ソフトバンク(★2対6☆)楽天 =リーグ戦13回戦(2021.07.13)・福岡PayPayドーム=
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楽天
0121011006803
ソフトバンク
1000000102601
勝利投手:田中 将大(4勝5敗0S)
敗戦投手:石川 柊太(3勝8敗0S)

本塁打
【楽天】鈴木 大地(6号・3回表2ラン),茂木 栄五郎(11号・4回表ソロ),浅村 栄斗(10号・7回表ソロ)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(22号・1回裏ソロ)

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◆楽天は1-1で迎えた3回表、鈴木大の2ランで勝ち越しに成功する。その後は4回に茂木のソロが飛び出すと、6回には炭谷が犠飛を放つなど、着実に得点を重ねた。投げては、先発・田中将が7回1失点の好投で今季4勝目。敗れたソフトバンクは、先発・石川が試合をつくれなかった。

◆ソフトバンク石川柊太投手(29)と楽天田中将大投手(32)に援護はあるか。 両者の9イニング換算の援護点は石川が3・06点で、田中将が2・12点。石川は6月以降の援護が1点しかなく、田中将も現在2試合連続で援護がない。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が楽天田中将大投手(32)との8年ぶりの対決で、いきなり強烈な1発を見舞った。 初回2死走者なし。簡単にアウトを重ねた田中将の初球135キロのスライダーを見逃さなかった。豪快にフルスイングすると打球は右翼スタンドに突き刺さる先制の22号ソロとなった。 試合前。小久保ヘッドコーチは田中将との対決に向け「スペシャルな投手。対戦できる喜びを感じて欲しい」と若手野手に積極性を求めていたが、いきなり主砲が手本を示した。

◆楽天田中将大投手(32)が今季初対戦のソフトバンク相手に、プロ1年目の07年以来14年ぶりの1発を浴びた。 1回2死の場面で同学年の柳田と8年ぶりの対決。初球の内角スライダーを捉えられ、右翼席へ運ばれた。打たれた瞬間、打球から目を背け、眉間にしわを寄せた。 ソフトバンクには通算6本目の被弾。07年9月6日に松田に1発を浴びて以来、本塁打は許していなかった。

◆楽天田中将大投手(32)が7回103球4安打1失点で4勝目の権利を持って降板した。 出ばなをくじかれた。1回2死の場面で同学年の柳田と8年ぶりの対決。初球の内角スライダーを捉えられ、右翼席へ運ばれた。打たれた瞬間、打球から目を背け、眉間にしわを寄せた。ソフトバンクには通算6本目、07年9月6日の松田以来14年ぶりの1発を許した。 それでも味方の援護もあり、2回以降は立て直した。140キロ前後のスプリットと130キロ前半のスプリットチェンジを組み合わせ、タイミングをずらした。2~7回は単打3本のみで無失点。今季最多の6得点をもらい、炭谷と2度目のバッテリーで危なげない投球を見せた。 ソフトバンクには10年8月以降12戦負けなしの8連勝中。6月23日西武戦以来の4勝目の権利をつかみ、前半戦ラスト登板を終えた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が田中将大投手から初アーチを放った。 初回2死走者なしの場面で、初球の135キロのスライダーを見事に右中間スタンドに突き刺した。8年ぶりとなった田中将との対決を1球で仕留めた。「打ったのはスライダー。いい打ち方が出来ました」。リーグ単独トップの22号先制ソロに笑顔でダイヤモンドを周回した。チームは逆転負けを喫したが、9回にも宋家豪から右二塁打も放ちマルチ安打。ここ4戦で4本塁打と東京五輪に向け打撃上昇の気配だ。

◆楽天浅村栄斗内野手(30)が9年連続の2桁本塁打となる10号ソロを放った。 3点リードの7回1死。フルカウントからソフトバンク田中の外角高め155キロを捉えた。「打ったのはストレート。追加点が取れて良かったです」。大きなフォロースルーで右翼席へ放り込み。東京五輪の侍ジャパンでともに日の丸を背負う田中将の白星をアシスト。右腕を打線が援護できない試合が続き「(援護したい気持ちは)もちろんある。打てていなかったので、今日は貢献できたと思います」と喜んだ。 昨季は32本塁打で本塁打王に輝いたが、今年は87試合目での10号到達。ここ10試合で4本目と状態を上げ「今年はペースが落ちているので、その分、うれしさは大きいですね」とかみしめた。

