中日(☆6対0★)阪神 =リーグ戦12回戦(2021.08.20)・バンテリンドーム=
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阪神
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中日
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勝利投手:柳 裕也(8勝5敗0S)
敗戦投手:西 勇輝(4勝8敗0S)
  DAZN
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◆中日は2回裏、木下の適時打などで5点を挙げ、先制に成功する。そのまま迎えた8回には、1死二塁の好機から溝脇の適時三塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・柳が9回無失点7奪三振。今季8勝目を完封で飾った。敗れた阪神は、打線が4安打無得点と沈黙した。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(32)は通算445打点。中日の外国人選手の通算打点上位は(1)ゴメス449打点(2)ビシエド445打点(3)ウッズ426打点。 来日6年目のビシエドが球団助っ人記録まであと4打点と迫っている。

◆阪神佐藤輝明内野手(22)が2試合連続の補殺で先制のピンチを救った。 初回2死二塁。ビシエドの右前打を前進しながら確実にキャッチすると、ホームへワンバウンド送球。二塁走者京田をタッチアウトに仕留め、通算100勝がかかった先発西勇の立ち上がりをアシストした。 佐藤輝は外野手としては今季5個目の補殺。広島鈴木誠の10個に次ぎ、リーグ2位タイとなった。強打だけでなく強肩も相手の脅威となっている。 前日19日には、8回裏1死満塁で宮崎の右翼へのライナーを捕球すると、ワンバウンド送球でタッチアップを阻止した。その直後の打席では23号ソロを放ち、球団新人記録を更新。この日も好守備の直後、2回に打席が回ってきたが三邪飛に倒れ"再現"とはならなかった。

◆阪神が守備の乱れから5失点を喫した。 両チーム無得点の2回裏無死二塁、二塁手の糸原健斗内野手(28)が一、二塁間のゴロを弾く。両リーグワーストのチーム60失策目からピンチ拡大を許すと、自身4連敗中の西勇輝投手(30)が7番木下拓に先制の中前適時打を献上。さらに1死二、三塁で9番柳の当たり損ねの三ゴロを大山が握り直し、本塁送球が間に合わない(記録は野選)。ここから1番京田に適時打、3番大島に2点二塁打を追加された。 通算100勝に王手をかけてから足踏みが続く西勇にとって、痛恨の5失点となった。

◆王手をかけてから白星が遠い。阪神西勇輝投手(30)が5回8安打5失点(自責2)で降板し、プロ通算100勝は5戦連続で持ち越しとなった。 味方の失策がからみ、2回に一挙5点を失った。先頭の福留に左越え二塁打を浴びた直後、糸原が堂上の一、二塁間へのゴロをはじきピンチを広げた。これがチームの今季60失策目。不穏な空気が漂う中、木下拓に先制中前適時打を浴びた。 なおも1死二、三塁。今度は柳のゴロを三塁手大山がつかむも、グラブの中で握り直し本塁送球が間に合わず。野選で2点目を献上。その後も流れを止められず、2本の適時打でこの回5点を失った。 1週間前の13日の広島戦(京セラドーム大阪)で、西勇は初回にまさかの4失点で4連敗。前回は集中打を浴びたが、この日は味方の失策もからんで打者一巡の猛攻を受けた。節目の勝利を目前にしてから、重苦しい試合が続く。

◆阪神が今季6度目の完封負けで2連敗を喫した。 両チーム無得点の2回には糸原健斗内野手(28)の失策、大山悠輔内野手(26)の野選が絡んで、西勇輝投手(30)が5失点。 打線は中日先発柳を打ち崩せず。4回2死三塁の好機も生かせなかった。 西勇は5回5失点(自責2)で8敗目(4勝)。通算100勝に王手をかけてから自身5連敗となった。

◆中日は2回無死一、三塁から木下拓の中前適時打などで一挙に5点を先制。中日先発柳は3回まで無安打無失点と好投した。 柳は6回まで阪神打線を2安打無失点に抑え、好投を継続。通算100勝に王手の阪神先発、西勇は5回8安打5失点で降板した。 柳は9回4安打無失点で今季2度目の完封勝利で8勝目を挙げた。阪神は連敗で、西勇は8敗目。

