楽天(☆8対2★)西武 =リーグ戦18回戦(2021.09.05)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:西口 直人(3勝1敗0S)
敗戦投手:渡邉 勇太朗(2勝3敗0S)
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◆楽天は3回裏、島内と茂木の連続適時打で3点を先制する。1点差に迫られた4回には、山崎剛と茂木の適時打などで一挙5点を奪い、相手を突き放した。投げては、2番手・西口が今季3勝目。敗れた西武は、先発・渡邉が乱調で、打線も5回以降無得点と振るわなかった。

◆楽天浅村栄斗内野手(30)が、2日連続でスタメンを外れた。前日4日の同カードで、加入3年目にして初めてスタメンを外れた主砲は、7回に代打で登場。右邪飛に倒れ、17打席連続無安打に終わっていた。 試合前に取材に応じた石井一久GM兼監督は「浅村に関して言えば、その試合の中でしっかり調整して、調子を上げてやっているける選手だと思う。今はスタートからというところは、ない方がいいんじゃないかという判断」と説明した。 浅村の代役の二塁には、4日と同じく山崎剛が入った。

◆通算2000安打を達成した西武栗山巧外野手(38)が、快挙から一夜明け2001安打目を放った。4回1死一、二塁の第2打席、カウント2-0から楽天石橋のスライダーを右前へ運んだ。 前日の会見では「これからより気を引き締めて、そういう打者だと見られると思うんで、よりハードルは上がる。求められる物も大きくなってくると思います」と話しており、節目を通過点にさらなる高見を目指していく。

◆楽天島内宏明外野手(31)が、先制2点適時打を放った。 3回2死一、三塁、西武先発渡辺の7球目、真ん中に甘く入った143キロを捉え、左翼線へ運ぶ2点適時二塁打。「打ったのはカットボール。今年はもう打てないと思っていたのでほっとしています。もう夏の終わりを感じますね」とコメントした。 この日までリーグトップの打点に2打点を加え、77とした。

◆楽天は先発石橋が走者を出しながらも要所を締め3回まで3安打無失点。3回に島内の適時二塁打などで3点を先制した。 西武は4回に中村の適時打などで2点をかえすが、楽天はその裏、山崎剛の2点適時打などで一挙5点を追加した。 楽天は5回から継投で逃げ切り2連勝。西口が3勝目。西武は中盤以降、打線が沈黙し2連敗。渡辺が3敗目を喫した。

◆西武の成長株・渡辺勇太朗投手が涙の降板を喫した。 3回に3失点し、さらに5回に再びつかまり3回1/3を7安打7失点(自責6)。涙を流しながらベンチに下がった。プロ初勝利から2連勝を挙げていたが、初めての敵地での先発で2敗目を喫した。渡辺は「3回2死から辰己さんに出した四球が今日の全てだと思います。自分の甘さ、心の隙が出てしまいました」と悔やんだ。 チームは11カード連続勝ち越しなし。対楽天戦の今季負け越しが決まり、借金は今季ワーストタイの10となった。

◆西武は7試合を残し、楽天戦の今季負け越しが決まった。4回に1点差に詰め寄った直後に先発渡辺勇太朗投手が再びつかまり、7失点で涙の降板。 辻発彦監督は渡辺に心構えを説き「次にどう生かすか本人次第だから、しっかりと経験を生かしてほしい」と発奮を促した。2連敗のチームは11カード連続勝ち越しなしとなり、再びワーストタイの借金10を背負うことになった。

◆楽天が集中打で2連勝を決めた。 主砲浅村が2戦連続でスタメンを外れたが、1点リード4回に代役二塁の山崎剛内野手(25)が2点タイムリーで口火を切り、代役4番の茂木栄五郎内野手(27)が2点適時二塁打。この回、一挙5得点で流れを引き寄せた。浅村は8回に代打で遊ゴロ。18打数無安打と不調は続くが、周囲がカバーして2試合連続2ケタ安打と底力を見せた。 山崎剛は2日連続の「9番二塁」でフル出場。前日4日も同点適時打を放った25歳は「チャンスをいただけている立場なので、毎打席必死に食らいついています」。この2試合で4番に入り、8打数5安打4打点と絶好調の茂木も「ヒデさん(浅村)が万全で帰ってきてくれたら、もっともっとチーム力が高くなる。それまでチームみんなで優勝争いに食い込んでいけるように頑張っていきたい」。主力の穴はチーム全員で補っていく。

