中日(★0対2☆)阪神 =リーグ戦14回戦(2021.08.22)・バンテリンドーム=
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阪神
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中日
0000000000400
勝利投手:秋山 拓巳(9勝4敗0S)
(セーブ:スアレス(1勝1敗27S))
敗戦投手:小笠原 慎之介(6勝6敗0S)

本塁打
【阪神】ロハス・ジュニア(3号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆阪神は2回表、ロハス・ジュニアがソロを放ち、先制に成功する。そのまま迎えた6回には、サンズの内野ゴロの間に貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・秋山が7回4安打無失点の好投で今季9勝目。敗れた中日は、先発・小笠原が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆阪神小川一平投手(24)が22日、中日戦の試合前練習から1軍に合流した。中継ぎ要員としてブルペンで待機する見込み。 前日21日には藤浪が出場選手登録から抹消され、同日に先発し3回3失点だった二保についても、矢野監督は試合後に出場選手登録から外すと明言していた。 小川は19年ドラフト6位で東海大九州キャンパスから入団した右腕。今季は6月8日に1軍登録されたが登板機会はなく、同14日に2軍降格した。直近では7月30日のエキシビションマッチ西武戦(甲子園)で先発し、5回3安打無失点と好投。その後2軍戦は雨で流れたため登板機会に恵まれていなかった。

◆3連敗中の阪神は不振の糸原健斗内野手(28)をスタメンから外し、2番に遊撃手の中野拓夢内野手(25)を入れ、7番二塁で木浪聖也内野手(27)を起用した。木浪は6月1日オリックス戦(甲子園)以来のスタメン起用。 糸原は今季75試合に出場し打率2割6分6厘。後半戦8試合は27打数4安打、打率1割4分8厘と苦しんでいた。下肢コンディション不良で5月18日に1試合欠場し、翌5月19日に出場選手登録を抹消された。6月11日楽天戦(楽天生命パーク)で復帰して以降は、前日21日中日戦まですべてスタメン出場をしていた。

◆阪神メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が先制の3号ソロを放った。2回2死走者なしの場面。カウント2ボールから中日小笠原の3球目140キロを右中間席に運んだ。 ロハスは「しっかりコンタクトできるボールを待って強いスイングをしようと思っていたよ。手応えは良かったし、スタンドまで届いてくれて良かったね」と振り返った。8月13日広島戦から9試合連続6番左翼で先発出場。前日21日には来日初の猛打賞をマークするなど好調をキープしている。

◆阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が、5回の第2打席でバンテリンドームの天井に直撃させた。 5回、先頭で打席に立ち2ボール1ストライクから左腕小笠原の内角直球を高々と打ち上げると、打球は天井を直撃。当たった瞬間、スタンドからどよめきが起きた。打球方向が変わりファウルグラウンドの左翼方面まで追っていた三塁手堂上があわてて三塁方向へ戻ってきたが、三塁ファウルグラウンド土の部分近くに落ちてきた。 バンテリンドームの特別グラウンドルールによると、「打球がファウル地域の天井に触れた、挟まった場合はファウル」と決められている。柳田球審も天井を見て苦笑いしていた。ロハスは次の5球目を打って投ゴロに倒れたが、2回2死の第1打席では中堅右へ右打席初となる3号ソロを放つなど、パワーを見せつけている。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、右翼守備で汚名返上した。 7回裏、先頭のビシエドの鋭いライナーに二塁手の木浪が飛び込んだが捕球できなかった。打球は勢いを失い、ライト佐藤輝の前に転がった。そのスキを見たビシエドは一塁を回ると一気に二塁へ突入。佐藤輝は落ち着いて捕球すると、二塁ベースを目がけてノーバウンド送球で間一髪タッチアウトに仕留めた。 前日21日の4回裏には、堂上の右前打を後逸。今季3失策目で二進を許し、その後の失点につながった。矢野監督からは「輝のプレーはあいつ自身反省しないといけない」と指摘されていた。1日たち、2点リードの終盤にファインプレー。今季6度目の補殺は、この時点でリーグ1位鈴木誠(広島)の11個に次ぐ単独2位となった。

◆阪神秋山拓巳投手(30)が7回4安打無失点の快投で、9勝目の権利を手にして降板した。 この日最速141キロの直球に、変化球全てを効果的に使った。中でもカーブは打者のタイミングを何度も外し、5回に打席に立った投手小笠原が、空振りして苦笑いする場面もあった。 7回は先頭のビシエドの打球が二塁手木浪のグラブをかすめて右翼に弾むも、二塁を狙ったビシエドを右翼手佐藤輝が好返球で刺し、グラブを突き上げて喜んだ。 19日DeNA戦(東京ドーム)から3戦連続で相手に先制を許していたが、見事にリードを守ったまま降板。先発投手が無失点でマウンドを降りたのは、秋山自身が先発した15日広島戦(京セラドーム大阪)以来。悪い流れを力投で断ち切った。

