ソフトバンク(☆2対0★)日本ハム =リーグ戦16回戦(2021.08.14)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:東浜 巨(3勝2敗0S)
(セーブ:岩嵜 翔(2勝1敗5S))
敗戦投手:上沢 直之(6勝5敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは0-0で迎えた4回裏、デスパイネの適時打で1点を先制する。そのまま迎えた7回には、今宮の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・東浜が8回無失点11奪三振の快投で今季3勝目。敗れた日本ハムは、打線が3安打無得点と沈黙した。

◆今季のソフトバンク柳田悠岐外野手(32)はデーゲームでリーグ最多タイの9本塁打。 敵地でのデーゲームは13試合で1本塁打だが、本拠地のデーゲームは18試合で8本塁打と、2・3試合に1本ペースで打っている。

◆日本ハムは先制機を逃した。初回、近藤の二塁打などで2死二、三塁としたが渡辺が見逃し三振。3回まで両軍とも無得点。 ソフトバンクが均衡を破った。4回2死三塁からデスパイネの右前適時打で1点を先制した。先発東浜は2回以降、無安打投球。 ソフトバンクは7回に1点を追加し勝負を決めた。先発東浜は自己最多の11奪三振で3勝目。岩崎が2戦連続で5セーブ目。日本ハム上沢は 5敗目。

◆ソフトバンクは2試合連続の無失点勝利で、後半戦スタートから連勝発進となった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -東浜が好投 工藤監督 すばらしかったですね。この五輪期間中にもう1度自分と向き合って、1カ月いい調整ができたんじゃないかなと思います。 -良かった点は 工藤監督 悪いボールがなかったというくらい、すべてのボールが良かったんじゃないかなと。また甲斐君のリードも、真っすぐをしっかり通して投げさせることができたので、左の内にカットも有効でしたし外のシンカーでダブルプレーも取れた。すべてのボールをしっかり操っていたというのもありますけど、甲斐のリードも光った試合だと思います。 -8回で交代 工藤監督 7回に飛ばしていたので、8回はどうかなと思ったんですけど、まだコントロールができたのでそのまま行ってもらった。さすがに9回は、こういう試合展開もあったので岩崎君に行ってもらいました。 -デスパイネ、今宮が適時打 工藤監督 ここというところでああやってヒットが出るとベンチも盛り上がりますし、投手も勇気をもらえる。すばらしい一打だったと思います、2人とも。 -2試合続けて、先発が好投 工藤監督 理想的な。理想以上。予定では5、6回まで飛ばしてもらって、あとはリリーフでと思っていたんですけど。モイネロ君がいなくてちょっと計算が狂ったところはあったんですけど。予想以上に先発が長い回を投げてくれたことで、リリーフの負担も少ないですし、明日もしっかり戦えるんじゃないかと思います。 -前日に自打球の柳田がフル出場 工藤監督 本人とも話したんですけど「昨日よりもちょっと楽になりました」と言っていた。何かあればすぐにとは思っていたんですけど。走っている感じも、盗塁1個決めましたし、すごく前向きに積極的に、メンタル的にも強い意志を持って取り組んでくれていることが結果にもつながっている。しっかりできているんじゃないかなと思います。 -東浜とは8回後に話した 工藤監督 交代は決めて、告げていましたけど「どう? 代わるよ」と言ったら「もう、大丈夫です」と言っていた。こういう試合なので、肉体的な疲労だけじゃなく精神的にもいっぱいいっぱいのところで頑張ってくれたと思うので、十分じゃないかなと思います。 -岩崎が連投。3連投は 工藤監督 今のところは考えてないです。でも本人の方から言ってくるので、前半は「ちょっと待て」と言っていたんですけど。まあ1カ月空いているので、明日は投げさせない。そうすれば2日空くので。あとで本人に聞いておきます。昨日と今日でボールはそんなに変わっていない、コンディショニング的には変わってないかなと思いますけど。予定には入ってないです。 -和田が登録抹消 工藤監督 大事を取ってです。最短になるかどうかは今後の予定もあったりするのでなんとも言えないですけど、雨で流れたりずれたりも考えられる。しっかり考えて、投げてはもらいます。 -中日木下雄選手を悼んで喪章を付けた試合 工藤監督 同じプロ野球選手として、志半ばにして、不幸なことにこうなってしまったことは本当に残念に思う。リーグは違えど同じプロ野球選手。喪に伏すということは非常に大事。彼自身プロ野球で夢を見て入ってきた選手。ぼくらも思いをしっかり持っていることをファンのみなさんにも理解していただいて、そういう意味でも彼をしのんでしっかり戦わなければいけないと思っていました。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が超人ぶり? を見せつけた。 13日の初戦で右膝に自打球を受けながら先制2ランを放つなど2安打の活躍。この日も4回に先制点の起点となる右中間二塁打、8回には中前打で2戦連続マルチ安打を記録。さらに二盗も決めるハッスルぶりだ。 打席では右膝にレガーズを付けて再発防止に努めフル出場。主砲の活躍に工藤監督も「前向きに積極的に強い意志を持って取り組んでくれている。しっかりできている」とたたえた。