◆1点を先制された楽天は2回に茂木のタイムリーで同点とし、3回には鈴木大の6号2ランで勝ち越しに成功した。 楽天は4回に茂木の11号ソロで加点、さらに6回にも炭谷の犠飛で1点を追加した。先発田中将は2回以降は無失点投球。 楽天は7回、浅村の10号ソロで勝負を決めた。先発田中将は4勝目。ソフトバンクの連勝は3でストップ。石川が8敗目を喫した。

◆ソフトバンクは今季初対戦となった楽天田中将を打ち崩せず完敗。連勝は3でストップした。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -石川が久々に先発 工藤監督 初回は良かったと思うんですけどね。ちょっとボールがばらけてたので、コントロール意識しちゃったのかなというのはあったと思いますけど。急きょというか先発になったので、彼の責任というよりは、ぼくが指名したのでね。切り替えてやってほしいなと思いますし、しっかり後半に向けていい調整をしてほしいなと思います。 -失点の後、4回も続投 工藤監督 うまく修正してもらえたら、という思いはちょっとあったんですけどね。彼の中での、微調整みたいな部分だと思うんですよ。大きなフォームの崩れとかではないのでね。何かをつかんだら、それが良くなるきっかけになるのかなとも思ったんですけど。ちょっとうまくいくときもいかないときもある。後は練習していっていい調整を、1カ月近くあるのでね、してほしいなと思います。 -田中将に抑えられた 工藤監督 ピッチングがうまいですね。うまく打ち気をそらしたり、簡単にカウントを取ったり。あそこまで低めに集められるとね、なかなか連打で点を取るのは難しいなと思いましたね。オールスターまで最後の試合とはいえ、ああやって集中されるとさすがだなというボールを投げていましたよ。コントロールがいいし、ちょうど打ち気に来ているところにうまく、打ち気をそらすようなボールも投げられるしね。百戦錬磨のピッチャーですから。 -若手にはいい経験 工藤監督 いい経験にはなると思いますけど、若い子たちも含めてしっかりボールを見られましたし、次しっかり生かしてほしいと思いますけどね。本当うまいですよ、ピッチングが。と思いましたね。 -次は前半戦最終戦 工藤監督 もう負けた瞬間にしっかり切り替えて、明日ね、またしっかりね、みんなでいい形で前半戦を終わってね。後半に向けて時間があるので。しっかり課題を持って取り組んでいきたいと思います。

◆ソフトバンクにとって、マー君はやはり高い壁だった。 楽天田中将大投手(32)と今季初対決。8年ぶりに対峙(たいじ)した豪腕を攻略することはできなかった。初回2死から柳田悠岐外野手(32)が22号ソロを右中間スタンドに運んだ。幸先よいはずの1発が田中将の目を覚まさせてしまった。7回で4安打、8奪三振と牛耳られてしまった。 「ピッチングがうまいです。うまく打ち気をそらしたり、カウント取ったりして。(投球に)集中されると、さすがだなと思いました」。試合後の工藤公康監督(58)も脱帽するしかなかった。対田中将は10年4月18日に勝って以来、9連敗となった。マー君攻略は連覇を狙うチームにとって後半戦の大きな課題となったことは確かだ。中継ぎ調整していた石川柊太投手(29)を急きょ先発マウンドに送ったが、4回途中4失点KO。「投打」に課題が浮き彫りとなった。 チームの連勝は3でストップ。14日の勝敗にかかわらず後半戦のBクラスターンが決まった。「しっかり切り替えていくしかない」。工藤監督はあらためて気を引き締め直した。 ▽ソフトバンク石川(6月25日の楽天戦以来の先発も4回途中4失点KOで8敗目) 完全に自分の力不足です。申し訳ないです。

