1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 10 | 0 | 2 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 11 | 0 | 0 |
勝利投手:宮城 大弥(10勝1敗0S) (セーブ:平野 佳寿(0勝3敗12S)) 敗戦投手:二木 康太(4勝5敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスは初回、杉本の2ランで先制する。続く2回表に宗の適時打で2点を加えると、5回には吉田正が2ランを放ち、試合を優位に進めた。投げては、先発・宮城が6回2失点の好投で今季10勝目。敗れたロッテは、先発・二木が6失点と試合をつくれなかった。
◆オリックス杉本裕太郎外野手(30)の今季ロッテ戦は12試合で42打数16安打、10本塁打の打率3割8分1厘。今季18本塁打のうち10本をロッテ戦でマーク。 オリックスの選手がロッテ戦で11本以上打てば69年長池13本以来2人目。
◆首位オリックスは初回、杉本の19号2ランで先制。2回にも宗の2点適時打で加点。先発宮城はロッテを3回まで1安打に抑えた。 オリックスは5回に吉田正の18号2ランで突き放した。ロッテは宮城から6回まで2得点。オリックス4点リードで試合は終盤へ。 オリックスは逃げ切り、宮城は12球団一番乗りで10勝目を挙げた。平野佳が12セーブ目。ロッテは5敗目を喫した先発二木が誤算。貯金は2に減った。
◆後半戦の初戦を託されたロッテ二木康太投手(26)が、期待を裏切った。 初回2死後に吉田正に二塁打を許し、暴投もあって2死三塁。今季ここまで3被弾しているオリックスの4番杉本に2-1とボール先行となった。4球目に選んだのは外角低めのスライダー。きっちりと捉えられた。低く伸びるバックスクリーン弾に、ぼうぜんとするしかなかった。 「打たれてはいけない打者に打たれてしまいました。チームに勢いをつける投球ができなくて申し訳ないです。それ以上は何もありません」 VTRを見るようだ。3月26日、ソフトバンクとの開幕戦も初回、2番今宮に2ランを浴び、一気に流れを持っていかれた。二木自身はその後も流れをつかめず、前半戦は4勝4敗でリーグワーストの16被弾。もちろん、納得はしていない。 「開幕戦も、後半の開幕も任せてもらった投手がこんな成績じゃダメだと思うので、やらないといけないなという気持ちはすごく強いです」 登板前日には強い決意を口にしたが、試合開始のわずか6分後に粉砕された。杉本にはその後の打席で連続三振を奪ったが、井口監督は「打った後だったんで、そこは関係ないと思いますし。どう抑えるかだと思うんで」と厳しい。2回までで5安打4失点。5安打はいずれも、1ストライクの後をしっかり振られた。 「変化球が浮いてというところが多い。もうずっと今年続いてるので。しかもそれが本塁打になるケースがほとんど。球威で押す投手じゃないですから、逆にしっかりと丁寧に低めに、というところじゃないですかね。単打に関しては全然いいと思うので、本塁打を打たれるのが一番いけないところだと思います」 大きな期待で送り出しただけに、井口監督もいつも以上にばっさりと切る。 「失投は命取りになりますし、ああいうところをしっかり投げれないと週頭、カード頭に投げる投手としてはダメですね」 首位オリックスと2・5ゲーム差で迎えた3連戦。大事な初戦を、力で押し切られた。【金子真仁】
◆スーパー19歳だ! オリックス先発の宮城大弥投手(19)が、両リーグ最速の10勝を達成した。後半開幕の敵地ロッテ戦で6回を2失点。10代での12球団最速2桁勝利は、1987年(昭62)の桑田真澄(巨人)以来34年ぶりの快挙だ。攻撃陣もラオウこと4番杉本裕太郎外野手(30)と、東京五輪帰りの3番吉田正尚外野手(28)の"青学先輩後輩コンビ"の1発競演などで6得点。首位オリックスが投打がっちりの快勝で、後半白星発進を決めた。雨にも、風にも、重圧にも負けず...。宮城が"乾いたスパイク"で103球目を投じた。5点リードの6回2死二塁。この日最速の148キロ直球を投げ切ると、勢い余ってマウンドで1回転。角中を空振り三振に仕留めると、珍しく左拳をグッと握った。 「(ピンチに)良い感じで力が入った。試合が始まる前に(中嶋)監督から『気負わず投げてこい』と言われたので、それを意識して投げました」 6回6安打2失点の粘投で、今季10勝目。12球団最速の2桁は87年桑田(巨人)以来の快挙だ。「(小声で)巨人の方ですよね...?偉業がそんな方々と名前が一緒...うれしいです」と目を丸くした。今月25日に20歳を迎えるため「10代のうちに2桁勝利できたのは光栄です」と安堵(あんど)の表情も見せた。 創意工夫で白星を積み重ねる。初のZOZOマリンでの登板に「風を意識して、高めに浮くことは注意」と能見兼任コーチら先輩投手陣に、強風で有効なカーブの活用など貪欲に助言を求めた。ロジンも左尻のポケットにしまい込んで対応。