◆エースの快投も実らなかった。日本ハムは14日、敵地ペイペイドームで、ソフトバンクに0-2と今季2度目の2試合連続完封負けを喫した。 先発の上沢直之投手(27)は6回まで3安打1失点と好投し、約1年ぶりに自身4度目となる2桁奪三振を記録。最速150キロの直球に、高速フォークもさえて"奪三振ショー"を演じたが、味方の援護に恵まれなかった。我慢比べの投手戦に、敗れた。先発した上沢は、6回2/3を5安打2失点で今季5敗目を喫した。この日の最速は150キロ。武器の高速フォークは鋭く落ち、スライダーやナックルカーブも効果的に決まった。6回までに、奪った三振は今季最多の10個を数え、昨年8月18日楽天戦(札幌ドーム)以来、自身4度目の2桁奪三振を記録。文句なしの投球だった。 それだけに、0-0で迎えた4回の投球が悔やまれた。先頭の柳田に二塁打を許し、2死三塁とされた後、デスパイネに右前適時打を浴びて先制点を失うと、同じく先頭打者を許した7回も、2死二塁から追加点を許してしまった。「全体的に思ったように投げられるボールも多かったのですが、踏ん張れるところで踏ん張れなかったことが反省点です」。少ない好機を逃さず得点した相手打線が、一枚上手だった。 投げ合ったソフトバンク東浜は8回を2安打無失点、11奪三振と、こちらも最高の投球を見せた。「東浜さんもいいピッチングをしていたので、なんとか最少失点で乗り切れるようにと思って投げていましたが...」。相手にリードを許し、先にマウンドを降りた背番号15は「悔しい気持ちです」と、唇をかんだ。 好投のエースを援護できなかった打線は、今季2度目の2試合連続完封負けで、ソフトバンクに4連敗。栗山監督は「何点か先に点を取ってあげていれば、簡単に勝てた試合だったんだけど」と、2日で4安打の貧打を嘆いた。最下位から浮上のきっかけは、まだ見えない。【中島宙恵】

◆ソフトバンク新守護神の岩崎翔投手が2戦連続で好救援した。2点リードの9回に登板、先頭の代打王柏融に一塁内野安打を許したものの、後続を3人で切り5セーブ目を挙げた。 「先発の巨(東浜)が頑張って8回まで投げてくれたので、気持ちを込めて投げました」。セットアッパーのモイネロが左手首の炎症で離脱。岩崎の右腕に頼るところが大きいだけに「しっかり抑えることができ、チームが勝てて良かった」とホッとした表情だった。

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(35)のバットが先制点をたたき出した。 0-0の4回2死三塁。上沢の145キロの直球を強烈なライナーで右前に運んだ。「ストレートを捉えて、いいヒットを打つことが出来たよ。先制することができて良かった」。デスパイネにとっては4月20日の楽天戦(北九州)以来の打点が決勝点となった。今季は不調が続いたが「必ず優勝できるように頑張りたい」と、後半戦の活躍を誓った。

