◆広島野間峻祥（28）が好調だ。前半戦終了時点で打率2割6分1厘だったが、後半戦開幕後は8試合で33打数13安打、打率3割9分4厘。19日から3試合連続マルチ安打中で、後半戦で13安打は森（西武）と並んで両リーグ最多タイ。

◆広島－ヤクルト15回戦が、雨天のため中止が発表された。広島は今季7度目の雨天中止となった。

◆ヤクルト高津臣吾監督が覚悟を語った。広島戦が雨天中止に。今季の消化試合はリーグ最少の88試合で、首位阪神を2・5差で追う中、リーグ終盤には過密日程が予想される。後半戦開幕から新潟、松山、広島と遠征が続き、24日からは静岡で中日2連戦。本拠地神宮で戦えない日々が続くが、「難しい部分もずっとあるが、これも試練の一部。やるしかないと思っています。1つでも上に行きたい、1つでも多く勝ちたい」と意気込んだ。 この日予告先発の原はスライド登板せず、2軍戦に登板予定。仕切り直して調整を行っていく。

◆ヤクルトは勝てば２位に浮上する機会が流れた。後半戦開始から既に２度目の中止。今季の試合消化は遅れ気味で、今後は過密日程の中で上位を争うことになる。高津監督は「先発投手は雨で順番が入れ替わるが、調整をしっかりしたい」と話した。 東京パラリンピックの影響で神宮球場が使えず、２４日からの５試合はホーム扱いだが静岡と東京ドームで開催される。監督は「帰れないことも試練。やるしかない」と自身に言い聞かせるように話した。

◆夕方にかけて雨が強くなり午後５時５０分に中止が決定した。広島・佐々岡真司監督（５３）の主な一問一答は以下の通り。 ──あいにくの天気に 「きのう（２１日のヤクルト戦）雨の状況だったので、これはしようがない」 ──中止後、マツダに隣接する室内で野村がシート打撃に登板（打者１４人安打性１） 「シートでは難しいかもしれませんけど、（野村）祐輔もファームが雨で流れて実戦で投げてないので、ぶっつけ本番にはなりますけど、切れのいい球を投げていたと思います」 ──次回は来週末のカード 「まあそうなるよね」 ─―Ｄ３位・大道（八戸学院大）が出場選手登録抹消 「ここ何試合かの球を見ても、真っすぐ、変化球、投げ方から色々な面で今壁に当たっているところだろうし、もう１回自分がしっかりと良い時に戻れるようにというところ」 ──空いた枠は２軍から 「そうですね」 ──２４日からセ・リーグ上位の巨人、阪神 「相手どうこうよりも、一戦一戦、いつも大事です」

◆ここまで７試合に登板し、０勝４敗の広島・野村祐輔投手（３２）が先発予定だった２２日のヤクルト戦（マツダ）の降雨中止を受け、ブルペンで調整した。４回２／３を投げ、８失点だった６月９日のソフトバンク戦（ペイペイドーム）以来の先発が雨で流れたものの、ブルペンではシート打撃に登板し、打者１４人に５７球を投げ３奪三振１四球、安打性は１本のみ。佐々岡監督は「切れの良い球を投げていた」とコメント。野村も「天気のことなのでどうしようもない。シートをやれて良かった」と話した。引き続き１軍で登板する予定だ。

◆セ・リーグ３位のヤクルトは２２日、広島戦（マツダ）が降雨中止。２位・巨人を０・５ゲーム差、首位・阪神を２・５差で追う高津臣吾監督（５２）は、２４日からのホーム５試合に向け「１つでも上に行きたいし、１つでも勝ちたい」と首位浮上への決意を明かした。 〝奪首期間〟とする。２４日からは中日２連戦（静岡）、２７日からはＤｅＮＡ３連戦（東京ドーム）。ともに今季９勝２敗３分け、９勝３敗１分けと大きく勝ち越しており「打線はある程度固定できているので、何かいじったりはしません。あとはやっぱり先発投手。入れ替わったりもするので、調整はしっかりさせたい」と腰を落ち着かせて頂へ歩を進める。 東京パラリンピック期間中で、９月１１日（対ＤｅＮＡ）まで本拠地・神宮での試合がない。「難しい部分はずっとあるんですけど、これも試練の一部。やるしかない」。残り５５試合はリーグ最多。終盤戦での過密日程も予想されるが、覚悟を決めて上だけを目指す。（赤尾裕希）