1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 1 | 3 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | X | 5 | 11 | 0 | 1 |
勝利投手:塹江 敦哉(3勝3敗0S) (セーブ:栗林 良吏(0勝1敗20S)) 敗戦投手:田口 麗斗(4勝7敗0S) 本塁打 |

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◆広島は4点ビハインドの6回裏、菊池涼のソロと鈴木誠の適時打などで同点とする。なおも1死二三塁の好機から、代打・松山が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・塹江が今季3勝目。敗れたヤクルトは、守備のミスが絡んで痛い逆転負けを喫した。
◆広島栗林良吏投手(25)は20セーブにあと1。過去に20セーブ以上を挙げた新人は90年与田(中日=31S)03年永川(広島=25S)04年三瀬(ダイエー=28S)11年牧田(西武=22S)14年三上(DeNA=21S)15年山崎(DeNA=37S)の6人しかいない。
◆広島堂林翔太内野手(30)が20日、1軍に再昇格した。打撃不振で6月21日に2軍降格していたが、ウエスタン・リーグ29試合で打率2割8分6厘、4本塁打、12打点の成績を残し、再び1軍に返り咲いた。 同時に、中継ぎ要員としてカイル・バード投手(28)も出場選手登録され、ヘロニモ・フランスア投手(27)、磯村嘉孝捕手(28)が同登録を抹消された。 また、22日ヤクルト戦に先発する見込みの野村祐輔投手(32)が1軍に合流した。
◆ヤクルト村上宗隆内野手(21)が、自身初の3戦連発となった。2回先頭で打席に入ると、初球、久里の外角低め143キロ直球を強振。「コントロールの良い投手なので、甘い球は積極的に打つことを心がけた」とバックスクリーン左へ、先制の29号ソロを放った。 これで、本塁打リーグトップの巨人岡本和に追いついた。
◆ヤクルト村上宗隆内野手(21)が、2打席連発で両リーグ最速30号に到達した。 2回先頭で打席に入ると、初球、久里の外角低め143キロ直球を強振。「コントロールの良い投手なので、甘い球は積極的に打つことを心がけた」とバックスクリーン左へ、先制の29号ソロ。自身初の3戦連発となった。 続く4回1死走者なしの第2打席では、カウント2-2から、内角のカットボールを右翼席へ運んだ。「追い込まれていたので、どんなボールでも対応できるようにコンパクトに打つことを意識した。インコースでしたがうまく反応して打つことができた。うれしいです」と満足した。 19年以来の30号に到達した。史上最年少での通算100号まで残り5本とした。
◆ヤクルトは2回、村上の3試合連発となる29号ソロで先制。3回には元山の3号ソロで1点を追加した。広島は3回まで無得点。 ヤクルトは4回、村上の2打席連発の30号ソロと5回にも1点を追加。広島は6回、菊池涼の8号ソロなどで5点を返し逆転。 広島が1点のリードを守り切り、2連勝。広島2番手の塹江が3勝目、栗林が20セーブ目。ヤクルト田口が7敗目。
◆ヤクルト村上宗隆内野手が、2打席連発で両リーグ最速30号到達も笑顔はなかった。 2回先頭で打席に入ると、初球、久里の外角低め143キロ直球を強振。自身初の3戦連発となる先制29号ソロを放った。続く4回1死走者なしでは、フルカウントから内角カットボールを右翼席へ運び、19年以来の30号。金メダルに輝いた東京五輪後は4戦4発の量産モードに入り、史上最年少での通算100号まで残り5本に迫った。後半戦開幕から好調を維持。「これを続けていけるようにやっていきたい」と淡々と話した。 チームは6回に一挙5失点で逆転負け。念願の打撃タイトル獲得が近づいているが、「今はタイトルより優勝したいという気持ちが強いので、個人の目標は気にしていない」と敗戦の悔しさをにじませた。優勝チームの4番になりたいと決意して臨む今季。