巨人(★1対6☆)DeNA =リーグ戦13回戦(2021.08.20)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:京山 将弥(1勝3敗0S)
敗戦投手:山口 俊(2勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】オースティン(21号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは1点ビハインドの5回表、森の適時三塁打などで3点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた8回には、オースティンのソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・京山が5回1失点と試合をつくり今季初勝利。敗れた巨人は、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハムから巨人へ電撃無償トレードで移籍した中田翔内野手(32)が新たな本拠地で快音を響かせた。 背番号10の練習着で臨んだ試合前練習のフリー打撃は41スイングで8本の柵越えで安打性も約半数あった。その後、ファーストミットを持って受けたノックでは軽快なフットワークとハンドリング、スローイングを披露。村田野手総合コーチからアドバイスを受ける場面もあった。 練習を終えると巨人の真新しいユニホーム姿を披露。原監督とも握手し、笑顔で2ショット撮影に臨んだ。原監督は「32歳。そこまで大きくなってきて、感謝を忘れず、新たにチームに大きな希望を持って来てくれた。しっかりと戦いざまを見せてくれと思います」と新戦力に期待した。 この日の中田は午前11時から巨人の球団事務所で会見を行った後、東京ドームへ移動。午後2時15分にグラウンドに現れた。その時の練習着は背番号59で、日本ハム時代に同僚だった田中豊樹投手(27)のものを借用した。同27分からバックネットへ向かってティー打撃を開始。同30分には原監督から声をかけられ、何度もうなずきながら話を聞いた。その後、スタッフから真新しい背番号10の練習着を渡され、それに着替えて練習に臨んだ。

◆日本ハムから無償トレードで巨人へ移籍した中田翔内野手(32)の新天地デビューは21日以降となった。 この日、日本ハムから11日に課された統一選手契約書第17条(模範行為)違反による出場停止処分は解除されたが、出場選手登録はされなかった。 ★統一選手契約書 第17条(模範行為) 選手は野球選手として勤勉誠実に稼働し、最善の健康を保持し、また日本プロフェッショナル野球協約、これに附随する諸規程ならびに球団の諸規則を遵守し、かつ個人行動とフェアプレイとスポーツマンシップとにおいて日本国民の模範たるべく努力することを誓約する。 ★野球協約 第60条(1) ◆出場停止選手と出場停止選手名簿(サスペンデッド・リスト) 球団、あるいはコミッショナー、又はその両者は、その球団の支配下選手に対し、不品行、野球規則及びセントラル野球連盟、パシフィック野球連盟それぞれのアグリーメント違反を理由として、適当な金額の罰金、又は適当な期間の出場停止、若しくはその双方を科すことができる。球団、あるいはコミッショナー、又はその両者によって出場停止処分を科された選手は、コミッショナーにより出場停止選手として公示され、出場停止選手名簿に記載される。出場停止選手は、出場停止期間の終了とともに復帰するものとする。(後略)

◆高卒2年目のDeNA森敬斗内野手がプロ初の三塁打を放った。0-1で迎えた5回1死一塁、山口の136キロ低めフォークを左中間に運んだ。 左方向への打球にも、俊足を生かして同点三塁打とした。「来たボールに対して素直に打ち返すことができました。ランナーが一塁にいたので、とにかく後ろにつなぐ気持ちが良い結果になりうれしいです」と喜んだ。前日には藤浪の159キロを右前打。速球にも変化球にも対応している。

◆巨人は2回無死二塁、中島が中前打。DeNAの中堅手桑原が打球処理に手間取る間に、二塁走者の岡本和が生還し、先制した。DeNAは5回1死一塁から森が中堅左へ同点三塁打。オースティンの中堅右への適時打で勝ち越し、宮崎の犠飛で突き放した。DeNAは8回、オースティンが21号ソロを放って加点した。先発京山は5回1失点で今季初白星。巨人は先発山口が2敗目。

◆巨人は2回無死二塁、中島が中前打。DeNAの中堅手桑原が打球処理に手間取る間に、二塁走者の岡本和が生還し、先制した。 DeNAは5回1死一塁から森が中堅左へ同点三塁打。オースティンの中堅右への適時打で勝ち越し、宮崎の犠飛で突き放した。 DeNAは8回、オースティンが21号ソロを放って加点した。先発京山は5回1失点で今季初白星。巨人は先発山口が2敗目。