◆ソフトバンク東浜巨投手(31)が8回2安打無失点、無四球で自己最多の11三振を奪う快投で今季3勝目。チームを連勝に導いた。前半戦は右肩不調などで出遅れ、不本意な成績だったがオリンピック(五輪)中断期間を生かして立て直した。昨年は開幕投手も務めた右腕が、後半戦は先発陣の軸の1人として逆転優勝へ腕を振る。僅差の展開を感じさせないほど、スイスイとアウトを重ねた。自身1カ月ぶりの公式戦。初回こそ2安打で2死二、三塁のピンチを背負ったが、ここからギアを上げた。渡辺を内角直球で見逃し三振に斬ると、粘投派らしからぬ奪三振ショーが幕を開けた。 2回先頭の野村を空振り三振。3回無死では味方失策で走者を背負ったが、1死から西川を併殺打に打ち取り3人で終えた。4、5回は圧巻の6者連続三振。ストレートあり、カーブあり。空振りも見逃しもありという、持てるすべてを駆使した投球で日本ハム打線を牛耳った。6回以降も三振を積み重ね、新人だった13年に記録した10個を上回り、11奪三振はプロ最多。結局、2回以降は安打も四球も許さず、すべての回を打者3人ずつで打ち取る快投だった。 前半戦は右肩の不調や、昨年末に新型コロナウイルスに感染した影響などで出遅れ、7試合の先発で2勝2敗。「すべてに対して物足りないなというのは、ずっと思っていた」。中断期間の1カ月は黙々と走り込み、トレーニングに打ち込んだ。毎日のようにブルペンの傾斜を使い、感覚を確かめるようにボールを投げた。「ぼくはあまり三振を取る投手じゃない。これだけ取れたというのは、1カ月でやってきたことが出たのかな」。自らを追い込んで、戦える状態に仕上げた。 東京五輪では心震える場面もあった。空手男子形で喜友名諒が沖縄県人として初の金メダルを獲得。テレビの生中継で応援し「面識はないんですが、同い年。沖縄は空手発祥の地ですし、空手界と言えば喜友名選手。沖縄にいるときからずっと見ていた。いち県人として誇らしく思う。演舞を見て、鳥肌が立ちました」。野球でも同郷の西武平良が金メダルに貢献した。同じ沖縄の星として、後半戦は輝いた姿を見せる。【山本大地】

◆ソフトバンク今宮健太内野手(30)が貴重なタイムリーを放った。 1点リードの7回2死二塁。上沢の120キロのカーブをしっかり呼び込んで左中間を割る適時二塁打だ。「つないだチャンスで何としてもチームのために追加点と思って打席に入った。いいポイントで自分のスイングができた」。初戦も2安打を放ち、2戦で7打数3安打。「こういう打席を続けて行ければと思う。勝利に貢献できるようにやっていきます」と気持ちを引き締めた。

◆ソフトバンク・工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。13日に自打球があった柳田悠岐外野手(32)の状態について説明した。 「当たっているところは見たんですけど。思っていたよりはひどくなかった。きょう出られるというところだったので。本人も前向きにとらえてくれているので」 13日の日本ハム戦、一回1死一塁で自打球を受けてベンチへ。治療を受けた後、23号2ランをたたき込んだ。七回の守備から交代していたが、一夜明けても通常の練習をこなしていた。指揮官は「ちょっとでもおかしかったら代えるなり、します」としたが、最悪の事態は免れた。 柳田はここまで全89試合に出場して打率・299、23本塁打。東京五輪でも全5試合に出場して金メダル獲得に貢献していた。