◆楽天田中将大投手が前半戦を白星で締めた。 今季初対戦のソフトバンク打線を7回1失点に抑え、3戦ぶりの4勝目。1回に先制を許すもスプリットとスプリットチェンジで10キロ近い緩急をつけ、2回以降は単打3本にとどめた。8年ぶりのペイペイドームで今季最多6点の援護をもらい、ソフトバンクに10年8月以降自身13戦負けなしの9連勝と相性の良さを見せつけた。 注目の「同学年侍対決」に舌を巻いた。1回、柳田に初球内角スライダー右翼席へ運ばれ「初回に初球を完璧に打たれているので、いきなりあそこで合わせてくるあたりはさすが」。前半戦は右ふくらはぎの故障で開幕が遅れるも13試合で4勝5敗、防御率2・86。「思い通りにいかないことがたくさんありましたけど、最後は勝つことができた。日程は詰まっていますけど、その一員として恥じないように皆さんの期待に応えられるように頑張ってきます」。ファンの思いを一身に背負い球宴、東京五輪へ臨む右腕に、敵地のファンからも拍手が送られた。 ▽楽天石井GM兼監督(前半戦のAクラスターンが決まり)「ロッテに3タテされた時に残り8戦を勝ち越して終わりましょうと(チーム全体へ)話をした。そういう意味では勝ち越せた(7戦4勝2敗1分け)ので明日も勝ちたいです」 ▽楽天炭谷(田中将と2度目のバッテリーに)「前回同様田中の良さを第一に考えた。前回ほど田中自身の調子は良くはないと思いますけど、あれだけの投手ですので意思疎通がしやすいですし田中の考えもあるので、やりやすさも感じている。もっともっと会話をして良いものを築けたら」

◆楽天田中将大投手(32)が7回103球4安打1失点で4勝目を挙げた。 出ばなをくじかれた。1回2死の場面で同学年の柳田と8年ぶりの対決。初球の内角スライダーを捉えられ、右翼席へ運ばれた。打たれた瞬間、打球から目を背け、眉間にしわを寄せた。ソフトバンクには通算6本目、07年9月6日の松田以来14年ぶりの1発を許した。 それでも味方の援護もあり、2回以降は立て直した。140キロ前後のスプリットと130キロ前半のスプリットチェンジを組み合わせ、タイミングをずらした。2~7回は単打3本のみで無失点。今季最多の6得点をもらい、炭谷と2度目のバッテリーで危なげない投球を見せた。 ソフトバンクには10年8月以降13戦負けなしの9連勝中。6月23日西武戦以来の4勝目を挙げ、前半戦ラスト登板を終えた。 以下、ヒーローインタビュー一問一答 7月13日マー君ヒーロー -8年ぶりのペイペイドームのマウンド 久しぶりだったんですけども、好きな球場ですし、いいイメージは持ってマウンドに上がることができました。 -7回1失点で4勝目。佳かったところは 全体的にそこそこボールを操ることができて、まずまずというところがシーズン始まった当初よりも高いレベルに持ってこられている。そこでうまく相手打者のバランスを崩すことができたかなと思います。 -表情も回ごとによくなった 最後まで自分の中ではしっかりとリズムに乗って投げられた手応えはなかったんですけども、味方の援護もあって投げられました。 -打線の援護もあった。鈴木大は「勝ちをつけたい」とコメント そういうコメントを聞くとうれしいですし、投手としては1点でも少なくいくことが仕事。そこに全力を注いで次回も投げたいと思います。 -前半戦を総括して なかなか思い通りにいかないことがたくさんありましたけど、その中でも最後勝つことができましたし、チームもいい流れで勝利を収めることができたので、いい気分でオールスターブレイクに入れると思います。 -オールスター、東京五輪へファンの期待も高まる 日程は詰まっていますけど、その一員として恥じないように皆さんの期待に応えられるように頑張ってきます。よろしくお願いします。

◆ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --田中将と今季初対戦 「やっとローテーションが当たりましたね。変化球が多いイメージがありますけど、映像でしか見ていないですから。低め低めに、丁寧に動かしながらというイメージは持っていますけど」 --試合を作っている 「低めを打つなといっても、低めにしかこないので。難しいピッチャーだと思いますけど。若い選手も多いので。きのう平石(打撃コーチ)もいっていたけど、失敗を恐れず、田中マー君と対戦できるんだという喜んでいってほしいですね」 --若手にはどんな意識をさせようとしているのか 「準備段階での準備不足とか、その意識が薄いなと。そのへんを変えていかないといけないということでやり始めていますけど。レギュラーは自分の地位を築いたので、そうじゃない選手はもうちょっとバットを振る量を増やしたりとか、走る量を増やしたりとか。というのをしていかないと、レギュラーのところにも入ってこないでしょうし、もっといえば長くやるためには今のままじゃ絶対に長くやれないよと。そういう話はしました」 --野村は若くして、チャンスに強い 「打撃練習で輝いている感じではないですけど、実戦に入ると2ストライク後にノーステップにしてみたり。おもしろい選手だとすごく実戦で感じるので、最近はずっと使っていますけど」 --田中将との対戦はメンタルが大事か 「向かっていく気持ちは誰でも持っている。こんな投手と対戦できる喜びの方が大きいんじゃないですか。僕も現役のときに球界を代表する投手とは、打率が下がる確率は高くなるけど、楽しみやと思っていっていたので。スペシャルな投手と対戦するときはワクワク感は出ますよね」 --松田が先発から外れている 「当然危機感もあるでしょうし、若手の活躍を見ながら感じることもあるでしょうしね。ずっと使わないわけではないですから、とりあえずあしたで前半戦が終わる。彼はオールスターに出ますけど、後半の開幕に向けてまたいいものを見せてくれればスタメンのチャンスも出てくると思う。さっき会長とも話していましたけど、やめる(引退)までもがかないとだめなので。名選手たちの最後の一年、どの選手も最後の一年にあがいているので。もがいて、それでつかむんです」

