巨人(★2対11☆)広島 =リーグ戦17回戦(2021.08.26)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:九里 亜蓮(8勝6敗0S)
敗戦投手:菅野 智之(2勝5敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(16号・1回表2ラン),坂倉 将吾(6号・1回表ソロ),菊池 涼介(9号・6回表2ラン),鈴木 誠也(17号・7回表3ラン),坂倉 将吾(7号・9回表3ラン)
【巨人】若林 晃弘(5号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島が快勝。広島は1回表、鈴木誠の2ランと坂倉のソロで3点を先制する。その後は6回に菊池涼の2ラン、7回には鈴木誠の3ランが飛び出すなど、一発攻勢で11得点を挙げた。投げては、先発・九里が6回1失点で今季8勝目。敗れた巨人は、投打ともに振るわなかった。

◆巨人菅野智之投手(31)は4月30日から3連敗中。 菅野の3連敗は16年6月以来2度目だが、まだ4連敗はなく、現役の100勝投手でシーズン4連敗がないのは菅野と田中将(楽天)だけ。菅野が連敗を止められるか。

◆広島鈴木誠也外野手(27)が、後半戦1発目となる先制の16号2ランを放った。初回2死一塁で、フルカウントからの9球目、巨人菅野の外寄りのスライダーを強振し、打球はバックスクリーンへ一直線で飛び込んだ。 「先制することが出来て良かったです」 昨季まで通算で0発と苦戦していた菅野から、今季4発目となる1発。試合前の時点で、今季は9打数4安打の打率4割4分4厘、4打点。「菅野キラー」と化している。 続く坂倉将吾捕手(23)も右中間への6号ソロと2者連続弾をかました。「誠也さんに続けて良かったです。いい追加点になりました」。約2カ月ぶりの1軍復帰登板となった菅野の出ばなをくじいた。 鈴木誠は4点リードの7回2死一、二塁、今度は戸根の外角直球を再びバックスクリーンに運ぶダメ押しの18号3ラン。「チームにとって良い追加点になって良かったです」。今季3度目となる1試合2本塁打を決めた。

◆巨人菅野智之投手(31)が約2カ月ぶりに1軍登板を果たすも、白星で飾ることは出来なかった。6回6安打5失点6奪三振で降板。「チームとして大事な時期の登板でゲームを作れずに申し訳ないです」とコメントした。 1回2死一塁、侍ジャパンの4番を務めた鈴木誠にやられた。フルカウントからの9球目、外角寄りのスライダーをバックスクリーンに運ばれ、先制2ランを浴びた。今季、鈴木誠から4被弾目となる1発で出ばなをくじかれた。さらに続く坂倉にもシュート回転して内に入った146キロ直球を右中間席に運ばれ2者連続本塁打とされた。 3回から5回は粘りの投球で無失点に抑えていたが、6回2死一塁、追い込んでからの3球目のスライダーを広島菊池涼に捉えられた。左翼席への2ラン。6回95球、3被弾でマウンドを降りた。直球は最速149キロをマーク。最後の1軍登板となる7月1日広島戦(東京ドーム)の最速145キロからスピードを上げてきたが、復帰戦で即白星とはならなかった。

◆巨人中田翔内野手(32)がグラウンドから姿を消した。 「5番一塁」で5試合連続でスタメン出場。6回無死、広島九里の厳しい内角攻めで左手付近に死球を受けた。表情ひとつ変えることなく、ゆっくりと一塁まで歩き、1死後に大城の左前打で二塁に進塁。2死一、二塁から代打中島の打球は左翼フェンス際まで運ぶも西川の好守に阻まれた。7回から守備から中島が一塁に入り、中田はベンチに下がった。

◆セ・リーグ2位巨人と最下位の広島が対戦。先発は巨人が菅野智之、広島は九里亜蓮。

◆広島は1回に鈴木誠の16号2ラン、坂倉の6号ソロで3点を先制した。巨人は3回まで1安打無得点で先発菅野が援護を待った。 巨人は5回に丸の押し出しの四球で1点を返す。広島は6回に菊池涼の9号2ランで追加点を奪う。巨人菅野は6回5失点で降板。 広島が5本塁打の1発攻勢で打ち勝った。先発九里は6回1失点の好投で8勝目をマーク。巨人は連勝が2で止まった。菅野は5敗目。