◆阪神佐藤輝明内野手が、2試合連続で鉄砲肩を披露した。初回2死二塁のピンチ。ビシエドの右前打にチャージすると、ホームへのワンバウンド送球で二塁走者京田をタッチアウトに仕留めた。 前日19日の試合後には「名古屋からもいい流れでいけたら」と意気込んでいたが、いきなりチームに勢いを与えた。外野手としては今季5個目の補殺で広島鈴木誠の10個に次ぎ、リーグ2位タイ。強打だけでなく強肩も脅威となっている。 あの時の佐藤輝はもういない。4月23日DeNA戦。満塁のピンチで右前打を後逸し、一挙4得点を許した。「プロとしては恥ずかしいプレー」。矢野監督からは厳しい言葉を投げられていた。あれから約4カ月。右翼での先発日には、1日も欠かさずノックを行ってきた。日々の積み重ねが実を結びつつある。 前日19日には、8回裏1死満塁で宮崎の右翼へのライナーを捕球すると、ワンバウンド送球でタッチアップを阻止した。直後の打席で23号ソロを放ち球団新人記録を更新。この日も好守備の直後、2回に打席が回ってきたが三邪飛に倒れ"再現"とはならなかった。7回には自身の持つ新人最多を更新する128個目の三振。この悔しさはバットで取り返す。【中野椋】

◆阪神が完敗で2連敗を喫した。先発西勇輝投手(30)が味方の拙守もあり、2回に5失点。この失点が響き、5回5失点で8敗目。通算100勝に王手をかけてから、自己ワーストタイの5連敗となった。巨人も負けて、首位陥落は免れたが、エースの不調は不安要素だ。5点のビハインドを必死に追いつこうとする仲間を、西勇はベンチからじっと見つめていた。「チームに流れを持ってくるような投球ができず、チームに申し訳ないです」。5回8安打5失点(自責2)で8敗目。プロ通算100勝も5戦連続で持ち越し。節目を目前にしてから白星が遠い。 味方の失策がからみ、2回に一挙5点を失った。先頭の福留に左越え二塁打を浴びてから、西勇も野手陣も、悪い流れを止められず。打者一巡の猛攻を受けた。他の回は走者を出しながら全て無失点にしのいだだけに、惜しまれるイニングになった。 1週間前も苦しい立ち上がりだった。リーグ後半戦初登板となった13日の広島戦(京セラドーム大阪)では、初回にまさかの4失点。この日はリベンジを期したが、重苦しいムードは続いてしまった。これで五輪中断期間を挟んで5連敗。オリックス時代の14年、16年に続く自己最長となり、阪神移籍後では19年の4連敗を超えてワースト。どうにかこの流れを断ち切りたい。 矢野監督は苦しむ右腕の状態を感じ取っていた。「そらいいとは言われへんけど。前回より今日の方が調子的には悪かったのかなと思う」。この日は味方のエラーが続いた不運も考慮しつつ、西勇に大黒柱として奮起を促した。 「勇輝がしっかり勝たせるということが優勝の中では絶対に必要。そういうの(失策)があったからとはいえ、もっとやれることはあったと思うし。プロは次、やりかえすチャンスというのがあるし、勇輝のピッチングで、そういうものを結果で出していくというのもプロとして必要なところやし、そのあたりは期待しています」 昨季はチームトップタイの11勝。青柳、秋山、新戦力の伊藤将も台頭してきたが、頂点に立つためには西勇の安定感が不可欠だ。首位を死守するための負けられない試合は続く。次こそ"6度目の正直"。会心の100勝目で、全てを払拭(ふっしょく)する。【磯綾乃】 ▼21日に阪神●巨人○のとき、阪神は2位に転落する。20日現在の両軍は1・5ゲーム差あるが、阪神●なら52勝37敗3分けで勝率5割8分4厘、巨人○なら48勝34敗10分けで5割8分5厘となり、巨人が上回るため。

◆阪神が完敗で2連敗を喫した。 先発西勇輝投手(30)が味方の拙守もあり、2回に5失点。この失点が響き、5回5失点で8敗目。通算100勝に王手をかけてから、自己ワーストタイの5連敗となった。巨人も負けて、首位陥落は免れた。阪神は今季10度目の首位陥落危機を逃れた。2位転落の可能性がある状況で10試合8勝2敗。阪神●のときは2位巨人も●で、かろうじて1位を守り続けている。

