ソフトバンク(★3対6☆)楽天 =リーグ戦16回戦(2021.08.31)・ひなたサンマリンスタジアム宮崎=
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楽天
10023000061003
ソフトバンク
0030000003710
勝利投手:西口 直人(2勝1敗0S)
(セーブ:宋 家豪(1勝2敗2S))
敗戦投手:東浜 巨(3勝3敗0S)

本塁打
【楽天】鈴木 大地(7号・1回表ソロ),カスティーヨ(1号・4回表2ラン),島内 宏明(16号・5回表3ラン)

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◆楽天は2点を追う4回表、カスティーヨの来日初本塁打となる2ランで同点とする。続く5回には、島内の3ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・西口が3回1安打無失点の好救援で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、先発・東浜が振るわなかった。

◆楽天先発の早川隆久投手(22)が1回に打球を左足首に直撃させたが、ベンチ裏で治療を受け、続投した。 1回1死一塁、ソフトバンク栗原が放った強烈な打球を、投げ終わった後に上げた左足に当てた。投手前に転がった打球を捕手太田が一塁へ送球しアウト。早川は両膝に手を置き、痛みをこらえた。駆け寄った小山投手コーチとトレーナーに付き添われ、ベンチ裏で治療を受けた。 5分後にマウンドへ小走りへ戻り、1球の投球練習を挟み続投。デスパイネにストレートの四球を与えるも、続く中村晃を一ゴロに打ち取り、ピンチをしのいだ。 ソフトバンクには今季2戦2敗でパ・リーグ他5球団で唯一白星がない。

◆楽天先発の早川隆久投手(22)がプロ最短の3回48球、5安打3失点で降板した。 1回1死一塁、ソフトバンク栗原が放った強烈な打球を、投げ終わった後に上げた左足の足首付近に直撃させた。それでも続投し2死一、三塁のピンチをしのいだ。2回は3者凡退に抑えた。 だが1点リードの3回、1死二塁から柳田に中堅フェンス直撃の同点適時二塁打、栗原に勝ち越しの右前適時打を許すと、2死二塁から中村晃にも左前適時打を打たれた。5安打すべてを対戦被打率3割超えと苦手とする左打者に打たれた。 1年目から7勝を挙げるも、ソフトバンクには試合前時点で今季2戦2敗。パ・リーグ他5球団で唯一白星がなかった。

◆楽天の新外国人、ルスネイ・カスティーヨ外野手(34)が来日31打席目でうれしい1号同点2ランを放った。 2点を追う4回1死一塁。ソフトバンク東浜の真ん中146キロを完璧に捉え、バックスクリーン左へ放り込んだ。「7番DH」で7月3日ロッテ戦以来のスタメン出場に応えた。 「打ったのはストレート。追い込まれていたけど、甘いボールをうまく打つことができたよ。早く出れば良かったけど、ようやく出てうれしいネ」と笑顔でコメントした。 キューバ出身で14年にレッドソックスと7年総額7250万ドル(約76億1000万円)の大型契約を結んだが、高額年俸による「ぜいたく税」対策のため、マイナー暮らしが続いた。 今季楽天に加入し、4月23日西武戦でデビュー。だが来日初打席でファウルを打った際に左脇腹を痛め、負傷交代した。6月21日オリックス戦で復帰。この1発が来日7安打目となる。 ▽楽天石井GM兼監督(右腕との対戦打率1割台のカスティーヨをスタメン起用)「とにかくカスティーヨでいってみたいと。キーになると思った。ビハインドの嫌な状況になりそうなところですぐに打ってくれたので、非常に助かる1発でした」 ▽楽天島内(7月10日以来の3番で、5回に決勝の16号勝ち越し3ラン)「浅村が後ろにいるのが心強いし心を楽にしてくれた。宮崎はケータリングがすごくおいしいので、地鶏をいっぱい食べようと思います」 ▽楽天早川(プロ初の中5日&地方球場での登板で、同最短の3回3失点)「(初回に左足に打球を当て)気にはなりましたけど、影響はないです」

◆楽天が一発攻勢で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。この日敗れた首位オリックスとのゲーム差を3・5と縮めた。 前カードのロッテ戦で計20安打2得点の打線を、石井一久GM兼監督(47)がテコ入れ。29日ロッテ戦で4番島内を3番、3番浅村を4番に入れ替え、7番DHでカスティーヨを7月3日以来のスタメン起用した。 すると1回に鈴木大が先制7号ソロを放つと、2点を追う4回にカスティーヨが来日1号の同点2ラン。5回には4月28日以来の3番に座った島内が、勝ち越しの16号決勝3ランでたたみかけた。先発早川がプロ最短の3回3失点で降板も、2番手西口が3回無失点と好投し、2勝目。安楽、酒居、宋家豪のリレーで逃げ切った。

