1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 12 | 1 | 3 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:佐々木 朗希(2勝2敗0S) 敗戦投手:岸 孝之(6勝7敗0S) 本塁打 |
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◆ロッテは初回、荻野の先頭打者本塁打などで2点を先制する。続く2回表に荻野の適時打で1点を加えると、3回にはレアードのソロが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・佐々木朗が5回無失点で今季2勝目。敗れた楽天は、先発・岸が試合をつくれず、打線も振るわなかった。
◆ロッテ佐々木朗希投手(19)は相手中軸を抑えられるか。今季は6試合で被打率2割6分8厘も、クリーンアップに対して42打数16安打で被打率3割8分1厘。今季許した3本塁打もすべて3~5番打者から打たれている。
◆自身3連勝中の宮城出身の楽天岸孝之投手が5回100球10安打5失点で降板し、岩手出身のロッテ佐々木朗希との「東北男児対決」で試合を作れなかった。 1回、先頭荻野に2球目の直球を左翼席へ運ばれた。先頭打者弾で3試合ぶりの失点。その後も3連打からレアードの犠飛で2点目を失うと、2回には荻野に適時内野安打、3回にはレアードにソロを浴び、3回までに4失点。5回先頭のマーティンにソロを浴び、今季初の1試合3被弾となった。 7月14日ソフトバンク戦から自身3連勝中。14回1/3を連続無失点と本来の力を発揮していた。「自分の球をしっかりとコントロールできている」と好調の要因に自慢の制球力を挙げていた。だが、この日は1回から36球を要するなど、立ち上がりから全球種を狙い通りに操れなかった。4回1死に藤原へ今季17試合目で初の死球も与えた。 守護神松井が故障で離脱。岸は「監督の言うように助け合いじゃないですけど、一致団結して戦えれば」と負担のかかる救援陣をカバーしようと腕を振ったが、悔しい結果となった。
◆岩手出身のロッテ佐々木朗希投手(19)が、5月27日の阪神戦(甲子園)以来となるプロ2勝目を、地元東北初登板で手にした。少年時代に観戦に訪れた楽天生命パークで、5回を3安打無失点。初回、2回と得点圏に走者を背負う苦しい立ち上がりとなったが、3回以降は3者凡退で切り抜け、勝利をたぐり寄せた。この日の最速は156キロをマーク。東北の地で、佐々木朗の第2章がスタートした。 少年時代、右翼スタンドから見つめていたマウンドに佐々木朗が立った。「初めて投げる球場なので、早く順応してというか、慣れるように頑張ります」。プロ入りして投げるのは初めての楽天生命パーク。いち野球ファンとしては東日本大震災の前後に3度、観戦に訪れたことがある。 ある時には球場外で、スピードガンコンテストが行われていた。「小学校3年生とかだったんで、80キロくらい。一番速い人が120キロとか。全然勝てるわけないんですけど」。当時から同級生の中では高身長で手足も長かったが、子どもながらに気恥ずかしさが勝り、挑戦もしなかった。 時を経て、球界屈指の速球派として東北の地に舞い戻った。球場の人工芝は天然芝に。新たに観覧車ができ、景色は少し変わった。初回、やや制球がばらついて2四球を与えたがこらえる。浅村に対してこの日最速の156キロを計測した。徐々に順応して球数も減少。「これまでホームラン結構打たれてるので、走者をためないように。甘くならないように」と警戒した中軸を単打1本に抑え、4番島内、5番岡島から3つの空振り三振を奪った。 援護にも恵まれ、5回を3安打5奪三振無失点、7度目の先発マウンドは83球を投げ、勝利投手の権利を持って降りた。投げ合ったのは、同じ東北出身のベテラン、岸。子どものころ「大きいなあ」と思っていた球場の真ん中で、19歳の佐々木朗がプロ2勝目を手にした。 ? ▽佐々木朗 「長い間勝てなかったので、勝ててうれしいです。いつも荻野さんが打ってくれているので、感謝しています。チームはすごくいい雰囲気だと思います。次も勝てるように頑張ります」
