西武(★1対6☆)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2021.08.25)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:千賀 滉大(3勝1敗0S)
敗戦投手:ニール(1勝5敗0S)

本塁打
【西武】川越 誠司(3号・9回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは3回表、栗原とデスパイネの連続適時打で3点を先制する。その後は5回にアルバレスの適時打、7回にデスパイネの適時打が飛び出すなど、着実にリードを広げた。投げては、先発・千賀が7回無失点9奪三振の力投で今季3勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(28)が、6回までに6四球を出しながら無安打無失点の「怪投」を見せている。千賀は19年9月6日ロッテ戦(ヤフオクドーム)でノーヒットノーランを達成しているが、この日の球数は6回終了時点で、すでに今季最多の114球となっている。 初回から荒れた。先頭外崎に四球。1死から森にも四球で一、二塁とピンチを迎えた。だがここから4番中村、5番栗山のベテランコンビを打ち取り、無失点で切り抜けた。圧巻は4回だ。先頭森に四球。続く中村は空振り三振。栗山に四球の後、山川を空振り三振。呉念庭に四球を出し2死満塁も、岸を空振り三振。苦しい状況を作りながら、ことごとく痛打を許さなかった。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(28)が、7回1死で岸にこの日初安打となる、右前打を許した。 6回までは6四球を出しながら無安打無失点の「怪投」を見せていた。千賀は19年9月6日ロッテ戦(ヤフオクドーム)でノーヒットノーランを達成しているが、2度目の大記録とはならなかった。 初回から荒れた。先頭外崎に四球。1死から森にも四球で一、二塁とピンチを迎えた。だがここから4番中村、5番栗山のベテランコンビを打ち取り、無失点で切り抜けた。圧巻は4回だ。先頭森に四球。続く中村は空振り三振。栗山に四球の後、山川を空振り三振。呉念庭に四球を出し2死満塁も、岸を空振り三振。苦しい状況を作りながら、ことごとく痛打を許さなかった。7回1死で初安打され、続く川越にも連打で一、二塁。それでも外崎、源田を抑え無失点で7回を投げきった。

◆ソフトバンクは3回1死一、二塁から栗原の三塁強襲の適時二塁打で先制。さらにデスパイネの2点適時打で3点リードに広げた。 3点リードのソフトバンクは5回2死満塁で、アルバレスの適時内野安打で4点差に広げた。西武は6回まで無安打に抑えられた。 7、8回にも追加点を挙げたソフトバンクは引き分けを挟んで2連勝。敗れた西武は、今季ワーストタイの借金8となった。

◆西武川越誠司外野手が、攻守に奮闘した。守備では4回先頭のソフトバンク今宮のネット際の打球に対し、飛び込んで相手ブルペンのネットに寄りかかりながらの"スパイダーキャッチ"。そのまま身動きがとれなくなったが、相手ブルペン陣に起こされて脱出した。打撃では無得点のまま迎えた9回2死から右翼席への3号ソロで一矢報いた。7回の左前打に続くマルチ安打を記録。川越は「ファームに落ちてから、(改めて)コーチとバッティングに取り組んできましたが、それが(今、一軍の)試合でも出ていると思います。この状態をこれからもキープしていきたいです」と頼もしく言った。 その姿に辻発彦監督は「川越のためにも非常に大きな1打席であって、素晴らしいホームラン。外野手の競争しているやつがいっぱいいるわけだから。結果出さないと次の日出られないという競争意識が1打席1打席を大事に立たせてくれているんで、いい傾向だと思います」と完敗の中での孤軍奮闘ぶりをたたえた。

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ内野手が4安打3打点の活躍で打線をけん引した。 3回、先制後の1死二、三塁から中前へ2点適時打。「センター返しのイメージで入り、イメージ通りの打球、スイングが出来た」。7回1死二塁の場面でもきっちり中前へ。5回には右前打、9回にも右中間二塁打と強振せず、コンパクトな打撃に徹した。今季2度目の猛打賞で4安打は19年8月1日の西武戦(メットライフドーム)以来、2年ぶり。好相性の敵地で大砲が調子を上げてきた。 ▽ソフトバンク・アルバレス(5回、三塁内野安打で果敢に一塁へヘッドスライディングし打点もマーク)「絶対にセーフになろうと必死に走ったよ。追加点を取れたことが何より。勝つために頑張っていくよ」

