日本ハム(3対3)ロッテ =リーグ戦11回戦(2021.08.24)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
2100000003801
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【日本ハム】野村 佑希(4号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは初回、野村の2ランで幸先良く先制する。対するロッテは3点ビハインドで迎えた9回表に田村、荻野、中村奨の適時打で3点を奪い、土壇場で試合を振り出しに戻した。続く裏の攻撃ではロッテ・益田が無失点に抑え、試合は規定により引き分けに終わった。

◆ロッテの悪癖が直らない。先発岩下が初回、野村に先制4号2ランを浴びた。「野村とかが振れているので」と警戒していたが、いきなりの被弾だった。ロッテ打線が今季87本塁打を放っているのに対し、投手陣が喫した被本塁打はこれで104本目。前半戦はエース格で投げた岩下が苦しみ出し、チームもなかなか上昇気流に乗れずにいる。

◆日本ハムはバーヘイゲン、ロッテは岩下が先発。日本ハムは1回に野村の4号2ランで先制。2回に清水の三ゴロの間に加点した。 日本ハムはバーヘイゲンが4回2安打無失点で降板し、2番手井口が登板。ロッテは6回2死満塁の好機で一打出ず無得点が続く。 ロッテは3点を追う9回、田村、荻野、中村奨の適時打で同点に追いつく。日本ハムはその裏、3者凡退に終わり、引き分けた。

◆西武からトレード加入の日本ハム木村文紀が1軍に初昇格。代走で移籍後初出場を果たした。 8回先頭で二塁打を放った近藤に代わり登場。杉谷の犠打で3塁まで進んだ。9回には右翼の守備に就いた。最下位に低迷するチームの起爆剤としての期待が高まる。「まず結果を出すのが一番だと思う。起用された場所でしっかりと結果を出せるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

◆日本ハム野村佑希内野手(21)が、希望の1発を放った。ロッテ戦に「3番三塁」でスタメン出場。1回1死一塁、自己最多となる左越えの先制4号2ランを放った。ここ4試合で3本塁打と絶好調ぶりを見せつけたが、その後は追加点の好機で三振に倒れるなど、悔しさも残った。チームは痛恨も引き分けに終わったが、次代の中軸候補が最下位からの浮上へのキーマンになる。涼しい顔で、痛烈な先制パンチを食らわせた。1回1死一塁。野村が甘く入った133キロフォークを捉えた。左翼席への4号2ラン。「カード初戦で、先制点を取れるかどうかで流れが決まると思っている」と使命感は主力級。高卒3年目にして自己最多の1発で、価値ある仕事をした。 負ければ自力V消滅の可能性があった一戦で、次代の中軸候補が頼もしさを見せた。「しっかり、いい打ち方が出来ている。しっかり"間"が取れているので、ここまで持ってこられる」と納得顔。20日楽天戦では自身初の1試合2発。中田が巨人へ無償トレードで移籍した日に希望のアーチをかけたが、この日も底知れぬ魅力を見せつけた。 これで後半戦8試合で3本塁打6打点、ここ4試合で3本目と勢いが止まらない。前半戦終了後はエキシビションマッチで実戦経験を積むよりも、2軍で左膝の古傷の完治に努めた。「全力疾走が出来なかったとかプレーの中で気にしてしまっていたけど、試合に出してもらっている以上、言い訳にはならない」。自覚十分に万全の状態に仕上げ、悔しさをぶつけている。 ただ、課題の守備ではこの日も記録にならない捕球ミスがあった。「何とか捕れるように頑張ります」。8失策はチーム最多。栗山監督も攻守での奮起を「もちろん、いいホームランだったけど、まだまだ出来ることがなかったのかって、本人も反省しながら前に進めばいい」と促した。 打撃でも反省がある。3点リードの7回2死三塁で空振り三振。リードを広げ、勝利を引き寄せられるチャンスだった。「少し悔いが残ります」と肩を落としたのは、3年目で芽生えた責任感があるから。悔しさをバネにチーム、ファンの希望の光となって、上位進出への道を照らしていく。【田中彩友美】

