1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3 | 1 | 2 | 11 | 13 | 1 | 3 |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 2 |
勝利投手:九里 亜蓮(9勝6敗0S) 敗戦投手:坂本 裕哉(4勝4敗0S) 本塁打 |
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◆広島は2回表、長野の適時打で2点を先制する。その後は、4回に菊池涼のソロ、6回には林の適時打が飛び出すなど着実に得点を重ね、終わってみれば13安打で11得点を挙げた。投げては、先発・九里が6回3失点の好投で今季9勝目。敗れたDeNAは、投手陣が崩壊した。
◆DeNAネフタリ・ソト内野手(32)が、来日4年連続となる20号2ランを放った。 4点を追う6回無死一塁、広島先発九里の初球、内角136キロを捉え、左翼席中段に運んだ。4点差に広げられた中盤で流れを引き戻す1発に「スゴーイ! シュートをインサイドアウトで捉えることができました」と喜んだ。
◆広島は2回2死満塁から1番長野の適時二塁打で2点を先制。先発九里が力強い直球を軸に3回まで1安打無失点に抑えた。 広島は4回に菊池涼のソロ、6回に林の適時二塁打で2点を追加。DeNAは5回に山本のソロ、6回にソトが2ランを放った。 広島は7回に3点、8、9回も追加点を奪い、連敗を2で止めた。九里が9勝目。DeNAの連勝は2でストップ。坂本が4敗目。
◆DeNAは大量失点で連勝が2でストップし、再び5位タイに後退した。先発坂本が6回途中4失点。ソトの2ランで2点差に迫った7回には、ここまで15試合連続無失点中だった砂田が3失点で流れを失った。三浦監督は「砂田は3連投になり大変なところですけど、なんとか止めたかったところで止められなかった」と振り返った。明日から敵地で4位中日と3連戦。「反省すべきはして、引きずらないように頑張りたい」と切り替えた。 ▽DeNA山本(5回に1号ソロ)「打ったのはシュートだと思います。イニングの先頭だったので、とにかく出塁することを意識していた結果いい形で得点することができました」 ▽DeNA坂本(6回途中4失点で5敗目)「先制点を与えてしまい悔しいです。2回のピンチで投手(九里)に安打を許してしまった場面は食い止めなくてはいけなかったです」
◆健在打!! 広島長野久義外野手(36)が10試合ぶりの先発で決勝打を放った。体調不良で欠場した野間に代わり、昨年11月11日中日戦以来、今季始めて1番で出場した。両軍無得点の2回に満塁から2点二塁打を放ち、13安打11得点の打線をけん引した。若手が多く出場機会を得る今季、出番を減らすチーム最年長がチームを連敗ストップに導いた。連敗中の重い空気を振り払った。0-0の2回2死満塁。DeNA坂本の直球を力強くたたくと、打球は勢いよく二遊間を抜けた。2人の走者をホームに迎え入れる、2点先制適時二塁打で試合の主導権をたぐり寄せた。「亜蓮(九里)が今季初ヒットでつないでくれたので、つなげてよかったです」。直前に懸命に食らいついて今季初安打でチャンスメークした先発右腕の必死な姿に、奮い立った。 10試合ぶりの先発出場だった。前日まで1番に定着していた野間の体調不良により、今季初めて1番を任された。代役として見事に打線のけん引役を担った。経験ある菊池涼や西川が打てば、当たりが止まっていた若手の林や小園にも安打が出た。攻撃陣が束となり、13安打で11得点を奪った。 今季先発出場は21試合にとどまる。出場機会が限られた中でも、チームメートへの気配り、目配りを忘れない。試合中や試合後の談話には必ずチームメートへの思いを乗せる。グラウンドやベンチだけでなく、陰ながら若手をサポートすることもある。8月10日エキシビションマッチのソフトバンク戦で、林の登場曲を母校智弁和歌山のチャンステーマ「ジョックロック」に変えたのは、長野だった。打撃の調子を落としていた後輩へいたずらのような優しい気づかい。仕掛けられた林は笑顔で「高校時代を思い出しました」と複数安打で復調のきっかけとした。 大量得点で試合の主導権を最後まで渡さず、連敗を止めた。佐々岡監督は「長野はよく期待に応えてくれた。2連敗していた中で、あの2点打は大きかったですね」と突破口を開く一打を放った長野の働きをたたえた。若手などに出場機会を譲る今季だが、先発出場に限れば3戦連続安打、2戦連続複数安打。巡ってきた出番で、健在を示すとともに、意地を見せた。【前原淳】
◆広島菊池涼介内野手が2安打3打点をマークした。2点リードの4回1死で左翼席へ11号ソロを放つと、再び2点差となった7回2死満塁では中堅へ2点打。3四球を選び、全打席出塁となった。 大量得点につながる打撃にも「(点を)取れるところでとれて良かった」と冷静に振り返った。下位打線での起用が続く中、3戦連続打点と勝負強さを発揮している。
◆広島の長野が今季初めて1番で起用されると0―0の二回に2点二塁打を放った。投手の九里の右前打で2死満塁となって迎えた打席。左腕の坂本の外角寄り低めへの直球を巧みなバットコントロールで左中間へ運び、8月19日の中日戦以来の打点を挙げた。 先発出場自体が同20日のヤクルト戦以来、10試合ぶりだった。首脳陣の起用に応え「九里が今季初安打でつないでくれたので自分もつなげて良かった」とほっとした様子だった。 五回に先頭打者で外角の変化球に逆らわず右前打して前回先発出場した時以来の複数安打もマークした。プロ12年目の36歳。代打での出場が多い中、久しぶりの先発で存在感を示した。
