ソフトバンク(★1対2☆)オリックス =リーグ戦18回戦(2021.09.03)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
0100000012511
ソフトバンク
0000000101300
勝利投手:山本 由伸(12勝5敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝3敗17S))
敗戦投手:板東 湧梧(0勝2敗1S)

本塁打
【オリックス】モヤ(8号・2回表ソロ)

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◆オリックスは2回表、モヤのソロで先制に成功する。その後同点とされて迎えた9回には、ジョーンズの適時打で再びリードを奪った。投げては、先発・山本が8回3安打1失点の快投で今季12勝目。敗れたソフトバンクは、先発・マルティネスが好投するも、打線が援護できなかった。

◆オリックス山本由伸投手(23)は現在8連勝中。シーズン9連勝すると、球団では10年に13連勝した金子千以来。 ソフトバンク戦は今季2完封しているが、同カードでシーズン3完封を記録したのは91年工藤(西武)が最後。

◆オリックスが14年以来7年ぶりにリーグ最速50勝到達を飾った。 先発山本が8回3安打1失点の好投で、リーグ単独トップの12勝目。打線は2回に、この日再昇格したモヤが左翼テラス席に8号先制ソロで先制。同点に追いつかれた直後の9回2死一、二塁でジョーンズが決勝打となる中前適時打を放った。

◆オリックスは2回にモヤの8号ソロで先制。ソフトバンクはオリックス山本の前に3回まで無安打無得点に抑えられた。 ソフトバンクは4回2死一、三塁の好機をつくるも無得点。オリックスも追加点を奪えず、オリックス1点リードのまま終盤へ。 同点の9回にオリックスが勝ち越し、リーグ50勝一番乗りを決めた。山本が12勝目。平野佳は17セーブ目。板東が2敗目。

◆ソフトバンク栗原陵矢捕手が一時同点適時打で気を吐いた。 0-1の8回2死一、二塁で山本のスライダーを中前へ。難攻不落の相手エースから24イニングぶりに得点を奪った。「野手が点を取ることが出来ていなかったので、何としてもという思いで打席に入りました。とにかく同点タイムリーでマルティネスの負けを消すことが出来て良かったです」。若き4番が6試合連続安打と好調をキープしている。

◆ソフトバンクの先発ニック・マルティネス投手が7回2安打1失点と好投したが、白星に恵まれなかった。 150キロ台の直球を主体にチェンジアップで緩急をつけ、9奪三振。山本との投手戦を演じた。「ゾーンの中で勝負することができたと思います。今日も(甲斐)拓也が良いリードをしてくれて、引っ張ってくれた。感謝したい」。東京オリンピック(五輪)で米国代表にも選出された右腕は今季、14試合で防御率2・03と安定感抜群。次こそ8勝目をつかみたい。

◆ソフトバンクが首位オリックスに敗れ、今季最大タイの6ゲーム差。4日に敗れるか引き分ければ、自力優勝が消滅する状況になった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -追いついた直後、9回に板東が勝ち越された 工藤監督 それだけ9回は難しいということですよ。昨日あれだけいい投球をした板東でも、1点を守るというのはそれだけ難しいポジション。気持ちとしてはそこをなんとか乗り越えてほしいという思いはあるので、明日は考えますけど、また状態を見て考えたいと思います。 -1点ビハインドの8回に甲斐野 工藤監督 下位打線というところもあったし、昨日はボールが高かったりバラバラなところもあったので。今日は投げて、まとまっていたので、そこはプラスかなと思います。 -9回はビハインドでも板東だった 工藤監督 ビハインドでも板東です。あそこで0で抑えれば、9回にサヨナラというケースもあるので。もし取れなかったとしても板東くんに行ってもらう予定にしていました。 -山本に抑えられた 工藤監督 いつも言うように、あと1本というところにはなってしまうんですけど、そこで1本が出ればいつも打ってる。4、5点と入っているわけですから。いい投手には変わりないので、そんなに失投があるわけではないですしね。この間よりは球数を使っていたり、うちもチャンスをつくったことを考えると、調子自体はこの前より良くなかったのかなとは思うんですけど、決めるところでしっかり決められてますよね。 -2番に松田 工藤監督 コーチも書いてきたんですけど、ぼくの中でも2番というのはありました。初回からバントというケースが今ほとんどないので、(山本から)5割打っている人間だったら、ランナーがいたら広げてくれたらと。長打が出れば4番5番くらいまでで1点というのは考えていましたので。 -8回は松田に代打長谷川 工藤監督 代打の切り札でもあるし、あそこが勝負どころかなと思ったので。この間打てなくて悔しい思いもしているでしょうし、今日こそはという思いもあったと思うので、行かさせてもらいました。 -大事な初戦に敗れた 工藤監督 負けたらもう切り替えるしかないです。後ろに後退することは、決していいことと思わないので。前を向くことが大事。今日はどうやったって取り返すことができないので。明日以降勝って、勝ち星の上で取り返すことはできますけど。だからしっかり前を向かないと。考えすぎても良くないし、そこはしっかり切り替えてまた明日と。明日は明日の新しい風が吹く。 -嘉弥真を登録抹消 工藤監督 ちょっとなかなか、張りがあって気になる部分もあれば、調子が上がってこない自覚もあったり、そういう報告もあったので。投手コーチが話をして、時間を空けた方がいいんじゃないかという結論になった。まだまだ先の試合もあるし、彼が復調してもらえるというのは、今まで助けてもらっているので。しっかり英気を養って戻ってきてほしいなと思います。リハビリとか何かを痛めていくわけではないので。しっかり自分を取り戻してこいよという話はしました。 ? ▼ソフトバンクは4日オリックス戦に△または●のとき、自力優勝の可能性がなくなる。仮に△とすると、5日以降にオリックスはソフトバンク戦残り6試合に全敗しても、他球団との33試合に全勝すれば83勝45敗15分けで勝率6割4分8厘4毛。同期間にソフトバンクは残り38戦に全勝しても、81勝44敗18分けで6割4分8厘0毛に終わり、オリックスを下回るため。

