オリックス(☆2対1★)西武 =リーグ戦16回戦(2021.08.20)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:山本 由伸(10勝5敗0S)
敗戦投手:平良 海馬(1勝2敗11S)

本塁打
【西武】岸 潤一郎(6号・3回表ソロ)

  DAZN
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◆オリックスが3連勝。オリックスは1点を追う3回裏、吉田正の適時打で同点とする。そのまま迎えた9回には、1死満塁の好機で吉田正の犠飛が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・山本が9回1失点の快投で今季10勝目。敗れた西武は、3番手・平良が誤算だった。

◆オリックス山本由伸投手(23)が得意カードで10勝目を目指す。西武戦は通算24試合に登板して6勝3敗、防御率1・44。黒星はすべてメットライフドームで喫したもので、京セラドーム大阪では3勝0敗と負け知らず。

◆西武9番岸潤一郎外野手がオリックス山本から1発を放った。3回の打席。初球、高めに浮いた149キロの直球を左翼席へ、先制となる6号ソロを弾丸ライナーで突き刺した。 球界屈指の好投手から、価値ある1発に「手応えは結構いい感じでした。打席では思い切って。素晴らしい投手ですのでとにかく思い切っていきました」と、充実感を漂わせた。

◆オリックス山本由伸投手(23)が自身初の2ケタ勝利を挙げた。後半戦初登板で9回3安打1失点と好投。今季最多の126球を投じ、10三振を奪った。 試合前には「しっかり毎試合勝ち切れるように。シーズン終盤は、1試合1試合がより大事になる」と話していたように、9回1失点と貫禄の投球を見せた。チームは9回裏にサヨナラ勝ちし、17日に23歳になったばかりの右腕は10勝目を手にした。

◆西武は3回1死から9番岸が左翼席へ6号ソロで先制に成功。オリックスは3回2死一、二塁から3番吉田正の右前適時打で同点。 オリックスは4回にドラフト3位の来田が、明石商の先輩の西武松本から右安打を放つも6回まで無得点。西武も6回まで無得点。 オリックスは9回1死満塁、吉田正が中犠飛を放ちサヨナラ勝ち。先発の山本が3安打1失点完投で初の10勝目を挙げた。

◆オリックス山本由伸投手が10勝目を挙げ、プロ5年目で初の2桁勝利。 今季、10勝到達は8月13日宮城(オリックス)に次いで両リーグ2人目。同一球団の2人が両リーグ10勝到達1、2位は94年中日の山本昌が7月17日、今中が同23日に記録して以来、27年ぶり5度目。 そのうちオリックスが阪急時代の71年6月9日山田、同17日足立、84年6月10日山田、同28日佐藤義に次いで3度目。71、84年阪急は両投手の活躍もあってリーグ優勝したが、今年はどうか。

◆西武は対オリックス戦5連敗を喫し、自力V消滅の危機に立たされた。先発松本が7回1失点と好投するもサヨナラ負け。首位のオリックスに今季4勝10敗2分けと大きく負け越し、9ゲーム差に突き放された。21日に引き分け以下で自力Vが消滅する。直近でも3試合白星から遠ざかっており、辻監督は「1-1で逃げ切るしかないなという状況だったからね。残念」と肩を落とした。 ▽西武岸(3回にオリックス山本から6号ソロ)「打席では思い切って。素晴らしい投手ですのでとにかく思い切っていきました」 ▽西武松本(7回5安打1失点で勝敗つかず)「どんどん真っすぐを投げ込んでいくというスタイルですが、直球は前回よりもいい手応えだった。リズムも良く投げることができた」

◆勝利を見つめて、仲間を信じて、懸命に腕を振り続けた。オリックス山本由伸投手(23)が、9回3安打1失点で完投勝利を挙げ、高卒5年目で自身初の2桁勝利を記録した。 「接戦を勝ち切れて、本当にうれしい。集中して投げられたので、最後までいいボールだった」 絶大な信頼がある。同点の8回攻撃中。中嶋監督からも、高山投手コーチからも声かけはなかった。指揮官が「(山本が)試合前に安心して見ててくださいと。こちらが何も言わないということはイコール(続投)」と説明するように、9回のマウンドに向かった。2番源田、森、中村を3者凡退に仕留めると、ほえた。今季最多126球の熱投でナインも鼓舞。最終回にサヨナラ勝ちを呼び込み、歓喜のシャワーを浴びた。「T(-岡田)さんが見えて、アクエリアスがかかってきました...」と劇的勝利に頬を緩めた。 17日に23歳を迎えてからの初マウンド。歳を重ねても、輝く目の色は変わらない。ちょうど4年前。高卒新人だった山本は、心臓をバクバクさせながらも笑顔を保った。17年8月20日のロッテ戦(京セラドーム大阪)でプロ初登板初先発。5回1失点とデビューを飾った記念すべき日に、野球の神様は再びほほ笑んだ。 これで貯金11は今季最多タイ。2位楽天に3ゲーム差をつけた。中嶋監督は「1つ1つ貯金を重ねていきたい」と力を込める。 山本は「みんな見たいと言ってくれた」と東京五輪の金メダルを大阪・舞洲にも持っていき育成選手らにも、実物を披露した。「優勝に近づいて行けたら」。かなえるべき夢へ-。全員で突き進む。【真柴健】

