オリックス(2対2)ソフトバンク =リーグ戦16回戦(2021.08.28)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
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勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆ソフトバンクは1-1の8回表、代打・長谷川の犠飛で1点の勝ち越しに成功する。一方のオリックスは、そのまま迎えた9回に代打・ジョーンズの適時打が飛び出し、土壇場で同点とした。その後は決着がつかずに9回の攻防を終え、試合は規定により引き分けとなった。

◆オリックス宮城大弥投手(20)はここまで11勝1敗で、6月9日巨人戦から6連勝中。高卒2年以内の投手がシーズン7連勝すれば14年大谷(日本ハム=2年目)以来。オリックスでは95年平井(2年目)が9連勝して以来、26年ぶり。

◆ソフトバンクは3回2死一、二塁から4番栗原の中前適時打で先制。オリックス打線はソフトバンク石川の前に3回まで無得点。 オリックスは6回2死一、三塁から5番安達が左翼フェンス直撃同点適時打。一気に逆転を狙うも一塁走者の杉本は本塁憤死。 ソフトバンクは8回に代打長谷川の犠飛で1点勝ち越し。オリックスは9回に代打ジョーンズの左前適時打で追いつき引き分けた。

◆ソフトバンクが1点リードの9回に追いつかれ、痛恨の引き分けとなった。今季17度目の引き分けで、球団記録およびパ・リーグ記録を更新。 3番手の嘉弥真が先頭の吉田正に四球を与え、その後4番手の板東が杉本に中前打を許し、1死後に代打ジョーンズに同点打を許した。守護神岩崎はコンディション不良で登板回避が続く。24日の西武戦も2点リードの9回に板東が同点に追いつかれ、この日も岩崎をカバーすることができなかった。

◆ソフトバンク石川柊太投手(29)が白星を逃した。 7回88球を投げ5安打1失点。ハーラートップタイ11勝の宮城との投げ合いで、自慢のパワーカーブにフォークなどを駆使して最少失点に抑えた。「初回は少しバタバタしたが、2回以降はリズムよくピッチングができたと思います」。8回、代打長谷川の犠飛で勝ち越し。勝利投手の権利を得たが、9回に救援陣が追いつかれ今季17度目のドローに終わった。

◆25日に20歳になったばかりのオリックス宮城大弥投手(20)が6回7安打1失点と粘ったが、リーグ単独トップの12勝目はならなかった。 3回2死一、二塁で4番栗原に先制打を許し「ボール球を投げるときはしっかりとボールゾーンに投げ切るなど、もっと対応しないといけない部分が多かった」と反省を口にした。

◆ソフトバンクが1点リードの9回に追いつかれ、今季17度目の引き分けとなり、球団記録およびパ・リーグ記録を更新した。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -1点差の9回に嘉弥真、板東で追いつかれた 工藤監督 板東も少しプレッシャーのあるところだったので、少しでも楽にと左の嘉弥真で(吉田正を)打ち取ってくれればという思いがあった。ちょっと深く考えすぎたかなと思いますけど、いろいろみんなで話をしたうえで、まず1人、嘉弥真で打ち取ってもらおうと。昨日も良い抑え方をしたので。(甲斐)拓也に聞いても「そのイメージはあると思うので、外の変化球でいけると思います」と聞いたし、ちょっと行かせてもらいましたけど、結果的にはフォアボールになってしまって失点につながってしまった。(四球を)出したくて出している人はいない。一生懸命投げた結果。9回に点を取られても、5、6回に点を取られても一緒というふうにとらえれば。ピンチの中で板東も抑えたし、プラスにとらえてまた明日というところですね。 -守護神岩崎はコンディション不良で登板回避が続く 工藤監督 う~ん、まぁ(試合の)途中でピッチングコーチからも話があって「やめとこうか」ということになりました。また明日の様子という形になるんですけど、あんまりズルズルいくのも良くないかなとも思う。かといってあれだけのピッチャーを全く見ないという訳にもいかないので、明日まではどうなのかと本人とも確認を取りながらやれたらなと思います。それでもどうしても難しいというようであれば、ちょっと時間をつくった方がいいのならば考えないといけない。 -どこのコンディション不良か 工藤監督 肘の張りなんだけど、ちょっと思ったよりは時間がかかっている。最終的に肘の感じは本人にしか分からないし、投げてみた感じっていうのもある。試合に投げて何かをやってしまったら、時間はかかる。今の状態で投げた時に、悪くなったら嫌だなと僕らの中ではある。 -右肘は18年に手術歴があるだけに慎重 工藤監督 そこもある。本人的には投げないとどうなのか分からないと。でも気持ちは大事だと思うので、また明日見てというところ。 -9回は無死一、三塁で内野前進せず。引き分けはOKだったのか 工藤監督 そうです。もうあれで前に来ていて長打が出たら、サヨナラになる。たとえ同点だったとしても、負けないというふうにするのがベストだなと僕は思いました。 -引き分けで耐えたという印象か 工藤監督 耐えました。耐えましたよ。野手の人も頑張って2点取ってくれた。最終的には負けないことがこれからのゲームにつながってくると思う。つながるかつながらないかは、負けが少なければということになる。負けが1つ増えるよりは引き分けが1つ増える方がよっぽど良い。そりゃ勝ちたかったですけど、そうできないゲームもあるわけで、そこは割り切ってまた明日。しっかり頑張っていきます。