◆王者が崖っぷちに立たされた。ソフトバンクが首位オリックスに敗れ、今季最大タイの6ゲーム差。1日で借金生活にUターンし、4日の同戦に敗れるか引き分ければ、自力優勝が消滅する状況に陥った。工藤公康監督(58)は「負けたらもう、切り替えるしかないです。後ろに後退することは、決していいことと思わないので」と、毅然(きぜん)と話した。 またも苦手の山本を攻略できなかった。今季は5度目の対戦で、試合前時点で1勝3敗。2度の完封を許しており、直近2試合も16イニング無得点と抑え込まれていた。残るオリックスとの2カードはいずれも週末に組まれており、今後も山本との対戦は避けて通れない。それだけに、逆転Vへここで突破口を開いておきたかった。 試合前時点で今季12打数6安打と山本を得意にしていた松田をプロ16年目で初の2番で起用。策を尽くして山本攻略に臨んでいた。だが、初回1死一、二塁や4回2死一、三塁の好機を生かし切れず。8回に栗原の適時打で、山本からは24イニングぶりとなる1点を奪って同点にしたが、直後に3番手板東が打たれて力尽きた。対山本は3連敗となり、工藤監督は「(山本の)調子自体はこの前より良くなかったのかなとは思うんですけど、決めるところでしっかり決められてますよね」と厳しい表情を浮かべた。 崖っぷちだが、まだ自力優勝の可能性はある。指揮官は「今日はどうやったって取り返すことができない。明日は明日の新しい風が吹く」と切り替えた。4年連続日本一軍団の意地が試される。【山本大地】 ▼ソフトバンクは4日オリックス戦に△または●のとき、自力優勝の可能性がなくなる。仮に△とすると、5日以降にオリックスはソフトバンク戦残り6試合に全敗しても、他球団との33試合に全勝すれば83勝45敗15分けで勝率6割4分8厘4毛。同期間にソフトバンクは残り38戦に全勝しても、81勝44敗18分けで6割4分8厘0毛に終わり、オリックスを下回るため。

