楽天(★4対8☆)西武 =リーグ戦16回戦(2021.09.03)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:森脇 亮介(2勝0敗0S)
敗戦投手:宋 家豪(1勝3敗2S)

本塁打
【西武】川越 誠司(5号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は1点を追う4回表、森と中村の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功する。その後同点を許すも、9回に呉と岸の適時打などで4点を加え、再びリードを奪った。投げては、先発・松本が6回2失点。敗れた楽天は、打線が終盤に追いつくも、2番手・宋家豪が誤算だった。

◆38度目の誕生日を迎えた西武栗山巧が、大人の打撃に徹した。1点を追う4回。3番森の同点打と、中村の左前適時打に、外崎も続き3連打でなおも1死一、三塁。栗山はカウント2-2から、楽天田中将の低めのスライダーを救い上げ、中堅へ犠飛を運んだ。「みんながいい流れで回してくれたので、もう『ランナーをかえす!』。これだけですね。よかったです!」。接戦の展開で安打を狙いにいくのではなく、チーム打撃に徹した。 通算2000安打まで残り2本で迎えた一戦。マー君との今季対戦成績は、試合前時点で5打数1安打と打率2割にとどまっていた。メジャー挑戦前の13年までの通算打率は2割4分6厘。その中で12年は5打数3安打で打率6割、11年は11打数5安打で4割5分5厘と、大当たりの年もあった。今季はチーム全体で楽天には大きく負け越しており、Aクラスを狙う上で大事な3連戦初戦。その意味合を理解するプロ20年目のベテランは、確実に1点を奪いにいった。

◆楽天先発の田中将大投手(32)が今季最多125球の力投を見せたが、8回7安打4失点で勝敗はつかなかった。120球を超えたのは8年ぶり。 西武打線の粘りにも負けずに抑えた。1~3回までにフルカウントを7度作られるも、1巡目はパーフェクトに抑えた。 だが、1点リードの4回。先頭源田にこの日初安打を許すと、犠打で1死二塁。続く森に初球を左越え適時二塁打とされ同点にされると、4番中村に勝ち越し適時打を打たれた。さらに外崎に右前打でつながれ、1死一、三塁の場面で栗山に中犠飛を許した。 それでも、5回以降は粘り強く援護を待った。7回まで追加点を与えず、1点のビハインドを維持した。7回を投げ終え109球も続投。だが8回、先頭川越に初球スライダーを右翼席へ運ばれた。痛恨のソロを浴び、思わず首をかしげ、唇をかんだ。 ヤンキース時代は14年の118球が最多。この日の125球は、13年11月3日、巨人との日本シリーズ第6戦での160球以来の球数となった。

◆38度目の誕生日を迎えた西武栗山巧が、通算2000安打にリーチをかけた。同点の9回1死一塁、楽天宋家豪投手の初球チェンジアップを打ちにいき、一、二塁間を抜けた。8回に2点リードを追いつかれたが、再度の勝ち越しへチャンスを拡大した。これで通算1999本とし、区切りの記録にあと1本と迫った。 4回の攻撃は大人の打撃に徹した。1点を追い、3番森の同点打と、中村の左前適時打に、外崎も続き3連打でなおも1死一、三塁。栗山はカウント2-2から、楽天田中将の低めのスライダーを救い上げ、中堅へ犠飛を運んだ。「みんながいい流れで回してくれたので、もう『ランナーをかえす!』。これだけですね。よかったです!」。接戦の展開で安打を狙いにいくのではなく、チーム打撃に徹した。 通算2000安打まで残り2本で迎えた一戦。今季はチーム全体で楽天には大きく負け越しており、Aクラスを狙う上で大事な3連戦初戦だった。その意味合いを理解するプロ20年目のベテランは、確実に1点を奪いにいった。

