1号満塁ホームランを含む2発6打点の活躍で快勝した。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -リチャードが満塁ホームラン 工藤監督 雰囲気はありました。カウント3-2になって、「押し出しかなぁ」みたいに思ったところもあったけど、よくあそこで振りぬいてくれた。素晴らしいホームランだったと思います。 -変化球を見極めて甘いボールを仕留めた 工藤監督 外の変化球に意識があれば詰まりそうなところだった。あれを詰まらないでしっかり持っていくのは、やっぱりパワーがあるなぁと思いました。いい階段の登り方。しっかり段階も踏んでいる。 -満塁弾のあとは選手全員がベンチで祝福 工藤監督 若い子たちがやりやすいようにね。ベテランがベンチにいても盛り上げてやってくれているのでその辺はすごくありがたい。 -オリックスに10勝9敗1分 工藤監督 昨日のゲームが今日につながった。また1日空きますけど、またこれを(7日からの)西武戦につなげられるように。いい攻撃、いいつながりを見せてくれている。ウチらしくやっていってほしいなと思います。 -流れが変わる2連勝 工藤監督 今シーズンを見ると乗れそうで乗れないところもあった。残り試合も少なくなって、みんなが「ここから」という気持ちが出てきたのが昨日と今日。続けられるように頑張っていきたいと思います。

◆不惑の猛牛キラーが大きな白星を手にした。ソフトバンク和田毅投手(40)が5回77球、3安打2失点で3カ月ぶりに勝利を挙げた。 伏兵の1発で先制を許した。2回2死一塁。7番若月に先制の2ランを献上。「2点は取られたけども、何とか0点に抑えていけばと。5回で力尽きてもいいと思って投げた」。1点差に詰め寄った4回にリチャードがプロ1号となる逆転のグランドスラムを左中間スタンドにたたき込んだ。18歳も年下のメモリアル弾に背中を押された。「リチャードが打って感動した。絶対に0で抑えないと」。打者一巡の猛攻で大量6点をプレゼントされた。マウンドへのインターバルも長くなったが、集中力は切らさなかった。5回、先頭モヤは143キロの直球で空振り三振に仕留めた。2死から紅林に左前に運ばれたが、9番佐野皓を直球で中飛に打ち取った。 梅雨の交流戦で阪神から白星を挙げて以来の勝ち名乗り。五輪中断期間も、走り込みを欠かさず黙々と「勝負の秋」に備えてきた。先月には選手ロッカー室での盗難事件も発覚。和田も愛用のグラブなどを失う被害に遭った。アクシデントもしっかりと気持ちは切り替えた。オリックス戦通算31勝。現役最多の数字をまた1つ積み重ねた。「チームも自分もいい流れに乗っていけるようにしたい」。逆転Vに向け、ベテラン左腕はまだまだ腕を振り続ける。【佐竹英治】

◆逆転優勝の使者が現れた。ソフトバンクのリチャード内野手(22)がプロ初アーチを豪快な逆転グランドスラムで飾った。 プロ初安打を放った前日4日に続き「7番三塁」でフル出場。1-2の4回1死満塁でオリックス増井からペイペイドームの左中間席中段へ運んだ。7回にも左翼へ2号ソロを放ち、計6打点。チームを連勝に導いた。右の大砲候補が5年連続日本一へ起爆剤になる。リチャードの予測は変化球だった。「フォークかスライダーだろうな」。1点ビハインドの4回1死満塁でフルカウント。増井が投じるのは、沈むボールか、外角に逃げるボールか。しかし不意を突かれ、内角に149キロ直球。「なんか、なんか、『あっ...』って感じだった。逆を突かれたけど、うまいこと振れたなと」。とっさの反応で腕をたたみ、左中間席中段に向かってアーチを描いた。 「いやもう、ただただうれしいですよね。逆転だったので本当にうれしかったです。本当に良かったです。うれしかったです」 プロ1号が逆転満塁本塁打という事実に興奮を隠せない。ベンチ前では自主トレで師事する西武山川の「どすこい」ポーズを興奮気味に繰り出した。育成時代からキャンプなどで熱血指導をしてきた王貞治球団会長(81)も、リチャードの殊勲の一打に舌を巻いた。 王球団会長 アウトローにいいスライダーが来なきゃいいなと思っていた。それはリチャードじゃなくても打ちにくい。向こうも四球を出すわけにはいかないから思い切り投げてきた。それを甘かろうが際どかろうがホームランを打ったのは事実。やっぱりこの世界は打ったもんが勝ちだから、あそこで打ったリチャードが大したもんだよね。 未来の大砲候補として期待する秘蔵っ子が華々しい活躍を見せ、「若手が元気だからいい形になったね」とご機嫌だった。 2回には中犠飛でプロ初打点。さらに7回先頭では、バルガスの内角152キロ直球を左翼席へ2号ソロ。体に近い位置にきた直球を1日に3度も仕留めた。工藤公康監督(58)も「外の変化球に意識があれば詰まりそうなところ。あれを詰まらないでしっかり持っていくのは、やっぱりパワーがあるなあと思いました」。2本塁打、6打点をたたき出した若鷹に脱帽した。 リチャードの号砲が12安打12得点の大勝を呼び込み、チームは2連勝。1週間前に2敗1分と負け越したオリックスに本拠地では2勝1敗とやり返した。7、8日は5位西武と2連戦。リチャードにとっては師匠・山川との初対決だ。「師匠がいるんですけど、そんなのは関係なくみんなでかかっていけば勝てる」。育成出身の大砲が、逆転優勝へ弾みをつけた。【只松憲】