◆代打の神様だ。オリックスのジョーンズが1点を追う9回1死一、三塁で同点タイムリーを放った。出番直前に、バットに息をフウッと吹いた。そしてカウント2-1からの4球目、ソフトバンク板東の138キロフォークに対応。左前に同点適時打を運び、一塁ベース上で右拳を突き上げた。 代打成績は21打数9安打で打率4割2分9厘。9四球も含め代打出塁率は6割と、メジャー1939安打&282本塁打の主砲が、驚異の数字を残している。 来日2年目の助っ人はチーム一丸で戦う。とある試合前、自前で購入したサンドイッチをナインに配った。自ら買い出しに向かい、複数の紙袋を両手に持って球場入り。「みんなで食べるんだ!」とご機嫌だった。最近では時間帯によって「オハヨウ」と「コンニチハ」と使い分け、「オヒサシブリ! ゲンキシテル~?」と場を和ませる。 中嶋監督は「ああいう場面で、さすが」と絶賛。首位チームとして、価値ある執念ドローだ。【真柴健】

◆ソフトバンク甲斐野央投手が好救援を見せた。1点を勝ち越した直後の8回裏に登板。紅林、福田、宗を3者連続で空振り三振に切った。 「ランナーを1人でも出してしまうと、クリーンナップに回ってしまうので、1人1人、丁寧に投げました」。2年ぶりとなるホールドもマークした。救援陣が不安な中でもしっかり結果を残し「先頭バッターを打ち取ることができたので、リズムよくアウトを重ねる事ができたと思います」と納得の表情だった。 ▽ソフトバンク栗原(3回に中前に先制打)「チャンスだったので、絶対に先制点を、と打席に入りました。真っ直ぐを捉えることが出来ました」

◆王者に試練が訪れた。ソフトバンクが1点リードの最終回に追いつかれて今季17度目の引き分けとなり、球団記録およびパ・リーグ記録を更新した。2-1の9回に左腕嘉弥真が先頭の吉田正尚に四球。その後、板東湧梧にスイッチしたが、1死一、三塁で代打ジョーンズに痛恨の同点打を許した。首位との直接対決という大事な一戦で、痛すぎるドロー。すぐ目の前に見えていた白星がこぼれ落ち、板東は「悔しいです。それしか言葉が出てきません。申し訳ありません」と、責任を背負った。 守護神がいない。離脱中の森、モイネロの代役抑えの岩崎は、20、21日のロッテ戦で2試合連続3失点。その後、右肘のコンディション不良を訴え、登板回避が続いている。前回のセーブシチュエーションだった24日の西武戦は、2点差の9回に板東がマウンドに上がったが、2失点で逃げ切りに失敗した。工藤監督は「(岩崎)本人とも確認を取りながら。どうしても難しい、時間をつくった方がいいのならば、考えないといけない」と、肘の状態によっては離脱の可能性も示唆した。 勝っていればオリックスとのゲーム差を「4」に縮め、29日の同戦でカード勝ち越しの望みがあった。しかし今季、次々に離脱していく「9回の男」の不在が響いて引き分け。指揮官は「負けが1つ増えるよりは、引き分けが1つ増える方がよっぽど良い。そりゃ勝ちたかったですけど、そうできないゲームもあるわけで。そこは割り切ってまた明日」と必死に前を向いたが、逆転優勝を目指すチームにとっては負けに等しい引き分けだった。 前日は完封負けで、この夜は逃げ切り失敗。もどかしい大阪の夜が続く。29日に負ければ、今季最大のゲーム差「6」に広がる。勝ち負けは雲泥の差。次こそ、4年連続日本一球団の意地を見せる。【只松憲】