◆38歳の誕生日を迎えた西武栗山巧外野手が、西武生え抜き初の通算2000安打に王手をかけた。同点の9回に一、二塁間を抜く右前打を放ち、通算1999安打。つなぐ打撃で土壇場での勝利をたぐり寄せた。4回には、チャンスで犠飛を打つチーム打撃に徹した背番号1。着実にクリメーターを刻み、54人目の大記録にあと1本と迫った。チームも2連勝を収めた。詰まらせながらも、打球は土の上を弾んで抜けた。栗山は9回1死一塁で、初球から仕掛ける。低めのチェンジアップは一塁鈴木のグラブをすり抜け右前へ。スコアボードには1999度目のHランプが点灯した。2点リードを追いつかれ、漂い始めた不穏な空気を一振りで拭い去り「嫌な流れを感じないようにして、自分が突破口を開けたらと前向きな気持ちで打席に立った」と研ぎ澄まされた集中力を土壇場で発揮した。 ここまで積み上げた1999安打の中身は、すべてが完璧な当たりではない。「先っぽだったんですけど、なんでもいいからヒットでつなぐ。そういう風に教育されてきたので。ああいうのの積み重ねやと思います」。会心の当たりを求めると同時に、打ち損じの打球をいかにヒットにするかを考え、時間を費やしてきた20年だった。 「とにかくHランプを点灯させろ」。プロ入り1年目、当時就任したばかりの田辺2軍打撃コーチ(現3軍統括)に言われた言葉が、今も忘れられない。なんでもいいからヒットを打つことに闘志を燃やせと解釈。「シンプルな言葉にも、今は深みを感じています」。2000本へのカウントアップと同時に若き日の教えを思い出していた。 史上初の誕生日での2000安打達成はかなわなかった。それでも4回1死一、三塁の場面ではチーム打撃に徹し中犠飛で1点。"大人の打撃"で貢献し、安打も打ってリーチをかけた。「そういう意味では忘れられない誕生日になったと思います。明日は楽な気持ちで、しっかり自分の仕事ができるように、自分なりに勝負をかけられるように意識して頑張ります」。54人目の偉業も、栗山らしく達成するつもりだ。【栗田成芳】 ▽西武辻監督(栗山が2000安打に王手をかけ)「犠牲フライも非常に大きかったしね。1本出たんで、バースデー2000本はならなかったけど、明日にも決まるんじゃないでしょうか」

◆先発は楽天田中将、西武松本。楽天は1回に茂木が先制打。通算2000安打にあと2本の西武栗山は第1打席で一ゴロに倒れた。 西武は4回に森、中村の適時打、栗山の犠飛で3点を奪い逆転。楽天もその裏に岡島の適時打で1点差に詰め寄った。 西武は同点の9回に栗山の通算1999安打などで好機を広げ、呉念庭の決勝打などで4点を挙げ2連勝。楽天は2連敗。森脇2勝目。宋家豪は3敗目。

◆楽天が終盤に粘りきれず、本拠地7連敗を喫した。 2点を追う8回、岡島のこの日2本目のタイムリーとなる2点打で同点に追いつく。だが、9回に宋家豪が西武呉念庭に勝ち越しの決勝打、川越に押し出し四球。変わった森原が岸に2点打を打たれ、この回4失点で突き放された。 首位オリックスと今季最大タイの4・5ゲーム差、2位ロッテとは3ゲーム差となった。 以下、石井一久GM兼監督(47)の一問一答 -試合を振り返って バッターの方はしぶとく点をとりにいって、うまく岡島がランナーをかえすことができていたんですけど、もう1つピッチャーで我慢しきれなかった。なかなかゲームの主導権を握れなかったのかなと思います。 -先発田中将は8回4失点 3点とられた時の4回は少しこう甘くなっているかなという感じと、変化球も少し高くなっているかなという感じもあったんですけど、それ以降はしっかりと抑えられていた。特に6、7回は感じよくスイスイときていたので、8回というところも視野に入ったんですけど、なかなかあそこ(8回)でホームランというところがちょっと余計だったかなと思います。 -田中将は7回で109球。8回の続投は 気持ち的にもメカニック的にも8回もいけると判断して続投させました。それがホームラン打たれたから失敗だったのかと言われれば失敗だったと思います。ただ、あそこで抑えれば成功だったので、そこはあんまり気にしていない。終盤になっても球の精度は保ってピッチングしてくれたんじゃないかなと思います。 -岡島が2安打3打点 基本的に岡島はシーズン最初の方から出場しはじめて、ここまでしっかりと成績でも中堅の役割をすごくやってきてくれていたので、すごく信頼して試合に出場してもらっている。ちょっと調子が悪くなった時もありましたけど、これを機に上げていってほしいなと思います。 -9回に宋家豪が失点 ゴロで抜けていくヒットはしょうがないので責めようがないんですけど、点をとられたところは2ナッシングで追い込んでいて、ある程度ストライクの枠を広げられる中でストライクを投げていくというところはちょっと不注意だったかなと思います。カウントの役割をもうちょっと明確に持った投球ができていれば、また違った結果になったのかなと思います。 -浅村が8回の守備から途中交代 ちょっと調子が悪かったからですね。別に調子いい悪いでうちのチームでの役割が変わるわけじゃないので、彼が中心にいて、みんな周りも固めて、スクラム組んでしっかりと野球をやっていかないといけない。あの打席(遊ゴロに倒れた6回の第3打席)の後というのは心配だったので代えました。 -オコエが送りバントを2度成功 8回の一、二塁のところで三塁にしっかりといいところに転がして、自分も生きられるんじゃないかというコースに決められたことは評価できるところだと思うし、ああいうことの積み重ねだと思う。