◆楽天は初回、鈴木大の7号ソロで先制。ソフトバンクは3回、先頭三森の左前打を足がかりに長短計4安打などで3点を挙げ逆転。 楽天は4回にカスティーヨの1号2ランで同点とすると、続く5回には島内の16号3ランで勝ち越しに成功した。 楽天が3点差を守り切った。2番手西口が2勝目、チームは連敗を3で止めた。ソフトバンクは4連敗で借金生活に突入した。東浜3敗。

◆ソフトバンクは13年ぶりの宮崎での主催試合だったが、先発東浜が3被弾で痛恨の逆転負けを喫し、7月9日以来の借金1。100試合以上を消化してからの借金は工藤政権初で、12年以来。9月以降の借金(1日は試合なし)も、最下位に終わった08年以来となった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -宮崎で勝ちたかった 工藤監督 そうですね、そう思ってはいたんですけど。 -東浜が3被弾 工藤監督 うーん。ダイジェストで見ましたけど、まあね。今日は彼にとっていい日にはならなかったですね。 -いつもとの違いは 工藤監督 違いはまあ、ちょっと決めるところでの、本塁打になったボールは甘いところなので。まあそこですかね。にはなりますけど、甘い球を投げない投手はいないので。ようは、打者が打ち損じるかどうかというところ。うまく打たれたということになる。投手はいいときも悪いときもある。そんなにポコポコ、ホームランを打たれる投手ではないので。今日はうまくいかなかったのかなと思います。 -打順を組み替えた 工藤監督 ちょっと三森くんが1番の重責というか、その中で自分が出なきゃいけない、という思いが強すぎたので、1回(1番から)外してというか。出ることには変わりないんですけど。少し状態も落ちていると思うので、これから考えていかなきゃと思います。 -打線は3回に3適時打 工藤監督 あれが、あそこだけだったので。後はどう続けていくか、つながりだと思うので。その中で長打が出たり、1発が出たり。取った後だっただけにね。取られた後に、そこから野手がもう1つというところができなかったかなと思います。 -借金1 工藤監督 負ければ借金ができるというのはわかっていることなので。勝てばまた戻ることなのでね。勝つことだけを考えてやっていくことがぼくらにとっての最善でもありますし。勝てるようにね。今日はこういう形になっても、リリーフが抑えて得点を与えてないのでね。そのへんもしっかりと見ていきながら。かといってずっとリリーフばかりというわけにはいかないのでね。つぎ込むところはつぎ込んで、失点を防いでいけるように。1点でも防げば全然変わるし、1点でも入れば全然変わると思うのでね。なんとかそうできるように頑張っていきたいと思います。

◆ソフトバンクの2番柳田悠岐外野手(32)、3番栗原陵矢捕手(27)の2人がきっちり結果を出した。 1点を追う3回1死二塁から柳田が中堅フェンス直撃の同点二塁打。「芯で捉えたいい打球を打つことができで良かった」と柳田が言えば、栗原も早川のチェンジアップを捉え一時勝ち越しとなる右前適時打。「いい流れで打席が回ってきたので、思い切って打ちにいくことができた。ギータ(柳田)さんがよくホームまで走ってくれた」。2死後には中村晃も適時打。1イニング3本のタイムリーヒットは6月5日の阪神戦(甲子園)以来。チーム4連敗と苦しい状況だが、さらなるつながりを求めて行く。 ▽ソフトバンク中村晃(3回に左前タイムリー)「打ったのはチェンジアップ。追い込まれたので、なんとか次のバッターにつなぐ気持ちでいきました」

◆13年ぶりの宮崎は苦々しい敗戦になった。ソフトバンクは08年以来となる、キャンプ地の宮崎での主催試合。だが先発東浜が楽天打線に3被弾し、痛恨の逆転負け。7月9日以来の借金1となった。 100試合以上を消化してからの借金は工藤政権初で、12年以来。9月以降の借金(1日は試合なし)も、最下位に終わった08年以来だ。崖っぷちに立たされた工藤公康監督(58)は「負ければ借金ができるというのはわかっていることなので。勝てばまた戻ることなのでね。勝つことだけを考えてやっていくことがぼくらにとっての最善」と話した。 3発の「楽天花火」を食らった後、7回裏のあざやかな花火は、宮崎の空にむなしく打ち上げられた。先発の東浜は初回1死で鈴木に先制ソロ。味方が逆転した直後の4回に、カスティーヨに同点2ランを浴びた。続く5回に島内に3ランを許し、一気に勝ち越された。右腕は「自分のミスで今日のような試合展開になってしまった。本当に申し訳ないです」と敗戦の責任を背負った。 これで4カード連続の勝ち越しなしが決定。首位オリックスも敗れたため、ゲーム差は6のままだが、苦しい状況に変わりはない。リーグ連覇へ、このままズルズルと行くわけにはいかない。【山本大地】

