西武(4対4)ソフトバンク =リーグ戦16回戦(2021.08.24)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
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西武
20000000241020
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆ソフトバンクは1点ビハインドの8回表、中村晃の適時打などで3点を挙げて試合をひっくり返す。対する西武は2点を追う9回に川越の適時打などで同点とする。なおも1死満塁の好機から森の飛球で川越が本塁を狙うも、牧原大の好返球に阻まれ、試合は規定により引き分けに終わった。

◆10勝に王手の西武高橋光成投手(24)だが、ソフトバンク戦は19年から9連勝中。西武投手が同一カードで2桁連勝すれば16~18年楽天戦で13連勝した菊池以来。ソフトバンク戦に限ると89~92年に14連勝した工藤以来となる。

◆メットライフドームで天井直撃による併殺が生まれた。 6回無死一塁の場面でソフトバンク柳田悠岐外野手の打球が、高々と舞い上がった。右翼・川越が構えるが落ちてこない。すると、天井に直撃。二塁・外崎が落下した打球を捕球した。一塁走者の牧原が飛び出しており、一塁送球でアウトとなった。審判による協議の上で、ジャッジは変わらず併殺のままプレー続行。これに、投げた西武高橋光成投手は「柳田さんがエグいと思いました(笑い)。あの打球を捕っていただいた外崎さんにホント感謝です」と話した。 ドーム球場でたまに見かける天井直撃。ルール上、プレイングフィールド上の天井は直撃してもインプレー。フェアゾーンに落ちればフェアとなり、捕球されればアウトになる。またメットライフドームの特別ルールとして、外野フェア地域の天井に当たった場合はホームランの扱いとなる。このルールは18年8月に山川が打った大飛球が天井にあたり左飛となったことで、新たに設けられた。

◆西武リード・ギャレット投手(28)が背信投球で逆転を許した。 1点リードの8回から登板。先頭・栗原にセーフティーバントで出塁を許すと、4連打を浴び3失点で逆転された。ギャレットは3試合連続失点。前々回登板のロッテ戦では2点差を追いつかれチームは引き分けており、またしても白星を失う形となった。 これによって、先発したタカキラーの高橋光成投手(24)が、6回1失点で今季10勝目の権利を得ていたが消滅した。

◆プロ20年目の西武栗山巧(37)が、通算2000安打へ10カウントダウンに入った。 4回に左前安打を放ち、これで通算1990安打とした。22日オリックス戦に続く2試合連続。「ファンの皆さんの期待に応えられるように、とにかく1打席1打席を大切に立つだけです」と常々語っており、着実に積み上げていく。 ▽西武高橋(中継ぎが打たれ10勝目を逃すも、対ソフトバンク14試合連続不敗を継続)「前回の反省もあり、初回からという気持ちでいきました。制球面が課題ですね。5、6回は苦しい投球になってしまいましたし、次回以降修正をしていきたい」

◆西武は1回1死一、三塁のチャンスをつくると適時失策で先制。さらにソフトバンク甲斐の捕逸の間に生還し2点リードした。 2点を追うソフトバンクは6回2死一、二塁、中村晃の右前適時打で1点差に迫る。さらに満塁の好機も今宮が三ゴロに倒れた。 2点を追う西武は9回、川越の適時打と野選で同点とし、なおも1死満塁のチャンスを作るも一打出ず引き分けた。

◆西武-ソフトバンクは引き分けに終わり、両軍とも今季16試合目の引き分け。引き分け試合のシーズン最多記録は82年中日の19試合だが、パ・リーグでは74年南海の16試合が最多で、ともにリーグ記録に並んだ。

◆ソフトバンク甲斐野央投手が、今季初の回またぎで好投した。 1点ビハインドの7回から登板し、3人斬りでチームの逆転を呼び込むと8回も続投。 1回1/3を完璧に抑え「今日の自分の状態を甲斐さんがしっかりと見極めてくれて、うまくリードしてくれたおかげで抑えることができました。自分の仕事ができたと思います」と女房役に感謝。9回に追いつかれ、2年ぶりの白星は逃したが、逆転Vへ頼れる右腕が復調してきた。 ▽ソフトバンク東浜(先発で初回2失点も、6回まで粘投)「初回からピンチを作ってしまい、粘り切ることができず、先制点を与えてしまったことは、大いに反省しないといけない。2回以降は自分の投球ができた。そこはプラスにとらえて、次回以降につなげていきたい」

