ソフトバンク(☆3対0★)日本ハム =リーグ戦15回戦(2021.08.13)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0000000000100
ソフトバンク
20100000X3902
勝利投手:石川 柊太(4勝8敗0S)
(セーブ:岩嵜 翔(2勝1敗4S))
敗戦投手:加藤 貴之(3勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(23号・1回裏2ラン),松田 宣浩(11号・3回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆ソフトバンクは初回、柳田の2ランで先制する。そのまま迎えた3回裏には松田のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石川が8回途中無失点の好投。その後は板東、岩嵜の継投でリードを守り、石川は今季4勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、打線が沈黙した。

◆試合前に、東京五輪に出場した両チームの選手をたたえる「凱旋(がいせん)セレモニー」が行われた。 ソフトバンクの柳田、千賀、栗原(甲斐はブルペンで試合の準備中のため不参加)と、米国代表マルティネス。日本ハムの近藤、伊藤が出席。ソフトバンク工藤監督、日本ハム栗山監督から花束が贈られた。五輪の舞台で名勝負を見せた選手たちに、大きな拍手が送られていた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が驚きの後半戦1号本塁打を放った。1回1死一塁の第1打席。カウント1-1からの3球目、内角へのツーシームをファウルした打球が右膝を直撃。しばらく立ち上がることができずに、苦悶(くもん)の表情で、1度は治療のためベンチ裏に下がった。 数分後、痛みをこらえながら打席へ戻ると、5球目を左翼テラス席に運び、先制の23号2ランとした。東京五輪で金メダル獲得に貢献した侍が、ど根性の1発を披露した。

◆ソフトバンクは初回に柳田の23号2ランで先制。3回にも松田の11号ソロで加点した。先発石川は3回まで5奪三振の完全投球。 日本ハムは4回、西川の安打などで1死一、二塁としたが4番近藤が併殺打で好機を潰した。ソフトバンクも4回以降は無得点。 ソフトバンクが3点差を守り後半戦白星発進した。先発石川は8回途中、11三振を奪う好投で4勝目。チームは貯金1とした。

◆ソフトバンクは後半戦を快勝でスタートし貯金1。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -石川が好投 工藤監督 いや、もう見事な投球でした。この1カ月近い間の中でいい調整をしてくれて、今日に合わせてくれたというのはすばらしいと思います。ストレートも良かったし、本人に聞いたらフォークが思い通りに落ちてくれたと話していた。ぼくはパワーカーブがいいと見ていたんですけど、本人はフォークが良かったといってました。 -8回途中で交代 工藤監督 甲斐に聞きながら、ちょっとボールが浮いたりし出したので、代えられるならスパッと、と思っていたので。あそこまでよく投げてくれたと思います。 -柳田は自打球のあとに本塁打 工藤監督 さすがですね。当たったところも見たんですけど、あの状態で行って、膝の痛みもあったでしょうけどね、よく打ってくれたと思います。 -五輪の疲れを感じさせない打撃 工藤監督 感じさせないバッティングでしたね。そのままの勢いという感じにも見えてね。先制点もほしいところだったので、あそこで打ってくれたというのは大きかったです。 -7回守備から交代。状態は 工藤監督 当たったところがちょっと気になるので、明日の状態を確認してからになると思います。 -投打がかみ合った快勝 工藤監督 最高のスタートになりました。先発投手がとにかく0でいって、最後は岩崎君で締められたというところもありましたし、松田君の本塁打も大きかったですし、7回にチャンスがあって点が取れなかった中で、8回の中村君のファインプレーは相手の勢いを断つプレーだった。今日はみんなの、打って守って投げてというところで本当によくやってくれたと思います。 -柳田の自打球はひやり 工藤監督 肝を冷やすとかそういうレベルじゃないですよ。初っぱなの試合で。どうすんの、本当に、動けなかったらどうしようと。(最悪も)よぎりましたよ。もちろん。明日からどうしようと思いました。ヘッドとも話をして、今日よりも明日の方が痛みが出る可能性は高いんですけど、明日の痛みを聞いてやりたいと思います。 -今日は途中交代 工藤監督 動いていた方が血流は良くなるので。村松コーチにも、バランスを崩したり走り方がおかしかったら言ってくれと言ってたんですよ。かばっているような感じがあれば代えようかなと思っていた。5回か6回に回ってきたら代えようかという話はしていたので、いいタイミングで代えられたとは思うんですけど。それでもまた明日ですね。 -松田も本塁打 ああいう打撃をしてくれれば、全然ね、雰囲気も変わってくる。本人も前向きになってくれると思っています。 -7回の好機は無得点 工藤監督 そういうのはありますけど、(三振の三森は)当ててくれるだろうなという意識はあったんですけど。そういうときもありますよ。なんとか1点ほしいと思うからああいう球にも手が出ちゃうのでね。そういう選手の気持ちもわかりますし、また次回同じような場面があれば見極めてもらいたいと思いますけど。今日の石川君を見れば、3点あればという投球をしてくれたので良かったと思います。 -石川は前半戦では苦しんでいたが復調 工藤監督 今日はボールの走りも良かったですし、カーブで三振も見逃しもしっかり取れたというのは、彼にとって出だしとしては非常に大きいと思います。 -岩崎もしっかりセーブ 工藤監督 まあ、ああいうところをやっていれば、エキシビションというより本番になったらアドレナリンも出るでしょうし、ああいうところでグッと入っていけるのは前半でずっとやってきているので、心配はしていなかったですけど。ただ下半身に張りが出たということでそこだけですね。最後(エキシビションの)広島で投げる予定だったんですけど。それでもあの投球を見せてくれれば。