◆最後まで耐えた。オリックス山本由伸投手(23)がタカ打線を8回3安打1失点に封じ、リーグ単独トップの12勝目を挙げた。 前回対戦した8月27日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)では9回4安打完封勝利。今回は「より丁寧に。その意識でマウンドに立ってました。(8回に)1回、追いつかれてしまったんですけど、勝ち切れた。最高です!」 我慢の先に待っていたのは、歓喜だった。同点に追いつかれた直後の9回2死一、二塁。山本はベンチで「残り試合も少ない。1つの勝敗がすごく影響する。とにかく1点を...」と祈った。ジョーンズが決勝打となる中前適時打を放つと、両拳を突き上げて叫んだ。 最近一番喜んだニュースは「オリックスが首位に立ったこと!」と声を弾ませる23歳。純粋な"遊び心"が、成長を生む。岡山県・備前市で過ごした幼少期は「野球と友達。その2つが大好きでした」と、実家が隣接する頓宮家の庭で友人たちと「ゴムボール野球」に打ち込んだ。「あのボールって、空気抵抗とか、回転方向を考えて投げないといけない。曲がり過ぎたり、浮き上がったり」と指先に繊細な感覚を覚えさせた。そんな放課後の楽しみがマウンドで生きている。 中嶋監督は取材を受ける山本を見て「エースの風格がだいぶありますから!」と笑顔で声を張った。山本は自身9連勝で、チームは14年以来7年ぶりのリーグ最速50勝に到達。背番号18は「1歩ずつ、着実に優勝に近づいていけたら」と力強い。96年から24年間、霞んでいた頂上が、うっすらと見えてきた。【真柴健】 ▽オリックス平野佳(NPB360人目となる1000投球回到達)「まだまだ厳しい戦いが続く。1つでも多く勝っていけるようにみんなで頑張っていきたい」

◆オリックス吉田正尚外野手(28)が3日のソフトバンク18回戦(ペイペイドーム)の9回に遊撃内野安打を放った際に足を痛めて、代走を送られた。 球団によると、大事を取っての交代で、この日に病院に行く予定はなく、4日朝にコンディションを確認する。中嶋監督は試合後に「(報告は)まだです。今から」と心配そうに話した。

◆オリックス・ジョーンズが同点の9回2死一、二塁で勝ち越しの中前適時打を放った。 最終回での決勝打に「試合が終わるまで、一生懸命にプレーすることに尽きる」と胸を張った。味方打線にも感謝し「宗、吉田正が頑張って塁に出て、最後まで諦めない形を見せた。だから、こういう風になった」と必死に戦った仲間をたたえた。

◆オリックス平野佳が3日のソフトバンク18回戦(ペイペイドーム)の9回、デスパイネを三振に仕留めて、通算1000投球回を達成。プロ野球360人目。 初投球回は06年3月30日の楽天3回戦(フルスタ宮城)。578試合目で到達は、93年鹿取(西武)の581試合に次ぐ2位のスロー記録。 ▼オリックス平野佳(NPB360人目となる1000投球回到達)「まだまだ厳しい戦いが続く。1つでも多く勝っていけるようにみんなで頑張っていきたい」

◆オリックスのスティーブン・モヤ外野手(30)が、先制の8号ソロを放った。 「なんとか早い回に得点を取って、山本に少しでも楽に投げてもらえればと思っていたから、ホームランになってくれてよかったよ!」 0─0の二回2死の第1打席。ソフトバンク先発・マルティネスが投じた初球のカーブをとらえ、左翼席へ。6月18日の楽天戦(楽天生命パーク)以来となる8号ソロで先取点を奪い、先発の山本を援護した。 モヤは前半戦の終盤に状態を落とし、後半戦は2軍スタート。この日から出場選手登録され、即結果で応えた。

◆オリックスがリーグ一番乗りの50勝。1―1の九回にジョーンズの適時打で勝ち越した。8回1失点の山本が自身9連勝でリーグ単独トップの12勝目。ソフトバンクは八回に栗原の適時打で追いついたが、3番手の板東が粘れなかった。

◆ソフトバンクは接戦を落として再び借金生活となった。工藤公康監督(58)が試合後に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --九回に勝ち越し打を許す悔しい展開に 「それだけ九回は難しいということ。きのうあれだけいい投球をした板東でさえ、1点を守るというのは難しいポジション。気持ちとしてはそこを乗り越えてほしい思いもあるので、またあしたは考えますけど」 --九回はビハインドでも板東だった 「ビハインドでも板東君です。あそこでゼロで抑えればサヨナラというケースもあったので。八回に点を取れなかったとしても板東君にいってもらう予定でした」 --山本を相手にチャンスは作ったが1得点 「いつもいうようにあと一本というところになってしまう。そこが出ていれば、常に打っているので。こないだよりは今回のほうが球数を使っていたり、うちもチャンスということを考えると、調子自体はこないだ(8月27日、京セラ)よりはよくなかったと見ていますけど。でも決めるところで決められていますよね」 --松田を2番に据えたのはコーチの発案か 「コーチも書いてきましたけど、僕の中でも2番はありました。初回からバントというケースが今ほとんどないので。だったら(山本から)5割打っている人間なら走者がいれば、マッチならそれを広げてくれるという思いもあった。長打が出れば、そこで投手の立ち上がりということも含めると4番、5番くらいまでに1点2点というのは考えていたので」 --八回1死二塁ではその松田に代打・長谷川を送り出した 「切り札でもあるし、あそこが勝負どころかなと思ったので。きょうこそはという思いもあったと思うので、いかせてもらいました」 --嘉弥真が登録抹消 「本人にも投手コーチが話を聞いたりしながら。張りがあるところが気になっているところもあれば、自分自身で調子が戻ってこない自覚があったり。そういうのも報告としてあったので、時間を空けた方がいいと結論にいたった」