◆西武が執念で引き分けに持ち込んだ。9回に2点差を追いつき、なおも1死満塁で打者は打率チームトップの森。浅めの中飛に、三塁走者・川越がタッチアップで飛び込むもアウト。今季初のサヨナラ勝ちには届かなかった。辻監督は「つないでつないで一番期待できるバッター(森)にいったんだけど、まあ残念ですね」。今季引き分け16試合目で74年南海に並ぶパ・リーグ記録となった。

◆ソフトバンクが2点リードの9回に追いつかれ、痛恨の引き分けとなった。今季16度目の引き分けで、74年に並び球団タイ、パ・リーグタイ記録に並んだ。8回に3点を奪って1度は逆転したが、目の前にあった勝利を逃した工藤監督は「それだけ、最後を締めるというのは難しいということですよね」と神妙だった。 9回にコールされたのは、板東の名前。現在は森、モイネロが離脱中で、代役で抑えを務める岩崎は20、21日のロッテ戦で連続失点していた。22日の同戦では岩崎の3連投を避けるため、板東が9回のマウンドに立ち、プロ初セーブを挙げた。この日は岩崎のコンディションに不安があったため、代役ストッパーとして2試合連続で最終回のマウンドに送り出された。 先頭の愛斗を空振り三振に斬ったまでは、良かった。だが1死から呉念庭に四球。岸には左翼線に二塁打され、二、三塁のピンチになった。続く川越の内野安打で1点を返されると、外崎の内野ゴロが野選となり同点。中堅・牧原大の本塁好返球に助けられ、西武にサヨナラこそ許さなかったが、板東は「せっかく逆転してくれて、良い流れだったのにリードを守り切ることができず、すごく悔しいし、本当に申し訳ない」と唇をかんだ。 残り50試合を切り、試練の時を迎えた。今週はすべて敵地での6連戦で、週末には4・5差で追いかける首位オリックスとの3連戦も控える。勝負の1週間。思わぬ形でスタートを切った。【山本大地】

◆ソフトバンクは9回に2点リードを追いつかれ引き分け。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -9回は板東が追いつかれた 工藤監督 それだけ、最後を締めるというのは難しいということですよね。そこはね、今日ちょっと岩崎君が難しかったので。明日は大丈夫だと思うんですけど、投手コーチの方からやめときましょうということで。そんなに心配することではないです。 -継投は試合前からの想定通り 工藤監督 板東君を8回とか、上位(打線)に来たときに投げるというのもあったんですけど、(東浜)巨が6回まで行ってくれたことで、そこで板東君を行かずに済んで、甲斐野君に(8回の)1番まで行ってもらって、左と右を用意していたので。あそこまではプラン通りいけた。難しいですよ、最後の1イニングというのは。スッと入ってスッと抑えるというのは難しいのでね。経験として積み上げてほしいなと思います。 -アルバレスが3安打、牧原も復帰 工藤監督 1本出てしっかりととらえられるようになってきた。2本目の右中間はいい形で打てていたと思う。だんだん自分の中でリラックスというかね、彼本来の形ができたんじゃないかなと思います。マッキー(牧原大)も良かったしね。すぐヒットが出て本人もホッとしていると思います。 -9回2死で好返球 工藤監督 今宮が(9回、川越の内野安打を)止めたのも大きかったんだけど、あそこでマッキー(牧原大)がストライクを投げてくれてね。ちょっとでもそれたらセーフというところだったのでね。 -柳田の打球が天井に当たり併殺打に 工藤監督 当たったときにフェアか、当たったときにファウルかそういう問題だと思う。当たったのには驚きましたよ。打球を見失って、どこに落ちるんだという感じで。打った感じはフェアグラウンドだったんですよ。結局、捕ってしまえばね。フェアはそのまま、ペイペイもそうですもんね。後はホームランかどうかに関してはどこに当たったか。普通のフライという解釈です。当たりそうなのは見ましたけど、当たったのは初めてです。すごい。

◆1軍に復帰したソフトバンク牧原大成内野手が、好守に活躍した。 6回に左前打、7回も中前にはじき返し、5月30日巨人戦以来のマルチ安打。「ここからしっかりチームの勝利に貢献しようという気持ちで試合に臨みました。打席では思い切って自分のスイングをすることが出来たと思います」。9回に追いつかれ、なおも1死満塁から森の中飛で本塁を狙った三走・川越を好返球で補殺。チームをサヨナラ負けの危機から救った。 ▽ソフトバンク中村晃(8回無死一、三塁から左中間へ適時二塁打)「コースに逆らわずに打ち返すことが出来ました。(一塁走者の)佑京(周東)がワンヒットで三塁まで行ってくれたおかげで、外野フライでも、という気持ちで打席に入ることが出来た」