◆DeNAの山本が3年ぶりに本塁打を放った。0―3の五回に先頭打者として打席に立つと、腕を畳んで九里の内角シュートを捉えて左翼席に運び「とにかく出塁することを意識していた結果、いい形で得点することができた」と喜んだ。 京都翔英高から独立リーグ、ルートインBCリーグ滋賀を経て入団した4年目の捕手。チームでも肩の強さは群を抜いており、三回の守備では投手のワンバウンドした投球を捕り、一塁走者の鈴木誠の二盗を阻止する場面もあった。後半戦に入って先発マスクをかぶる試合も増えており、課題の打撃で正捕手獲得へアピールした。
◆DeNAのネフタリ・ソト内野手(32)が1―5の六回に左翼席へ2ラン。来日から4年連続となる20号をマークした。 「『(日本語で)スゴーイ!』シュートをインサイドアウトで捉えることができました」 広島の先発、九里に対して初球、内角へ食い込んでくるシュートを見事に振り抜いた。打球は高々と舞い上がり、左翼ポール際のスタンド中段へと着弾。降りしきる雨の中で、鮮やかな一発を披露した。 来日1年目に41本塁打、2年目も43本塁打を放ち連続本塁打王のタイトルを獲得。3年目の昨季も試合数が少ない中で25本塁打を放ち、オフに3年契約を結んで迎えた今季も102試合目で20号に到達した。
◆広島が13安打11得点で大勝し、DeNAと5位で並んだ。二回に長野の2点二塁打で先制。その後も四回に菊池涼のソロ、六回に林の2点二塁打などで着実にリードを広げた。九里が6回3失点で9勝目。DeNAは投手陣が崩れた。
◆DeNAの八回裏の攻撃中から、数十羽の鳥の群れが横浜スタジアムに〝襲来〟する珍事が起こった。 8回、試合中に飛ぶ鳥の大群=横浜スタジアム(撮影・斎藤浩一) 謎の鳥の群れは、広島内野陣付近の上空で低空飛行を続けた。2死一塁から代打・蝦名が打席に立った場面では、鳥の影響でタイムがかかり、一時試合が中断されるなど異例の事態となった。ヒッチコック監督のパニック映画「鳥」を彷彿させるシーンだった。
◆DeNAは11失点を喫し3連勝を逃した。1―3の六回1死一塁で登板した2番手の伊勢が四球を与え、2点二塁打を浴びた。七回に登板した砂田は2死満塁のピンチを招き、菊池涼に2点適時打を許して16試合ぶりに失点。ともに得点した直後の失点で、チームの勢いをそいだ。 三浦監督は「伊勢も砂田も流れを変えてほしかった。粘りきれなかった」とため息。広島に5位で並ばれ「反省して気持ちを切り替え、引きずらないようにしないといけない」と語った。
◆DeNAのネフタリ・ソト内野手(32)が六回に左翼ポール際へ2ランを放った。来日から4年連続となる20号到達に「スゴーイ!」と日本語で喜びを表現。広島先発、九里のシュートを捉えた一打に「インサイドアウトで捉えることができた」とうなずいた。 しかし、追い上げムードを打ち消すように投手陣が総崩れで、13安打8四球で11失点。1日に4位浮上したが、一夜で5位タイへと転落し、三浦監督は「流れを変えてほしかったが、うまくいかなかった」と肩を落とした。 八回の攻撃中にはハマスタに数十羽の鳥が襲来。群れになって低空飛行し、試合が一時中断する珍事も起こったが、流れは変わらず。3日からは0・5ゲーム差の4位・中日との3連戦(バンテリンドーム)。指揮官は「ひきずらないようにチーム全体でやっていきたい」と気持ちを切り替えた。(浜浦日向)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
52 | 37 | 13 | 0.584 (-) | - (-) |
41 | 415 (+2) | 373 (+2) | 131 (+1) | 53 (+1) |
0.248 (-) | 3.440 (↑0.03) |
2 (-) |
阪神 |
56 | 42 | 3 | 0.571 (-) | 0.5 (-) |
42 | 413 (-) | 379 (-) | 99 (-) | 89 (-) |
0.252 (-) | 3.430 (-) |
3 (-) |
ヤクルト |
47 | 37 | 12 | 0.560 (-) | 2.5 (-) |
47 | 419 (+2) | 376 (+2) | 98 (-) | 56 (-) |
0.254 (↓0.001) | 3.670 (↑0.01) |
4 (-) |
中日 |
38 | 50 | 14 | 0.432 (-) | 13.5 (-) |
41 | 292 (-) | 333 (-) | 53 (-) | 53 (-) |
0.237 (-) | 3.150 (-) |
5 (1↓) |
DeNA |
38 | 51 | 13 | 0.427 (↓0.005) | 14 (↓0.5) |
41 | 411 (+3) | 474 (+11) | 105 (+2) | 23 (-) |
0.260 (-) | 4.440 (↓0.07) |
5 (1↑) |
広島 |
38 | 51 | 10 | 0.427 (↑0.007) | 14 (↑0.5) |
44 | 373 (+11) | 420 (+3) | 77 (+3) | 47 (-) |
0.259 (↑0.001) | 3.930 (↑0.01) |
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