◆楽天田中将大投手(32)の8年ぶりの120球超えの熱投も、実らなかった。8回125球、被安打7の無四球4失点で勝敗つかず。 「前回登板よりはよかった。でも点の取られ方がよくなかった」と反省が口をついた。1点リードの4回に4安打で3失点。5回以降は粘り、1点ビハインドを保った。しかし8回に、先頭の9番川越に110球目の初球スライダーを右翼席へ運ばれ、唇をかんだ。「フラストレーションのすごくたまる最後のイニングだった」と痛かった。 後半戦3戦白星なしも、状態は確実に上向いている。メジャー時代は14年の118球が最多。120球を超えたのは13年、巨人との日本シリーズ第6戦での160球以来。試合終盤には投球時に左足を上げた状態で止め、ためをつくるなど試行錯誤も重ねる。「立て直して投げられた手応えはある。全て自分で受け止めて、前にまた進んでいかないといけない」。チームは2連敗。首位オリックスとのゲーム差は、今季最大タイの4・5に広がった。 ▽楽天石井GM兼監督(田中将に)「あそこ(8回)でホームランというところがちょっと余計だった。終盤になっても球の精度は保って投球してくれた」 ▽楽天岡島(一時同点打を含む2本の適時打で3打点も田中将に白星をつけられず)「田中さんにはいつも頑張ってもらっている。打席に入る時は何とかしたいという気持ちで、僕だけではなく、みんな思ってやっています」 ▽楽天茂木(1回に2試合連続の適時打となる先制打)「松本くんはいいピッチャーで1打席の中で甘い球が1球あるかないか。3ボールから打っていいとベンチから指示がでましたし、甘い球に絞って1球で仕留めることができました」

◆西武呉念庭が勝ち越し打を放った。3試合ぶりのスタメン起用に、9回1死満塁で中前への勝ち越し適時打を放った。 それまで3打席凡退も、名誉挽回の1打。大先輩の記念日に白星をプレゼントする活躍に、お立ち台では「毎試合勝負だと思って、もう1度レギュラーとれるように臨みました。栗山さんが誕生日だったので、本当に勝利で祝いたかった」と話した。

