中日(☆1対0★)DeNA =リーグ戦16回戦(2021.09.03)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
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勝利投手:大野 雄大(5勝8敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗14S))
敗戦投手:京山 将弥(2勝4敗0S)
  DAZN
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◆中日は1回裏、2死一二塁から福留の適時打で1点を先制する。投げては、先発・大野雄が7回無失点の力投。その後は又吉とR.マルティネスの継投でリードを守り抜き、大野雄は今季5勝目を挙げた。敗れたDeNAは、先発・京山が好投するも、打線が援護できなかった。

◆今季のDeNA佐野恵太外野手(26)は中日戦で54打数24安打、打率4割4分4厘。 特にバンテリンドームでは34打数18安打、打率5割2分9厘を誇り、敵地では現在6試合連続でマルチ安打を記録中。

◆中日ドラフト3位、土田龍空(りゅうく)内野手(18=近江)が初の出場選手登録された。2軍では82試合出場、打率2割3分8厘、1本塁打、22打点、9盗塁の成績を残した。 新入団選手では育成1位入団で、3月末に支配下選手登録され、5月に1軍昇格した近藤廉投手(22)に次ぎ2人目。野手では昇格一番乗りを決めた。土田の昇格に伴い溝脇が出場選手登録を抹消された。土田は「憧れの1軍でずっと野球をしたいと思っていたので、合流できて本当にうれしく思っています」と話した。 土田は2002年(平14)12月30日生まれで滋賀県出身。近江では1年生からレギュラーをつかみ、18、19年の夏の甲子園に出場した。好守の遊撃手で50メートル6秒0の俊足だけでなく、高校通算30本塁打と走攻守バランスの取れたプレーヤー。179センチ、77キロ。右投げ左打ち。

◆DeNA京山将弥が3週連続で快投を見せた。初回に味方の失策で出した走者を、どん詰まりの適時打でかえされて失点。だが、2回以降は最速150キロの直球に、カットボール140キロ台前半のカットボール、130キロ台中盤のフォークボールのコンビネーションがさえた。5回は2死一、三塁のピンチを迎えたが、ビシエドをフォークで空振り三振に仕留めた。 8月20日の巨人戦では、山口と投げ合い、5回1失点で今季初勝利を挙げた。同27日のヤクルト戦では奥川との投げ合いを制し、7回無失点で2連勝を飾った。昨年、2軍監督として見ていた三浦監督が「自分が見た中で一番よかった」と絶賛する投球だった。この日、相手先発は昨年の沢村賞投手、大野雄。好投手との投げ合いはお手のもの。ポーカーフェースで、相手打者を抑えていった。味方打線の援護がない中、6回4安打1失点、自責点0でマウンドを降りた。

◆中日は1回2死一、二塁から福留の左前適時打で1点を先制。先発の大野雄は3回までDeNA打戦を4安打無失点に抑えた。 中日は5回2死一、三塁の好機にビシエドが三振に倒れ追加点を奪えず。大野雄は6回4安打無失点と好投を続けた。 中日は8回から継投で逃げ切った。大野雄は連勝で5勝目、R・マルティネスは14セーブ。DeNAは2連敗で先発京山は4敗目。

◆現役最年長の44歳中日福留孝介外野手が、値千金の1-0決勝打を放った。 5番右翼で移籍後最長となる7試合連続スタメン。初回2死一、二塁で、21歳年下の右腕、京山に詰まらされながらも左前打に運んだ。「いいところに落ちてくれた。(連続スタメンは)特別に思うことはない。自分のやれることをやり、準備するだけ」。8月31日の阪神戦でも決勝打を放ったばかり。大ベテランが元気だ。 ▼中日は44歳の福留孝介の適時打で1-0勝利。 福留が1-0試合でV打を記録したのは、阪神時代の14年4月29日広島戦で決勝弾を打って以来自身2度目。44歳選手の1-0V打は、56年に2度記録した岩本(東映)以来65年ぶり2人目。岩本は9月30日大映戦、10月4日西鉄戦の2試合ともサヨナラ安打を打っている。

◆DeNAは5月22日ヤクルト戦(神宮)以来57試合ぶり、今季7度目の完封負けを喫した。先発の京山将弥投手が6回4安打1失点。自責点0という好投も、相手先発の大野雄大投手に抑え込まれ、打線の援護に恵まれなかった。 三浦監督は「うまく抑えられたというか。(大野雄の)状態も良さそうだった。チャンスをつくったが、少ないチャンスをものにできなかった。ボールの力もありましたし、コースも高さもしっかり投げていた。走者を出してもギアが上がっていた。なかなかホームが遠かったです」と話した。 京山はこれで3試合連続の好投となった。今季初勝利を挙げた8月20日巨人戦では5回1失点で自責点は0。同27日ヤクルト戦は奥川恭伸との投げ合いを制し、7回無失点で2勝目を挙げていた。この日は初回に1失点も、これは味方失策で出した走者のため自責点は0。後半戦は18イニングで自責点0を継続している。 京山は「初回に失点をしてしまったが、2イニング目以降無得点に抑えられることができよかったです。ピンチの場面では、ストレートを効率よく投げ、粘り強く投げられました。次回登板でも今日のような投球ができるように調整していきたいです」と話した。三浦監督は「前回ほどの状態ではなかったけど、その中で今日もしっかり、走者を出しても乱れることなく、落ち着いて投げられていた」と評価した。 打線は3度好機をつくるも、得点に結び付かなかった。2回1死二、三塁では大和が遊飛、山本祐大が三振に倒れた。3回1死一、二塁は佐野恵太が二飛、オースティンが三ゴロに終わった。 7回は先頭の宮崎敏郎内野手が中前打で出塁した。次打者ソトの場面。代走などは送らず、三浦監督は「いろんなことを常に考えてます」と強攻したが、結果的には併殺打。2死無走者となったが、ここから代打攻勢をかけた。神里和毅、楠本泰史と2者連続で左の代打を送った。四球と右前打とこれが的中。一、三塁として、同点機をつくった。「総合的に判断して7、8、9番に代打を出しました」と三浦監督。だが、3人目の代打、伊藤光は左飛に倒れ、最後の好機はついえた。 久々の完封負けで、今季初の単独4位浮上を逃した。【斎藤直樹】