◆ソフトバンク新外国人のアルバレスが、初の猛打賞と打点をマークした。「何とかランナーをかえすという気持ちだけでした。3本打つことができて満足しています。今まで自分が取り組んできたことに自信もあったし、結果につながりうれしい」。7番左翼で先発。1打席目に中前打、5回には右中間二塁打、8回に巡ってきた4打席目には左前へしぶとく適時打を放った。

◆メットライフドームで“珍”併殺が生まれた。6回無死一塁でソフトバンク柳田の打球が高々と舞い上がり、天井を直撃。落下した打球を二塁外崎が捕球した。 一塁走者の牧原大が飛び出しており、一塁送球で併殺となった。ルールではプレイングフィールド上の天井は直撃してもインプレーとなるが、柳田の怪力ぶりに西武で長く現役時代を過ごしたソフトバンク工藤監督も「当たりそうなのは見ましたけど、当たったのは初めてです。すごい」と目を丸くした。

◆西武・栗山巧外野手(37)が四回1死の第2打席で左前打を放った。 ソフトバンクの先発・東浜に対し、一回の第1打席は四球。四回1死では1ボールからの2球目、外角145キロ直球を振り抜いて左前へ。これが通算1990安打目。通算2000安打の大台まであと「10」に迫った。

◆ソフトバンクは一回、名手甲斐に珍しいミスが続き、いずれも失点につながった。1死一、三塁で中村を空振り三振に仕留めた際に一塁走者がスタート。甲斐の送球は二塁手前でバウンドし、外野に転がる間に三塁走者が生還してしまう。今季初失策で先制を許すと、なおも2死三塁で栗山の2球目を捕りきれず、今度は捕逸で2点目を失った。 東京五輪では5試合中4試合で先発マスクをかぶり、悲願の金メダル獲得に貢献した。工藤監督からも「五輪にいって一つ二つ成長した」とさらなる信頼を得ていた。それが意外な形で相手に点を与え、甲斐は思わず天を仰いだ。

◆西武が粘り、引き分けた。2―4の九回に川越の適時内野安打で1点差とし、さらに1死一、三塁から外崎の三ゴロが野選を誘い追い付いた。ソフトバンクは八回に中村晃の適時二塁打などで逆転したが、板東がリードを守れなかった。

◆西武の高橋は6回を5安打1失点と力投した。救援がリードを守れず今季10勝目はならなかったが、2019年から9連勝中と相性の良いソフトバンクを封じた。 立ち上がりから力強い投球で打者をねじ伏せ、2四球が絡んだ六回のピンチも1点でしのいだ。先発の責任を果たし「初回からしっかりという気持ちでいった」と汗をぬぐった。

◆ソフトバンクの柳田が六回、メットライフドームの天井に当てる大飛球を放った。変化球をすくい上げるようにフルスイングすると打球は右翼方向へ。右翼手の川越は行方を見失ったが、天井を直撃して落ちてきたところを二塁手の外崎が捕球。飛び出していた一塁走者の牧原大が戻れず、珍しい併殺プレーとなった。 改めて怪力ぶりを披露した柳田に、西武で長く現役時代を過ごした工藤監督も「当たりそうなのは何度も見たが、当たったのはさすがにないと思う。驚いた」と目を丸くした。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
473611 0.566
(-)
-
(-)
49386
(-)
338
(-)
88
(-)
30
(-)
0.253
(-)
3.360
(-)
2
(-)
楽天
443912 0.530
(-)
3
(-)
48365
(-)
356
(-)
76
(-)
33
(-)
0.245
(-)
3.590
(-)
3
(-)
ロッテ
413814 0.519
(-)
4
(-)
50422
(+3)
395
(+3)
87
(-)
81
(+1)
0.252
(-)
4.020
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
413916 0.513
(-)
4.5
(-)
47378
(+4)
320
(+4)
83
(-)
61
(-)
0.250
(-)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
西武
364316 0.456
(-)
9
(-)
48366
(+4)
391
(+4)
77
(-)
66
(+1)
0.246
(-)
3.930
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
314612 0.403
(-)
13
(-)
54262
(+3)
347
(+3)
50
(+1)
45
(+1)
0.227
(↑0.001)
3.560
(↑0.01)