◆金メダル侍がど根性弾で後半戦白星発進に導いた。日本代表として東京五輪に出場していたソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が、シーズン再開の初戦でリーグトップの23号2ラン。「オリンピックでホームランを打ってなかったので、ストックがたまってました」という、球宴や日本代表では出なかった約1カ月ぶりのアーチで、4位からの逆転優勝を狙うチームを勢いづけた。 ヒヤリとした。初回1死一塁の第1打席。3球目をファウルした打球が右膝を直撃した。柳田はしばらく立ち上がることができず、苦悶(くもん)の表情を浮かべながら両肩を支えられ、治療のためにベンチへ下がった。 それでも数分後、痛みをこらえながら打席に戻った。そして日本ハム加藤の5球目、外角直球をとらえた打球は左翼テラス席に飛び込む先制2ラン。時折、顔をゆがめながらダイヤモンドを1周した。「もう野球できないと思ったんですけど、ちょっと時間がたったらできたので、根性でやりました。痛いけど大丈夫です」。主砲の驚きの1発が、貴重な決勝弾になった。 この日はともに日本代表で戦った栗原も4番に入り2安打。甲斐は1安打を放ち、完封リレーの投手陣をリードした。柳田は「1戦1戦、勝ちに行くつもりでやらないといけない。1球1球の重みはさらに感じるようになった。シーズンは長いので難しいんですけど、大事にやらないといけない。そういう積み重ねが長いペナントで勝てるというところにつながると思う。そういうところを考えさせられた」。大舞台での経験も胸に、今度はチームの逆転優勝に向けて戦う。【山本大地】

◆ソフトバンク石川柊太投手(29)が後半戦の「開幕試合」となった日本ハム戦で、11奪三振の好投を見せ4勝目を挙げた。直球に自慢のパワーカーブなどを駆使し8回途中93球を投げ1安打無失点投球。自身の連敗を5で止め、逆転Vを目指すチームとともに好スタートを切った。「代名詞」ともいえる小気味よい投球テンポが戻った。後半戦スタートの初戦。先発マウンドに上がった石川は3・26開幕戦と同じような高揚感で打者と対峙(たいじ)した。 初回からリズムに乗った。先頭浅間を直球で空振り三振。続く西川も129キロのパワーカーブで空を切らせると、3番高浜は中飛に仕留め、きっちり3者凡退で立ち上がりをクリアした。「今年、初めて開幕投手を務めさせてもらった。その気持ちというか意気込んで投げました」。直後に柳田が2ランを放ち先制点をプレゼント。今季はこれまで序盤の3回までに計23失点していたが、攻めの投球を貫き日本ハム打線を寄せ付けない。3回まで投球数は31球。5三振を奪い9人で料理した。「カーブが良かった。しっかりカウントを取れた。テンポよく投げられたと思う」。4回1死から西川に唯一のヒットとなる中前打、高浜に四球を与えて一、二塁のピンチを招いたものの、近藤を二塁併殺打で切り抜けた。 8回1死から渡辺に四球を与えてマウンドを板東に譲ったが、6回の3者連続三振を含み今季自身初の2ケタ三振となる11奪三振の快投だった。今季は開幕白星を挙げたものの、足踏みが続いた。中継ぎにも回った。列島が歓喜に沸いた東京五輪期間中は「洗いざらい見直し、1日1日を逆算した」と、後半戦リスタートに心身の充実を図った。これで自身の連敗も5でストップ。勝ち星は5月28日の巨人戦以来だ。逆転Vを目指すチームに勢いを付ける白星を運んだ。「プロは続けることが大事」。背番号「29」は、まだまだ先を見据えた。【佐竹英治】 ▽ソフトバンク工藤監督(先発石川の好投に)「いや、もう見事な投球でした。この1カ月近い間の中でいい調整をしてくれた。今日に合わせてくれたというのはすばらしいと思います」