◆「8回の男」阪神岩崎優投手(30)が、3者凡退と完璧なリリーフを見せた。 先発秋山の後を受けて8回のマウンドへ。溝脇、代打福田を直球で連続三振に仕留めると、京田をスライダーで二ゴロに仕留めた。 降板後には、広報を通じて「良い結果になって良かったです」と淡々とコメント。リーグ前半戦は「0点で抑えることができてよかったです」がお決まりコメントで、グッズも発売されたほどだったが、新コメントにリニューアル?投球の安定感は変わらなかった。

◆阪神が完封勝ちし、連敗を3で止めて首位をキープした。 2回にメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が3号ソロを放ち、4試合ぶりに先制に成功。6回は近本の四球、中野の左前打で好機をつくり、サンズの二ゴロの間に追加点を奪った。 先発の秋山拓巳投手(30)が7回4安打無失点の快投で、リードを守り抜いて9勝目。カーブやカットボールの変化球を効果的に使い、打者に的を絞らせなかった。 完封勝ちしたのは、秋山が先発した15日広島戦(京セラドーム大阪)以来6戦ぶり。3連敗の悪い流れを断ち切った。

◆阪神は2回2死走者なしからロハスの3号ソロで1点を先制。阪神先発秋山は中日打線を3回まで1安打無失点に抑えた。 阪神は6回1死一、三塁からサンズの二ゴロの間に1点を追加。阪神秋山は6回まで2安打無失点と好投を続けた。 阪神は3人の継投で無失点。連敗を「3」で止めた。秋山は9勝、スアレスは27セーブ。中日の先発小笠原は6敗。

◆阪神が完封勝利で連敗を3で止めた。 阪神先発秋山拓巳投手が、7回無失点で9勝目を挙げた。8回は岩崎、9回は守護神スアレスが3者凡退で抑えた。スアレスはリーグトップの27セーブ目。打ってはロハスが来日初の右打席で3号ソロを放ち勝利に貢献した。 ヒーローに選ばれた秋山の一問一答は以下の通り-ナイスピッチングでした 「ありがとうございます」 -チームが連敗している中での先発。どんな気持ちで臨んだか 「連敗していたんで、僕が止めるという気持ちで、立ち上がりからしっかり投げようと思って投げました」 -危なげない投球 「リズム良くっていうのはテーマにしていたんで、リズム良く投げられましたし、梅野の配球とか野手の守備にも助けてもらいながら、テンポ良く投げることができました」 -2回にロハス選手のホームラン。早い段階での援護。勇気づけられた 「そうですね、変わらず自分の投球をしようと心掛けていました」 -後を受けた2人の投手もナイスピッチング 「いつも本当に頼りになるピッチングをしてくれていますし、僕もベンチで安心して応援することができました」 -2年連続の2桁勝利へ王手 「1つの目標にしてシーズンに入っているんで、その目標は達成したいですけど、やることしっかりやって、今日いい勝ち方できたので、火曜日青柳頑張ってくれると思うので、また僕はしっかり調整したいと思います」(その後ファンへ向けて両手を挙げる)

◆中日は今季7度目の完封負けを喫し、連勝が止まった。先発小笠原が8回2失点と粘ったが、打線が阪神継投の前に4安打無得点。2カード連続勝ち越しも、与田剛監督は「(小笠原は)全体的によく投げた。(阪神先発秋山は)制球良く、ほとんど球が高めに浮かず、簡単ではない投球をされた」とため息をついた。 ▽中日小笠原(8回2失点で6敗目)「無駄な四球で失点したり、自分のバントミスで流れを悪くした。チームに申し訳ない」 ▽中日パウエル打撃コーチ(完封負けに)「秋山がすごく良かった。自分たちのリズムで攻撃してチャンスを作れなかった」

