楽天(★0対3☆)ソフトバンク =リーグ戦15回戦(2021.08.18)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:千賀 滉大(2勝1敗0S)
(セーブ:岩嵜 翔(2勝1敗6S))
敗戦投手:早川 隆久(7勝4敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、栗原とデスパイネの連続適時打で幸先よく2点を先制する。続く2回表には、2死一三塁の好機に柳田の適時打が飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・千賀が6回2安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた楽天は、打線が3安打無得点と振るわなかった。

◆楽天早川隆久投手(23)が2度目のソフトバンク戦先発。 初対戦は敗戦投手で、早川がパ5球団の中で未勝利はソフトバンク戦だけ。 楽天の新人がパ5球団すべてから白星を挙げれば11年塩見、13年則本に次いで3人目。

◆ソフトバンクが球団新記録の39回連続無失点を達成した。先発の千賀滉大投手(28)が6回まで無失点に抑え、2011年5月と南海時代の1943年4月に記録した球団最長タイに並んだ。 ソフトバンクは前半戦最終戦の7月14日楽天戦で4回以降無失点。後半戦は日本ハムを相手に3試合連続無失点で、この日の試合前時点で33イニング連続無失点としていた。千賀は「無失点記録は、それに関してはいつかは絶対途切れるものですけど、とにかく自分がやるべきことに関しては、0で帰ってくるイニングを増やすこと。結果、終わってからそうなればいいなとは思いますけど、自分のやるべきことをやることだけ考えたい」と話していた。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(28)にヒヤリとさせられる場面があった。無失点投球を続けていた6回2死、浅村への3球目を投じたところで左足を滑らせ、体勢を崩した。ここで治療のためにベンチへ下がった。 6回2死と言えば、4月6日日本ハム戦(札幌ドーム)で負傷し緊急降板したのと同じタイミング。しかも、そのとき痛めたのも左足首だった。まさか再び...と不安が脳裏をよぎるシーンだったが、千賀はすぐにマウンドに戻り投球練習を開始。そのまま続投し、浅村を四球で歩かせたあと、代打ディクソンを打ち取った。これで、球団新記録の39イニング連続無失点を達成した。

◆先発の楽天早川隆久投手(22)が自己ワーストの10安打を打たれながら、6回3失点と粘った。6月30日以来、約2カ月ぶりの1軍公式戦登板だった。 いきなり、侍たちに捉えられた。1回2死から東京五輪侍ジャパンの柳田に遊撃内野安打、同じく同侍ジャパンの栗原にカーブを捉えられ、右翼線へ先制適時二塁打を浴びた。続く元キューバ代表のデスパイネにも適時打を許すと、2回2死一、三塁の場面では柳田に再びカーブで一、二塁間を破られ、追加点を与えた。 3回以降は要所を締めた。4回に1死一、二塁、6回には1死二、三塁のピンチを招くも、得点は許さず。中断期間中に磨いたカーブも有効活用し、クオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成した。 それでも「初回と2回の3失点ですね。野手のリズムを作れませんでしたし、相手ピッチャーを楽に投げさせる要因になってしまいました」と反省。「相手があれだけいいピッチングをする千賀さんだったので、意地でもこれ以上点を取られないようにと思って投げました。結果としては6回3失点ですけど、内容としては初回の失点が相手を楽にさせたと思いますし、苦しい展開にしてしまいました」と悔しそうに振り返った。 1年目の今季は開幕ローテーション入りし、すでに7勝をマーク。6月下旬に登録を抹消されたが、この日までに3度の登板を経て、1軍マウンドに帰ってきた。

◆ソフトバンクは1回に栗原、デスパイネの適時打で2点を先制。2回にも柳田の適時打で加点。先発千賀は3回まで無安打投球。 ソフトバンクは4、6回に得点圏に走者を置くも無得点。楽天先発早川は自己最悪10被安打も6回3失点。打線は6回まで無得点。 ソフトバンクが球団新記録の42イニング連続無失点で3連勝。千賀が2勝目。岩崎が6セーブ目。楽天は2連敗。早川が4敗目。

