ソフトバンク(★2対4☆)楽天 =リーグ戦14回戦(2021.07.14)・福岡PayPayドーム=
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楽天
3010000004601
ソフトバンク
0000200002711
勝利投手:岸 孝之(4勝6敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝2敗23S))
敗戦投手:東浜 巨(2勝2敗0S)

本塁打
【楽天】島内 宏明(12号・3回表ソロ)
【ソフトバンク】松田 宣浩(10号・5回裏2ラン)

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◆楽天は初回、島内と岡島の連続適時打などで幸先良く3点を先制する。そのまま迎えた3回表には島内がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・岸が6回2失点7奪三振で今季4勝目。敗れたソフトバンクは、先発・東浜が試合をつくれず、打線も決定打を欠いた。

◆ソフトバンクは高橋礼投手(25)と甲斐野央投手(24)が出場選手登録された。 高橋礼は先発として開幕ローテーション入りしたが、5試合の先発で1勝1敗。26回で27四死球と制球に苦しむ面もあり、防御率5・19で登録を外れていた。2軍では中継ぎ、先発の両方で登板し、調整を進めていた。甲斐野は昨年の春季キャンプ中に右肘を痛め、同年オフに手術。新人で65試合に投げた19年以来、2年ぶりの1軍となる。 工藤監督は「久しぶりでございます。映像では見ていましたが、実際に見てみたかった。会ったらいい顔をしてましたし、期待できるかなと思いますよ」と話した。

◆楽天は初回に島内、岡島の連続適時打などで3点を先制した。3回には島内の12号ソロで追加点。ソフトバンクは3回まで無得点。 ソフトバンクは5回無死一塁から松田が10号2ランを放ち2点差とした。先発東浜は4回で降板し、早期継投策で6回まで無失点。 楽天が2点差を守り切り、2連勝で前半戦を終えた。先発岸は4勝目。ソフトバンクは連敗で勝率5割。先発東浜は2敗目。

◆楽天島内宏明が「飲酒解禁弾」でチームを2位に引き上げた。3点リードの3回1死、東浜の初球スライダーを右翼席へ6戦ぶりの12号ソロ。1回の先制適時打を含む3安打2打点でリーグトップを独走する66打点を記録する。昨年の大みそか以来、禁酒を継続も「今日はちょっと飲もうかな」と宣言。「普段はテキーラしか飲まないです(笑い)気絶するまで飲みたいです」と祝杯を楽しみにした。 ▽楽天石井GM兼監督(12号ソロを放ち禁酒1日解除を宣言した島内に)「アルコールは2%以上くらいあればいいんじゃないんですか? (後半戦まで)1カ月あるのでおいしいお酒をたしなんでほしいですね」

◆ソフトバンクは2連敗で、前半戦を勝率5割の4位で終えた。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -あと1本が出ない展開だった 工藤監督 あと1本というのはね。これでオールスターブレークに入ってね、時間も空くのでね。この成績に関してはしっかり受け止めてね。後半に入っていくときに、ちょうど5割というところ。いいところが5、悪いところが5というところじゃないかなと思うのでね。その中で1人1人が課題を持ったりね。負けた半分の中から、1つでも自分の課題をクリアできれば、1つ変わり2つ変わり、3つ変わり4つ変わりと、それが集合していい試合ができたり勝てるゲームができたり。我々は優勝を目指しているので、後ろを向くことなく、そのために前半で見えたものがあるなら、その課題に取り組む時間はあると思うのでね。くよくよすることなく、しっかり前を向いていくことが何より大事だと思います。 -パ・リーグは混戦 工藤監督 まだね、今日で88試合。5割ということですしね。残り55試合、十分逆転もできるし、勝てるゲーム差だという風に思っているのでね。何も悲観する必要はないとぼく自身は思うのでね。あとはぼくらで練習だったりを考えて、選手にプラスになるようにしてあげたいと思います。 -故障者も戻ってこられる 工藤監督 そこもあるんじゃないかなと思いますし、だからというわけではないですけど、そういう選手が戻ってくれば雰囲気が変わったりもしてくるのかなと思いますし。そこをしっかり見つめ直して、ぼくらもやらないといけないなと思いますし。マイナスにとらえていいことはひとつもないのでね。しっかり前を向きましょう。 -東浜の出来は 工藤監督 ブルペンは良かったみたいですよ。立ち上がりのボールの感じとかつかんでいる間に、四球がきっかけになって、打たれて自分のリズムをつかめないままになってしまったのかな。ぼくらのシミュレーションでも、相手が岸君ということで3点が限界かなと。ただ初回だったのでね。次ピンチになればと考えてはいたんですけど、本塁打という形になってしまったので。まあ、4回でという決断になりました。 -前半最終戦、救援もつぎ込んだ 工藤監督 4回まで行ってランナーが出たら、その時点で代えるというところはあったんですけど、何とかしのげと思っていましたし、何とかしのいでくれていたのでね。あとは松本君が行ってしっかり抑えてくれたら、今日はそのまま勝利の方程式を使おうと。万が一そこで打たれることがあったら、今日は高橋礼君も甲斐野君も呼んでいましたので。試合展開を見ながらでしたけど。ここから絶対0で、なんとか逆転をと思っていたんですけどね。 -松田が久々の本塁打 工藤監督 苦しいかもしれないですけどね。結果を残して自分でね、やっていくしかないんじゃないかなと思います。今日のホームランもしっかりと、またオールスターにも行くんで、打席に立っていい結果を残して、いい調整をして。後半戦ね、オレが主役だというくらい頑張ってもらえればと思います。

