ロッテ(☆7対5★)日本ハム =リーグ戦13回戦(2021.09.03)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
3001100005910
ロッテ
02020003X7701
勝利投手:佐々木 千隼(8勝0敗1S)
(セーブ:益田 直也(0勝4敗29S))
敗戦投手:井口 和朋(1勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】マーティン(24号・4回裏ソロ)

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◆ロッテは2-4で迎えた4回裏、マーティンのソロなどで同点とする。その後勝ち越しを許すも、8回に藤岡の適時打と角中の犠飛などで3点を挙げ、試合をひっくり返した。投げては、5番手・佐々木千が今季8勝目。敗れた日本ハムは、守備の乱れから痛い逆転負けを喫した。

◆先発はロッテ小島と日本ハム池田。日本ハムが1回に高浜、浅間の適時打などで3点。ロッテは2回、安田の二塁打と犠飛で2点。 日本ハムが4回に1点。ロッテはその裏、マーティン24号ソロと押し出しで同点。5回、日本ハムが中島の適時打で1点勝ち越し。 ロッテが8回に藤岡の勝ち越し打など3得点で逆転。中継ぎの佐々木千がチーム最多タイ8勝目、益田が29セーブ目を挙げた。日本ハムは井口が今季初黒星。

◆佐々木千が開幕から無傷の8勝目。ロッテで開幕8連勝以上は、57年中西(9連勝)81、85年村田(各11連勝)01年黒木(9連勝)に次ぎ4人、5度目。オール救援勝利の開幕8連勝は、00年篠原(ダイエー)以来21年ぶりで、球団では初めて。

◆日本ハム先発池田隆英投手が粘り切れなかった。4回途中4失点で降板。 初回に3点の援護を受けたが、2回に2失点。さらに4回には先頭のマーティンに右越えに1発を浴び、2死満塁からは荻野に押し出しの四球を与えた。「裏をかいたつもりが表になってしまい、失点を重ねてしまいました。回を追うごとに球数が増えてしまったことも反省点です」と唇をかんだ。

◆昇格即中継ぎ登板した日本ハム西村天裕投手が4球で好救援した。 4回2死満塁で2番手で登板。藤原を一ゴロに打ち取り、ピンチをしのいだ。6月13日DeNA戦(札幌ドーム)以来の1軍マウンド。「いい感じの緊張感を持ちながら出来ました。しっかり自分のピッチングをしてアピールしていきたい」と引き締めた。

◆雨に泣いた。日本ハムがロッテ13回戦(ZOZOマリン)で痛恨の逆転負けを喫し、2年ぶりの5連勝を逃した。 雨が降る中で始まった初回の攻撃は、相手守備陣が乱れて3点先取も、再び雨が強まった1点リードの8回の守備はミスが重なって試合をひっくり返された。好スタートを切っていた9月の初黒星。復活していた自力優勝の可能性も再び消滅した。9月初旬にしては冷たすぎる雨が、日本ハムの勝利への道を閉ざした。栗山監督が「それは我々が言ってはいけないことなので」と振り返った1点リードの8回の守備。一時は弱まっていた雨脚が再び強くなっていた。どんどん人工芝にたまっていった雨粒が、1死二塁の場面で牙をむいた。 代打佐藤都の遊ゴロに中島が正面で捕球体勢に入ったが、打球は直前のバウンドで滑りながら加速してイレギュラー。少しだけ方向が変わり、後逸した。記録は無情の失策。ユニホームもびしょびしょとなった中島が打球を追いかけ、拾い上げた時には代走和田が同点のホームを踏んでいた。 さらに1死一、二塁では藤岡のゴロが加速しながら一塁の守備範囲へ飛んだが、高浜がうまく足を運べずに捕球できず。記録は右前打となり、終わってみれば決勝打となってしまった。 試合序盤は雨が味方だった。初回は1死満塁で高浜の右翼への飛球をマーティンが目測を誤って捕球できずに先制(記録は右前打)。続く浅間の中前適時打で2点目を加え、なお1死満塁で大田が放った二塁後方への飛球を中村奨が落球。一塁走者は二塁で封殺されたが、三塁走者が生還して3点目が入ったが、最後は帳尻を合わせるどころか倍返しを食らう形になった。 2年ぶりの5連勝や自力優勝の可能性も雨に流された一方で、前夜に4点リードを守れずに引き分けに終わった嫌なムードだけが残った。栗山監督は「勝ちきれないところの要因はしっかり受け止めながら、やっていくしかない」と、言葉を絞りだした。 ▽日本ハム高浜(1回に先制の右前適時打)「積極的にいった結果がラッキーなヒットにつながってくれた」 ▽日本ハム浅間(1回に右前適時打を放ち3試合連続打点をマーク)「(高浜に続く安打に)横高ラインのつながりを見せることができてよかった」 ▽日本ハム佐藤(4回の中前適時打に)「なんとか前に飛ばそうという気持ちでした。ぐしゃっとしたヒットでしたが、打ててよかった」