◆巨人が投打で圧倒された。約2カ月ぶりの1軍登板となった先発のエース菅野智之投手が6回3被弾5失点。「チームとして大事な時期の登板でゲームを作れずに申し訳ないです」とコメントしたように試合を作ることは出来なかった。 リリーフ陣も流れを引き寄せることは出来なかった。2番手戸根は7回2死一、二塁で、広島鈴木誠にこの日2本塁打目となる3ランを浴び、1回3失点。3番手桜井も9回1死一、二塁、坂倉にこの日2本塁打目となる3ランで2回3失点。3投手で5被弾11失点と広島打線を抑えられなかった。 打っては広島先発九里に6回1失点と封じられた。2点を追う5回には、1死満塁で岡本和が二ゴロ併殺打に倒れ、チャンスを生かし切れなかった。2連勝で勢いに乗り、首位浮上の可能性もあった一戦だったが、大敗を喫し、4月1日以来の首位浮上とはならなかった。

◆巨人菅野智之投手が3本塁打で5失点を喫し、4月30日中日戦から4連敗。菅野は16年6月に3連敗があったが、4連敗は自身初のワースト記録。 先制弾を打たれた鈴木誠には、今季4本目の被本塁打。菅野からシーズン3本塁打した選手は14年丸(広島)がいたが、4発打ったのは鈴木誠が初めてだ。なお、巨人の投手が同じ打者にシーズン4被弾は、07年木佐貫がウッズ(中日)に打たれて以来14年ぶり。 ▼巨人はこの試合の被本塁打が5本。1試合に5本以上打たれたのは7月13日ヤクルト戦(7本)以来今季4度目。被本塁打5本以上がシーズン4度は、18年に並ぶ球団ワーストタイ。

◆巨人菅野智之投手が56日ぶりに1軍マウンドに戻ってきた。6回6安打5失点。期待の分だけ物足りなさは否めない。 1回2死一塁、鈴木誠に甘く入ったスライダーを仕留められ、先制2ランを浴びた。直後の坂倉には146キロを右中間に2者連続アーチ。続けざまの1発は、19年4月25日ヤクルト戦の3者連続以来だった。久々の1軍登板は立ち上がりにつまずいた。 再調整中は投球フォームは試行錯誤を重ね、シンプルに改良した。1カ所打撃登板を経て、19日に7年ぶりのイースタン・リーグに登板。ただ、実戦感覚での勝負勘はブランクが如実だった。試合前時点での今季8被本塁打のうちソロが7本、2ランが1本。この日は1回の鈴木誠に加え、6回に菊池涼からもカウント0-2から2本目の2ランを浴びた。 チームも1発攻勢に屈し、11失点で大敗した。95球を投げ終え「チームとして大事な時期の登板でゲームを作れずに申し訳ないです」と菅野。宮本投手チーフコーチは「智之の復活というのは我々にとっても是が非でも必要な部分」と次週の登板を示唆した。大エースの復活祭を待つ。【為田聡史】 ▽巨人原監督(追い込んでから3被弾の菅野について)「経験を持っている投手なわけだから。今後の反省と対策という部分で、次に生かしてくれるでしょう」

◆広島鈴木誠也外野手(27)が、1試合2発を含む3安打5点と爆発し、G倒勝利を導いた。初回に昨季まで通算0本塁打だった巨人の先発菅野から、今季早くも4本目となる先制の16号2ラン。4点リードの7回は戸根からダメ押しの17号3ランを放った。チームは今季最多の5発で大勝し、連敗を3でストップ。この日54歳となった佐々岡真司監督に、最高の誕生日プレゼントを贈った。鈴木誠が、菅野に強烈な先制パンチを食らわした。初回2死一塁、フルカウントからの9球目だった。外寄りのスライダーを強振し、打球はバックスクリーンへ一直線で飛び込んだ。着弾を見届けると、一塁を回りバチンっと両手をたたいた。東京五輪を挟み自身15試合ぶりで、後半戦1号に「先制点がほしかったので。本当にたまたまですが、菅野さんんから打ててうれしいです」と喜んだ。 「菅野キラー」と化した。昨季まで通算で0発と苦戦していた巨人のエースから、今季4戦4発。1シーズンで菅野に4本塁打を浴びせた初めての打者となった。「いやたまたまです」と謙遜したが、3回2死からの第2打席では、つまりながらも中前に運んだ。今季の対戦では12打数6安打の打率5割の6打点と抜群の相性をみせている。 勢いは止まらなかった。4点リードの7回2死一、二塁からは戸根の外角直球を一閃(いっせん)し、再びバックスクリーンへ。今季3度目の1試合2発となるダメ押しの17号3ランで勝利を決定づけた。「チャンスの場面だったので、しっかり自分のスイングをしようと打席に入っていたので、追加点となってよかった」と汗を拭った。 復調の糸口を探し続けた。「自分のスイングができなくて、迷惑をかけていた」。後半戦は打率1割8分2厘と苦戦していた。21日のヤクルト戦では、グリップを通常より下げたフォームに挑戦。試合前のフリー打撃で、松本広報に練習の動画撮影を頼み、入念にチェックを重ね、試合でも2打席ほど試した。ここ最近では野間からグリップと芯の間がたる型に膨れ上がったバレルバットを借り、練習で使用する場面も見られた。もがき続けたことが、結果につながった。 「こういうチーム状況のなかでも、たくさんのファンの方々が、毎日応援してくれる。少しでもいい試合がみせれるように、僕も必死に頑張りたい」 完全復活の兆しをみせた主砲。ここから最下位に沈むチームを押し上げていく。【古財稜明】 ▽広島菊池涼(6回2死一塁から左翼へ9号2ラン)「いいところで追加点に繋がるホームランになってよかったです」