◆DeNAタイラー・オースティン外野手(29)が、東京オリンピック(五輪)銀メダリストの技と力を見せつけた。 まずは技だ。1-1の同点に追い付いた5回1死一、三塁。山口の146キロ外角直球を軽打し、右中間へ勝ち越し中前打。「追い込まれていましたが、コンパクトに捉えることができました。勝ち越すことができうれしいです」と振り返った。 お次は力だ。8回、先頭打者としてカウント2-0から、田中豊の149キロの直球を左翼席へライナーでたたき込んだ。昨年の本塁打数を上回る21号。「打球が低かったので、正直スタンドまで届くとは思わなかったです。貴重な追加点を挙げられうれしいです」。日本語で得意の「ヤッタ!」を交えて喜んだ。 全米が泣いたかどうかは不明だが、オースティンは米国代表の一員として東京五輪の決勝で日本と戦った。敗れたが、主軸として銀メダルを獲得し「素晴らしい経験でした。今まで野球をしてきて一番の経験だった」と胸を熱くした。打率4割1分7厘で打線をけん引。日本のファンにも存在をこれまで以上に認識させた。 この日は全ベイファンが泣きかけた。1回2死、丸の右中間の打球をダイビング捕球。体を人工芝に打ちつけ、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。ベンチに下がることもなく、腹をさすりながら痛みに耐えた。その後、勝ち越し打にダメ押しの21号。ど根性を見せた。三浦監督は試合後「本人もいくという話をしていた。今のところ大丈夫です。ホームランも打っているし。オースティンは今日だけじゃなく、常に全力プレーで引っ張ってくれている。チームにいい影響を与えてくれている」と絶賛した。 これでチームは上位の阪神、巨人相手に2連勝。助っ人が勢いに乗せてきた。【斎藤直樹】 ▽DeNA京山(5回1失点で今季初勝利)「結果的に最少失点でよかった。捕手の山本が(盗塁を2つ)刺してくれたりして何とか抑えられた」 ▽DeNA三浦監督(今季初白星の京山に)「ストレートが非常に力強く。変化球はまだ課題がありながらも。逃げずにジャイアンツ打線に向かっていった」

◆巨人の首位返り咲きはお預けとなった。先発山口が1点リードの5回に3失点で逆転を許すと、その裏、無死一塁で原監督は代打重信を決断。反撃ムードを生もうと手を打ったが得点には至らず、救援陣が8回と9回に追加点を献上。 首位阪神が敗れたため勝てば首位浮上だったが、5安打1得点で敗れ、原監督は「(5回は)あそこは代打でしょうね。もう1本も2本も必要。打線が活発にならないとね」と振り返った。 DeNA京山に、のらりくらりとかわされた。初回に坂本、3回に松原が果敢に二盗を仕掛けたが失敗。2回から5回まで毎回安打も1得点で終わったのも痛かった。後半戦のテーマに掲げる「わっしょいベースボール」にちなみ、得点時には場内に「わっしょい」の音源が流れるようになった。1日で仕切り直し、何度も「わっしょい」を響かせて首位をうかがう。 ▽巨人山口(5回3失点で2敗目)「あそこ(1点リードの5回のピンチ)は何とか同点で止めなければいけない場面でした。反省して次、頑張ります」

◆5番に打順が上がった巨人中島宏之内野手が気を吐いた。 2回無死二塁で放った中前打が先制点につながり、4回にも左前打。元気がない打線の中で、2試合連続となる複数安打をマークした。試合前には同じポジションで実績十分の中田が加入し、一塁手争いも激しくなる。原監督は「ナカジはちゃんと役割を知っている人だしね」と、さらなるベテランの躍動に期待した。

◆巨人は先発ローテーションの間隔をつめて、菅野智之投手(31)の帰りを待つ。 戸郷翔征投手(21)、高橋優貴(24)が中5日でそれぞれ21日と22日のDeNA戦に先発。24日からの広島戦3連戦の初戦はクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(27)を中9日で回し、25日の2戦目は直江大輔投手(21)に託す。26日の3戦目では状態次第で菅野の復帰登板もある。宮本和知投手チーフコーチ(57)は「リリーフ陣に負担がかかっている。(菅野)智之が来るまでつめていくほかないといったところ」と話した。

