中日(☆4対1★)巨人 =リーグ戦18回戦(2021.08.27)・バンテリンドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
0001000001311
中日
22000000X4700
勝利投手:大野 雄大(4勝8敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗12S))
敗戦投手:山口 俊(2勝3敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(32号・4回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆中日は初回、ビシエドの2点適時打で先制する。続く2回裏にはビシエドが再び2点適時打を放ち、追加点を挙げた。投げては、先発・大野雄が7回1失点の好投。その後は継投でリードを守り、大野雄は今季4勝目を挙げた。敗れた巨人は、先発・山口が試合をつくれず、打線も振るわなかった。

◆中日大野雄大投手(32)は通算72勝のうち、バンテリンドームで39勝。バンテリンドームで通算40勝以上を挙げたのは山本昌(69勝)川上(59勝)吉見(58勝)の3人だけ。大野雄が40勝目を記録すれば吉見に次いで4人目となる。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(32)が、球団在籍外国人選手の通算打点で歴代単独トップに立った。 巨人先発の山口から1回に先制、2回に中押しと続けて2点タイムリーを放ち、通算450打点で97年から6年間在籍したレオ・ゴメスの449打点を一気に抜いた。 来日6年目で「竜の最強助っ人」となった主砲は「毎日、一生懸命やってきた結果でうれしい。歴代ドラゴンズの素晴らしい外国人選手の中で、1位になれたことをとても光栄に思います」と素直に喜びを口にした。 チームはここ3試合27イニング連続適時打がなく、2敗1分けでこの日の巨人戦を迎えた。そして初回無死満塁のチャンスで、先発大野雄を強力援護する右前に先制打。2回2死二、三塁では中前に弾き返し、重苦しいムードを吹き払った。これぞ4番の全4打点。与田監督は「あそこでビシエドが打てなかったら危うい試合だった。野球に取り組む姿勢も含めて、彼の存在は誇りに思っています」と連敗を止めた主砲の仕事に最大級の賛辞を贈った。 真の最強助っ人として残されたテーマは、チームを優勝に導くこと。「どんな試合も勝利を目標にやっている。とにかく明日も勝つ、ですね」。新たな戦いに目を向けた。【安藤宏樹】

◆巨人山口俊投手(34)が2回5安打4失点(自責3)でKOされた。 立ち上がりにつまずいた。1回先頭、中日京田の一ゴロで一塁ベースカバーに入るも、中田のトスを完全捕球できず記録は自身の失策。安打と四球で無死満塁とされ、4番ビシエドに右翼への2点適時打を浴び、先制を許した。 後続はなんとか抑え、この回追加点は与えなかったが、2回も安定感のある投球は見せられなかった。2死二、三塁からまたもビシエドに中前へ2点適時打を浴びた。2回5安打3四球の4失点。3回の攻撃で代打を送られ、マウンドを2番手戸根に託した。 山口は、後半戦はいまだに勝ち星なし。前半戦最後の登板の7月14日ヤクルト戦(東京ドーム)から4戦未勝利となった。

◆巨人岡本和真内野手(25)が自己最多まであと1本に迫る32号ソロを放った。4回2死、中日大野雄の149キロ外角直球を逆方向へ運んだ。この1発で、19年、20年の31本塁打を上回り、自己最多となる18年の33本が目前に迫る。 嫌なムードが漂っていた。先発山口が2回4失点で降板し、序盤から追う展開を強いられた。4回、岡本和が本塁打を放つ直前には、先頭坂本がチーム初安打となる中前打を放ったが続くウィーラーが併殺に倒れた。岡本和は「ツーアウトになり、3人で終わらないようにしたいと思っていました。良い結果につながりましたね。また、頑張ります」とコメントした。

◆中日は1回、2回とビシエドが2点適時打を放ち4-0とリード。巨人は3回まで中日先発の大野雄に無安打に抑えられた。 巨人は4回に岡本和の32号ソロで反撃。中日は6回1死二塁のチャンスで京田、渡辺が連続三振に倒れ、追加点を奪えなかった。 中日は8回から又吉、R・マルティネスとつなぎ連敗を2で止めた。7回3安打1失点の大野雄が4勝目。巨人山口が3敗目。