◆楽天が「金メダル侍」に屈し、今季7度目の無得点負けで2連敗を喫した。 先発の早川が1回に東京五輪侍ジャパンの栗原に先制打を許すと、2回には同じく同侍ジャパンの柳田に適時打を打たれた。ルーキー左腕は6回3失点と粘ったが、打線がこちらも侍ジャパンバッテリーの相手先発千賀、捕手甲斐の前に6回無得点。7回以降も救援陣に封じられた。3位ソフトバンクに1ゲーム差、4位ロッテに1・5ゲーム差に詰め寄られた。 以下、石井一久GM兼監督(47)の一問一答 ? -相手投手陣を打ち崩せず 質の高いボールを投げるピッチャーが多くいるので、その中でどこかしらで隙間を見つけたチャンスを生かせなかった、というところはありますね。 -4回に浅村が二塁打で出塁。1点でも返せていれば ただ、千賀くんもよかったので、なかなか理想通りの展開は作ることがすごく難しい状況ではありました。 -好投手が相手の時は先制点を与えないことが理想 先制点を与えないことが好投手と当たる時のセオリーだと思いますけど、できなかったら次のプランに移る。それ以上に点を与えないということ。3点は今日の千賀くんのピッチング内容からすると大きかった。早川もそこから立ち直って6回まで投げきってくれたので、そこも仕事はできたのかなと思います。 -先発早川が立ち上がりに失点 球は精度、勢い、力もありましたけど、若干詰めが甘くなって、初回と2回というところが痛打されてしまった。その後はしっかりと立ち直って、彼らしいピッチングをしてくれたと思います。 -3回以降の修正点は ある程度ストライク先行していく中で、ストライクゾーンを広げてピッチングできた。次の登板にまた期待したいと思います。 -救援陣が7回以降は無失点 ビハインドを広げないという部分で言えば、今日は広げずにしっかりと攻撃の反撃を待つことは、みんなでいいものを作ってくれたと思います。 -オコエが2安打 来た球を打つというシンプルなところができていた。打撃のアプローチはできていたと思うので、続けてしっかりとやってくれればいいと思います。 -島内が途中交代。 骨とかではなくて、若干力が入りづらい状況にあったのであそこで、という形になりました。大丈夫だと思います。明日試合がないので、うまくリカバリーしてもらいたいなと思います。

◆ソフトバンクのクリーンアップが序盤から機能した。 初回2死から3番柳田悠岐外野手が内野安打で出塁。4番栗原陵矢捕手が早川のカーブを右翼線に運ぶ先制二塁打を放った。一塁から柳田がホームイン。本塁へヘッドスライディングするハッスルぶりだ。「とにかく先制点となる1本を打つことが出来て良かった。柳田さんがよく走ってくれました」。栗原にとっては後半戦4戦目で初打点。5番デスパイネ外野手も中前へタイムリーを放ち、エース千賀に2点をプレゼントした。 2回には2死一、三塁から柳田が右前適時打で3点目をゲット。「みんながつないで作ったチャンスのおかげで、ヒットゾーンが広がりヒットになってくれた」。主軸3人がそれぞれ打点を挙げ先行逃げ切りの「必勝パターン」に持ち込んだ。15日の日本ハム戦(ペイペイドーム)では投手6人リレーで「ノーヒットノーラン」を達成したものの、打線が沈黙。ドローに終わっただけに面目躍如の先制攻撃となった。 ▽ソフトバンク・デスパイネ(初回の中前適時打に)「チャンスだったので、絶対に走者を返そうと打席に入った。いいバッティングが出来たと思う」

◆鷹のエースが帰ってきた。ソフトバンク千賀滉大投手(28)が、東京五輪からのチーム復帰後初先発で6回無失点の好投。4月以来の今季2勝目を挙げ、チームを後半戦負けなしの3連勝に導いた。さらに、チームは4試合連続無失点、42イニング連続無失点のダブル球団新記録を達成。千賀の完全復活で、逆転Vへ一気に勢いづく。 千賀が頼もしい姿を見せた。3回途中で自己ワースト10失点だった、7月6日ロッテ戦以来の1軍マウンド。「もう後がない状況だと、自分で自分を追い込んで投げました」。初回先頭、小深田への初球は158キロのストレート。初球打ちの打球は伸びず、中飛になった。3回までは無安打投球。4回2死三塁のピンチをしのぐと、拳を握ってほえた。 ヒヤリとする場面もあった。6回2死、浅村への3球目を投げたところで左足を滑らせてバランスを崩した。治療のためにベンチへ戻ったが「ちょっと滑っただけです。全然問題ない」。すぐにマウンドに戻り続投。浅村に四球の後、代打ディクソンを打ち取り6回無失点で役目を終えた。「久々にいい投球ができた。自分の中で気持ちを入れていけたかなと思います。チームに勝ちを持ってこられて良かった」。4月以来の今季2勝目に、安心したような笑顔を見せた。 エースの快投で、チームは4試合連続無失点と42イニング連続無失点のダブル球団新をマーク。後半戦無傷の3連勝に工藤監督も「すばらしい、すばらしいですね」と感心しきりだった。【山本大地】 ▽ソフトバンク嘉弥真(7回、岡島、茂木の左打者を抑え)「先頭打者をしっかりと抑えることを意識した。無失点で次のピッチャーにつなぐことができて良かったです」 ▽ソフトバンク板東(8回1イニングを3者連続三振)「ずっと無失点でつないできていたので、何とか自分もという気持ちでした。逆球が多く、まだまだ課題はありますが自分の仕事ができて良かったです」 ▽ソフトバンク岩崎(9回を3人で締め)「記録に関しては全く知らなかった。チームが勝つために投げているので今日も勝てて良かった。みんなでつないでの無失点なので、少しでも記録を伸ばせるように全員で頑張っていきたい」