◆中日大野雄大投手(32)がチームの危機で7回を0封し、5勝目をつかんだ。開幕投手を務めた福谷が、8月31日阪神戦(甲子園)で右足親指を骨折して戦列離脱。9月反攻へ先発の台所事情が苦しくなる中、強力DeNA打線相手にエースの意地を見せた。 リードは1点。最大のピンチは7回だった。2死から左の代打攻勢にあった。神里に四球を許し、楠本の右前打で一、三塁。だが、動じなかった。右の代打伊藤光への初球は内角へ148キロの直球。「良い球が投げられた。右打者の内角を突けていた」。左飛に打ち取り、7個の0を並べた。 福谷の離脱を受け、気合十分のマウンドだった。 大野雄 しっかり準備していけば、中5日でもいける。1つでも勝っていかないといけない。柳ともそういう話しをしている。柳がいくと僕も中5日になる。つられて頑張りたい。僕らが投げていくことで(福谷も)やる気が出るでしょう。 上位浮上を諦めず、フル回転を宣言。福谷への早期復帰へのエールも込めた。 金メダルを獲得した東京五輪ではブルペン待機を続けながら先発準備も並行させた。「(ブルペンで)真っすぐも変化球も思い切って腕を振って投げた。それが生きている」。後半戦3試合で2勝1敗、防御率0・90。沢村賞左腕にスイッチが入った。【伊東大介】 ▽中日与田監督 (大野雄は)真っすぐの状態が本当に良かった。(福留は)年齢を感じさせない動きで頑張ってくれている。 ▽中日R・マルティネス(DeNA助っ人から2奪三振で14セーブ)「今日はいつも以上に、低めに強い球を投げることを心がけた」

◆DeNAのD2位・牧秀悟内野手(23)=中大=が7月10日の中日戦(バンテリンドーム)以来の「2番・二塁」でスタメンに名を連ねた。 相手先発・大野雄に対し今季打率・727と好相性を誇る1番桑原とともに、上位打線から好機をつくる。

◆中日の福留が先制打を放った。一回2死一、二塁から左前適時打。8月31日の阪神戦(甲子園)では、七回に勝ち越し適時二塁打を打ってヒーローになったばかりのベテランは「追い込まれていたが、何とかいいところに落ちてくれた」と振り返った。 1番京田の三ゴロを宮崎が取り損ね、2死からビシエドが死球。DeNAにもらった好機を逃さなかった。6球目の変化球にタイミングが合わずしっかり捉えられなかったが、打球はふらふらと左前へ飛び、突っ込んできた佐野の前で弾んだ。今季最長となる7試合連続で先発出場しており、今後は長期の連戦も。「自分のできることをやって準備するだけ」と話した。

◆中日が無失点リレーで逃げ切った。大野雄が7回を6安打に封じて5勝目を挙げ、八回を又吉、九回をR・マルティネスが抑え、一回に福留の適時打で奪った1点を守り抜いた。DeNAは打線が好投の京山を援護できなかった。

◆6回1失点と好投したDeNAの京山は、打線の援護がなく4敗目を喫した。一回に先頭打者を打ち取った当たりを三塁手の宮崎が失策。これを起点に2死一、二塁とされ、福留に先制適時打を浴びた。この1点が重くのしかかって自責点0で黒星。ただその後の内容は上々で「直球を効率よく投げ、粘り強く投げられた」と語った。 後半戦は3試合に投げ、計18イニングで自責点0。三浦監督は「走者を出しても乱れることがなく落ち着いて投げている」と高く評価した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
523813 0.578
(↓0.006)
-
(-)
40418
(+3)
380
(+7)
131
(-)
54
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.480
(↓0.04)
2
(-)
阪神
57423 0.576
(↑0.005)
-0.5
(↓1)
41420
(+7)
382
(+3)
99
(-)
91
(+2)
0.252
(-)
3.420
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
483712 0.565
(↑0.005)
1.5
(↑1)
46422
(+3)
377
(+1)
99
(+1)
57
(+1)
0.254
(-)
3.640
(↑0.03)
4
(-)
中日
395014 0.438
(↑0.006)
12.5
(↑1)
40293
(+1)
333
(-)
53
(-)
53
(-)
0.237
(-)
3.120
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
385213 0.422
(↓0.005)
14
(-)
40411
(-)
475
(+1)
105
(-)
23
(-)
0.259
(↓0.001)
4.400
(↑0.04)
5
(-)
広島
385210 0.422
(↓0.005)
14
(-)
43374
(+1)
423
(+3)
78
(+1)
47
(-)
0.259
(-)
3.920
(↑0.01)