1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 8 | 0 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 7 | 0 | 2 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |

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◆日本ハムは2-2で迎えた8回裏、野村にこの日2本目の本塁打となるソロが飛び出し、勝ち越しに成功する。対する楽天は直後の9回、2死満塁から浅村が押し出し四球を選び、同点とした。その後は決着がつかずに9回の攻防を終え、試合は規定により引き分けとなった。
◆東京五輪野球日本代表の凱旋(がいせん)セレモニーが20日、日本ハム楽天16回戦(札幌ドーム)の試合前に行われた。稲葉篤紀監督(49)をはじめ、日本ハム近藤健介外野手(28)、伊藤大海投手(23)らが出席。栗山英樹監督(60)から1人1人に花束が贈呈された。稲葉監督は「無観客試合ではありましたが、テレビの前でたくさんの方が応援してくれている、その思いが選手に伝わり勝てたと思います。この金メダルは全員の力で勝ち取った金メダルだと思います。本当にたくさんのご声援ありがとうございました」とあいさつした。
◆楽天先発の田中将大投手(32)が中17日で東京オリンピック(五輪)明け初登板を、7回今季最多116球、5安打2失点でマウンドを降りた。勝敗はつかなかった。 今季初のカード初戦を任され、立ち上がりから勢いよく右腕を振った。1回2死一塁で、王柏融をこの日最速153キロで三邪飛。2回も2死から佐藤に左前打を許すも、石井を遊ゴロに打ち取った。 だが3回、先制を許した。2死一塁から野村に甘く入ったスプリットをバックスクリーンへ2ランを運ばれた。それでも5回に味方が同点に追いつく。田中将も5回まで毎回安打を打たれながら、勝ち越しは許さなかった。6回はこの日初の3者凡退。7回には先頭石井を外角いっぱいのスライダーで見逃し三振とし「おりゃ~!」と気迫の叫び声。3者凡退で締め、同点のまま、116球を投げきった。試合前時点で今季3戦3敗の日本ハム打線を相手に勝機を見いだす投球を見せた。 金メダルを獲得した東京五輪では2日の決勝トーナメント初戦米国戦で先発登板。3回2/3を3失点で降板した。7日の決勝米国戦ではブルペン待機も登板機会がなかった。 現在日米通算181勝をマークしており、あと1勝で石井一久GM兼監督(47)の同勝利数に並ぶ。ただ、同点で降板後の7回裏に打線が無得点に終わり、次戦以降に持ち越しとなった。
◆日本ハムは3回、野村が楽天先発の田中将から2号2ランを放ち先制した。先発加藤は3回まで無安打投球と上々の立ち上がり。 楽天は5回、炭谷の右前適時打と辰己の投ゴロで2点を挙げ追いついた。田中将は4~6回を無失点に抑えた。 楽天は9回、日本ハム守護神杉浦の乱調から、浅村が押しだし四球を選び同点。その裏を松井が抑え、3-3で引き分けた。
◆楽天がゲームセットまで集中力を切らさず、今季12度目の引き分けに持ち込んだ。 1点を追う9回1死。日本ハム守護神の杉浦から炭谷が死球で出塁。続く辰己も四球を選び、1死を挟み鈴木大も歩いた。2死満塁から浅村も押し出し四球を選び、無安打で追いついた。 守備でも集中していた。直後の9回裏、1死一塁から松井が代打郡を左飛に打ち取る。左翼手オコエが捕球直後に二塁へ到達していた一走杉谷が、二塁を踏まずに一塁へ帰塁した場面を二塁手浅村、一塁手鈴木大らが見逃さずに指摘。アピールプレーでのダブルプレーで試合終了とした。 以下、石井一久GM兼監督(47)一問一答 -最後はアピールプレーで試合終了 アサ(浅村)も(鈴木)大地もすぐにパッと指摘してくれた。集中してみんなやってくれていました。 -田中将は7回2失点 チームに勝つチャンスを持ってきてくれる投球をしてくれたと思います。なかなか追い越すことはできなくて、勝たせてあげたかったですけど、負けない投球をしてくれたと思います。 -今季最多の116球 充実した投球内容をしてくれていたし、体的にも問題ないと言うことで、7回までいってもらって、良い投球をしてくれたと思います。 -2番手安楽が同点の8回に19試合ぶりの失点 しょうがないですね。ただ、失敗をしょうがない、とならずに、安楽には日々成長していってほしいので、この失敗が彼にとって大事なものになればいいなと思います。 -打線は終盤好機を生かし切れず なかなか1本が出ないというか、勝ちゲームの中で出てくる日本ハムさんの投手なので、なかなかそう簡単に打たせてくれない中で、ある程度チャンスを作れたことをことを評価してあげたい。杉浦くんが崩れたというよりは、ある程度ストライクゾーン近辺のボール、低いボールをしっかりとテイクして、ボールカウントを増やせたからこそ四球をもぎ取れた。与えてもらったというより、打者がその辺をしっかりともぎ取った四球だったと思います。
