オリックス(☆2対0★)西武 =リーグ戦17回戦(2021.08.21)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:宮城 大弥(11勝1敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝3敗15S))
敗戦投手:今井 達也(6勝4敗0S)
  DAZN
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◆投手戦を制したオリックスが4連勝。オリックスは0-0で迎えた6回裏、T-岡田が適時二塁打を放ち、先制に成功する。投げては、先発・宮城が7回無失点の好投で今季11勝目。敗れた西武は、先発・今井が8回2失点の力投を見せるも、打線が7安打無得点とつながりを欠いた。

◆今季のオリックス宮城大弥投手(19)は、パ・リーグのチームに8勝0敗。中でも、西武戦は4試合に登板して4勝、防御率1・69。 オリックスの投手が西武相手に開幕から5戦5勝を記録すれば、10年金子以来になる。

◆オリックスの夏の恒例イベント「Bs 夏の陣2021 supported by 個別指導キャンパス」を盛り上げるため、特別応援ゲストとして人気キャラクターの「ガチャピン」が来場し、特別始球式を行った。 マウンド手前から投じたボールはワンバウンドで捕手のミットへ。投球前には球団を通じて「今年のBs夏の陣のイメージカラーは、ぼくと同じ"グリーン"。Bs夏の陣のコンセプトは『B ENERGY』で、ぼくの両手首についているボールの名前は"エネルギーボール"。バファローズに、そして日本全国に勇気と力を届けられるように頑張るよ!」と意気込んでいた。 特別始球式の他にはスターティングメンバーの発表や「Bs Girls」とのグラウンドパフォーマンスで球場を盛り上げた。

◆すさまじい19歳だ!オリックス宮城大弥投手(19)が7回5安打無失点の好投で、両リーグトップの11勝目をマークした。 これで山賊打線を相手に5戦5勝と好相性。それでも、登板前には「西武さんも対策してくると思う。個人個人でなく、チームとして見た方が大事だと思うので、そこは捕手の方(伏見)と工夫しながら、挑戦できればいいなと思います」と冷静に分析していた。 ピンチでも動じなかった。最大のヤマ場は連打を浴びた直後の6回1死一、三塁。西武4番中村にフルカウントからの6球目、外角124キロチェンジアップを振らせ、併殺に仕留めた。左拳を強く握ると、一塁ベースライン上に落ちていた中村のバットを拾って、丁寧に"返却"。終始、落ち着いたマウンドさばきを披露した。 宮城の奮闘も光り、直後には打線の援護をもらった。6回2死一塁から、T-岡田が右翼フェンス直撃の先制適時二塁打を放った。一塁側ベンチ前でキャッチボールを行っていた宮城も、グラブをたたいて喜んだ。 宮城はパ・リーグ相手に無傷の9連勝。今月25日に20歳を迎える高卒2年目左腕は、今季11勝1敗で防御率2・01と首位を走るチームに大きく貢献している。宮城の力投で、チームは今季最多となる貯金12。96年以来25年ぶり、悲願のVへ-。新生オリックスが、高みを目指す日々だ。【真柴健】

◆西武はオリックス先発宮城の前に3回まで無得点。オリックス打線も3回まで西武今井から得点を奪うことはできなかった。 オリックスは6回2死一塁からT-岡田の右翼フェンス直撃適時二塁打で先制に成功。西武打線は6回まで無得点。 オリックスは8回にT-岡田の押し出し死球で1点を追加。宮城は12球団トップの11勝目。平野佳は15セーブ。西武今井は4敗目。

◆先発の西武今井達也投手(23)が、今季チーム初の完投も報われなかった。オリックス宮城大弥投手(19)との投げ合いに、5回まで互いに無失点投球。援護がないまま6回に先制点を許したが、8回まで5安打2失点で122球を投げきった。最速156キロをマークし力強い投球を披露するも、今季4敗目を喫した今井は「前半戦を含めてベストな投球をすることができました。これを続けていくことができればと思います。今日は真っすぐだけでなくいろいろな球種で空振りを取ることができたのは良かったです」と振り返った。 縦に割れるカーブも織りまぜ、緩急をつけた。「ミーティングで森さんにカーブを増やしていきたいと話をしました。(抑える)引き出しができたと思います」。6回は先頭宗、吉田正と連続三振。「あの場面は、点を与えないように全力で抑えにいきました。二死(ランナー無し)からの失点はもったいなかったです。今日の反省点は、修正していきたいです。次回以降もこの状態をキープして、投げていくことができるようにやっていきたいと思います」と前を向いた。

