ソフトバンク(★3対5☆)ロッテ =リーグ戦14回戦(2021.08.20)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:佐々木 千隼(5勝0敗1S)
(セーブ:益田 直也(0勝4敗25S))
敗戦投手:岩嵜 翔(2勝2敗6S)

本塁打
【ロッテ】エチェバリア(4号・9回表3ラン)
【ソフトバンク】栗原 陵矢(11号・9回裏ソロ)

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◆ロッテは4回表、レアードの適時打で2点を先制する。その後同点とされるも、9回にエチェバリアが値千金の3ランを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・佐々木千が今季5勝目。敗れたソフトバンクは、先発・マルティネスが力投を見せるも、2番手・岩嵜が痛恨の一発を浴びた。

◆ソフトバンクがついに失点した。4回1死二、三塁で、先発マルティネスがレアードに左翼線へ先制の2点適時打を許した。後半戦は5試合目で初失点となり、連続無失点イニングは「45」、連続無失点試合は「4」で止まった。 ソフトバンクは18日の楽天戦(楽天生命パーク)で、4試合連続無失点と42イニング連続無失点のダブル球団新をマーク。この日無失点ならばプロ野球最長タイの5試合連続無失点だったが、届かなかった。日本記録は中日が10年7月16日広島戦~同20日横浜戦で、日本ハムが11年5月28日広島戦~6月3日ヤクルト戦で達成した5試合。連続イニング無失点記録は52イニングで、阪神が42年9月19日阪急戦~同27日朝日戦で、日本ハムが11年5月26日中日戦~6月4日ヤクルト戦で記録している。

◆投手戦となった。ソフトバンク・マルティネス、ロッテ二木の両先発がともに3回1安打無失点。好調な立ち上がりを見せた。 ロッテは4回1死二、三塁からレアードの左翼線適時打で2点を先制。ソフトバンクも6回に柳田、栗原の適時打で同点とした。 ロッテは9回、エチェバリアの4号3ランで勝負を決めた。ロッテは2連勝で3位浮上。ソフトバンクは4位に転落した。ロッテ佐々木千が5勝目、益田が25セーブ。ソフトバンク岩崎2敗

◆後半戦初先発となったソフトバンクのニック・マルティネス投手が8回2失点と粘投した。「試合に臨むにあたりしっかり準備ができたし、拓也(甲斐)とも良いゲームプランを立てることができた」。 自慢のチェンジアップを駆使し、自身最多となる11奪三振。4回に2点を先制されチームの連続無失点イニングは「45」で途切れたものの、先発としてしっかりと役割を果たした。「我慢強く投げる事ができたと思います」。チームは黒星を喫したが、助っ人右腕がしっかり存在感を示した。 ▽ソフトバンク柳田(6回の中越え適時二塁打に)「打ったのはフォーク。少し詰まったが、いいところまで飛んでくれました。(一塁走者の)三森がホームまでよく走ってくれたと思います」

◆ソフトバンクは後半戦初黒星。守護神岩崎が9回に決勝3ランを許した。引き分けを挟んだ連勝は「3」でストップ。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -岩崎が9回に決勝3ランを献上 工藤監督 一生懸命投げて打たれることもある。今は抑えをやってくれているし、頑張ってくれているので。岩崎が打たれたらしょうがない。打たれる時もありますよ。 -抜けたフォークを打たれた 工藤監督 選択したボールが悪いとか全然思わないです。(相手も)振ってくるでしょうし。たまたまあそこにいってしまった。 -先発マルティネスは好投した 工藤監督 本当にいいピッチングをしてくれたと思いますよ。粘り強く(甲斐)拓也もリードしてくれた。 -球数は100球を超えていたが8回まで投げさせた 工藤監督 特に替えどころはなかったので。ランナーが出て、向こうがチャンスになったらとは考えていたんですけど、そうでなければ8回まで行ってもらおうと。 -0-0の4回1死二、三塁ではレアードに前進守備。序盤だったが無失点記録が続いていたのが影響したか 工藤監督 無失点が続いているというよりは、今日の(ロッテ先発)二木君は良かったので。1点、2点(勝負)かなというところの最初の1点をやりたくなかったのはありますね。 -打線では3番柳田、4番栗原は仕事をした 工藤監督 3、4番はしっかり仕事をして、みんなもつないでね。デスパイネもしっかりセンターに返すバッティングをやってくれた。また明日、次につなげていくことが大事。 -栗原は久々の猛打賞 工藤監督 良いところで打ってくれている。最後の打席(本塁打)も良かったし、また明日からです。 -7回には1死三塁で無得点。あと1本が欲しい 工藤監督 バッターも意識するし、そういうところで打てる時もあれば打てない時もある。次につながるようにやってくれればそれでいいです。そこが一番大事なので。 -残り50試合 工藤監督 今(後半戦は)5試合が終わって3勝1敗1分。このペースでいければいいところまでいける。勝つばっかりでは(笑い)。負ける時もあるでしょう。向こうも一生懸命やってるんだし。それを引きずらないで次につなげる。打線も少しずつ良くなってきているし、次ですよ。明日以降しっかり頑張りましょう。