◆「一番大事」と意気込んだ一戦を落とした。4日に引き分けでも自力優勝が消滅する。ソフトバンク・工藤監督は必死に前だけを見た。 「負けたことを考えすぎてもよくない。また切り替えてあした。あしたはあしたの新しい風が吹くので」 山本に対して今季12打数6安打だった松田をプロ初の2番に据えたが実らず、七回を終えて無得点。八回2死一、二塁から栗原が中前に同点打を放ったが、九回に登板した板東がジョーンズに決勝打を許した。「それだけ九回は難しいということ」と指揮官。万策を尽くした敗戦に、両手を上げるしかなかった。 オリのエースに今季5度の対戦で4勝を献上。ゲーム差は再び今季最大の「6」に広がった。「前を向くことが何より大事」と工藤監督。今こそ王者の意地が見たい。(竹村岳)

◆九回、ジョーンズの打球が中前で弾み、二走の宗が本塁に滑り込む。敷田球審の両手が広がると、三塁ベンチのオリックス・山本は飛び上がって喜んだ。8回を3安打1失点で両リーグ単独トップの今季12勝目をマーク。自身の連勝を「9」に伸ばした。 「2週連続のホークスだったんで、より丁寧に投げる意識でマウンドに上がりました。最後、一回追いつかれてしまったんですけど、この試合勝ち切れたんで本当によかったです」 完封勝利を挙げた前回8月27日(京セラ)に続き、登板2試合連続でマルティネスとのマッチアップ。2週にわたり、侍ジャパンのエースが東京五輪米国代表との投げ合いを制した。1─0の八回に栗原の中前適時打で同点とされるが、ピンチを最少失点でしのぎ、勝利を呼び込んだ。 勝ち星だけでなく、防御率(1・61)、奪三振数(145個)はいずれも両リーグ1位。投球回も139回?とし、3年連続の規定投球回(143回)到達も目前だ。圧巻の投球を続ける右腕に、中嶋監督は「最少失点で行くというのは難しいこと。よく投げてくれた」と評価。離れた場所で取材に応じていた山本に聞こえるように「エースの風格はだいぶありますから!」と笑った。 チームは50勝リーグ一番乗り。2位のロッテが1・5ゲーム差で追随するが、山本は「試合数も少なくなって、一試合一試合の勝敗がすごく左右する。チームに貢献して、一歩ずつ、優勝に近づいていきたい」と力を込めた。 5月28日のヤクルト戦(京セラ)から勝ち続け、球団では2010年の金子(現日本ハム、13連勝)以来となる9連勝も「2カ月勝てないときとかもあったので、調子をキープできるように練習だとかしたいです」とおごることはない。常に上を目指す若き剛腕が、まだまだ白星を量産する。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
503914 0.562
(↑0.005)
-
(-)
40414
(+2)
374
(+1)
94
(+1)
33
(-)
0.253
(↓0.001)
3.410
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
473914 0.547
(↑0.006)
1.5
(-)
43457
(+7)
421
(+5)
97
(+1)
85
(+2)
0.253
(-)
3.970
(↓0.01)
3
(-)
楽天
464413 0.511
(↓0.006)
4.5
(↓1)
40388
(+4)
389
(+8)
81
(-)
34
(-)
0.244
(-)
3.620
(↓0.05)
4
(-)
ソフトバンク
434417 0.494
(↓0.006)
6
(↓1)
39398
(+1)
344
(+2)
87
(-)
63
(-)
0.247
(↓0.001)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
西武
394717 0.453
(↑0.006)
9.5
(-)
40403
(+8)
434
(+4)
86
(+1)
71
(-)
0.247
(↑0.001)
4.000
(-)
6
(-)
日本ハム
354814 0.422
(↓0.005)
12
(↓1)
46313
(+5)
379
(+7)
54
(-)
52
(-)
0.233
(↑0.001)
3.550
(↓0.01)