1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | X | 3 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:福谷 浩司(5勝9敗0S) (セーブ:R.マルティネス(0勝1敗10S)) 敗戦投手:森下 暢仁(6勝5敗0S) 本塁打 |
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◆中日は3回裏、渡辺の適時打で先制に成功する。その後は7回に代打のA.マルティネスの適時打、8回には渡辺のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・福谷が7回4安打無失点の力投で今季5勝目。敗れた広島は、先発・森下が好投するも、打線が援護できなかった。
◆中日-広島15回戦(バンテリンドーム)の試合前、両チームは8月3日に27歳で死去した元中日の木下雄介投手に黙とうをささげた。
◆広島は3回1死二塁の先制機を逃す。中日はその裏2死から京田が四球で出塁すると二盗を成功。渡辺の左前打で1点を先制した。 中日は6回1死から大島、ビシエドの連打で好機も後続が凡退。先発福谷は6回まで4安打無失点で1点リードを守った。 中日は7回、代打A・マルティネスが適時打。8回には渡辺が1号ソロ。連敗を6で止めた。福谷が5勝。広島は3連敗。
◆中日渡辺勝外野手(27)が「2番左翼」で今季初スタメンに起用され、先制打&プロ1号を放ちチームの連敗を6で止めた。8月3日に死去したチームメートの木下雄介さんにささげる弔い星のヒーローとなった。 木下さんが急死してから初の本拠地での一戦。試合前に黙とうをささげて臨んだゲームで3回には広島森下から先制の左前打。8回にはケムナから右翼席へプロ6年目にして初アーチを運んだ。最高の結果を出して初のお立ち台に立った渡辺は目を潤ませ、何度も声を詰まらせながら同志への思いも語った。 「いろいろと共通点があって。育成上がりですし、同学年ですし...。共通する仲間だったんですが、見てくれていたと...うれしい勝利だったと思います」。入団は渡辺が1年早いが、木下さんとは同じ境遇で挑戦を続けた。思いはバットに通じた。 後半戦から1軍に昇格。難易度の高い1本足打法を続けてきた。ようやく出たプロ初アーチ。「今の形は完璧ではないけど、とりあえず1本出たので。入団したときには想像できなかったので。本当にうれしい」。亡きチームメートにささげる1発は渡辺にとっても生涯忘れない一撃となった。【安藤宏樹】 ◆渡辺勝(わたなべ・まさる)1993年(平5)10月14日生まれ、神奈川県出身。東海大相模では3度甲子園に出場し、2年夏は準優勝、3年春は優勝。東海大を経て15年育成ドラフト6位で中日入り。18年末に支配下へ昇格し、19年に1軍デビューを果たした。172センチ、80キロ。右投げ左打ち。 ▽中日与田監督(2番に起用した渡辺が2打点の活躍で連敗ストップ) 守備も走塁ももちろん、打力も期待していた。連敗を止める上ではいい刺激になったと思います。 ▽中日福谷(グラブに木下さんの背番号「98」を書き込み、7回4安打無失点で6月30日以来の5勝目) (前半戦終了時に)シーズンが終わったくらいのつもりでゼロから作り直してきた。きょうから1試合目のつもりで投げました。 ▽中日福谷(グラブに木下さんの背番号「98」を書き込み、7回4安打無失点で6月30日以来の5勝目) (前半戦終了時に)シーズンが終わったくらいのつもりでゼロから作り直してきた。きょうから1試合目のつもりで投げました。 ▽中日京田(3回2死から四球で出塁。二盗を決め、渡辺の左前打で生還) 後ろにつなぐ気持ちでとにかく積極的にスタートを切った結果です。
◆広島森下暢仁投手(23)が、7回2失点と力投も打線の援護なく、今季5敗目を喫した。侍ジャパンの先発の一角として参戦した東京五輪決勝の米国戦以来、中9日で挑んだ後半戦の初戦だったが、勝利で飾ることができなかった。右腕は「入りとしてはよかったんですけど、やっぱり2死からの失点ですし、防げたところもあったのかなと思う」と反省した。中日戦はプロ入り後6試合目にして、初黒星となった。 両軍無得点で迎えた3回、2死から京田に四球を許し、盗塁を決められた。2死二塁から渡辺に左前への先制適時打を浴びた。また直後に渡辺にも二盗を許した。盗塁が絡んだ失点に右腕は「2死でしたし、そういうところも見直していきたい」と引き締めた。佐々岡監督は「クイックが甘いわけではないんだけど。何かちょっと盗まれている感じはある。(以前から)言ってる部分ではあるんだけど」と指摘した。 チームは21イニング連続無得点の拙攻が響き、2試合連続のゼロ封負けで、3連敗を喫した。森下は「このチームで勝ちたいと思ってやっていますし、勝てなかったので、次反省してやっていきたいと思います」と前を向いた。