さらには、雨の降るマウンドに対応するべく「4回が終わって履き替えた」と試合用スパイクを脱いだ。 5回以降は「練習用スパイク」を履いた。「自分の判断で。良い投球をするにはその点も必要だなと。(雨で)スパイクも重くなってきたので」と淡々と説明。驚くのは、型やモデルが全く違うことだ。「(試合用は)上に3本、下2本とプラスチック部分。(練習用は)上3つ、下3つです。(土や水分の)重さが取れた方が良い。そういう性格なんで...」。後半戦開幕投手に指名された19歳左腕はサラリとやってのける。 これで貯金9。中嶋監督は「(高卒)2年目の投手が後半戦の開幕...。だいぶ緊張したと思う。その中でゲームをつくってくれて、いいスタートをできた」とたたえた。目指すは25年ぶりの頂点。着実に登っていく。【真柴健】 ▼高卒2年目、19歳の宮城が両リーグトップで10勝に到達。オリックス投手の両リーグ10勝一番乗りは14年西以来8人、11度目。高卒1年目の99年松坂(西武)がパ・リーグ10勝一番乗りしたが、高卒2年目以内に両リーグ10勝一番乗りは87年桑田(巨人=2年目)以来6人目。10代で記録も6人目だ。高卒1年目が2人、2年目が4人いるが、2年目に記録した4人の1年目の勝利数は宅和(南海)26勝、鈴木啓(近鉄)10勝、桑田2勝、宮城1勝。高卒1年目に1勝以下の投手が、2年目に両リーグ10勝一番乗りは初めて。
◆東京五輪で金メダル獲得に貢献したオリックス吉田正尚外野手が、後半戦開幕弾を放った。 3点リードの5回無死一塁、初球106キロのカーブを捉え「甘い球が来たらどんどんいこうと思っていました」と右翼スタンドに18号2ランをたたき込んだ。タイミングを外されたが、1度打席でピタッと止まってのアーチに「キレずにボールの内側をうまく打てた」と振り返った。 チームに合流した11日は志願のウエスタン・リーグ広島戦(オセアンBS)に出場。この日は、1打席目に左中間二塁打を放っており「フラットな気持ちで打席に立てた。いい流れでチームも勢いづきましたし、非常に良い(試合の)入り方だったと思います」と満足感を示した。
◆ロッテ大好きのオリックス杉本裕太郎外野手が、初回に先制の19号2ランを放った。二木の4球目、126キロのスライダーをバックスクリーンへ豪快にぶち込んだ。 「雨も降っていましたし、早めに点を取りたいと思っていたので、打ててよかったです」。4番が先発宮城を力強く援護した。杉本は今季ロッテ戦で何と11発目。球団では1969年(昭44)長池徳士の13本以来、2人目の量産となった。
◆首位オリックスが投打がっちりの快勝で、後半白星発進を決めた。▼1球セーブ オリックス平野佳寿投手が13日のロッテ戦で記録。今年6月4日益田(ロッテ)以来、プロ野球63人、69度目。オリックスでは06年加藤以来6人、7度目。
◆オリックス先発の宮城大弥投手(19)が、両リーグ最速の10勝を達成した。後半開幕の敵地ロッテ戦で6回を2失点。10代での12球団最速2桁勝利は、1987年(昭62)の桑田真澄(巨人)以来34年ぶりの快挙だ。攻撃陣もラオウこと4番杉本裕太郎外野手(30)と、東京五輪帰りの3番吉田正尚外野手(28)の"青学先輩後輩コンビ"の1発競演などで6得点。首位オリックスが投打がっちりの快勝で、後半白星発進を決めた。先輩からの愛情表現に、宮城は「10勝目」という結果でお返しした。「先輩ですけど...やっぱり、あの人はかわいいですね(笑い)。ツンデレ系じゃないですか?」。3歳上の山本由伸のことだ。 山本が東京五輪で金メダル獲得に貢献している期間に大阪・舞洲でこっそりと教えてくれた。「意外と、LINEにハートマーク送ってきたりするんですよ!」。あどけない笑顔の宮城が、こちらの胸をキュンとさせる。 今回は"愛のムチ"を入れられてのマウンド。「後半戦1発目はマジで大事。絶対勝てよ!」と山本から真顔で背中を押された。山本が宮城に向ける本気と冗談については「半々だと思います。本当はめちゃくちゃ優しいんです。(山本が)暇してるときは僕の相手もしてくれます」。 先輩からも託された後半戦開幕戦で白星スタート。堂々の勝ち頭ながら「由伸さんが帰ってきたら控えめに...」と首をすくめて帽子のつばをさわる。もっと堂々と胸を張ってもいい。【オリックス担当=真柴健】
◆ロッテの二木は要所で踏ん張れず、今季自己ワーストに並ぶ6失点で5敗目を喫した。一回に杉本に先制2ランを浴びて出ばなをくじかれた。味方が反撃し、1―4となった直後の五回にも吉田正に2ランを運ばれた。「打たれてはいけない打者に打たれた」と反省した。 今季は開幕投手を務めた。後半戦初戦の先発も託されたが、開幕戦に続いて期待に応えられず、敗戦投手になった。「チームに勢いをつける投球ができなくて申し訳ない」と悔やんだ。
◆オリックスの宮城が打たせて取って6回2失点にまとめ、両リーグトップの10勝目を挙げた。打線は一回に杉本の2ランで先制し、二回は宗の2点適時打で加点。五回にも吉田正の2ランで突き放した。ロッテは先発の二木が崩れた。
