1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 2 | 2 |
阪神 | 0 | 2 | 1 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 9 | 16 | 0 | 4 |
勝利投手:二保 旭(1勝0敗0S) 敗戦投手:九里 亜蓮(7勝6敗0S) 本塁打 |
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◆阪神は1点を追う2回裏、梅野の適時打などで2点を挙げ、逆転に成功する。その後は3回にサンズのソロ、4回にもサンズの3ランと大山のソロが飛び出すなど、終わってみれば16安打で9得点を挙げた。投げては、先発・二保が移籍後初勝利。敗れた広島は、先発・九里が乱調だった。
◆阪神梅野隆太郎捕手(30)が、2回に同点適時打を放ち、後半戦もチャンスで強いところを証明した。 1点を追う2回に敵失で無死一、二塁。梅野は先発九里の2球目、内角ツーシームに詰まりながらもしぶとく二塁手の後方へ運んだ。「少し詰まりましたが、逆方向にいい形で打ち返すことができました。いい場面で打つことができました」とコメントした。 試合前時点でセ・リーグの規定打席到達者では最下位27位の打率2割4分5厘ながら、得点圏打率は巨人ウィーラーに次ぐ2位の3割7分7厘の高い数字をマークしている。前日13日の広島戦は3打数無安打で、2戦目4打席目で後半戦初安打が出た。この回はさらに近本光司外野手(26)の左犠飛で勝ち越した。
◆阪神ジェリー・サンズ外野手(33)、大山悠輔内野手(26)が4回に2者連続本塁打を放った。 4回2死一、二塁、サンズが1ストライクから広島九里の131キロチェンジアップをとらえた打球は、左翼5階席の上部まで到達する超特大の19号3ラン。「何とかかえしたいと思っていたよ。自分のスイングができてよかったね」。3回にも18号ソロを左翼5階席にたたき込んでいたが、2打席連続の2発目はベンチのナインも驚くばかりの当たりだった。 サンズの3ランの興奮冷めやらぬ中、続く大山も九里のシュートを左翼へ2試合連続となる12号ソロ。「内寄りの球でしたが、しっかりとスイングすることができました。みんなのいい流れに乗って打つことができた」と、こちらは鮮やかにライナーで突き刺した。5番佐藤輝に本塁打が飛び出せば3者連発だったが、空振り三振に終わった。
◆阪神ラウル・アルカンタラ投手(28)が来日後、公式戦で初めてリリーフ登板し、1回を無失点に抑えた。 6点リードの8回に3番手でマウンドへ。先頭の小園を148キロ直球で3球三振に仕留めると、4番鈴木誠を139キロスプリットで連続空振り三振。続く坂倉に四球を与えるも、最後は林を135キロスプリットで三ゴロに打ち取った。 アルカンタラは前半戦は全て先発で7試合に登板し2勝2敗、防御率4・05。今月10日の楽天とのエキシビションマッチ(楽天生命パーク)で初の中継ぎを経験し、1回を3者凡退に抑えていた。 前半戦は8回を岩崎、9回をスアレスが担っていたが、一時帰国した影響でスアレスがまだ調整中。その間の守護神は岩崎が指名されている。この日は中継ぎに転向したばかりの助っ人が「8回の男」として仕事を果たした。
◆テルのホームランも見たかった...。阪神の5番佐藤輝明内野手(22)は、ともに2発を放った3番サンズ、4番大山に本塁打で続けなかった。 4回はサンズ、大山の2者連発の後、九里の膝元の変化球に空振り三振。クリーンアップ3連発とはならなかった。7回は大山が2打席連発の13号ソロを放った後で平凡な一ゴロに倒れた。 ただ、無安打では終わらない。9回は前日13日に左翼線への二塁打を放ったフランスアから右中間へ二塁打。最後にきっちりと1本放ち、後半戦2試合連続安打とした。
◆広島は1回に坂倉が先制適時打。阪神は2回に梅野の適時打と近本の犠飛で逆転。3回にサンズの左越えの18号ソロで加点した。 阪神は4回にサンズの2打席連発の3ラン、大山のソロで4点追加。広島は6点を追う6回に坂倉と林が2者連続ソロを放ち反撃。 阪神は7回に大山の2打席連続ソロなどで試合を決め、先発二保はソフトバンクから移籍後初勝利。広島は連勝が5で止まった。九里が6敗。
◆首位阪神と5位広島が対戦。広島が1回に坂倉の適時打で先制も、阪神が2回に梅野の適時打と近本の犠飛で逆転。3回には阪神サンズが左越え18号ソロで加点。4回にもサンズが2打席連発の3ランを放つと、大山にもソロが飛び出しこの回4点を追加した。広島は6点を追う6回に坂倉と林が2者連続ソロを放ち反撃したが、7回に阪神大山が2打席連続ソロを放ち、大勢が決した。阪神先発二保はソフトバンクから移籍後初勝利。広島は連勝が5で止まった。九里は6敗目。 この日は3日に亡くなった中日木下雄介投手(享年27)への弔意を表すため、12球団の1軍戦で、選手、首脳陣、スタッフらが喪章をつけて試合を行った。