◆ソフトバンク栗原陵矢捕手が4番の意地を見せた。6回、柳田の適時二塁打で1点差とすると二木のフォークを中前に運び同点に追いついた。「(先発の)マルちゃんが頑張っているので、何とか追いつくという気持ちだけで打席に立った」。 3点を追う9回裏には先頭で益田から右翼席へ11号ソロ。チームは後半戦初黒星を喫してしまったが、6月30日の西武戦(北九州)以来の1発で5月26日の中日戦(バンテリンドーム)以来の猛打賞も記録。打撃は上向きなだけに「4番」のバットに期待大だ。

◆ロッテ守護神益田直也投手が今季初の3日連続登板で、リーグ単独トップの25セーブ目を挙げた。 9回、エチェバリアに勝ち越し3ランが出た後、栗原に1発を浴びるも後続を3人で抑えた。ソフトバンクとの開幕3連戦で2度サヨナラ負けを喫したが、プロ野球新記録のシーズン12引き分けも含め、チームを支える。井口監督も「直球で押せるようになってきている。3連投でしんどかったかもしれないですけど、本当によくやってくれた」とたたえた。

◆ソフトバンクが後半戦初黒星を喫し、引き分けを挟んだ連勝は「3」でストップした。同点の9回に守護神岩崎がエチェバリアに勝ち越し3ランを献上。無観客の左翼スタンドに白球がむなしく跳ねた。右腕は「チームがビハインドから何とか同点まで追いついたので、同点のまま9回裏を迎えないといけなかった。チームのみんなに本当に申し訳ない」と肩を落とした。 球団記録も途絶えた。0-0の4回1死二、三塁。先発マルティネスがレアードに左翼線へ先制の2点適時打を許した。内野陣は1点を防ぐために前進守備を敷いたが実らず。後半戦初失点で、前半最終戦から続いていた無失点イニングは「45」、連続無失点試合は「4」でストップした。工藤公康監督(58)は「今日の(ロッテ先発)二木君は良かったので、1、2点(勝負)かなと。最初の1点をやりたくなかった」と、前進守備の意図を説明。連勝、無失点イニング、無失点試合の全てが止まった。 4位に転落し、首位オリックスとは4・5差に広がった。今季は残り50試合。指揮官は「次ですよ。明日以降しっかり頑張りましょう」と、前を向いた。【只松憲】 ▽ソフトバンク柳田(6回の中越え適時二塁打に)「打ったのはフォーク。少し詰まったが、いいところまで飛んでくれました。(一塁走者の)三森がホームまでよく走ってくれたと思います」

◆白星こそつかなかったものの、ロッテ二木康太投手(26)が復調の兆しを見せた。 初回、2回と走者を許すものの盗塁阻止、併殺で3人で切り抜け、3回と4回も3者凡退。「立ち上がりから良い感じで投げることができていました」との言葉通り、コーナーに正確に投げ込んでいった。 4回を終えると、ソフトバンクの応援演出で左翼席のペッパー君が踊り出した。BGMは秦基博「Halation」。偶然にも、二木の本拠地ZOZOマリンでの登場曲で、5回登板前にも再び流れた。それにも後押しされたか(?)5回も3安打を許しながら無失点で切り抜けた。 5回の最後の打者、8番甲斐には直球を1球挟みながらフォークを6球投げ、最後は低めぎりぎりへの緩いカーブで空振り三振に抑えた。開幕投手を務めた今季はここまで12球団ワーストの18被弾。井口資仁監督(46)も「変化球が浮いての1発がずっと続いている」と苦言を呈してきた。 この日はうって変わって順調だっただけに、6回が悔やまれる。3安打を喫し、同点になったところで投手交代に。「最後は粘りたかったです」と悔やんだが、2番手田中がしっかり後続を断ち、結果的には先発投手の役割を果たした。 この日は守護神益田直也投手(31)が今季初めて3日連続で登板するなど、シーズン終盤に向けて、リリーフ陣の負担は必然的に大きくなってくる。二木は今季ここまで先発した15試合で、7回を投げきって勝利投手になったのは2度のみ。「もう少し長い回を投げられるようにしないといけないと思います」と、あらためて引き締め直していた。【金子真仁】

