ソフトバンク(☆5対2★)楽天 =リーグ戦17回戦(2021.09.02)・福岡PayPayドーム=
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楽天
0000020002730
ソフトバンク
20003000X5602
勝利投手:千賀 滉大(4勝1敗0S)
(セーブ:甲斐野 央(0勝0敗1S))
敗戦投手:則本 昂大(8勝5敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】牧原 大成(1号・1回裏ソロ),柳田 悠岐(24号・5回裏3ラン)

  DAZN
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◆ソフトバンクが連敗を4で止めた。ソフトバンクは初回、牧原大の先頭打者本塁打などで2点を先制する。そのまま迎えた5回裏には、柳田の3ランが飛び出しリードを広げた。投げては、先発・千賀が7回2失点の好投で今季4勝目。敗れた楽天は、先発・則本昂が試合をつくれなかった。

◆ソフトバンクは2日、緊急事態宣言下の福岡で、本拠地楽天戦を条件付きで4試合ぶりに有観客で開催した。当初は無観客を継続する予定だったが、日本のプロスポーツ興行では初の試みとして、「新型コロナウイルスのワクチン2回接種完了」「観戦日1週間以内のPCR検査結果が陰性」のいずれかの条件を満たす人に限定してチケットを販売。上限は5000人で、3日からのオリックス戦3連戦でも適用する。 事前の予約購入で届く引換券と、条件を満たす証明書を提示すれば入場できる。当日券も証明書があれば購入可能。入場者のマスク着用を義務化し、検温、アルコール類の販売停止などの感染防止対策を行った。福岡市から訪れた40代女性は「ワクチンを2度受けている人と陰性の人だけだから安心。(ワクチン未接種のため)この日のために先週PCR検査を受けました」と賛同。工藤監督は「ファンのみなさんがいてくれることが何よりの力になる。できるだけ来ていただきたい」と呼びかけた。

◆鬼門にまたも阻まれた。楽天先発の則本昂大投手(30)が5回5安打5失点(自責4)と崩れ、ペイペイドームで自身8連敗となる今季5敗目を喫した。 1回、先頭牧原大に初球直球を右翼席へ運ばれ先制被弾。なおも1死一、二塁でデスパイネを遊ゴロに打ち取るも、小深田の悪送球の間に、この回2点目を失った。 2回以降は立ち直り、4回まで無失点に抑えた。だが5回無死一、二塁の場面で、柳田に初球のフォークを捉えられ、痛すぎる3ランを浴びた。「違う入り方があったかなと思います。状態は悪くはなかったです。ホームランが余計でした」と顔をしかめた。 同球場では16年7月8日の勝利を最後に、11戦白星なしとなった。 ▽楽天石井GM兼監督(5敗目の則本昂に)「うちの主力投手として、しっかりとプライドを持って今日のマウンドに上がってくれたか、と。持っているなら結果はしょうがない。ただ、同じ失敗を繰り返さずに、次の登板に期待したい」

◆ソフトバンクは1回、牧原大の先頭打者本塁打で先制。その後相手の失策も絡んで1点を追加した。楽天は3回まで1安打無得点。 ソフトバンクは5回に柳田の24号3ランで追加点を奪った。楽天は6回に茂木の左中間適時二塁打で2点を返した。 ソフトバンクが継投で逃げ切り連敗を4で止めた。先発千賀が7回2失点で4勝目。楽天は相手を上回る7安打も決定打を欠いた。則本昂5敗。ソフトバンク甲斐野が今季初セーブ。