◆パ・リーグ3位の楽天と2位のロッテが対戦。 ロッテは荻野の先頭打者弾など3回までに9安打4得点。5回にはマーティンのソロで加点。6回からは継投で逃げ切り、2連勝で3カード連続勝ち越し。岩手出身の佐々木朗は、5月27日の阪神戦(甲子園)以来となるプロ2勝目を、地元東北初登板で手にした。 楽天は先発の岸が序盤につかまり、打線もロッテ投手陣を打ち崩せず。9回に1点を返すのがやっとで2連敗。
◆先発は楽天岸、ロッテ佐々木朗。ロッテは荻野の先頭打者弾など3回までに9安打4得点。佐々木朗は3回まで3安打無失点。 ロッテは5回にマーティンのソロで加点。地元東北初登板の佐々木朗は5回83球3安打無失点で降板。楽天岸は5回5失点で降板。 ロッテが逃げ切り、3連勝で3カード連続勝ち越し。佐々木朗が自身約3か月ぶりの白星で2勝目。楽天は2連敗。岸が7敗目。
◆ロッテ荻野貴司外野手が佐々木朗を援護した。1回、楽天岸の142キロ直球を左翼席へ。前日は2三振含む無安打で「おもいっきりいきました。昨日打ててなかったので、1打席目から結果が出てよかったです」。 今季7本塁打中4本が先頭打者弾。うち3本を、5月に初勝利した阪神戦など佐々木朗の先発試合で放っている。2回にも適時内野安打を放ち、右腕も「いつも打ってくれるので感謝してます」と頭を下げた。
◆楽天が打線を組み替えるもロッテ佐々木朗を打ち崩せず、2連敗を喫した。 2点を先制された後の1回、先頭小深田が四球で出塁も、今季初の2番に入ったオコエが三ゴロ併殺。その後四球と安打で2死一、二塁としたが、岡島が空振り三振に倒れた。 3点を追う2回は2死から炭谷、辰己が内野安打でつなぎ、暴投が絡み一、三塁とするも、小深田が空振り三振を喫した。3~5回は3者凡退に抑えられた。 自身3連勝で迎えた先発岸は5回10安打5失点で7敗目を喫した。 チームは首位オリックスと3・5ゲーム差、2位ロッテに1ゲーム差、4位ソフトバンクと1・5ゲーム差となった。 以下、石井一久GM兼監督(47)の一問一答 -序盤からリード許す展開 あの展開で何とか序盤に1点返しておけば、また相手にプレッシャーがかけられたのかなと思います。岸に関して言えば、ずっといいピッチングをしてくれているので、毎回毎回いいピッチングをしろ、というのも酷なところはありますけど、できれば4点より3点、3点より2点と何とか粘ってもらえたらチームにも勝つチャンスを与えられたと思います。 -岸の状態は ストライクとることはそんなに苦労している感じには見えなかったですけど、普段の岸からすると少しボールの精度がなかったのかなと思います。毎回いいピッチングができるわけでもないので、次の6日間を使ってしっかりと調整してほしいなと思います。 -5回までの続投のは球数も考慮して ローテーションピッチャーとしてもそうですし、明日の石橋には長い回を背負って投げるという登板はしてほしくないので。(救援)ピッチャーはなるべく明日に備えてもらいたい、というところもいろんな状況がありました。 -打線を組み替えた 茂木が出ない中でどうやって組んでいくかをまず先に考えました。打線を組み替えたことがどうこうではなく、全体的にもうちょっと早い回に1本がしっかりと出ていればまた違う展開になったと思う。相手があることなのですごく結果論になってしまいますけど。 -オコエを2番に起用した理由は オコエというよりはランナーを出して6、7番に来ることがうちの打線の特徴。その辺りが落ちていくことがないようにしたいといういろんな絡みがあって、オコエが2番に入りました。 -6番鈴木大で得点を奪いたい そうですね。必ずしもそれがうまくいくとは限らないので、逆に言えば結果論になってしまうので、今やれることを各自持って臨んだつもりです。 -2番のオコエに期待することは 試合前からオコエには「今までやってきたことを変える必要はない」という話をしながら2番に入ってもらいました。現状は立ち向かっていく選手なので、必ずしも成功できるとも限らないし、失敗の連続で立ち上がっていく立場の選手。今日みたいになかなか打てないものを、また明日、ということでやってもらいたいなと思います。 -ロッテ佐々木朗の印象は いい投手だと思います。すごく真っすぐにキレがあって、変化球もいい落差があるので、いい投手なのは間違いないですけど、何とか序盤で1点というところをとってくれればまた違った展開になったのかなと思います。 -明日は石橋が今季初登板初先発 チーム状況や順位は関係なく、臆せず石橋らしいピッチングをしてほしいと思います。