◆アデイニー・エチェバリア内野手(32)の勝ち越し3ランが最終回に飛び出し、ロッテが3位に再浮上した。 打った瞬間だった。同点の9回2死一、二塁。ソフトバンク岩崎のフォークを完璧に捉え、無観客のドームに快音が響いた。 鋭い打球は4秒半とかからずに、左中間スタンドに着弾音を響かせた。二塁走者の代走和田康士朗外野手(22)はインパクトの瞬間に、いつものように全力で駆けだした。エチェバリアがポーンと軽く上に投げたバットが地面に落ちるころには、もう三塁手前まで来ていた。勝ち越しのホームを踏んだ時、ヒーローはまだ一塁の手前を悠然と走っていた。 「それまで3打席とも三振に終わったので、どうにかしよう、僕が決めてやろうという気持ちで打席に立ち、本塁打という結果が出て本当にうれしいよ」 ミーティングでも警戒していた、ソフトバンク・マルティネスの緩いチェンジアップ。「予想以上に精度が良かった」(井口監督)という中でエチェバリアも3打席目まで全て三振だった。最後にこの上ない仕事をした。 「このチームで少しでも長くプレーできるよう頑張っていきますし、まだ1年目で慣れていない部分もありますが、もっと慣れて、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいです」 1つ1つの成果で、より日本野球にアジャストしていく。レアードもマーティンもそうだったように。 首位追撃の立場で競るソフトバンクに、まず1勝した意味は大きい。レアードの分厚い拍手が何度もドームに響く中を1周した。ゆっくりとホームに戻ってくると、殊勲の男もパーンと大きく両手を合わせ、天に感謝を示した。【金子真仁】

◆ソフトバンク・石川柊太投手(29)がキャッチボールなどで調整。21日のロッテ戦での先発登板に向けて、汗を流した。 「前回と違ったギャップが出たときに動揺しないようにしたい。前回は前回でよかったですけど」 前回登板の13日の日本ハム戦(ペイペイD)で7回1/3で4勝目。ここからチームは4試合連続完封と、自慢の投手力が持ち味を発揮した。「これが、ピッチャーが投げる以上は目指しているもの。それが達成できているのは。チームが勝っていることが一番大事」と胸を張った。 チームは20日の試合前時点で42イニング連続無失点。20日の結果次第では、また〝ゼロのバトン〟が回ってくる。20日を9回無失点だったとしたら、日本記録でもある52イニング連続無失点(1942年の阪神、2011年の日本ハム)を更新するチャンスとなる。石川自身も「ぶざまなピッチングは見せられない」と力を込めた。

◆ロッテのレアードが四回に適時打を放った。1死二、三塁でマルティネスが投じた内角への150キロの速球を力強く振り抜いた。三塁線を破る強烈な適時打で2点を奪い、強力なソフトバンク投手陣の連続イニング無失点を45で途切れさせた。「強くたたくことを意識していた。しっかり打てた」とコメントした。 これで5試合連続安打と、調子は上がっている。公式戦の中断期間中に米国へ一時帰国した影響で、マーティンがまだ合流できていない。それでも、後半戦に入り全7試合で4番を務める来日7年目の強打者が、頼もしい打撃でけん引している。

◆ロッテが3位に浮上した。2―2の九回、エチェバリアの4号3ランで勝ち越し。4番手の佐々木千が5勝目、益田が25セーブ目を挙げた。ソフトバンクはマルティネスが8回2失点と好投したが、抑えの岩崎が誤算だった。