◆楽天が主導権を握れずに敗れた。 先発則本昂が1球で先制を許した。先頭牧原大に初球直球を右翼席へソロを運ばれた。2四球でなおも1死一、二塁の場面でデスパイネを遊ゴロに打ち取ったが、小深田が二塁へ悪送球。この回2点を先制された。則本昂は2回以降立ち直りを見せたが、5回に連打から無死一、二塁とされ、柳田に右翼テラス席へ3ランを浴び、突き放された。 打線は千賀から6回に茂木の適時二塁打で2点を返すも、5安打2得点。終盤は相手救援陣に封じられ、5カードぶりの勝ち越しを逃した。 以下、石井一久GM兼監督(47)の一問一答 -相手先発が千賀。ロースコアが想定される中で1回に2失点 いつも想定とは違うことが起きるので、あんまりどうのこうの、というのはなかったですね。 -先発則本昂が2発を浴び5失点 うちの主力投手として、しっかりとプライドを持って今日のマウンドに上がってくれたか、というところですね。それができているのであれば、結果はしょうがない。結果は振り返っても変えることはできないので、そこはしっかりと次の登板に向けてやっていけばいいですけど。やっぱり僕もピッチャー出身なので、マウンドに上がる時は相手のチームを上回るというプライドを持ってマウンドに上がっている。やっぱりそういう気持ちで今日上がってくれたのかな、とは思います。上がってくれていないとかではなくて、上がってくれていれば、しょうがないかなと思います。そういう気持ちを持ったからと言って、必ず結果が思い通りになるわけじゃないので。ただ、同じ失敗をあんまり繰り返さずに、次の登板に関しては期待したいなと思います。 -柳田に3ランを浴びた場面、早打ちの中で1、2打席目と同じ変化球で入った 僕の中ではもう少し厳しく。その前が厳しく打ち取れたので。警戒していくところだと思いますが、結果的には3ランというのが、かなり大きくチームにドンと響いた。あれが何とか防げたらなと思いますけど、それも相手があることなので、しょうがない。 -今季2度目の3失策。守備のミスが失点に直結した その辺を少なくできればチームにとっては勝つ確率が上がっていくので、そういうミスは防いでいきたいですけど、人がやることなのでミスは起きる。ミスが起きた後に何とか挽回するのか、カバーするのかといろんなことがある。ミスは起きる前提でのスポーツだと思うので、そのミスを少なくしていければいいと思います。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が24号3ランでパ・リーグ本塁打王争いの単独トップに躍り出た。2点リードの5回1死一、二塁で、右中間のホームランテラスに14試合ぶりのアーチ。「打ったのはフォークかチェンジアップ。落ちる球にうまく反応することができました。追加点となる1本になってよかったです」。完全なソフトバンクペースにした一撃で、連敗ストップに貢献した。

◆ソフトバンク牧原大成内野手が19年以来2年ぶりの先頭打者本塁打を放った。 1回に則本昂の初球151キロ直球を右中間席へ。「いい投手なので追い込まれる前に、積極的にいこうと打席に入りました」。今季1号で先制パンチを浴びせ、5回にも安打出塁して柳田の中押し3ランを呼び込んだ。 8月24日に1軍昇格して8試合連続安打中。千賀とともにお立ち台に上がり「連敗が続いている中で、自分のホームランが勝ちにつながった。すごくうれしいです」と会心だった。

◆ソフトバンク甲斐野央投手(24)がルーキーイヤーの19年以来、2年ぶりのセーブで試合を締めた。 3点リードの9回に登板。先頭のオコエに四球を与えたが、後続3人を危なげなく打ち取った。抹消中の森、モイネロ、岩崎らの代役守護神を全う。「自分ひとりの力は微々たるものですが、チームの勝利、チームの優勝に向かってこれからも頑張っていきたいし、もっとチームの力になりたい」と貪欲だった。

◆5年連続日本一は諦めない。ソフトバンク千賀滉大投手(28)が、エースの底力を見せた。 7回2失点の投球でチームの連敗を4でストップ。千賀が前回登板した8月25日西武戦以来の白星をチームにもたらした。東京五輪を経て、後半戦は無傷の3連勝で4勝目。「前半戦で仕事できなかった分、後半は投げる試合は全部勝つつもりで投げている」と力強く話した。 本拠地では今季初、昨年11月のCSファイナルステージ、ロッテ戦以来の登板だった。「懐かしいな、と思いながら投げました」。初回に2点の援護をもらい、スイスイと投げた。4回は先頭島内に安打されたが、続く4番浅村を1球で併殺打に仕留めた。6回に茂木の適時二塁打で2点を失い、自身の連続無失点は18イニングで止まったが、連敗中のチームを鼓舞する94球だった。 新たな魔球も手中に収めつつある。昨季から試している、140キロ台後半で左打者の外角に沈むシンカー系の球で、4回には茂木から空振り三振を奪った。「あれがあるというのが広まって、打者が嫌な球種が増えていくのが大事。あの球を使えることによって幅が広がる」。剛速球、おばけフォークだけじゃない。鷹のエースは常に進化を続けている。 チームは勝率5割に復帰。3日からはホームに首位オリックスを迎えて3連戦だ。工藤監督は「何よりも初戦が大事だと思いますので。全力を尽くして勝てるようにしたいと思います」。先週の対戦では2敗1分けと完敗した。リベンジで逆転Vへの希望をともす。【山本大地】