◆ロッテが0-3とリードされた9回に3点を取り、引き分けに持ち込んだ。今季14度目の引き分けで、3位をキープした。 9回は日本ハムのストッパー杉浦から藤岡、田村の連打でまず1点。その後安田、岡が連続三振で流れが途絶えかけたところで荻野が左中間へ適時二塁打。2死一、二塁から中村奨が右前適時打を放ち、同点に追いついた。 この日3安打の中村奨は「みんながつないでつないでの打席だったので、何とか自分も後につなげてという打席で打てて良かったと思います」と同点打を振り返った。 井口資仁監督(46)は「序盤に得点圏はいっぱいあって、なかなか点が入らないところでしたけど、最後は何とかみんな、集中力を持ってもってやってくれたと思います」と粘りを評価した。 一方で「ただ、アウトになった選手の内容がひどすぎる」と苦言を呈した。9回はチャンスで連続三振。4番レアードの3打席連続三振も含め、チーム全体で13三振を喫した。ソフトバンク3連戦から奪三振能力の高い投手相手が続いているとはいえ、4試合連続で2けた三振を奪われた。 「明らかなボールをあれだけ振り回しているので。しかもチャンスで振っちゃうと厳しいところ。これからミーティングをしっかりやっていきたい」 もともとはリーグ内でも三振は少ない方だった。ロッテらしい粘りを取り戻し、上位猛追への勢いをつけたい。【金子真仁】

◆ロッテ益田直也投手(31)がまた日本記録を更新した。 0-3の9回表に打線が3得点で同点に追いつき、今季44試合目のマウンドへ向かった。 ビハインドから肩を作る展開になったが、日本ハム清水を初球で打ち取ると、浅間、西川を連続三振。益田には、引き分け試合の最後に投げた投手に記録される「引分」がついた。この日で今季13引分となり、自身の日本記録を更新した。 今季は開幕3連戦で2敗を喫する苦しいスタートだったが、球威も戻り、セーブ数は24日終了時点でリーグ最多の「25」をマークしている。この日は3点ビハインドで9回を迎えたが、井口資仁監督(46)は「イニングの頭からキャッチボールをしていましたので。点が入るごとに力を入れて放っていました」と、全幅の信頼で送り出した。 益田の引分記録について指揮官は「打線が点を取れていないところもあるので」と苦笑いしながら「勝ち(試合の9回)でいってもらえるように」と、打線の序盤からの得点を望んでいた。

◆日本ハム・野村佑希内野手(21)が「3番・三塁」で先発出場し、一回に先制4号2ランを放った。 「(打ったのは)フォーク。カード初戦で、先制点を取れるかどうかで流れが決まると思っていたので、甘く入ってきたボールを1球で仕留めることができてよかったです」 一回1死一塁で迎えた第1打席。カウント0-2からの相手先発・岩下の甘いコースに来たフォークを強振した打球は、左翼スタンドに吸い込まれる文句なしの一発となった。 2本塁打を放った20日の楽天戦に次いでの3試合ぶりの一発は貴重な先制アーチとなった。

◆ロッテが0―3の九回に3点を奪って引き分けた。田村と荻野の適時二塁打で1点差に詰め寄り、中村奨の適時打で追い付いた。日本ハムは一回に野村が2ランを放つなど試合を優位に進めたが、抑えの杉浦が乱調で逃げ切れなかった。

◆日本ハムのバーヘイゲンは先発して4回2安打無失点と好投した。球威のある速球を軸に追い込み、外角へのスライダーを勝負球に6三振を奪った。「スライダーを有効に使えたことが、いい投球内容につながった」と満足そうに話した。 股関節が万全ではないため、前回登板だった15日のソフトバンク戦での3回無失点に続き、短い回での降板になったが、本来の姿を取り戻しつつある。「さらに状態を上げることができるように調整する」と頼もしかった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
473611 0.566
(-)
-
(-)
49386
(-)
338
(-)
88
(-)
30
(-)
0.253
(-)
3.360
(-)
2
(-)
楽天
443912 0.530
(-)
3
(-)
48365
(-)
356
(-)
76
(-)
33
(-)
0.245
(-)
3.590
(-)
3
(-)
ロッテ
413814 0.519
(-)
4
(-)
50422
(+3)
395
(+3)
87
(-)
81
(+1)
0.252
(-)
4.020
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
413916 0.513
(-)
4.5
(-)
47378
(+4)
320
(+4)
83
(-)
61
(-)
0.250
(-)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
西武
364316 0.456
(-)
9
(-)
48366
(+4)
391
(+4)
77
(-)
66
(+1)
0.246
(-)
3.930
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
314612 0.403
(-)
13
(-)
54262
(+3)
347
(+3)
50
(+1)
45
(+1)
0.227
(↑0.001
3.560
(↑0.01)