◆14日のオリックス戦に先発するロッテ・美馬学投手(34)が調整し「前半戦の最後、ああいう形で終わってしまったので、しっかりいいスタートを切りたいです」と心機一転の白星を誓った。 6月5日のDeNA戦(横浜)、12日の巨人戦(ZOZOマリン)で先発し、まさかの2試合連続2桁失点で2連敗。翌13日に出場選手登録を抹消された。約2カ月ぶりの1軍公式戦登板になる。 抹消後、気持ちの整理をつけて「確認しながらフォームを取り戻すようなことから始めました」と打たれたときと、好調時の投げ方を映像などでチェック。7月下旬からのエキシビションマッチで2試合に登板した。 前半戦は11試合に先発登板し、3勝4敗で防御率6・02。楽天からFA移籍2年目の右腕は「しっかり仕事をして、チームのために。順位もいいところにいるので、少しでも上を目指して、優勝目指して頑張りたいと思います」と3位からの浮上と、47年ぶりとなる勝率1位でのリーグ優勝に向けて奮闘する。
◆オリックスの吉田正が後半戦の初戦で快調なスタートを切った。4―1の五回に18号2ラン。二木のカーブを鋭い振りで右翼ポール際へ運んで敵地のため息を誘い「しっかり止まって打つことができたし、切れずにスタンドまで届いてくれてよかった」と話した。 東京五輪では日本代表の全5試合で3番を任され、金メダルに貢献した。11日にチームに合流した際には「この経験を生かすかは自分次第。成長につながるように、向上心を持って変わらず精進していきたい」と貪欲な姿勢を示していた。 一回にも先制点につながる二塁打を放ち、7年ぶりに首位で折り返したチームを活気づける働き。「勝負どころでチームを引っ張っていけたらいい」との言葉通りの働きで、存在感を示した。
◆オリックスの4番杉本が持ち前のパワーを発揮した。一回2死三塁で二木の外角への変化球を捉え、中越えへ19号2ラン。「雨も降っていたし、何とか早めに点を取りたいと思っていたので、打ててよかった」と喜んだ。この一発が今季ロッテ戦11本目の本塁打と、このカードにめっぽう強い。 公式戦中断前の7月は打率1割4分6厘、1本塁打と調子が下降気味だった杉本。東京五輪で日本代表の金メダル獲得に貢献した吉田正の二塁打からつくった好機を一振りで先制点につなげ、復調を感じさせた。
◆ロッテがオリックス・杉本裕太郎外野手(30)に今季11本目の本塁打を喫した。先発の二木康太投手(26)が、一回2死三塁から先制の中越え19号2ランを浴びた。 ロッテ投手陣が前半戦で杉本から打たれた本塁打は、4月8日(ZOZOマリン)に1号2ラン(本前)、16日(京セラドーム)に2号ソロ(二木)、17日(同)に3号2ラン(美馬)、5月7日(ZOZOマリン)に5号ソロ(石川)と6号ソロ(益田)、9日(ZOZOマリン)に7号2ラン(小島)、19日(京セラドーム)に9号ソロ(岩下)と10号ソロ(唐川)、6月29日(同)に16号ソロと17号2ラン(いずれも二木)。投手8人が被弾し、二木は今季4発目。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
43 | 34 | 11 | 0.558 (↑0.005) | - (-) |
55 | 367 (+6) | 318 (+3) | 86 (+2) | 29 (+1) |
0.254 (↑0.001) | 3.370 (↑0.01) |
2 (-) |
楽天 |
42 | 36 | 11 | 0.538 (↑0.006) | 1.5 (-) |
54 | 344 (+5) | 328 (-) | 71 (-) | 29 (-) |
0.246 (↑0.002) | 3.540 (↑0.04) |
3 (-) |
ロッテ |
37 | 35 | 12 | 0.514 (↓0.007) | 3.5 (↓1) |
59 | 387 (+3) | 358 (+6) | 81 (-) | 74 (-) |
0.251 (↑0.001) | 4.000 (↓0.02) |
4 (-) |
ソフトバンク |
38 | 37 | 14 | 0.507 (↑0.007) | 4 (-) |
54 | 356 (+3) | 301 (-) | 80 (+2) | 55 (+2) |
0.249 (-) | 3.250 (↑0.04) |
5 (-) |
西武 |
33 | 39 | 14 | 0.458 (↓0.007) | 7.5 (↓1) |
57 | 321 (-) | 361 (+5) | 71 (-) | 61 (-) |
0.244 (↓0.002) | 4.030 (↓0.01) |
6 (-) |
日本ハム |
30 | 43 | 9 | 0.411 (↓0.006) | 11 (↓1) |
61 | 248 (-) | 325 (+3) | 46 (-) | 40 (+1) |
0.230 (↓0.002) | 3.600 (↑0.01) |
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