◆夏が終わっても楽天はアツいぞ! 楽天島内宏明外野手(31)が、先制の2点適時二塁打を含む2安打2打点の活躍で、チームを2連勝に導いた。積み上げた77打点はパ・リーグ1位を独走中。この日3打点の茂木栄五郎内野手(27)にも助言を送るなど、主砲浅村が不調の中で、しっかりとチームを支えていく。リーグ打点トップを走る島内の真骨頂だ。0-0の3回2死一、三塁。西武先発渡辺の7球目、真ん中に入った143キロを逃さずに捉えた。左翼線へ運ぶ先制の2点適時二塁打。「打ったのはカットボール。今年はもう打てないと思っていたのでほっとしています。もう夏の終わりを感じますね(真顔で)」と、おなじみの球団広報を通じたコメント『島内語録』を配信した。「いきなり涼しくなったので、もうちょっと暑い方がいいなと。暑い方がピッチャーもバテてくれるんで、自分のパフォーマンスも少しは上がるかなと思っちゃいます」と試合後に真意? を説明した。一方で打点の多さについては「前にランナーが多く出てくれるので。そのおかげだと思います」と謙虚に感謝した。 得点圏など力が入りそうな場面では"リラックス"を心掛ける。茂木にも『打った後に力を入れるくらいのイメージ』とアドバイス。「僕は力みやすいタイプなので、それくらいがちょうどいいかなと。どうしても悪い時って、分かっていても力んじゃうので。力を抜くことが出来れば、ある程度、打球も飛んでくれると思うので、そこはいつも心掛けるようにしてます」と明かした。 ここまでは主に「3番浅村、4番島内」、または「3番島内、4番浅村」で戦ってきた。「アサ(浅村)はいてくれるだけで存在感であったり、球場の雰囲気を変えてくれる力を持ってますし、正直、出てほしいという気持ちは僕の中にもある」。主砲不在で、より大きな期待もかかるが「そうですね......。その分、山崎(剛)が頑張ってくれてるなと思いますね、はい」。質問も"リラックス"して打ち返しながら、チームのための打点を積み上げていく。【鈴木正章】 ▽楽天石井GM兼監督(浅村ベンチスタートでの2連勝に)「4割近く出塁している打者が入ってないことはチーム的にはダウンかもしれないけど、そこをみんな沈むんじゃなくて、逆に積極的に、さあ、いこうと思えているのがいい」 ▽楽天西口(2回無失点で3勝目)「たくさん点を取ってくれたので、流れを切らないようにと投げました。相手に向かっていけたのが良かったと思います」

◆4日に通算2000安打を達成した西武・栗山巧外野手(38)が「6番・左翼」でスタメン出場し、四回1死一、二塁で迎えた第3打席で右前打を放ち、通算安打を2001本とした。 栗山は2000安打を放った試合後、「やっぱり通過点だと思うし、これからがまさに勝負が始まるときだと思う。通過点だと今後も胸を張って言えるように頑張っていきたいです」と語っていた。

◆今季、育成入団から支配下登録された西武・水上由伸投手(23)が、3-5の四回1死一、三塁から2番手で登板。いきなり2番・小深田のスクイズで1点を奪われたが生還した走者は先発した渡辺が出塁させていたため、水上の失点にはならず。続く島内に四球で一、二塁とされたあと、茂木に左方向への安打を許した。 左翼手の栗山はスライディングキャッチを試みたが捕球できず、打球が転がっている間に三走だけでなく、一走・島内も一気に生還。茂木の2点適時二塁打となり、水上に失点1が記録。自身が更新していたパ・リーグ新人記録の連続無失点試合は「17」でとまった。プロ野球記録は広島・栗林が今季マークした22試合だった。 右腕の水上は昨秋のドラフトで四国学院大から育成5位で入団。5月に支配下登録された。

◆楽天が今季の西武戦の勝ち越しを決めた。三回に島内の2点二塁打と茂木の適時打で3点を先制。1点差とされた四回に山崎剛の2点適時打などで5点を奪った。2番手の西口が2回無失点で3勝目。西武は打線がつながらなかった。