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(28)がウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)で先発して6回1失点だった。75球を消化して3安打、8奪三振。1軍戦の試合前に代表取材に応じた工藤公康監督(58)が明かした。 「(内容は)聞いていますよ。(前回登板と)全然違うもんね、よかったと思いますよ。この1週間でやったことが結果として出たのは彼にとっても大きかったんじゃないですか」 千賀は4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で左足首の靭帯を損傷。7月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)で1軍復帰を果たしたが自己ワーストの10失点とKO。不安を残す形となり、再び2軍調整という道筋で、この日の2軍戦に登板した。 千賀は東京五輪の日本代表に選出されており、今後、代表チームに合流する。工藤監督も「一番いいメダルを持って帰ってきてほしい」と期待を込めた。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)が「3番・右翼」で出場。楽天の先発・田中将大投手(32)から初アーチを放った。 「打ったのはスライダー。いい打ち方ができました。先制することができてよかったです」 一回2死、ゆっくりと打席へ。1球目の135キロを振り抜くと、打った瞬間に確信した打球は右中間席に突き刺さった。リーグトップを走る22号だ。田中将とホークスは今季初対戦。柳田は2012年、13年と田中将に対して19打数5安打で、これが初アーチとなった。同世代を代表する投手から、ホークスの顔が強烈な先制パンチだ。 1回、ソフトバンク・柳田悠岐に本塁打を浴びた楽天・田中将大=ペイペイドーム(撮影・村本聡) この日、日本野球機構(NPB)は「マイナビオールスターゲーム2021」(16日・メットライフ、17日・楽天生命パーク)で行われるホームランダービーの出場選手を発表。柳田も選出されていたが、出場者に恥じない特大弾を田中将から放ってみせた。

◆楽天・鈴木大地内野手(31)が、勝ち越し6号2ランを放った。1-1、三回1死1塁。石川が投じた5球目を捉え、右翼スタンドに運んだ。球団広報を通じ、「打ったのはストレート。きょうは勝ちます。(味方先発の)田中(将大)さんに勝ちを付けたいです」とコメントした。

◆楽天は田中将が7回4安打1失点で4勝目を挙げた。0―1の二回に茂木の適時打で追いつき、三回は鈴木大が勝ち越し2ランを放った。四回に茂木がソロを放つなど順調に加点した。ソフトバンクは石川が四回途中4失点と崩れた。

◆ソフトバンクは打線が奮わず。田中将大投手(32)と今季初対戦となったが7回1失点の好投を許した。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --石川の内容は 「初回とかよかったと思うんですけど。少しボールがばらけていた。コントロールを意識してしまったのかなというのはありますけど。急遽というか先発になったので、そこは彼の責任というよりは僕が指名したので。切り替えてやってほしいと思いますし、しっかり後半に向けていい調整をしてほしいです」 --三回に3失点も、四回も続投させた 「うまく修正してもらえたらという思いがあったんですけど。彼の中での、僕も言い続けていますけど、微調整みたいな部分だと思うんです。大きなフォームの崩れとかではないので。何かをつかんで微調整できたとしたら、よくなるきっかけになるかなと思ったんですけど。うまくいくとき、いかないときもある。あとは練習していって、いい調整を。1カ月近くあるので」 --打線は柳田のソロ以降、田中将に苦しんだ 「ピッチングがうまいですね。打ち気をそらしたり、簡単にカウントを取ったり。あそこまで低めに集められると連打で点を取るのは難しいなと思いましたね」 --試合前から低めに集めてくるといっていた 「その通りになっちゃいましたね。オールスター前最後の試合(登板)とはいえ、あそこまで集中されると、さすがだなと思うボールを投げていた」 --制球がすごかった 「いいし、ちょうど打ち気にきているところに、うまく打ち気をそらすボールを投げられるし。百戦錬磨の投手ですから」 --栗原、野村らは驚いた表情で三振していたが、いい経験にしてほしい 「いい経験になると思いますけど、若い子たちも含めてボールを見られたので。次、それをしっかり生かしてほしいと思いますよ。本当うまいですよ、ピッチングが」 --あすが前半戦最後の試合となる 「負けた瞬間に切り替える。あした、またしっかりいい形で。また後半に向けて時間があるので、課題を持って取り組んでいきたいと思います」