◆厳しい後半戦スタートとなった。日本ハムは13日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で、リーグ戦を再開。4回に西川遥輝外野手(29)が二盗を決めて、通算299盗塁で現役最多に並んだが、見せ場はこの1度だけ。相手先発の昨季パ最多勝右腕の石川柊太投手(29)ら強力投手陣に手も足も出ず、今季最少わずか1安打、14三振で、今季8度目の完封負けを喫した。悲しいくらいに、くるくる、くるくる、バットが空を切った。最下位からの巻き返しを期して、迎えた後半戦初戦。相手先発の石川に、残酷なほど力の差を見せつけられた。7回までに喫した三振は11個。栗山監督は「相手のことを言うつもりはないけど、ボールは良かったよ。本当に良かった」。珍しく相手の感想を口にし「どこかに突破口があると思ってやったけど、全く付け入る隙がなかった。だけど、それじゃあ、ダメなんだ。それでも、何とかしないといけない」と、自分を責めた。 唯一の見せ場は、4回に中前打で出塁した西川が決めた二盗ぐらい。1死から、セーフティーバントの構えで揺さぶると、カウント1-2から、この日、チーム唯一となる安打を放って、すかさず次の塁を盗んだ。今季12盗塁目は、阪神糸井に並ぶ現役最多タイの通算299盗塁。一緒に自主トレを行う憧れの背番号7の先輩に追いついた。 結局、チームが二塁を踏んだのは、この1度だけだった。14三振で今季8度目のシャットアウト負け。「こっちも目いっぱい、いっているんだ。でも(選手たちの)見た目は、元気がなさそうにも見える」と不安をのぞかせた指揮官は「悔しい思いが、たくさん集まれば集まるほど、大きな力になる。明日から必ずやってくれると、こっちは信じてやるしかない」と、必死で前を向いた。【中島宙恵】

◆ソフトバンク松田宣浩内野手(38)が中押しの1発を放った。2点リードの3回、先頭で打席に入ると139キロの直球を見事に左翼スタンドに運ぶ11号ソロ。「タイミングとボールとバットの芯が完璧にマッチしました。追加点となるいいホームランを打つことが出来て良かった」。一塁ベンチ前では自慢の「熱男ポーズ」を披露。前半戦は打撃不振だったベテランが後半戦初戦で"1発回答"した。

◆日本ハムは後半戦初戦で投打に元気なく完敗した。打線は四回の西川の単打1本に終わり、三塁さえ踏めない。投げても先発加藤が一回に柳田に2ランを浴びて早々に主導権を握られた。 ただでさえ選手層が薄く最下位に沈む中、主砲の中田が暴力行為で出場停止となり、チームはどん底の状態だ。栗山監督は「選手は本当に悔しい思いをしている。それを生かしていくしかない」と渋い顔で話した。

