日本ハム(☆2対1★)楽天 =リーグ戦18回戦(2021.08.22)・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
0001000001610
日本ハム
11000000X2810
勝利投手:上沢 直之(7勝5敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(1勝2敗17S))
敗戦投手:涌井 秀章(6勝8敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 楽天戦チケット予約
◆日本ハムは1点を先制して迎えた2回裏、清水の適時打で1点を加え、試合を優位に進める。投げては、先発・上沢が7回1失点の好投。その後はB.ロドリゲス、杉浦の継投でリードを守り抜き、上沢は今季7勝目を挙げた。敗れた楽天は、打線が1得点と振るわなかった。

◆日本ハム上沢、楽天涌井が先発。日本ハムは1回、相手守備の乱れで先制。涌井は2回3安打2失点で降板。2番手西口が登板。 楽天は4回、茂木の左前適時打で1点差に迫った。日本ハムは、上沢が6回まで5安打1失点で終盤に突入した。 日本ハムは逃げ切り、後半戦7試合目で初勝利。上沢は7回4安打1失点で7勝目。楽天は接戦を落とした。涌井は8敗目。

◆楽天先発の涌井秀章投手(35)が2試合連続で今季最短タイの2回で降板した。41球3安打2四球2失点(自責1)だった。 1回、先頭西川の強い当たりを一塁・鈴木大がはじき、失策で出塁。続く浅間に右前打でエンドランを決められ、いきなり無死一、三塁とピンチを作る。3番野村は遊ゴロに打ち取ったが、遊撃・小深田が二塁へ送球もセーフ。野選で先制を許した。 2回も1死からR・ロドリゲスに真ん中高めの142キロ直球を中堅フェンス直撃の三塁打とされ、続く中島には四球。1死一、三塁から清水に外角を狙ったシンカーが内角への逆球となり、左前適時打を打たれた。この回も1失点にとどめたが、苦しい投球が続き、2番手西口へ交代を告げられた。 今季は自身10度目の開幕投手を務め、3・4月の月間MVPを受賞。だが、通算150勝を達成した6月4日広島戦以降6戦連続で白星なし。5月以降は防御率8・17と苦しんでいる。

◆楽天が接戦を落とし、この日敗れた首位オリックスとの3ゲーム差を縮められなかった。 先発涌井が1、2回に1点ずつを失い、2試合連続となる今季最短タイの2回2失点で降板。西口、酒居、安楽、宋家豪と4投手の無失点継投で勝機を探ったが、打線は5安打を放つも4回の茂木の適時打での1点にとどまった。 石井一久GM兼監督(47)は涌井の今後について「これから決めることですけど、そういうものも全てを視野に入れて判断したいなと思います」とファーム調整の可能性も示唆した。 以下、石井GM兼監督の一問一答 -先発涌井が2試合連続で2回降板 あの後投げても同じ展開になってくるので、西口に3回から行ってもらいました。(涌井は)あんまりボールも感じがよくなかったので、このまま行かせてもちょっと傷口を広げるだけだと思ったので。 -今後は1度登録抹消し、ファーム調整も選択肢に そうですね。これから決めることですけど、そういうものも全てを視野に入れて判断したいなと思います。 -ロースコアで苦しい展開の試合 どっちが勝って、どっちが負けるので。ただ、相手のピッチャーもよかったので、もう1本というのが出にくい状況ではありましたけど、最後も辰己がしっかりと追い込まれながらもしっかりとスイングできているので、ああいう状況を続けていければ。今日は今日の部分でしか皆さんには映らないですけど、またこういう感じのことを続けていければ、次回は違う展開もあるかもしれないので、ああいうアプローチはしてほしいなと思います。

◆不振にあえいでいた日本ハムの助っ人が流れを引き寄せた。 2回1死からロニー・ロドリゲス内野手(29)が中堅フェンス直撃の三塁打。4回にも中安を放ち、来日初のマルチ安打で勝利に貢献した。このカード前まで打率0割台だったが、3試合連続安打と復調気配。「日本の投手はタイミングが取りづらかったが、ようやく慣れてきた。チームも良い雰囲気なので、これを続けて勝っていきたい」と笑顔で話した。

◆日本ハム清水優心捕手が、価値ある打点を挙げた。1点リードの2回1死一、三塁。一度セーフティースクイズを試み失敗したが、得点への意欲に突き動かされた。「まだチャンスは続いていますしワンストライクだったので、そこは開き直って何とか1点がほしかった」。カウント1-1からの3球目、左前適時打を放った。 女房役として、ひそかに奮い立っていた。上沢の登板時は、試合前の時点で26打数6安打3打点、打率2割3分1厘。後半戦最初の前回登板でも2打数無安打と沈黙した。「いつも(上沢から)『オレのとき全然打たんやん』って言われるので、何とか食らい付いて、見返してやろうと思いました」と、人知れず闘志を燃やし、結果をたたき出した。 プロ7年目、攻守での存在感が正捕手の座を射止めるカギになる。東京五輪での中断期間中、栗山監督と膝をつき合わせて話す機会があった。指揮官は「今までは不安そうに見えるときがあった。少し雰囲気が出てきた」と、頼もしさが増してきた姿に目を見張った。清水は「レギュラーをつかまないといけない年齢」と96年世代を代表して、奮起を誓った。【田中彩友美】