◆楽天が2連勝で、首位オリックスに1・5ゲーム差の2位で前半戦を終えた。 先制攻撃を仕掛けた。1回1死から鈴木大が四球、浅村が中前打で一、二塁とチャンスを作ると島内、岡島が連続適時打。茂木の併殺崩れの間にも得点し、いきなり3点を先取した。3回には島内が12号ソロ。4点のリードで主導権を握った。 先発岸は4回まで2安打無失点と危なげない投球を見せたが、5回無死一塁から松田に2ランを浴びた。6回には1死二塁の場面を作るも、明石を一ゴロ、今宮を空振り三振に抑え、ガッツポーズを見せた。 7回からは継投策。安楽が7回を抑え、8回は酒居が登板。1死から連打と四球で満塁とするが明石、今宮を2者連続三振に仕留め、難を逃れた。9回は松井が締め、リーグ単独トップの23セーブ目を記録した。 前半戦は88試合で41勝36敗11分け、ロッテを抜き、2位で終了した。 以下、石井GM兼監督の一問一答 -主導権を握っての勝利 初回に打線がつながっての3点はすごくチーム的に楽というか、ゲームプランを立てやすい状況になって試合がスタートした感じがします。 -岸が6回2失点で4勝目 1回ちょっと登板を空けて、その後からはずっといいボールを投げていて、たまたま内容が良くて、結果が伴わないというだけだった。今日も安定した内容でしっかりとピッチングしてくれたと思います。真っすぐありきで他のボールも生きる。すごくいい感じであの期間は休みを取れたんじゃないかなと思います -8回は宋家豪ではなく酒居が登板 酒居は投げてなかったし、宋君も昨日状態のブレが激しかったので、今日は宋でいこうという話を小山(投手)コーチとした。まあピンチは招きましたけど、しっかりと日頃からいうベースを3つ使いながら抑えてくれたと思います -島内がソロを含む3安打2打点 本当に勝負強く場面場面でバットコンタクトしてくれるし、投手が嫌がるアプローチをしてくれる。結果は出てますけど、出てなくてもそこはずっとできているので、島内らしさがあるかなと思います。ホームランも効果的なところで出て、岸がゲームを作りやすかったところはあると思います。 -島内が禁酒を1日限定で解除すると宣言 (後半戦開始まで)1カ月あるので、いろいろおいしいお酒をたしなんでほしいです。(何を飲んでほしい?)何でもいいですけど、アルコールは2%以上あればいいんじゃないですか? -良い形で前半戦を締めた 本当にみんなが頑張ってくれた。得点が取れないときも線になって、バッターがバットアプローチしてくれているし、コンタクト能力もうちの選手は高いので、結果に結びつかなくても、何とか次の打者へってところはできている。後半戦と言っても、もう終盤にかかってくるので、しっかりとチーム一丸となって結束してやりたいなと思います。

◆ソフトバンク東浜巨投手が前半戦最終登板を白星で飾れなかった。 初回1死から四球をきっかけに3連打などで3失点。3回には島内に12号ソロを献上。制球がまとまらず今季最短4回4失点で降板した。「初回に失点してしまったことで追う展開になり、難しい試合にしてしまった。先発としての役割を果たすことができずに、申し訳ないです」。前回7日のロッテ戦でも5回4失点と崩れ、2戦連続の黒星に表情を曇らせた。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手の10号2ランも勝利には届かなかった。 4点差の5回無死一塁。岸のカウント0-1からの144キロの外角直球を右翼テラス席に運んだ。「素直に打ち返すことが出来ました。前半戦の最後の試合なので、いい形で終われるように、チーム一丸頑張っていきます」。9年連続2ケタ本塁打で反撃の勢いをつけたいところだったが、その後は2三振。笑顔なくベンチを引き揚げた。

