オリックス(☆6対3★)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2021.08.29)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
0010100103812
ORIX
00020040X61010
勝利投手:バルガス(1勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝3敗16S))
敗戦投手:スチュワート・ジュニア(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】アルバレス(1号・5回表ソロ),栗原 陵矢(13号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは1点を追う4回裏、杉本の適時打などで2点を挙げ、逆転に成功する。その後同点とされて迎えた7回には、宗、吉田正、杉本の3者連続適時打で4点を加えて、再びリードを奪った。投げては、4番手・バルガスが来日初勝利。敗れたソフトバンクは、投手陣が精彩を欠いた。

◆ソフトバンク和田毅投手(40)はオリックス戦に現在6連勝中で、通算では30勝8敗、勝率7割8分9厘。同一カードで30勝以上しているパ・リーグの現役投手は楽天戦の金子(日本ハム)とオリックス戦の和田だけ。

◆ソフトバンクは3回1死一、三塁から柳田の一ゴロの間に1点を先制。オリックスは先発和田の前に3回まで無安打無得点。 オリックスは4回に杉本とジョーンズの連続適時打で一時逆転。ソフトバンクは5回にアルバレスが左翼席に1号同点ソロ。 オリックスは7回に一挙4得点で試合を決めた。バルガスは初勝利。平野佳は16セーブ。ソフトバンクのスチュワートは1敗。

◆やればできる!オリックスがソフトバンクに逆転勝ちで、貯金を今季最多タイの12とした。 先発スパークマンが5回5安打2失点と試合を作ると、打線が奮起した。 4回には4番杉本、5番ジョーンズの連続適時打で得点を奪い、7回には2番宗が決勝点となる勝ち越し適時打を放った。直後には吉田正、杉本の連続タイムリーで一挙4得点。試合を決めた。 救援では2試合目の登板となったバルガスが7回から投入され、2回1安打1失点でプロ初白星をマークした。バルガスは、先週22日に京セラドーム大阪で入団会見を行い、試合前練習に参加。「ずっと準備してきたので、今も準備できています」と話していたように、早速1週間後にはチームの戦力として稼働した。 バルガスはBC茨城から加入。国内リーグからの助っ人獲得で、コロナ禍での隔離期間は不要。新助っ人は「どこでも監督に言われたところで優勝に貢献したい」と強く意気込んでいた。 試合前にはお笑いコンビの「ティモンディ」が始球式に登場。投手役を務めた高岸宏行(28)はセットポジションから140キロを計測し、場内を沸かせた。 25年ぶりのVを狙うオリックスに「ベストを尽くしてお客様に勇気を与えること。必ずやればできると信じています」。残り44試合。前だけを見る。【真柴健】

◆逆転優勝を目指すソフトバンクが緊急事態に陥った。29日、代役守護神で今季6セーブを挙げている岩崎翔投手(31)が、右肘のコンディション不良により出場選手登録を抹消された。試合前取材に応じた工藤公康監督(58)は「これ以上投げて悪化し、今シーズンがダメになるという可能性もゼロではなかった。ピッチングコーチも本人と話して1日でも早く良くなる方を優先した。(最短10日で戻ってほしい)思いはあります」と説明した。 今季は絶対的守護神だった森唯斗投手(29)が、5月末に左肘を手術。その代役を務めた左腕のリバン・モイネロ投手(25)は、東京五輪の米大陸予選への出場や、後半戦は左手首の違和感などで離脱期間が長くなっている。森は2軍で実戦復帰したが、モイネロは復帰の見通しが立っていない。2人に続いてまた「9回の男」が離脱した。 岩崎は今月20、21日のロッテ戦で2試合連続3失点。その後患部の違和感を訴え、登板回避が続いていた。岩崎の代わりに3年目右腕の板東湧梧投手(25)がセーブシチュエーションだった24日の西武戦、28日のオリックス戦に登板したが、いずれも同点を許して逃げ切り失敗。打線は後半戦12試合で平均2・8点と低調が続くだけに、救援陣の離脱は痛すぎる。 今後について指揮官は「今いる人間でなんとかやっていきたいと思ってます。(9回は)日々変えていきながらというふうに思ってます」と、日替わり守護神を採用する考えを明かした。【只松憲】

◆やればできる!お笑いコンビの「ティモンディ」が試合前の始球式に登場した。投手役を務めた高岸宏行(28)はセットポジションから140キロを計測し、場内を沸かせた。 自己最速の142キロを更新することはできなかったが「どんな時でも前向きに挑戦すれば、必ず成長できる」と熱く語った。 捕手を務めた前田裕太(29)は「すごいすてきな環境で投げさせてもらって、思い出に残る1球。お客さんが温かく迎えてくれた」と感謝した。 25年ぶりのVを狙うオリックスに、高岸は「ベストを尽くしてお客様に勇気を与えること。必ずやればできると信じています」とエールを送った。