◆連敗を止めたのはエースだった。日本ハム上沢直之投手(27)が22日、楽天戦(札幌ドーム)で自己最速に並ぶ154キロを記録するなど7回5安打1失点の好投。チームトップに並ぶ7勝目を挙げ、同じ千葉・松戸市出身の先輩、楽天涌井に投げ勝った。チームは2分けを挟んだ連敗を4で止め、後半戦7試合目でようやく初勝利。負ければ自力V消滅の危機で、踏ん張った。「エース」の称号に、ふさわしい118球だった。負ければ、自力V消滅の可能性もあった大事な試合。7回を5安打1失点で崖っぷちのチームを救った上沢は「後半戦が始まってから、なかなか勝てない状況が続いていたので、何とか僕でその流れを断ち切るんだという思いで投げました」。強い責任感でつかんだ自身5試合ぶりの白星に、柔らかな笑みが広がった。 ゲームプランは完璧だった。4回までは直球主体にぐいぐい攻め、5回以降はカットボールやカーブでバットの芯をうまく外した。「前半、真っすぐで押したぶん、意識付けさせたものをしっかり回収していくことが出来た」と納得顔。7回には、3年ぶりに自己最速タイの154キロを記録。4回途中6失点でKOされた3月26日開幕戦(楽天生命パーク)以来となる楽天涌井との松戸市出身同士の"同郷対決"に雪辱し、栗山監督も「やっとナオらしくなってきた」と最敬礼だ。 後輩たちに、たくさんの刺激をもらった。今月16日には、母校の専大松戸が、春夏通じて甲子園初勝利。後輩たちとの"アベック勝利"はかなわなかったが「少しでも卒業生としていい報告ができるように頑張った」と必死に腕を振った。 先に7勝を挙げていたルーキー伊藤の活躍にも触発されている。「前半戦は、あいつが1番勝って、(自分が)ちょっと不甲斐ないなっていう思いがあったので」。勝ち星で並び「何とか先輩として意地を見せられるよう頑張りたい」。まず目指すのは、開幕直後から定位置となっている最下位からの脱出。「なかなかうまく、いい流れに乗れていないですけど、必死になってやっているので、ファンの皆さんも一緒になってついて来て欲しいなと思います」。反攻へ、エースは準備は整った。【中島宙恵】 ◆日本ハムの今季開幕戦VTR 3月26日に楽天生命パークで楽天と対戦した。日本ハムの先発は2年ぶり2度目の開幕投手となった上沢で、楽天は涌井。上沢にとって涌井との投げ合いはプロ10年目で初めてだった。初回、辰已に先頭打者本塁打を許すなど2回までに2失点。5回も4安打を浴び、4失点で途中降板。4回2/3を9安打6失点で敗戦投手となった。涌井は7回4安打無失点で初勝利を挙げた。試合は楽天が8-2で快勝した。

◆日本ハムが後半戦初勝利で連敗を4で止めた。一回に遊ゴロの間に1点を先取。二回には清水の適時打で加点した。上沢は要所を締めて7回5安打1失点で7勝目。楽天は涌井が2回2失点で8敗目を喫し、自身5連敗となった。

◆楽天の涌井はまたも不安定な投球で自身5連敗となった。一回から失策、野選と拙守が絡んで失点。二回のピンチは2死満塁で結果として野村を右直に抑えて1失点で耐えたものの、速球が真ん中に入る失投だった。この内容で見切られ、2回2失点で交代となった。 石井監督は「このまま行かせても、傷口を広げるだけだと思った」とばっさり。修正が効かず、3試合連続で3回までに降板したベテランの今後について「全てを一度視野に入れて判断したい」と2軍降格にも含みを持たせた。

◆日本ハムの捕手、清水が攻守で活躍した。1―0の二回1死一、三塁の好機で涌井の内角への変化球を巧みに捉えて左前適時打を放ち、追加点を奪った。 守備では楽天打線の狙い球を外す配球で上沢を好リード。「勝つことができて良かった。投手は白星が次へのモチベーションにもなるので」と笑顔だった。

◆楽天・涌井秀章投手(35)が先発し、2回3安打2四球2失点(自責点1)で、8敗目(6勝)を喫した。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --涌井が2試合連続で2イニングで降板 「そうですね。あの後に投げても同じ展開になると思った。あまりボールの感じもよくなかったので。いまもいいましたけど、このまま行かしても傷口を広げるだけだと思いました」 --今後の選択肢に、出場選手登録を抹消 「そうですね。これから決めることなんですけど。全てを視野に入れて判断したいなと思います」

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
473611 0.566
(↓0.007)
-
(-)
49386
(+3)
338
(+10)
88
(-)
30
(-)
0.253
(↓0.001)
3.360
(↓0.06)
2
(-)
楽天
443912 0.530
(↓0.007)
3
(-)
48365
(+1)
356
(+2)
76
(-)
33
(-)
0.245
(↓0.001)
3.590
(↑0.02)
3
(-)
ロッテ
413813 0.519
(↓0.007)
4
(-)
51419
(+2)
392
(+4)
87
(-)
80
(-)
0.252
(-)
4.030
(-)
4
(-)
ソフトバンク
413915 0.513
(↑0.007)
4.5
(↑1)
48374
(+4)
316
(+2)
83
(+1)
61
(+2)
0.250
(-)
3.200
(↑0.02)
5
(-)
西武
364315 0.456
(↑0.007)
9
(↑1)
49362
(+10)
387
(+3)
77
(+2)
65
(-)
0.246
(↑0.002)
3.960
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
314611 0.403
(↑0.008)
13
(↑1)
55259
(+2)
344
(+1)
49
(-)
44
(+1)
0.226
(-)
3.570
(↑0.03)