◆阪神4番大山悠輔内野手(26)が7回に2打席連続となる13号ソロを放った。 7回、この回代わったばかりの左腕塹江の初球147キロ直球を中越え。「甘く入ってきた真っすぐをしっかりととらえることができました。追い上げられていたので、追加点を取ることができてよかったです」。 1試合2発は4月20日巨人戦(東京ドーム)以来今季2度目。前半戦打率2割4分5厘、10本塁打で4番を外されるなど苦しんだ大山が後半戦は2戦3発と打ちまくっている。
◆広島は先発九里亜蓮投手が4回を投げ、ともに今季最悪タイの10安打7失点(自責5)で6敗目を喫した。 2回に2点を失い逆転されると、3回にサンズにソロを浴び、4回には再びサンズに3ラン、大山にソロと2者連続弾を食らった。「チームに迷惑をかけて本当に申し訳ない。ただただ悔しいです」。 佐々岡監督は「九里のようなタイプは低めに丁寧に投げないといけないけど、高めに集まっていた。最少失点にとどめてほしかった」と指摘。チームの連勝は5でストップした。 ▽広島坂倉(5号ソロを含む2安打2打点と奮闘) (1発は)いい感じで打てた。点差も離れていたので、とにかく塁に出ようと思っていました。 ▽広島林(6回に坂倉に続く2者連続弾となる5号ソロ) 追い込まれていたので、ついていった結果です。ああいう打席を増やしていきたい。
◆阪神が4本塁打を含む先発打者全員安打で、16安打9得点と快勝した。中断期間をはさんでの連敗は3で止めて、首位を守った。 1点を追う2回に梅野の同点適時打などで勝ち越し。3回にサンズが18号ソロを放つと、4回に2打席連続となる19号の特大3ラン。次打者の大山は12号ソロで続くと、7回にも13号ソロを放った。 ソフトバンクからトレード移籍した二保は6回途中6安打3失点で、タテジマ初勝利を挙げた。 ヒーローインタビューはサンズ、大山、二保の3人が上がった。二保が初のお立ち台で「えーどうも、初めまして、二保旭です」と自己紹介すると、ファンからは大きな歓迎の拍手が送られた。 ? お立ち台の様子は以下の通り -二保投手、移籍後初勝利、初ヒーローの今の気持ちを 二保 えーどうも、初めまして、二保旭です。こうしてチームが勝つことが出来て、ほんと素直にうれしいです。 -後半戦2戦目のマウンドを任されたが、どんな気持ちで 二保 連敗しないよう、しっかりと今日試合をつくって、みんなの力で勝っていくんだという気持ちで、マウンド上がりました。 -6回途中3失点、粘りの投球 二保 立ち上がりからそうですけど、今日はほんとちょっと調子が良くなかったほうだったので、慎重に入りすぎたっていうところと、それでも粘って投げていくことが出来たので良かったと思います。 -阪神に移籍後、後半戦の先発を勝ち取った。日々どんな思いでプレー 二保 ほんと、目の前の1試合1試合をみんなで全力で戦っていくというのを目標にして、1つでも勝っていけるよう頑張っていきたいと思います。 -ファンにメッセージを 二保 これから厳しい戦いが続く中、本当に選手はファンの声援が力になります。こういうコロナ禍の中で選手は1試合1試合頑張っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました。 -続いてサンズ選手、大山選手。まずサンズ選手、2本目は特に飛距離がすごかった サンズ 気持ちよかったですね。いつでもホームランってものが気持ちいいものですけれども、あれだけ飛んでくれたらやっぱり、感触はほんと最高でした。 -あれだけ打球が飛んだ経験は記憶の中であるか サンズ どうですかね、ちょっとまあ、何本か飛ばしたことは確かにありますけども、ちょっとはっきり測ったこともないので、でも本当に今日のは、かなりいい感触で打てたと思ってます。 -昨季に並ぶ19号。今季の本塁打量産の要因は サンズ 出来るだけ調子の波を作らないようにというか、一定の気持ちで一定の成績を残せるようにっていう、気持ちの面で波のないようにっていうのは心掛けているのが、いいことかなと思います。 -続いて大山選手。ソロ2本、より手応えを感じたのは 大山 どっちもですね。1点でも多くっていうところを考えているので、手応えどうこうよりも、点数が入ったっていうところが良かったと思います。 -昨日、今日で3本塁打。打撃の調子、状態は 大山 エキシビションマッチから自分のやりたいことっていうのもしっかり出来ましたし、昨日は勝ちにつながりませんでしたけど、今日は勝つことができたので、大きな1本にはなったかなと思ってます。 -最後に、後半戦への意気込みを 大山 本当に1戦1戦頑張るだけだと思うので、またチーム一丸となってやって、頑張ります。 -サンズ選手、ファンにメッセージを サンズ タイガースファンズ、ミンナダイスキヤデ。
◆中継ぎ転向した阪神ラウル・アルカンタラ投手(28)が、公式戦初リリーフで1回を無失点に抑えた。 「全体的にいいピッチングができたと思う。ボール自体も良かったし、変化球も操れていたと思う」。6点リードの8回に登板。先頭小園を148キロ直球で3球三振に仕留めると、4番鈴木誠はスプリットで連続三振。坂倉に四球も、最後は林をスプリットで三ゴロに打ち取った。「新8回の男」を期待する矢野燿大監督(52)も「いいスタートを切れたと思う」とたたえた。