◆オリックスが首位から陥落した。2位ロッテと1ゲーム差で迎えたこの日、デーゲームでソフトバンクに大敗。その後、午後5時開始だったロッテが日本ハムに勝利したため、6月20日から守ってきた首位の座を明け渡した。 この日は先発増井が4回途中5安打7失点で降板。4回1死満塁からリチャードにグランドスラムを浴びるなど、試合を作れなかった。 打の柱も姿を消した。主砲の吉田正が「左太もも裏の筋損傷」で出場選手登録を抹消。17年10月7日から続けていた連続試合出場が512試合でストップした。 7日からは首位を奪われたロッテとの3連戦。25年ぶりのリーグ優勝へ、負けられない試合が続く。残り38試合、懸命に前を向く。 ▽オリックス増井(先発し4回途中5安打7失点で6敗目)「粘り強く投げたかったのですが、ここぞという大事な場面(4回1死満塁)で1発やられてしまいました」

◆ソフトバンクは2戦連続で「2番二塁」で先発出場の三森大貴内野手がバットで貢献した。 4回、リチャードの満塁弾が飛び出した後の1死満塁から左腕富山の143キロの直球を詰まりながらも中前へ運ぶ2点適時打。「いい流れでのチャンスだったので、思い切ってスイングを仕掛けるだけでした。当たりは良くなかったが結果がすべて」と貴重な中押し打に納得の表情だった。 ▽ソフトバンク牧原大(7回に2号2ラン)「点差が開いたが、自分の打撃をすることだけ心掛けました。いい集中力で、いいバッティングが出来ました。1試合、1試合、自分の役割を果たせるように頑張っていくだけです」

◆ソフトバンク高谷裕亮捕手が今季初の先発マスクで勝利に導いた。 先発和田と計79歳バッテリーで5回2失点。「先制点は許したものの、徐々にリズム良く抑えていくことが出来たと思います。和田さんも切り替えて、粘り強い投球してくれました」。バットでは4回、リチャードの満塁弾後に中前へ今季初ヒットを放ち2点追加の起点となった。「打席でも、結果を出すことが出来たので、いいスタートになったと思います」。6回には宗の二盗も刺すなど、いぶし銀の活躍だった。

◆逆転優勝の使者が現れた。ソフトバンクのリチャード内野手(22)がプロ初アーチを豪快な逆転グランドスラムで飾った。 プロ初安打を放った前日4日に続き「7番三塁」でフル出場。1-2の4回1死満塁でオリックス増井からペイペイドームの左中間席中段へ運んだ。7回にも左翼へ2号ソロを放ち、計6打点。チームを連勝に導いた。右の大砲候補が5年連続日本一へ起爆剤になる。リチャードの長打力は母校の沖縄尚学・比嘉公也監督(40)も太鼓判を押す。「当たった時の飛距離は(過去の)誰もかなわない」。06年の就任から16年目。飛距離でリチャードに勝る教え子は現れていないという。プロ1号、2号をライブで見ることはできなかったが「これから見ますよ」と声を弾ませた。「もうプロ4年目ですか。ちょっと時間はかかったけど、一発屋にならないように。継続しなさいとだけ言いたいですね」と沖縄からエールを送った。

