1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 1 | 0 |
ORIX | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | X | 5 | 11 | 0 | 1 |
勝利投手:吉田 凌(1勝0敗0S) (セーブ:平野 佳寿(0勝3敗14S)) 敗戦投手:河野 竜生(2勝2敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスは2-2で迎えた5回裏、安達の適時二塁打で勝ち越しに成功する。そのまま迎えた8回には、吉田正の2ランが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、3番手・吉田凌が今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・河野が試合をつくれず、打線も10残塁とつながりを欠いた。
◆試合開始前、「野球日本代表凱旋セレモニー」が行われた。オリックスの吉田正、山本、日本ハムの近藤、伊藤の金メダルメンバーに加え、審判員として参加していた丹波幸一審判員(51)がマウンドに整列。オリックス中嶋、日本ハム栗山両監督から花束を贈られた。
◆日本ハムが31イニングぶりに得点を奪った。2点を追う3回1死満塁で4番王柏融が右前へ同点適時打を放った。後半戦初得点に三塁側ベンチが沸いた。王柏融は「後半戦、チームとしてここまで点を取ることができていませんでしたが、自分でコントロールできない結果ではなく、今できることに集中して打席に入った結果だと思います。チームに貢献することができてよかったです」と、コメントした。 2回までは無得点で、前半戦最終戦の7月14日オリックス戦(帯広)の8回から続いていた連続無得点イニングが「30」となり、本拠地を北海道に移転した04年以降では17年6月に記録したワースト記録に並んでいた。 チームは後半戦最初のカード、ソフトバンク3連戦(ペイペイドーム)では33年ぶり10度目となる球団ワーストタイの3試合連続無得点。15日同戦では6投手の継投でノーヒットノーランを達成されていた打線はこの日、大幅に打順を組み替えて臨んだ。初対戦となるオリックスのスパークマンに対して1番西川、2番近藤と出塁率、対応力が高い2人を配した。1回は2番近藤がチーム2試合ぶりの安打を放ったが、得点にはつながらなかった。2回も1死から6番高浜が内野安打で出塁も後続が断たれていた。 ちなみに連続無得点イニングの球団記録は東映時代の54年に記録した48イニングで、プロ野球記録は53年に大映が記録した59イニング。
◆オリックスの新外国人、グレン・スパークマン投手(29=ツインズ傘下3A)が、1軍デビュー戦の勝利を逃した。 ウエスタン・リーグ1試合、エキシビションマッチ2試合を経て、ついに1軍公式戦のマウンドへ。「とてもエキサイトしている。待ちきれないです」と本人も待ちわびたデビュー戦で初回、T-岡田の適時打で2点の援護をもらった。 だが3回、先頭の清水、続く西川に連続与四球。1死後、野村に死球を与えて満塁に。この大ピンチで相手4番の王柏融に153キロ速球を捉えられて一、二塁間を破られ、同点に追いつかれた。4回も先頭の石井を歩かせたが、渡辺を二ゴロ併殺に打ち取り、清水は左飛に。4回を74球、3安打、2失点で投げ終え、同点で山田と交代した。 目標だった5、6回に届かなかったスパークマンは「コントロールの部分に関しては、しっかりと修正していきたい。個人的には約2年ぶりの先発だったから、ある程度投げられたことはよかったと思うけど、次回投げるときはしっかりと5回以上投げられるようにしていきたいね」と残念がった。
◆オリックスが初回、T-岡田の適時打で2点を先制。日本ハムは3回1死満塁から、王柏融の適時打で同点に追いついた。 日本ハムは5回1死満塁の好機を生かせず。オリックスがその裏、2死一、二塁で安達が左越えの適時二塁打を放ち、勝ち越した。 オリックスは8回に吉田正の19号2ランでリードを広げ、2連勝。吉田凌が今季初勝利。日本ハムは先発河野が2敗目を喫した。