◆楽天先発の田中将大投手(32)が今季最多125球の力投を見せたが、8回7安打4失点で勝敗はつかなかった。120球を超えたのは8年ぶり。 西武打線の粘りにも負けずに抑えた。1~3回までにフルカウントを7度つくられるも、1巡目はパーフェクトに抑えた。 だが、1点リードの4回。先頭源田にこの日初安打を許すと犠打で1死二塁とされる。森に初球を左越え適時二塁打とされ同点に追いつかれると、続く中村に勝ち越し適時打を打たれた。外崎に右前打でつながれ、1死一、三塁の場面で栗山に中犠飛を許した。 それでも、5回以降は粘り強く援護を待った。7回まで得点を与えず、1点のビハインドを維持した。7回を投げ終え109球も続投。だが8回、先頭川越に初球スライダーを右翼席へ運ばれた。痛恨のソロを浴び、思わず首をかしげ、唇をかんだ。 ヤンキース時代は14年の118球が最多。13年11月3日、巨人との日本シリーズ第6戦での160球以来となった。 以下、一問一答 -投球を振り返って 前回の登板よりは良かったと思います。途中制球が利かないところがありましたが、そこから立て直していけた。でも先制してもらってから3失点の取られ方が良くなかった。1点差で終盤の先頭打者で初球の投げミス。構えているところと全然逆行って、それがしかもホームラン。失点の仕方が最悪だったし、せっかくそこまで粘って、フラストレーションのすごくたまる最後のイニングだったなと思います。 -8回の続投は自らの判断 そうですね。『どう?』と聞かれて『大丈夫です、行きます』と答えました。それで打たれてしまっているんで何の格好もつかないですけど。 -終盤の投球での意識は 今日は移動ゲームでしたし、何とか自分が少しでもいい投球をして長いイニングを投げられればいいと思っていました。でも4点取られてしまっているので、ダメだなと思いますね。自分なりに意識している部分はありますけど、その辺の評価は自分で語ることじゃないと思いますし、こういうことをやってますというのは自分で言うものじゃないと思うんで、その辺は周りが評価することだと思うし、周りがいろいろ言ってくれることだと思います。 -8年ぶりの120球超え ゲーム中盤ぐらいで乱れましたけど、もう1回立て直して投げられたという手応えは自分の中でありました。打たれた結果は結果としてもちろん受け止めないといけない。反省をもちろんしないといけないですけど、だからと言って全てが全てダメだったっていう台無しになるっていうわけでもない。全て自分で受け止めて前にまた進んでいかないとなと思います。 -試行錯誤も重ねていた そういうのも含めて良かったところは間違いなくあったと思います。ただ、繰り返しですけど失点を繰り返してしまったし、チームの勝利につながらなかった。そういう投球はすごく残念だったなと思います。いいところはいいところでしっかりと見て、次につなげていきたいと思います。

◆西武の森が0―1の四回1死二塁で適時二塁打を放って後半戦2戦目から13試合連続安打とした。外角低めの149キロの直球を捉えて、左中間にはじき返し「チャンスだったのでランナーをかえしたかった。逆らわずにしっかり打つことができた」と自賛した。 チームは三回まで田中将に完璧に抑え込まれていた。この一打をきっかけに中村の左前適時打や栗山の中犠飛につなげ、打線に勢いをもたらした。 8月は17日のロッテ戦でプロ8年目で初の1試合5安打をマークするなど42打数20安打で打率4割7分6厘と高打率を残した。9月に入ってからも好調を維持し、首位打者争いで吉田正(オリックス)を追い上げている。

◆西武・栗山巧外野手(38)が「6番・左翼」でスタメン出場し、4―4で迎えた九回1死一塁の第4打席で通算1999安打となる右前打を放ち、プロ20年目での2000安打へ王手をかけた。その後、代走を送られて交代。4日の同カードで記録達成が期待される。 栗山は2002年に兵庫・育英高からドラフト4位で入団。初出場となった04年9月24日の近鉄戦(大阪ドーム)で、小池からプロ初安打となる右前打を放った。2000安打達成となれば、球団の生え抜きでは初の偉業となる。

◆西武は4―4の九回に呉念庭の適時打、川越の押し出し四球、岸の2点適時打で4点を勝ち越した。3番手の森脇に2勝目がついた。楽天は2―4の八回に岡島の2点適時打で追い付いたが、九回に抑えの宋家豪が制球難で崩れた。

◆楽天の田中将は今季最多の125球を投げ8回7安打4失点だった。1―0の四回に4長短打と犠飛で3失点して逆転され、2―3の八回は先頭打者の川越に初球の低めのスライダーを右翼席に運ばれた。チームは八回に追い付きながらも競り負け「4点取られてしまっているので駄目だな」と悔しがった。 7月13日以来の勝利はならなかったが、後半戦は3試合連続で7回以上を投げている。「前回の登板よりは良かった。途中制球が利かないところがあったけど、そこから立て直していけた」と収穫も口にした。

◆西武の呉念庭が勝ち越し打を放った。4―4の九回1死満塁で宋家豪の外角速球を中前へ運び「結果が出て良かった。栗山さんが誕生日だったので勝利で祝いたかった」と喜んだ。 4―2の八回に救援した森脇が追い付かれた直後だっただけに大きい。辻監督は「本当によく打ってくれた。勝って良かった」と安堵した。