◆ソフトバンクが連敗を4で止め、勝率5割に復帰。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -千賀が好投 工藤監督 丁寧に投げようとしていたところはすごく見えましたし、自分なりに修正するところもできたかなと思いますし、三振を取るというよりは打たせて取るというところが見えたと思います。 -牧原大が先頭打者本塁打 工藤監督 最初から合わせるのは難しいと思うんですけど、初球を合わせて見事な本塁打だったと思います。 -柳田は5回に3ラン 工藤監督 あそこで点を取らなかったらちょっとどうかなというところだったのでね。あそこで3点入ったところが、次2点取られてもそんなに慌てることがなかったので。大きかったと思います。 -甲斐野がセーブ 工藤監督 四球を出しましたけど、出したことで逆に締まった感じだと思います。なかなかああいうポジションは非常に、他の回にはないプレッシャーがかかりますので。なんとか0点に抑えてくれて良かったと思います。 -3日からオリックス戦 工藤監督 何よりも初戦が大事だと思いますので。全力を尽くして勝てるようにしたいと思います。 -牧原大は初球を 工藤監督 そういうところができるだけで相手も考えるし、捕手も考える。そうやっていくと球数も使うようになって。それを1発で仕留めると。初球を打って凡打では意味がない。ああやって本塁打という最高の形で出たのは、則本くんを今日6回で下ろすという結果になったんじゃないですかね。 -柳田も初球を打った 工藤監督 あれは非常に、走者が2人にいてというところなので。真っすぐじゃないだろうというところで振りにいった結果が本塁打につながったので。いい読みだったと思います。 -牧原大は1番でけん引 工藤監督 ここのところは1本じゃなくて2本打ったり、彼は初回からしっかりランナーを出す、ヒットで出るというところで、立ち上がりのあまりうまくない投手では得点につながる確率が上がる。1番としていい働きをしてくれていますし、ずっと打ってますからね。ずっとフルで出ているので、少し考えないといけないところはある。トレーナーとの相談かなと思いますけど。 -千賀は気持ちが入っていた 工藤監督 あると思いますよ。この前の試合もそうでしたけどね、なんとか長いイニングを投げて、そういう気持ちが常にあるというのは大事なことだと思うので。次の登板のこともあったので、100球行くか行かないかというところで考えてましたけど。次ちょっと短くはなりますけど、またこういう投球が見られたらと思います。 -リチャードが1軍初出場 工藤監督 いいんですよ。打てなくても自分のスイングができるというところ。ヒットが出なくても可能性が見えてくることなので、あまり結果にはこだわらない。出たときには自分のスイングをしっかりすることが大事かなと思います。 -大きな1勝 工藤監督 1試合1試合が大事になってくるので、その試合が持つ意味というのはあると思います。勝ったときは勢いにつなげて、負けたときは切り替えて、そういうところが必要になるのかなと思うんですけど。いろんな経験をしているチームだけに、そういう中でみんな力の出し方もわかっているところはあると思うので。そこは選手を信じて、やっていかないといけないし、点が取れないところはこっちが動けるように。準備をしっかりした上で試合に入っていけたらと思います。 -継投の狙いは 工藤監督 固定をしていないというだけです。なので、また明日も変わります、たぶん。あまりずっとプレッシャーのかかることがないように、みんながいい状態で後ろの本来の3人が戻ってきてくれれば、よりね、ここっていうところで使えますし。みんながそろっていく中でしっかり作っていかないといけないものがあるので。今は状態が悪くならないように、なるべく状態のいい選手を後ろの持っていくと思います。 -制限ありで観客が入った 工藤監督 本当に違います。1600人でも500人でも入ってもらうだけで、ファンのみなさんがいる中で野球をやるというのはね。2年前は当たり前だったんですけど、いなくなってからは、いてくれることのうれしさというかね。できるだけね、ファンのみなさんに少しでも球場に足を運んでいただいて、ホークスの野球を見てもらうというのが選手にとっても気が引き締まり、よしここで1本という気持ちになってくれる。また明日からもぜひ、足を運んでいただきたいなと思います。