◆阪神が主軸のアーチ攻勢で首位陥落を阻止した。 1ゲーム差の2位巨人がデーゲーム中日戦に勝利し、負ければ2位転落となるナイター。1点を追う2回に8番梅野隆太郎捕手(30)の同点打、1番近本光司外野手(26)の勝ち越し犠飛で逆転する。ここから3番ジェリー・サンズ外野手(33)、4番大山悠輔内野手(26)がともに2打席連発弾を放った。 1点リードの3回、サンズが左翼5階席に18号ソロ。4回、サンズが今度は左翼5階席上部の壁に当てる19号3ランを放ち、続く大山も弾丸ライナーで2戦連発となる左越え12号ソロを決めた。4点差に迫られた7回には大山の中越え13号ソロ、梅野の適時打が飛び出し、試合を決定づけた。 先発の二保旭投手(31)は6回途中3失点と粘投し、ソフトバンクから移籍後3試合目の登板で虎初勝利。チームは前日13日広島戦の大敗を吹き飛ばし、2位巨人との1ゲーム差をキープした。 ? ▼阪神は3番サンズが18、19号、4番大山が12、13号と、2人で4本塁打。阪神の3、4番コンビのアベックマルチ本塁打は、今年の4月20日巨人戦で3番マルテと4番大山が記録して以来7度目。シーズン2度は85年に3番バース、4番掛布のコンビが2度記録して以来2度目になる。この日は2人とも2打席連発。阪神の3、4番がそろって2打席連発は、48年10月16日中日戦の3回と5回に2者連続本塁打した3番別当、4番藤村富以来、73年ぶり2度目だ。
◆広島坂倉将吾捕手(23)が、1発を含む2安打2打点と気を吐いた。「5番捕手」で先発出場。初回2死一、二塁から先制の左前適時打を放ち、2試合連続打点を記録。さらに6点を追う6回1死からは、阪神二保の内よりの変化球を引っ張り、弾丸ライナーの右越え5号ソロをかました。「いい感じで打てた。点差も離れていたので、とにかく塁に出ようと思っていた」と振り返った。 守備では課題を残した。バッテリーを組んだ先発九里が、4回を投げ、3被弾など10安打7失点で6敗目を喫した。坂倉は「なんとかしないといけなかったという中で、力になれなかった。勉強していかないといけないと思います」と反省した。
◆Oh my God! 阪神ジェリー・サンズ外野手(33)が放った放物線の着弾点に、虎党は思わず目を疑った。 いや、目で追うことができない大飛球が、左翼7階席の柱に当たりはね返った。特大の150メートル弾。京セラドーム大阪に響いた歓声には、どよめきが入り交じった。 「いつでもホームランは気持ちいいですけど、あれだけ飛んでくれたら、感触は最高でした」 そう振り返ったのは3-1の4回2死一、二塁。ちょうど腕が伸びる位置に来た九里の低めのチェンジアップに、素直にバットを出した。193センチ、102キロのパワーがそのままボールに伝わったから飛距離が出た。ベンチ前ではお決まりの「ハッピーハンズ」。激しい動きに耐えられず、贈呈された「虎メダル」のフタが取れるアクシデントでさらに一塁側ベンチが沸いた。 3回には同じく左翼5階席にソロを放り込んでおり、2打席連発で3月26日の開幕ヤクルト戦以来の1試合2発。今季86試合目で早くも昨季の19発に並んだ。シーズン31発ペースに「できるだけ調子の波を作らないように、気持ちの面で波のないように心掛けている」と量産の要因を分析した。 虎の助っ人野手では唯一、球宴後に一時帰国せず甲子園での練習やエキシビションマッチに出場。気温35度近い中、甲子園の芝生でダッシュを繰り返した。「若手とたくさん走った僕と糸井選手は後半戦生きると思う」。来日2年目。今や練習からチームの中心にいる。 打線に火をつけたサンズに、矢野燿大監督(52)も「あそこまで飛んだホームランは見たことなかった」と目を丸くさせた。デーゲームで巨人が中日に勝利。仮に負けていれば首位から陥落していた。9失点で敗れた前日13日の借りを返すように、9得点で逆転勝ち。アンビリーバブルな一撃で勝利を導いた助っ人は、お立ち台をいつもの言葉で締めくくった。 「タイガースファンズ、ミンナダイスキヤデ!」 これからも信じられない放物線で、虎党をとりこにしていく。【中野椋】 ▼サンズの1試合2本塁打は、今季の開幕戦3月26日ヤクルト戦以来、今季2度目。2打席連続は、20年8月27日中日戦の4、6回以来、来日2度目。
◆阪神は20歳の左腕及川雅貴投手がイニングまたぎで好リリーフをみせた。 先発二保が6回1死から2者連続アーチを浴びた場面で救援。最速148キロの直球を軸に松山、西川と左打者を料理すると、続く7回も3者凡退で無失点に抑えた。「久しぶりの中継ぎで緊張もありましたが、しっかり腕を振って投げることができました」。先発候補としても期待された若武者が、後半戦初登板で結果を残した。