◆広島が先発福谷ら中日投手陣の前にゼロ封負けを喫した。2戦連続、今季10度目のゼロ封負けとなった。 走者は出した。中盤までの1、3、5回は得点圏に進めながら、あと1本が出なかった。0-2点の8回1死一塁は代走中村奨がスタートを切るも、この日2安打の野間のライナーが投手又吉のグラブに収まり、併殺。直後に2番手ケムナがソロを被弾して、リードは3点に広がった。 劣勢を跳ね返す反撃ムードが高まらない。8回の代打攻勢は、先頭から田中広、安部だった。中日の9回には抑えR・マルティネスがおり、広島の打順の並びから次の代打策はしばらくない。代打1番手で代打率3割4分8厘の松山はベンチに残したまま、僅差の試合を落とした。 後半戦初戦勝利から一転、3連敗。借金は14にまで膨らんだ。佐々岡真司監督は「打線が活発にならないと、雰囲気的にも重くなる。森下が頑張っていただけに、何とか点を取ってやりたかった」と21イニング連続無得点の打線の奮起を求めた。今季も残り57試合。前半戦と同じことを繰り返していては、反撃態勢をつくれないままシーズンは終わってしまう。【前原淳】 ▽広島朝山打撃コーチ(2戦連続0封負け) 完全に抑えられている訳じゃないけど、最後の1本がつながらない。僕の責任と書いておいて下さい。いいアプローチができなかった。選手は一生懸命頑張っている。
◆両チームが試合前に、27歳の若さで3日に死去した中日の木下雄介さんに黙とうをささげた。観客席には木下さんの名前がデザインされたタオルを掲げるファンもいた。14日には開催されたプロ野球5試合で全球団が喪章を着けて臨んだ。 木下さんは名古屋市内で練習していた7月6日に倒れた。その後しばらく意識不明の状態が続いた末、今月3日に息を引き取った。中日はこの日が後半戦最初のホームゲームだった。
◆中日が連敗を6で止めた。三回に渡辺の適時打で先制。七回はA・マルティネスの右前打、八回は渡辺のプロ初本塁打で加点した。福谷が7回無失点で5勝目、R・マルティネスが10セーブ目。広島は2戦連続の零敗で3連敗となった。
◆広島の森下は7回6安打2失点ながら5敗目を喫した。三回2死から京田を歩かせて二盗を許し、渡辺には真ん中低めのカットボールを左前へ運ばれ、先制点を奪われた。七回も代打A・マルティネスに適時打され「勝てなかったので、次に反省してやっていきたい」と話した。 東京五輪決勝で好投し、日本の金メダル獲得に貢献した右投手。中日にはプロ2年目にして初黒星を喫し、6月19日のDeNA戦から連勝も3で止まった。続いていた連勝も3で止まった。「投げる試合は全て勝つつもりでやりたい。タイトル争いができるように」と意気込んだ後半戦最初の登板でいきなり苦杯をなめた。
◆広島は福谷を打ち崩せず、2試合連続の零敗で3連敗を喫した。三回まで毎回の安打を放ちながらも好機を生かせず、先制を許した。0―1の五回2死二塁では野間が右飛、3点を追う九回も先頭打者を出しながら2死一、二塁で林が空振り三振に倒れるなど本塁が遠かった。 朝山打撃コーチは「完全に抑えられているわけではないけど、最後の1本がつながらない」と肩を落とした。
◆中日の福谷は三塁を踏ませず、7回4安打無失点で5勝目。低めに球を集め、溝脇の好守にも助けられて投げ抜き「一人一人集中して投げた結果。この試合が1試合目の気持ちで投げていた」と胸を張った。 相手の先発は東京五輪決勝で先発を任された森下だった。福谷は日本代表戦をテレビでチェックしていたといい「投げ合えることを幸せに思ってマウンドに上がった」と穏やかな表情で話した。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
51 | 34 | 3 | 0.600 (↑0.005) | - (-) |
55 | 364 (+6) | 318 (+2) | 90 (+2) | 75 (+2) |
0.253 (↑0.001) | 3.310 (↑0.02) |
2 (-) |
巨人 |
46 | 33 | 10 | 0.582 (↓0.008) | 2 (↓1) |
54 | 374 (+3) | 323 (+13) | 117 (+2) | 52 (-) |
0.253 (-) | 3.400 (↓0.02) |
3 (-) |
ヤクルト |
44 | 32 | 9 | 0.579 (↑0.006) | 2.5 (-) |
58 | 383 (+13) | 339 (+3) | 89 (+2) | 53 (-) |
0.255 (↑0.001) | 3.760 (↑0.01) |
4 (-) |
中日 |
33 | 45 | 12 | 0.423 (↑0.007) | 14.5 (-) |
53 | 257 (+3) | 307 (-) | 51 (+1) | 44 (+2) |
0.236 (-) | 3.320 (↑0.03) |
5 (-) |
広島 |
31 | 45 | 10 | 0.408 (↓0.005) | 15.5 (↓1) |
57 | 310 (-) | 367 (+3) | 62 (-) | 42 (-) |
0.259 (-) | 3.890 (-) |
6 (-) |
DeNA |
31 | 46 | 11 | 0.403 (↓0.005) | 16 (↓1) |
55 | 347 (+2) | 413 (+6) | 86 (-) | 19 (-) |
0.260 (-) | 4.480 (↓0.02) |
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