◆阪神が連敗を「3」でストップした。先発秋山拓巳投手(30)が7回4安打無失点の好投で9勝目。矢野燿大監督(52)は勝利に導いた右腕の投球を絶賛した。 矢野監督の一問一答は以下の通り。 -先発秋山が三塁も踏ませない好投 いやぁ、申し分ないよ。もちろん、あのまま行かせてやりたかったっていうのもある。まあでも(7回の)最後、木下(拓)かな? 相性もあんまりよくないところやったけど、2死一塁やったけど、しっかりラストだっていう思いで投げてくれた。そういうところではアキのピッチングが、今日の試合のほぼすべてっていうか、そんな内容だった。 -青柳とハーラートップタイがチームに2人 まあそれは途中だから。それはプラスに捉えて、もちろん狙っていけばいいし、狙えるものはやっぱりとればいい。それよりも自分のピッチングであったり、自分をより高められる、もっといい内容のアウトを取るとか、やっぱりそっちに気持ちを持っていったほうが(いい)。常に俺らは数字に追われてしまうから。そういうのは動いちゃうんでね。俺はあんまりそっちに気持ちをとられないほうが、それがモチベーションとして上げるのはいいんだよ。俺はそういう風に思っている。 -先制点はロハスだった 1発で仕留めるっていうところで、いい内容のホームランやった。慣れてきているっていうかね。そういう部分もあるんじゃないかなと思う。 -右打席で結果が出始めた どっちかというと対応力は左の方があるなというのはあるけど、右でも打ってくれるというのは、もちろんこっちとしては必要なこと。そういうところをもっともっとアピールしてもらいたい。そうなれば相手はより嫌なんで。右でも、もちろん左でも打ってほしい。 -結果が出ていなかったころと違いは ずっと見てきているわけじゃないから、ロハスのことが全部わかっているわけじゃないけど、日本の審判のことであったり、配球であったり、攻め方であったり、そういう部分もある程度やらないダメだし、コロナでなかなか来られない状況の中でスタートしたんでね。外国人選手の枠の争いももちろんある。本人の中で慣れてきた、結果が出ているというところでは、気持ち的にも落ち着いて打席には入れるというところはあると思う。 -外国人枠ではマルテもいるが それは俺が判断するから。いい悩みだし、それがあること自体は俺はいいことだと思っている。チームにマイナスなことじゃないんで。俺が全体のことを考えて俺が判断させてもらう。 -打線を組み替えた 健斗(糸原)がちょっと、疲れもあるしね。アイツが引っ張ってくれていたところは今までもあったんで。ベンチから見るということでまた、気持ちのリフレッシュもある、体のリフレッシュもある。逆に言うと聖也(木浪)がそのワンチャンスをしっかりものにしてくれたのは健斗にとってもいいし、チームにとってもいいこと。聖也は少ないチャンスをものにしてくれたかなと思う。 -6回にエンドランも決まった 中野が決めてくれたのが大きい。ボールで当てるのが難しいコースやと思うけど、何とか食らいついてくれたからこそ、あの1点が入った。もちろん、1点ではバッテリーも苦しいんで。中野がよくそういうところで決めてくれたかなと思う。 -いい勝ち方 勝ち方としてはもっといい勝ち方をしないとダメだから。悠輔(大山)はいい打球を捕られたとかあったけど、(打線の)中心のところで返していくのは俺らが上を目指す上では必要なところ。きょうの試合を2-0で勝ったからいいとは思わない。

◆阪神先発の秋山拓巳投手(30)が、7回4安打無失点の快投でハーラートップタイ9勝目を挙げた。 「連敗していたんで、僕が止めるという気持ちで、立ち上がりからしっかり投げようと思って投げました」。先発投手が先制を許して3連敗。負ければ首位陥落の可能性もあった試合で、悪い流れを完璧に断ち切った。 打席に立った中日小笠原が、思わず苦笑した。5回2死一塁。1ストライクから鋭いナックルカーブに、バットは大きく空を切った。「カーブをしっかり使いながらやれればと思っていた。勇気を持って投げることができましたし、カットボールがすごく有効に使えたので、うまく組み立てていくことができました」。 全ての球種が存在感を見せた。5回までの4三振は全てフォークで奪ったもの。打者が見送り始めると、今度はカウント球として使った。「僕の1つの武器なので、消さないようにというのは心掛けながら投げました」。最後まで的を絞らせず、反撃のチャンスを与えなかった。 その生命線のフォークを、前半戦で1度控えたことがある。「その1カ月ぐらいは、いろいろやろうとしすぎて、ちょっと苦しい時期はありました」。フォークを見切る相手に合わせて、自分のスタイルを変えてみたが悩むばかり。前半戦最後にもう1度、原点に立ち返った。「ストレートもしっかり投げて、フォークボールもどんどん使っていって、また自分らしさが出てきたと思う」。試行錯誤で実感した「長所を消さないこと」。大切な気づきを胸に後半戦は腕を振る。 安定感抜群で後半連勝発進の"サンデー秋山"に矢野監督も最大級の賛辞だ。「いやあ、申し分ないよ。アキのピッチングが、きょうの試合のほぼすべてというか、そんな内容だった」。このまま先発ローテを回れば、9月は日曜日の巨人戦に3度当たる日程になる。秋山はかねて「巨人に当ててもらえるような投球を」と話しており、望み通りのマッチアップ。眼下のライバルを一気に突き放す意気込みだ。「今日いい勝ち方ができたので、火曜日、青柳頑張ってくれると思う」。まずは同じく9勝の青柳へ、最高のバトンを渡した。【磯綾乃】