◆ソフトバンク・平石洋介打撃コーチ(41)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --柳田の自打球はヒヤッとした 「もちろんですよ。誰がなってもそうですけど。心配しましたね」 --打撃練習を見ていても影響は 「もちろん痛みはあるでしょうけど、きのうから大幅に悪化しているとかもないでしょうし。本人もそういうふうにいっていますので。しばらくは痛みはあると思いますけど、大丈夫だと思います」 --約1カ月の中断があって、打線の内容を振り返ったり 「見つめ直すというか、前半戦を振り返ったりはしました。今後どうするとか」 --前、後半戦の違いでいえばアルバレスの存在だと思うが 「機能してくれれば大きいと思いますよ。きのうは特にNPBで初めての試合で本人もかなり気合が入っていましたし。話をしていてもテンションも高かったので。きょうの打撃練習を見ていても、体もしっかり起きていたし、バットの通り道もよかったので。本来の姿にもなっているし、勝負できるんじゃないかと思います」 --2番に置くのは 「これは正解はないので。細かいサインはないですけど、上位からしっかりと2番に打てる打者が入るのも、相手へのプレッシャーにもなるし」 --栗原がきのうは2安打 「状態はまだそこまでよくないと思っています。タイミングも2軍戦のときよりはよくなっている。彼は向上心が強いので、オリンピックから帰ってきて話をしている中で、五輪の選手といろんな話をして。いいことは試そうと普段からやるので。そういうところもあるのかなと。悪いことではないですけど、しっかり整理していかないと。これは成長するためにものすごく必要なことなので」 --話をしていても、試そうとしているものはわかるものか 「わかりますね。決してあいつはペラペラはいわないですけど。やっている姿を見たらこういうことをやろうとしているのかなとわかりますね。そういうときに、かみ合わなくなるときがあるんです。選手なら誰もがそういう経験あると思うんですけど。その中でもしっかりやってくれると思います」

◆ソフトバンク・東浜巨投手(31)が6者連続三振を含む、キャリアハイの11奪三振(七回終了時点)と好投した。 四、五回は圧巻だった。四回先頭の高浜を直球で空振り三振。さらに近藤、渡辺とカーブで空振り三振だ。五回は先頭の野村をスライダーで3球三振。大田、石井は直球で三振と、豊富な球種を操り日本ハム打線に的を絞らせなかった。 東浜にとって2桁奪三振は2013年10月5日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、通算2度目。キャリアハイとなる圧巻の"奪三振ショー"でリードを守った。

◆先発した日本ハム・上沢直之投手(27)は七回途中5安打2失点(1四球、10三振)で、7勝目はならなかった。 「全体的に思ったように投げられるボールも多かったですが、踏ん張れるところで踏ん張れなかったことが反省点です。東浜さんもいいピッチングしてたので、なんとか最少失点で乗り切れるようにと思って投げていましたが、リードを許した状態でマウンドを降りる結果になってしまい悔しい気持ちです」 三回まで無失点で切り抜けたが、四回2死二塁からデスパイネに先制右前適時打を許した。一回から六回まで毎回の計10三振を奪うなど粘り強い投球を見せたが、打線の援護に見放された。 七回2死から今宮に左中間に運ばれ2点目を失ったところで、100球でマウンドを降りた。

◆ソフトバンクの東浜が8回2安打無失点で3勝目。無四球で自己最多の11三振を奪った。岩崎が5セーブ目。打線は四回にデスパイネの適時打で先制、七回に今宮の適時二塁打で加点した。日本ハムは2戦連続の零敗と打線が沈黙した。

◆ソフトバンクは接戦を制して後半戦を連勝発進。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --東浜が8回無失点 「素晴らしかったですね。五輪の期間中にもう一度自分と向き合って、いい調整ができたんじゃないかなと思います」 --特によかったのは 「悪いボールがなかったくらい、全てのボールがよかった。また甲斐君のリードも非常にね。真っすぐを通して投げることができたので、左打者の内にカットも有効でしたし、外のシンカーでダブルプレーも取れた。全てのボールを操っていたのもありますけど、甲斐のリードも光った試合だと思います」 --完封も見えた中で、九回は岩崎に 「七回にけっこう飛ばしていたので。八回にどうかなと思っていた。八回もまだコントロールができていたので、そのままいってもらいましたけど。さすがに九回は、こういう試合展開でもあったので岩崎君にいってもらいました」 --2得点はいずれも2死からの適時打 「ここというところでああやってヒットが出るとベンチも盛り上がりますし、投手も勇気をもらう。素晴らしい一打だったと思います」 --13日に自打球があった柳田は影響なさそう 「本人とも話したんですけど、きのうよりちょっと楽になりましたということをいっていたので。何かあればすぐにと思っていたんですけど、走っている感じも。盗塁も決めましたし。すごく前向きに、積極的に、強い意志を持ってくれていることが結果にもつながっていると思います」 --今後に向けて 「一つ一つ、試合に集中して勝てるように。みんなで残りの試合を戦っていくとみんなの前でも言いましたし。チームが一つになることが何より勝利に近づくと思っていますので。先のことは見ずに一戦一戦、戦っていきたいと思います」