◆ソフトバンクは楽天に2連敗し、前半戦を終えた。勝率は5割ちょうどで、貯金なしのターンは13年以来8年ぶり。4位で折り返すのは18年以来となった。工藤公康監督(58)は「まだね、今日で88試合。5割ということですしね。残り55試合、十分逆転もできるし、勝てるゲーム差だという風に思っているのでね。何も悲観する必要はないとぼく自身は思う」と振り返った。 前半戦を象徴するような「あと1本が出ない」展開だった。得点は松田の2ランのみ。2点を追う8回は3番手の酒居を攻め、1死満塁の絶好機を作りながら、明石、今宮が連続三振に倒れた。前日13日は本塁打と内野ゴロで2点、この日も本塁打で2点と打線をつないだ上での適時打が出ずにいる。主軸のグラシアルが5月上旬に故障離脱して以降、苦戦続きだった打線を立て直せなかった。 ここからは約1カ月の五輪中断期間に入る。工藤監督は「我々は優勝を目指しているので。後ろを向くことなく、そのために前半で見えたものがあるなら、その課題に取り組む時間はある」。若手の底上げや、不調だった選手の復調に期待する。また、ファームには故障からの復帰を目指すグラシアル、デスパイネ、森、周東らも控えている。「今、パ・リーグの中ではそんなに抜け出たチームがない。後半次第ではどうにでも変わってくる」。首位オリックスまでは4ゲーム差の混戦模様だ。後半戦での逆襲へ、爪を研ぐ夏にする。【山本大地】

◆今日は飲むぞ! 楽天島内宏明外野手(31)が前半戦最終戦で「禁酒1日解除弾」を放ち、チームを2位に引き上げた。3点リードの3回にソフトバンク東浜から12号ソロ。1回の先制打を含む今季3度目の3安打猛打賞と躍動した。今季は開幕から禁酒を継続。この日の2打点を加え、リーグトップを独走する66打点をマーク。自身初の球宴出場を控える島内が、久々にのどを潤す。カンパ~イ! 島内がグラスではなく、バットでカキ~ンと音頭をとった。3点リードの3回1死。東浜の甘く入った初球スライダーをこすり上げた。滞空時間の長い飛球は右翼テラス席を経由し、スタンドへ飛び跳ねた。「もうちょっと飛ぶと思ったんですけど、あんまり飛ばなかったですね」と苦笑いも、12号ソロで貴重な追加点を生んだ。 今日だけは許してほしい...。シーズンを見据え、昨年の大みそか以降、今年は1滴も酒を口にしていない。「お酒をやめたら何か変わるかなと思ったんですけど、続けてみて変わっている感じはそんなにしないので。1日だけ今日はいいかなと。ちょっと飲もうかなと」と宣言。試合終了直後は「まだ何を飲むか決めてないですね。普段? テキーラしか飲まないです(笑い)」と冗談を飛ばしつつ「今日はちょっと気絶するまでお酒を飲もうかな」と笑みを隠せなかった。 10年目の今季は4月下旬から4番に座る。この日も1回に先制適時打を放つなど2打点。ロッテ・マーティンに8打点差をつける66打点とリーグトップを独走する。4番に座った当初は「嫌です。できれば打ちたくない」と"拒否反応"も示したが「ここ3年なんやかんや打たせていただいている。最初に打った時よりも緊張せず、普通に入って行けている。もっともっと打ちたいです」と貪欲に結果を求める。 石井GM兼監督も「本当に勝負強い。結果が出ていない時も投手が嫌なアプローチをしてくれる」と評価する。"禁酒1日解除"には「アルコールは2%以上くらいあればいいんじゃないんですか? (後半戦まで)1カ月あるのでおいしいお酒をたしなんでほしいですね」と背中を押した。島内は2日後の16日から自身初の球宴出場を控える。自慢の打棒ではなく「グラブさばきと球際の強さはまだいけるぞ、というところをアピールしたい」と笑顔で宣言。待ちに待った極上の美酒を浴び、晴れ舞台へ備える。【桑原幹久】