「とにかく1試合1試合集中していい打席を送れるようにやっていきたい」と鋭い目つきで球場を後にした。【湯本勝大】 ▼村上が2本塁打を放ち、両リーグ最速の30号。ヤクルトで両リーグ30号一番乗りは、12、13年バレンティン、16年山田に次いで3人、4度目。村上は21歳だが、21歳以下のシーズンに両リーグ30号一番乗りは、中西(西鉄)が20歳の53年、21歳の54年に記録して以来、67年ぶり2人目。 ▼36本塁打を打った19年は30号がチーム116試合目だったが、今季は87試合で到達。30号の球団スピード記録は13年バレンティンの78試合だが、日本人選手では04年岩村の91試合を上回る最速到達となった。 ▽ヤクルト高津監督(逆転負けで連敗)「(6回に)ワンチャンスで4点差をひっくり返された。流れがガラッと変わってしまった。1点差を追いかける展開になったが、難しかったような気がします」 ▽ヤクルト田口(6回に崩れ、5回0/3を5失点)「先制してもらってリズムを作ってもらったにもかかわらず、6回投げ切れず(2番手の)大下さんにも申し訳ないですし、野手の方にも申し訳ない気持ちです」
◆広島の守護神栗林良吏投手(25)が、新人では史上7人目となる20セーブを達成した。ヤクルト戦で1点リードの9回に登板し、3者凡退で締めた。侍ジャパンの守護神として東京五輪で2勝3セーブを挙げて金メダル獲得に貢献。本拠地での凱旋(がいせん)試合でも安定感を示し、チームに2連勝を呼び込んだ。永川1軍投手コーチが持つ球団新人記録の25セーブを射程圏内に捉えた。栗林が貫禄を示した。5-4の9回に満を持して登場。サンタナ、元山を宝刀フォークで連続三振に仕留め、最後は代打川端をカーブで捕ゴロ。3者凡退と完璧な形で、逆転勝利の最後を締めくくった。「リリーフの投手がゼロでつないでくれた結果、僕に回ってきたので、この思いを無駄にしないように、先頭から集中していこうと思いました」とお立ち台で汗を拭った。 プロ初登板の3月27日中日戦から積み重ねてきたセーブ数は「20」に到達した。プロ野球の新人では、史上7人目となる快挙だ。右腕は「今日で20という意識もなかった。全然何も考えずにマウンドに上がりました」と冷静だった。プロ入り後の成長について「最初の頃に比べると、走者を出しても慌てることなく落ち着いて投げられている。プロの生活に慣れてきたかなと思います」と胸を張った。 「心の入れ替え」が快投につながっている。ホームでは「グラウンドを出る時には切り替えます。妻も家で待っていますし、打たれて悪い気持ちで帰ってもいいことはないので」。ビジターの場合は、午前0時でリセットするという。「12時までは考えて、それ以降は切り替える。(元中日の)井端さんがそれをやっていると言っていたので、自分もそれをやろうと思いました」。心と頭のスイッチが、功を奏している。 栗林だけにとどまらず、侍戦士が本拠地凱旋(がいせん)試合で躍動した。4点ビハインドの6回、先頭の菊池涼が反撃ののろしを上げる8号ソロを放ち、その後連打でつなぎ1点差に迫った無死一、二塁からは鈴木誠が左前へ同点適時打を放った。同じく侍戦士のヤクルト村上に2打席連発を浴びたが、カープ勢も黙っていなかった。 球団新人で20セーブは03年に25セーブを挙げた永川(現1軍投手コーチ)以来2人目。栗林は「25は目標にしてきた数字。自分がセーブを挙げているということは、それだけチームも勝っているということ。1つでも多く登板数、セーブを挙げていきたい」と力を込めた。鯉の絶対的守護使として、新たな偉業へ腕を振り抜いていく。【古財稜明】 ▽広島佐々岡監督「栗林がいなかったらゾッとする。こういう試合を取っていけるのは栗林のおかげ。五輪で疲れがありながらも、間が空いて連投になりましたけど、しっかりと投げてくれた。大きいですね」 ▽広島森浦(球団新人最多タイ7ホールド)「プレッシャーがいつも以上にかかる場面(1点差の8回)だったので、ゼロに抑えることができて良かった」