◆オリックス吉田正尚外野手が9回1死満塁からサヨナラ犠飛を放った。 西武平良の初球を捉えて、センターに大飛球を放ち「坂本さんの(サヨナラ打)がよぎりましたね。どんどん積極的にいこうと思ってました」と東京五輪の初戦ドミニカ共和国戦で劇的勝利した試合が脳裏によぎったという。首位を走るチームの選手会長は「みんな勝ちに貪欲になっている」とベンチの雰囲気を明かした。

◆オリックス・ドラフト3位の来田涼斗外野手が明石商の5学年先輩、西武松本からマルチ安打を放った。 4回に右安打を放つと、7回には中安打を記録した。起用した中嶋監督は「もちろん、弱点もある」と言いつつも「思い切りの良さ、振っていけるのはすごく良い。思い切っていけと言って、その通りにいってくれている」と評価した。

◆最後は金メダル対決で屈した。西武平良海馬投手が1-1で9回に登板。先頭四球と連打を浴びて満塁とし、オリックス吉田正にサヨナラ犠飛を打たれ2敗目を喫した。ともに金メダルを獲得した東京五輪侍ジャパンのメンバー同士の対決で明暗を分け、平良は「運が悪いところもありました。ただいいところもあったと思います。2敗していますので、気を引き締めてやっていきたい」と切り替えた。 ▽西武松本(7回5安打1失点で勝敗つかず)「どんどん真っすぐを投げ込んでいくというスタイルですが、直球は前回よりもいい手応えだった。リズムも良く投げることができた」 ▽西武岸(3回にオリックス山本から6号ソロ)「打席では思い切って。素晴らしい投手ですのでとにかく思い切っていきました」

◆オリックス山本由伸投手(23)が、9回3安打1失点で完投勝利を挙げ、高卒5年目で自身初の2桁勝利を記録した。強さの理由は十数年継続するメモ書きにある。オリックス山本は「由伸ノート」を12歳から、こまめに書き続けている。 「中学時代のチーム(東岡山ボーイズ)のルールで。『野球ノート書きましょう』って。忘れたら、めっちゃ走らされたので...その作戦に引っかかったんです(笑い)。書く癖をつけてもらった時期でした」 投球時の気づきや、体の状態などを隅々まで書くため「際が書きづらいので...。リング式ノートが書きやすいんです」とノート購入時からこだわる。現在は「セブン-イレブンの黒色ですよ」と手のひらサイズのノートがお気に入り。 「プロに入ってからは書いてなかった時期も少しあったんですけど、やっぱり書いている方が良いなって!」。マウンドで"継続は力なり"を教えてくれる。【オリックス担当 真柴健】

◆オリックスがサヨナラ勝ち。1―1の九回一死満塁から吉田正が中堅へ犠飛を放った。山本は10三振を奪って3安打1失点で完投し、自身初の10勝目を挙げた。西武は四回以降走者を出せず、松本の好投を生かせなかった。

◆西武は1―1の九回から登板した平良が崩れてサヨナラ負けを喫した。先頭打者の代打ジョーンズを四球で歩かせると、1死からは福田と宗に安打を許し1死満塁のピンチを招き最後は吉田正に中犠飛を許した。2敗目を喫した守護神は「気を引き締めてやっていきたいと思う」と肩を落とした。 前半戦はプロ野球記録を更新する39試合連続無失点を開幕からマークするなど抜群の安定感を誇っていた平良だが、後半戦は3登板のうち2度、点を奪われている。辻監督は「何か慎重さが足りないというか、もうちょっときちっといけたんじゃないか」と苦言を呈した。

◆西武・辻発彦監督は、9回3安打1失点で10勝目をマークした相手先発の山本由伸投手に脱帽した。 今季は山本に2勝しているが、右腕について「やっぱり素晴らしいですよ。平気でノースリーからでも変化球、変化球で打ち取れる。いいところからボール球を投げられるっていうフォークも非常にいいしね」と実力を認めた。その上で、「なかなかそう簡単ではないと思うけど、しっかり対策を取って、次いけるようにやるしかない」と次回対戦での攻略を誓った。