◆ソフトバンクが13日日本ハム戦から4試合連続無失点となり、五輪前の7月14日楽天戦の4回から42イニング連続無失点。ソフトバンクの4試合連続無失点は初めてで、42イニング連続無失点は43年4月13~20日、11年5月17~22日の38イニングを抜く球団新記録。連続イニング無失点のプロ野球記録は42年9月19~27日阪神と11年5月26日~6月4日日本ハムの52イニングで、パ・リーグでは前記日本ハムに次いで2位となった。また、この4試合の被安打は1→3→0→3。4試合連続で被安打3本以下は62年8月28~30日(30日はダブルヘッダー)大洋以来で、パ・リーグでは初めて。

◆ソフトバンクは球団新記録の42イニング連続無失点、4試合連続無失点をマークし、後半戦は1分けをはさみ3連勝。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 ? -今日も無失点 工藤監督 すばらしいですね。すばらしいです。 -ダブルの球団新記録 工藤監督 すばらしい、良かったですね。点を取られないというのはね。まあ、でも今日はね。千賀がそんなに力んでるわけではなかったし、自分をうまく調整して投げて。彼の持っているものの100かどうかはあれですけど、今もっている中でよく投げてくれたと思いますし、甲斐がうまいことそこをリードしたんじゃないかなと。真っすぐもよく通していたし、右打者のインサイドに勇気を持って投げられていた。非常に良かったかなと思います。 -6回にバランスを崩した 工藤監督 マウンドでよく起こるなと言うか。嘉弥真も(打球が)当たっていたので。まあ本人は、帰ってきて問題ないですということだったので。とりあえず確認しに来ましたということだったので、良かったです。 -初回に先制 工藤監督 あそこが1点と言うよりは、栗原君も打ったんですけど、デスパイネの2点目も大きかった。2死からでもしっかり点が取れているところは大きいかなと思います。どうしても相手の投手もいいですから。柳田君の3点目も大きかったし、どれも大事でした。 -千賀は6回まで 工藤監督 多少余裕があったという話はしてましたけど、来てすぐだったので、今日はいい感じのところで終わっておこうと。あとはシミュレーション通りいけたので良かったと思います。 ? ▽ソフトバンク嘉弥真(7回、岡島、茂木の左打者を抑え)「先頭打者をしっかりと抑えることを意識した。無失点で次のピッチャーにつなぐことができて良かったです」 ▽ソフトバンク板東(8回1イニングを3者連続三振)「ずっと無失点でつないできていたので、何とか自分もという気持ちでした。逆球が多く、まだまだ課題はありますが自分の仕事ができて良かったです」 ▽ソフトバンク岩崎(9回を3人で締め)「記録に関しては全く知らなかった。チームが勝つために投げているので今日も勝てて良かった。みんなでつないでの無失点なので、少しでも記録を伸ばせるように全員で頑張っていきたい」