◆ソフトバンクは投打がかみ合って後半戦を白星発進とした。工藤公康監督(58)の主な一問一答は以下の通り。 --石川は7回?を投げ無失点 「見事なピッチングでした。この1カ月近い間で、いい調整をしてくれた。きょうに合わせてくれたのは本当に素晴らしかったと思います」 --具体的によかったところは 「ストレートもよかったし、本人に聞いたらフォークが思うように落ちてくれたと。僕はパワーカーブがいいと見ていたんですけど」 --完封ペースにも見えたが継投した 「甲斐に聞きながら進めていたんですけど、ボールが浮き出したので。代えられるならスパっていこうと思っていた。でも八回の途中までよく投げてくれたと思います」 --打線では柳田が自打球の直後にホームラン 「さすがですね。当たったところも見たんですけど。よく我慢して打ってくれたと思います」 --青アザになっていた 「というわけではないけど、当たったところがあまり筋肉がないところ。最初は力が入らなかっただろうなと。その中でよくいってくれたと思いますし、ああやって打つところはさすがですよ」 --監督も肝を冷やしたのでは 「肝を冷やすとか、そんなレベルじゃないですよ。動けなかったらどうしようかと思いましたよ」 --最悪のケースも 「もちろんよぎりますよ。あしたからどうしようかと思いました。そこも(小久保)ヘッドとも話をして。きょうよりもあしたの方が痛みが出る可能性が高い。あしたの状態を聞いて決めたいと思います」 --後半戦は白星スタート 「最高のスタートになりました。先発がしっかりゼロでいって、最後は岩崎君で締めてくれた。松田君のホームランも大きかったですし、七回にチャンスで点を取れなかった中で中村(晃)君のファインプレーも相手の勢いを断つプレーだった。きょうはみんなで本当によくやってくれた」

◆中断前は自身5連敗と苦しんだソフトバンクの石川が、5月28日以来の4勝目を挙げた。150キロ近い速球で押し、カーブ中心の変化球が低めに決まった。六回は3者連続三振に仕留めるなど、今季最多の11奪三振をマーク。開幕投手を務めたシーズンの後半戦初戦で役割を全うし「開幕に近いような大事な試合だと、気持ちを入れて投げた」と声を弾ませた。約1カ月試合がなかった期間でフォームの改善に取り組み、下半身を開かずに「腰を打者に真っすぐ向ける」ことを意識してきた。テンポの良さを取り戻して好投につなげ「こうして結果が出て良かった」と笑みを浮かべた。

◆ソフトバンクが無失点リレーで快勝した。石川が八回途中1安打の快投で4勝目を挙げ、九回を締めた岩崎が4セーブ目。打線は一回に柳田の23号2ランで先制し、三回に松田の11号ソロで加点した。日本ハムは投打に精彩を欠いた。

◆先発した日本ハム・加藤貴之投手(29)は6回を投げ、2被弾を含む6安打3失点(1四球4三振)で降板した。 「立ち上がりに先制点を与えてしまい、流れを悪くしてしまいました。後半戦の初戦ということでチームに勢いをつけるピッチングをしたかったのですが、こういう結果になってしまい申し訳ない気持ちです」 立ち上がりの一回、1死一塁から、柳田に左翼ホームランテラスに飛び込む先制2ランを浴びた。三回は先頭・松田に高めの真っすぐを左中間スタンドに運ばれ3点目を失ったが、その後は立ち直って失点を許さず、先発としての役割は果たした。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)が「3番・中堅」で出場。一回1死一塁で打席に立ったが、3球目の内角ツーシームが自打球となり、右膝付近を直撃した。自力で歩行することができず、両肩を抱えられてベンチに戻っていった。 数分間の中断をはさんでプレーは続行。5球目に外角球を左翼テラスにまで運んだ。リーグトップを走る先制の23号2ランで、チームを勢いづかせた。 「外の真っ直ぐをしっかり捉えることができました。とにかく先制のホームランを打つことができて良かったです」 五輪の中断期間を終えて、この日がプロ野球再開。4位からの逆襲を狙うホークスだったが、大黒柱の一発で後半戦が幕を開けた。

◆東京五輪で日本代表の優勝に貢献したソフトバンクの柳田が、自らの凱旋を祝う一発を放った。一回1死一塁での5球目、外寄りの速球を逆らわずにはじき返す。ライナー性の打球は、勢いを失わずに左翼からせり出すホームランテラス席へ飛び込む23号。「外の真っすぐをしっかりと捉えることができた」と納得顔だった。 直前のハプニングをものともしなかった。3球目、内角球をファウルした球が右膝を直撃する。顔をしかめて立ち上がれず、肩を借りて一度ベンチへ下がった。それでも治療後はグラウンドに戻り、不安げに静まり返っていた球場を一振りで沸かせた。 前半戦をリーグトップの22本塁打で折り返したスラッガーは、三回の第2打席は右前打。五輪での激闘の疲れを見せずに好調を維持している。