◆通算1000四球=福留孝介(中日) 27日の巨人18回戦(バンテリンドーム)の1回、山口から今季18個目の四球を選んで達成。プロ野球16人目。初四球は99年4月3日の広島2回戦(ナゴヤドーム)で横山から。44歳4カ月で達成は、12年谷繁(中日)の41歳3カ月を抜く史上最年長。 ▼福留は通算1001四球、1032得点、1065打点となり"トリプル1000"を達成。過去に王貞治(巨人)ら11人しかいない記録に肩を並べた。

◆巨人は丸佳浩外野手を1番に抜てきする荒療治も実らなかった。4年ぶり、移籍後初のリードオフマン起用も、直近7試合で27打数2安打の不振からの脱却はならず、3打数無安打に終わった。先発山口が2回4失点KOで背負った劣勢のまま連敗に沈んだ。 原監督は「今年は仕切り直しが多い。明日も仕切り直しだよ。また、仕切り直しでやるということだよね」と話した。 ▽巨人元木ヘッドコーチ(3安打1得点にとどまった打線に)「みんな調子悪いからね。調子がいいのは(坂本)勇人と(岡本)和真だけだからね。若い選手がもっと頑張らないと。危機感持ってやらないとね」

◆巨人宮本投手チーフコーチがローテ再編の可能性を示唆した。山口俊が2回5安打4失点でKO。1回先頭京田の一ゴロでベースカバーに入り、中田からのトスを失策。2回1死でも京田の打球をグラブではじき(記録は投手内野安打)出塁を許した。いずれも失点につながり、自らの首を絞めた。 宮本コーチは「やっぱり一つのプレー。投手は投げるだけじゃなくて、そういった守備もね。9人目の野手っていった部分でしょうね。投げる以外の部分でね。それが一番悔やまれる。投げて打たれたならしょうがないけども、投げないでああいうプレーが生まれて失点につながったというのが一番、残念だと思います」と指摘した。 一方で状態には太鼓判を押した。150キロに迫る直球、多彩な変化球については「悪くないと思います。球の力もあった」と評価。ローテの柱として期待するだけに「先発ピッチャーは今は中6日で回してるんですから責任というのはありますよね。その責任を果たしてほしいといったところです」と話した。 今週を含め3週続けて6連戦となる。25日に先発した若手有望株の直江は2回もたず3失点KOで2軍再調整。26日にエース菅野が1軍復帰登板を果たすも6回5失点で本来の状態とまではいかない。2軍で先発登板を重ねて結果を出し1軍昇格した戸根は、この日は中継ぎで2連投だったが2回無失点で好アピール。宮本コーチは「6連戦も続くし、(先発投手の登板間隔を)詰めていく考えはあります。帰ってからゆっくり決めたいと思います。(戸根も含め)そうですね。戸根も昨日投げて連投なんだけどやってくれたし、今日リリーフ陣は頑張ってくれたんですけど、ローテーションは考えます」とした。

◆44歳の中日福留孝介外野手がプロ野球16人目の1000四球を達成した。 1回無死一、三塁で巨人先発の山口からストレートの四球を選び、史上最年長で大台到達。2回にも四球で出塁して通算1001個まで伸ばした。「長くやっているとこういうこともあると思います。よかったです」とベテランらしいコメントを残した。1000打点、1000得点も合わせての"トリプル1000"はNPB12人目の快挙になった。 ▼通算1000四球=福留孝介(中日) 27日の巨人18回戦(バンテリンドーム)の1回、山口から今季18個目の四球を選んで達成。プロ野球16人目。初四球は99年4月3日の広島2回戦(ナゴヤドーム)で横山から。44歳4カ月で達成は、12年谷繁(中日)の41歳3カ月を抜く史上最年長。 ▼福留は通算1001四球、1032得点、1065打点となり"トリプル1000"を達成。過去に王貞治(巨人)ら11人しかいない記録に肩を並べた。

◆中日大野雄大投手が7回3安打1失点で6月11日以来の4勝目を手にした。過去12打数5安打と相性が悪かった中田も3打数無安打1三振に抑え、前日の有言を実行して巨人戦今季初勝利。 「球が暴れて制御できなかったけど、木下がうまくリードしてくれた。まだ4勝目で8敗もしている。自分の成績がよくないのでうれしさも半減、が正直なところですが、今日は少しだけ喜んで次回に向けて調整していきたい」と表情を引き締めた。 ▽中日R・マルティネス(9回を3人で抑え12セーブ目)「きょうもゼロで帰ってくることができて、チームも勝ったのでうれしい」