◆DeNA森敬斗内野手がプロ初の三塁打を放った。5回1死一塁、直球を待ちながら山口の初球フォークを中堅左へ同点打。 「うまくフォークにタイミングを合わせて、いい方向に打てた。トップが決まっていたので、ぶれずに振り抜けた」。50メートル走は5秒8。左方向の打球だけに「足を使って二塁打を三塁打にするのは武器になると思う」。三浦監督は「ファンもそうかもしれませんが、ベンチをワクワクさせてくれる選手」と絶賛した。

◆DeNA森敬斗内野手(19)が20日の巨人戦後、三浦大輔監督から最上級の賛辞を得た。「持っているものをすべて出してくれてる。ファンも見てる方もそうかもしれませんが、ベンチをワクワクさせてくれる選手。よくやってくれてます」。47歳の指揮官は「息子と同じ年か」と、高卒2年目の躍動に目を細めた。 森は5回1死一塁でプロ初の三塁打を放った。巨人山口からの同点打。直球を待ちながら初球フォークを中堅左へ運んだ。「うまくフォークにタイミングを合わせて、いい方向に打てた。トップが決まっていたので、ぶれずに振り抜けた」。2軍では速球への対応を課題としてきた。前日には阪神藤浪晋太郎の159キロを右前に運んだ。速球に振りまけない体勢をつくりながらも、変化球に対応。抜群の身体能力を披露した。 50メートル走5秒8の俊足だ。左方向の打球は三塁打にするのが難しいが「普通に三塁に行けるだろうと。最初から狙っていた。そこまで大きく飛んだわけじゃなかったので、転がっていくのも頭に入れながら、最初から全力でベースランニングしていたので三塁に行けたと思う」。DeNAの打者は中、長距離タイプが多く、チーム盗塁数は、ここまで12球団最少の20。「足を使って二塁打を三塁打にするのは武器になると思う」と自負する。 俊足は大自然に育まれた。静岡県出身で幼少期は「遊ぶとしたら山や川で遊んでいた」。運動会では負けなし。サッカーがさかんな地域だけに、小学校時代はサッカーでも俊足を生かして前線で活躍していたという。 高卒2年目。同年代のオリックス宮城大弥、ロッテ佐々木朗希らが活躍している。「すごいなという気持ちはあるけど、自分も負けたくない、悔しいという気持ちはある。それが気持ちを高ぶらせるというか。いい刺激をいただいている」。目標は侍ジャパンでの活躍。1歩ずつ、歩みを進めている。【斎藤直樹】

◆巨人の山口は5回で4四球を与え、5回5安打3失点で後半戦初勝利はならなかった。序盤は高低をはっきり投げ分けたが、徐々に中途半端な高さに球が集まった。 1―0の五回1死一塁で森にフォークボールを左中間三塁打とされ追い付かれると、四球の後にオースティンに追い込んでから直球を軽打で中前へ運ばれ、勝ち越しを許した。続く宮崎に左へ犠飛を許したフォークボールも含めて要所で制球が甘くなり「何とか同点で止めなければいけない場面だった。反省して次頑張ります」と話した。 一気に3失点し、その裏の攻撃で代打を送られて降板。「1イニングでも長く投げて、何とか勝った展開で試合運びできるように一人一人抑えていく」と意気込んで臨んだが、不本意な投球に終わった。

◆DeNAの森が0―1の五回に適時三塁打を放った。1死一塁で山口の初球の落ちる球を捉え、低い当たりで左中間を破った。3得点で逆転したこの回の攻撃の口火を切り「来た球に対して素直に打ち返すことができた。とにかく後ろにつなぐ」とうなずいた。 神奈川・桐蔭学園高から入団して2年目の19歳で、17日の阪神戦から「2番・遊撃」で先発出場が続いている。19日には阪神・藤浪の150キロ台の速球を引っ張って2安打する力強さを見せ、翌日に変化球を逆方向へ運ぶ巧打を披露した。 これがプロ初の三塁打だった。外野手が前進していたとはいえ、外野フェンスの膨らみがない東京ドームで三塁を陥れる脚力もアピールした。