◆広島が集中攻撃で4点差を一気に逆転した。0-4の6回、菊池涼の8号ソロを口火に連打でチャンス拡大。相手の失策に小園、鈴木誠の連続適時打で同点に追いつくと、1死二、三塁から代打松山が右翼に勝ち越し犠飛を打ち上げた。佐々岡監督は「菊池の1発で試合が動いた。つないでつないでビッグイニングになった。いい点の取り方だった」と攻撃陣をたたえた。 ▽広島菊池涼(逆転の口火を切る8号ソロ)「打ったのはスライダー。まず1点を返すことができて良かったです」 ▽広島鈴木誠(6回に同点の左前適時打)「みんながいい流れでつないでくれたので、ランナーをかえすことができて良かったです」 ▽広島松山(同点の6回1死二、三塁から代打で出場し、決勝の右犠飛)「とにかくあの場面は絶対に1点ほしかった。前に飛ばすことだけを考えていた」
◆ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が「4番・三塁」で先発し、二回先頭でバックスクリーン左への29号ソロを放った。 広島先発・九里が投じた143キロの直球を捉え、「コントロールの良い投手なので、甘い球は積極的に打つことを心掛けました」。プロ初となる3試合連続本塁打を記録。東京五輪野球日本代表として悲願の金メダル獲得に貢献した若き主砲が好調を維持している。
◆ヤクルトのドラフト4位・元山飛優内野手(22)=東北福祉大=が「8番・遊撃」で先発し、1点リードの三回、先頭で左翼席への3号ソロを放った。 広島先発の九里が投じた143キロのシュートを捉え「(先発の)田口さんが良いリズムをつくってくれていて、そのリズムに乗って打席に入ることができました。良いスイングができたと思います」。4月22日の広島戦(マツダ)以来、4カ月ぶりの一発に笑みがこぼれた。
◆ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が、四回1死から右翼席へ飛び込む30号ソロを放った。 広島先発の九里が投じた139キロのカットボールを捉え「追い込まれていたので、どんなボールでも対応できるようにコンパクトに打つことを意識していました。インコースでしたが、うまく反応して打つことができました。うれしいです」。若き主砲が2年ぶりで、両リーグ最速の30号に到達した。
◆21日の広島戦に先発するヤクルト・サイスニードは、キャッチボールなどで調整した。エキシビションマッチでは、2試合に登板し11回1失点とアピール。東京五輪の野球の試合はテレビで見ていたといい「侍ジャパンの打者を見ながらイメージトレーニングもできた」と準備万端。「体のコンディションはとても良いし、登板するのがとても楽しみ」と笑顔を見せた。
◆ヤクルトは4点リードをひっくり返され、敗れた。二回、村上の29号ソロ本塁打で先制。三回は元山にソロ、四回は村上が2打席連発、両リーグ30号一番乗りとなるソロを放ち、3-0。四回にも1点を加えた。しかし、先発の田口が六回につかまった。5回0/3を6安打5失点(自責点1)で7敗目(4勝)。チームは2連敗となった。
◆五回まで2安打無失点と好投していたヤクルトの田口は、4―0の六回に突如崩れた。先頭の菊池涼に本塁打を浴びたのをきっかけに、失策が絡む不運もあったものの、1死も取れず5失点。快勝ムードをこわし「野手にリズムをつくってもらったのに申し訳ない」とうなだれた。 上位の阪神と巨人も敗れただけに、もったいない逆転負け。高津監督は「一つのチャンスで4点差をひっくり返されて、追う展開になっては難しかった」と話した。
◆広島の栗林が5―4の九回を三者凡退で締め、20セーブ目を挙げた。サンタナ、元山を決め球のフォークボールで空振り三振に仕留め、代打川端は捕ゴロに打ち取った。永川投手コーチが自身と同じ背番号20を付け、1年目に記録した25セーブ超えを目標に掲げるドラフト1位新人は「あと5セーブをしっかり頑張りたい」と話した。 東京五輪で日本代表の守護神として金メダル獲得に貢献し、本拠地に凱旋した。「五輪は無観客で、ホームでファンの応援のありがたさをすごく感じた。みなさんが一日でも多く笑顔で帰ってもらえるように頑張りたい」と、お立ち台で決意を新たにした。