◆西武は一矢報いるのがやっとだった。打線は9回2死から飛び出した川越の3号ソロでの1点のみ。相手先発の千賀に7回1死まで無安打に抑えられた。その中で6四球を選び、4回には2死満塁のチャンスはつくったが、あと1本が出なかった。 辻監督は「満塁で出たらチャンスもあったけど。こっちは我慢しないといけなかった。今日はもう完敗でした」。再び今季ワーストタイの借金8となった。

◆ソフトバンク4番栗原陵矢捕手の先制打が快勝の流れを呼び込んだ。 3回1死一、二塁から三塁強襲の先制タイムリー二塁打。「打ったのはツーシーム。先制の一打となってよかったです」。初回1死二、三塁の好機では空振り三振に倒れチャンスを潰していただけに意地の一打でもあった。5回にも中前にはじき返しマルチ安打。7戦連続ヒット中で後半戦は36打数15安打、打率4割1分7厘と絶好調。侍ジャパンを経験し、さらに成長し続けるつもりだ。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(28)が「真夏の怪投」で、今季3勝目を挙げた。6回までは6四球を出しながら、無安打無失点。7回1死から連打され、自身2度目のノーヒットノーランにはならなかったが、7回0封で勝利を呼んだ。「本当に良くなかったんですが、なんとかしなくちゃいけないと。絶対勝つという気持ちで行って、それができて一安心しました」と表情を緩めた。 初回から荒れた。2四球で一、二塁と先制のピンチを背負うも無失点。4回は3番森からの打順で四球、三振、四球、三振、四球で2死満塁。最後は岸を空振り三振に斬り、打球を前に飛ばさせることなく大ピンチを無失点でしのいだ。 7回1死、この日初安打となる岸の打球が右前に弾んでも、表情を変えることなく打球を見つめた。「ヒットがないというか、あれだけ四球を出していたら何も思うことはないです。何も気にしていなかった」。1死一、二塁から落ち着いて後続を断ち、今季最多132球できっちり役目を果たした。工藤監督も「ヒットは打たれてないし、つながれてうんぬんではない。良かったのかなと思う」とほめた。 これで、五輪を終えてからの後半戦は2試合で計13回を無失点。自身2連勝で、ケガに泣き、自己ワースト10失点もあった前半戦の悪夢から解き放たれつつある。「1週間のぼくが投げるときだけは負けちゃいけないと思って投げている」。エースが、逆転Vを狙うタカの中心にいる。【山本大地】

◆ソフトバンクは先発千賀滉大(28)が7回無失点の好投。打線も効果的に得点を挙げ、引き分けを挟んで2連勝となった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -最後は尾形が締めた 工藤監督 6点差というのもあったので。8回までは、今までのことを考えたらちゃんと、と。全然投げていなかったので、投手コーチも投げさせたいということだった。9回というのはいくら点差があっても特別なので。ああいうところを経験していると、また違うところで投げるときに力を出せる。いいところで投げたと思いますよ。 -千賀は四球を出しながら無失点 工藤監督 ふふふ。ヒットは打たれてないし、つながれてうんぬんではない。良かったのかなと。タイミングが合わないとボールが先行するケースもあったんですけど、つかんだときはいいボールが行っていた。(甲斐)拓也もインサイドをうまく使っていた。良かったと思いますよ。 -球数は今季最多 工藤監督 本人にも、投手コーチが聞きながら「どうだ?」と言ってたんですけど。「大丈夫です」と。ヒット打たれたことでどーんと疲れが出たという感じだったので、あの回で。最後は踏ん張りますというか、全部出し尽くしますという感じだったので。次の回から代える予定でした。五輪でリリーフを経験したところも生きているんじゃないかなと思います。 -デスパイネが4安打 工藤監督 ヒットを打ったら次ホームランがほしいという場面だと思うんですけどね、彼くらいになれば。それをしっかり逆方向に打つと。これを続けてもらえればと思います。 -効果的に得点 工藤監督 形が今日はすごく良かったですね。1個ずつ進んでいくというより、一、三塁や二、三塁という形を作れた。そこが今いい形で点を取れているところかなと思います。 -岩崎の状態は 工藤監督 話をして、本人がいける、行きたいと言うことだった。同点かセーブシチュエーションならというところだった。投げる機会はなかったですけど、行く予定だったので。明日もこのまま行くと思います。 -千賀は四球を出しながらエースらしい投球 工藤監督 らしさは出ていたと思いますよ。そこは良かったかなと思うので。打たれることもあるでしょうけどね。次はもうちょっと四球を少なくしてねという話はしました。 -状態は心配ない 工藤監督 球数も今日は132ですか? そこの心配はないのかなと思います。リリーフも経験して、ここというところをしっかり投げられていた。あの経験はすごくプラスだったと思いますよ。