◆阪神が連敗を3で止め、首位をがっちりキープした。0-0の2回、メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が右打席初アーチとなる先制決勝の3号ソロ。5回には、バンテリンドームの天井に直撃する特大ファウルで規格外のパワーを見せつけた。チームは12度目の首位陥落危機だったが自力で回避。本領を発揮し始めた昨季の韓国2冠が、激しい外国人枠争いを勝ち抜き、逃げ切りVの使者になる勢いだ。ご機嫌なロハスが飛び跳ねた。ホームベース後ろで出迎えた筒井コーチとジャンプして肘タッチ。恒例の「虎メダル」を受け取ると、カメラに向かって両腕で力こぶを作る「マッスルポーズ」を披露した。ノリノリの演出で3連敗中の重苦しいムードを振り払った。 「この(中日との)シリーズは連敗していたので何とか取りたかった。最低でも塁にという気持ちで強く打てたし、幸運にもフェンスを越えてくれた」 2回2死の第1打席。左腕小笠原から来日初の「右打席弾」を放った。それも逆方向、広いバンテリンドームの右中間への一撃。前回5月11日の対戦で3打数無安打に抑え込まれた左腕に「やり返したい気持ちがあった」と会心のリベンジ成功だ。 劇場は続く。5回。またも右打席で小笠原の直球を打ち上げると、打球が天井を直撃した。左翼線の左、ファウル地域の天井に触れて落下したため、記録はファウル。しばらく球場のどよめきが収まらなかった。 仰天パワーに球場関係者もうなった。「珍しいですね。これまでも天井に当たったのは数回くらい。記憶にあるのはブランコと柳田のホームラン。ファウルでもすごいですよ」。NPB通算181発で元中日の主砲と、ソフトバンクの超人の名前しか挙がらないほど極めて異例で規格外な弾道。「ビックリしました」と言う本人は冷静だった。 前半戦打率0割台で終わった右打席では、時にバットを短く持ち、打撃練習では低いライナーを意識する。この日のポイントは「足」。第1打席前には何度も土を掘り、軸足となる右の足場を調整した。「人工芝とか土とか球場で違う。しっくり来るものを探してスパイクとの相性を探りながら」。小さな工夫の積み重ねが昨季、韓国で本塁打王&打点王を獲得した2冠の覚醒を導いている。 2軍ではマルテが順調に調整し、ガンケルは先発要員で昇格予定。登録枠5、出場枠4の激しい争いに、後半戦打率3割1分3厘、2本塁打と絶好調のロハスが割り込んできた。矢野監督は「いい悩みだし、それがあること自体は良いこと。全体のことを考えて俺が判断させてもらう」と言った。ノリノリのロハスが、うれしい悩みの種になる。【中野椋】 ▽阪神井上ヘッドコーチ 今、日本に来てジュニア自身が一番、野球やれているなと実感している時期だと思う。それを大事にしてあげたいし、あいつが意気に感じている姿も感じる。勝ちにつながる一打、守りであったり、全てにおいて外国人とか日本人とか抜きに、ハッスルプレーで引っ張ってほしい。 ◆阪神外国人事情 阪神には今季NPB最多で球団史上最多の外国人8人が在籍。現在1軍には守護神スアレス、後半戦から中継ぎの一角を担うアルカンタラ、野手はサンズ、ロハスの4人が登録されている。外国人選手の1軍登録数は5人だが、ベンチ入りは4人まで。ガンケルは26日DeNA戦に先発見込み。「不動の3番」マルテも2軍で昇格準備を進めている。エドワーズとチェンも控えており、激しいバトルが続いている。 ◆バンテリンドームの特別グラウンドルール 天井までの高さは、一番高いところで64・3メートルある。打球がフェア地域上の天井に触れた場合はボールインプレーで、天井に挟まった場合は二塁打となる。ファウル地域上の天井は触れても、挟まっても当たった瞬間にファウルとなる。また、天井からの懸垂物は、外野フェア地域の9カ所に触れれば本塁打、ファウル地域はファウル、内野中央部分に触れればボールインプレー、挟まれば二塁打となる。ちなみに、グラウンドから屋根の最高地点の高さが一番高いのは、ペイペイドームと札幌ドームで68メートル、メットライフドームが64・5メートル。バンテリンドームは4番目で、東京ドーム61・69メートル、京セラドーム大阪は60メートルとなっている。

◆阪神の守護神スアレスがリーグトップの27セーブ目を挙げた。 2点リードの9回に登板。先頭のA・マルティネスをこの日最速の159キロで見逃し三振に仕留めるなど、危なげなく3者凡退に仕留めた。「セーブシチュエーションをものにできたのでよかった。秋山の良いピッチングが、勝ちにつながったと思います」と先発右腕をたたえた。

◆阪神佐藤輝明内野手(22)が、レーザービームをさく裂させた。2点リードの7回。先頭のビシエドが強烈な打球が一、二塁間へ。二塁木浪が飛びついたが及ばず、打球方向が変わって右前に抜けた。一気に二塁を狙うビシエド。だが素早く拾い上げた佐藤輝が、二塁カバーの中野に弾丸のノーバウンドスロー。ストライク送球でビシエドを刺すと、三塁側の虎党からは拍手が沸き起こった。無死二塁になりそうなピンチが一転、1死走者なし。好投の秋山をアシストする大きなプレーだった。補殺数も6とし、トップの広島鈴木誠の11個に次ぐ単独2位に浮上。バットだけでなく、強肩も大きな武器であることをあらためて示した。 しっかりリベンジを果たした。前日21日は1点ビハインドの4回の守備で、同じく回の先頭だった堂上の右前安打をファンブル。今季3個目の失策で二進を許し、3連敗につながる手痛い失点につながった。矢野監督からも「輝のプレーはあいつ自身、反省しないといけない」と厳しく指摘されたが、同じ轍(てつ)は踏まない。しっかり1日でお返しした。 期待のバットは4打数無安打で、今回の中日3連戦は11打数1安打と抑えられた。中日戦はトータルでも打率1割7分4厘、2本塁打、2打点と苦手としている。だが、24日から戦うDeNA戦は打率3割5分3厘、6本塁打、16打点と一番得意なカード。京セラドーム大阪ではバットも期待できそうだ。【石橋隆雄】