◆西武の渡辺は3回?を投げて7安打7失点で3敗目を喫した。三回に島内に2点二塁打、茂木に適時打を許すと四回も立ち直れず山崎剛に2点適時打を浴びてさらにピンチを招いて降板。「とても悔しいしチームに申し訳ない。もっと一球を大切にしないといけない」と目を赤くした。 チームは楽天に4勝12敗2分けとなり早くもシーズン負け越しが決まった。前日4日の今井に続き先発投手が四回途中で7失点。辻監督は「打線は悪くないので投手が踏ん張ってくれれば試合になる。投手がもう少ししっかりしないと」と話した。

◆西武の栗山が2安打をマークした。前日4日に通算2000安打を達成しており「今日の試合が大事という気持ちで試合に臨んだ。いつも通り変わらず集中することを意識していった」と淡々と語った。 四回1死一、二塁で一、二塁間を破る右前打。六回2死無走者では二塁手の頭上を越える右前打を放ち「結果が出たことは良かった。引き続きこの感触でやっていけると思えた」と話した。

◆楽天が同一カードを勝ち越した。西口直人投手(24)が2番手で五回から登板し、2回1安打2三振無失点で3勝目を挙げた。打線は2試合連続となる2桁安打。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --打線がつながった 「3連戦で区切れば初戦が取れなくて、その後は選手が集中力を持って、2、3戦目を戦って勝ち越せたと思います。9番から1番に戻るとこは、この2試合でよくできたと思う。その要因として、9番に山崎が入っていいつなぎ役をして、いい打撃をしてくれた」 --同一カードを勝ち越せた要因 「皆が次につなぐという高い意識を持てたと思う。今後も緊張感のある試合が続くので、勢いをしっかり持続して頑張っていきたいと思います」 --2試合連続で4番打者を務めた茂木が3打点 「茂木らしい打撃が戻ってきた。状態やメカニックを維持してほしいなと思います」 西武相手に勝利をおさめ、スタンドのファンに挨拶をする楽天・石井一久監督 =5日、仙台市宮城野区・楽天生命パーク宮城(撮影・大橋純人) --西口が抑えた 「前から言ってますが、西口は敗戦処理やロングとしてベンチにおいていない。困ったときは西口でいこうというチョイスをくれる投手。味方打線が四回に5点を取れていなくても、五回から西口でいくと決めていた。五、六回は締めてくれたと思います」

◆楽天の茂木がコンディションに不安を抱える浅村に代わって4番に入り、2安打3打点で快勝に貢献した。三回、2点を先制してなおも2死三塁で中前適時打を放つと四回2死一、二塁では2点二塁打。「何とか食らいついて、いい粘りができた」と充実感をにじませた。 4試合連続で適時打をマーク。好調の要因に体重がかかと側にかからなくなったことを挙げ「しっかり投手に入って行けている」と話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ロッテ
483915 0.552
(↑0.005)
-
(↓1)
41462
(+2)
425
(+1)
97
(-)
90
(+1)
0.252
(↓0.001)
3.930
(↑0.03)
2
(1↓)
ORIX
504114 0.549
(↓0.007)
0
(-)
38422
(+4)
397
(+12)
97
(+1)
33
(-)
0.252
(↓0.001)
3.580
(↓0.09)
3
(-)
楽天
484413 0.522
(↑0.006)
2.5
(↑1)
38404
(+8)
396
(+2)
81
(-)
37
(+3)
0.246
(↑0.001
3.610
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
454417 0.506
(↑0.006)
4
(↑1)
37421
(+12)
352
(+4)
92
(+3)
63
(-)
0.249
(↑0.001)
3.200
(↓0.01)
5
(-)
西武
394917 0.443
(↓0.005)
9.5
(-)
38410
(+2)
450
(+8)
87
(-)
72
(+1)
0.247
(-)
4.080
(↓0.03)
6
(-)
日本ハム
354915 0.417
(↓0.005)
11.5
(-)
44317
(+1)
384
(+2)
55
(-)
55
(+1)
0.234
(-)
3.540
(↑0.01)