西武(☆3対0★)ソフトバンク =リーグ戦18回戦(2021.08.26)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
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西武
20010000X3811
勝利投手:渡邉 勇太朗(2勝2敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝2敗12S))
敗戦投手:笠谷 俊介(2勝3敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(11号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は1回裏、中村の2ランが飛び出し、幸先良く先制する。そのまま迎えた4回には、無死一三塁の好機から岡田が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・渡邉が5回2安打無失点で今季2勝目。敗れたソフトバンクは先発・笠谷が誤算で、打線も4安打無得点と沈黙した。

◆今季の西武森友哉捕手(26)は右投手に打率3割1分1厘、左投手に3割6分7厘。 25日時点の規定到達者の中で左右両方の投手から打率3割以上は森の他に佐野、桑原(DeNA)吉田正(オリックス)の計4人しかいない。

◆西武栗山巧外野手(37)が右前打を放ち、通算2000安打まで残り9本とした。 「3番DH」で先発。1回2死の第1打席で、ソフトバンク先発笠谷の4球目、真ん中に入った150キロ直球を右前に運んだ。 生え抜き20年目の大ベテランが、偉大な記録まであと1桁に迫った。

◆西武森友哉捕手に代わる先発マスクの岡田雅利捕手が攻守で奮闘した。2点リードの4回無死一、三塁で適時打を放つと、5投手を巧みにリードして0封勝利に貢献。 お立ち台では「去年も打てなくて期待されてないんやろなと思ってたけど、必死で気持ちだけ打ちました」と笑顔。「山川も森もいなくて不安でしたし、緊張もした。無事にチームに戻ってきて欲しい」と話した。

◆西武は1回に中村の11号2ランで先制。先発渡辺が四球で走者を出しながらも要所を締め、3回まで1安打無失点に抑えた。 西武は4回無死一、三塁から岡田の適時打で1点を追加。ソフトバンク先発笠谷は制球に苦しみ4回途中降板となった。 西武は6回からの継投で逃げ切った。渡辺が2勝目。ソフトバンクは打線がふるわず連勝が2でストップ。笠谷が3敗目。

◆ソフトバンクは今季7度目の完封負け。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -笠谷の投球 工藤監督 ちょっと今日はコントロールがうまく付けられなかったですね。本人もなんとかしようとしていたけど、試合の中で修正は難しいかなと。(交代の)タイミングは見計らってはいたんですけどね。 -初回は2死から失点 工藤監督 そんな形になりましたけどね、もったいなかったですね。 -2番手以降は無失点 工藤監督 (高橋)礼も良かったし、(田中)正義も良かったし。松本はまあ、0で抑えたので良かったかなと思いますよ。正義なんかは久しぶりでしたけど、球は走っていましたし、十分あれだったら勝っているところでもいけるかなと。先々楽しみですね。 -こういう展開で投手の頑張りが重要 工藤監督 (出番は)負けてるゲームとかにはなっちゃうかなと。ただ、そういうところでしっかり投げてくれていると、先のことを考えてもうちょっといいところで、となってくると思うのでね。踏ん張り所だとは思いますけど、打線は打てないときもあるんでね。そういうときに投手がしっかり抑えていくと。今日も3点で行ってくれた。悪いなりにも頑張ってくれたと思います。 -西武渡辺に苦戦 工藤監督 なんか、いいあたりはあるんですけど正面に行っちゃったり。的が絞りにくくて、なかなかつながらなかった感じはしますね。 -次はオリックス戦 工藤監督 直接、上のチームと当たるときというのはしっかり締めていかないと。ここでズルズル行っちゃうと広げられる一方なのでね。そういうときこそしっかり集中していかないといけないなと思います。