◆阪神糸原健斗内野手に代わった二塁の木浪聖也内野手がチーム唯一のマルチ安打で気を吐いた。 82日ぶりのスタメン7番で出場。2回に小笠原から右前打を放つと、5回にも中前に運んだ。二塁のほか9回からは三塁も守り、全7個のアウトをさばいた。「打撃でも守備でも、すぐに結果を出せる準備を大事にしている。何が何でも結果を残す」と必死のプレー。矢野監督も「ワンチャンスをしっかりものにしてくれたのは、健斗(糸原)にとってもいいし、チームにとってもいいこと」とたたえた。

◆不振の阪神糸原健斗内野手がスタメンを外れた。 試合前まで後半戦8試合で打率1割4分8厘。投手秋山の代打で8回に登場したが二ゴロに倒れた。矢野監督は「疲れもあるし、ベンチから見ることでまた気持ちの、体のリフレッシュもある」と説明。試合前練習では原口にファーストミットを借りて一塁でノックを受け、右翼でもフリー打撃の打球を捕球するなど、本職の二塁以外でも汗を流した。

◆阪神は打線改造がズバリ的中した。矢野監督は今季初の4連敗を回避すべくオーダー変更。7番起用が続いていたルーキー中野拓夢を2番遊撃で、木浪聖也を6月1日のオリックス戦以来、2カ月半ぶりスタメンの7番二塁で起用。後半不調の糸原をベンチスタートとした。 そして緊迫の投手戦が続いた1点リードの6回。1死から近本が四球を選ぶと、中野がカウント1-1からの3球目チェンジアップに食らいついた。三遊間を破る左前安打でエンドランが決まり、一、三塁。続くサンズの二ゴロの間に貴重な2点目が転がり込んだ。 矢野監督は「中野が決めてくれたのが大きい。ボールで当てるのが難しいコースやと思う。何とか食らいついてくれたからこそ、あの1点が入った。もちろん、1点ではバッテリーも苦しい。中野がよくそういうところで決めてくれた」と笑顔。木浪も2安打で存在感を出し、言うことなしだった。

◆阪神が連敗を3で止め、首位をがっちりキープした。0-0の2回、メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が右打席初アーチとなる先制決勝の3号ソロ。5回には、バンテリンドームの天井に直撃する特大ファウルで規格外のパワーを見せつけた。チームは12度目の首位陥落危機だったが自力で回避。本領を発揮し始めた昨季の韓国2冠が、激しい外国人枠争いを勝ち抜き、逃げ切りVの使者になる勢いだ。 ◆バンテリンドームの特別グラウンドルール 天井までの高さは、一番高いところで64.3メートルある。打球がフェア地域上の天井に触れた場合はボールインプレーで、天井に挟まった場合は二塁打となる。ファウル地域上の天井は触れても、挟まっても当たった瞬間にファウルとなる。また、天井からの懸垂物は、外野フェア地域の9カ所に触れれば本塁打、ファウル地域はファウル、内野中央部分に触れればボールインプレー、挟まれば二塁打となる。ちなみに、グラウンドから屋根の最高地点の高さが一番高いのは、ペイペイドームと札幌ドームで68メートル、メットライフドームが64.5メートル。バンテリンドームは4番目で、東京ドーム61.69メートル、京セラドーム大阪は60メートルとなっている。

◆「8回の男」阪神岩崎が3人斬りの完璧なリリーフを見せた。溝脇、代打福田を直球で連続三振に仕留めると、京田をスライダーで二ゴロに仕留めた。 降板後には広報を通じて「良い結果になって良かったです」と淡々とコメント。リーグ前半戦は「0点で抑えることができてよかったです」がお決まりコメントで、グッズも発売されたほどだったが、新コメントにリニューアル? 投球の安定感は変わらず23ホールドをマークした。

◆阪神・木浪聖也内野手(27)が「7番・二塁」で、6月1日のオリックス戦(甲子園)以来となる先発出場。ここ2試合はどちらも途中出場ながら、安打を放っていた。 また、後半戦は7番での起用が続いていた中野拓夢内野手(25)が2番で出場。3試合連続で無安打の糸原健斗内野手(28)がスタメンを外れた。

◆3連敗中で12度目の首位陥落危機に直面している阪神は「6番・左翼」で出場したメル・ロハス・ジュニア外野手(31)のソロで先制した。 「打ったのはストレート。しっかり、コンタクトできるボールを待って強いスイングをしようと思っていた。手ごたえはよかったし、スタンドまで届いてくれてよかった」 二回2死。左腕の小笠原に対して、右打席に立つと、カウント2―0から140キロ直球を捉えた。逆方向へ打球は伸びていき、右中間席へと飛び込んだ。 18日のDeNA戦(東京ドーム)以来となる今季3号。これまでの2本はいずれも左打席だったため、右打席では初アーチとなった。21日の同戦では来日初の猛打賞を記録するなど、後半戦に入って、助っ人が絶好調だ。