◆広島先発九里亜蓮投手が6回1失点と力投し、後半戦初勝利となる8勝目を手にした。 5回に1死二塁から3連続四球を与え、押し出しで1点を許したのみ。6回2死一、二塁からは代打中島に左翼への大飛球を打たれるも、西川がフェンス際の打球に飛びつき、ピンチをしのいだ。「四球も多かったですし、リズムも悪い中で野手の方にしっかり守ってもらって6回まで投げられた」。プロ入り後巨人菅野と4度目の対戦で、初めて勝ち星をもぎ取った。

◆広島坂倉将吾捕手が自身プロ初となる1試合2本塁打と奮闘した。「5番捕手」で先発出場。初回に鈴木誠が先制2ランを放った直後に、右中間への2者連続弾となる6号ソロ。「誠也さんに続けて良かった」。 9回1死一、二塁からは桜井の初球をたたき、右中間への7号3ランを決め、とどめを刺した。

◆この日54歳の誕生日を迎えた広島佐々岡真司監督がナインから粋な祝福を受けた。試合前の円陣の前に、長野が用意した栄養ドリンクを、上本から受け取ったという。 指揮官は「長さん(長野)が、誕生日ということで盛り上げてくれた。そこからのかけ声で乗って行けたというのはあった。長さんの粋な計らいがありました」と喜んだ。これで誕生日は2年連続で勝利となった。

◆広島の鈴木誠が0―0の一回2死一塁で7月9日以来となる16号本塁打を放った。フルカウントから菅野の外角のスライダーを捉えてバックスクリーンへ運び「先制することができて良かった」と振り返った。 これで今季は菅野が先発した4試合全てで本塁打を記録。昨季までは一本も打てていなかったのが、うそのように巨人のエースを打ち込んでいる。 後半戦11試合目で初の長打でもあった。佐々岡監督が「もやもやしていると思うけど、一本出れば変わってくる」と期待したように、三回には中前打をマークして8試合ぶりの複数安打を記録。復調の兆しが出てきた。(東京ドーム)

◆広島が連敗を3で止めた。一回に鈴木誠と坂倉の2者連続本塁打で3点を先制。六回に菊池涼の2ラン、七回に鈴木誠の3ラン、九回には坂倉の3ランで加点した。九里が6回1失点で8勝目。巨人は菅野が6回5失点と乱調だった。

◆巨人・菅野が7月1日の広島戦(東京ドーム)以来、56日ぶりとなる1軍のマウンドに上がったが、6回6安打5失点で5敗目(2勝)。首位・阪神がDeNAに勝ったため、ゲーム差を「2」に広げられた。 昨季はチームトップの14勝を挙げたエース・菅野だが、3被弾に泣いた。一回2死一塁で4番・鈴木誠に先制2ラン、続く坂倉にソロを被弾し、3失点。二回以降は決め球のスライダーが効果的に決まり、五回まで無失点と粘りの投球を続けていたが、六回2死一塁で菊池涼に外角のスライダーをすくい上げられ、痛恨の2ランを浴びた。その裏の打席で代打を告げられ、降板となった。 久しぶりに1軍のマウンドに上がった菅野智之=東京ドーム(撮影・荒木孝雄) 前半戦最後の登板となった7月1日の広島戦は三回途中4失点で降板。翌2日に今季4度目の登録抹消となった。東京五輪日本代表に内定していたが、コンディション不良のため辞退。後半戦での再起に向け、2軍で調整を進めてきた。 今月12日には東京ドームで行われた1軍練習で1カ所打撃に登板。19日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(ジャイアンツ球場)で実戦復帰し、最速150キロを計測するなど4回3安打1失点と状態を仕上げてきたが、期待に応えられなかった。