◆投打の〝金メダルコンビ〟が躍動! パ・リーグ首位のオリックスは九回、主砲の吉田正尚外野手(28)の劇打で、西武に2-1とサヨナラ勝ちした。先発したエースの山本由伸投手(23)は9回1失点完投で、自身初の2桁勝利に到達。チームは3連勝で2位の楽天とのゲーム差を3に広げた。1996年以来のリーグ制覇へ、このまま突っ走る!! 最高の〝凱旋登板〟となった。吉田正とともに東京五輪で金メダルに輝いた山本は、3安打10奪三振1失点で今季2度目の完投勝利。自身7連勝で、プロ入り後初の10勝目に到達した。 「自分自身初めてなのですごくうれしく思いますけど、これからもっともっと積み重ねていけたらと思っているので、また来週に向けて、頑張っていけたら」 圧巻の投球だった。三回に岸に先制ソロを許したが、追加点は与えず。四回からは6イニング連続三者凡退でゲームを締めた。 東京五輪後、初のマウンド。中嶋監督は「(山本が)『安心して見ていてください』と言っていたので、どんな展開になろうと安心して見てました」と信頼。山本自身は「冗談ですよ」と笑ったが、宣言通りの快投を披露した。 ヒーローインタビュー後にポーズをとる吉田正(左)と山本。頼もしい投打の軸だ お立ち台では「前半戦から(勝ち星が)宮城に並んでは次の日に離される、そんな展開が続いていたので、なんとか〝宮城さん〟に置いていかれないように頑張ります」とニヤリ。ともに10勝に到達した左右のエースが、先発陣をけん引する。

◆投打の〝金メダルコンビ〟が躍動! パ・リーグ首位のオリックスは九回、主砲の吉田正尚外野手(28)の劇打で、西武に2-1とサヨナラ勝ちした。先発したエースの山本由伸投手(23)は9回1失点完投で、自身初の2桁勝利に到達。チームは3連勝で2位の楽天とのゲーム差を3に広げた。1996年以来のリーグ制覇へ、このまま突っ走る!! 快音とともに、豪快にバットを放り投げた。白球が中堅後方まで飛ぶ。吉田正が、ひと振りで決めた。スタンドから大きな拍手を受け、歓喜のウオーターシャワーを浴びる。主砲が犠飛で、チームを今季4度目のサヨナラ勝ち&3連勝に導いた。 「気持ちよかったです。(平良は)いい投手なので積極的に打ちに行きました。もう外野まで上がってくれたので。強いて言えばヒット欲しかったですけど...はい」 一球で勝負が決まった。1─1の九回、1死一塁から福田、宗の連打で満塁。絶好のチャンスで打席が巡ってくると、脳裏には東京五輪の激闘がよぎった。 「坂本さんのあれがよぎりましたね。甘いところ、どんどんいこうと。あっちも四球もダメですし、初球、ストライク入ってくるんじゃないかな、と思いました」 7月28日のドミニカ共和国との開幕戦(福島)。3─3の九回1死満塁で坂本(巨人)が初球をとらえ、中越えにサヨナラ打を放った。同じ侍戦士として、先輩の積極性を胸に宿し、その劇的勝利を再現した。 ナインから歓喜の水を浴びせられる吉田正(中央) 0─1の三回にも右前へ同点打。金メダルを獲得してチームに合流後、後半戦は5戦連続安打と絶好調だ。頼りになる男に、中嶋監督も「五輪があって、高い集中力でやっていたのをそのままの感じで来てくれている。いいと思います」と感謝した。 磨きがかかった勝負強さ。吉田正も「やっぱり、チャンスで後悔しないように。一球でも無駄にしないように、という気持ちは強くなった。打席でメリハリをより付けられるようになった」と自己分析する。五輪で頂点を見た男はさらに頼もしくなって帰ってきた。 「パ・リーグは接戦で、どう転ぶか分かりませんので。残り試合、こういう勝利をなんとかもぎ取って、1個でも多く貯金を作って、離していけたら」 貯金は今季最多タイの「11」。2位楽天とは3ゲーム差に広げた。金メダルの次は、25年ぶりのリーグ優勝へ。吉田正尚のバットが道を作る。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
463511 0.568
(↑0.005)
-
(-)
51381
(+2)
328
(+1)
88
(-)
30
(-)
0.254
(-)
3.340
(↑0.03)
2
(-)
楽天
433812 0.531
(-)
3
(↓0.5)
50356
(+3)
350
(+3)
74
(-)
31
(+2)
0.244
(-)
3.620
(↑0.01)
3
(1↑)
ロッテ
403713 0.519
(↑0.006)
4
(-)
53409
(+5)
382
(+3)
86
(+1)
78
(-)
0.252
(↓0.001)
4.000
(↑0.02)
4
(1↓)
ソフトバンク
403815 0.513
(↓0.006)
4.5
(↓1)
50364
(+3)
306
(+5)
81
(+1)
58
(-)
0.249
(↑0.001)
3.160
(↓0.02)
5
(-)
西武
354215 0.455
(↓0.006)
9
(↓1)
51352
(+1)
382
(+2)
75
(+1)
63
(-)
0.244
(↓0.002)
3.990
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
304511 0.400
(-)
13
(↓0.5)
57253
(+3)
335
(+3)
48
(+2)
41
(-)
0.226
(-)
3.560
(↑0.01)