◆オリックス吉田凌投手が、今季初登板を今季初勝利で飾った。5回2死満塁で、熊本での自主トレをともにした先輩の2番手山田を救援。高浜を遊ゴロに打ち取り、安達の適時打で3-2と勝ち越した直後の6回も3人で締めた。7月18日に自身のインスタグラムで今春に長女が誕生したことを明かしていた6年目の右腕は「前半戦は何もできなくて、後半戦はなんとしてもチームの勝利に貢献したいと思っていた。1試合目でそれができてよかったです」と、雨のお立ち台でファンに伝えた。 8月には、うれしい思い出がある。昨年8月15日ソフトバンク戦でプロ初勝利。15年の8月は、東海大相模(神奈川)で全国制覇を成し遂げた。今年、センバツを制した母校は新型コロナウイルス感染で神奈川大会を途中で辞退。「甲子園春夏連覇を期待していたけど、非常に残念な気持ちもあります。3年生には、次のステップでこの夏の分も晴らせるように頑張ってほしいです」。後輩への思いも込めたプロ3勝目だった。
◆日本ハム河野竜生投手が、先発再転向初戦で黒星を喫した。 1回2死満塁から2失点。2-2の5回に、痛恨の勝ち越し打を浴びた。4回2/3で7安打3失点で2敗目。「立ち上がりが、この試合の全てかなと思います。ピンチで粘り切ることができず、早い回で降板する結果になってしまい悔しい気持ちです」。4月8日ソフトバンク戦以来、約4カ月ぶりの先発マウンドで課題を残した。
◆無得点地獄は抜けても、未勝利地獄は続く。日本ハムはオリックス14回戦(ほっともっと神戸)に競り負け、1分けを挟んで3連敗となった。3回にチーム31イニングぶりの得点で一時同点としたが、勝利は遠かった。またも後半戦初白星を逃して借金は今季最多タイの「15」に逆戻り。敗れれば自力優勝の可能性が消滅する19日同戦は、金メダリスト伊藤大海投手(23)が先発予定。肝っ玉ルーキーよ、チームの危機を救ってくれ!雨が降る敗戦後の神戸で、栗山監督は声を絞り出した。「あれだけチャンスをものに出来ないというのは...。もう1回しっかりとみんなで野球を考えながらやっていきます」。最大の好機は1点を追う7回だった。この日、組み替えた打線の"目玉"だった1番西川、2番近藤が四球と安打で出塁して無死一、二塁。3番野村のところで"ピンチバンター"杉谷を送ったが犠打失敗(記録は捕邪飛)。さらに、4番起用の王柏融に代打大田も中飛に倒れ、5番浅間は見逃し三振。勝負どころの采配もはまらず、8回に吉田正の19号2ランでとどめを刺された。 新打線は爆発しきらなかった。初対戦でデータの少ないオリックスの先発スパークマンに対して、出塁率と対応力の高い西川と近藤を1、2番で起用。打線全体で「簡単にアウトにならない」「失投を捉える」という狙いを持って臨み、3者凡退は1イニングだけだったが、2得点で10残塁。3回にチーム31イニングぶりの得点をもたらしたのは7回の好機で代打を送られた王柏融。連続無得点イニングが続く中でも「自分でコントロールできない結果ではなく、今できることに集中して打席に入った結果」と、待望の得点をもたらしても、勝利には結び付かなかった。 後半戦は1分けを挟んで3連敗スタートとなり、借金も今季ワーストタイの「15」に逆戻りした。敗れれば自力優勝の可能性が消滅する19日オリックス戦は、東京五輪帰りのルーキー伊藤が先発する。17日に先発予定が雨天中止となり、2日スライドしての先発に「雨で流れた時の大海はダメだなと思われないように、しっかり明日、まず投げたいなと思います」。あまり重荷は背負わせたくないが、肝っ玉新人に悪い流れを全て止めてもらいたい。【木下大輔】
◆オリックス安達了一内野手が勝ち越し点をたたき出した。 2-2の5回2死一、二塁で、左越えの適時二塁打。日本ハム河野とは昨年から5打数5安打の好相性で「点が入ってよかったと。状態はいいです」と顔をほころばせた。プロ10年目で、14年の優勝争いを知る数少ないメンバーの1人。「7年前はついていくだけで、あっという間に終わった。今は引っ張っていかないと、という思いはあります。優勝目指して本当に頑張っていきたい。いいところにいるんで」と力を込めた。