◆阪神が先発野手全員安打の16安打9得点で快勝した。3番サンズ、4番大山がそれぞれ2本塁打を放った。矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り -先発二保の投球は ちょっとね、危ないところもありましたけど、よく粘ってくれましたし、タイガースの初勝利も付いたんで、次回もっといい内容で投球をしてくれると思うんで。よく粘ってくれたなと思います。 -及川、アルカンタラもリリーフで好投 及川は本当にイニングまたぎになりましたけど、しっかり抑えてくれたからこそ流れがこっちに来ましたし。アルカンタラも中継ぎというのは今日がスタートなんですけど、いいスタートを切れたと思うんで、こういう形でいいパターンを見つけていきたいと思います。 -打線は先発野手が全員安打 昨日も、エキシビションもあまりこういう試合ができていなかったんで。そういうところでは全員で吹っ切れるような試合をつくってくれました。 -サンズは2本とも飛距離もすごかった 2本目は本当にびっくりするぐらい。あそこまで飛んだホームランは見たことなかったんで。素晴らしいホームランでした。 -大山も2試合で3本 練習からも内容はすごく良くなっていますし。今日のホームラン2本も、完璧に一発で仕留めるというところがしっかり出た、本人も手応えのあったホームランかなと思います。 -ロハスも2安打と奮闘 昨日もいい当たり取られてアンラッキーな部分はあった。あいつも必死さというか、本当に性格も真面目で一生懸命やって、もがいているところなんで、そういうところでは1本じゃなくてもう1本出たっていうのは大きい。そういう一生懸命やってきたものが徐々に出てきているのかなと思っています。 -梅野は3安打 ちょっと五輪で打席になかなか立っていなかったし、どうかなというところはあったけど、いいところでの安打、タイムリー、つなぎもあったし。リュウ(梅野)も後半戦進むにあたって、ちょっと嫌な流れを自分で断ち切れるものになったと思う。全員がこの打線の中に絡んで、チーム全体としても大きい。テル(佐藤輝)も最後出て、(先発)野手全員(安打)になった。 -スアレスが試合前にシート打撃に登板した 問題なくあそこまで投げてくれるというのは一つクリアしてくれた。ああいう形で投げてきていないので、明日、体の張りとか出ると思うので、その状態でまたどうするかを考えていこうかと思っています。まずはひと安心かと思います。
◆阪神メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が約3カ月ぶりのマルチ安打で上り調子をアピールした。 「感じは良かったよ。メカニック、自分のスイング、そういう状態もすごくいい。投手のボールもしっかり見えてるよ」。先頭の2回に右前打で勝ち越しのきっかけをつくると、続く3回の第2打席でも右前打を放ち、5月18日ヤクルト戦以来のマルチ安打。矢野燿大監督(52)も「本当に性格も真面目で一生懸命やって、もがいているところ。一生懸命やってきたものが徐々に出てきているのかな」と喜んだ。
◆阪神の4番主将は余韻に浸るスキなど見せない。 3番サンズの特大3ランでリードを5点に広げた直後の4回2死、1ボール1ストライク。大山悠輔内野手(26)は広島九里がこの日初めて投じてきた内角球、141キロシュートに強く相棒を走らせた。 「サンズが目の前でホームランを打ってくれた。その勢いのまま、より集中して打席に入れました」 弾丸ライナーのまま、2戦連発となる12号ソロを左翼席に突き刺した。 「1点でも多く」。4点差に迫られた7回には先頭で塹江の初球147キロを再び強振。こちらもライナー性のまま、バックスクリーン付近に13号ソロだ。 伏線が1回にあった。2死二塁で徹底した外角攻めを受け、フルカウントからの6球目。外低めへ逃げるスライダーにバットを止め、四球を選んでいた。 外角の変化球に苦しめられた不調時のイメージを一掃。1打席目の我慢から内角寄りのボールを呼び込み、4月20日巨人戦以来、116日ぶり今季2度目の1試合2本塁打を決めた。 「やってみないことには意味があるかどうか分からない。どこにヒントがあるか分からない。やってみて合わなければ、スパッとやめればいいだけですから」 芯はブレさせず、それでいて柔軟。貪欲な向上心が真夏の復調につながっている。腰を残してバットを走らせる「ツイスト打法」。東京五輪期間中に矢野監督ら首脳陣からもらったきっかけも生かしている。 エキシビションマッチ11試合で打率3割6分1厘。前日13日は大瀬良から左翼5階席に特大弾を放ち、この日は力強いライナーで2打席連発を記録した。体にバットが巻きつく好調時のスイングが戻りつつある。 「良い時こそ自分を見つめ直すというか...。油断したらまた一気に崩れるのが野球。良い時は良いで続けて、しっかり反省もして、この状態を続けられるようにやっていきたい」 浮かれず、地に足をつけて、どっしりナインを引っ張り抜く。【佐井陽介】 ▽阪神矢野監督(4番大山が2戦3発)「たまたま打った感じではない。打球の角度、当たり方も良い。打球もちょっと中(側)に入ってきている。打てるポイントが広くなったり、もうちょっとボールを長く見られたり、角度がつけられたり。だいぶ良い感じかな」 ▼大山の2試合連続本塁打は6月3日オリックス戦、4日ソフトバンク戦に続き今季2度目。