◆阪神が今季6度目の完封負けで連敗した。 中日先発柳に散発4安打に封じ込められた。阪神先発の西勇輝投手(30)は2回に味方の守りのミスも重なり一気に5点を失う苦しい投球となった。矢野燿大監督(52)の試合後の一問一答は以下の通り。 -先発の西勇は本来の投球が出る前に打たれた 味方がね、ちょっと足引っ張ったというところもあったし、勇輝だけの責任に出来ないところもあるけど。でも勇輝がしっかり勝たせるということが優勝の中では絶対に必要なんで。もっとやれることはあったと思う。プロは次、やりかえすチャンスがあるし、そこから勇輝のピッチングで、そういうものを結果で出していくというのもプロとして必要なところ。そのあたりは期待しています。 -ボールの状態は いいとは言われへんけど。前回より今日の方が調子的には悪かったのかなと思う。 -打線は中日先発柳を打ち崩すのは難しかった もちろんいい投手だっていうのは分かっている。そんなに大量得点望めるような投手じゃないのは理解している。だからこそ1球のファウル、見逃し、安打であったりというところをつなげていかないと。そんなに誰か1人で崩せるような投手じゃないんで。そういうところは束で戦っていかないと。こういう流れになれば余計に難しい。 -糸原、梅野の途中交代は もうすべて。いろんなことを考慮して代えました。 -2軍に出場しているマルテはこの3連戦中は下で 雨で試合できなかったから。試合出てもらうというところでどうしていくかを判断していこうと思う。 -高野連が31日以降はプロアマのダブルヘッダー開催と そりゃこれだけ天候なんて計算できないから、そこまでやるというのは球団側、高野連とか、みんなで話し合って何とかというところで、そういう話になっていると思う。そこで俺らがノーと言うことは何もない。まあ最後までそれでやれるのであればやらせてあげたいと俺らも思うし。それが高校球児にとって一番いいことを判断してもらえればいいんじゃないかと思う。

◆中日柳裕也投手(27)が今季2度目の完封で8勝目を挙げた。 首位阪神打線を4安打に抑え阪神戦今季初勝利。今季2試合17イニング無失点と好相性を継続させた。刺激を受けるエース大野雄大投手(32)は昨季6完封。「まだ2完封。もっと上を目指したい」と、貪欲な姿勢をのぞかせた。制球自慢の右腕は、球が暴れプロ最多の147球を投じ、「おなかがすいたかな。体にやさしいものを食べたい」と、笑顔を見せた。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手は来日2年目で初の三塁打を放った。4回2死、柳の低め145キロ直球をとらえ、大飛球を右翼フェンスに直撃させた。 クッションボールが転々とする間に二塁を蹴り、スタンディングのまま三塁へ。この日チーム初安打でナインをもり立てた。

◆阪神矢野燿大監督(52)は、守備の乱れを嘆いた。先発西勇が2回、一気に5点を奪われたが「味方がね、ちょっと足を引っ張ったというところもあったし、勇輝(西)だけの責任にできないところもある」と、野手陣にも反省を求めた。 5点を奪われた2回は、無死二塁で二塁手糸原が堂上のゴロをはじく失策でピンチを広げた。1点先制され、なおも1死二、三塁では前進守備を敷き、9番柳にボテボテの三塁ゴロを打たせたが、大山が握り直した分だけ間に合わず野選となった。続く3回には1死二塁で打者木下拓の3球目がボールになった後、二塁走者堂上がディレードスチールで三盗を決めた。西勇がマウンドをならすため下を向き、梅野が返球をためらった隙を突かれた。三塁送球のタイミングはアウトだったが、クロスプレーで三塁大山が捕球できなかった。 糸原、梅野はともに試合中盤にベンチに退いた。矢野監督は「もうすべて、いろんなことを考慮して代えた」と説明。この日は東京からの移動ゲームでもあり、休養の意味も大きかった。打線は中日柳から散発4安打で今季6度目の完封負け。今季初めて1人の投手に0を9個並べられた。「大量点を望める投手ではない。だからこそ、1球のファウル、見逃し、ヒットとつなげていかないと。誰か1人で崩せる投手ではない。束で戦っていかないと」と、苦しい状況になればなるほど、矢野監督が求める全員でのつなぐ野球で勝機をたぐりよせたい。 2位巨人はこの日、日本ハムから中田を獲得。強打者の加入で戦力はアップした。21日も負けて巨人が勝てば首位陥落となる状況は変わらない。守りのミスがペナントレースの行方を左右しかねない。リーグ連覇の宿敵を倒すためにも、スキは見せられない。【石橋隆雄】