◆ソフトバンク・工藤公康監督(58)が試合前に代表取材に応じた。リバン・モイネロ投手(25)の状態について言及した。 「軽い炎症です。(左)手首の方があまりよくないので。最初は外して様子を見て。早めに投げるという話はしていますけど」 左腕は今季23試合に登板して1勝0敗5セーブ、防御率0・39。圧倒的な存在感でブルペンを支えてきた。10日からリハビリ組に合流しており、工藤監督も「2週間かかるか、かからないか。それくらいの予定だととらえています」と見通しを明かした。 試合中に痛みが出たのかと問われると、指揮官は「投げている最中ではなかったみたい。痛いというよりも嫌な感じがあったと。そんなに長くかかるとは思っていないですけど。不安がある状態で投げさせるのもよくないし」とした。すでに病院にも足を運んだ。逆転優勝を狙うチームは、リリーフの大黒柱を欠いて後半戦をスタートする。

◆日の丸を背負う重圧を知ったから、痛みには負けられない。苦悶の表情はすぐに笑顔に変わった。ソフトバンク・柳田が23号2ラン。自打球の直後に先制弾をたたき込み、後半戦白星発進だ。 「オリンピックでホームランを打てなかったので。ストックがたまっていました」 一回1死一塁、ホークス帰還を祝うような拍手とともに打席に立った。加藤の3球目の内角球を振り抜いたが、右膝付近に自打球となり悶絶。自力で歩行できず、両肩を抱えられてベンチに戻った。 「もう野球できないと思いました」。数分の中断の後、プレーを続行。5球目の外角球を左翼テラスに運び去った。7月13日の楽天戦(ペイペイドーム)以来の一発がV弾となった。 1回、本塁打を放つ柳田悠岐=ペイペイドーム(撮影・村本聡) 七回の守備から交代となり、お役御免。グラウンドに倒れ込んだ柳田に、工藤監督は「肝を冷やすとか、そんなレベルじゃない。(最悪のケースも)もちろんよぎった」と顔面蒼白だった。14日以降の出場には「きょうよりもあしたの方が痛みが出る可能性が高い。あしたの状態を聞いて決めたい」と語るにとどめたが、首位オリックスと4ゲーム差の4位から逆転優勝するためには、日本野球の顔である柳田が必要不可欠だ。 東京五輪では野球日本代表「侍ジャパン」として金メダル獲得に貢献。試合前には凱旋セレモニーが行われ、工藤監督から花束を受け取った。秋に待つ歓喜に向かって、五輪の経験をホークスに還元するつもりだ。 「(東京五輪で)1球の重みというか、さらに感じるようになりました。そういう積み重ねが長いペナントで勝てるというところにつながる。そういうところをまた考えさせられました」 再び貯金1となった。グラウンドに立つからには勝利のために全力で戦う。それが柳田悠岐だ。(竹村岳)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
433411 0.558
(↑0.005)
-
(-)
55367
(+6)
318
(+3)
86
(+2)
29
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.370
(↑0.01)
2
(-)
楽天
423611 0.538
(↑0.006)
1.5
(-)
54344
(+5)
328
(-)
71
(-)
29
(-)
0.246
(↑0.002)
3.540
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
373512 0.514
(↓0.007)
3.5
(↓1)
59387
(+3)
358
(+6)
81
(-)
74
(-)
0.251
(↑0.001)
4.000
(↓0.02)
4
(-)
ソフトバンク
383714 0.507
(↑0.007)
4
(-)
54356
(+3)
301
(-)
80
(+2)
55
(+2)
0.249
(-)
3.250
(↑0.04)
5
(-)
西武
333914 0.458
(↓0.007)
7.5
(↓1)
57321
(-)
361
(+5)
71
(-)
61
(-)
0.244
(↓0.002)
4.030
(↓0.01)
6
(-)
日本ハム
30439 0.411
(↓0.006)
11
(↓1)
61248
(-)
325
(+3)
46
(-)
40
(+1)
0.230
(↓0.002)
3.600
(↑0.01)