◆西武高卒3年目右腕の渡辺勇太朗投手が先発2連勝を飾った。 150キロ前後の力強い直球を軸に、5回を69球2安打無失点と好投。「相手は気にせず自分の投球をすることを意識しました。5回を抑えられたことはよかった」と振りかえった。前回8月15日楽天戦のプロ初勝利から好調を維持。「1軍の雰囲気はけっこう慣れてきたので、自分の力を発揮できるように頑張りたい」と力強く話した。 ▽西武辻監督(山川、森不在での勝利に)「ベテラン2人の2点がほんと大きかったですね。(先発)渡辺がよく投げたし中継ぎ陣も全員素晴らしかった」

◆ソフトバンクのサブマリン高橋礼投手が2番手で2回2/3を無失点に抑えた。 0-3の4回無死一、二塁から登板。岸に死球を与え、満塁のピンチを招いたが、後続を切った。「リードされている状況だったので、思い切って自信のあるボールを投げることを心がけました」。5回と6回も得点圏に走者を背負ったが、0封救援。今季7試合目で初の無失点登板となった。「3人で終わるようなリズムの良い投球ができるようにしたい」と反省も忘れなかった。 ▽ソフトバンク田中(3番手で1回を2奪三振でピシャリ)「自信をもって腕を振ることができました。今日のように、どんどんと攻めていく投球を続けたい」 ▽ソフトバンク松本(4番手で1回を2奪三振0封)「ボール先行の投球になってしまいましたが、無失点で終われたことは良かったと思います。もっといい投球ができるように、調子を上げていきたい」

◆ソフトバンクが投打とも振るわず、西武に完敗した。打線は先発で初対戦の20歳の右腕、渡辺の前に5回まで無得点。2番手以降もとらえることができず、後半戦初、今季7度目の0封負けを喫した。工藤公康監督(58)は「的が絞りにくくて、なかなかつながらなかった感じはしますね」と厳しい表情を浮かべた。 あと1本が出なかった。初回に2死一、二塁の先制機を作ったがデスパイネが見逃し三振。4回1死二塁は中村晃とアルバレスが凡退した。6回も得点圏に走者を進めたが、得点できなかった。 投手陣も「ローテの谷間」笠谷が役割を果たせなかった。22日ロッテ戦で好救援してから中3日。5月27日中日戦以来の1軍先発だったが、初回につまづいた。2死から栗山に右前打され、続く中村に右越えの先制2ランを被弾。4回は先頭ブランドンに死球を与えると連打でさらに1点を失い、3回1/3で3失点KOとなった。「初回からリズムが悪い投球になってしまいました。中継ぎの時と同じ気持ちで投げていこうと思いましたが、打者に対して攻め切ることができませんでした」と唇をかんだ。 27日からは敵地で首位オリックスと3連戦。この日オリックスも敗れたため、勝てば3ゲーム差で直接対決を迎えられたが、悔やんではいられない。工藤監督は「直接、上のチームと当たる時はしっかり締めていかないと。ここでズルズル行っちゃうと、広げられる一方なのでね。そういう時こそ、しっかり集中していかないといけない」と引き締めた。残り45試合で4ゲーム差。逆転での4年連続日本一を目指し、正念場の戦いになる。【山本大地】

◆西武の中村が一回に3試合ぶりとなる11号2ランを放った。2死一塁、2ボールから外寄りの150キロの直球を捉えて逆方向の右翼席へ運び「打ててよかった」と喜んだ。低い弾道でフェンスぎりぎりを越し、ホームベースで出迎えた一塁走者の栗山からは「もっと飛ばさないと。全力で走ったわ」と笑顔で声を掛けられた。 山川の調子が上がらないこともあり、後半戦は全試合で4番。「いいところで打ちたい」と語る。25日はソフトバンクの千賀らの前に4三振を喫していただけに、鬱憤を晴らす一打となった。

◆西武は一回に中村の11号2ランで先制し、四回は岡田の適時打で加点した。渡辺が5回2安打無失点で2勝目を挙げた。平良は後半戦初となる12セーブ目。ソフトバンクは今季7度目の零敗。四回途中3失点の笠谷が3敗目を喫した。