◆阪神梅野隆太郎捕手が今季5度目の猛打賞で元気な姿を見せた。 0-1の2回無死一、二塁、九里のシュートを右前に運ぶ同点適時打。「少し詰まりましたが、逆方向にいい形で打ち返すことができました。いい場面で打つことができました」。4回は先頭で右前打、7回にも右前適時打でダメ押しの9点目をもたらした。「中野が盗塁してくれましたし、点差は何点あってもいいので、なんとしてもランナーをかえしたいと思い打席に入りました」。最後まで攻撃の手を緩めず、バッテリーを組んだ同じ福岡出身の先発二保を援護した。 前半戦に引き続き勝負強さは健在。矢野監督も「五輪で打席になかなか立っていなかったし、どうかなというところはあったけど、いいところでの安打、タイムリー、つなぎもあった。リュウも後半戦進むにあたって、ちょっと嫌な流れを自分で断ち切れるものになったと思う」とほっと一安心。侍ジャパンとして東京五輪では準々決勝の米国戦で先発マスクをかぶり、金メダルに貢献し、チームでも光るものを見せた。 ▽阪神中野(後半戦初安打を含む2安打&リーグ最多タイの17盗塁)「最初のヒット(バント安打)で少し気が楽になって次の打席でヒットが出たと思う。ここから徐々に上げていきたい。走攻守でチームに貢献できるようにやっていきたい」 ▽阪神近本(2回に決勝打となる左犠飛)「梅野さんが同点打を打ってくれたので、なんとか自分も走者をかえしたいと思い打席に入りました」
◆阪神が4本塁打を含む先発打者全員安打で、16安打9得点と快勝した。中断期間をはさんでの連敗は3で止めて、首位を守った。大山悠輔内野手が2本塁打を放って今季13号とし、143試合換算で21本塁打ペースとなった。阪神では現在、佐藤輝、サンズ、マルテもこの大台突破のペースを維持。20本塁打以上が4人となれば、阪神ではリーグ優勝、日本一に輝いた85年のバース(54本)、掛布雅之(40本)、岡田彰布(35本)、真弓明信(34本)以来36年ぶり。球団ではこの年を含め3度あり、ほかの2度は以下の通り。 76年 ブリーデン40、田淵幸一39、掛布27、ラインバック22 79年 掛布48、ラインバック27、竹之内雅史25、スタントン23 往年の重量打線に負けない、本塁打攻勢が期待できそうだ。
◆阪神は3番サンズが18、19号、4番大山が12、13号と、2人で4本塁打。 阪神の3、4番コンビのアベックマルチ本塁打は、今年の4月20日巨人戦で3番マルテと4番大山が記録して以来7度目。シーズン2度は85年に3番バース、4番掛布のコンビが2度記録して以来2度目になる。この日は2人とも2打席連発。阪神の3、4番がそろって2打席連発は、48年10月16日中日戦の3回と5回に2者連続本塁打した3番別当、4番藤村富以来、73年ぶり2度目。
◆東京五輪の野球日本代表の一員として金メダルを獲得した阪神・梅野隆太郎捕手(30)が逆転の口火を切る適時打を放った。 「打ったのはシュート。少し詰まりましたが、逆方向にいい形で打ち返すことができた。いい場面で打つことができましたし、仁保さんを援護できるように頑張ります」 0─1の二回無死一、二塁。九里から右前適時打を放って1点を返した。なお1死一、三塁で近本がキッチリと左犠飛を放ち逆転に成功。さらに三回、先頭のサンズが左越えに18号ソロをたたき込み、リードを2点に広げた。 この日は東京ドームで巨人が中日に6─1で勝利し、0・5差に接近した。敗れれば4月3日以来の首位陥落。崖っぷちで打線が奮起した。
◆阪神のサンズが、特大アーチを2打席連続で放った。2―1の三回先頭で左翼席最上段に打ち込み、四回はさらに飛距離を伸ばす。左翼席の上方にまでかっ飛ばす3ランに、球場内がどよめいた。これで来日1年目の昨季にマークした19本塁打に早くも並んだ。 ともに九里の甘い変化球を、腕を伸ばして完璧に仕留めた。三回は「好球必打で甘く入ってきたボールを強くスイングすることができた」とコメント。四回の衝撃的な一発には「前のみんなが塁に出てくれて、いい仕事をしてくれたから、何とかかえしたいと思っていた。自分のスイングができて良かったね」と、さらりと振り返った。
◆阪神のジェリー・サンズ外野手(33)が2打席連発の離れ業をやってのけた。 まずは2─1の三回先頭で九里のスライダーを左翼席上段に18号ソロをたたき込み、「二保が粘り強く投げてくれているから援護したいと思っていた。好球必打で甘く入ってきたボールを強くスイングすることができた」と胸を張った。 さらに四回2死一、二塁では再び左翼席上段へ19号3ランを運び自己最多に並んだ。2打席連発は昨年8月27日の中日戦(甲子園)以来で自身2度目となる。直後には大山が左越えに12号ソロを放って7─1とした。 この日、東京ドームでは2位・巨人が中日に6─1で勝利し、0・5差に接近。阪神が広島に敗れれば4月3日以来の首位陥落の可能性があったが、打線が大量リードを奪った。