◆自身3連勝中の宮城出身の楽天岸孝之投手が5回100球10安打5失点で7敗目を喫し、岩手出身のロッテ佐々木朗との「東北対決」に敗れた。 1回、先頭荻野に2球目の直球を左翼席へ運ばれた。先頭打者弾で3試合ぶりの失点。その後も3連打からレアードの犠飛で2点目を失うと、2回には荻野に適時内野安打、3回にはレアードにソロを浴び、3回までに4失点。5回先頭のマーティンにソロを浴び、今季初の1試合3被弾となった。「悔やまれる点は3本のホームランですね。特に今日のような連敗のできない大事な試合でこのようなピッチングをしてしまい、チームの皆さんに申し訳ないです」と反省した。 7月14日ソフトバンク戦から自身3連勝中で、14回1/3を連続無失点としていたが、この日は1回から36球を要するなど、立ち上がりから全球種を狙い通りに操れなかった。4回1死に藤原へ今季17試合目で初の死球も与えた。「原因がはっきりと分かっていれば、試合中にもう少し修正はできたかなと思います。それでも何とかしようと思い、いろいろなことをやりましたが、なかなかうまくいかなかったです」と悔やんだ。 次回登板に向け「今日は3者凡退で抑えられたイニングもなかったですし、そういう点で野手も攻撃のリズムをつくれなかったと思います。何が原因かはまだ分からないですが、しっかりとそれを見つけて、反省して、修正をして、次に生かせたらいいと思います」と前を向いた。
◆岩手出身のロッテ佐々木朗希投手(19)が、東北凱旋(がいせん)登板で2勝目を挙げた。楽天17回戦(楽天生命パーク)に先発し5回を3安打無失点。少年時代にファンとして観戦に訪れた球場で、約3カ月ぶりの白星を挙げ、チームを3連勝に導いた。カード勝ち越しで貯金は今季最多の6となり、首位オリックスと2・5ゲーム差に詰めた。スタメン発表でコールされると、ビジターのスタンドから自然と拍手が沸き起こった。少年時代、右翼席から見つめていたマウンドに佐々木朗は立った。「もちろんホームより歓声は少ないんですけど、すごく後押ししてもらいました」。かつて3度観戦に訪れた場所。当時はプロ野球選手になるなんて思ってもいなかった。大きいなあ、と眺めていた球場の真ん中で、同じ東北出身の楽天岸に投げ勝った。 初めてのマウンドは低く、四球からのスタート。だが6度の先発で学んできた。「置きにいかないように。修正すればすぐよくなると分かったので」。オコエを外角にフォークを沈めて併殺に仕留めると、続く浅村への初球でこの日最速156キロを計測した。小3で観戦に来た時、この球場外でスピードガンコンテストが行われていた。当時の球速は80キロ程度。気恥ずかしくて挑戦もしなかったが、時をへて、球界屈指の速球派として戻ってきた。 2回までに47球を要した球数も3回以降はテンポアップ。「これまでホームランを結構打たれてるので、走者をためないように。甘くならないように」と警戒した中軸を単打1本に抑え、4番島内、5番岡島から3つの空振り三振を奪った。援護に恵まれたことが、右腕の振りを勢いづけた。 ゼロを5つ並べ、5月27日の阪神戦以来の2勝目をつかんだ。この間、打たれた日もあれば、好投が報われない日もあった。「長い間勝てなかったのでうれしい。ここからやり返せればなと思います。勝たせてもらうこともあると思うんですけど、自分が勝ちに導けるようにしていきたい」。ここまでの最長は6回で、より長い回を投げることを直近の目標に掲げる。「投げるたびによくなっている」と井口監督。3カ月ぶりの白星。東北の空が、おかえりとばかりに佐々木朗を歓迎した。【鎌田良美】