◆ソフトバンクが引き分けを挟んで3連敗を喫し、首位オリックスとのゲーム差は今季最大の「6」に広がった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -7回の4失点が重かった 工藤監督 重いですね。 -スチュワートはイニングまたぎ 工藤監督 もともとロングで使うイメージはしていたので。 -3連投の嘉弥真が宗に勝ち越し打を献上 工藤監督 吉田君はどうかなと思ってましたけど、宗君は今日当たってたので、なんとかあそこで切れればと思いました。 -5回2死一、三塁で吉田正に先発の和田から左腕渡辺にスイッチ 工藤監督 和田君が左に対してあまり良くないので。あそこは得点をやりたくなかった。(和田は)今日はタイミングが合ってなかったのかなと見えました。ブルペンの感じとマウンドの感じが合ってなかったのかなと。3回まではいいリズムで投げてくれたので5、6回までと思ってたんですけど、2点取られたこともあったので。今日はスチュワート君を中でロングと考えていたので、あそこで左を挟んで次の回からスチュワートという考えはありました。 -6回2死二塁では松田に代打長谷川。申告敬遠を送られたが、勝負所だった 工藤監督 勝負所というよりは歩かせられることも考えたんですけど、打順を回して次の回にというのがあった。歩かされるのも頭の中にあったけど、比嘉君と松田君が(相性が)あまり良くないので。あそこで切れるよりは次で切って、(捕手)拓也から始まったとしてもつながればと。 -残り42試合で6ゲーム差。これ以上離されるわけにはいかない 工藤監督 開いているのに深く考えていないと思われるかもしれないですが、うちの力であれば十分巻き返せる。42試合でしょ。全然まだまだだと思う。 -来週末もオリックスと本拠地3連戦 工藤監督 やられたらやり返すっていうところを考えていければいい。 -アルバレスに来日1号。明るい話題もある 工藤監督 ポジティブなとこはありました。今日はホームランの2点と柳田君の打点。つながりを考えればタイムリーが欲しいというのはある。後はしっかりバランス取っていくことが大事。打ってくれている時に投手が打たれたりがあるのでそこを修正できれば全然変わってくるのかな。

◆ソフトバンクが首位オリックスとの直接対決3連戦で1勝もできず、引き分けを挟んで3連敗を喫した。 ゲーム差は今季最大の「6」に広がった。過去、逆転優勝した最大ゲーム差が、南海時代の64年の「6」で、デッドラインに立たされた。早ければ9月2日にも自力優勝の可能性が消滅する。4年連続日本一軍団が、残り42試合となった終盤で追い込まれた。 ことごとくリズムが悪い。2回は無死満塁の絶好機で1点も奪えず。4回はオリックス福田の飛球を左翼手アルバレスが落球し、その後逆転を許した。同点の7回は、山足のボテボテのゴロを処理しようとしたスチュワートと甲斐が交錯。その後に嘉弥真、津森ら頼みの救援陣が打ち込まれ、万事休した。工藤公康監督(58)も「(7回の4失点は)重いです」と、一言。口調も重かった。 緊急事態も発生した。代役守護神で今季6セーブの岩崎が、この日右肘のコンディション不良により出場選手登録を抹消。森、モイネロに続き、またしても「9回の男」が離脱した。さらに代走の切り札、周東も右肩の違和感で抹消。必勝パターンのピースが2つも欠けた。指揮官は「今いる人間でなんとかやっていきたい」と話すが、戦力ダウンは否めない。 9月3日からは、本拠地にオリックスを迎えて3連戦がある。指揮官は「やられたらやり返す」と誓った。窮地に追い込まれた王者が、福岡で逆襲する。【只松憲】 ▽ソフトバンク渡辺雄(5回2死一、三塁で救援登板。吉田正を遊ゴロに仕留め) 今季初登板でしたが、腹をくくって投げました。難しい場面でしたが、自分の投球ができて良かったです。 ▽ソフトバンク栗原(8回、13号ソロを放ち) リードされたが、自分のやるべきことをやろうと打席に入りました。自分のスイングが出来たと思います。

◆ソフトバンクが引き分けを挟んで3連敗を喫し、首位オリックスとのゲーム差は今季最大の「6」に広がった。 対オリックス通算30勝のソフトバンク和田毅(40)も猛牛の勢いを止められなかった。 後半戦初登板ながら3回まで3三振を奪いパーフェクト投球も、4回にアルバレスの失策をきっかけに杉本、ジョーンズの連続適時打で逆転を許した。同点の5回裏には2死一、三塁のピンチを招いて71球で渡辺雄と交代した。「序盤はすごくいい形で試合に入っていけたし、良い投球ができたと思います。味方のミスをカバーすることができなかったことがすごく悔しい」と唇をかんだ。

◆オリックスがソフトバンクに逆転勝ちで、貯金を今季最多タイの12とした。 決勝打を放った宗佑磨外野手(25)が、割り切りの重要性を説いた。「実際、あそこでは今までやってきたことしか出ない」。同点の7回2死二、三塁。嘉弥真の2球目142キロ直球をライトに運んだ。この日3本目のHランプをともし、一塁ベースで両拳を突き上げてガッツポーズ。ソフトバンク相手に対戦成績を五分に戻し「僕らがAクラス(入り)や優勝するためには、絶対に倒さないといけない相手」と闘志を燃やした。