◆広島は九里が4回で3本塁打を含む10安打と打ち込まれ、7失点。6敗目を喫し「チームに迷惑をかけて本当に申し訳ない。ただただ悔しい」とうなだれた。 緩急を使えず、毎回、先頭打者を出した。1―0の二回に自らの二塁悪送球で傷口を広げて逆転され、三回以降も立て直せず、サンズには2打席連続で一発を浴びた。 チームの連勝も5で止まった。佐々岡監督は「九里のようなタイプは低めに丁寧に投げないといけないが、高めに集まっていた。九里ぐらいの投手になれば、最少失点にとどめてほしいところではあった」と苦言を呈した。
◆阪神・大山悠輔内野手(26)が、サンズとともに2打席連発の競演を果たした。 サンズが2打席連発3ランを放った直後の四回2死走者なし。九里から2試合連続となる12号ソロを左翼へ運び、さらに七回先頭では中越えの13号ソロをたたき込み、今季初の2打席連発とした。 この日、東京ドームでは2位・巨人が中日に6─1で勝利し、0・5ゲーム差に接近された。敗れれば4月3日以来の首位陥落という崖っぷちで、サンズと大山の3、4番コンビが打線をけん引した。
◆阪神が快勝し、首位の座を守った。2位・巨人とのゲーム差は1のまま。デーゲームで巨人が中日に勝利したため、敗れれば4月3日以来の首位陥落となったが、サンズ、大山が2打席連発を記録するなど打線が奮起した。 0─1の二回に梅野の右前適時打で同点に追いつくと、なお1死一、三塁で近本が左犠飛を放ち逆転した。三回、先頭のサンズが左越えに18号ソロを放ってリードを広げると、四回にはサンズが2打席連発の19号3ラン、さらには大山の2試合連続となる12号ソロで突き放した。七回には大山が2打席連発の13号ソロでダメ押しした。 7月にソフトバンクとのトレードで加入した先発の二保が5回?を6安打3失点の粘投で虎移籍後初&自身2季ぶりの白星を挙げた。及川が1回?を、アルカンタラ、馬場がそれぞれ1回を無失点に抑えて逃げ切った。
◆阪神はジェリー・サンズ外野手(33)、大山悠輔内野手(26)が揃って2打席連続本塁打を放ち、広島に快勝した。先発の二保旭投手(31)は移籍後、初勝利を挙げた。負ければ首位陥落の危機を脱出した矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。 ーーサンズが流れを変えた1発 「うんうん、もちろん」 ーー中断期間中も日本に残って 「それは条件が違うんで、家族がこっちにいる人はこっちにいれるしね。家族がこっちにいない人が向こうに帰ったわけで。期待通りにやることは簡単なことじゃないんで。そこはよくやってくれています」 ーー大山の2発 「たまたま打った感じじゃない。打球の角度、当たり方もいいし。打球が結果的にレフトには飛んでいるんだけど、ボールが長く見られたり、角度が付けられたりっていうところはいい感じかなと」 ーー二保は踏ん張った 「危ないところがあったけど、粘ってくれたから流れが来た。初回ちょっとバタバタして中盤粘って粘ってね。途中で来てくれて初勝利したんで、あいつにとっても大きいと思います」 ーーロハスも奮闘 「性格も真面目で一生懸命やって、もがいているところなんで、一生懸命やってきたものが徐々に出てきているのかなと思っています」 ーー梅野は3安打 「五輪で打席になかなか立っていなかったし、どうかなというところはあったけど、いいところでの安打、タイムリー、つなぎもあったし。リュウも後半戦進むにあたって、嫌な流れを自分で断ち切れるものになったと思う。全員がこの打線の中に絡んで、チーム全体としても大きい。テルも最後出て、(先発)野手全員(安打)になったし」 ーーサンズは甘いボールを仕留める能力が高い 「そういうところで来てもらっている選手だし、もっとあげてもらいたいし、もっともっと打ってもらわないと困る。もっともっとと思っています」 ーースアレスがシート打撃に登板した 「問題なく投げてくれるというのはクリアしてくれた。明日、体の張りとか出ると思うので、その状態でまたどうするかを考えていこうかと思っています。まずは、ひと安心かと思います」
◆7月にソフトバンクから阪神に加入した二保が、移籍後2戦目の先発、3試合目の登板で初白星を挙げた。六回途中3失点にまとめ「チームが勝つことができて素直にうれしい。調子が良くなかったが、粘って投げることができた」と安堵の笑みを浮かべた。 先月27日には福岡・九州国際大付高時代に指導を仰いだ若生正広氏が亡くなった。「1勝できて、少しは恩返しができたと思う」とかみしめるように話した。