◆ソフトバンク・高橋礼投手(25)と甲斐野央投手(24)が1軍昇格した。工藤公康監督(58)が説明した。 「見たいという思いもあったので、呼んで。投げないかもしれないですけど、ブルペンとか動きの状態を見ようかなと」 前半戦最後の試合。レイや和田ら先発投手を抹消したことで空いた枠を、使う形となった。指揮官も「会ったときにはいい顔をしていたので、期待できると思います」と話した。2人ともリリーフでの待機になる。 高橋礼は開幕ローテをつかんだが5試合に登板して1勝1敗、防御率5・19。26回を投げて22四球と制球難もあり2軍調整となった。ウエスタン・リーグでは16試合に登板して2勝1敗、防御率3・03で中継ぎ調整を重ねてきた。 甲斐野は65試合登板を果たした2019年以来の1軍昇格だ。20年の春季キャンプで右肘を痛めると、同年はウエスタン・リーグでも1試合登板にとどまった。オフに右肘の手術を受けて、今季はウエスタン・リーグで11試合に登板して1勝1敗、防御率4・09だった。

◆楽天・島内宏明外野手(31)が「4番・左翼」で先発出場し、12号ソロを放った。3-0で迎えた三回1死走者なし。相手先発東浜の初球をたたき、右中間のホームランテラスに運んだ。球団広報を通じて、「打ったのはスライダー。今年はこれまでお酒を飲んでないんですけど、きょうで前半戦最後の試合ということでキンキンに冷やして飲みます」とコメント。一回の第1打席も、中前適時打を放った。

◆ソフトバンク・松田宣浩内野手(38)が五回無死一塁で右翼テラスに10号2ラン。9年連続2桁弾となった。 「素直に打ち返すことができました。前半戦の最後の試合なので、いい形で終われるように、チーム一丸、頑張っていきます」 4点を追う五回無死一塁、1ストライクから外角球に手を伸ばした。打球は放物線を描いて右翼テラスに着弾。6月30日の西武戦(北九州)以来の一発で、2点差にまで詰め寄った。通算で297号で「300」の節目まであと3本となった。 5回、ソフトバンク・松田宣浩から熱男ポーズが飛び出した=ペイペイドーム(撮影・村本聡) 13日に敗戦したことで、すでに4位で前半戦を終えることが決まっている。Bクラスターンは2013年以来、9年ぶりだ。逆襲の後半戦にするためにも、一番目を覚ましてほしい男に快音が生まれた。

◆ソフトバンクの東浜は今季最短の4回で降板し、4点を失った。一回は3連打を浴びて3点を献上、三回は島内に初球の変化球をソロとされて唇をかんだ。5回4失点で黒星を喫した7日のロッテ戦に続いて試合をつくれず「先発としての役割を果たせず申し訳ない」と声を落とした。 前半戦最後の試合を前に「初回から一球一球飛ばして行く」と話していたが、変化球が甘く入って一回だけで31球を要した。計3四球を与えるなど制球もばらついた。

◆楽天が2位に浮上した。一回に島内と岡島の適時打などで3点を先制。三回は島内がソロを放った。6回2失点の岸が6月8日以来の4勝目を挙げた。ソフトバンクは東浜が4回4失点と崩れ、勝率5割に逆戻りとなった。

◆ソフトバンクは88試合を終えて37勝37敗14分けの4位で前半戦を終えた。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --前半戦を振り返って 「チームとしてここまで前半終了の時点では4位になりましたけど。いない選手の分も頑張ろうという思いで、僕自身はよく頑張ってくれたと思っています」 --先発では千賀、東浜が出遅れた 「そういう中でも若い投手が頑張ってくれたり、リリーフが本当に、僕がいうのもなんですけど、12球団でもナンバーワンだと思えるくらいにね。自分の仕事をして、いい投球をしてくれた」 --リリーフが、12球団ナンバーワンだと 「特に津森君が今でも頑張ってくれている。前半戦で泉君が登板が多くなる中でも、短いイニングや回またぎでも投げてくれた。チームを非常に助けてくれましたし、少しコンディションを落としていますけど、彼の活躍がチームを助けてくれた。岩崎君も七回や八回、森君がいなくなってからは後ろ(抑え)といろんなところをやってくれた。1人1人が自覚して、頑張ってくれたおかげだと思います」--打撃陣ではデスパイネ、グラシアルが離脱など苦しい時期があった「それに代わる選手がね。周東君が離脱してからは三森君が頑張ってくれたり。栗原君にいたっては内野も外野もという中でも頑張ってくれた。真砂君が守備でもナイスプレーを続けてくれたり、打撃でもここというところで打ってくれたり。いない人の分も選手が一丸になったことがここにつながっていると思うので。名前を挙げていない選手もね、全員がホークスというのはチーム一丸になるという思いを持ってくれて、戦ってくれたんだと思います」--勝率5割はキープして後半戦に「いいときも悪いときもあると思うので。ただ今パ・リーグの中で抜けているチームはいない。後半次第ではどうにでも変わってくると思うので。5割をキープして、その中から上を目指すと。今まではどっちかというと一番上にいて、追われる立場もあったんですけど、これからは追いかけるという(形)。選手には後半、1試合1試合を楽しみにやってほしい」--後半まで1カ月がある「コーチのみなさんとも話し合いをして。投手、野手を含めてどうしていけばいいか。夏の暑い時期というのもあるので。そういう中でしっかりと身につけていかないといけないこともある。体力をつけていかないといけないところもある若い人たちが多いので。少しでもステップアップしてもらう練習をした上で、後半に向かっていけたら」