◆岩手出身のロッテ佐々木朗希投手(19)が、東北凱旋(がいせん)登板で2勝目を挙げた。 楽天17回戦(楽天生命パーク)に先発し5回を3安打無失点。少年時代にファンとして観戦に訪れた球場で、約3カ月ぶりの白星を挙げ、チームを3連勝に導いた。夏の終わり、ロッテ佐々木朗希が大船渡に吉報を届けた。故郷は遠い。偶然にも自己最高球速と同じだが、大船渡市内には「仙台まで163キロ」の標識がある。 「今まで当たり前だった景色がなくなってしまうので、すごく寂しいなと思いました。なかなか帰って来られない場所なので」 598日前、そう感じながら上京した。初めての1人暮らしより「新しい人と触れ合う方が不安があるというか...」と口にした。それだけ濃密な時間を過ごした港町。昨年末に帰省し仲間たちに会った。「成長はあまり感じなかったです」と笑い「みんな、彼らなりに苦労してる感じだったので」と優しく添えた。 「お互い苦労を積み重ねて、どんどん成長していけばいいかなと思います」と感じている。自身も夏場、勝てないもどかしさをよく言葉にした。それぞれの場所で大人になっていく。 若者たちが巣立っても、大船渡は元気だ。この日朝、これまた偶然にも、今年初めて大船渡港にサンマが水揚げされた。秋の味覚がさっそく食卓に並ぶ家庭もある中での、ヒーローの東北初勝利。港町は朝から晩まで"大漁"だった。【ロッテ担当 金子真仁】
◆29日の楽天戦でロッテ入団後2度目の先発を果たすエンニー・ロメロ投手(30)が、28日の試合前に調整を行い「明日に向けて良い準備ができています。しっかりゲームを作れるように頑張ります」と待望のロッテ初勝利へ意欲をみせた。 7月26日に来日後、2週間の隔離期間を経てイースタン・リーグ1試合に登板。8月22日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で初登板先発を果たし、4回1/3を5安打2失点で降板して、勝敗はつかなかった。 ロメロは2019年から中日に2年在籍。19年は先発で21試合に登板しして、8勝10敗で防御率4・26の成績を残した。昨季は左肩痛で未登板のまま中日を退団。今季はメキシカンリーグのティフアナ・ブルズでプレーしていた。
◆ロッテ・荻野貴司外野手(35)が一回無死で、先発の岸から左越えの7号ソロ本塁打を放ち、自身今季4本目の先頭打者本塁打をたたき出した。荻野は2、3、6号が先頭打者本塁打で2、3号は佐々木朗が先発した試合で記録しており、今回の7号本塁打は佐々木朗の先発試合で3本目の先頭打者アーチとなった。
◆ロッテのブランドン・レアード内野手(33)が3-0の三回1死、楽天先発の岸から左越え20号ソロを放ち、2年ぶり6度目のシーズン20本塁打をマークした。 日本ハム在籍時の2015年から34本、39本、32本、26本。ロッテ1年目の19年に32本を放ったが、昨季は腰を故障して6本塁打だった。
◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(33)が「4番・右翼」で先発出場し、4-0の五回無死の場面で、楽天先発の岸から右中間22号ソロ。後半戦初アーチを放った。 マーティンは前半戦を終え、初出場したオールスター終了後の7月18日に帰国。8月10日に再来日し、2週間の隔離期間を経てイースタン・リーグ2試合に出場し、27日の楽天戦(楽天生命パーク)から1軍戦に出場していた。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(19)が先発し、5回を3安打無失点に抑え、2勝目の権利を持って降板した。打者19人と対戦して83球を投げ、5奪三振2与四球。直球の最速は156キロだった。 一回に2死一、二塁のピンチを迎えたが、岡島を154キロの直球で空振り三振に仕留めた。二回は2死一、三塁から小深田を138キロのスライダーで空振り三振。三回からの3イニングは走者を一人も許さなかった。 一回、楽天・島内のハーフスイングをアピールする佐々木朗希=楽天生命パーク宮城(撮影・矢島康弘) 佐々木朗はプロ2勝目を目指し、7試合目の先発だった。試合前の時点で1勝2敗、防御率3・73。岩手県陸前高田市出身で、プロ入りしてから東北の地で1軍戦初登板だった。