◆"ポスト中田"を巡り、日本ハムの若武者2人が本拠地ファンにアピールだ。今月上旬に西武から交換トレードで獲得した北海道厚岸町出身の佐藤龍世内野手(24)が2回、楽天田中将から移籍後初打席で初安打。さらに高卒3年目の野村佑希内野手(21)が、3回に先制弾、8回には一時勝ち越しとなる自身初の1試合2発で、次期4番に名乗りを上げた。 2人の共通点は、この日、巨人へのトレード移籍が発表された主砲、中田と同じ「内野手」で「長打力」が魅力という点だ。高卒3年目の野村は、23年の新球場元年に「開幕4番」を目標にし、公言してきた。一方の佐藤も、西武時代に"ポストおかわり(中村)"として期待されるなどパンチ力が武器。「バットを振れる内野手が本当に欲しかった」と佐藤獲得を喜んだ栗山監督は、移籍後初スタメンに起用した新しい背番号49に「とにかく思い切りバットを振れ」と、ハッパを掛けていた。 栗山監督が就任した12年から主に4番を張ってきた中田が去り、チームは新時代を迎える。指揮官は「違うものを作っていかないといけないというのは、分かっている」と、決意をにじませた。札幌から約300キロ離れた道東の漁師町から家族が応援に来ていて佐藤は「父も見に来ていたので良かった。毎日結果が出せるように継続していきたい」。同じように「これを継続していきたい」と口にした野村は「一流の人は、毎回毎回、こういうのをやっていると思うので、そういう技術を身に付けられるよう、やっていきたい」。2人の目は、ともに未来を見据えていた。【中島宙恵】
◆日本ハムが9回、まさかの結末でサヨナラのチャンスをつぶし、引き分けに終わった。 1死一塁から郡拓也捕手(23)が左飛で凡退。スタートを切っていた一塁走者の杉谷拳士内野手(30)が二塁を回りながら、1度踏んだ二塁ベースを踏まずに一塁へと帰塁した。 左翼手のオコエからの送球を捕球した二塁手浅村が、二塁ベースを踏んでないとアピールし、杉谷はアウトになった。栗山監督の要望でリプレー検証が行われたものの、判定は変わらずゲームセットとなった。 栗山監督は試合後、このプレーについて「気持ちは分かるよ、気持ちは。野球にはルールがあるからね。どこ行っちゃったのかな...」と残念がった。そして「まあまあ、あそこって自分では踏んでるつもりなんだろうな。普通はベースから離れないか、大きく出ちゃった方が、ベース踏んで帰るって感じがあるんだけど、本人としてはベース踏んで戻っている感じなのかもしれないね。だからまあ、さっきも言った通りダメなんだよ、そんなことしちゃ。プロ野球選手が」と話した。
◆東京五輪で金メダルを獲得した日本代表の稲葉監督が試合前のセレモニーに招かれ、日本ハムの栗山監督から花束を受け取った。観客席に報告を行って拍手を浴び「(五輪は)無観客試合ではあったが、テレビの前でたくさんの方が応援してくれた。思いが選手に伝わって勝てたと思う」と感謝した。 練習時間には、ともに五輪を戦った田中将(楽天)や伊藤(日本ハム)らと言葉を交わした。「全員が結束し、最後まで諦めることなく戦い抜いてくれた。選手たちはそれぞれのチームで活躍してくれると思う」と後半戦の盛り上がりを期待した。
◆日本ハム・野村佑希内野手(22)が「3番・三塁」で先発出場し、特大の先制2号2ランを放った。0-0、同点の三回2死一塁。相手先発、田中将の2球目をたたき、バックスクリーンにたたき込んだ。 球団広報を通じて「(打ったのは)ツーシームだと思います。久しぶりの札幌ドームで、なんとか先制点が欲しかったので、いい形で打つことができてよかったです。北海道のファンの前で、しっかりと勝ち切れるように頑張ります」とコメントした。