◆リリーフ陣の再整備が五輪ブレーク中の課題だった。及川は中断期間で先発に再挑戦していたが、チーム事情で再びブルペンに入ることになった。六回途中からの登板だったが、前半戦で場慣れしているので、すんなり試合に入っていた。左投手で強い球があるので、六、七回という厳しい場面を任せることができるだろう。 八回に登板した阪神・アルカンタラ=大阪市・京セラドーム大阪(撮影・林俊志) 公式戦で初めてリリーフ起用されたアルカンタラは、強いストレートで打者を差し込んでいた。中継ぎで投げるなら、圧倒的な球が必要になる。フォークも有効でもう少し腕が振れれば、大きな武器になるだろう。先発だと中盤急に崩れていたが、1イニングなら計算できそうだ。ただ走者を出した場合のクイックに課題がある。外国人枠の関係もあり、勝ちパターンで使うにはもう少し見てみたい気がするが、同点か1点ビハインドならば十分いけるだろう。 優勝を争う上で、いつも同じ投手ばかりに頼ることはできない。岩崎、そして帰ってくるスアレスを含めて首脳陣はうまくやりくりしてほしい。(本紙専属評論家)
◆ウイニングボールを掲げた。7月に中谷との交換トレードでソフトバンクから加入。移籍後2度目の先発で5回?を6安打3失点。プロ通算13勝目も、二保にとっては特別な虎初勝利だった。 「野手が点を取ってくれた結果が勝ちにつながったと思います」 まずは打撃陣に頭を下げた。一回、2四球で招いた2死一、二塁。板倉に先制打を許し、苦しい展開になった。二回以降も走者を許したが、二回に味方が逆転。三回にサンズ、四回にもサンズ&大山の連続アーチで援護してもらった。 「あそこ(六回)はきっちり抑えていかないと。(リリーフの)及川が2イニングいくことになって。迷惑をかけてしまった」 7-1の六回、坂倉、林に連続被弾し交代が告げられると、二保はマウンドで悔しさをにじませた。だが、矢野監督の信頼度は変わらない。「よく粘ってくれた。タイガース(として)の初勝利も付いた。次回は、もっと、いい内容で投球をしてくれる」と評価した。 7月27日には九州国際大付高時代に指導を仰いだ若生正広氏が亡くなった。二保は「1勝できて、少しは恩返しができたと思う」とかみしめるように話した。8月6日のオリックスとのエキシビションマッチ(京セラ)で5回無失点とアピールし、後半戦開幕2戦目をつかんだ。「阪神タイガースに『二保が来てよかった』といってもらえるように頑張っていきたいと思います」。やっと仲間入りできた。これから、恩返ししていく。(三木建次)
◆ドームの屋根を突き破る勢いで、白球はどこまでも飛んでいく。これが助っ人の超パワー! サンズが観衆4986人の度肝を抜く、2打席連発の特大弾だ。 「ホームランっていうことで気持ちよかったけど、あれだけ打球が飛んでくれて、あの瞬間は、最高だったね」 まずは2-1の三回。九里の127キロスライダーを捉え、左翼5階席へ運ぶ18号ソロ。貴重な追加点となったこの一撃も 大きな弧を描いたが、ノリノリの助っ人は、次の打席でさらに〝上〟をいった。 2死一、二塁で迎えた四回。再び長い腕を伸ばし、今度は九里の131キロチェンジアップを振り切った。高々と舞い上がった打球は5階席のはるか上を通過。着弾点は7階席と8階席の間にある壁。推定150メートルの超特大19号3ラン。あまりの飛距離にマウンドで呆然(ぼうぜん)とする九里を横目に、さっそうとダイヤモンドをまわった。 広い京セラドームでサンズが大暴れ。ピンポン球のように飛ばした 昨年8月27日の中日戦(甲子園)以来、来日2度目の2打席連発弾で昨季に並ぶ19本塁打。日本野球に順応し、結果を残せているのは日々の努力のたまものだ。 後半戦に向けチームが再始動した7月18日の全体練習初日。最高気温33度と灼熱の甲子園で汗を流すサンズの姿があった。外国人選手だから...という特別待遇は一切なし。家族と一緒に来日していたため、国内に残りエキシビションマッチにも積極的に出場した。甲子園のアルプススタンドで行われた地獄の階段ダッシュも若手に交じってチャレンジした。 「あの期間、若手とたくさん走った、僕と糸井選手。それが後半、生きると思うね」 常に全力で、日本一の目標に向かって突き進む。だからこそ仲間から信頼される。ここぞの場面で頼りになる。宿敵・巨人が迫ろうと、虎にはサンズがいる。 「ジャイアンツがいい野球をしているから、もちろん簡単ではない。それでも自分たちは自分たちの野球を毎日一戦一戦、しっかり戦っていくことが大事だと思うよ」 16年ぶりの悲願へ。後半戦も、〝ハッピーハンズ〟が虎に勝利を運ぶ。(原田遼太郎)
◆33日ぶりの猛虎祭や! 阪神は広島に9-3で快勝。負ければ巨人に首位を譲る一戦で、大山悠輔内野手(26)が2打席連発。4番の役割を果たし、後半戦初勝利をつかんだ。主砲は2戦3発と量産態勢に突入。打って打って、16年ぶりのリーグ優勝をつかむ! 絶対に首位は譲らない。必死にメガホンをたたく虎党の思いを乗せた。スタンドに2度も着弾させる。首位死守を確信させたのは大山だ。 「1点でも多くというところを考えているので、手応えどうこうよりも点数が入ったのがよかった。今日は勝つことができたので、大きな2本だったかなと思います」 まずは四回だ。サンズが3ランを放ち、押せ押せムードの中で、九里のシュートを左翼席へ。「勢いのままというか。