◆阪神のドラフト6位中野拓夢は17打席ぶりのHランプをともした。 3回無死の1打席目に柳から四球を選ぶと、5回2死では一、二塁間を破った。これが2安打を放った14日広島戦以来の安打となった。後半戦突入後はやや苦しんでいる印象だが、浮上のきっかけをつかんだ。

◆阪神の投手主将・岩貞祐太は2番手で完全投球した。 5点ビハインドの6回に登板。8番溝脇をチェンジアップで二ゴロに仕留めると、9番柳は見逃し三振、1番京田は146キロで投ゴロに打ち取った。貴重な左腕リリーバーとして状態を上げていく。

◆阪神・佐藤輝明内野手(22)が、一回にいきなり守備で魅せた。 先発の西勇が2死二塁のピンチを背負うと、打席には中日の4番・ビシエド。初球だった。142キロを捉えられると、打球は右前へ弾んだ。ここで黄金ルーキーがチームを救う。 ダッシュで捕球するとホームへワンバウンドでストライク送球。二走・京田を悠々とアウトに仕留めた。 19日のDeNA戦(東京D)でも八回1死満塁からタッチアップを狙った三走を好返球でアウトに仕留めたルーキー。2夜連続の〝輝ビーム〟を披露し、負ければ首位陥落の可能性もある一戦でチームを鼓舞した。

◆阪神が守備の乱れから先制点を献上した。二回、先発の西勇が、福留に左翼フェンス直撃の二塁打を浴び、無死二塁とされると、続く堂上の打球を二塁手・糸原が失策。チームの今季60失策目と守備のミスで無死一、三塁とした後、木下に先制の中前打を許した。 負の連鎖は続く。犠打でなおも1死二、三塁とされると、柳のボテボテの打球を三塁手・大山がうまく握れない。ホームに送球したが間に合わず三走が生還(記録は野選)。さらに京田の浅いフライに、ロハスがダイビングキャッチを試みるも、ボールは外野に弾み、3点目。何とか2死までこぎつけた西勇だが、一、二塁から大島に左翼線へ2点二塁打を浴び、この回5失点。首位陥落の可能性がある一戦で、課題の守備のもろさが露呈した。

◆阪神・西勇輝投手(30)は先発し、5回8安打5失点(自責2)。通算100勝はまたもお預けとなった。 序盤から自慢の制球力が影をひそめる。二回、先頭の福留に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、続く堂上の打球を二塁手・糸原が失策。無死一、三塁から、木下に先制の中前打を許した。 さらに三塁手・大山の野選なども絡み、この回一挙5失点。味方のミスにも泣いた。西勇は6月18日の巨人戦(甲子園)で今季4勝目を挙げて以来、勝ち星に恵まれていない。0-5のまま、六回の打席で代打を送られて降板。あと1勝としている通算100勝はこの日もかなわなかった。

◆中日の木下拓が先制打を放った。二回無死一、三塁から、通算100勝を目指していた阪神・西勇が得意とするチェンジアップを捉えての一打。フルカウントから低めの球を拾って中前にはじき返し「追い込まれていたので、何とか食らい付いていった」と息をついた。 この回一挙5点の口火を切る適時打となった。一回1死一塁では糸原の盗塁を阻止して三振併殺を完成させ、守備でももり立てた。 19日の時点で今季は272打席。規定打席には13届いていない。チームで規定打席に到達した捕手は谷繁元信の2012年が最後となる。後半戦も定位置を守り、文句なしの正捕手となれるか。

◆阪神は中日に完敗。守りのミスが響いた。先発の西勇は5回8安打5失点(自責点2)。二回、先頭の福留に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、糸原の失策、大山の野選などが絡み、この回一挙5失点を喫した。あと1勝に迫っている通算100勝はまたもお預け。6月18日の巨人戦(甲子園)以来、勝ち星から見放されている。 打線は中日の先発・柳の前に4安打と沈黙し、屈辱の零封負け。2位・巨人も敗れたため、首位陥落は免れたが、カードの初戦を痛い形で落とした。