◆日本ハムの野村が6月24日以来となる2号2ランを放った。0―0の三回2死一塁で1ボールから田中将の甘く入った144キロの速球を振り抜いてバックスクリーンにたたき込んだ。札幌ドームが東京五輪のサッカー会場として使用されたため6月13日以来の本拠地で「久しぶりの札幌ドームで、いい形で打つことができて良かった」と振り返った。 チームの後半戦初本塁打にもなった。チームの主砲を務めてきた中田がチームメートへの暴行行為の末に無償トレードで巨人に移籍した。長打不足にあえぐチームでスラッガーとして今後に期待を抱かせた。
◆楽天が土壇場で追い付き引き分けた。2―3の九回に3四死球で2死満塁とし、浅村の押し出し四球で追い付き、その裏を松井が抑えた。日本ハムは八回に野村の2本塁打目となるソロで勝ち越したが、杉浦が乱調で逃げ切れなかった。
◆日本ハム・杉谷拳士外野手(30)が九回、二塁を空過する"珍プレー"を起こした。3-3で迎えた九回、1死から代打のR・ロドリゲスが中前打で出塁し、杉谷が代走に起用される。続く代打・郡の鋭い左翼への打球に楽天・オコエがフェンスの手前で追いつきダイレクトキャッチ。この時、いったん二塁を踏み、三塁方向に踏み出した杉谷は二塁にリタッチせず一塁へ。ボールは二塁に送られ、楽天側のアピールによりアウトが宣告された。
◆日本ハムの杉谷拳士内野手(30)が代走で帰塁ミスを犯し、ダブルプレーとなって試合が終了した。同点の九回1死一塁の場面で、代走として起用。代打・郡拓也捕手(23)が左飛に倒れた。杉谷は二塁ベースを踏んでオーバーランした直後、二塁ベースを踏まずに一塁に向かって引き返した。 楽天の浅村栄斗(30)、鈴木大地(32)両内野手が、すぐさま〝踏み忘れ〟を指摘。審判団が映像を確認した結果、場内アナウンスで「アピールプレーでアウト」と説明し、試合終了となった。
◆日本ハムは逃げ切れず引き分け12球団で唯一、後半戦で勝利なしのままだった。1点リードの九回に杉浦が浅村に押し出し四球を与えるなど4四死球の大乱調。無安打で同点とされた。 試合を前に中田の巨人への無償トレードが発表されていた。栗山監督は「負けた感じだよね。チームもいろいろあったので、何とか勝ちたかった」と肩を落とした。
◆楽天の石井監督は、2―3の九回に4四死球で追い付いた攻撃を評価した。杉浦の自滅とも取れる場面だが「ボールをしっかりテークした。与えてもらったというより、打者がもぎ取った四球だった」と鈴木大や押し出し四球を選んだ浅村の集中力をたたえた。 九回の守備でも、浅村らが相手走者の杉谷が二塁ベースを踏み損ねたミスを見逃さず審判にアピール。アウトが認められ、サヨナラ負けの芽を摘んだ。石井監督は「集中してみんながやってくれた」と目を細めた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
46 | 35 | 11 | 0.568 (↑0.005) | - (-) |
51 | 381 (+2) | 328 (+1) | 88 (-) | 30 (-) |
0.254 (-) | 3.340 (↑0.03) |
2 (-) |
楽天 |
43 | 38 | 12 | 0.531 (-) | 3 (↓0.5) |
50 | 356 (+3) | 350 (+3) | 74 (-) | 31 (+2) |
0.244 (-) | 3.620 (↑0.01) |
3 (1↑) |
ロッテ |
40 | 37 | 13 | 0.519 (↑0.006) | 4 (-) |
53 | 409 (+5) | 382 (+3) | 86 (+1) | 78 (-) |
0.252 (↓0.001) | 4.000 (↑0.02) |
4 (1↓) |
ソフトバンク |
40 | 38 | 15 | 0.513 (↓0.006) | 4.5 (↓1) |
50 | 364 (+3) | 306 (+5) | 81 (+1) | 58 (-) |
0.249 (↑0.001) | 3.160 (↓0.02) |
5 (-) |
西武 |
35 | 42 | 15 | 0.455 (↓0.006) | 9 (↓1) |
51 | 352 (+1) | 382 (+2) | 75 (+1) | 63 (-) |
0.244 (↓0.002) | 3.990 (↑0.03) |
6 (-) |
日本ハム |
30 | 45 | 11 | 0.400 (-) | 13 (↓0.5) |
57 | 253 (+3) | 335 (+3) | 48 (+2) | 41 (-) |
0.226 (-) | 3.560 (↑0.01) |
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