◆巨人に日本ハムから無償トレードで加入した中田が六回の第3打席で左手甲に投球を受け、七回の守備で交代した。球団によると、大事には至っていないという。

◆広島の九里は6回を投げて6四死球を与えながらも低めに変化球を散らして的を絞らせず4安打1失点で8勝目を挙げた。六回2死一、二塁では代打中島の左翼への飛球を西川がフェンスに激突しながら好捕。守備にも助けられ「リズムが悪い中でしっかり守ってもらった」と感謝した。 前回登板の20日のヤクルト戦は5回4失点。「インステップの角度がちょっとひどかった」とフォームを修正して後半戦の初白星につなげた。これで巨人戦は今季4勝目。先発ローテーションを組み替えて中5日で臨んだ試合で相性の良さを発揮した。

◆1-3の六回、菊池涼にこの日3本目となる一発を浴びると、膝に両手をついた。巨人・菅野智之投手(31)が7月1日の広島戦(東京ドーム)以来、56日ぶりの1軍登板を果たしたが、6回5失点。プロ9年目で初の4連敗となり「チームとして大事な時期の登板でゲームをつくれずに申し訳ない」と肩を落とした。 一回2死一塁で鈴木誠に2ラン、坂倉にも連続本塁打を許した。二-五回は武器のスライダーを中心に無失点と立て直したが、菊池涼の2ランで計5失点。3被弾は全て2ストライクからと、勝負どころの精度を欠いた。 昨季はプロ野球史上初の開幕13連勝を記録したが、今季はコンディション不良もあり4度出場選手登録を外れ、ここまで2勝。東京五輪日本代表を辞退し、中断期間を挟んで仕切り直しを図った試合で5敗目を喫した。 六回を投げ終え、菅野(左)は桑田投手チーフコーチ補佐と言葉を交わした(撮影・中井誠) 一方で、好材料もあった。前半戦最後の登板となった7月1日に最速145キロだった直球は、149キロを計測。球数も95球に達するなど着実に状態は上向いている。原監督は「ある意味経験を持っている投手だから、今後の反省、対策という部分で次に生かしてくれるでしょう」と評価した。 25日に二回途中2失点で降板した直江が登録を外れ、先発ローテの再編は急務。宮本投手チーフコーチは菅野の中5日、27日に先発する山口の中4日、戸根のプロ初先発など複数の可能性を示し「個々の状態を見て決めたい」と説明した。阪神とは再び2ゲーム差。エースの完全復活が、反撃への一番の起爆剤になる。(樋口航)

◆さすがの菅野でも、立ち上がりは56日ぶりの1軍登板という難しさがあったのだろう。丁寧に投げてはいたが、鈴木誠に甘く入ったスライダーを、坂倉にはシュート回転した真っすぐを本塁打にされた。 二回以降は菅野らしさが出ていた。直球は150キロに届かないものの、力負けしなかったし、制球も良くなった。三回途中4失点の前回(7月1日の広島戦)と違い、首脳陣は次につながるものを感じたと思う。 だから、菅野は心配いらない。苦言を呈したいのは4番・岡本和だ。3点を追う五回に1点を返し、なお1死満塁で、当てに行くようなバッティングで二ゴロ併殺打。一気に同点、逆転していれば、その後の展開はわからなかった。 バッテリーにうまく攻められたのなら仕方ないが、九里は直前まで3者連続四球とアップアップだった。前夜は決勝2ランを放つなど、いい時は素晴らしい打撃をするものの、悪い時は別人。この日2安打しても、あの場面で打ってこそ「さすが4番」となる。巨人OBとして、あえて厳しいことを言わせてもらう。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
55383 0.591
(↑0.004)
-
(-)
47396
(+9)
352
(+3)
98
(+2)
85
(+1)
0.251
(-)
3.350
(↑0.02)
2
(-)
巨人
493611 0.576
(↓0.007)
2
(↓1)
47394
(+2)
357
(+11)
126
(+1)
52
(-)
0.250
(-)
3.510
(↓0.08)
3
(-)
ヤクルト
463410 0.575
(-)
2.5
(↓0.5)
53402
(-)
354
(-)
94
(-)
56
(-)
0.256
(-)
3.660
(-)
4
(-)
中日
364813 0.429
(-)
14.5
(↓0.5)
46277
(-)
319
(-)
52
(-)
50
(-)
0.237
(-)
3.190
(-)
5
(-)
DeNA
354912 0.417
(↓0.005)
15.5
(↓1)
47386
(+3)
448
(+9)
94
(+1)
21
(-)
0.260
(-)
4.450
(↓0.05)
6
(-)
広島
344910 0.410
(↑0.008)
16
(-)
50336
(+11)
393
(+2)
68
(+5)
45
(-)
0.257
(-)
3.890
(↑0.02)