◆先発した西勇輝投手(30)は5回8安打5失点(自責2)で、自身5連敗を喫した。大敗したが、巨人も負けたため、首位陥落は免れた。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 ーー西勇は本来の投球が出る前に打たれた 「味方が足引っ張ったところもあったし、勇輝だけの責任に出来ないところもあるけど、勇輝がしっかり勝たせるということが優勝の中では絶対に必要なんで。もっとやれることはあったと思う。ええ、なんやろ。プロは次、やりかえすチャンスがあるし、結果で出していくのもプロとして必要なところやし、そのあたりは期待しています」 ーーボールの状態は 「そら良いとは言われへんけど。前回はそんなに...。前回より今日の方が調子的には悪かったのかなと思うけど」 ーー打線は柳を打ち崩すのは難しかった 「そう言うたら、全部難しいになっちゃうから。いい投手は分かっているし。大量得点望めるような投手じゃないのは理解しているけど。だからこそ1球のファウルであったり、見逃しであったり、ヒットであったりというところをつなげていかないと。そんなに崩せるような投手じゃないんで。束で戦っていかないと。こういう流れになれば余計に難しい」 ーー糸原、梅野の交代は 「もう全て。色んなことを考慮して代えました」 ーーマルテは3連戦中は下で 「雨で試合できひんかったから。試合出てもらうというところで、どうしていくかを判断していこうと思う」 --高校野球ではプロとアマのダブルヘッダー案が 「こんだけ天候なんて計算できないから、そこまでやるというのは球団側、高野連とか、話し合って何とかというところで、そういう話になっていると思う。そこで俺らがNOと言うことは何もないし、まあ最後までしっかりやれる、それでやれるのであればやらせてあげたいと俺らも思うし。それが高校球児にとって一番良いことを判断してもらえればと思いますけど」

◆西勇が勝てない理由は、ボールに切れがないことに尽きる。勝てないから、より慎重になっているようで、立ち上がりから丁寧にいき過ぎている。きわどいコースに投げるコントロールはあるが、切れがないので、球審の手が挙がらない。 残り試合を考えても西勇を2軍で調整させる余裕はない。捕手を替えて、気分転換する手も賛成しない。西勇自身が復調しなければ、阪神の優勝は見えてこない。エースなのだから。 ボールの切れを取り戻すには、一回から全力で投げることだ。先発だから長いイニングを投げようなんて考えなくていい。幸いリリーフは駒がそろってきた。1イニング限定のつもりで、打者一人一人を全力で打ち取りにいく。後先考えず、投げて、試合の中で、手応えを取り戻し、その結果、少しでも長いイニングを投げることになればいい。 5失点した二回、バックの守りは残念だった。堂上の打球はサンズが捕ると思ったのか糸原は動きを止めていた。握り直して本塁生還を許した大山は打撃が悪くなると、守りにも影響する。相手もエースの柳だけに先制点を与えては勝てない。エースが勝てない理由は守りにもある。(本紙専属評論家)

◆西勇の乱調が、野手陣のリズムを崩すのか。4安打では勝てない。そして、これだけ守備にほころびが出ると、勝てるはずがない。 二回無死二塁。堂上の一、二塁間へのゴロを二塁・糸原が弾き、一、三塁とピンチを広げた。一塁を守っているサンズとの連係が悪く、マルテ不在の影響もうかがわせたが、これでチーム失策数は60に到達。木下拓の先制打につなげた。 記録に出ないものもあった。なおも1死二、三塁。今度は柳のボテボテのゴロを捕球した大山だ。本塁に突入した三走・堂上を刺すために送球する直前、ボールを握り直し、間に合わず(記録は野選)。京田、大島の適時打を呼び、1イニング5失点を演出した。 矢野監督は「味方がね、ちょっと足を引っ張ったというところもあったし。(西)勇輝だけの責任にできないところもある」と険しい表情だ。 2018年から3年連続で12球団ワーストの失策を数える。今春のキャンプで臨時コーチとして川相昌弘氏(56)=元巨人、中日=を招き、職人はナインに「守備は意識の問題。打撃と違って、練習をすれば、誰でも、必ずうまくなる」と訓示したが...。2位・巨人の失策数が33であることを考えても看過できないものがある。 この日の最大かつ唯一の収穫といえば巨人がDeNAに敗れたため、10度目の首位陥落危機をクリアしたこと。もちろん、21日も正念場は続く。野球にエラーはつきもの、とはいうものの、野球の神様はいつまでも守ってくれないだろう。(三木建次)