◆ソフトバンクのデスパイネが0―0の四回に適時打を放った。2死三塁から捕手の構えとは逆の外寄りに来た速球を逃さず、右前へ。「少ないチャンスの中で、ミスをものにすることを常に考えていた。集中して打てて良かった」と声を弾ませた。 5月下旬に離日し、キューバ代表として東京五輪米大陸予選に出場。その試合中に左胸付近を痛め、復帰できないまま前半戦を終えた。巻き返しを期す大砲は「細かい微調整もできた。後半戦は勝たないといけない」と意気込んだ。

◆ソフトバンクの岩崎が九回を締め、2試合連続の5セーブ目を挙げた。8回無失点の東浜の後を受け、先頭に安打を許したが動じない。最後は高浜をフォークボールで三振に仕留め、表情を変えずに息をつく。「(東浜)巨が八回まで投げてくれたので気持ちを込めて投げた」と冷静に話した。 長期離脱中の森に加えて、モイネロも左手首の違和感で不在。苦しい救援陣にあって、岩崎が守護神らしさを備えつつある。

◆時代は令和、舞台は日本。目標は、12の大国からなるプロ野球を"天下統一"してみせることだ。ソフトバンク・東浜が8回無失点で3勝目。9年目で自己最多の11三振を奪い、お立ち台からの景色に腕を組んでうなずいだ。 ■6連続を含む自己最多 「(11奪三振は)できすぎじゃないですか。自分でもちょっと多いかなという感覚でした」 四回先頭から6者連続三振。七回1死、近藤から見逃し三振を奪ったところでキャリアハイに達した。被安打2はともに一回で、二回以降は得点圏に走者すら進ませない会心の内容だった。 この日は大人気漫画『キングダム』とのコラボデー。中国の春秋戦国時代後期を舞台に、主人公の信が天下の大将軍を目指す物語だ。入場者へのグッズ配布や、試合中の演出が一部変更されるなどファンを喜ばせた。東浜自身も「漫画も電子書籍も全部持っています。けっこう最初の方からのファンです」と、愛読者の一人。「テンションが上がりました。大好きな漫画とコラボできて、こんな光栄なことはない」とクールな右腕がはしゃいで喜んだ。 ■工藤"将軍"も大絶賛 後半戦は連勝発進で貯金は2。"将軍"の工藤監督も「悪いボールがなかったくらい、全てがよかった」とにっこりだ。指揮官自身も「新しい巻が出れば1巻から読み直す」というほど熱烈なファン。豪傑なパ・リーグを天下に収める旅路は、泣いても笑っても残り53試合。頂点の景色まで、頼もしい臣下である右腕が必ず導いてくれる。 「ここから1試合1試合が大事になってくる。隙がないようにやっていきたい」と東浜。反撃ののろしが上がった。4位ながら首位オリックスとは3ゲーム差。パ・リーグという乱世を最後に制するのは、ホークスだ。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
433511 0.551
(↓0.007)
-
(-)
54369
(+2)
322
(+4)
86
(-)
29
(-)
0.253
(↓0.001)
3.390
(↓0.02)
2
(-)
楽天
433611 0.544
(↑0.006)
0.5
(↓1)
53351
(+7)
334
(+6)
74
(+3)
29
(-)
0.246
(-)
3.570
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
383512 0.521
(↑0.007)
2.5
(↑1)
58391
(+4)
360
(+2)
82
(+1)
75
(+1)
0.251
(-)
3.980
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
393714 0.513
(↑0.006)
3
(↑1)
53358
(+2)
301
(-)
80
(-)
56
(+1)
0.249
(-)
3.210
(↑0.04)
5
(-)
西武
334014 0.452
(↓0.006)
7.5
(-)
56327
(+6)
368
(+7)
71
(-)
62
(+1)
0.245
(↑0.001)
4.070
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
30449 0.405
(↓0.006)
11
(-)
60248
(-)
327
(+2)
46
(-)
40
(-)
0.228
(↓0.002)
3.590
(↑0.01)