◆5月27日以来の先発マウンドに臨んだソフトバンクの笠谷は3点を失った。一回、中村に速球を右翼席へ2ランとされ、先頭を死球で出した四回に1点を加えられて途中降板。「初回からずっとリズムが悪い投球になってしまった」と悔やんだ。 22日のロッテ戦で七回から2回を完璧に抑えて勝利投手となり、チャンスを得た。左腕から150キロ超の速球を繰り出す球威はあったが、結果は黒星。「中継ぎの時と同じ気持ちで投げようと思ったが、攻めきれなかった」と声を落とした。

◆正捕手の森友哉捕手と主軸の山川穂高内野手がコロナ特例で抹消され、6月27日以来となるスタメンマスクをかぶった岡田雅利捕手が、四回の貴重な適時打や完封リレーの好リードでお立ち台にあがった。 「山川、森がいなくて自分自身不安でしたし、スタメンマスクというのも久々だったので緊張しました。その中で山川も森も無事でチームに戻ってきてほしいなと思いますし、皆さんの熱い声援が、たぶん元気になると思うので、元気にしてあげてください」とファンに呼びかけ、温かい拍手を浴びた。 岡田に続き、先制弾を放ってお立ち台にあがったのが中村。ヒーローインタビューの最後に「きょうは岡田君が頑張ってくれたんですけど、森がかえってくると、なかなか出られなくなるので、そのときはベンチで頑張ってほしいと思います」と笑わせていた。

◆西武のベテランコンビがチームのピンチを救った。3番・栗山巧外野手(37)、4番・中村剛也内野手(37)が〝コンビ技〟で先制点をもぎ取り、勝利に大きく貢献した。 「いいバッティングはできたけど、入るとは思わなくて。まだまだ力、あるなと思いました」 一回2死一塁、笠谷の148キロの直球を軽打するようにライナーで右翼席に飛ばした中村は、思わず自画自賛。あまりに低い弾道に、一走の栗山から「もっと飛ばさな! (フェンス直撃かと思い)全力で走ったわ」と突っ込まれた。 その中村の先制弾をお膳立てしたのが栗山だ。直前に右前打で出塁。通算2000安打に残り9本とし「とにかく一本ずつ積み重ねていくだけです」。そんな頼もしい盟友に、中村は「本当にすごい。僕はあと400本くらい(この日で1600安打)ある」とおどけた。 新型コロナウイルス感染の濃厚接触者に該当する可能性が出たため出場選手登録を外れた森、山川の不在を補う活躍。栗山&中村による先制点が決勝点となり、辻監督は「ベテラン2人の2点が本当に大きかったですね」と最敬礼した。経験豊富な生え抜きが、大きな存在感を示した夜だった。(湯浅大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
473712 0.560
(↓0.006)
-
(-)
47394
(+6)
347
(+7)
92
(+3)
30
(-)
0.254
(↑0.001)
3.380
(↓0.04)
2
(-)
楽天
453913 0.536
(↑0.006)
2
(↑1)
46374
(+7)
364
(+6)
78
(+1)
33
(-)
0.245
(↑0.001)
3.600
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
423814 0.525
(-)
3
(↑0.5)
49429
(-)
399
(-)
89
(-)
81
(-)
0.253
(-)
4.020
(-)
4
(-)
ソフトバンク
424016 0.512
(↓0.007)
4
(-)
45384
(-)
324
(+3)
83
(-)
62
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.180
(↓0.01)
5
(-)
西武
374416 0.457
(↑0.007)
8.5
(↑1)
46370
(+3)
397
(-)
79
(+1)
67
(+1)
0.245
(-)
3.910
(↑0.05)
6
(-)
日本ハム
314712 0.397
(-)
13
(↑0.5)
53266
(-)
354
(-)
50
(-)
45
(-)
0.227
(-)
3.590
(-)