◆〝静〟で対抗する。阪神は中日に0-6で敗れ、今季6度目の完封負けを喫した。通算100勝に王手をかけた西勇輝投手(30)が5回5失点と背信投球。自身5連敗も矢野燿大監督(52)は変わらぬ信頼を口にした。巨人はチームメートへの暴力行為で出場停止処分を受けた日本ハム・中田翔内野手(32)を無償トレードで獲得。虎、大丈夫か? 最大のライバルが、のるかそるかの勝負を仕掛けてきた。午前11時に黒髪に戻し、ひげをそった中田が巨人の球団事務所で入団会見を開いた。球界に激震が走った無償トレード劇。その夜、阪神はまたしても西勇が背信投球を繰り返した。 「(西)勇輝がしっかり(チームを)勝たせるということが優勝(を目指す戦いの)の中では絶対に必要なんで」 今季6度目の零封負けを喫した矢野監督は、二回に5点を失ったエースをかばった。通算100勝に王手をかけながらも、5回8安打5失点(自責2)で自己ワーストの5連敗。球に切れがなく、粘りがない。試合の流れを作れない。今季8敗目(4勝)を喫した右腕は「チームに流れを持ってくるような投球ができず、チームに申し訳ないです」とうなだれたが、指揮官は「プロは次、やりかえすチャンスというのがある。そこから結果を出していくというのもプロとして必要なところ」と再びマウンドを任せることを語った。 東京ドームでストレッチをする中田。打倒・虎へ、着々? 勘弁してくれ 虎に1・5ゲーム差に迫っている巨人が〝劇薬〟を投じた。日本ハムでチームメートに暴力問題を起こした中田を獲得。首位に立つ虎を捉え、乗り越えるために原監督が動いた。出場機会をなくした長距離砲に手を差し伸べた。過去3度の打点王の実績が新天地でよみがえるかもしれない。一方、若手の活躍の場をなくしてしまう危険性もある。賛否両論を覚悟の上で球界の盟主のユニホームを着させ、ハイリターンを狙う巨人に対し、矢野監督のソロバンは...。 虎の下降線と西勇の調子はリンクしている。右腕が最後に勝った6月18日の巨人戦(甲子園、7回1失点)で、虎は2位に8ゲーム差をつけ、今季最多の貯金「21」を積み上げた。そこからエースは勝てなくなり、チームの勢いも止まった。矢野監督は西勇に「期待しています」と続けた。 9年連続で負け越している巨人とは今季7勝8敗。静か動か-。ここから指揮官の手腕の見せどころになる。西勇の復調をはじめ、〝劇薬〟に対抗できるものがあると、矢野監督は信じている。(新里公章)

◆ガック~ン! 虎の右のエースのはずの西勇が今夜もマウンドに沈められた...。 味方の守備のエラーや野選に足を引っ張られたとはいえ、二回に5点を奪われる投球は西勇らしからぬ、なのだ!! これはもう、不調とかではなく、魔界にたまたま片足を突っ込んでしまった...としか俺には思えないのだ。この窮地から抜け出し、西勇本来の投球を取り戻すには、どーしたらいいのか? そこで俺の提言!! 厄を振り払うために改名すベーし!! かつて、首位打者に2度も輝いた巨人の篠塚さんは1992年のシーズン途中に利夫から和典にしたし、そーですよ、阪神の元エースの藪さんなんて本名は恵一なのに、登録名を恵市(それで94年に新人王)→恵壹と、もうルーレット改名だったのだ!! そこでズバリ、名字を陽が沈む『西』から陽が昇る『東』にしましょう!! これで復活は間違いなし!! しかし、阪神打線も柳が147球も放ったのにゼロ封負けって...。打者全員、改名したれー!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
52363 0.591
(↓0.007)
-
(-)
52373
(-)
331
(+6)
92
(-)
80
(-)
0.252
(↓0.001)
3.320
(-)
2
(-)
巨人
473410 0.580
(↓0.008)
1.5
(-)
52378
(+1)
331
(+6)
117
(-)
52
(-)
0.252
(-)
3.420
(↓0.03)
3
(-)
ヤクルト
44349 0.564
(↓0.007)
3
(-)
56389
(+4)
347
(+5)
93
(+3)
54
(+1)
0.255
(-)
3.730
(↑0.03)
4
(-)
中日
354612 0.432
(↑0.007)
13.5
(↑1)
50267
(+6)
310
(-)
52
(-)
47
(+1)
0.237
(↑0.001
3.240
(↑0.04)
5
(-)
広島
334610 0.418
(↑0.008)
14.5
(↑1)
54318
(+5)
375
(+4)
63
(+1)
43
(-)
0.258
(↑0.001)
3.850
(-)
6
(-)
DeNA
334711 0.413
(↑0.008)
15
(↑1)
52360
(+6)
423
(+1)
88
(+1)
20
(-)
0.259
(-)
4.430
(↑0.05)