より集中して入ることができました」。6月3日のオリックス戦、4日のソフトバンク戦(いずれも甲子園)以来となる2試合連発で広島を突き放すと、4点リードに詰め寄られた七回先頭では塹江の147キロ直球をバックスクリーン左へドカ~ン! 4月20日の巨人戦(東京ドーム)以来、今季2度目の1試合2発で2打席連発は今季初だ。 後半戦開幕の13日。試合前の円陣を任された。 「目の前の1試合、これを全力で戦って、最後、笑って終われるように全員で頑張っていきましょう!」前半戦は背中の張りでの離脱や不振もあり、打率・245、10本塁打、43打点と物足りない結果に終わった。東京五輪の中断期間で連日、打撃指導をしてくれた矢野監督に結果として応えたい思いが強かった。自身の成績に比例するかのように、チームは失速。球宴を挟んで3連敗を喫した。最大8ゲームあった2位との差はみるみるうちに縮まり、巨人とは1ゲーム差。負ければ4月4日から守ってきた首位を明け渡す危機だった。「いいときこそ、また自分を見つめ直すというか。油断していたら、また一気に崩れてしまうのが野球だと思う」と大山は脇を締める。巨人は「わっしょいベースボール」を掲げ、逆転での3連覇を目指す。確かに脅威かもしれない。ただし、「この1勝というのが後々、本当に大きくなってくると思う。まずは目の前の試合を全力で戦っていくことが大事だ」と主砲は信じる。喜怒哀楽を前面に出し、矢野野球を貫くだけ。それが先発野手全員安打、4月18日のヤクルト戦(甲子園)に並ぶ、今季最多の16安打につながった。矢野監督は「こうやってやっていけばいい方向にいくんじゃないか、という手応えを感じ取っているように見える」と、大山の成長を感じ取っていた。7月12日のDeNA戦(甲子園)以来、33日ぶりの白星。虎の戦い方を示すことができた。大山は「気を引き締めて、自分だけじゃなくてチーム全体としてまとまってやっていきたい」と力を込める。巨人とは1ゲーム差で15日も正念場は続く。最後は笑顔で終わる。4番として、主将として、リーグ優勝に導く。(菊地峻太朗)
◆わが阪神、負ければデーゲームで巨人が勝ってるから首位陥落の危機...。もうダメや~! そんな虎党の臆病風を一掃するサンズと大山の2アーチ、頼りになるー!! てか...。まだペナントレースは60試合近くあるんだよね~。まだまだ先を考えて目先の一勝ではなく、先発投手に広島キラーの秋山や金メダリストの青柳ではない、ソフトバンクから今季途中に移籍してきた二保に託した。その結果、打線の援護もあっての白星はこの先大きいと思うのだ!! さらに、六回途中から2年目の若虎・及川が打者5人をピシャリ!! その上、八回にアルカンタラを中継ぎとして使えるかを試したマウンドで無安打投球!! つまり、こうなのだ!! 例年阪神は後半に息切れしてまくられる...。そこで、虎の知将矢野さんは考えたのです! 約1カ月の五輪休みを休みではなく、年が変わったと!! で、後半の虎は全く別の猛虎の顔で突き進むのだ!!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
49 | 34 | 3 | 0.590 (↑0.005) | - (-) |
57 | 355 (+9) | 316 (+3) | 87 (+4) | 72 (+1) |
0.253 (↑0.002) | 3.370 (-) |
2 (-) |
巨人 |
45 | 32 | 10 | 0.584 (↑0.005) | 1 (-) |
56 | 367 (+6) | 308 (+1) | 113 (+3) | 52 (+1) |
0.254 (↑0.001) | 3.400 (↑0.02) |
3 (-) |
ヤクルト |
42 | 32 | 9 | 0.568 (-) | 2.5 (↓0.5) |
59 | 366 (-) | 335 (-) | 87 (-) | 51 (-) |
0.255 (-) | 3.810 (-) |
4 (-) |
中日 |
32 | 44 | 12 | 0.421 (↓0.006) | 13.5 (↓1) |
55 | 252 (+1) | 303 (+6) | 50 (-) | 42 (+1) |
0.237 (-) | 3.340 (↓0.02) |
5 (-) |
広島 |
31 | 43 | 10 | 0.419 (↓0.006) | 13.5 (↓1) |
59 | 310 (+3) | 361 (+9) | 62 (+2) | 42 (-) |
0.260 (↓0.001) | 3.900 (↓0.04) |
6 (-) |
DeNA |
31 | 44 | 11 | 0.413 (-) | 14 (↓0.5) |
56 | 344 (-) | 403 (-) | 85 (-) | 18 (-) |
0.261 (-) | 4.480 (-) |
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