◆楽天の新外国人カスティーヨが、来日1号の同点2ランで勝利を引き寄せた。3回に東浜の真ん中直球を中堅左へ運んだ。 キューバから亡命し、14年にレッドソックスと結んだ総額75億円規模の7年契約を終え3月に来日。今月中旬には午前に2軍、夜に1軍戦をはしごし、対応にいそしんだ。通算31打席目でうれしい1本に「こういう当たりを打てるように練習を続けてきていた」と喜んだ。

◆楽天が一発攻勢で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。この日敗れた首位オリックスとのゲーム差を3・5と縮めた。 前カードのロッテ戦で計20安打2得点の打線を、石井一久GM兼監督(47)がテコ入れ。29日ロッテ戦で4番島内を3番、3番浅村を4番に入れ替え、7番DHでカスティーヨを7月3日以来のスタメン起用した。 すると1回に鈴木大が先制7号ソロを放つと、2点を追う4回にカスティーヨが来日1号の同点2ラン。5回には7月10日以来の3番に座った島内が、勝ち越しの16号決勝3ランでたたみかけた。先発早川がプロ最短の3回3失点で降板も、2番手西口が3回無失点と好投し、2勝目。安楽、酒居、宋家豪のリレーで逃げ切った。 以下、石井GM兼監督の一問一答 8月31日石井監督試合後 -カスティーヨが来日1号 今日はけっこうそこがキーになるかなと思って送り出しました。ビハインドの嫌な状況になりそうなところで、すぐに打ってくれたので、非常に助かる1発でした。 -右投手との対戦打率が1割台でのスタメン起用 数字はすごく難しいですよね。あんまりそこは考えずに、とにかくカスティーヨでいってみたいと思ったので、使いました。そんなに数字も多くないので、まだ何が正解、不正解というところは結果でしかないので。 -4番から替わり、3番に座った島内が勝ち越し弾 島内はいつも「3・5番」なので、3番も4番もあんまり関係ないですね。 -決勝弾はさすがの活躍 あの場面で最高の結果を出してくれて、すごく助かりました。早川は3イニングかなと思ったので、西口をすぐに行かせて、いいピッチングをしてくれたので、あの辺で試合がぐっと締まったかなと思います。 -早川は左足首付近に打球直撃の影響で降板か いや、あんまり関係なかったです。今日は長い回を彼には期待していなかったので、ある程度自分の仕事をしっかりとやってほしいなと思う中で、あそこは西口の方がベストな選択かなと思いました。 -西口は大事な役割を担っている 西口はただの敗戦処理、ただのロングとかではないと思っている。試合がどっちに転ぶか分からないところで彼には背負わせているので、それはやっぱり毎年この状況じゃなくて、彼には来年、再来年と飛躍してほしいので、今のポジションで投げさせている。