◆3連敗中で12度目の首位陥落の危機に直面している阪神は先発・秋山拓巳投手(30)が7回4安打無失点と好投した。三回に先頭の溝脇に四球。1死後、京田の二ゴロの間に二塁に進まれたが、渡辺を二直に打ち取って得点を許さなかった。七回は先頭のビシエドが右前打を放つと、二塁も狙ったが、右翼・佐藤輝の好送球もあってアウト。2死から堂上に中前打を許したが、最後は木下拓を見逃し三振に斬った。打線は二、六回に得点し、2ー0の状況で今季9勝目の権利を持って交代した。「いい結果になってよかったです」と広報を通じてコメントを発表した。

◆阪神が2―0で中日に勝利。連敗を「3」で止め、12度目の首位陥落危機に直面していたが、免れた。二回2死からロハスが右中間への3号ソロ。21日は猛打賞と好調な助っ人の一発で先制に成功した。六回には近本の四球、中野の左前打で1死一、三塁とすると、サンズの二ゴロの間に追加点を奪った。 先発した秋山は三回に2死二塁とされたが、渡辺を二直に打ち取った。七回も2死一塁で木下拓を見逃し三振に斬って、7回を4安打無失点。その後は、岩崎、スアレスとつないで、中日打線をゼロに封じた。秋山は今季9勝目を挙げた。

◆阪神は先発・秋山拓巳投手(30)が7回4安打無失点でハーラートップタイの9勝目(4敗)を挙げた。メル・ロハス・ジュニア外野手(31)は右打席では初の本塁打を放つなど、外国人争いが熾烈となった。首位を堅持した矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 ーー秋山が三塁も踏ませない好投 「申し分ないよ。アキのピッチングが、きょうの試合のほぼすべてっていうか、そんな内容だったので」 ーー先制点はロハス 「一発で仕留めるところで、いい内容のホームランやったし。慣れてきているっていうかね。そういう部分もあるんじゃないかなと思う」 ーー右打席で結果が出始めた 「対応力は左の方があるなと。右でも打ってくれるのは必要なこと。もっともっとアピールしてもらいたい。そうなれば相手はより嫌なんで」 ーー結果が出ていなかったころと違いは 「日本の審判のことであったり、配球であったり、攻め方であったり、慣れてきた。気持ち的にも落ち着いて打席には入れるというところはあると思う」 ーー外国人枠ではマルテもいるが 「それは俺が判断するから。いい悩みだし、それがあること自体は俺はいいことだと思っている。チームにマイナスなことじゃないんで。俺が全体のことを考えて俺が判断させてもらう」 ーー打線を組み替えたが 「健斗が元気ないというとアレなんだけど、疲れもあるしね。逆に言うと聖也がワンチャンスをものにしてくれたのは健斗にとってもいいし、チームにとってもいいこと」 ーー六回にエンドランも決まった 「中野があれね、本当に決めてくれたのが大きい。当てるのが難しいコースやと思うけど食らいついてくれたからこそ、あの1点が入った。1点ではバッテリーも苦しいんで。中野がよく決めてくれたかなと思う」 ーーいい勝ち方 「勝ち方としてはもっといい勝ち方をしないとダメだから。悠輔はいい打球を捕られたとかあったけど、中心のところで返していくのは俺らが上を目指す上では必要なところ。きょうの試合を2―0で勝ったからいいとは思わない」

◆中日の溝脇が3試合にわたって6打数連続安打を記録した。この日は最初の打席の四球を挟み、五回の第2打席に左前打。「打席の中でこれかなという感覚はある。それを根気よくやりたい」と手応えを口にした。 続く八回は空振り三振に倒れたが、守備では六回2死二塁から一、二塁間の打球に飛びついて好捕。「いいプレーをしようとは1ミリも思っていない。アウトにできる打球をしっかりアウトにすることを考えている」と気を引き締めた。

◆阪神OBで楽天初代監督を務めた本紙専属評論家・田尾安志氏(68)は先制本塁打のロハスに対して「課題だった右打席で、いいポイントで打てるようになった」と合格点。外国人野手の登録枠が注目を集めるが、現状ならサンズではなくロハスを5番で起用すべき、と新打線構想を提言した。 2回、本塁打を放った阪神・ロハス=バンテリンドーム(撮影・宮沢宗士郎) ■課題の右打席、いいポイントで 点差以上に安心して見ることができた、阪神の快勝だった。 秋山の好投も素晴らしかったが、ロハスの打撃内容が上がってきていることが、チームにとって大きい。この日の先制本塁打は、評価が低かった右打席。投球に対する「間」がしっかり取れて、絶妙のミートポイントで捉えていたからスタンドまで運べた。 ずっと苦しんでいた理由は、球をしっかり自分のポイントまで呼び込めていなかったから。現状でもまだ、前のポイントで捉えてしまう打席がある。もう少し修正できれば、ガンガン打ち出しそうな気配を感じさせている。 ■状態いい選手しっかり見極めて 2軍調整中のマルテを昇格させる時期が話題になっているが、今の力関係だけを評価するなら、私はサンズよりはロハスのほうが上だと見る。打線を組むなら、3番・マルテ、4番・佐藤輝、5番・ロハス、6番・大山という並びがいい。 阪神には今、規定打席到達が8選手いる。固定メンバーで戦っていた証拠であり、その結果が現在の1位だ。ただし、この先の激しくなるであろう優勝争いの中では、状態のいい選手をしっかりと見極めて、どんどんスタメンを代えていくべきだろう。調子の落ちている糸原を外したこの日の打線の考え方は正解だと思うし、4番・大山にこだわる必要もない。梅野も今はちょっと疲れ気味だ。 選手層は厚いので、豊富なコマをどう使い切るか。矢野監督の真価が問われる終盤の戦いになる。(本紙専属評論家)