◆ソフトバンクの栗原が三回1死一、二塁から適時二塁打を放ち、2試合ぶりの打点をマークした。外角球を逆らわずにはじき返し、三塁線を強襲。呉念庭のグラブをはじいた。一回は1死二、三塁の好機で空振り三振に倒れていただけに、今度は4番の仕事を果たし「先制の一打となり良かった」と納得の表情だった。 五回は初球を中前へ運んで好機を広げ、アルバレスの適時内野安打でホームを踏んだ。これで5試合連続の複数安打と好調を維持している。 24日は先頭の八回に自らの判断でセーフティーバントを決めてその後の得点を呼び込むなど、つなぎやチャンスメークも担う。東京五輪で金メダルの歓喜を味わった若武者が、後半戦も打線を引っ張っている。

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(28)が先発して7回無失点。六回を終えて6四球を与えるも無安打という〝怪投〟で西武打線を抑えた。 一回、先頭の外崎にいきなり四球。1死後、森にも四球で一、二塁としたが中村を空振り三振。栗山を遊ゴロで立ち上がりをしのいだ。二回、三回は三者凡退。森山投手コーチは「少しずつバランスが良くなってきたね。ボールに力もあるし、状態は良いと思う」とコメントしていた。 四回はさらに乱れた。森に四球。中村は空振り三振。栗山は四球で、山川が空振り三振。呉念庭にも四球と、四球と三振が交互して2死満塁となった。打席に岸を迎え、141キロのフォークで空振り三振に仕留めた。 七回1死から岸に初安打となる右前打。川越にも安打を浴びたが、後続を打ち取った。7回2安打無失点。132球の熱投で甲斐野と交代した。

◆ソフトバンクが快勝。三回に栗原、デスパイネの適時打で3点を先行し、五、七、八回と小刻みに1点ずつ加えた。千賀はやや制球が荒れたが、7回を2安打無失点で3勝目。西武は九回に川越のソロで1点を返すのがやっとだった。

◆西武は千賀の前に七回1死まで安打が出なかった。6四球を選び塁には出たが、要所は150キロ台の速球と鋭い変化球でねじ伏せられた。 四回は3四球で満塁としたものの、三つのアウトを全て三振で奪われ本塁は踏めなかった。辻監督は「あれだけの速い球に、カットボールも良かった。甲斐のリードも的を絞りづらかった」と力負けを認めた。

◆ソフトバンクのデスパイネが4安打で今季最多の3打点をマークし、ニール攻略に一役買った。三回は栗原の適時打で先制した直後、なお二、三塁で「イメージ通りの打球だった」と速球を痛烈なセンター返しで2点を追加。七回はカーブを中前へ運んでチームに5点目をもたらし「追加点を取れて良かった」と声を弾ませた。 五回は右前打、九回は二塁打と打ちまくった。前半戦は不振やけがに悩まされたが、陽気な笑顔が戻ってきた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
473612 0.566
(-)
-
(-)
48388
(+2)
340
(+2)
89
(+1)
30
(-)
0.253
(-)
3.340
(↑0.02)
2
(-)
楽天
443913 0.530
(-)
3
(-)
47367
(+2)
358
(+2)
77
(+1)
33
(-)
0.244
(↓0.001)
3.570
(↑0.02)
3
(-)
ロッテ
423814 0.525
(↑0.006)
3.5
(↑0.5)
49429
(+7)
399
(+4)
89
(+2)
81
(-)
0.253
(↑0.001)
4.020
(-)
4
(-)
ソフトバンク
423916 0.519
(↑0.006)
4
(↑0.5)
46384
(+6)
321
(+1)
83
(-)
61
(-)
0.251
(↑0.001
3.170
(↑0.02)
5
(-)
西武
364416 0.450
(↓0.006)
9.5
(↓0.5)
47367
(+1)
397
(+6)
78
(+1)
66
(-)
0.245
(↓0.001)
3.960
(↓0.03)
6
(-)
日本ハム
314712 0.397
(↓0.006)
13.5
(↓0.5)
53266
(+4)
354
(+7)
50
(-)
45
(-)
0.227
(-)
3.590
(↓0.03)