◆先発の楽天早川隆久投手(23)が自己ワーストの10安打を打たれ6回3失点で4敗目を喫した。6月30日以来、約2カ月ぶりの1軍公式戦登板だった。 いきなり、侍たちに捉えられた。1回2死から東京五輪侍ジャパンの柳田に遊撃内野安打、同じく同侍ジャパンの栗原にカーブを捉えられ、右翼線へ先制適時二塁打を浴びた。続く元キューバ代表のデスパイネにも適時打を許すと、2回2死一、三塁の場面では柳田に再びカーブで一、二塁間を破られ、追加点を与えた。 3回以降は要所を締めた。4回に1死一、二塁、6回には1死二、三塁のピンチを招くも、得点は許さず。中断期間中に磨いたカーブも有効活用し、クオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成した。 それでも「変化球が高く苦しみました。初回と2回の3失点ですね。野手のリズムを作れませんでしたし、相手ピッチャーを楽に投げさせる要因になってしまいました」と反省。約2カ月ぶりの登板には「もう少し心に余裕があればよかった」と振り返り「相手があれだけいいピッチングをする千賀さんだったので、意地でもこれ以上点を取られないようにと思って投げました。結果としては6回3失点ですけど、内容としては初回の失点が相手を楽にさせたと思いますし、苦しい展開にしてしまいました」と悔しそうだった。 1年目の今季は開幕ローテーション入りし、すでに7勝をマーク。6月下旬に登録を抹消されたが、この日までに3度の登板を経て、1軍マウンドに帰ってきた。

◆鷹のエースが帰ってきた。ソフトバンク千賀滉大投手(28)が、東京オリンピック(五輪)からのチーム復帰後初先発で6回無失点の好投。4月以来の今季2勝目を挙げ、チームを後半戦負けなしの3連勝に導いた。さらに、チームは4試合連続無失点、42イニング連続無失点のダブル球団新記録を達成。千賀の完全復活で、逆転Vへ一気に勢いづく。千賀にとって五輪金メダルは、尊敬する存在にほんの少し近づけた証しになった。まだ育成選手だったプロ1年目の11年オフから、自主トレ先で練習をともにしてきたのが女子ソフトボールの上野由岐子投手(39)だ。「1年目のオフから野球に対する姿勢だったりを見てもらっている数少ない人。しかもそれが上野さんというのは貴重なこと。いろいろ話をさせていただくうちに、もっと成長したいと思わせてくれる存在」と、刺激を受け、日本代表まで上り詰めた。 千賀が「バケモノかと思った」という08年北京五輪の頃はまだ、上野はテレビの中の存在だった。それから13年、野球もソフトボールも五輪から離れ、自主トレで顔を合わせても五輪の話はほとんどしたことがなかった。来年1月は、お互いの金メダルを見せ合いながら、初めて五輪の思い出話ができそうだ。【ソフトバンク担当=山本大地】

◆鷹のエースが帰ってきた。ソフトバンク千賀滉大投手(28)が、東京オリンピック(五輪)からのチーム復帰後初先発で6回無失点の好投。4月以来の今季2勝目を挙げ、チームを後半戦負けなしの3連勝に導いた。さらに、チームは4試合連続無失点、42イニング連続無失点のダブル球団新記録を達成。千賀の完全復活で、逆転Vへ一気に勢いづく。千賀が頼もしい姿を見せた。初回先頭、小深田への初球は158キロのストレート。初球打ちの打球は伸びず、中飛になった。3回までは無安打投球。4回2死三塁のピンチをしのぐと、拳を握ってほえた。 ヒヤリとする場面もあった。6回2死、浅村への3球目を投げたところで左足を滑らせてバランスを崩した。治療のためにベンチへ戻ったが「ちょっと滑っただけです。全然問題ない」。すぐにマウンドに戻り続投。浅村に四球の後、代打ディクソンを打ち取り6回無失点で役目を終えた。「久々にいい投球ができた。自分の中で気持ちを入れていけたかなと思います。チームに勝ちを持ってこられて良かった」。4月以来の今季2勝目に、安心したような笑顔を見せた。 4月6日日本ハム戦で左足をひねり負傷離脱。リハビリは想像を絶した。左足首の靱帯(じんたい)損傷と球団発表されたが、靱帯を3本も切る重傷だった。「何するにも片足って想像できないと思いますけど、立って服を着れないし、トイレも全部座って。立ち上がる時も片足で。移動はけんけんだったり松葉づえだったり。想像をはるかに超える大変さ。どのケガよりもしんどいレベル」。野球どころか、私生活もままならなかった。 ただ、千賀はくじけなかった。まだ歩けない状態で、座ったままボールを投げるなど、できることを模索しながらもがいた。そこから3カ月で1軍に復帰し、東京五輪にも出場。金メダルを引っさげ、ソフトバンクのエースとして帰ってきた。 エースの快投で、チームは4試合連続無失点と42イニング連続無失点のダブル球団新をマーク。後半戦無傷の3連勝に工藤監督も「すばらしい、すばらしいですね」と感心しきりだった。【山本大地】