◆ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が20日、広島13回戦(マツダ)で二回に中越えの29号ソロで自身初となる3試合連続本塁打をマークし、四回に右翼席へ2打席連発をほうりこみ、両リーグ最速で30号に到達した。21歳6カ月での両リーグ最速30号はリーグ最年少で、球団の左打者としても初の快挙だ。チームは4―5で逆転負けを喫したが、シーズン49本ペースとした若き主砲の進撃は止まらない。 薄暮のマツダスタジアムに、白球が舞った。二回先頭で、村上が中越えへ29号ソロ。初球の直球を一振りで捉えた。 「コントロールの良い投手なので、甘い球は積極的に打つことを心掛けました」 意外にも、プロ初の3試合連続本塁打。本塁打数リーグトップの巨人・岡本和に並ぶと、四回1死の第2打席では右翼席最前列へ30号。フルカウントから内角のカットボールを捉え「うまく反応して打つことができた」とうなずいた。 両リーグ最速で30号に到達。21歳6カ月以下での到達は1953年に中西太(西鉄)が20歳5カ月、54年に21歳5カ月で記録して以来67年ぶり2人目の快挙だ。 3回、ヤクルト・元山飛優が本塁打を放ち、ポーズを取る =マツダスタジアム(撮影・村本聡) 数々の最年少記録を打ち立てるたびに名前が挙がるのが中西太だ。西鉄黄金時代の主砲で3冠タイトルを通算10度獲得した「怪童」は、71年から3年間、ヤクルトでコーチを務め、若松勉(元監督、本紙専属評論家)らを育てた。教え子の一人が杉村打撃コーチで、村上は〝孫弟子〟だ。 シーズン前、杉村コーチは「進化していますね。3冠に関することは全て期待したい。三冠王のチャンスはあると思う」と語っていた。ティー打撃中心の指導は中西氏譲り。高低、外内、連続、歩きながら...と、さまざまな球に対応する練習で培われた技術で、「令和の怪童」村上が新たな歴史を紡いでいく。 「今はタイトルより優勝したい気持ちが強いので、個人の目標は全然気にしていない」という村上だが、89年に清原和博(西武)が21歳9カ月で達成した最年少通算100本塁打の更新まであと5本に迫ってきた。快記録の向こうに、阪神、巨人を追い抜く瞬間が見えている。(赤尾裕希)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
52 | 36 | 3 | 0.591 (↓0.007) | - (-) |
52 | 373 (-) | 331 (+6) | 92 (-) | 80 (-) |
0.252 (↓0.001) | 3.320 (-) |
2 (-) |
巨人 |
47 | 34 | 10 | 0.580 (↓0.008) | 1.5 (-) |
52 | 378 (+1) | 331 (+6) | 117 (-) | 52 (-) |
0.252 (-) | 3.420 (↓0.03) |
3 (-) |
ヤクルト |
44 | 34 | 9 | 0.564 (↓0.007) | 3 (-) |
56 | 389 (+4) | 347 (+5) | 93 (+3) | 54 (+1) |
0.255 (-) | 3.730 (↑0.03) |
4 (-) |
中日 |
35 | 46 | 12 | 0.432 (↑0.007) | 13.5 (↑1) |
50 | 267 (+6) | 310 (-) | 52 (-) | 47 (+1) |
0.237 (↑0.001) | 3.240 (↑0.04) |
5 (-) |
広島 |
33 | 46 | 10 | 0.418 (↑0.008) | 14.5 (↑1) |
54 | 318 (+5) | 375 (+4) | 63 (+1) | 43 (-) |
0.258 (↑0.001) | 3.850 (-) |
6 (-) |
DeNA |
33 | 47 | 11 | 0.413 (↑0.008) | 15 (↑1) |
52 | 360 (+6) | 423 (+1) | 88 (+1) | 20 (-) |
0.259 (-) | 4.430 (↑0.05) |
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