◆ソフトバンクは接戦を落とし、連勝は「3」で止まった。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --岩崎が最後は決勝弾を 「一生懸命に投げて打たれるときもある。今は岩崎が抑えをやってくれているし、その中でも頑張ってくれているので。打たれたら仕方ない」 --ここまで結果を残してきただけに 「そうですよ。そうやってきて、頑張って今シーズンはずっと投げてきてくれているので。そういうときもあります」 --マルティネスについては 「本当にいいピッチングをしてくれた。粘り強く(甲斐)拓也もリードしてくれたし」 --途中での代えどきはどう考えていた 「特に代えどころはなかったので。走者が出て、向こうに得点のチャンスとなれば考えていたんですけど。そうでなければ八回もいってもらおうと」 --四回1死二、三塁でレアードに適時打を浴びたが、前進守備をしたのは無失点記録のため 「無失点が続いているというよりは、きょうの二木君がよかったので。1点2点かなというところの、最初の1点をやりたくなかった」 --マルティネスは疲労に関しては 「(甲斐)拓也にも聞きながらでしたけど、そこは問題ないということだったので。中盤以降はスライダー、チェンジアップを多く使って。このピッチングだったらいけると思いますということだったので」 --栗原が3安打 「けっこういいところで打ってくれているので。状態がいい感じのところを、最後の打席もよかった。またあしたからです」 --七回1死三塁では連続三振に終わった 「一本出れば苦労しないですけど。打者の人も意識をするしね。そういうときに打てないときもあるので」 --残り50試合 「今、(後半戦)5試合終わって3勝1敗1分け。このペースでいければ確実にいいところにいける。負けることもあります。それを引きずらないで。少しずつ得点は、きょうもつながりを見せていたので」

◆4番に座る25歳、ソフトバンクの栗原が5月26日以来となる3安打をマークした。引き分けを挟んだチームの連勝は3で止まったが、3点を追う九回はロッテ守護神の益田から、右中間へ11号ソロを放って意地を示した。 六回は2死二塁で先発二木のフォークボールを巧みにさばき、中前へ適時打。工藤監督は「いい状態で(4番の)仕事をしてくれた」とたたえた。

◆7月14日の楽天戦の四回から続いたソフトバンクの連続無失点記録は、45イニングで途絶えた。四回1死二、三塁で内野は前進守備を敷いたが、マルティネスがレアードに三塁線を破られ、2点適時打となった。 試合後に守備位置の意図を聞かれた工藤監督は「(ロッテ先発の)二木君が良かったので最初の1点をあげたくなかった。マルティネスは2失点したけどナイスピッチングだった」と話した。

◆ロッテは5―2の九回に18日から3連投となる抑えの益田がマウンドへ。栗原にソロを浴びたがリードを守り切り、リーグ単独トップの25セーブ目を挙げた。前日19日は千葉でナイターを戦い、この日福岡に移動しての試合と厳しい状況で奮起した。 井口監督は同点でも益田を投入する考えだったと言い、「(カード)初戦、引き分けでも勝ちと同じくらいの価値。しっかり投げてくれた」と称賛した。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
463511 0.568
(↑0.005)
-
(-)
51381
(+2)
328
(+1)
88
(-)
30
(-)
0.254
(-)
3.340
(↑0.03)
2
(-)
楽天
433812 0.531
(-)
3
(↓0.5)
50356
(+3)
350
(+3)
74
(-)
31
(+2)
0.244
(-)
3.620
(↑0.01)
3
(1↑)
ロッテ
403713 0.519
(↑0.006)
4
(-)
53409
(+5)
382
(+3)
86
(+1)
78
(-)
0.252
(↓0.001)
4.000
(↑0.02)
4
(1↓)
ソフトバンク
403815 0.513
(↓0.006)
4.5
(↓1)
50364
(+3)
306
(+5)
81
(+1)
58
(-)
0.249
(↑0.001
3.160
(↓0.02)
5
(-)
西武
354215 0.455
(↓0.006)
9
(↓1)
51352
(+1)
382
(+2)
75
(+1)
63
(-)
0.244
(↓0.002)
3.990
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
304511 0.400
(-)
13
(↓0.5)
57253
(+3)
335
(+3)
48
(+2)
41
(-)
0.226
(-)
3.560
(↑0.01)