◆オリックスの新助っ人・セサル・バルガス投手(29)がNPB初勝利を挙げた。同点の7回に4番手で投入され、3者凡退に封じた。その裏に味方打線が4点を奪い、勝ち星が転がり込んだ。お立ち台で「サンキュー、エブリバディ!チームが勝ったので最高です」と照れ笑いを浮かべた。 8回は栗原に被弾も2回1失点。16年パドレスで巡回コーチを務め、バルガスと親交のあった中嶋監督は「本当にうれしい投球ですよね。元々、真っすぐは曲がる。くせ球なのは変わらない」と当時のキャッチボールを思い出した。バルガスも「ずっと笑顔で接してくれた印象が強い」と指揮官に信頼を寄せた。 愛称はサメ、シャーク。この日152キロを投じた剛腕は、右腕にサメのタトゥーを刻む。サメのように「普段は冷静だけど、ガッといかなきゃいけないときは攻撃的になる」というように、7回を抑えるとマウンドで叫んだ。 8月上旬。東京オリンピック(五輪)メキシコ代表として戦い終えたバルガスは、BC茨城と再契約するも、1度は荷物をまとめていた。コロナ禍もあり、メキシコ帰国も脳裏によぎった。そんなとき、獲得の手を差し伸べたのがオリックスだった。 肩まで伸びるクルクルの長髪は「1年半は切っていない。ずっと良いシーズンが続いているので切れなくなった」。ロン毛で、ジャパニーズドリームをつかむ。【真柴健】

◆勝負の後半戦で勢いの差を見せつけられた。敵地でのオリックス3連戦。ソフトバンクは1勝もできなかった。昨年の同時期は対オリックス15戦を消化して13勝2敗。早々と勝ち越しを決め圧倒的な強さを見せつけていたのだが...。7回に4点を挙げたオリックスの攻撃など1死一塁からバントで送って長短4連打。「必勝の気概」が伝わってきた。1年で立場は大きく変わってしまった。 チグハグと言ってしまえばそれまでだが、絶好の先制機会だった2回無死満塁。松田が空振り三振に倒れるとアルバレスが遊ゴロ併殺打。アルバレスは5回に1号ソロを中堅左に運び去った。6回には2死一、二塁で見逃し三振...。守っては4回に福田の打球をグラブに当てて捕球できず(記録は失策)。2点を失うきっかけを作ってしまった。記念のアーチに「自分のミスから点を与えてしまったので、何とか取り返そうと思って打席に入ったよ。真っすぐをしっかり捉えることが出来た」と話した。首脳陣にとっても待望の1発ではあっただろうが、試合の「収支」で考えれば、難しい判断となる。 ちょうど6年前のこの日(現地時間は8月28日)が陽気なカリビアンのメジャーデビューの日だった。オリオールズのユニホームに袖を通し、敵地でレンジャース戦に8番右翼で先発出場。2三振を喫し無安打に終わったが、3番中堅で同じくスタメン出場していたのがオリックス・ジョーンズだった。アルバレスも新天地で必死なのだろうが、逆転優勝を狙うホークスにとって、これからの用兵はさらに難しくなるだろう。1発長打か、つながりの打線か-。3戦で5点では順位を積み上げていくにはあまりにも厳しい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆オリックスは2―2の七回に宗、吉田正、杉本が3連続の適時打を放ち4点を奪った。新戦力のバルガスが七回から2回1失点で、初勝利を挙げた。平野佳が16セーブ目。ソフトバンクは中継ぎ陣が崩れ、引き分けを挟んで3連敗。

◆後半戦初登板のソフトバンクの和田は、五回途中2失点で勝敗は付かなかった。1―0の四回は、左翼手アルバレスの失策から招いたピンチで杉本とジョーンズに連続適時打を浴び「味方のミスをカバーできなかったことがすごく悔しい」と顔をしかめた。 左肩のコンディション不良から復帰した和田に、工藤監督は「久しぶりだったので、ブルペンの感じとマウンドでの感じが合ってなかったのかな」と話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
493713 0.570
(↑0.005)
-
(-)
44404
(+6)
352
(+3)
92
(-)
31
(+1)
0.254
(-)
3.330
(-)
2
(-)
ロッテ
453814 0.542
(↑0.005)
2.5
(-)
46438
(+1)
401
(-)
94
(-)
83
(-)
0.252
(↓0.001)
3.910
(↑0.05)
3
(-)
楽天
454213 0.517
(↓0.006)
4.5
(↓1)
43376
(-)
373
(+1)
78
(-)
34
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.570
(↑0.04)
4
(-)
ソフトバンク
424217 0.500
(↓0.006)
6
(↓1)
42389
(+3)
334
(+6)
85
(+2)
62
(-)
0.249
(-)
3.180
(↓0.02)
5
(-)
西武
374617 0.446
(↓0.005)
10.5
(↓1)
43380
(-)
418
(+6)
83
(-)
70
(-)
0.246
(↓0.001)
3.980
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
334713 0.413
(↑0.008)
13
(-)
50287
(+6)
364
(-)
52
(-)
49
(-)
0.228
(-)
3.570
(↑0.04)