◆西武が引き分けはさんで3連敗を喫し、自力Vが消滅した。オリックス宮城を前にチャンスはつくるも得点が奪えず、前夜から15回連続無得点の0行進。1点を追う8回、2番手ヒギンスを2死満塁まで追い込んだが、山川が中飛に打ち取られた。 これで首位と10ゲーム差に突き放され、借金は今季ワーストの8。50試合残しリーグ最速で自力優勝の可能性が消滅し、辻監督は「そんなの気にしたことない。こういうときもある。これを引きずってやらないようにこっちはやるだけ」と引き締め直した。 苦手の天敵にまたしても苦汁を飲まされた。対オリックスだけで借金7を抱え、宮城には今季対戦成績5戦全敗。対楽天にも同様に七つ負け越しており、2チームとはとことん相性が悪い。辻監督は「やっぱりオリックスさんにこうやって負け越している。奮起して打線が早く点を取ってくれるように頑張ります」と必勝を誓った。 ▽西武平沼(9番三塁で移籍後初スタメン、3回に右中間二塁打で初安打)「ホッとしました。いい投手から1本打つことができたのは良かったです」

◆10代ラスト登板も完璧だ! オリックス宮城大弥投手が(19)が得意の西武戦で7回5安打0封し、12球団トップの11勝目をマークした。西武戦は5戦5勝。唯一の黒星は交流戦の阪神戦で、パ相手は無傷9連勝の無双状態だ。チームの貯金12は今季最多を更新。25日に20歳を迎える左腕の夢は、年齢確認されることとSUVの高級車。堂々の新人王候補が、"オトナ"になっても首位を走るチームを先導する。落ち着いてバットを拾った。ボールボーイに優しく手渡すと、宮城もほっこり笑った。同点の6回2死一、三塁。4番中村に6球目、外角124キロチェンジアップを打たせて遊ゴロ併殺に仕留めると、一塁ライン上に落ちていたバットを拾って、丁寧に返却した。 「すぐそこにあったので、拾いました」 高鳴る鼓動を抑え、冷静に対応する。19歳の落ち着いた投球はプレート位置にもあった。普段は左打者には三塁側、右打者には一塁側を踏む"変則タイプ"だが、この日は2回以降は一塁側に固定。「初回にスライダーを引っかけたり、流れていた。修正できるように」。高山投手コーチや捕手の伏見に相談して実行に移し、好投につなげた。 山賊打線を7回5安打無失点に封じ、12球団トップの11勝目。前日20日に完投で10勝目をマークした山本から「いつも通り、プレッシャーをかけられた。『チームは3連勝しているぞ』って(笑い)」。しっかり期待に応えてチームは4連勝。貯金12は今季最多を更新し、首位を快走する。 投手タイトルを山本と競う。勝ち星は1つリード。防御率では及ばないが、中嶋監督も「(競争は)2人でやっちゃてください」とうれしい悲鳴だ。 大人の色気も出てきた。10代ラスト登板を飾り、25日に20歳を迎える。「年確(年齢確認)されてみたい。格好よくないですか? (お酒を)飲む場合に(店員に)ちょっといいですか? って言われて(身分証の)保険証を見せたい」といたずらっぽく笑う。 オフには「免許も取って、良い車でブンブーンって。SUV系が(狙い)」と夢は膨らむばかりだ。プランでは後輩を愛車に乗せて「『いいですねぇ』って。自分も今(先輩に)言うんで。(山下)舜平大とかに『ちょ、来いよ』と、良い車でコンビニ行きたいですね」。 11勝1敗、防御率2・01。2年目ながら権利を持つ堂々の新人王候補だ。だが「初心者マークで(速度を)守って」と初々しい一面も。ナビに表示する目的地は悲願のV。ハツラツとハンドルを握る。【真柴健】

◆かわいい宮城のために! オリックスT-岡田外野手(33)が決勝点となる先制タイムリー二塁打を放った。 0-0で迎えた6回1死一塁。右翼フェンス直撃の先制打を放ち「(今井は)球が一級品。コンパクトに振った」と会心だ。 "大当たりの1日"だった。8回2死満塁では右太ももに押し出し死球を受け、貴重な追加点となる2点目をゲット。「後半戦でなかなか仕事ができていなかった。昨日も(犠打失敗で)悔しかったので、なんとかチームの力になりたいと思った」。全2打点で宮城大弥投手(19)を援護した。 11勝目をマークした19歳の宮城とお立ち台に上がった。「まだまだ勝てよ!」とエールを送ると「Tさんも、もっともっと打つと思うので、お互い頑張っていきたい」とユーモアたっぷりに返された。普段から「サチヤ(山崎福)と一緒にケツをたたいてきたり、打撃フォームの物まねしてきたり...」。14歳下の後輩のイタズラに「ちょっともう、最近ナメにかかってますね」と笑いを誘った。 そして試合後には、死球を受けた右太ももに、降板した宮城の左肩を冷やした"お古"のアイシングを薦められた。2人のやりとりに、ナインも笑いが絶えない。チーム日本人野手最年長の33歳が、首位を走る雰囲気作りに一役買っている。【真柴健】