◆ソフトバンクは2得点と打線が奮わず。勝率5割の4位で前半戦を終えた。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --両チーム、しのぎ合いだった 「あと一本というのがね。成績に関しては僕らも受け止めて。ちょうど(勝率)5割というところ。いいところが『5』、悪いところが『5』。われわれは優勝を目指してやっているチーム。くよくよせず、前を向いてやっていくことが何より大事だと思います」 --ゲーム差は詰まっているだけにチャンスもある 「と僕は思います。まだきょうで88試合。あと55試合。十分、逆転もできるし、勝てるゲーム差だと思っているので。何も悲観する必要はない。みんなが一生懸命にやってきた結果。あとは僕らでいろいろ考えて、練習とか。選手にプラスになるように」 --けが人が戻ってくるのもプラス 「だからというわけではないですけど、そういう選手が戻ってくれば雰囲気も変わったりすると思いますし。しっかりと見つめ直して。マイナスにとらえて、いいことは1つもないので」 --東浜は4回4失点 「ブルペンはよかったみたい。立ち上がりの自分のボールの感じとかをつかんでいる間に、四球がきっかけになって、打たれて自分のリズムをつかめないままになってしまった。僕らのシミュレーションでも、きょうは岸君というのもあったので、3点(差)が限界かなと。(追加点が)ホームランという形になってしまったので、四回でという決断になりました」--いい投手をつぎ込むつもりだった「四回までいってもらって、走者が出たらその時点で代えると思っていた。五回に松本君がいって抑えたら、そのまま勝利の方程式を使おうと。打たれることがあれば、きょうは高橋(礼)と甲斐野も呼んでいたので。試合展開を見ながらでしたけど。何とか逆転と思っていたので」--松田が10号2ラン。きっかけにしてほしい「ちょっと苦しいかもしれないですけど、結果を残して自分でやっていくしかない。またオールスターにもいくので。打席に立っていい調整をして、後半戦は俺が主役だというくらい、頑張ってほしいと思います」--八回1死二、三塁で甲斐に代打を出した「万が一、歩かされるケースもあるかもしれないですけど、相手にとっては逆転の走者だったので。絶対に勝負してくると思ったので。思い切って長谷川君と。(小久保)ヘッドにいきましょうということだったので」

◆楽天の岸が6回を5安打2失点にまとめ、4勝目をつかんだ。7奪三振の決め球はほどんどが速球で、4―2の六回2死二塁では144キロで今宮を空振り三振に仕留めた。今季初めて通常より間隔の短い中5日で先発し「直球は特に良かった」と手応えを口にした。 今季打ち込まれていた甲斐に対しては、二回に初球からカーブを5球続けて空振り三振を奪う。「何とか甲斐を迷わせることができた」と大胆な攻めも光った。5試合連続で6回以上を投げて2失点以下と、どんどん安定感を増してきた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
423411 0.553
(↓0.007)
-
(-)
56361
(+2)
315
(+6)
84
(-)
28
(-)
0.253
(↓0.001)
3.380
(↓0.04)
2
(1↑)
楽天
413611 0.532
(↑0.006)
1.5
(↑1)
55339
(+4)
328
(+2)
71
(+1)
29
(-)
0.244
(↓0.001)
3.580
(↑0.02)
3
(1↓)
ロッテ
373412 0.521
(↓0.008)
2.5
(-)
60384
(+3)
352
(+8)
81
(-)
74
(-)
0.250
(↓0.001)
3.980
(↓0.06)
4
(-)
ソフトバンク
373714 0.500
(↓0.007)
4
(-)
55353
(+2)
301
(+4)
78
(+1)
53
(+1)
0.249
(-)
3.290
(-)
5
(-)
西武
333814 0.465
(↑0.008)
6.5
(↑1)
58321
(+8)
356
(+3)
71
(+3)
61
(-)
0.246
(↑0.001)
4.020
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
30429 0.417
(↑0.009)
10
(↑1)
62248
(+6)
322
(+2)
46
(-)
39
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.610
(↑0.02)