◆楽天・田中将大投手(32)が先発し、8回7安打5三振4失点で、5勝目はならなかった。三回までパーフェクト。四回は4長短打などで3失点し、八回にソロを被弾した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --田中将の投球について 「3点を取られた四回は、少し制球が甘くなり、変化球も少し高くなった感じでした。それ以降はしっかりと抑えられていたので、特に六、七回は感じよくすいすい投げていた。八回も好投しそうに見えたけど、ホームランが少し余計だったかなと思います」 --田中将の八回続投について 「気持ち、メカニック的にも行けると判断して続投させました。それが、ホームランを打たれたから失敗かといわれれば失敗だったと思います。ただし、あそこで抑えれば成功だったので。終盤になっても球の精度を保ってピッチングしてくれたと思います」 --試合を振り返って 「バッターはしぶとく点を取りに行って、うまく岡島がランナーを返すことができたが、もうひとつピッチャーで我慢しきれず、その辺でなかなかゲームの主導権を握れなかったと思います」 --岡島が八回に同点となる中前2点打を含め、4打数2安打3打点 「基本的に岡島は、ここまでしっかりと成績を残し、ベテランというか、中堅の役割をすごく果たしてきた。少し調子が悪かった時期もありましたが、すごく信頼しているので、これを機に上げていってほしいです」 --九回に宋家豪が失点 「ゴロで抜けていくヒットはしようがないので、責めようがないです。失点の場面は、2ストライクに追い込んで、ある程度ストライクゾーンの枠を広げられる中で、(甘い)ストライクを投げたのは少し不注意だったかなと思います」 --浅村が途中交代 「少し調子が悪かったからです。最近、調子がよくないが、実績があるだけに乗り越えてほしいです。別に調子がいい、悪いで、うちのチームでの役割が変わるわけではない。彼が中心にいて、皆で周りを固めて、スクラムを組んでしっかりと野球をやっていかないといけない」

◆一、二塁間をしぶとくゴロで抜いた。西武・栗山巧外野手(38)が九回1死一塁から、通算1999安打となる右前打を放ち、プロ野球史上54人目の通算2000安打に王手をかけた。 「嫌な流れを感じないように、突破口を開くという前向きな気持ちで打席に立ちました」 八回に2点リードを追いつかれた。4-4の九回には外崎が犠打失敗(一飛)。嫌なムードが漂うなかで迎えた第4打席で宋家豪に対し、強気の初球打ち。当たりは良くなかったが「何でもいいから、ヒットでつなぎさえすれば、と教育されてきた」と流れを変えるチャンスメークで、この回の4得点を呼び込んだ。四回にも田中将から犠飛を放つなど、存在感は絶大だ。 大台まで残り2本で迎えた9月3日は38歳の誕生日。日付が変わった瞬間、後半戦開幕直前にトレードで日本ハムに移籍した木村や楽天・炭谷からから祝福のメッセージが届いた。 「一緒に野球をやった仲間。そういう先輩後輩はこれからも変わらないですし、そういうLINEをもらってうれしかったです」。注目されるタイミングで迎えた記念日に、例年以上に祝福の連絡が届いた。 惜しくも史上初の「バースデー2000安打達成」は逃したが、大記録に肉薄した。「あまり意識はしていないけど、シンプルにあと1本で2000本ということだと思っています」。いつだって平常心。打撃職人は静かに〝その瞬間〟を迎える。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
503914 0.562
(↑0.005)
-
(-)
40414
(+2)
374
(+1)
94
(+1)
33
(-)
0.253
(↓0.001)
3.410
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
473914 0.547
(↑0.006)
1.5
(-)
43457
(+7)
421
(+5)
97
(+1)
85
(+2)
0.253
(-)
3.970
(↓0.01)
3
(-)
楽天
464413 0.511
(↓0.006)
4.5
(↓1)
40388
(+4)
389
(+8)
81
(-)
34
(-)
0.244
(-)
3.620
(↓0.05)
4
(-)
ソフトバンク
434417 0.494
(↓0.006)
6
(↓1)
39398
(+1)
344
(+2)
87
(-)
63
(-)
0.247
(↓0.001)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
西武
394717 0.453
(↑0.006)
9.5
(-)
40403
(+8)
434
(+4)
86
(+1)
71
(-)
0.247
(↑0.001
4.000
(-)
6
(-)
日本ハム
354814 0.422
(↓0.005)
12
(↓1)
46313
(+5)
379
(+7)
54
(-)
52
(-)
0.233
(↑0.001)
3.550
(↓0.01)