◆楽天の浅村が5―1の七回に10号ソロを放ち、9年連続で2桁本塁打に到達した。フルカウントから外角高めの155キロの速球を逆らわずに右翼席へ。昨季は32本で本塁打王に輝いており「今年はペースが落ちているので、その分うれしさは大きい」と喜んだ。 東京五輪の日本代表でともに戦うことになる田中将を援護する一打にもなり「貢献できたと思う」と話した。

◆楽天の茂木がソフトバンク先発の石川から11号ソロを含む2安打2打点をマークした。0―1の二回1死二塁で中前へ適時打を放つと、3―1の四回は先頭で甘く入った速球を強振。中堅にせり出すホームランテラスへ運んで石川を降板に追い込み「狙い球通りの球が来て、一発で仕留めることができた。最高の結果になって良かった」と笑みを広げた。 疲労を考慮されて1日に出場選手登録を外れ、11日に復帰後2試合は無安打だったが、この日は六回にも中越え安打を放って3安打と久々に存在感を発揮した。「これまで結果は出ていなかったが、打撃の内容は自分の中でいいと感じていた。変えることなくやれた結果」と胸を張った。

◆楽天・田中将大投手(32)が先発し、7回4安打8三振1失点で、4勝目を挙げた。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。 --投打がかみ合った勝利 「点を取った後に取られることが最近多かったが、逆に取られた後に取り返す展開に持って行けたのはすごく大きい。すぐに同点(二回)に追いついて、少し余裕ができた。小刻みに点を重ねて、きょうの田中の投球からしたらいい展開で得点できた」 --田中将は落ち着いていた 「そうですね。安定の安定感をだしてくれたなと思います」 --決め球のスプリットが有効 「最近、すごく落ち方がいいと思う。そこらへんが、より安定感につながる球種になっていると思います」 --茂木が本塁打 「茂木があそこ(打順6番)にいてくれるのはチームにとって大きい」 --5点リードで勝ちパターンの継投策 「(前半戦は)残り2試合なので。(2番手の)宋くんがポコンと点を取られた。4点差になったら松井投手(の起用)を考えていた。たまたま4点差になったので」

◆楽天・田中将大投手(32)が8年ぶりにソフトバンク戦に先発し、7回4安打1失点で4勝目。〝鷹キラー〟ぶりを発揮し「全体的にそこそこボールを操ることができた。味方の援護で投球自体も楽になりました」と振り返った。 一回は柳田に一発を浴びたが、二回以降は抜群の安定感を披露した。試合前までソフトバンク戦は通算31試合で16勝3敗1セーブ、防御率1・85。この日の白星で、同戦の自身の連勝を9に伸ばした。 前半戦を4勝5敗、防御率2・86で終え「数字は皆さんで評価してください」。球宴、その先に東京五輪が待つ。「日程は詰まっていますが、一員として恥じないように期待に応えられるように頑張ってきます」。田中将が、大舞台に向けて弾みをつけた。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
423311 0.560
(↑0.006)
-
(-)
57359
(+5)
309
(-)
84
(+1)
28
(+2)
0.254
(-)
3.340
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
373312 0.529
(↑0.007)
2.5
(-)
61381
(+7)
344
(+6)
81
(+2)
74
(+1)
0.251
(-)
3.920
(↓0.02)
3
(-)
楽天
403611 0.526
(↑0.006)
2.5
(-)
56335
(+6)
326
(+2)
70
(+3)
29
(-)
0.245
(↑0.001
3.600
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
373614 0.507
(↓0.007)
4
(↓1)
56351
(+2)
297
(+6)
77
(+1)
52
(-)
0.249
(↓0.001)
3.290
(↓0.03)
5
(-)
西武
323814 0.457
(↓0.007)
7.5
(↓1)
59313
(+6)
353
(+7)
68
(+2)
61
(-)
0.245
(-)
4.050
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
29429 0.408
(↓0.006)
11
(↓1)
63242
(-)
320
(+5)
46
(-)
38
(-)
0.231
(↓0.001)
3.630
(↓0.01)