ヤクルト(★2対4☆)広島 =リーグ戦16回戦(2021.09.04)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0100120004803
ヤクルト
00000011021000
勝利投手:高橋 昂也(3勝4敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗23S))
敗戦投手:サイスニード(2勝2敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(21号・2回表ソロ),菊池 涼介(12号・5回表ソロ),坂倉 将吾(9号・6回表2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆広島は2回表、鈴木誠のソロで先制に成功する。そのまま迎えた5回に菊池涼がソロを放つと、続く6回にも坂倉の2ランが飛び出し、一発攻勢で試合を優位に進めた。投げては、先発・高橋昂が6回無失点の好投で今季3勝目。敗れたヤクルトは、打線が相手を上回る10安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。

◆広島鈴木誠也外野手(27)と菊池涼介内野手(31)が、今季6度目の"侍アベック弾"を記録した。 両軍無得点の2回、先頭の鈴木誠はサイスニードの外角145キロをバックスクリーン右へ2戦連発となる先制21号ソロ。「先制することが出来て良かったです」。呼応するかのように、今度は菊池涼が5回1死から高め148キロを左中間スタンドまでかっ飛ばした。「(高橋)昂也が頑張っているので援護することが出来て良かったです」。主力2人による1発攻勢で、リードを2点に広げた。

◆先発はヤクルト・サイスニードと広島高橋昂。広島は2回、先頭鈴木誠のバックスクリーン右への21号ソロで1点を先制した。 広島は5回に菊池涼の12号ソロで加点。6回に坂倉の9号2ランでリードを4点に広げた。ヤクルトは無得点で終盤に入った。 広島が逃げ切った。6回無失点の高橋昂が3勝目。ヤクルトは終盤に反撃も及ばず。3被弾のサイスニードが2敗目。広島栗林23セーブ。

◆ヤクルトが決定打を欠いた。 広島を上回る10安打も、残塁は13を数えた。満塁機も初回、7回、8回と3度つくったが、8回に代打で青木宣親外野手が左前打を放った以外は好機を生かせなかった。 先発のサイスニードが3被弾4失点と、終始追う展開だった。高津臣吾監督は「先に点を取る、取られてもすぐ追いつく展開に持っていきたかったんですけど、取られた後もずるずる引き離された。あそこで1本、ここで1本(出ていれば)というところがいくつかありましたね」とため息だ。 前夜に2打点を挙げた村上宗隆内野手は、得点圏で3度凡退するなど無安打。高津監督は「点を取ることが期待されるバッター。4番としてはぜひ打ってほしかったなと思います。毎打席打てるわけではないので、またしっかり取り返してくれると思ってます」と話した。 ▽ヤクルト・サイスニード(3被弾で2敗目)「カウントを悪くしたところでホームランを打たれた。本当に悔しい登板になった」

◆広島の役者3人による豪快な花火3発で勝利を呼び込んだ。 まずは2回、先頭の鈴木誠が外角145キロをバックスクリーン右へ2戦連発となる中越えの21号ソロ。「先制することが出来て良かった」。5回には1死から菊池涼が「(高橋)昂也が頑張っているので援護することが出来て良かった」と、左中間への12号ソロ。東京五輪に出場した侍コンビの今季6度目のアベック弾で2点を先取した。 とどめは6回。2死から鈴木誠が二塁打で出塁し、坂倉が右越えの9号2ラン。1発攻勢で、ヤクルト先発のサイスニードをKOした。10試合連続安打を記録した坂倉は「気持ち的に楽ではないですけど、すごくいいと思います」とニヤリ。佐々岡監督は「(6回の)誠也が出てから、坂倉の2ランは本当に大きかった」と目を細めた。3人で5発を放った8月26日巨人戦以来、今季2度目のアーチ共演で勝利を収めた。

◆広島高橋昂也投手(22)が6回無失点と好投し、約4カ月ぶりの復活星となる3勝目を手にした。ヤクルト戦に先発。初回のピンチを切り抜け、4回以降は無安打に封じた。打線も左腕の快投に導かれ、鈴木誠、菊池涼、坂倉の3発で左腕を援護した。なかなか埋まらなかった後半戦の先発ローテーションの6枚目に、頼もしい左腕が加わった。初心に立ち返った。高橋昂が最速140キロ台前半の直球とカットボールを中心とした変化球を低めに丁寧に集め、ヤクルト打線から凡打の山を築いた。「粘り強く投げられた」。6回で96球を投げ、5安打1四球で5三振を奪い、無失点。5月14日DeNA戦以来、約4カ月ぶりの勝ち星をもぎ取った。 「なかなか勝てない時期があったんですけど、何とか勝つために練習してきたので、今日勝ててほんとに良かったです」 尻上がりに状態を上げていった。初回、1死から長短の連打を浴び、一、三塁で迎えた村上を低めの変化球で一ゴロに。サンタナに内野安打を許し、満塁のピンチを招いたが、坂口を右飛に仕留め、窮地を脱した。「球数を投げることで、ボールの精度が上がってきたと感じた」。4回以降は1四球を与えたのみで、無安打に切り抜けた。 「(4カ月は)長かったですけど、2軍でいろいろお世話になったコーチ、トレーナーさんだったり、その人たちのことを考えて、思って投げました」 原点回帰で本来の姿を取り戻した。19年の左肘のトミー・ジョン手術を乗り越え、今季は序盤に2勝を手にした。だが、6月以降は苦戦を強いられ、2軍生活が続いた。その際に、小林2軍投手コーチから「自己満足の全力で投げるだけの投球になって打たれている。しっかりと思ったところに投げられるようになれば、もっと勝てるよ」と助言を受けたという。「そういう投球が自分のスタイルなんだなって。見つめ直して、自分のスタイルというのを再確認できた」と振り返った。 空白となっていた先発ローテの6枠目定着へ、大きな1歩を踏み出した。「今後投げる試合は全部勝つつもりで頑張りたい」。新たに宿した自信を胸に、勝ち星を積み上げていく。【古財稜明】 ▽広島佐々岡監督(先発高橋昂について)「走者を出しながらも何とか粘り強く投げてくれた。しっかり下半身を使いながら、前でボールを離す、低めに投げると意識をして、曲がり系のボールで詰まらせることができていた」