◆東京五輪で日本代表として金メダルを獲得したソフトバンクの栗原が、一回に適時二塁打を放ち、後半戦の初打点をマークした。2死一塁から、楽天・早川のカーブを引っ張って右翼線を破る。「とにかく一本打てて良かった。(一塁走者の)柳田さんがよく走ってくれた」と白い歯をのぞかせた。 五輪では準々決勝の米国戦の延長十回、タイブレークの無死一、二塁から代打で出場し、初球で犠打を決めた。重圧に負けずに役割を果たし、甲斐の劇的なサヨナラ打を呼び込んだ。 これが唯一の出番だったが、実力者たちと濃密な時間を過ごした。平石打撃コーチは「五輪の選手たちといろんな話をして、これを試そうとか考えているようだ。向上心の強いやつなので」と目を細める。大舞台の経験を成長につなげてチームを引っ張っている。

◆ソフトバンクが4戦連続無失点で3連勝。千賀は6回を2安打に封じて4月6日以来の2勝目を挙げた。打線は一回に栗原の適時二塁打、デスパイネの適時打で2点を先行し、二回は柳田の適時打で加点した。楽天は今季7度目の零敗。

◆楽天の島内が二回に右肘付近に投球を受け、六回に代打を送られて退いた。 石井監督は「骨ではなかったけど、若干力が入りづらい状況にあった。19日は試合がないので、うまくリカバリーしてもらいたい。大丈夫だと思う」と説明した。

◆楽天の早川は10安打されながら6回3失点にまとめたが、打線の援護がなく4敗目となった。中断期間を使って磨きをかけたカーブを、低めに制球しきれない。一回の栗原の先制二塁打、二回の柳田の適時打はともにカーブが甘く入り「変化球が高く苦しんだ」と悔やんだ。 疲労の蓄積で6月25日に抹消されて前半戦を終え、公式戦登板は約2カ月ぶりだった。新人ながらチームトップに並ぶ7勝を挙げており、後半戦でもかかる期待は大きい。「もう少し心に余裕があれば良かった」と次回登板に向け反省を口にした。

◆楽天のドラフト1位・早川隆久投手(23)=早大=が約2カ月ぶりに先発し、6回1010安打4三振3失点で、4敗目(7勝)を喫した。チームは今季7度目の零封負け。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --相手投手陣を打ち崩せなかった 「質の高いボールを投げる投手が多くいるので、その中でどこかしらで隙間を見つけて、チャンスを生かせなかったというところはあります」 --先発・早川が二回までに3失点 「球は精度、勢い、力もありましたが、若干詰めが甘くなって、初回と二回に痛打された。その後はしっかりと立ち直って彼らしい投球をしてくれたと思います」 楽天・早川隆久=楽天生命パーク宮城(撮影・福島範和) --三回以降の修正点 「ある程度ストライク先行で、ストライクゾーンを広げてピッチングできた。次の登板にまた期待したいと思います」 --オコエが2安打 「来た球を打つというシンプルなところができていた。打撃のアプローチはできているので、続けてしっかりとやってくれればいいと思います」 --四回に浅村が二塁打で出塁。1点でも返せていれば 「ただ、千賀くんもよかったので、なかなか理想通りの展開は、作ることがすごく難しい状況ではありました」 --島内が二回に右肘付近に死球を受けて、六回の打席で途中交代した 「骨とかではなくて、若干力が入りづらい状況にあったので。明日(19日)は試合がないので、うまくリカバリーしてもらいたいなと思います」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
453511 0.563
(↑0.006)
-
(-)
52379
(+5)
327
(+2)
88
(+1)
30
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.370
(↑0.01)
2
(-)
楽天
433811 0.531
(↓0.007)
2.5
(↓1)
51353
(-)
347
(+3)
74
(-)
29
(-)
0.244
(↓0.002)
3.630
(-)
3
(-)
ソフトバンク
403715 0.519
(↑0.006)
3.5
(-)
51361
(+3)
301
(-)
80
(-)
58
(+1)
0.248
(↑0.001
3.140
(↑0.04)
4
(-)
ロッテ
393712 0.513
(↑0.006)
4
(-)
55401
(+5)
376
(+3)
85
(-)
78
(+1)
0.253
(↑0.001)
4.030
(↑0.01)
5
(-)
西武
354114 0.461
(↓0.006)
8
(↓1)
53348
(+3)
377
(+5)
73
(+1)
63
(+1)
0.247
(-)
4.030
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
304510 0.400
(↓0.005)
12.5
(↓1)
58250
(+2)
332
(+5)
46
(-)
41
(+1)
0.226
(-)
3.570
(↓0.02)