◆雨にも負けない、ロッテ佐々木千隼投手(27)の無失点投球が逆転を呼び込んだ。8回、1死からストレートの四球を出したが崩れない。日本ハム石川亮はスライダーで中飛に。西川には外角球を引っかけさせて二ゴロに打ち取った。「走者を出してしまったんですけど、ゼロに抑えられてよかったです」。ヒーローは淡々と、でも確実に仕事をこなした。 首脳陣の執念が実った。1点ビハインドで勝ちパターンをつぎ込んだ。7回に国吉を、8回に佐々木千を。1日の西武戦では先発、救援の4投手全員が失点して差を広げた。井口監督は「前回は継投で点を取られている。昨日は休みでしたし、この3連戦は取りこぼせない。勝てる試合は全部勝たないといけないと思います」。6回以降、相手打線を無安打に封じた。 佐々木千は中継ぎながら、岩下に並ぶチーム最多タイの8勝目。開幕から無傷の8連勝は、オール救援では球団史上初の偉業だ。「勝ち運というのか分からないですけど、いつも終盤に点を取ってくれる。頼もしいバッター陣だと思います」。終盤に強い打線を象徴するように勝ち星が増えた。野手から見ればゼロで抑えてくれる投手こそ頼もしい。互いの信頼が逆転を生んだ。 手術で投げられない年もあったが、5年目は初めて球宴に出場するなど飛躍のシーズンに。「本当に優勝を目指してやっていきたい。まだまだいい位置にいる。勝ちにこだわっていきたいと思います」。ペナントレース100試合目に花を添えた。残り試合は全員で抑えて、援護を待つ。【鎌田良美】

◆ロッテ・マーティン(内角直球を24号ソロ。昨季の自己最多25発と球団通算8000本塁打に王手)「いつも通り、打てるボールをしっかり自分のスイングで捉えることができたよ」

◆6月上旬に右肘関節クリーニング手術を受け、戦線離脱していたロッテ・石川歩投手(33)が1軍の練習に合流した。井口仁資監督(46)は「来週(先発で)行く予定になっています。オリックス戦ですね」と7日からのオリックス3連戦(京セラドーム)のいずれかで、石川を復帰登板させると明言した。 石川はプロ8年目の今季、3月上旬に下半身の不調で離脱。開幕16戦目の4月13日の楽天戦(楽天生命パーク)で、今季初登板を果たして初勝利を挙げた。だが、右肘の違和感で5月25日に出場選手登録を抹消。今季は6試合先発で2勝2敗、防御率5・08の成績を残している。

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が球団通算7999号となる24号ソロを放った。 2点を追う四回無死で楽天先発・池田から右越えソロをたたき出した。24本塁打はソフトバンク・柳田と並ぶリーグトップタイ。ロッテの球団通算8000本塁打まで残り1本となった。 球団1号は、大毎オリオンズ時代の1950年に戸倉勝成選手が記録している。

◆日本ハムは0―0の一回に神奈川・横浜高で同学年だった5番高浜、6番浅間の連続適時打などで3点を挙げた。高浜が1死満塁で2ボールからの3球目を打ち上げると、右翼手が打球を見失ったような様子で捕球し損ね「積極的にいった結果」と幸運な一打を振り返った。 続く浅間は1ボールからの甘い球を捉え、きれいに右前へはじき返し「横高ラインのつながりを見せることができて良かった」と胸を張った。 さらに高浜が三回に中前打を放つと、浅間は4―4の五回1死一塁から中前打で好機を広げてロッテ先発の小島をKOし、得点につなげた。ともに複数安打をマークし、躍動した。

◆ロッテが逆転勝ちした。4―5の八回1死二塁から代打佐藤の遊ゴロが失策を誘い同点とし、藤岡の適時打と代打角中の犠飛で2点を勝ち越した。5番手の佐々木千が8勝目を挙げ、益田が29セーブ目。日本ハムは連勝が4で止まった。

◆日本ハム・中島卓也内野手(30)が笑って泣いた。 4-4の五回2死一、三塁で中前に運んだ。35試合目の出場、通算58打席目で待望の今季初打点を挙げた中島は「ようやく初打点を挙げることができて良かった。ここから試合は終盤なので、気を抜かずにしっかり守り切りたい」と話していた。 しかし、1点リードの八回1死二塁で代打・佐藤の遊ゴロを後逸。雨中に試合で難しいグラウンドコンディションだったとはいえ、痛恨のタイムリー失策で同点を許してしまった。そして、チームは直後に逆転された。 今季は4月1日に同じ九州出身の一般女性との結婚を発表。生涯の伴侶を得てのシーズンだったが、4月末に新型コロナウイルス陽性の診断を受けた。複数の選手が感染した中でも症状は一番深刻で発熱、倦怠感、味覚障害が続き、5月21日に2軍戦復帰後も30打席連続無安打と苦しんだ。そんな中での今季初打点だったが、自らの失策で帳消しにしてしまった。

◆日本ハムは5―4の八回に守備の乱れが絡んで逆転を許した。序盤から打線がつながり先行したが逃げ切れず、今季初の5連勝はならなかった。 八回は1死二塁から代打佐藤の遊ゴロを中島が後逸して同点。さらに藤岡の一、二塁間への打球を高浜がさばき切れず、右前への適時打となって勝ち越しを許した。栗山監督は「勝ち切れない要因はしっかり見極めながら、またやっていくしかない」と淡々と話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
503914 0.562
(↑0.005)
-
(-)
40414
(+2)
374
(+1)
94
(+1)
33
(-)
0.253
(↓0.001)
3.410
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
473914 0.547
(↑0.006)
1.5
(-)
43457
(+7)
421
(+5)
97
(+1)
85
(+2)
0.253
(-)
3.970
(↓0.01)
3
(-)
楽天
464413 0.511
(↓0.006)
4.5
(↓1)
40388
(+4)
389
(+8)
81
(-)
34
(-)
0.244
(-)
3.620
(↓0.05)
4
(-)
ソフトバンク
434417 0.494
(↓0.006)
6
(↓1)
39398
(+1)
344
(+2)
87
(-)
63
(-)
0.247
(↓0.001)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
西武
394717 0.453
(↑0.006)
9.5
(-)
40403
(+8)
434
(+4)
86
(+1)
71
(-)
0.247
(↑0.001)
4.000
(-)
6
(-)
日本ハム
354814 0.422
(↓0.005)
12
(↓1)
46313
(+5)
379
(+7)
54
(-)
52
(-)
0.233
(↑0.001
3.550
(↓0.01)