◆東京五輪に野球日本代表として出場し、金メダルを獲得したオリックス・山本由伸投手(22)、吉田正尚外野手(28)、日本ハム・伊藤大海投手(23)、近藤健介外野手(28)に花束贈呈が行われた。 試合前、マウンド付近に4選手と東京五輪に審判員として参加した丹波審判員が整列し、中嶋監督、栗山監督の両軍監督から花束が贈られた。
◆6月に加入したオリックスのスパークマンが先発で来日初登板したものの、4回2失点で白星はつかめなかった。「だいぶ仕上がってきている」と自信を示していたように、150キロを超える速球や鋭く曲がるスライダーと持ち味は発揮した。ただ、4四死球で球数がかさんだこともあり、早めの降板となった。 雨脚が強まる時間帯もあった悪条件。「自然はコントロールできない。その中で自分のベストのパフォーマンスをできるように」と臨んだ。二回までは順調に抑えたものの、2―0の三回に制球を乱したことが響いた。3四死球で塁が埋まり、王柏融に2点適時打を浴びた。
◆日本ハム・王柏融外野手(27)が2点ビハインドの三回1死満塁の打席で、右前に同点2点打を放った。 「後半戦、チームとしてここまで点を取ることができていませんでしたが、今できることに集中して打席に入った結果だと思います。チームに貢献することができてよかったです」 東京五輪が閉幕し、シーズン再開して以降、この日まで3試合を終えて無得点だったチームにとって、待望の後半戦初得点となった。
◆オリックスは2―2の五回に安達の適時二塁打で勝ち越し、八回には吉田正の19号2ランでリードを広げた。3番手の吉田凌が今季初登板で白星。九回を締めた平野佳は14セーブ目。日本ハムは好機を生かせず1分けを挟んで3連敗。
◆日本ハムの河野は五回途中7安打3失点で2敗目を喫した。要所でコースに投げ切れず痛打され、チームの連敗を止められなかった。「粘ることができず、早い回で降板する結果になり悔しい」と肩を落とした。 2年目の今季は開幕ローテーション入りを果たしながらも結果を残せず救援に転向。後半戦は再び先発として起用されたが、首脳陣の期待に応えられなかった。「中継ぎ陣にも負担をかけてしまい申し訳ない」と力なく話した。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
45 | 35 | 11 | 0.563 (↑0.006) | - (-) |
52 | 379 (+5) | 327 (+2) | 88 (+1) | 30 (+1) |
0.254 (↑0.001) | 3.370 (↑0.01) |
2 (-) |
楽天 |
43 | 38 | 11 | 0.531 (↓0.007) | 2.5 (↓1) |
51 | 353 (-) | 347 (+3) | 74 (-) | 29 (-) |
0.244 (↓0.002) | 3.630 (-) |
3 (-) |
ソフトバンク |
40 | 37 | 15 | 0.519 (↑0.006) | 3.5 (-) |
51 | 361 (+3) | 301 (-) | 80 (-) | 58 (+1) |
0.248 (↑0.001) | 3.140 (↑0.04) |
4 (-) |
ロッテ |
39 | 37 | 12 | 0.513 (↑0.006) | 4 (-) |
55 | 401 (+5) | 376 (+3) | 85 (-) | 78 (+1) |
0.253 (↑0.001) | 4.030 (↑0.01) |
5 (-) |
西武 |
35 | 41 | 14 | 0.461 (↓0.006) | 8 (↓1) |
53 | 348 (+3) | 377 (+5) | 73 (+1) | 63 (+1) |
0.247 (-) | 4.030 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
30 | 45 | 10 | 0.400 (↓0.005) | 12.5 (↓1) |
58 | 250 (+2) | 332 (+5) | 46 (-) | 41 (+1) |
0.226 (-) | 3.570 (↓0.02) |
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