◆ソフトバンク・リチャードがプロ初の1軍昇格を果たし「7番一塁」で出場した。 沖縄尚学から18年育成ドラフト3位で入団し、昨季開幕前に支配下契約を勝ち取った右の大砲候補。3打数無安打2三振に終わったが持ち味の豪快なスイングを見せ、工藤監督は「打てなくても自分のスイングをすることで可能性が見えてくる」と評価した。右肩甲骨の骨折から復帰した上林も6月以来の1軍昇格。6番中堅で先発出場し、3打数無安打だった。

◆ソフトバンク・工藤公康監督(58)が試合前に代表取材に応じた。リハビリ調整から復帰を目指している森唯斗投手(29)について言及した。 「(報告は)聞いています。次は由宇にいって投げるみたいです。試合で投げた方がいいだろうと」 森は「左肘関節化膿性滑液包炎」で4月30日に登録抹消となった。今季は13試合に登板して1勝0敗8セーブ、防御率1・38と安定感を示していた中で悔しい離脱となった。 指揮官は3日のウエスタン・広島戦(由宇)に森が帯同すると明言した形だ。その上で「投げたら考えます。また報告をもらって。その次の回復具合も含めて確認して。そこからの判断になる」と示唆した。岩崎、モイネロが離脱しているブルペン陣。守護神の復活の足音が、少しずつ聞こえてきた。

◆ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --リチャード、上林(2日に選手登録)はやってきたことを出してくれたら 「リッチー(リチャード)に関してはエキシビションはありましたけど、実質1軍初めてですから。それしかないですね」 --緊張している場合ではない 「緊張していますよ、当たり前に。緊張している中で、どうコントロールできるか。緊張しないやつは責任感がないやつなので、将来的には役に立たない。緊張感がないところに成長はないので」 --牧原大がいい働き 「病み上がりなので、ちょっとようすを見ながらと思っていたんですけど、チーム状況的にもそういうわけにはいかなくて。今一番状態がいいし、ショートを守ってもセンターを守ってもレベルが高い守備をするので。今外せない存在ですね」 --上林も故障を乗り越えてきた 「ファームでやってきた取り組みで、ゲームの打ち方はそこまで変わっていないですけど、練習は明らかに意識を変えてやっている。見守ろうということで、手はつけずに見守りながら。ゲームでまた問題点が出てくれば方向が変わることもあるかもしれないですけど。今はやってきたことを信じるしかないので」 --きのうは甲斐に打撃投手をつとめていたがどこを見直していた 「ピックアップ練習で俺が投げるから出てこいと。ちょっとよくなってきているので。力はあるので、あんなにポイントを前にしなくても詰まり気味でも持っていける打者なので。僕も同じ右打者で、右打者が前で打っていい打者ってほとんどいないので。押し込めるように、こういうイメージでインサイドを打つんだよという話をずっとしてきて、今だいぶできているので」

◆ソフトバンクが連敗を4で止めて勝率5割に復帰した。一回に牧原大の先頭打者本塁打などで2点を先行、五回に柳田の24号3ランで加点した。千賀が7回2失点で4勝目、甲斐野が2季ぶりのセーブ。楽天は則本昂が5敗目を喫した。

◆ソフトバンクは投打がかみ合い、連敗をストップさせた。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --千賀が7回2失点 「丁寧に投げようとしていたように見えた。すごく自分なりに修正することもできたと思いますし、ここというところでは力でも押していた。三振を取るというよりは、打たせて取るというのがうまくできた」 --牧原大が先頭打者弾 「最初から合わせるのは難しいと思うんですけど。そこを見事に合わせてね。素晴らしいホームランだったと思います」 --柳田の3ランも効果的だった 「あそこで点を取らなかったら、ちょっとどうかなというところだった。あそこで3点入ったことが、次に2点取られましたけど慌てることなく。非常に殊勲打といってもいいホームランだったと思います」 勝利してポーズを取るソフトバンク・千賀(右)と牧原大成=ペイペイドーム(撮影・村本聡) --八回は渡辺雄、板東での継投 「画面を見ている方が一番わかったと思います。(渡辺雄は)ほぼ構えたところにいかなかったように見えたんですけど。状態がいいときも悪いときもあるんですけど。ただ対戦もデータも少ないと思うので。きょうはよかったと思う。次の板東君が三振2つで抑えてくれた。非常にナイスピッチングでした」 --九回は甲斐野 「四球は出しましたけど、逆に出したことで締まったかなと思いますし。なかなかああいうポジションって、非常に他の回にはないプレッシャーが本人にはかかりますので。プレッシャーもかかったでしょうけど。ゼロで抑えてよかったと思います」 --3日からオリックスとの3連戦 「何よりも初戦が大事。初戦に全力を尽くして勝てるように、ぶつかっていきたいと思います」