◆チームを救うために、右腕を振った。阪神・秋山が7回4安打無失点の好投。ハーラートップに並ぶ9勝目(4敗)を挙げた。 「連敗していたので僕が止めるという気持ちで、立ち上がりからしっかり投げようと思って入りました」 一回2死一塁からビシエドをフォークで空振り三振。ロハスの先制弾でリードした二回以降は、最速141キロの直球を速く見せるために、110キロ前後のカーブを多投した。 ヒーローとなりファンに手を振る阪神・秋山=バンテリンドーム(撮影・宮沢宗士郎) ■「テンポよく」7回無失点 七回、先頭のビシエドに右前打を許したが、二塁を狙ったビシエドを佐藤輝が好送球で封殺。「守備にも助けてもらいながら、テンポよく投げることができた」。八回から岩崎にバトンを渡し、九回はスアレスが試合を締め、秋山は「いつも本当に頼りになるピッチングをしてくれて、ベンチで安心して応援することができた」と頭を下げた。青柳、高橋(巨人)と並ぶ9勝目。目標の2年連続2桁勝利に王手をかけた。 5月中旬。親交のある人気ダンス&ボーカルグループ「EXILE」のATSUSHIからYouTubeで「今年も2桁勝利を挙げたらアッキャマン(秋山)のために(甲子園での)登場曲を作る」と約束をもらい、「すごい方から話をいただいて。余計に2桁(勝利)をしないと...という気持ち」と決意を新たにした。 ■初の最多勝タイトル夢じゃない その言葉通り、ATSUSHIが公約して以降、秋山は10試合に登板して6勝2敗と勝ち星を積み重ねて、50試合を残してリーチをかけた。「まだまだ登板数がある。そこ(10勝)で満足しないで一試合、一試合、自分の仕事をまっとうしたい」。2017年にマークした自己最多の12勝超え、さらにプロ12年目の30歳にして初の最多勝のタイトルも夢ではない。 「きょうは、いい勝ち方できた。火曜日(24日のDeNA戦に先発予定の)青柳が頑張ってくれると思う。また僕は、しっかり調整したい」 最多勝争いのライバルとなる2学年下の後輩と切磋琢磨しながら、16年ぶりのVへ盛り上げていく。(三木建次)

◆Vへの救世主や! キーマンや!! 阪神は中日に2-0で勝利し、連敗を3で止めた。メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が二回に右打席では来日初本塁打となる決勝の3号ソロを放った。2軍調整中のマルテの1軍昇格が近づく中、矢野燿大監督(52)は外国人枠を争うロハスの活躍に「いい悩み」とうれしい悲鳴だ。 2回、本塁打を放つ阪神・ロハス=バンテリンドームナゴヤ(撮影・甘利慈) ■4連敗阻止の決勝弾 虎党の歓声とともに、バンテリンドームの右中間席へ白球が飛び込む。豪快なひと振りで3連敗中の嫌な雰囲気を振り払った。後半戦絶好調のロハスが負ければ今季ワーストの4連敗を阻止する決勝弾。値千金の一発にベンチ前で力こぶを作った。 「連敗して何とか(先制点を)取りたかったというのが一番強い思いとしてあった。最低でも塁に(出る)という気持ちで強く打てたので、いい打球が打てましたし、幸運にもフェンスを越えてくれた」 二回2死だ。相手は左腕の小笠原。ロハスは右打席に立つと、カウント2―0から140キロ直球を振り抜いた。18日のDeNA戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの3号ソロ。この試合まで左打席の打率・204に対し、右打席は同・115と〝苦手〟だったが、来日28打席目で初めてアーチを架けた。 2回、本塁打を放った阪神・ロハス=バンテリンドーム(撮影・宮沢宗士郎) ■ビックリ天井直撃ファウル 五回先頭では天井を直撃するファウル。「あんなに高く上がると思わなかった。別にホームランを狙ったわけではなくてヒット狙いで。ビックリしました」と本人も目を丸くした。その後、投ゴロに倒れたが、パワーを見せつけた。 もはや〝代役〟ではない。東京五輪ブレークで一時帰国していた影響でマルテは後半戦2軍スタート。外国人枠が空いた関係で代わりにスタメン起用されているロハスだが、完全にチームの中心になっている。コロナ禍で来日が遅れた影響もあって、前半戦は打率・098と苦しんだが、後半戦は9試合で打率・313、2本塁打。前日21日は初の猛打賞をマークした。 ■マルテ近づく1軍昇格 2軍調整中のマルテは再来日後初実戦となった15日のウエスタン・オリックス戦から4戦すべてで安打を記録するなど、調整は順調で1軍昇格が近づく。一方でロハスが1軍で猛アピール中。矢野監督は「いい悩み」とうれしい悲鳴を上げた。 前半戦は結果が出なかったロハスだが、ストライクゾーンや配球など、日本の野球に適応しようと努力をしてきた。2軍で調整していたときから積極的に首脳陣や選手とコミュニケーションをとり、1軍に合流してからも打撃練習中にサンズと会話しながら熱心に研究。後半戦になって結果として表れ、昨季は韓国リーグで本塁打と打点の2冠に輝いた本来の力を発揮しつつある。 ■2位巨人とのゲーム差を2に 指揮官は「(日本の野球に)慣れてきている部分もあるんじゃないかな」と分析。今後に向けて「右でも打ってくれるというのは必要なこと。そういうところをもっともっとアピールしてもらいたい。そうなれば相手はより嫌なんで」と期待した。 チームは今季12度目の首位陥落危機で勝利し、引き分けだった2位・巨人とのゲーム差を2に広げた。後半戦のキーマンはR砲。16年ぶりの優勝へ、救世主となる。(菊地峻太朗)