◆逆転優勝の使者が現れた。ソフトバンクのリチャード内野手(22)がプロ初アーチを豪快な逆転グランドスラムで飾った。 プロ初安打を放った前日4日に続き「7番三塁」でフル出場。1-2の4回1死満塁でオリックス増井からペイペイドームの左中間席中段へ運んだ。7回にも左翼へ2号ソロを放ち、計6打点。チームを連勝に導いた。右の大砲候補が5年連続日本一へ起爆剤になる。リチャードが丸刈りにしたのは自分へのカツだった。1軍昇格前の8月27~29日の大阪・舞洲の2軍遠征。身に覚えのない腰痛が突然襲ってきた。「今、腰が痛くなるっていうことは...。これは気が抜けとるな」。バリカンを所持していたスタッフに直訴し、頭を丸めた。「大阪は熱すぎて...。気合も含めてです。でも(丸刈り頭に)直射日光の方が暑い。全然涼しくならなかったですね」。東京五輪イヤーに合わせて? 頭頂部を5ミリ、側頭部を0・5ミリに刈った。誰の指示でも、チームの流行でもなかった。 そして8月31日のナイターの1軍楽天戦を見終わって床につく直前、1軍初昇格を告げる電話を受けた。プロ4年目でようやく訪れた瞬間。「そこから目が覚めて、寝られずに準備をしました」。午前1時まで心臓の鼓動は激しかった。この日は1軍で初めての満塁機。「今日は人生で一番集中しました」。丸刈りの気合が、緊張に打ち勝った。【只松憲】

◆逆転優勝の使者が現れた。ソフトバンクのリチャード内野手(22)がプロ初アーチを豪快な逆転グランドスラムで飾った。 プロ初安打を放った前日4日に続き「7番三塁」でフル出場。1-2の4回1死満塁でオリックス増井からペイペイドームの左中間席中段へ運んだ。7回にも左翼へ2号ソロを放ち、計6打点。チームを連勝に導いた。右の大砲候補が5年連続日本一へ起爆剤になる。母あけみさんは観客席で連日の涙を浮かべた。リチャードの祖父隆さん、父オブライエン・ジャンさんとともに故郷の沖縄から応援に駆けつけた。4日に放ったプロ初安打の記念球を渡され「次はホームランを打つから見ててね」と声を掛けられた。"予告ホームラン"が現実となり「最高にうれしかったです。これ以上最高なことはないです。親孝行ですね」。ホームランボールについても「もらえるかな?」と照れ笑いだった。

◆オリックスに衝撃が走った。主砲の吉田正尚外野手(28)が「左太もも裏の筋損傷」の診断を受け、5日に出場選手登録を抹消された。17年から続けていた連続試合出場は512試合でストップした。 主砲離脱のショックを引きずるように、この日も投手陣が崩壊。ソフトバンクに16年以来の2戦連続2ケタ失点で大敗を喫した。ロッテが日本ハムに勝ったため、6月20日から守ってきた首位の座からも滑り落ちた。 吉田正は、3日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)の同点の9回1死一塁から遊撃への内野安打を放った際に左太もも裏を痛め、代走小田を送られた。試合は勝利したが、代償は大きかった。 翌4日の同戦は8回に代打出場。患部をテーピングでグルグル巻きにして打席に立った。1度もスイングせずに見逃し三振。今後は、慎重に状態を確認しつつ最短復帰を目指すが、患部がデリケートな箇所だけに、現段階での復帰時期は未定だ。 中嶋監督は「中途半端(な状態)になっては困る選手。未来、将来、先もあります。ここで無理するわけにもいかない」と抹消理由を説明。ただ、治療専念を願うものの、東京五輪での金メダル獲得にも貢献した主軸を欠き「正直、正尚の代わりは誰もいない...。次は投手陣に奮起してもらうしかない」と腕を組んだ。残り38試合。チーム一丸で25年ぶりVをつかみにかかる。【真柴健】