◆中日渡辺勝外野手が2番左翼に起用され、2安打2得点だった。 「(打撃は)積極的にいくことができたのでよかった。得点に絡むのはいいことだと思うので、これからも勝利に貢献できるように頑張ります」

◆中日の大野雄が7回3安打1失点と好投し、6月11日以来の4勝目を挙げた。打線はビシエドが全4打点を稼いだ。一回に2点右前打、二回も2点中前打を放った。巨人は山口が2回4失点と崩れ、反撃は岡本和の32号ソロだけだった。

◆移籍3年目にして初めて1番で先発した巨人の丸は、3打数無安打に終わった。一回に四球で出塁したものの、その後の3打席で快音は響かなかった。元木ヘッドコーチは「何か感じるものがあってほしいと思って、1番にしたのだけれど」と悩ましげに言った。 後半戦最初の4戦で3本塁打と好スタートを切った丸は、その後の8試合でわずか2安打と当たりが止まっている。

◆中日のビシエドが全4打点を挙げて打線を引っ張った。来日6年目で通算450打点とし、球団の外国人選手では歴代トップに。「自分のできることを積み上げた結果。好機ほどリラックスして、自分が打てる球をしっかり待つこと」と誇った。 一回は無死満塁から山口の148キロに詰まりながらも右前へ2点適時打。「チャンスだったから積極的にいった。当たりはよくなかったけど、良いところに落ちてくれた」と一息ついた。 二回2死二、三塁でもフォークボールを中前に運んだ。さらに2打点を挙げ「甘いボールを見逃さずに、センターに打ち返すことができた。自分のバットで追加点が取れた」と喜んだ。

◆2イニング連続での悪夢に巨人・山口俊投手(34)は思わず天を仰いだ。一回無死満塁でビシエドに先制の2点打を喫すると、二回2死二、三塁でも2点打。4番に序盤で4打点を許し、山口は3敗目を喫した。 ビシエドの今季巨人戦の成績は試合前の時点で打率・385、4本塁打。最も警戒すべき相手にやられ、原監督は「反省しているでしょう。対策も練っているでしょう」。天敵を封じなければ勝利は見えない。 守備の隙も響いた。一回先頭の京田を一ゴロに打ち取ったものの、ベースカバーで捕球をミスした。二回も京田の打球をはじいて内野安打とされた。いずれも失点につながり、宮本投手チーフコーチは「投手は9人目の野手。投げる以外の部分が悔やまれる」と指摘した。 山口は6月の復帰直後は3戦2勝と好調だったが、これで2連敗。白星からは4試合遠ざかる。次回は9月1日のヤクルト戦(京セラ)に中4日で登板するプランもある。逆転優勝に山口の復調は欠かせない。(伊藤昇)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
55393 0.585
(↓0.006)
-
(-)
46400
(+4)
358
(+6)
99
(+1)
86
(+1)
0.252
(↑0.001)
3.380
(↓0.03)
2
(-)
巨人
493711 0.570
(↓0.006)
2
(-)
46395
(+1)
361
(+4)
127
(+1)
52
(-)
0.248
(↓0.002)
3.510
(-)
3
(-)
ヤクルト
463510 0.568
(↓0.007)
2.5
(-)
52402
(-)
358
(+4)
94
(-)
56
(-)
0.254
(↓0.002)
3.660
(-)
4
(-)
中日
374813 0.435
(↑0.006)
13.5
(↑1)
45281
(+4)
320
(+1)
52
(-)
51
(+1)
0.237
(-)
3.170
(↑0.02)
5
(-)
DeNA
364912 0.424
(↑0.007)
14.5
(↑1)
46390
(+4)
448
(-)
97
(+3)
21
(-)
0.259
(↓0.001)
4.400
(↑0.05)
6
(-)
広島
354910 0.417
(↑0.007)
15
(↑1)
49342
(+6)
397
(+4)
69
(+1)
45
(-)
0.258
(↑0.001)
3.880
(↑0.01)