◆楽天の則本昂は5回5失点で5敗目を喫した。一回先頭の牧原大に初球をソロとされるなど2点を失い、五回も柳田に初球を3ランとされた。柳田には低めのボール気味のフォークボールを巧みにすくい上げられ「違う入り方があったかなと思う。本塁打が余計だった」と厳しい表情だった。 ペイペイドームでは今季4試合に登板し、いずれも4失点以上して0勝3敗と苦戦している。石井監督は「結果は振り返っても変えることはできない。しっかりと次の登板に向けてやってくれればいい」と話した。

◆ソフトバンクの甲斐野が九回を無失点で締め、2季ぶりとなるセーブを挙げた。先頭に四球を出したが慌てない。150キロを超す速球で押してから最後は変化球で打ち取り、3人続けて内野ゴロに仕留めた。 ルーキーだった2019年は、一時は守護神の森の代役も務めて8セーブを挙げており、強心臓ぶりは証明済みだ。森、モイネロ、岩崎が離脱中で、また九回のマウンドを託される機会がありそう。「自分一人の力は微々たるものだが、チームの勝利、優勝に向け、もっと力になりたい」と意気込んだ。

◆ソフトバンクの千賀が、後半戦自身3連勝となる4勝目を挙げた。六回2死から茂木に2点二塁打を浴びて後半戦初失点を喫したが、続くオコエはフォークボールで空振り三振に仕留めて崩れなかった。「前半戦で仕事ができなかった分、投げる試合は全部勝つつもり」とエースの自負をにじませた。 1軍ではほとんど投じていなかった外へ沈む、左打者の外へ沈むシンカー系のボールも試し、四回には茂木から空振り三振を奪った。「あの球を使えることで幅が広がる」と手応えを口にした。

◆ソフトバンクの牧原大が2019年以来、自身2度目となる初回先頭打者本塁打を放った。好投手の楽天・則本昂の初球、低めの速球を鋭く振り抜く。ライナー性の打球は一直線に右翼席へ飛び込む今季1号に。連敗中だったチームを勇気づける一打となり「いい投手なので追い込まれる前に積極的にいった」と胸を張った。 五回は1死走者なしから左前打を放ち、柳田の3ランを呼び込んだ。前半戦は左太もものけがに悩まされたが、8月24日に復帰してからは8試合続けて先発出場し、全ての試合で安打をマーク。遊撃や中堅など、内外野を問わず安定した守備力も発揮している。 リハビリ期間中にマイナス思考になりがちな姿勢を改めたといい「結果を求めすぎずに、純粋に野球を楽しもうという気持ちの余裕が結果につながっている」と笑顔だった。

◆ソフトバンクのリチャードが初の1軍昇格を果たし「7番・一塁」で先発出場した。沖縄尚学高から2018年に育成ドラフト3位で入団し、昨季開幕前に支配下契約を勝ち取った右の大砲候補。3打数無安打2三振に終わったが持ち味の豪快なスイングを見せ、工藤監督は「打てなくても自分のスイングをすることで可能性が見えてくる」と評価した。 右肩甲骨の骨折から復帰した上林も6月以来の1軍に昇格して先発出場し、3打数無安打だった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
493914 0.557
(-)
-
(-)
41412
(+6)
373
(+6)
93
(+1)
33
(+1)
0.254
(-)
3.440
(↓0.03)
2
(-)
ロッテ
463914 0.541
(-)
1.5
(-)
44450
(-)
416
(-)
96
(-)
83
(-)
0.253
(-)
3.960
(-)
3
(-)
楽天
464313 0.517
(↓0.006)
3.5
(↓0.5)
41384
(+2)
381
(+5)
81
(-)
34
(-)
0.244
(-)
3.570
(↓0.01)
4
(-)
ソフトバンク
434317 0.500
(↑0.006)
5
(↑0.5)
40397
(+5)
342
(+2)
87
(+2)
63
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.200
(↑0.01)
5
(-)
西武
384717 0.447
(-)
9.5
(-)
41395
(-)
430
(-)
85
(-)
71
(-)
0.246
(-)
4.000
(-)
6
(-)
日本ハム
354714 0.427
(-)
11
(-)
47308
(+6)
372
(+6)
54
(+2)
52
(+2)
0.232
(-)
3.540
(↓0.02)