◆オリックスの新外国人、セサル・バルガス投手(29)=前BCリーグ・茨城=が1軍初登板。2/3回を投げ2与四死球も、無失点だった。 1─1の七回1死一塁から登板。先頭の三森は一ゴロに仕留めるが、牧原に死球。柳田にも四球を与え、2死満塁とピンチを拡大。それでも、栗原を中飛に打ち取り、無失点でマウンドを降りた。 メキシコ出身のバルガスは2009年にドラフト外でヤンキースに入団。その後、パドレスやナショナルズなどを経て、今年はBCリーグ・茨城などでプレー。茨城では10試合で5勝2敗、防御率1・64の成績を残した。また、東京五輪にはメキシコ代表として出場。7月31日の日本戦(横浜)にも登板し、1回を無失点と好投した。 8月22日に行われた入団会見では「非常にワクワクしているし、こういう機会をいただいて、自分にとっても家族にとってもありがたいこと。ここでプレーできることをうれしく思います」と意気込みを口にしていた。

◆ソフトバンクは栗原が0―0の三回に適時打を放ち、チーム3試合、22イニングぶりの得点をたたき出した。2死一、二塁から宮城の速球を中前へきれいにはじき返し「チャンスだったので、絶対に先制点を、と打席に入った」と納得の快打となった。 一回は1死一、二塁の場面で、高めの速球に押されて遊ゴロ併殺打に倒れていた。再び回ってきた好機で今度は勝負強さを発揮。4番の仕事を果たし、塁上で拳を握って喜んだ。 1打席のみの出場ながら東京五輪で貴重な経験を積んだ25歳。後半戦は全試合で4番を任されており、頼もしさが一層増してきた。

◆オリックスは1点を追う九回1死一、三塁で代打のアダム・ジョーンズ外野手(36)が左前打を放ち、ドローに持ち込んだ。先発は25日に20歳の誕生日を迎えた宮城。「チームにいい雰囲気をもたせられるような投球が出来れば一番いいと思うので、それに近い投球ができるようにしたいです」27日の言葉通りに粘投を見せ、6回1失点で降板。チームは八回に勝ち越しを許したものの、九回に吉田正の四球と杉本の安打でチャンスを作り、代打で登場した助っ人が同点打を放った。その後、1死一、二塁から来田、代打・西野が連続して三振に倒れ、サヨナラ勝利は逃した。

◆オリックスの宮城は7安打を許し、毎回走者を出しながらも6回1失点と粘った。緩急を使って打たせて取り、試合をつくっても「好守備に助けてもらっていたが、追い込んでからの安打も多かった」と反省した。 エース山本と並ぶリーグトップの11勝と堂々とチームの柱となっているサウスポー。味方が六回に追い付き、黒星は免れた。これで6月9日から登板8試合で負けなし。「ボール球を投げる時はしっかりとボールに投げ切るなど、もっと対応しないといけない」と課題を挙げた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
483713 0.565
(-)
-
(-)
45398
(+2)
349
(+2)
92
(-)
30
(-)
0.254
(-)
3.330
(↑0.02)
2
(-)
ロッテ
443814 0.537
(↑0.006)
2.5
(↑0.5)
47437
(+5)
401
(+1)
94
(+3)
83
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.960
(↑0.03)
3
(-)
楽天
454113 0.523
(↓0.006)
3.5
(↓0.5)
44376
(+1)
372
(+5)
78
(-)
33
(-)
0.245
(-)
3.610
(↓0.02)
4
(-)
ソフトバンク
424117 0.506
(-)
5
(-)
43386
(+2)
328
(+2)
83
(-)
62
(-)
0.249
(-)
3.160
(↑0.01)
5
(-)
西武
374517 0.451
(-)
9.5
(-)
44380
(+8)
412
(+8)
83
(+2)
70
(+2)
0.247
(↑0.002)
3.970
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
324713 0.405
(-)
13
(-)
51281
(+8)
364
(+8)
52
(+2)
49
(+1)
0.228
(-)
3.610
(↓0.04)