◆広島の守護神栗林良吏投手が2点のリードを死守し、23セーブ目を挙げた。 先頭の山田、村上と連続四球で大ピンチを招いたが、サンタナを1球で遊ゴロ併殺打に。2死三塁で坂口を相手に、1ボールからの2球目、自己最速を1キロ更新する155キロ直球で空振りを奪うと、最後はカットボールで投ゴロに仕留めた。13試合連続無失点と無双を続ける右腕に佐々岡監督は「あそこでしっかりゲッツーが取れるのは大きい。さすがの投球です」と褒めちぎった。

◆広島カイル・バード投手とケムナ誠投手が、見事な火消しに成功した。 4点リードの7回、2番手塹江が1点を奪われ、3番手島内が四球を与え、2死満塁からバードが登場。村上を切れ味鋭いスライダーで一ゴロに退けた。8回は森浦が代打青木に左前打を浴び、2点差に迫られた1死満塁でケムナにスイッチ。塩見を見逃し三振、オスナを遊直に封じ、好リリーフで勝利に貢献。佐々岡監督は「栗林に行くまでの2イニングが長く感じた。(今日は)ケムナとバードでしょう」と評価した。

◆ヤクルトは先発のサイスニードが誤算だった。二回に鈴木誠に21号ソロを浴びて先制を許すと、五回に菊池涼に12号ソロ、六回には坂倉に9号2ランを被弾。6回6安打4失点で2敗目(2勝)を喫した。打線は13残塁で、好機で点を奪えなかった。

◆広島が3本塁打で快勝した。二回に鈴木誠のソロで先制。五回に菊池涼のソロ、六回には坂倉の2ランで加点した。高橋昂が6回無失点で3勝目を挙げ、栗林が23セーブ目。ヤクルトは10安打を放ちながら13残塁と攻め切れなかった。

◆ヤクルトは広島を上回る10安打を放つも、2得点に終わり惜敗。七、八回は代打攻勢で1点ずつを奪ったが、あと一歩及ばなかった。先発のサイスニード投手(28)は6回6安打4失点。3被弾で流れを呼び込めなかった。高津臣吾監督(52)の主なコメントは以下の通り。 ――サイスニードの評価 「似たような打たれ方で、反省するところはあるのかなと思います」 ――打線は 「初回からランナーは出るんですけど、得点圏にいってからのあと一本というところがなかなか出なかったですね。初回から先に点を取って、先に点を取られてもあとすぐ追いつくとかそういう展開に持っていきたかったんですけど、先に点を取れなかったですし、撮られた後もズルズル引き離されていくというところで、あそこで一本、ここで一本というところがいくつかありましたね」 ――2番にオスナ 「理由はいろいろあって、気分転換も一つです」 8回、生還しタッチをかわすヤクルト・坂口智隆=東京ドーム(撮影・斎藤浩一) ――坂口がスタメン 「なかなかスタメンでしっかり打席に立たせることができなかったので、本人も燃えるところがあったでしょうし、青木も川端も含めてそのベテランと言われる人が、まだまだ若い人に負けたくないと思ってグラウンドに立っているのはよく感じます」 ――終盤の3イニングは攻撃の集中力を見せた 「その雰囲気や流れがつながるといい。とかいって、前回ジャイアンツ戦のときはそうならなかったので、毎日そう思うんですけど、明日起きたら新しいゲームが始まるので、きょうの反省はしっかりして、予習もして、新たな気持ちで1から、0からグラウンドに立つことが大事なのかなと思います」

◆広島の鈴木誠が二回にサイスニードの外寄りの直球を振り抜き、中堅右へ先制の21号ソロを放った。前日3日の八回に続く2打席連続本塁打に「先制することができて良かった」と短い言葉に実感を込めた。 2―0の六回2死から二塁打で出塁して坂倉の2ランにつなげた。佐々岡監督は「誠也、キク(菊池涼)の一発というところで、2死から誠也が出て坂倉の2ランは本当に大きかった」と振り返った。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
阪神
58423 0.580
(↑0.004)
-
(↑0.5)
40424
(+4)
385
(+3)
101
(+2)
91
(-)
0.252
(-)
3.420
(-)
2
(1↓)
巨人
523913 0.571
(↓0.007)
1.5
(↓1.5)
39421
(+3)
384
(+4)
132
(+1)
56
(+2)
0.247
(-)
3.490
(↓0.01)
3
(-)
ヤクルト
483812 0.558
(↓0.007)
3
(↓1.5)
45424
(+2)
381
(+4)
99
(-)
57
(-)
0.254
(-)
3.640
(-)
4
(-)
中日
395114 0.433
(↓0.005)
14
(↓1.5)
39294
(+1)
336
(+3)
53
(-)
54
(+1)
0.237
(-)
3.120
(-)
5
(-)
DeNA
395213 0.429
(↑0.007)
14.5
(↓0.5)
39414
(+3)
476
(+1)
106
(+1)
23
(-)
0.258
(↓0.001)
4.360
(↑0.04)
5
(-)
広島
395210 0.429
(↑0.007)
14.5
(↓0.5)
42378
(+4)
425
(+2)
81
(+3)
48
(+1)
0.259
(-)
3.900
(↑0.02)