◆6月26日のDeNA戦(甲子園)以来となる1、2番を組んだ阪神の〝チカナカコンビ〟が追加点へつなげた。1-0の六回、1死から近本が四球で出塁し、続く中野が左前打でエンドラン成功。2人で1死一、三塁をつくり、サンズの二ゴロの間に貴重な2点目を奪った。矢野監督は「中野が(エンドランを)決めてくれたのが大きい。当てるのが難しいコースやと思うけど、何とか食らいついてくれたからこそ、あの1点が入った」と絶賛した。

◆八回のマウンドを託された阪神・岩崎が圧巻の投球で竜打線を封じ込めた。「良い結果になってよかったです」。先頭の溝脇を143キロで空振り三振に斬ると、代打・福田は140キロで連続三振。最後は京田を二ゴロに仕留めた。後半戦は3試合に登板し、いずれも無失点。東京五輪日本代表の疲れを一切感じさせず、淡々とアウトを積み重ねている。

◆九回は阪神・スアレスが打者3人でピシャリと締めた。先頭の代打、A・マルティネスを159キロの剛速球で見逃し三振。大島、ビシエドを二ゴロに抑え、「セーブシチュエーションをものにできてよかった」とうなずいた。セ・リーグ独走の27セーブ目。守護神は「秋山がすごくいい投球をしてくれたのが、勝ちにつながったよ」と力投した先発右腕をたたえた。

◆阪神・木浪が「7番・二塁」で、6月1日のオリックス戦(甲子園)以来の先発出場。チーム唯一のマルチ安打と気を吐いた。「いつも通りやることを意識してプレーした」。レギュラー奪取に燃える後半戦。大事にしているのは「心の準備」だ。「いつ『行け』といわれても出られる準備。まだまだですが、これを継続してやっていきたいと思う」と誓った。

◆阪神3連敗中のマウンドに立った秋山は、決して逃げることなく恐竜打線に立ち向かったのだ。 その姿に燃えた猛虎ナイン!! シーズン後半に入りやっとお目覚めのロハスが二回先制のアーチを放てば、タクトを握る矢野監督だって黙っちゃいない! 六回1死から近本が四球で出塁すると中野の打席でエンドランを指示。打球はボテボテなれど執念が入って左前へ抜け一、三塁とチャンスを広げ、サンズの二ゴロで大きな2点目をもぎ取ったのだ。 七回には佐藤輝が二塁を狙ったビシエドを、バットがダメなら(本日は4タコ)レーザービームで!! とドンピシャリの送球で刺したのだ!! 秋山は7回4安打無失点。こーなりゃ八回は金メダリストの岩崎が、そして九回はセーブ王真っしぐらのスアレスがともに3人斬りで連敗に別れを告げ気持ちいいー!! あ、気持ちいいついでに、ちょいと告知でーす!! 8月30日に俺『ダンカンの企画書』(スモール出版)を出します!! 帯の「ダンカンは、二度と現れない天才放送作家だ」のテリー伊藤さんのコピーに偽りなし(自分で言うか?)なので、ぜひお読みくださ~い!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
53373 0.589
(↑0.005)
-
(-)
50377
(+2)
337
(-)
93
(+1)
81
(-)
0.251
(↓0.001)
3.310
(↑0.04)
2
(-)
巨人
473511 0.573
(-)
2
(↓0.5)
50384
(+4)
342
(+4)
121
(+3)
52
(-)
0.250
(↓0.001)
3.460
(-)
3
(-)
ヤクルト
45349 0.570
(-)
2.5
(↓0.5)
55397
(-)
350
(-)
94
(-)
55
(-)
0.257
(-)
3.710
(-)
4
(-)
中日
364712 0.434
(↓0.005)
13.5
(↓1)
48273
(-)
314
(+2)
52
(-)
50
(-)
0.238
(↓0.001)
3.210
(↑0.02)
5
(-)
DeNA
344712 0.420
(-)
14.5
(↓0.5)
50371
(+4)
429
(+4)
92
(+1)
21
(-)
0.259
(↓0.001)
4.400
(-)
6
(-)
広島
334710 0.413
(-)
15
(↓0.5)
53321
(-)
383
(-)
63
(-)
44
(-)
0.258
(-)
3.900
(-)