◆ロッテの佐々木朗希投手(19)が先発し、5回を3安打無失点で2勝目(2敗)を挙げた。打者19人と対戦して83球を投げ、5奪三振2与四球。直球の最速は156キロだった。チームは3連勝で単独2位となった。 佐々木朗は岩手県陸前高田市出身で、プロ入りしてから東北の地で1軍戦初登板。一回に2死一、二塁のピンチを迎えたが、岡島を154キロ直球で空振り三振に抑えた。二回は2死一、三塁から小深田を138キロスライダーで空振り三振。三回からの3イニングは走者を一人も許さなかった。 2勝目を挙げポーズをとるロッテ・佐々木朗希=楽天生命パーク宮城(撮影・矢島康弘) 打線は一回に荻野が、相手先発の岸から、7号の先頭打者本塁打を放つなど2点を先行。二回に1点を追加し、三回にはレアードが20号ソロ、五回にはマーティンが22号ソロを放ち、佐々木朗を援護した。
◆ロッテの佐々木朗希投手(19)が先発し、5回を3安打無失点で2勝目(2敗)を挙げた。打者19人と対戦して83球を投げ、5奪三振2与四球。直球の最速は156キロだった。チームは3連勝で単独2位となった。一問一答は以下の通り。 ――岩手県出身で東北初の1軍マウンド。特別な感情はあったか 「長い間、勝てなかったので勝てて嬉しいです」 ――投球を振り返って 「早い回で野手の方々が点を取ってくださったので楽に投げることができました」 ――150キロ超えのストレートが目立っていた。手応えは 「変化球もうまく使いながらいい配球ができたかなと思います」 ――5月のプロ初勝利のときと同じく荻野が先頭打者ホームラン 「いつも荻野さんが打ってくれるので感謝してます」 ――チームは3連勝。雰囲気は 「すごくいい雰囲気だと思います」 ――最後にファンにメッセージを 「次も勝てるようにがんばります。応援よろしくお願いします」
◆楽天は初対戦だった佐々木朗に5回無失点の好投を許して白星を献上した。0―2の一回無死一塁で今季初めて2番に入ったオコエが三ゴロ併殺打に倒れるなど不安定な立ち上がりを捉え切れなかった。 打線は九回に鈴木大の適時二塁打で零敗を免れるのが精いっぱい。石井監督は「何とか序盤で1点を取れれば、また違った展開になったのかな」と悔しがった。
◆楽天は2連敗。岸孝之投手(36)が先発し、5回10安打5失点で7敗目(6勝)を喫した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --試合を振り返って 「序盤からリードを許す厳しい展開になりました。何とか序盤に1点を返しておけば、相手にプレッシャーをかけられたのかなと思います」 --先発の岸について 「ずっといい投球をしてくれている。毎回、いい投球をしろというのは酷なので。メカニック的に何となくずれていたのかな。ストライクを取ることに関しては、苦労しているようには見えなかった。岸からすると、少しボールの精度がなかったのかなと思います」 5回、ロッテのマーティン(左)に本塁打を浴びた岸=楽天生命パーク --ロッテ先発の佐々木朗が5回無失点 「いい投手だと思います。真っすぐに切れがあって、変化球にもいい落差がある。いい投手であることに間違いないです」
◆楽天の岸は5回を投げて今季ワーストの3本塁打を含む10安打を浴びて5失点と大乱調で、7月1日以来の7敗目を喫した。一回に荻野に先頭打者アーチを許すと次々と痛打された。0―3の三回にはレアードに左翼席へソロを放り込まれ、五回にはマーティンに右中間席に運ばれた。 前回の登板まで7試合連続で6回以上を投げて2失点以下と安定していたが、持ち味の制球力を発揮できなかった。「悔やまれる点は3本の本塁打。チームの皆さんに申し訳ない」と反省しきりだった。