◆DeNAは0―1の五回に森の適時三塁打、オースティンの適時打、宮崎の犠飛で3点を奪い逆転し、八回にオースティンのソロ、九回に佐野の2点適時打で加点した。京山は5回1失点で今季初勝利。巨人は打線がつながりを欠いた。

◆DeNAの京山が5回5安打1失点で4三振を奪い、今季初勝利を挙げた。毎回走者を背負い、二回に失策が絡んで1点を先行されたが、粘って味方の逆転を呼び込み、「結果的に最少失点で抑えられて良かった」と喜んだ。 開幕ローテーション入りを果たしたものの打ち込まれる試合が続き、6月19日の広島戦で救援登板した後は1軍での出番から遠ざかっていた。久々の登板で白星をつかみ「これからも自分の投球をして、一球一球、魂を持って投げたい」と力強く話した。

◆DeNA・オースティンが八回に左翼席へ、昨季を上回る自己最多の21号ソロを放った。一回の右翼守備ではダイビングキャッチ。体を打ちつけて苦悶(くもん)の表情を浮かべたがプレーを続行。五回には決勝打を放つなど活躍し「数字がどうこうよりも、チームが勝てたこと。それが一番うれしい」と涼しげに語った。

◆一振りで試合の流れを変えた。桐蔭学園高から入団2年目のDeNA・森敬斗内野手(19)が0―1の五回1死一塁で山口の初球、フォークボールを左中間へ。プロ初の三塁打を貴重な同点打で飾った。 「真っすぐに合わせてうまく反応できた。いい感触だった」 この一打から3点を奪って逆転。前回対戦で日本復帰後初勝利を許した山口をKOした。東京ドームでの三塁打は、チームでは昨年7月1日のオースティン以来。同球場は左中間と右中間の膨らみが小さく、三塁打が出にくい。森は「ハマのフェラーリ」と形容される50メートル5秒8の快足を生かし、三塁を陥れた。 17日に初の1試合3安打、19日は阪神・藤浪の159キロの快速球を捉えて先制打を放つなど、打率・306をマーク。1軍で活躍するロッテ・佐々木朗、ヤクルト・奥川、オリックス・宮城らは同学年で高校日本代表のチームメート。「自分も負けたくないと強い刺激になっている」。走攻守で輝きを放ち、世代の一番星を目指す。(浜浦日向)

◆巨人が、今季11度目の首位に立つチャンスを逃した。先発の山口俊投手(34)は、5回5安打3失点で2敗目を喫し「あそこ(五回)は何とか同点で止めなければいけない場面だった」と肩を落とした。 頼みの右腕は四回まで再三得点圏に走者を進められながら、最速149キロの直球とフォークボールで要所を締め無失点に抑えた。だが1-0の五回、森に左中間への同点三塁打を浴び、オースティンの中前適時打、宮崎の左犠飛で一気に逆転を許した。 打線も先発・京山を崩せず、計5安打と沈黙。原監督は「打線が活発にならないと」と奮起を促した。首位・阪神が敗れ、巨人が勝てば勝率で上回って首位に立てるはずだったが、21日以降にお預けとなった。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
52363 0.591
(↓0.007)
-
(-)
52373
(-)
331
(+6)
92
(-)
80
(-)
0.252
(↓0.001)
3.320
(-)
2
(-)
巨人
473410 0.580
(↓0.008)
1.5
(-)
52378
(+1)
331
(+6)
117
(-)
52
(-)
0.252
(-)
3.420
(↓0.03)
3
(-)
ヤクルト
44349 0.564
(↓0.007)
3
(-)
56389
(+4)
347
(+5)
93
(+3)
54
(+1)
0.255
(-)
3.730
(↑0.03)
4
(-)
中日
354612 0.432
(↑0.007)
13.5
(↑1)
50267
(+6)
310
(-)
52
(-)
47
(+1)
0.237
(↑0.001)
3.240
(↑0.04)
5
(-)
広島
334610 0.418
(↑0.008)
14.5
(↑1)
54318
(+5)
375
(+4)
63
(+1)
43
(-)
0.258
(↑0.001)
3.850
(-)
6
(-)
DeNA
334711 0.413
(↑0.008)
15
(↑1)
52360
(+6)
423
(+1)
88
(+1)
20
(-)
0.259
(-)
4.430
(↑0.05)