◆オリックス・若月健矢捕手(25)が、先制の4号2ランを放った。 「打ったのはシュートだと思います。なんとか先制できてよかったです! この後も必死にプレーして、このカードを勝ち越せるように頑張ります!」 0─0の二回2死一塁。ソフトバンク先発・和田が投じた3ボール1ストライクからの5球目を捉え、右中間席に運んだ。 チームはこの日、吉田正が左太もも裏の筋損傷により、出場選手登録抹消。リーグトップの打率・338、20本塁打、69打点をマークしていた主砲が戦線を離脱したが、苦しい状況のチームを救う一発を放った。

◆ソフトバンクは1―2の四回にリチャードのプロ初本塁打となる満塁本塁打などで6点を奪い逆転。リチャードは七回にもソロを放ち、計6打点の活躍だった。和田は5回2失点で5勝目。オリックスは増井が四回途中7失点と崩れた。

◆ソフトバンクの和田が5回2失点にまとめ、6月6日以来の白星を挙げた。二回は「失投だった」と若月に2ランを浴びたが、四回に味方がリチャードの満塁弾などで一挙6点を奪う。「すごいホームランで感動した。五回で力尽きてもいいくらいの気持ちでマウンドに上がった」と奮起し、役割を果たした。 40歳の大ベテランだが、五輪による約1カ月の中間期間を経て速球の切れは増したように映る。逆転優勝へ向け「チーム全員で戦っているというのを感じて投げられている」と、同僚とともに勢いに乗っていく。

◆オリックス・吉田正尚外野手(28)が出場選手登録を外れた。3日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)の九回に内野安打を放った際に左脚を痛め、4日に福岡市内の病院で左太もも裏の筋損傷と診断された。チームはソフトバンクに2連敗を喫し、6月20日から守ってきた首位の座を明け渡した。 「中途半端になっては困る選手。先もありますしね、未来というか将来というか。ここで無理するわけには絶対にいかない」と中島監督。吉田正抹消ー。衝撃が走ったのは午前11時過ぎ。2017年10月7日の楽天戦(京セラ)から続いていた連続試合出場は「512」でストップ。記録だけでなく、4日終了時で打率はリーグトップの・338。同4位タイの20本塁打に、69打点はチームでトップだっただけに、攻撃力の大幅ダウンは否めない。 吉田正だけでなく、8月23日にはチーム3位の47打点をマークしていたT─岡田が、右太もも裏の軽度筋損傷で2軍へ。2人とともに打線の軸として期待されていた新助っ人のラベロも左尺骨遠位端骨折と、優勝争いが激化するなかで、けが人が相次いでいる。 ナイターでロッテが日本ハムに勝利したため、勝率の差で2位に後退。6月20日から守り続けてきた首位の座を、明け渡すこととなった。 「正尚の代わりは誰もいない。みんなで、というのはもちろん。どう守るかとか、そこに関しては投手陣に奮起してもらうしかない。野手だけじゃない話。今回だけは投手陣に頑張ってもらわないといけない」と指揮官。7日からはロッテとの直接対決3連戦(ほっと神戸)。首位攻防戦が待つ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ロッテ
483915 0.552
(↑0.005)
-
(↓1)
41462
(+2)
425
(+1)
97
(-)
90
(+1)
0.252
(↓0.001)
3.930
(↑0.03)
2
(1↓)
ORIX
504114 0.549
(↓0.007)
0
(-)
38422
(+4)
397
(+12)
97
(+1)
33
(-)
0.252
(↓0.001)
3.580
(↓0.09)
3
(-)
楽天
484413 0.522
(↑0.006)
2.5
(↑1)
38404
(+8)
396
(+2)
81
(-)
37
(+3)
0.246
(↑0.001)
3.610
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
454417 0.506
(↑0.006)
4
(↑1)
37421
(+12)
352
(+4)
92
(+3)
63
(-)
0.249
(↑0.001
3.200
(↓0.01)
5
(-)
西武
394917 0.443
(↓0.005)
9.5
(-)
38410
(+2)
450
(+8)
87
(-)
72
(+1)
0.247
(-)
4.080
(↓0.03)
6
(-)
日本ハム
354915 0.417
(↓0.005)
11.5
(-)
44317
(+1)
384
(+2)
55
(-)
55
(+1)
0.234
(-)
3.540
(↑0.01)