◆岩手・大船渡高出身のロッテ・佐々木朗希投手(19)が28日、楽天17回戦(楽天生命パーク)に先発登板し、5回無失点と好投。生まれ育った東北で初めて1軍のマウンドを迎え、5月27日以来、約3カ月ぶりの白星となるプロ2勝目(2敗)を挙げた。最速156キロの直球を軸に三回以降はパーフェクト。宮城県出身の楽天・岸に投げ勝ち、5-1の勝利に貢献した。 一塁へ転がった打球で瞬時に駆け出した。五回2死。佐々木朗は軽快な足取りで一塁ベースカバーに入り、小深田を打ち取った。5回を3安打無失点に封じた右腕が、東北の地でプロ初勝利を挙げた5月27日以来の白星を飾った。 「長い間勝てていなかったので、勝ててうれしい。納得いく結果ではない中で、ゼロに抑えられて良かったです」 岩手県の太平洋沿岸南部に位置する陸前高田市出身の東北人が、約100キロ離れた宮城県仙台市で好投。7度目の1軍戦初の無失点投球だ。一、二回に得点圏に走者を背負ったものの、それぞれ岡島と小深田から空振り三振を奪う。三回以降はパーフェクトに抑えた。 楽天先発は〝みちのくの先輩〟にあたる仙台市出身の岸。通算138勝右腕が3被本塁打を含め5回10安打5失点だったのに対し、プロ2年目の佐々木朗は最速156キロの直球を軸に投げ勝った。 所属していた猪川野球クラブスポーツのチーム行事で楽天の試合観戦した、小学5年生当時のロッテ・佐々木朗希投手(佐々木秀さん提供) 楽天生命パークは幼少時に観戦に訪れていた思い出の球場だ。東日本大震災が発生した2011年3月11日以前からプロのプレーを目の当たりにし、12年7月15日には楽天-日本ハムを生観戦。このとき、球場外で開催されたスピードガンコンテストで優勝すれば始球式の権利を得られた。だが当時小学5年生だった少年は「恥ずかしくて出なかったです。(球速は当時)80キロくらい。一番速い人で120キロ。勝てるわけなかった」と控えめな人柄だった。 だが、約10年の歳月を経て最速163キロを誇る令和の怪物に成長した。甲子園球場で登板した以外は本拠地でしか投げていなかった19歳は、パ・リーグの敵地球場で初登板。「ホームより歓声は少ないですが、少ない中でも後押ししてもらっている」とみちのくの温かさを感じ取った。 15日のオリックス戦でも5回2失点と試合をつくった。優勝争いが本格化する後半戦に入って2試合連続で好投。「勝たせてもらうこともありますが、自分が勝ちに導けるように」。チームの貯金は今季最多の6。佐々木朗は進化を感じさせる力投を披露した。(山口泰弘)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
48 | 37 | 13 | 0.565 (-) | - (-) |
45 | 398 (+2) | 349 (+2) | 92 (-) | 30 (-) |
0.254 (-) | 3.330 (↑0.02) |
2 (-) |
ロッテ |
44 | 38 | 14 | 0.537 (↑0.006) | 2.5 (↑0.5) |
47 | 437 (+5) | 401 (+1) | 94 (+3) | 83 (+1) |
0.253 (↑0.001) | 3.960 (↑0.03) |
3 (-) |
楽天 |
45 | 41 | 13 | 0.523 (↓0.006) | 3.5 (↓0.5) |
44 | 376 (+1) | 372 (+5) | 78 (-) | 33 (-) |
0.245 (-) | 3.610 (↓0.02) |
4 (-) |
ソフトバンク |
42 | 41 | 17 | 0.506 (-) | 5 (-) |
43 | 386 (+2) | 328 (+2) | 83 (-) | 62 (-) |
0.249 (-) | 3.160 (↑0.01) |
5 (-) |
西武 |
37 | 45 | 17 | 0.451 (-) | 9.5 (-) |
44 | 380 (+8) | 412 (+8) | 83 (+2) | 70 (+2) |
0.247 (↑0.002) | 3.970 (↓0.04) |
6 (-) |
日本ハム |
32 | 47 | 13 | 0.405 (-) | 13 (-) |
51 | 281 (+8) | 364 (+8) | 52 (+2) | 49 (+1) |
0.228 (-) | 3.610 (↓0.04) |
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