◆ついに、希望の1本が飛び出した。楽天の新外国人、ルスネイ・カスティーヨ外野手(34)が8月31日、ソフトバンク16回戦(ひなたサンマリンスタジアム)で来日1号の同点2ランを放った。 4回に東浜の直球をバックスクリーン左へ運び、31打席目での1発。メジャーでの大型契約を終え、3月に来日。初出場でのけが、リハビリ、コロナ禍の異国の地での生活にも対応し、激しい優勝争いを勝ち抜くための貴重なピースとなる。この時を待っていた。2点を追う4回1死一塁。カスティーヨが、東浜の真ん中146キロ直球を捉えた。ライナー性の打球は、ぐんぐんのびた。バックスクリーン左へ放り込むと、本塁を踏み、宮崎の夜空を見上げた。「こういう当たりを打てるようにずっと練習を続けてきた。ようやく出て、すごくうれしいです」。来日から約5カ月。31打席目での7安打目で、待望の1発を披露した。 真価を発揮すべく、海を渡った。キューバ出身で13年末に米国へ亡命。14年にレッドソックスと7年総額7250万ドル(約79億7500万円)の大型契約を結ぶも「ぜいたく税」対策でマイナー暮らしが続いた。楽天には推定年俸65万ドル(約7150万円)プラス出来高で入団した。 壁を乗り越えた。家族を米国へ置き、単身で3月に来日。4月23日西武戦で1軍デビューも、初打席でファウルを打った際に左脇腹を痛め、負傷交代した。6月中旬に1軍復帰し「後半戦、少しでもチームの役に立てることだけを考えていた」と同じく新外国人のディクソンとともに日本へ残り、練習に励んだ。8月18日には午後0時半開始の2軍戦に出場後、午後6時開始の1軍戦でベンチ入り。「体力的にしんどい部分もあったけれど、打席に多く立つことが疲れよりも重要なこと」と"親子ゲーム"で、アジャストに努めた。 打線は前カードで20安打2得点。右腕の相手先発東浜に、右打者対戦打率1割台の助っ人を起爆剤として起用した指揮官は「カスティーヨで行ってみたいと思ったので、キーになると思って送り出した。非常に助かる1発でした」と喜んだ。残り42試合で首位オリックスに3・5ゲーム差。コロナ禍で日本の風を堪能できなくとも、部屋で葉巻をたしなみ、うどんと本拠地仙台名物の牛タンに舌鼓を打つカスティーヨが、激しい優勝争いを勝ち抜くカギを握るかもしれない。【桑原幹久】 ▽楽天石井GM兼監督(右腕との対戦打率1割台のカスティーヨをスタメン起用) とにかくカスティーヨでいってみたいと。キーになると思った。ビハインドの嫌な状況になりそうなところですぐに打ってくれたので、非常に助かる1発でした。

◆楽天のカスティーヨが1―3の四回1死一塁から来日初本塁打となる同点2ランを放った。1ボール2ストライクから東浜の速球を捉え、鋭い弾道で左中間席へ運んだ。今季31打席目で飛び出した一発で来日初打点もマークし「追い込まれていたけど、甘いボールをうまく打つことができた。ようやく出てうれしい」と笑みを浮かべた。 4回、来日初本塁打となる同点2ランを放ちコーチとタッチを交わす楽天・カスティーヨ(右)=サンマリン宮崎 キューバから亡命して2014年に米大リーグのレッドソックスと7年契約を結んだが、16年を最後にメジャーでの出場はなく、今季から楽天に加入。代打待機がほとんどだったが、7月3日以来となる先発起用に応えた。

◆ソフトバンクの東浜は今季ワーストの3本塁打を浴び、五回途中6失点でマウンドを降りた。鈴木大に先制ソロ、カスティーヨに同点2ラン、島内に勝ち越し3ラン。厳しいコースへ投げきれず、甘く入った球をことごとく痛打された。 連打で無死一、二塁とされた五回は、島内に真ん中付近へ入った変化球を右翼席へ運ばれた。前回対戦した7月14日にも本塁打を許しており、反省を生かせなかった。

◆楽天が連敗を3で止めた。3―3の五回、島内の3ランで勝ち越した。四回から登板した西口が3回無失点で2勝目。ソフトバンクは引き分けを挟んで4連敗で、借金1。東浜が3本塁打を浴び、五回途中6失点と崩れた。

◆ソフトバンクの栗原が三回、1死二塁で楽天、早川の甘く入ったチェンジアップを捉え右前へ適時打を放った。既に7勝を挙げている新人左腕の早川からこれで3戦連続安打と相性がいい。「思い切って打ちにいけた」と納得顔だった。 これで4試合連続安打、3試合連続打点となったが、五回の右翼での守備で左手をフェンスにぶつけ、気にするそぶりを見せた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
493813 0.563
(↓0.007)
-
(-)
43405
(+1)
355
(+3)
92
(-)
31
(-)
0.255
(↑0.001)
3.330
(-)
2
(-)
ロッテ
463814 0.548
(↑0.006)
1.5
(↑1)
45443
(+5)
402
(+1)
95
(+1)
83
(-)
0.252
(-)
3.880
(↑0.03)
3
(-)
楽天
464213 0.523
(↑0.006)
3.5
(↑1)
42382
(+6)
376
(+3)
81
(+3)
34
(-)
0.244
(-)
3.560
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
424317 0.494
(↓0.006)
6
(-)
41392
(+3)
340
(+6)
85
(-)
62
(-)
0.249
(-)
3.210
(↓0.03)
5
(-)
西武
374717 0.440
(↓0.006)
10.5
(-)
42381
(+1)
423
(+5)
83
(-)
70
(-)
0.245
(↓0.001)
3.980
(-)
6
(-)
日本ハム
344713 0.420
(↑0.007)
12
(↑1)
49290
(+3)
365
(+1)
52
(-)
49
(-)
0.229
(↑0.001)
3.540
(↑0.03)