◆オリックス・T─岡田外野手(33)が、先制の二塁打を放った。 「打ったのは真っすぐです。追い込まれていたので、なんとかコンパクトにつないでいこうと思っていました。宮城も頑張って投げていましたし、先制点になってくれてよかったです!」 0─0の六回2死一塁で、西武の先発・今井が投じた154キロの直球をとらえ、右翼フェンスを直撃。待望の先取点を奪い、先発の宮城を援護した。

◆オリックスが投手戦を制して4連勝。7回無失点の宮城が自身6連勝でリーグトップの11勝目を挙げた。打線は六回にT―岡田の適時二塁打で先制。八回は押し出し死球で加点した。西武は打線が沈黙し、自力優勝の可能性が消えた。

◆オリックスのT―岡田が、投手戦の均衡を破る先制の適時二塁打を放った。六回2死一塁から今井が投じた154キロの高めの速球を捉え、右越えに運んだ。「球がどれも一級品。大振りにならないように」と、コンパクトな打撃を心掛け、殊勲打につなげた。 八回には押し出し死球で貴重な追加点も挙げた。後半戦は打撃が停滞し、前日の20日にはバント失敗もあった。「昨日は寝ようと思っても、寝られなかった。やっとチームの力になれてほっとしている」と笑顔だった。

◆またも、19歳とは思えない対応力を見せた。オリックス・宮城は、試合中に投球スタイルを変え、自身6連勝。両リーグトップの11勝目をマークし、チームも今季4度目の4連勝&今季最多貯金「12」に導いた。 「初回からあまり調子がよくなくて、リズムも悪かったんですけど、苦しい場面でも投げ切れたので、よかったです」 結果は7回無失点だが、序盤はボール先行が目立った。そこで工夫した。普段は対右打者は一塁側、対左は三塁側の投球プレートを踏むが、二回以降は一塁側のみに。 「スライダーを引っかけたりしていたので、修正できるように、と思って。突然ですけど『やってみます』と(捕手の伏見)寅威さんと高山(投手コーチ)さんに相談して。急でも対応できたのはよかった」 投球直前に球種を変えるなどの対応力を見せたこともある左腕。25日には20歳となる10代ラスト登板で、新たな技術を身に着けた。 チーム内でも愛される若者だ。シーズン序盤は1軍の空気に緊張していたが、いまでは〝先輩いじり〟をするまでに。T─岡田によると、山崎福と一緒にお尻をたたいてきたりするといい、「『スニーカーくれくれ』って言ってきたり。絡み方がなめてますけどね。14個下なんでそろそろ一回、ビシっとね」と笑った。 実際、お立ち台でT─岡田から「まだまだ勝てよ」と声をかけられると、「Tさんも、もっともっと打つと思うので、お互いに頑張っていきたい」と返答。雰囲気の良さが伺える。 「年確(年齢確認)。ちょっとカッコよくないですか。あと(運転)免許。いい車、ブンブ~ンって。後輩乗せて、しゃしゃりたい」 二十歳でやりたいことを聞かれると、かわいらしい発言を繰り返した。マウンド上では圧巻の投球を披露する。これが、宮城大弥だ。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
473511 0.573
(↑0.005)
-
(-)
50383
(+2)
328
(-)
88
(-)
30
(-)
0.254
(-)
3.300
(↑0.04)
2
(-)
楽天
443812 0.537
(↑0.006)
3
(-)
49364
(+8)
354
(+4)
76
(+2)
33
(+2)
0.246
(↑0.002)
3.610
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
413713 0.526
(↑0.007)
4
(-)
52417
(+8)
388
(+6)
87
(+1)
80
(+2)
0.252
(-)
4.030
(↓0.03)
4
(-)
ソフトバンク
403915 0.506
(↓0.007)
5.5
(↓1)
49370
(+6)
314
(+8)
82
(+1)
59
(+1)
0.250
(↑0.001)
3.220
(↓0.06)
5
(-)
西武
354315 0.449
(↓0.006)
10
(↓1)
50352
(-)
384
(+2)
75
(-)
65
(+2)
0.244
(-)
3.980
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
304611 0.395
(↓0.005)
14
(↓1)
56257
(+4)
343
(+8)
49
(+1)
43
(+2)
0.226
(-)
3.600
(↓0.04)